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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 2:

    名無しさん

    削除

    2006-01-07 16:30:00
  • 3:

    あゆみ

    あゆみ18歳。キャバ嬢。  


    どんな時でも私の傍にいてくれたのに…。本間はな‥あんたの事今も好きやで。

    2006-01-07 16:33:00
  • 4:

    あゆみ

    真麻17歳。キャバ嬢。

    たった一人の私の妹。

    真麻は甘い顔立ちで初対面の人でも人なつこい。真麻は両親の自慢の娘。

    2006-01-07 16:42:00
  • 5:

    あゆみ

    真麻に比べて私は両親には全く似てない。     
    ツンとした顔立ちで人一倍に人見知りが激しい。  
    どっちかと言えば、一人で部屋の隅っこで遊んでいる暗い子だった。

    2006-01-07 16:47:00
  • 6:

    あゆみ

    私は両親が嫌い。
    いっつも真麻ばっかり… 
    おかんもおとんも皆どっか行ってしまえばいいのに。
    そんなある時、突然、父の会社が倒産してしまい職を失った。それから私の家庭は崩れた。

    2006-01-07 16:53:00
  • 7:

    あゆみ

    父はそのショックからか精神が不安定になりいつも病気がち。そして母は私を置いて真麻と母の実家に帰ってしまった。

    おかんなんか死んでまえ‥真麻も死んでまえ‥

    2006-01-07 17:02:00
  • 8:

    あゆみ

    母と真麻はどうしているんやろう‥真麻だけを連れていった母は憎かった。でもどうしても気になっていた。

    真麻は両親から嫌われていつも一人だった私の事を心の中で笑っていたに違いない。そんな真麻にも人目会いたいと思っていた。

    2006-01-07 17:21:00
  • 9:

    あゆみ

    私が17歳になった頃。
    ある事がきっかけとなり、祖父母の家を出て一人暮らしをするようになった。

    それから昼の仕事をやめた。私はキャバ嬢とし生まれかわった。

    2006-01-07 17:27:00
  • 10:

    あゆみ

    あゆみは本間に酒が弱い。ボーィのカズちゃんには薄めに作ってもらうように頼んでた。
    指名もそこそことれてナンバーにも入れてきた頃【雅】という私と同じ年の子が入ってきた。

    2006-01-07 17:42:00
  • 11:

    あゆみ

    店の女の子の人数は結構、たくさんいたが私はこれといって仲の良い子もいなかった。
    でも雅とは同じ年だったせいか、すぐ打ち解けて仲良くなった。
    店の中では私と雅はいつも2コ1で私の指名客が来た時は絶対雅にヘルプについてもらうように頼んでいた。

    2006-01-07 17:47:00
  • 12:

    あゆみ

    雅の源氏名は「優」。
    私は自分の事を「あゆ」「あゆみ」と名前で呼ぶくせがある。
    だから源氏名はあえて付けず、あゆみでいった。

    2006-01-07 17:54:00
  • 13:

    あゆみ

    「優ちゃんとあゆちゃん、ちょっとえぇかあ〜!」
    いきなりボーイのカズちゃんが私と優を呼んだ。
    「なんかなあ??」って二人で言いながら行った。

    行った先で私は自分の目を疑った。来た客は女。見るからに同業で私は戸惑った。それより妹の真麻にあまりにも似ていた。10年近くあっていなかったが面影はなんとなくあった。

    2006-01-07 18:00:00
  • 14:

    あゆみ

    はじめは言葉が出なかった。思わず「真麻‥。」と口から出てしまいそうだった。
    でも真麻はそんな私に気付いたのか不思議そうな顔で私をじっと見つめている。
    そのコ達は2コ1で来ていて、もう一人の女の子もそんな私に気付いていたようだ。
    真麻なわけないよな…… 
    と自分に言い聞かせ私は優と一緒にそのコにつく事になった。

    2006-01-07 18:08:00
  • 15:

    あゆみ

    女のお客さんにつくのは、初めてで最初どう接客していいかわからなかった。
    でも世間話からはじまって仕事の話をしていた。
    そのコ達はやっぱりキャバで働いているらしく年は二人とも18歳。
    他のキャバにいって接客などの勉強しにきたらしい。

    2006-01-07 18:15:00
  • 16:

    あゆみ

    真麻似のコは「叶」と書いて「カナ」と読むらしい。
    そしてもう一人のコ名前は「マイコ」。
    18歳にはとても見えないが落ち着いた雰囲気のコで笑顔がとても可愛らしいコだった。

    2006-01-07 18:23:00
  • 17:

    あゆみ

    これほどに真麻に似てるコがいるもんなのか‥と私は思った
    。声も仕草も何もかもが、真麻にそっくりであの甘い顔立ちも昔と変わっていなかった。
    まるで真麻と話しているようでどことなく嬉しかった。

    2006-01-07 18:28:00
  • 18:

    あゆみ



    あの頃に戻りたい…   
    あの時、アンタがけぇへんかったら…
    返してよ‥返してって!‥

    2006-01-07 18:31:00
  • 19:

    あゆみ

    私はひそかに叶が真麻ではないのかと思っていた。
    何でそう思ったかというとそれから後、店以外で私達は4人で一緒にご飯を食べに行ったりして仲良くなっていた。
    そんなある日、叶がいきなり私に「あゆちゃん達あんな叶、実は16歳やねん。で、マイコは17歳。嘘ついててゴメン?」と言われた。
    私はポカーンとして真麻の事が頭に浮かんだ。
    もしこれが真麻だとしたらこのコは私の事に気付いていない。思い切って聞いてみようと思ったが私にそんな勇気はなかった。

    2006-01-07 19:37:00
  • 20:

    あゆみ

    「あ、…あっ?そぅなんや…なんか若いなぁ思てたわ!」ととっさに言った。
    優には事情を全部話していたから優も動揺を隠しきれずにオドオドしていた。
    それから私達はびくドンで食事を終えて、4人でミナミをブラブラ歩いていた。叶達は「今日のハンバーグいつもより柔らかかったな!」と他愛もない会話をしていた。私は叶の年令が16歳と聞いてから頭の中がグルグルと回りいろいろな事を考えていた。

    2006-01-07 19:46:00
  • 21:

    あゆみ

    「なぁ!あゆちゃん?どう思う?」と聞かれ、全くそれまでの話を聞いていなかったが、「えっ?あ、あ〜うん!あゆみもぉ!?」と適当に返した。叶は「やんな?」と無邪気に笑った。それから私らは飲みに行く事になった。

    2006-01-07 19:51:00
  • 22:

    あゆみ

    マイコがいきなり、「あ〜!それやったらごめん?うち、ちょっとこれから行かなあかんとこあるんやわ」と言って抜けてしまった。優も私に気を使ってなのか「あたし、犬ほったらかしやねん。今頃えさくれ言うて泣いてるわ?」ってそそくさと帰ってしまった。

    2006-01-07 19:56:00
  • 23:

    あゆみ

    そんな優の気遣いをおせっかいに思い、苛立ちを感じていた。叶が「ほなあゆちゃんパーッと行こうや?叶おごるわ?」「えぇよそんなん!私だすから」

    2006-01-07 19:59:00
  • 24:

    あゆみ

    叶に連れられてあたしは始めてホストクラブに行った。白い大きなドアをあけると大音量でトランスが流れている。一人のホストが「いらっしゃいませ〜!!お2人様ご来店でぇ〜す!」と叫び後に続いて他の従業員も「いらっしゃいませ〜!」と後に続いた。

    2006-01-07 20:05:00
  • 25:

    あゆみ

    叶はここの常連らしく従業員のコと何か親しくはなしていた。席に案内され私達が待っていると2人のホストが席についた。「はじめまして〜涼です?」「慶太です?」「あゆみで〜す?」

    2006-01-07 21:13:00
  • 26:

    あゆみ

    叶の言葉が忘れられず中に入ってからもいろいろと考えてしまい明らかにいつもの私ではなかったが何事もないかのように平常を装っていた。それから涼と慶太は何か話しかけてきたが愛想笑いで返し話の内容も全くといっていいほど覚えていない。

    2006-01-08 22:12:00
  • 27:

    あゆみ

    「あ!自分あゆみちゃんやんな?こないだはありがとうな?」「うん。こちらこそ!楽しかったわ?」「う〜ん?なんかごっつ考え事してたみたいやけど‥」「えっ?‥いや、別にそんな事ないで?」「なんや図星やな??ま俺でよかったら何でも話聞くし連絡しといでや」そう言って連絡先の書かれた名刺を渡された。

    2006-01-08 22:44:00
  • 28:

    あゆみ

    「ほな俺今から同伴やからまた今度なぁ?」そう言って涼は小走りでどっかへ行ってしまった。あの日叶と初めて涼と会った時は叶の事で頭がいっぱいでまともに話もしていなかったけど実際こうやってまともに話すと涼の人をひきつけるようなオーラの様なものはすごいなぁと思った。

    2006-01-08 22:53:00
  • 29:

    あゆみ

    後から知った事だが涼は店のナンバー1、若いながらミナミでは結構有名なホストだった。実際話してその理由はなんとなくわかった気がした。下のコからは「涼さん」と慕われひそかに涼が働いている店のコ以外にほかの店のコたちからも憧れられていたそうだ。

    2006-01-08 23:01:00
  • 30:

    あゆみ

    そんな事なんてもちろん知らず私は特に連絡をする事もせず名刺も財布の中にしまったままだった。1ヵ月ぐらいたってからだったかまた涼の店に行く機会があった。叶がどうしても買い物に付き合ってほしいと言うので、何で私なんやろ?とか思いながらもちょうど叶と休みが重なったので叶の買い物に付き合う事にした。

    2006-01-08 23:23:00
  • 31:

    あゆみ

    「あゆちゃんせっかくの休み叶のわがままで付き合わしてゴメン?」「ええやん気にしなって?あゆみも見たいもんあるし?」



    「あゆちゃんコレ見てぇ〜かわいくない?」叶が指さしたものはシルバーのペアリングだった。「可愛いやん?あゆみに買ってくれるん??笑」 「アハハ?実は叶、渡したい人おるねん…」少し照れながら叶がいった。「へぇ〜?」興味本位で誰なのか聞きたがったがそこはあえて、そっとしておいてあげた。

    2006-01-08 23:38:00
  • 32:

    あゆみ

    その夜、私と叶は涼の店に飲みに行くとこになった。涼に会うのは久しぶりだったのでなにか変に緊張してしまっていた。いつもは弱いしあまり飲まない私だがこの日はなぜか酒がすすみ酔いも回ってきていた。

    2006-01-09 03:19:00
  • 33:

    名無しさん

    読んでるで〜
    楽しみにしてるから完結してな♪

    2006-01-09 18:52:00
  • 34:

    あゆみ

    35さん有難うございます?今から更新します?

    2006-01-10 00:34:00
  • 35:

    あゆみ

    〜♪〜♪〜
    私の携帯が鳴った。メールや。アドレスで名前が表示されていない…
    「誰や‥またかな?」
    そう思いながらメールを見た…。「この後ひま???」……………………え?

    2006-01-10 00:55:00
  • 36:

    あゆみ

    横にいる涼が明らかにこっちを見ながらニヤニヤしている。
    涼か?誰か思た……………え?…待って?…
    なんでアドレス知ってるんやろ。一回も連絡してないはずやのに‥‥
    「てかなんでぁゆみのアドレス知ってるん??」って返したらすぐ返事がきた。「あゆちゃんこの後ひま?って?」「あゆみ仕事。」「ほな2時間でぇぇから付き合ってぇや?」そう言われて断りきれずOKした。

    2006-01-10 01:13:00
  • 37:

    名無しさん

    2006-01-10 01:16:00
  • 38:

    あゆみ

    結局その日は叶とラストまでいた。私も叶も結構飲んだので二人とも酔っていた。会計をすませているとき伝票の隅っこに涼が「カナと別れたら連絡してきて」と書いたのを見せてきた。軽くうなずいて、お釣りを受け取って叶と店を出た。涼も見送りに出て「またあとでな」と口パクで言ったのがわかった。私もニコッと笑って返した。

    2006-01-10 01:26:00
  • 39:

    あゆみ

    ひっかけで叶と別れた。 私は涼に叶と別れた事と居場所をメールで伝えた。涼からすぐ返事がきた。
    「俺も送り出し終わったとこ?着替えてすぐ行くからちょい待ってて?」との事だった。5分ぐらいで涼はきた。走ってきたのか息が切れていてセットしていた髪の毛もぺたんこになっているのを見て思わず笑ってしまった。

    2006-01-10 01:35:00
  • 40:

    あゆみ

    「何笑ってんねぇん?」
    涼に軽く頭をポンっと叩かれてお互い笑った。
    「とりあえず腹へったぁ?びくドンでも行こやぁ」と涼が言ったのでびくドンに入る事になった。私はずっと涼に聞きたかった事を聞いた。
    「涼さぁ何であゆみのアドレス知ったん?」そしたら涼は「あゆちゃんがトイレ行った時携帯忘れてったやん?MENU、0で見てもぅた」…

    2006-01-10 01:42:00
  • 41:

    あゆみ

    「そういう事ね?」男前で見た目はクールな涼やけど笑うと子供みたいでチラッと見える八重歯が可愛かった。「てかあゆちゃんて堅苦しくない?あゆみでいいで?」そう言うと嬉しそうにまた可愛らしい笑顔で「あゆみな?」と言った。そんな会話をしていると私はふと周りで涼の事らしき話をしてるのが聞こえた。

    2006-01-10 01:49:00
  • 42:

    あゆみ

    「なぁ?あれ涼って人じゃない?」「あ本間や実物のがかっこいいな?」そんな話し声が聞こえた。涼は確かにかっこいい!でも私は涼が有名なホストだとは知らなかったので正直、かなりびっくりした。涼もたぶん聞こえていたと思うが聞こえないフリで黙々とハンバーグを食べていた。

    2006-01-10 01:54:00
  • 43:

    あゆみ

    39さんありがとうございます?エラーが出るのでまた明日更新します?

    2006-01-10 01:58:00
  • 44:

    あゆみ

    「てかさぁ叶とあゆみって何げに姉妹みたい」
    涼がふとつぶやいた。
    え…?私もそう思う…。 「えっ‥?そ、そぅかな?初めてゆわれた‥かも。?」なぜか叶の事を言われると動揺してしまう私がいた。

    2006-01-10 18:10:00
  • 45:

    あゆみ

    私はもしかしてこの時から涼に少し気があったのかもしれない。
    でもこの時から涼の悪い噂も前に少し耳にしていた。でも今こうして目の前で、ハンバーグをほおばりながらニコニコ笑う涼の悪い噂なんてまったく信じていなかったし信じる事もできなかった。

    2006-01-10 18:17:00
  • 46:

    あゆみ

    その日はなにもなく本当に2時間ぐらいたって涼とは別れた。それから私はいったん家に帰りシャワーをあびて仕事に出る準備をした。涼のあの一言が耳に残る…「叶とあゆみって何げに姉妹みたい」……………

    2006-01-10 23:34:00
  • 47:

    あゆみ

    「叶」って名前自体が本当の本名なのかもわからない以上、「叶」が「真麻」ではないという確信もない。
    それに私も叶に生い立ちなんかを聞く勇気もないし。…
    もし叶が真麻だったとしても本当の事は黙っておいて今まで通り「叶」と「あゆちゃん」の関係でいた方がいいのか‥
    そこまで考えてしまっていた。

    2006-01-10 23:41:00
  • 48:

    あゆみ

    もし真麻だったとしたら‥今まで通り、友達ぢゃなく妹として‥真麻が私の事を受け入れるか‥。
    真麻も私の事をよくは思っていないはず‥。多分‥
    もちろん私も。…
    真麻なんて生まれてこなければいいのにと何度思ったか‥

    2006-01-11 00:22:00
  • 49:

    あゆみ

    真麻はいつも白やピンクのフリルのついたような服。髪は巻いてもらってリボンなんかも付いちゃってる。真麻が欲しがるものは何かと理由をつけては買い与え、甘やかして育てた。その割に私はフリルのついた服など一度も着た事がない。もちろん髪を巻いてもらったりリボンなんかありえない。私は捨て子ではないのかとか本気で思った事もあった。

    2006-01-11 00:35:00
  • 50:

    あゆみ

    私の働いてる店ではホストがよく営業をしに来る。
    今日も来た。
    しょっちゅうある事だから別に何とも思わないし
    来たからと行って何もない。
    でも今日は違った。その営業に来たホストは涼だった。営業といっても涼はそんな事しなくてもお客さんはいるはず。ただ涼は気晴らしのため、店も暇だったからちょっと抜けてきと下の子を連れて来たらしい。

    2006-01-11 20:44:00
  • 51:

    あゆみ

    訂正※
    52下から二番目
    抜けてきと→抜けてきて

    2006-01-11 20:48:00
  • 52:

    あゆみ

    涼には店の事を少し話していたが店の場所や名前までは話していなかった。
    「いらっしゃいま‥」
    涼の顔を見た瞬間びっくりしてしばらく止まってしまった。
    でも涼の方はもっとびっくりしてる様だった。
    とりあえず私は涼の席についた。

    2006-01-11 20:57:00
  • 53:

    あゆみ

    「初めましてぇ〜?あゆみです。お席失礼してもよろしいですかぁ??」
    涼の前であってもここはキャバ嬢あゆみになる。
    ヘルプにはいつも通り優がついた。
    優と涼は初対面。私は優に涼の事を少し話した事があったので優も涼の事を知っていた。

    2006-01-11 21:11:00
  • 54:

    あゆみ

    営業に来たはずだったが涼の店の下の子らも忘れたように楽しく飲み騒いでいた。
    しばらくして涼達は仕事があるからといって1時間程で帰ったが私と優は「店が早く終わったらお返しに涼の店行く」と約束した。

    2006-01-11 21:20:00
  • 55:

    あゆみ

    案の定、店も早く終わったので約束した通り涼の店に優と2人で飲みに行った。
    下について涼に連絡するとすぐ降りてきてくれた。
    涼は客が被っていたが私と優の席にほとんどついてくれていた。優はヘルプについた「裕也」が気にいった様だった。

    2006-01-11 21:25:00
  • 56:

    あゆみ

    それから私達はよく仕事が早く終われば涼の店に飲みに行き、私は涼で優は裕也を指名した。
    でも涼はだんだん友営だったのに色をかけられてると思えてきた。
    私は色なんて求めてない。いらない。
    普通に楽しく飲みにいけたら満足だから。

    2006-01-11 21:36:00
  • 57:

    あゆみ

    「あゆみと会えて本間良かったわぁ〜」       「俺最近あゆみに見とれてまうねん‥」      


    「涼、なんの色なん?あゆみに色とかやめてや」
    「色ちゃうやんけな。俺が客に色かけへんって言うたら嘘になるけど‥ほんま色とかお前にはかけへん」

    2006-01-12 23:01:00
  • 58:

    あゆみ

    あゆみには色信じて本気にして喜んでる客の気がわからん。
    「今言うた言葉がもし本気で言うてくれたとしても、この場所でスーツ着てる涼と飲んでる以上信じる事は無理な話やで?」
    涼が嫌な気持ちにならないようニッコリして軽く言った。「‥‥‥せやな。そらそうやわ?」涼はなにか一瞬ためらった様に考えこんでこう言った。

    2006-01-12 23:10:00
  • 59:

    あゆみ

    涼もたまには私の店に飲みに来てくれた。
    店の女の子達は、涼がミナミで売れていて有名だからか涼の事を全員知っていて涼が店に来るとみんなが席につきたがった。
    女の子はみんな涼に連絡してもらおうと必死。
    涼はいつもラストまではいないが長い時は結構いる。
    この日は店終わったら飯行こ?と涼に誘われていたので行く事にした。

    2006-01-12 23:21:00
  • 60:

    あゆみ

    店が終わって私は着替え、化粧を直し髪も巻き直して涼と待ち合わせしていたTSUTAYA前まで行った。
    2分ぐらいですぐ涼がきていつものびくドンに入った。
    なぜか私は緊張していた。
    涼に初めて緊張したかもしれない。

    2006-01-12 23:26:00
  • 61:

    あゆみ

    自分がいつもとなんか違うのはわかった。
    涼は今日もハンバーグ。
    私も涼と同じハンバーグを食べて、びくドンを出た。
    涼がゲーセン行こや?と言うので商店街にあるゲーセンに行ってプリクラを撮った。

    2006-01-14 12:19:00
  • 62:

    あゆみ

    出てきたプリクラを見て、私はびっくりした。
    涼がした落書きには「あゆみ、好きやから付き合って?」…
    私はびっくりしすぎて「え゙〜?」と言ってしまった。涼の方を見ると涼は顔を横に反らした…。
    どんな告り方ヤネン…
    涼は「次あゆみが返事書いて?」と笑顔で言った。

    2006-01-14 12:25:00
  • 63:

    あゆみ

    私の返事は決まっていた。もちろん「No」。
    涼の事は好きだったかもしれない。
    でも売れっ子ホストの彼女なんて私には無理。
    嫉妬と不安で「中村あゆみ」じゃいられなくなると思ったから…

    2006-01-14 12:29:00
  • 64:

    あゆみ

    私はこう書いた…。
    「涼とは客の関係でいたい」と‥
    出てきたそのプリクラを見た涼はその理由がわかったように「待っとけよ?」と言った。
    その言葉の意味はわからなかったが、涼が「ぬいぐるみとったるわ」と私の手をひっぱるのでウキウキしながらついてった。

    2006-01-14 12:34:00
  • 65:

    あゆみ

    涼はミッキーとミニーのぬいぐるみをとった。
    ミニーを私にくれて「ミッキーは俺の?」と頭に乗せて無邪気な笑顔でそう言った。
    それから「なんもせぇへんから俺んちおいでや?」って涼に言われ、起きっぱで私は眠かったから「いいけどすぐ帰るな」と言った。

    2006-01-14 12:42:00
  • 66:

    ととサマ

    読んでます★がんばれぇ★

    2006-01-14 12:48:00
  • 67:

    あゆみ

    涼の家は一人暮らしでミナミからタクシーで5、6分ぐらいで着いた。
    さすが売れっ子?か?なり広めの新しいマンションで綺麗なとこだった。
    「ベッドでも座っとき?あ、暑かったら脱いどってもえぇで??」
    「?……………」

    2006-01-14 12:48:00
  • 68:

    あゆみ

    ととサマ?有難うございますm(__)m頑張りますね?へたですが完結まで頑張るので読んでやってください?

    2006-01-14 12:50:00
  • 69:

    あゆみ

    「アハハ?あゆみのその顔かなり好きやって?」
    「はぁ?涼‥キモィで??」
    「男前やんけ〜!」
    自身過剰でムカつくけど何か憎めない涼がやっぱりこの時から好きだったに違いない…
    私は涼に真麻の事で聞きたい事があった。

    2006-01-14 12:55:00
  • 70:

    あゆみ

    訂正※
    71下から二段目
    真麻→叶

    2006-01-14 13:03:00
  • 71:

    あゆみ

    叶も実は涼口座。
    私は涼に「なぁ涼、叶ってさぁいつから店きてるん?」
    「もぅ半年ぐらい来てるて。」
    「ふ〜ん。」
    「なんか人探ししてるみたいやで」

    2006-01-14 14:11:00
  • 72:

    あゆみ

    人探し?…叶が…?!
    「そうなんや?私もしよかな…人探し?」
    「俺が叶と初めて会った時な、あいつ泣いててん。3日ぐらいご飯食べてなかったらしいから、顔もやつれてボロボロやった…」
    それから涼は真面目な顔でゆっくり話しだした。
    「叶、ごっつわがままやろ??昔から甘やかされてばっかやったって自分でもゆうとったわ。」

    2006-01-14 14:23:00
  • 73:

    あゆみ

    「俺、叶となんか共感できるとこあったなぁ。」
    私は涼の真剣な目を見て聞いていた。
    「叶の事こんな喋っていいかわからんけど、あゆみがお姉ちゃんみたいな存在ゆうとったから叶から聞いたらその時は黙って聞いたってな」
    「わかった。」

    2006-01-14 14:39:00
  • 74:

    あゆみ

    「叶、姉ちゃんいてんねんて。でも長い事会ってへんらしくてな、一緒に住んでた時はどうでもいい存在やってんて。でも、今会いたくて探し中らしい。」
    「…そぅなんや…」
    「でな、なんで泣いてたか俺聞いてん。叶から言うてきてんけどな?おかんが亡くなった…ってそう言うてた。ほんまおかんっ子やったらしいわ」

    2006-01-14 14:46:00
  • 75:

    あゆみ

    「俺がミナミ歩いてたら前から服もボロボロで泣いて顔もグチャグチャできたならしい子が歩いてきてんやん。
    そいつを見る周りの目を本間冷たいし二度見とかされとった。
    顔は泣いてたし可愛いとかわからんかったけど俺は、気付いたら叶の手をひっぱって陰に連れていこうとしてた。
    叶は必死に抵抗しとったけど?

    2006-01-14 14:52:00
  • 76:

    あゆみ

    それで無理矢理店に連れていったと…家で寝かしたと‥涼は話した。
    「叶な、こんな店くんの初めてやってんやろな。なんか勘違いしたみたい?俺、腕かまれそうなったわ?
    ほんで俺が話聞いたる言うてとりあえず落ち着かしたらしばらくして叶、店の中でワンワン泣きだしてな?他のやつの客に俺が泣かした思われて散々やったわ」

    2006-01-14 14:57:00
  • 77:

    あゆみ

    叶は泣き叫んで大変やったらしい‥
    それで、母の死を涼に告げてミナミを歩いていた理由も全部話してくれたと涼から聞いた。
    叶は人なつこくよく笑う子だけど涼から話を聞いて叶の違う一面も知った。

    2006-01-14 15:02:00
  • 78:

    あゆみ

    それからのち、叶はキャバで働きだしたという。
    「最初夜の世界を何も知らん叶には酷や思たけど、叶なりに叶で頑張った思う」と涼が言っていた。
    今のホスクラは身分証明とかが厳しくて未成年はなかなか入れないけど少し前までは身分証明なんていらなかったし結構未成年の客もいたから叶も私も入っていた。

    2006-01-14 22:02:00
  • 79:

    あゆみ

    私は涼は叶に気があるんじゃないかと思った。
    私はそう思ったからか何か涼といたくなくなって、
    「今日はもう帰るわな」と言って帰った。
    帰りぎわも叶の事や涼の事を考えていた。
    同時に真麻に対する想いが強くなった気がした。

    2006-01-14 22:11:00
  • 80:

    あゆみ

    涼の言ってた叶の「姉ちゃん」ってあたし…?
    あたしの妹‥‥‥?
    なんで今さらあたしを探すん?あたしはどうでもいい存在やったんやろ‥!?
    叶に会いたい。…真麻に会いたい。
    気付くと私の目からは涙が流れおちていた。私の手は携帯を握りしめていて叶に電話をかけていた。

    2006-01-14 22:16:00
  • 81:

    あゆみ

    プルルルル…プルルルル…プルルルル 「はい。もしもし??」
    「………………」
    叶の声を聞いた瞬間なにも喋れなくなってしまった。「もしもし!?あゆちゃんどした??」
    叶は何も喋らない私にびっくりしたのか焦ったように聞き返す。私は泣いているのをこらえて叶に話した。「叶‥‥今から会えへんカナ‥?」
    「今から?!え??いいけど‥?てか、あゆちゃん何かあったん?」

    2006-01-14 22:24:00
  • 82:

    あゆみ

    「TSUTAYAの前で待ってるから‥」そう言って一方的に切ってしまった。
    叶は何か喋っていたが聞こえなかった。
    「あゆちゃぁ〜ん?」
    叶は私に何か大変な事があったのかと思ったらしく、すっぴんに近い顔でスエット姿できた。
    叶の姿を見た瞬間また思わず涙がこぼれそうで必死にこらえ笑顔を作った。

    2006-01-14 22:29:00
  • 83:

    あゆみ

    ハァハァ…と叶は息をきらしていた。
    「あゆちゃん、叶でいいなら聞くから話して??とりあえず落ち着いたとこ行こっか。」と言ってスタバに行く事になった。
    歩いてる間も私は叶の顔を見れなかった。
    叶は必死で話を続けようとしていたがそんな叶の話は私の耳には入っていなかった。

    2006-01-14 22:36:00
  • 84:

    あゆみ

    スタバについて叶がコーヒーを頼んた。
    「なにがあったん??」
    やさしい顔で叶が私にそう聞いた。
    「叶の事、涼に聞いてん‥。あゆみ、涼から聞いた事叶にはゆったらあかんと思ったけど、これだけは言うとかなあかん思ってんやん。だからよう聞いてな?」

    2006-01-14 22:40:00
  • 85:

    あゆみ

    「叶、お姉ちゃんの事探してるんやって?あゆみもな実は妹とおかん探してんねん。」
    叶は「うんうん」とうなずきながら聞いてくれていた。「あゆみの親な小さい時、妹ばっか可愛がってあゆみなんかほったらかし。それから家庭の事情であゆみのおかん、妹だけ連れて家でてってもうた」
    叶は、下をむいて聞いていた。
    「あゆみは残されてな、病気がちになったおとんと二人きりになっておとんは入院して、しゃあなし、祖父母にひきとられてん」

    2006-01-14 22:45:00
  • 86:

    あゆみ

    「じぃちゃんもばぁちゃんも何で真麻じゃなくてあゆみを引きとらなあかんねんって思ったやろなぁ〜。
    じぃちゃんばぁちゃんにはこんな大きくしてもらって感謝してるで?
    でもあゆみはもうあの家におったらあかんと思ってん。…おとんもまだ入院してるし、あゆみを捨てたおかんでもあゆみのたった一人のおかんやし妹も。だからあゆみ…………」私はそう真麻に話ながら泣いてしまっていた。

    2006-01-15 11:01:00
  • 87:

    あゆみ

    「もういい!あゆ姉…‥」
    叶はやっぱり真麻だった。私の口から真麻という名前が出た時、叶は顔をあげた。叶の目からも大粒の涙が流れ、私が
    「真麻…元気にしとった?」と叶に問いかけた。
    「元気にしとったよ‥。本間にあゆ姉なん‥?なぁ叶の事憎いやろ?叶みたいな妹あゆ姉にはもったいない。あゆ姉ごめんな…?」

    2006-01-15 11:09:00
  • 88:

    あゆみ

    「もう叶はやめやで‥真麻。つらかった事、あゆみが全部聞くから‥」
    そういって真麻は母の事を話しだした。
    「おかんはな、真麻がおったら何もいらん。ゆうて、あゆ姉置いて出ていくような最低なおかんやけど本間は、あゆ姉の事心配でしゃあなかったんやで。
    それからおかん再婚した。真麻に妹か出来た。おかんは「あゆみ」ってつけたんやで?」

    2006-01-15 11:19:00
  • 89:

    あゆみ

    ※訂正
    90>>下から3段目
    妹か→妹が

    2006-01-15 11:21:00
  • 90:

    あゆみ

    私は、真麻の話にびっくりした。あのおかんが…。あゆみを??‥‥
    それから叶は、また話をしはじめた。
    「あゆみ、元気やろか?大きなったやろなぁ!
    がおかんの口癖でな、そのおかんもこないだ死んだ…」

    2006-01-15 11:26:00
  • 91:

    あゆみ

    「死ぬ直前まで、あゆ姉の事心配しとった…。
    真麻な中学の時一回聞いた事あんねん。
    何でそこまであゆ姉を思う気持ちがあるんやったら何であゆ姉を置いてきたん?って。
    おかんなんてゆったと思う??」

    2006-01-15 11:31:00
  • 92:

    あゆみ

    「病気のせいでだんだん弱っていくおかんは本間見てられへんかった…。
    末期やったから…入院してからは長くなかった。
    でもな、入院中もおかんは(あゆみ、あゆみ)ってあゆ姉の事言ってた。
    息引き取る直前にな、(おかんはあゆみを捨てた。最低なおかんやけど、あゆみの事一日たりとも忘れた事はなかったよ…。あゆみごめん。真麻ごめん。お母さんもうあかんわ。バチあたってもうたかな…)ゆうた…。

    2006-01-15 11:49:00
  • 93:

    あゆみ

    「(おかん!何ゆうてんねん!あゆ姉に謝りや!そんなんで死んでいいと思ってんのか!)って息もしてないおかんに怒って泣き叫んでもた。
    それからな、中学んとき聞いたおかんの言葉の意味がやっとわかった。」
    そう言いながら叶はとめどなく流れる涙をぬぐいながら話してくれた。
    私も泣いて顔がグチャグチャになるまで泣き崩れた。

    2006-01-15 11:54:00
  • 94:

    あゆみ

    おかんはあほや‥
    本間はあゆみなんかどうでもよかったくせに。…
    何で死ぬねん‥おかんなんか、大っ嫌いや…
    あゆみだって本間はおかんにもおとんにも可愛がってもらいたかった…
    あゆみの事ほったおかんやけど、本間はあゆみもおかんの事心配でずっと気になって、あゆみも忘れたことなんかなかった。…

    2006-01-16 21:31:00
  • 95:

    あゆみ

    こうして私達は空白の姉妹の時間を埋めるため真麻が私の家に越してきて二人で住む事になった。
    二人で涼の店に飲みに行く事もあった。
    お互い働いてる店は違ったが私と真麻はよく話しよく笑った。
    誰が見ても仲のいい姉妹。私はうれしかった。

    2006-01-16 21:57:00
  • 96:

    あゆみ

    あゆみも真麻も涼口座。
    真麻が涼の事をどう思ってるかはわからなかったが
    私は涼が好きだった。
    真麻に私に笑いかけてくれるあの笑顔を見せると私は少しムッとしてしまう。
    一度涼の事をふったのに…こんな自分が大嫌い。

    2006-01-17 13:19:00
  • 97:

    あゆみ

    涼には私達が姉妹だった事は言ったが一緒に暮らしている事は言ってなかった。別に隠していたわけじゃない。
    ただ単純に言わなくていいと思った。
    客とホストという関係以上ならないと思ったから。
    あいかわらず涼は店がおわれば私をアフターで誘う。涼いわくアフターではなく遊びらしい…。

    2006-01-17 14:33:00
  • 98:

    あゆみ

    私もこの頃、嬉しい事に店ではナンバー1に入った。
    ピン客は大手会社の社長。店からの優遇もよくきくし、新人の頃に比べて給料なんて何倍もの。
    真麻との二人暮しもうまくいっていて毎日が充実していた。

    2006-01-17 19:04:00
  • 99:

    あゆみ

    そんな私の幸せな何ヵ月は音をたてて一気にくずれていく事なんて私はもちろん知らなかった。
    天国と地獄を味わった様な気がした。
    戻りたいあの頃に…

    2006-01-17 19:08:00
  • 100:

    あゆみ

    涼からアフターの誘いがあれば私は用事がない限り、断らない。
    とは言っても私も夜で生きてるしいつどこで誰に見られるかわからない。
    涼も私もサイトで叩かれるような事はしない。

    2006-01-17 19:13:00
  • 101:

    あゆみ

    でも、涼に噂が尽きなかったのは事実。
    枕から始まり、客を風俗に落とすのが特技とか。笑
    本当なのかどうかはわからないが私の知ってる涼にはまずありえない。
    考えられなかった。

    2006-01-17 19:36:00
  • 102:

    名無しさん

    2006-01-17 20:28:00
  • 103:

    あゆみ

    105さん?ありがとうございます??
    読んでもらえて嬉しいです?時間ができたのでまた今から少しですが更新します?

    2006-01-17 22:09:00
  • 104:

    あゆみ

    私は涼のエースではなかったが客が被ってても放置は他のテーブルでシャンパンがおりた時ぐらい。
    大げさかもしれへんけど、本当に涼はずっと私の席についてくれる。
    涼と外で会う事もかなり多くなった。
    店に行っても涼は「シャンパンまずいから卸さんといて。」って言うし…
    それでもホストか?って思うけど店行ってもほとんどおごり。

    2006-01-17 22:18:00
  • 105:

    あゆみ

    私は仕事中、前にいる客のお酒を作っている時も涼の事を考えてしまうぐらい、涼が好きになっていた。
    真麻と涼の店に行くこともあったが、一人で行くことも多かった。
    でも相変わらず真麻とは、順調でどっちかが早く帰ってきた日にはご飯を作りっこしたりしていた。
    その時の私には涼と真麻が私の支えでできれば失いたくなかった…。

    2006-01-17 22:35:00
  • 106:

    あゆみ

    ある日、久しぶりに真麻と一緒に涼の店に行った。
    この日私は休みなしでぶっつづけの仕事だったので、疲れがたまっていてあんま乗り気じゃなかった。
    でも真麻が行こと言うのでラストまでは無理やけどって言って行く事になった。
    って言っても行ったらほとんど涼から店終わった後ご飯誘われるから結局ラストまでいる事がほとんど。

    2006-01-17 22:43:00
  • 107:

    あゆみ

    私は今日は本気で限界来そぅやからもうさっさと帰ろ〜…と思っていた。
    どれぐらい飲んだのかはっきり覚えていないけど、
    突然真麻から涼が席を立った時「あゆ姉ごめん!この後ちょっと先帰ってて」と真麻が言った。
    (思っきり涼やん‥。あゆみ涼からアフター誘われてへんし〜)

    2006-01-17 22:49:00
  • 108:

    あゆみ

    「わかったぁ〜あゆみ寝たいし」と言ってハハと軽く笑った。
    真麻もどこかしらホッとしたような表情をあゆみに見せた。
    それからちょっとして、私は帰った。
    真麻はラストまでいると言っていた。クリューグかなんかを卸していたが忘れた。そんな事より私は涼が真麻をアフターに誘った事にイラッときた。

    2006-01-17 22:55:00
  • 109:

    あゆみ

    (涼はせっかく上手い事あゆみにバレへんように誘ったのに真麻もっと上手い事ゆえよな。笑)
    そんな事を考えながらタクシーに乗り家に帰りシャワーを浴びてすぐ寝た。
    あゆみが起きた頃には真麻も帰っていて隣で幸せそうに寝ていた。
    (今日も仕事か…。)
    遅刻してはいけないので、急いで準備をして出掛けた。

    2006-01-17 23:02:00
  • 110:

    あゆみ

    (あ゙!今日あゆみ誕生日イベントやん)
    ぶっ続けだった仕事のせいか自分の事なんてすっかり忘れていた。
    (うわ最悪やっプレゼントねだるん忘れてる…)
    さすがあゆみはちゃっかりしている。笑
    急遽、行きつけの美容院に行き、セットをしなおてもらいにいった。

    2006-01-17 23:09:00
  • 111:

    あゆみ

    あゆみは涙で化粧がボロボロやったけど、どうでも良かった。
    お客さんやわざわざ、あゆみのために来てくれた数人の同級生の温かい気持ちが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
    「キャバ嬢」っていうと世間からは偏見されたりする、でもこの時あゆみは本間に「キャバ嬢」を誇りに思った。

    2006-01-17 23:30:00
  • 112:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-17 23:38:00
  • 113:

    あゆみ

    117さんありがとうございます??少しだけ更新します???

    2006-01-18 10:12:00
  • 114:

    あゆみ

    客足も一段落ついた頃、突然ホストの軍団がきた。
    (イベントで営業かい…)
    でもどっか見かけた事のある子達…。
    (あ。涼の店の子達やん!涼もくんのかな?)とウキウキした。
    「あゆみさん!これ涼さんからっす」そう言って一人の子が私に花束を手渡してくれた。
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 10:26:00
  • 115:

    あゆみ

    ★略
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 14:45:00
  • 116:

    あゆみ

    「涼さんは後から来るゆうてましたよ。」
    (良かった?…)と思った。下の子達は
    「あゆみさんおめでとうございます。
    オレらもせっかくのバースディイベント、飲んで帰りたいんですけど…。
    涼さんに渡すもん渡したら帰ってこいゆわれてるんで、とりあえず帰ります?」そう言って帰ってしまった。

    2006-01-18 14:53:00
  • 117:

    あゆみ

    渡しは「えぇよ?わざわざありがとう。また来て??」と声をかけ下まで見送った。
    私はすっかり上機嫌で他の接客に回った。
    優の指名客もが花束を持ってきてくれた。
    (イベント忘れとったんあゆみぐらいやん…)とか思いながら店は朝方になっても満席状態。ずっと涼を待っていた。

    2006-01-18 15:00:00
  • 118:

    あゆみ

    涼が店に来たのは、それからしばらくして。
    お客さんも少しずつ、帰りはじめていた。
    涼も連絡してくれたらいいのに突然来た。
    ドアが開いた瞬間(涼や?)と思いドレスのすそを踏まないように走りよった。
    「あ〜ゆみ?誕生日おめでとう?これ俺から」と言い何か黒い箱に入ったものをくれた。

    2006-01-18 15:10:00
  • 119:

    あゆみ

    涼が真麻をアフター誘った時イラッとした事なんて、忘れていた。忘れたかったのかもしれない。
    私は涼の気持ちが嬉しかった。素直にやっぱり涼が好き。何もいらない。
    涼がいてくれたら…。

    2006-01-18 15:14:00
  • 120:

    あゆみ

    会えば会うほど涼の笑顔を見て見れば見るほど涼が、恋しくなる。
    涼と話せば話すほど涼の声が聞けて、愛しくなる…。たまに切なくなって、
    涼が癒してくれる。
    ただ私のそばにいてくれるだけで幸せだと単純にそう思った。

    2006-01-18 15:21:00
  • 121:

    名無しさん

    2006-01-18 15:22:00
  • 122:

    あゆみ

    黒い箱の中身は…
    「はよ空けてみ??」と涼にそう言われ空けたらなんとブルガリの時計だった。
    「うわぁ?可愛い?涼ありがとう。」
    「つけてや。」
    「当たり前やぁ〜ん。」そう言い涼が私の腕に時計をつけてくれた。

    2006-01-18 15:28:00
  • 123:

    あゆみ

    でもふと私は思った。
    涼は忙しいと思ったから、あえてこの日の事、話してなかったような‥。
    (何で知ってんねやろ?)
    「涼、あゆみのイベント何で知ってたん?」と聞いた。「そういえば何でゆってくれへんかったん?ひどいやん?真麻に聞くまで俺知らんかったし」

    2006-01-18 15:34:00
  • 124:

    あゆみ

    (真麻…?)なんでやろうと思ったけど、もうそれ以上聞かんかった。
    「涼忙しいと思ったから…ごめんな!??」
    「もぅええわ。しゃあなし許したる。しゃあなしやで?」
    「はいはい?」
    優しいんか優しくないんかわからんけど、憎たらしいとこにまた可愛く思った。

    2006-01-18 15:41:00
  • 125:

    あゆみ

    涼はラストまで居てくれたけど店の片付けの当番で、とりあえず店に戻らなあかんかった。
    それから後、会う約束をして別れた。
    待ち合わせはやっぱりびくドン。
    いつもここ。

    2006-01-18 15:50:00
  • 126:

    名無しさん

    2006-01-18 16:14:00
  • 127:

    あゆみ

    涼と会ったのはもう昼過ぎだった。
    とりあえずご飯を済ませ、その後、涼の家に行った。お互い理想のタイプとか、結婚についてとかいろいろ話していて、
    涼は「自分」っていうのを、すごい持っていた。
    涼と語りあっていると突然涼の顔が近づいてきた。
    私は初めて涼に唇を奪われた。

    2006-01-18 21:33:00
  • 128:

    あゆみ

    (え…?)
    私はびっくりしてどうしていいかわからんかった。
    しばらく涼との間に沈黙が流れた。すると涼が
    「あゆみ、ごめん?」と謝りだしたので私はわけもわからず呆然とした。
    また沈黙…。
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:49:00
  • 129:

    あゆみ

    ★略
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:50:00
  • 130:

    あゆみ

    「あ、あゆみ帰るわ?」
    「送るわ。本間ごめん」
    沈黙に絶えきれなくなり、私は、思わずそういった。涼が下まで送ってくれた。涼がすごい申し訳なさそうにしていたから私はあえて笑顔を作り
    「ばいばい?」と涼に向かって手を振った。

    2006-01-19 14:56:00
  • 131:

    あゆみ

    それから、私はタクシーを探して歩いていた。
    頭の中はさっきの出来事を思い出してばかり。
    でも嬉しかった。
    タクシーを見つけ私は乗った。
    「すいません。○○まで」と運転手に言い私はまだ涼の事を考えていた。

    2006-01-19 15:00:00
  • 132:

    あゆみ

    涼の事を考えれば、考えるほど私の胸はしめつけられる思いがした。
    涼とあんな雰囲気になったのは初めて。…
    やっぱり涼が好き。…
    会いたい……………。
    「涼‥‥。」

    2006-01-19 15:04:00
  • 133:

    あゆみ

    「すいません。止めてください!!!!これ!」
    そう言い私は1000円札を財布の中からあるだけ取り出して運転手に渡した。
    気付くと私はタクシーから降りていた。
    運転手はなにか私に向かって大声で叫んでいた。でもそんなものは聞こえるはずがない。
    私は今来た道を走って戻っていた。

    2006-01-19 15:10:00
  • 134:

    あゆみ

    それは無意識のうちで多分距離も、そうとうあったに違いない。
    そんな事なんて、どうでも良かった。
    ただ私は涼に会いたい一心でただひたすら走り続けた。こんなに一人の人を好きになった事が今までの私にあっただろうか。
    早く涼に会いたい。…
    会って私の気持ちを伝えたい。

    2006-01-19 20:03:00
  • 135:

    あゆみ

    一分一秒でも早く涼に会いたかった…。
    髪はくずれているし化粧もボロボロ…。
    いつもの私なら、1時間に1回は絶対に鏡を見て見た目の容姿には、人一倍気を使うのに。
    その時の私は私でありながら私ではなかった。
    涼を思う気持ちでいっぱいだった。

    2006-01-19 20:12:00
  • 136:

    あゆみ

    涼の家の前で私は、ドアをたたいた。
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    涼が怒ったような表情で、ゆっくりドアを開けた。
    髪も服も化粧も乱れた私を見て唖然としている……。私は「涼!!」と言って涼の顔を見た瞬間目からポロポロと涙がこぼれた。

    2006-01-21 10:49:00
  • 137:

    あゆみ

    「あ…ゆみ‥?‥」
    「涼、あゆみ来ちゃった?…あゆみもちゃんと、涼に言わな思って」
    と泣きながら言った。
    涼は状況をまだ理解できずびっくりしたままだった。それでもあゆみは話し続けた。

    2006-01-21 11:02:00
  • 138:

    あゆみ

    「涼、あゆみ嬉しかったで??めちゃびっくりしたけど…。前にな涼があゆみに好きやから付き合ってってゆってくれた時あゆみ断ったやん?
    それからあゆみな、涼の事だんだん気になりはじめて断った事ちょっと後悔した。…
    涼の顔見てる時も声聞いてる時もあゆみはめちゃ幸せやし、おいしそうにハンバーグ食べるとことか、ちょっと憎たらしいとこもあゆみは好きやで?」

    2006-01-21 11:22:00
  • 139:

    あゆみ

    涼は私をじっと見ながら、真剣に話を聞いてくれた。話せば話すほど涙が出て、目の前はぼやけて涼が2人いるように見える‥
    しかも相手は有名な売れっ子ホスト。…
    自分が傷つくだけやのに。‥わかってる!…
    でも涼が好きな気持ちは、かわれへんもん。…

    2006-01-21 11:35:00
  • 140:

    あゆみ

    傷つくんなら最初から好きになんかなりたくなかった。…
    でも今の気持ちを伝えずに黙ってる事なんてあゆみには無理。…やった。
    傷ついてでも伝えたかった。

    2006-01-21 12:18:00
  • 141:

    あゆみ

    あの時を思い出せば今も涙がこぼれ落ちるぐらい…

    「あゆみが涼を好きに想う気持ちを今ここで言うたらいつまでかかるかわからんぐらいで…。
    もしあゆみが涼を好きやってゆうたら涼はどうする?…」と聞いた。

    2006-01-21 13:47:00
  • 142:

    あゆみ

    涼はこう答えた。
    「今あゆみが言った事に最初びっくりして言葉出やんかったけど…。あゆみが俺の事想ってくれてる気持ちめちゃ伝わったし嬉しかったで?俺もあゆみに一途なんやなって改めて思た。でもな‥」

    2006-01-21 13:55:00
  • 143:

    あゆみ

    「俺もあゆみもお互いの事必要としてるわけやろ?
    俺な、本間は前からあゆみの事幸せにしたいって思ってた。…
    不安も心配もさしたくないしその時にはこの仕事やめようと思ってた。…
    でも状況がな…新しい店出す事になって俺代表に選ばれた…。」

    2006-01-21 14:04:00
  • 144:

    あゆみ

    「俺、選ばれたからには自分が納得するまでしたいと思うねん…。
    こんな俺を、世間はどう評価するかわからんけど‥。あゆみの事ももちろん考えた。…あゆみに会うたび、自分で決めたのに気持ち、揺れ動くし。…」

    2006-01-21 14:10:00
  • 145:

    名無しさん

    2006-01-21 19:11:00
  • 146:

    あゆみ

    「あゆみ。。。涼と一緒にいたい…あゆみな人一倍、ヤキモチやきやし心配性やけどあゆみ我慢できるで…?」
    本当は我慢できるかさえも不安だった。
    でも涼がいてくれるなら、どんな事でも乗り越えられる!そう思った。

    2006-01-22 11:39:00
  • 147:

    あゆみ

    涼はあゆみを抱き締めてくれた。痛いぐらいに‥
    「ん…。涼痛いってば…」
    この痛さも幸せだった。…「あゆみ、好きやで?将来、俺とあゆみの可愛い赤ちゃん産んでな??」
    「……うん///」
    そう言ってまた私と涼は抱き締めあった。

    2006-01-22 11:45:00
  • 148:

    あゆみ

    それから私は、涼と約束をした。
    お互い店には行かない事…それから心配させない事。
    それから……………

    ずっと傍におる事…。。。

    2006-01-22 11:54:00
  • 149:

    あゆみ

    あの時のあの約束…。
    ずっと傍におる事…………
    …昨日も一昨日も、隣で涼は笑ってるはずやのに。。
    私の隣にもう涼はいない…
    今でも好きやで?

    2006-01-22 12:01:00
  • 150:

    あゆみ

    その日初めて涼とエッチをした…
    それは優しくて甘いエッチでいつまでも、愛し合っていた…
    「あゆみの事、こうして抱きたかった?…」
    「あゆみも抱かれたかった?…//」
    一生離れたくないとそう思った。愛する人はこの人で最期でいいと心から思った。

    2006-01-22 12:07:00
  • 151:

    あゆみ

    それから私は家に帰った。「ただいまぁ〜真麻ぁ〜おる〜ん??」
    「あゆ姉おかえりぃ」
    こうして家に帰れば真麻がいる…。
    以前の私には想像もできなかったような光景が今こうして現実に目の前にあってときどき私は夢かと思うぐらい、それはまさに幸せのなにものでもなかった。…

    2006-01-22 22:36:00
  • 152:

    あゆみ

    右を見れば、世界で一番に大好きな涼がいて左を見れば大事で可愛い妹がいる…。
    こんな事、周りから見れば、ごく当たり前の事なんだと思う。…
    でも過去の私には当たり前の事が当たり前なんかじゃなかったから…。

    2006-01-22 22:41:00
  • 153:

    あゆみ

    「あゆ姉、コレ。真麻から。開けてみて?」
    と突然何か箱に入ったものを渡された。
    「え何なんコレ〜あゆみにくれるん??もしかしてのもしかしてぇ〜?」
    突然の事にうかれてしまい何より生まれてきて初めての妹からのプレゼントが嬉しかった。

    2006-01-22 22:46:00
  • 154:

    あゆみ

    箱の中身は…
    見覚えのあるいつかどっかで見たシルバーのペアリングだった。…
    「それな、あゆ姉と一緒に買い物した時買ったやつ!いつかこうしてまた会える事真麻信じててんで。だから会えたらあゆ姉に、絶対渡そうと思ってた?エヘヘ」と真麻が笑った。
    私は感激した。真麻はこれほどにあゆみを想ってくれてたんや…って。

    2006-01-22 22:55:00
  • 155:

    あゆみ

    「真麻、あゆ姉よりもっと真麻と遊んでくれるそんなお姉ちゃんが欲しかった…ってずっと思ってた。
    でもな誕生日だけは絶対に忘れてなかった。
    何でかな?…?」
    「やっぱりあゆみの妹やな?」と笑いあった。
    嬉しくて嬉しくてまた泣いた。一日何回泣いたら気がすむんやろ。笑

    2006-01-22 23:04:00
  • 156:

    名無しさん

    ????

    2006-01-24 00:35:00
  • 157:

    いいちこ

    マヂおもろい?ここの人等って素人にみえへんぐらい話がおもろい?頑張ってなぁ?これって実話なぁん?

    2006-01-24 21:06:00
  • 158:

    あゆみ

    163さん?ありがとうございます??

    いいちこさん?ありがとうございます??話し言葉など少し変えてるとこもありますが実話ですよ?へたですが良かったらこれからもぜひ読んでもらえたらとおもいます???

    2006-01-24 22:06:00
  • 159:

    あゆみ

    その日の晩、私は涼との事を真麻に話した。
    真麻が涼の事を好きやったらどぅしよぅ…とか色々と考えて迷ったあげく私は妹やからこそ、なおさら隠し事なんてやめようと思って結局話した。…
    「なぁ、真麻?ちょっと聞いてほしい事あんねん?聞いてくれる?」
    「なに?なんか嬉しい事あってんやろ??真麻が聞かんっていっても、あゆ姉勝手に喋るんやろ。笑」

    2006-01-24 22:18:00
  • 160:

    名無しさん

    2006-01-24 22:21:00
  • 161:

    あゆみ

    「そんなん言わんと?。聞いてな?あんな、今日涼と会っててんやん。ほんでな…」
    私が話始めたら真麻はうんうんとうなずきながら聞いてくれていた。
    私は一から十まで話す気でいた。
    「…………でな、あゆみ、涼が好きになってしまってな…………」
    話してる時からうすうす思った。真麻、涼の事好きなんちゃん??‥‥‥‥‥

    2006-01-24 22:26:00
  • 162:

    あゆみ

    涼の名前を出した瞬間、真麻の顔がちょっと一瞬恐くなったような気がしたのは私の気のせいかな…。
    やっぱり隠しておくべきだったかな?‥
    ほんまはあんたも涼の事…………………
    ごめんな??………………

    2006-01-24 22:58:00
  • 163:

    ぃいちこ

    バリきになるぅ?でも自分のペースで頑張ってな?

    2006-01-25 21:27:00
  • 164:

    あゆみ

    いいちこさん?ありがとうございます??はい?頑張ってかきますねぇ??

    2006-01-25 21:42:00
  • 165:

    あゆみ

    それから真麻は最後まで黙ってきいてくれた。
    顔が苦笑いだったのはやっぱり気のせいかな…。
    私、なんかあかんかった?それから真麻は最後にこう言った。
    「ぁゆ姉、頑張りな?」
    その笑顔はなぜか不気味で私の記憶している昔の真麻に戻った気がした。…

    2006-01-25 21:49:00
  • 166:

    あゆみ

    私はあんまり気にしなかった。後から思い出してみれば、これが始まりだったと思う。…
    それから真麻は同じ店で働くマイコの家に行くと言って家を開けたので3日間ほど顔を合わせなかった。
    私は、涼と毎日、会っていた。
    店で潰れていたら店まで会いに行ったし涼は疲れていても会いたがってくれた。

    2006-01-25 22:02:00
  • 167:

    あゆみ

    この時は涼しか見えてなかった。…
    真麻の変化に気付いてあげれんかった。
    真麻の気持ちわかってあげられんかった。

    ごめんな。………??……でもな、あんたは絶対やったらあかん事してんで??あたしはあんたの事許してあげれるほど広い心は持ってないねん…やっぱりあゆみには「家族」なんて言葉…いらんねん。。

    2006-01-25 22:08:00
  • 168:

    あゆみ

    毎日があゆみは順調。
    仕事も涼も、家族も…?…
    「あゆみ〜?早く会いたい?いっぱいラブラブしよな?」
    仕事中も涼はこまめに私に連絡してきてくれた。
    涼は涼なりに不安や心配をさせないように考えてくれた。これで私も店で(よし?頑張ろ?)って思ったし涼のメールの一通、電話での一言で幸せな気持ちになれた。

    2006-01-25 22:23:00
  • 169:

    あゆみ

    でも私はそうゆう「自分」をしっかり持ってる涼も好き。?
    キレイゴト並べてるだけ!って思われるかもしれないけど真剣に話す涼の目は、誰よりも綺麗で輝いているように見えた。
    涼はひたすら前向きで後ろなんて振り返らない。

    「俺はな「後悔」って言葉が大嫌いやねん。だから一分一秒を懸命に生きるんじゃ!」もう聞き飽きたぐらい聞かされた。。

    2006-01-26 01:20:00
  • 170:

    あゆみ

    そんなある日私はふと涼に夢を聞いた。
    「涼のさ〜夢って何なん?」「俺の夢?!ん〜‥嫁さんもらって〜‥子供と嫁さん世界一幸せにしたる事?」
    「いい夢?でも涼そんなんゆうガラちゃうでな」
    「うっさいわ?」
    ムキになる涼がかわいくて笑ったら涼もあゆみにつられて笑った。?

    2006-01-26 01:30:00
  • 171:

    あゆみ

    そんな涼も新店オープンのため準備、打ち合せなどで忙しくなっていた。

    そんな事関係ない。
    いつも通り、電話もメールもするし顔が見たくなった時はTV電話という便利なものもあった。
    逆に真麻と会う時間が多くなりいっぱい話したりいっぱい二人になれた。

    2006-01-26 01:48:00
  • 172:

    あゆみ

    真麻はもう涼の店には行っていないらしかった。
    でも涼は、真麻の事を妹のような感覚で、可愛がってくれていた。
    初めて会った時から「なんかほっとかれへん存在」やったと言っていた。
    真麻を信用してるし真麻が困ってる時は助けてあげたりした。
    それやのに真麻は……。

    2006-01-26 13:11:00
  • 173:

    あゆみ

    とうとう涼代表の新しい2号店もオープンした。
    クラブのママ、同業のホスト、ソープ嬢…数えきれないぐらいの人が涼のため祝いに足を運んでくれたらしい。
    私も指名客がいない間仕事を少しだけ抜けさせてもらった。
    店に行かない約束だけど、新店オープンでしかも代表にまで選ばれた涼をどうしても祝ってあげたくて無理矢理に涼を説得させた。

    2006-01-26 22:40:00
  • 174:

    あゆみ

    涼は最初、「無理」の一点張りで不機嫌やったけどどうしても行くと聞かない私に条件つきで仕方なくOKしてくれた。
    私は店に入りびっくりした。通路には涼あての花束がズラ〜ッと並んでる。
    店内はとにかく広くてにぎわっていた。
    従業員の数も半端じゃない。ど〜んとセンターには、グラスが何段にも積まれたタワー。

    2006-01-26 23:01:00
  • 175:

    あゆみ

    多分涼は客が何組も被っていたんだと思う。
    世話しなく、店の中を走り回り大忙しだった。
    こんなに忙しいとは思ってなかったから、わがままで来た事にちょっと後悔。
    店の従業員も私と涼の事を知っている。
    下の子なんて、なぜか私にまですごい気を使ってくれる…。やっぱり涼はスゴい。

    2006-01-26 23:07:00
  • 176:

    ぃぃちこ

    しぉりぃ?

    2006-01-27 18:18:00
  • 177:

    あゆみ

    ぃいちこさん??
    しぉりどぅもデス??
    すこし更新??

    2006-01-27 23:01:00
  • 178:

    あゆみ

    前までは涼が他の席に回った時、寂しくて自然に涼を目で追っていた。
    でももう大丈夫‥
    涼がどんなに他の客に笑顔を見せても不安なんてならない。…涼が好きだから★

    涼もときどきチラチラこっちを見ながら、客にバレないようにニコッと笑ったりする。たまにあほみたいな顔をするからあゆみは思わず笑ってしまう。

    2006-01-27 23:38:00
  • 179:

    あゆみ

    私は一応仕事中だったので飲めなかった。
    ていうか涼に、ピンドン卸すと言ったのに卸させてくれなかった…。?
    涼が「今日は100潰れるわ」と断言していたから店の後会うのはやめて、次の日の朝に会うことにした。
    それから私もすぐ店を出て仕事に戻った。

    2006-01-27 23:54:00
  • 180:

    あゆみ

    店が終わった後、心配になってちょっと覗いた涼は本間に潰れていた。…
    そら潰れるわ…!
    後からたった一晩でおりたものを聞いて本間にびっくりした。
    軽くシャンパンは20本、カフェパリも軽く20本、それからルイにクリューグなど………なんとバカラまでおりたらしい…。(あゆみがここまで飲んだら死ぬやろなぁ〜)とか思いながら横で寝てる涼を見ていた。

    2006-01-28 00:07:00
  • 181:

    あゆみ

    ※訂正
    188、上から2段目。

    ちょっと覗いた涼は→ちょっと覗いた。涼は
    丸ぬけてました。すいません?

    2006-01-28 00:10:00
  • 182:

    あゆみ

    涼は気分が悪いのか時々、顔がけわしくなって、吐きそうになる。
    そのうち吐くものがなくなって、胃液しか出なくなるから、とりあえず水をいっぱい飲ませた。
    この辛さは夜の仕事には、付きもので私も何回も経験して痛いほどにわかる。
    涼はうなされていたけど、私が来た事がわかって「あゆみ〜ぁゆみ〜」ってずっと呼んでいた。

    2006-01-28 00:23:00
  • 183:

    あゆみ

    とりあえず店ですこしだけ寝かせて私が、涼を支えてタクシーを拾ってなんとか涼の家についた。
    涼はあっという間にベッドの上で寝息を立てて寝始めた。
    出来れば私も隣で寝たかったけどそうもいかなかった。
    だから涼が起きた時、お腹がすいたら食べれるように、適当に料理を作って置き手紙を書いて涼の家を出た。

    2006-01-28 00:31:00
  • 184:

    あゆみ

    涼へ
    おはよう?イベントお疲れ!昨日は無理言ってごめん。お腹がすいたらテーブルの上のご飯食べてね?
    あゆみは用事があるから涼が起きるまでいてあげられないけどゆっくり寝て休んで?ぢゃあまた明日ね。
    と書いた。

    2006-01-28 21:17:00
  • 185:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-28 22:24:00
  • 186:

    名無しさん

    ??

    2006-01-29 12:13:00
  • 187:

    あゆみ

    193さん?194さん?
    ありがとうございますm(__)mあまり更新できずにすいません?
    今日はできるだけ更新したいと思うので是非読んでください??

    2006-01-29 13:00:00
  • 188:

    あゆみ

    しばらくして涼からメールが入った。
    「あゆみ今日はありがとう。?うまかったで?俺の嫁さんになるもんな?笑」
    私は思わず顔がほころんでしまった。
    私は父の病院に行っていた。
    でも真麻には言ってない。

    2006-01-29 13:06:00
  • 189:

    名無しさん

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    2006-01-29 13:21:00
  • 190:

    あゆみ

    真麻は、父が入院してる事は知ってるはず…。
    でも病気の事や、どういう状態なのかとかは全く聞いてこない。話も出さない。もし真麻が父を恨んでいたとしても少なくとも実の父である事には、変わりないのに…。

    2006-01-29 14:04:00
  • 191:

    あゆみ

    それに今思えば私も真麻の細かい事なんてこれっぽちも知らなかった…
    どこで育ったのか…
    どんな人と付き合ってきたのか…とか…。
    私はそれを当たり前ですませてきたけど、お互いの事なんて、ほとんど知らない上辺だけの姉妹なんだ…と思った。これから真麻の事を少しずつ知っていけばいい。私はそう思っていた。…

    2006-01-29 14:13:00
  • 192:

    あゆみ

    でも真麻は、変わってしまった。…
    家に帰っても部屋は真っ暗。…
    いつもなら聞こえる「あゆ姉、おかぇり〜」の明るい真麻の声が、最近から聞こえない。
    何日間も会えない日がよく続いた。
    家に帰ってきても必要意外、部屋から出てこない。…少しずつ少しずつ私と真麻の距離は縮まるどころか、広がっていった。

    2006-01-29 14:53:00
  • 193:

    あゆみ

    私は真麻の事を、涼に相談した。
    涼の答えは「真麻は優しい子やから、あゆみに迷惑かけたくないんと違うか」… だった。
    確かにそうかもしれないとその時は思った。でも私は前までの真麻に戻ってほしかった。…
    涼から、「不愉快にならんようさりげなく真麻に思う事言ってみ」と言われその日の晩、私は真麻に言った。
    「」

    2006-01-29 15:04:00
  • 194:

    あゆみ

    「あのさ真麻最近ちゃんとご飯たべてる??」
    「…うん食べてる。」
    「そっか?良かった。頼りないけど、あゆで良かったらなんでも聞くでぇっ?」真麻はニコッと笑った。
    私もニコッと笑った。
    それから私は、なんとなく真麻に聞いてみた。

    2006-01-29 15:14:00
  • 195:

    あゆみ

    「真麻の好きなタイプってさ、どんな人なん??」
    「………涼みたいな人。」
    え…私は真麻から出た言葉に一瞬凍り付いた。
    「そ、そっか?」返す言葉が見つからず私は動揺を隠せなかった。真麻は、何事もなく素の顔でご飯を食べている…。

    2006-01-29 15:20:00
  • 196:

    あゆみ

    やっぱ好きやってんや…。真麻は涼の事。…
    涼が誰に好かれようと涼が私のそばにいてくれるなら私にはそんな事、どうでもよかった。…
    でもそれが「妹」となれば、もちろんそんなわけには、いかない。…
    私は、直観的に涼には言わない方がいいと思った。
    それにただタイプってだけで「好き」なんて一言も言ってないわけやし。。

    2006-01-29 15:30:00
  • 197:

    あゆみ

    もしかしたら私の思い込みかもしれへんし。…
    実際、涼とも会ってるわけじゃないしな。
    (もうあんま深く考えやんとこ。)
    それから真麻との間の沈黙。…
    耐えきれなくなった私は、ふと聞いた。

    2006-01-29 23:16:00
  • 198:

    あゆみ

    「……なぁ真麻?マイコちゃんちってドコなん?」
    この《マイコ》とは前少し出た真麻と同じ店で働いている2コ1の子。
    私は真麻が家を開けている先はマイコの家で、寝泊りしているからと思い込んでいたから単に確認のようなつもりで聞いただけだった。

    2006-01-29 23:25:00
  • 199:

    あゆみ

    「え?…」真麻が食べていた手をとめてこっちを見た。
    言われてみれば私は真麻の《友達》なんてマイコしか知らなかったんだ。…
    いやマイコ…?友達…?
    じゃ…ないか。。
    「今度連れてくる。」なんとなくボソッと真麻は言った。その言葉の意味がわからず真麻は少し残して自分の部屋に入ってしまった。

    2006-01-29 23:53:00
  • 200:

    あゆみ

    その《今度》は思ったよりも早かった。
    真麻が連れてきたのは…
    明らかなホスト。
    「こんばんわ初めまして〜」ん‥?もしかして…
    名前は藤咲裕也。…そう。彼は私の店の2コ1、優の指名ホストだった。

    2006-01-30 00:06:00
  • 201:

    あゆみ

    「自分裕也くんちゃん?」
    私がそう言うと裕也は驚いた顔で「そうですケド…」と答えた。
    「いらっしゃい?あゆみやん!」私は自分を指さしてそう言った。
    「ほら優と前店行った事あんねんけどな?」
    裕也は少し考え込んでようやく私をわかってくれた。「せやけど…なんで。…え?自分らどういう関係?」知らんくて当たり前。私と真麻が実の姉妹って事は涼ぐらいしか知らんからな…

    2006-01-30 00:13:00
  • 202:

    あゆみ

    別に隠す理由もないし。
    「あゆみら実の姉妹やで!」「え?!‥‥うそ…」裕也は異様に驚いてた。
    「まぁとりあえず上がりや」と真麻が言った。
    「それにしても似てないなぁ。」余計なお世話じゃ!

    2006-01-30 00:21:00
  • 203:

    あゆみ

    って感じの雰囲気で色々と話していた。
    じゃあ突然裕也が言った。「涼さんとどうなんすか?」真麻の前で涼の話を出してほしくなかった。…
    「まぁボチボチやで。」と適当に答え、話を流そうとした。
    状況を知ってるわけもない裕也は、涼の話を引っ張る引っ張る…
    とどめには前あった事の話まで持ち出した。…

    2006-01-30 00:30:00
  • 204:

    あゆみ

    裕也が、ほぼ一人で喋っているような感じになり私と真麻の間は気まずくなった。
    裕也は明るいし顔も男前。例えて言えば、吉本所属のジャニーズみたいな感じ?
    そこそこ人気もあるし個人的には好きなキャラやけど…。
    場の空気をイマイチ読まれへんってゆうか‥。

    2006-01-30 00:36:00
  • 205:

    あゆみ

    「涼さん、毎日あゆみちゃんの話してたから店の子はみんなあゆみちゃん知ってますよ」とか…
    「代表になれたのもあゆみちゃんのおかげっすよ!」とか…
    そういえば2号店のオープンイベントの時、私が知らない子にまで名前呼ばれてたような‥。とか私なにを考えてんねん。…
    真麻は不満げな顔やしこれ以上空気悪くなったらたまらんわ。…

    2006-01-30 00:46:00
  • 206:

    あゆみ

    ちなみに裕也はNo.2。
    涼が代表になって店を変わったから一応No.1とも言えるんかな?…

    2006-01-30 00:50:00
  • 207:

    あゆみ

    真麻はマイコではなくこの裕也の家で寝泊りしていたそうだった。

    のちにこの二人が私の悪魔になるなんて…。
    私は内心ホッとした。ついこないだ「タイプは涼みたいな人」発言をしたから、ここ何日間かその事ばっか考えてしまっていた。
    でももう裕也がおるしな…

    2006-01-30 01:59:00
  • 208:

    あゆみ

    でもそれは私の大きな勘違いだった。
    真麻は、涼を諦めてなんかいなかった。…
    あいかわらず私は涼と愛し愛されの毎日で幸せな日々を送っていた。
    そして涼から同棲の話が出た。でも私の脳裏には真麻。…真麻がいるのに同棲なんて…無理無理。

    2006-01-30 02:05:00
  • 209:

    あゆみ

    でもそうは言っても実際、家はほとんど空き状態。
    真麻もだんだん家に帰ってくる回数が減って、それは私も同じだった。
    二人の間に明らかなすき間が出来始めた時、ある日突然真麻に言われた。
    「裕也が二人で住む家、借りてくれた」

    2006-01-30 02:10:00
  • 210:

    あゆみ

    私も涼との同棲の話、断ってばっかじゃなくて真剣に考えようと思ってた。
    本間は一分一秒でも、涼と同棲したかったけど…

    でも真麻を思う気持ちにはどぅしても勝たれんかった。
    それやのにそんな私の気持ちも知らんと平気な顔で言う真麻になんとなく苛立った。…

    2006-01-30 02:16:00
  • 211:

    あゆみ

    だけど何年もずっと心で引っかかっていた家族。
    やっと会えたのに、もしかしたらこのまま又会えなくなってしまいそうで恐かった…
    見失ってしまう事が恐かった…
    でも真麻との二人暮しは、半年ももたなかった。

    2006-01-30 02:21:00
  • 212:

    あゆみ

    一度埋まりかけた姉と妹の十数年の空白の時間…
    これが地獄の始まりだった。
    もし《運命》というものが存在するならどうして神様は私と真麻を姉妹にしたのですか?…
    もし《奇跡》というものが存在するならどうして神様は涼ではなく真麻に微笑んだのですか?…

    2006-01-30 02:26:00
  • 213:

    あゆみ

    そして、二度と埋まる事のない十数年の空白の時間。
    たとえ、この命が尽きたとしても…
    未来がわかっていればきっと私はアンタとは出会わなかった。…
    私の大切な人を奪ったアンタとは‥

    2006-01-30 02:33:00
  • 214:

    あゆみ

    真麻とは一緒に暮らさなくなっても連絡はまめに取っていたし時々会っていた。真麻は裕也と同棲…
    そして私は涼と同棲…
    すべてがうまくいくと思ってた。
    私‥幸せになったらあかんのかな??…

    2006-01-30 23:52:00
  • 215:

    あゆみ

    気付かなかった。…
    真麻と裕也に愛なんてなかった事。…
    すべてが私と涼への嫉妬心だった事。
    神様は何をしたら私に幸せをくれますか??
    もう一度生まれ変わって、《幸せ》が手に入るなら…間違いなく私は今ここにいないだろう。

    2006-01-30 23:57:00
  • 216:

    あゆみ

    突然現れた女の子…
    それが小さい頃、母と共に突然消えてしまった《妹》だとわかった時…
    《奇跡》やと思った。
    二人で生活をし始めてからも時々、「あゆ姉っ!」って呼ぶ真麻の声とか目の前の笑顔が夢やと思ってしまう事もあった。

    2006-01-31 00:10:00
  • 217:

    あゆみ

    夢なわけがない‥!

    私はたった一人しかいない妹の為に出来る限りの事は姉として全部した。
    ちょっとでも美味しいご飯を食べさしてあげたかったから忙しい中でも料理本を片手によく作ったなぁ…
    洗濯もなにもかも私がしていた。でも全然苦痛なんかじゃなかった。真麻の笑顔を見るたび、私が守ったらな…ぐらいの勢いで毎日、頑張った。

    2006-01-31 00:19:00
  • 218:

    あゆみ

    私、結局いいお姉ちゃんになられへんかったんかなぁ…
    それから悲劇は起きた。
    休みの日、涼とご飯を食べに行った。
    途中で涼の携帯に急に、客から電話。
    私といるのに電話にでた涼…仕事なんわかってるのになんかイライラしてしまった私。

    2006-01-31 13:10:00
  • 219:

    あゆみ

    (ふざけんな!誰やねん!前に私おんのに電話でる?普通…)
    涼はその客と楽しそうに、笑いながら話している。
    私は気分が悪くて寝たフリをした。
    「ごめんあゆみ!!この子さみしがりやねん…」
    はぁ…??もぅえぇわ…
    帰ろかな…

    2006-01-31 13:14:00
  • 220:

    あゆみ

    ★略
    はぁ…??もぅえぇわ…
    帰ろかな…

    2006-01-31 13:16:00
  • 221:

    あゆみ

    私は寝たフリをし続けた。(涼…困ってるかな??)
    何も言わない涼。ちょっと気になってゆっくりと顔を上げてみた。…
    (プッ)
    涼も一緒になって寝たフリしてる。笑
    その可愛さずるいわ…

    2006-01-31 13:33:00
  • 222:

    あゆみ

    さっきまでの苛立ちが一瞬で笑いに変わった私。
    思わず涼の頭をなでてあげたくなったけどぐっと我慢した。
    スネる私。
    涼は顔をあげて、八重歯の可愛い笑顔を見せる。
    幸せやなぁ…こんな些細な事でもそう思えた。

    2006-02-01 01:00:00
  • 223:

    あゆみ

    涼の携帯の着信履歴から、わかった事……     
    【真麻】…

    そう。あの時の着信は真麻からやった。
    確かにあの日、あの時間。…

    2006-02-01 01:13:00
  • 224:

    あゆみ

    私は涼の言っていた言葉を思い出した。
    「さみしがりや」…
    涼はわかってたん?‥
    真麻の気持ち。
    なんで笑ってられるん?

    2006-02-01 01:16:00
  • 225:

    あゆみ

    この日私達はそのまま遅くまで外で遊んでいた。
    いろいろと忙しかった涼はここ2ヵ月ぐらいまともな休みがなかった。
    久しぶりの長い二人だけの時間。
    涼といると時間なんてすぐ過ぎていく。…
    いっそ止まってしまぇ…!

    2006-02-01 01:23:00
  • 226:

    名無しさん

    2006-02-01 01:54:00
  • 227:

    名無しさん

    2006-02-01 01:55:00
  • 228:

    あゆみ

    なぁ…あたし…なんか悪い事したかなぁ。

    小さい頃、家族のだれにも相手してもらえなかった。《幸せ》なんて言葉、私には必要ないと思ってた‥
    生まれてきた中ではじめて心から愛した人を失う事がこれほどにつらいなんて。

    2006-02-01 02:05:00
  • 229:

    あゆみ

    忘れもしない11月11日。
    冬を目前にしてヒンヤリ肌寒い雨上がりの日だった…
    普段と何の変わりもなく、全部いつも通り‥。
    二人でご飯を作って食べてお風呂に入る
    「早く帰ってきてな?」と軽く手をつないで涼を仕事に出した。

    2006-02-01 02:18:00
  • 230:

    名無しさん

    2006-02-01 02:19:00
  • 231:

    名無しさん

    2006-02-01 02:24:00
  • 232:

    あゆみ

    大体夜中の1〜2時ぐらいは基本的に客足は少ない。
    こういう時はかならずメールか電話をしてきてくれる涼。
    この日もメールがきた。
    「あゆ?今なにしてる?(みりあ)と(ひゅう)?」
    将来の子供の名前を考えていたらしいメール。涼らしい‥

    2006-02-01 02:41:00
  • 233:

    あゆみ

    メールの返事は忙しくなったら返ってこなくなるけど、暇な時間帯って大体、毎日あるみたい。
    明け方にはまたメールの続きが返ってくる…
    パッと時間を見ると、もう朝の七時ごろだった。
    新着メール0件
    (あれ?‥今日はお店忙しいんかな?)

    2006-02-01 02:49:00
  • 234:

    あゆみ

    メールが返ってこなくたって然程、気にしない。
    同棲をし始めて今まで家に帰ってこなかった事なんてなかったし…
    (まぁもうちょっとしたら電話でもかかってくるやろ?)
    そう思い睡魔も襲ってきていたけどなんとか目をショボショボして待ち続けていた。

    2006-02-01 02:55:00
  • 235:

    名無しさん

    2006-02-01 04:28:00
  • 236:

    名無しさん

    2006-02-01 04:56:00
  • 237:

    あゆみ

    10分が30分…30分が1時間…
    涼から電話がかかってくる気配はない。
    電話をかけても繋がらないしメールは途絶えたまま…。
    だんだん心配になってきたそんな時一本の電話がかかってきた…
    着信 涼

    2006-02-01 12:11:00
  • 238:

    あゆみ

    画面を見てホッと安心した。
    (めずらしく飲みすぎて潰れとったんカナ?) …
    「はいはぁい??もしもし?何時帰ってくる??」
    「…あ…ゆみちゃん?」「‥え……誰??…」
    確かに着信は涼からやのに電話の向こうは涼じゃない‥

    2006-02-01 13:38:00
  • 239:

    あゆみ

    なんかどっかで聞いた事のある声。
    でもそれが誰なのかまではわからない。

    その子は息が切れ、やたらと焦りながら喋っていた。
    「誰なん?人の携帯、勝手に‥‥さ」「…ハァハァた、大変なんです!涼さん…涼さん…」

    2006-02-01 13:58:00
  • 240:

    あゆみ

    「涼さん…ハア、か、帰ってこんかって…そ、それで俺がたまたま…ハアハア」「ちょっとそこどこなん?」
    「み、店出てまっすぐの、宗衛……」ブチッ
    涼になんかあったんや…
    説明も最後まで聞かんと、一方的にきって急いで家をとびだした。

    2006-02-01 14:11:00
  • 241:

    ぃぃちこ

    しおり?マヂ楽しみ?

    2006-02-01 23:52:00
  • 242:

    ゆりあ

    今一気に読みました?めっちゃ早く続きが読みたぃです?

    2006-02-02 02:38:00
  • 243:

    あゆみ

    私の心臓は飛び出るぐらいバクバクしていた。
    タクシーを拾って涼のいる場所へ向かう途中の時間が私をおかしくする。
    あの子の電話の焦った口調は普通じゃなかった。
    あんな事が起きてるなんて…。

    2006-02-02 12:39:00
  • 244:

    名無しさん

    2006-02-02 12:41:00
  • 245:

    あゆみ

    その場へ着くと、スーツを着た3、4人のホストがいて世話しなく走り回ったり、誰かに電話をかけたりしていた。
    私は急いでタクシーから降りてかけよった。
    かけよった先には涼がいる…
    私は唖然とした。

    2006-02-02 12:43:00
  • 246:

    あゆみ

    血まみれの服を着た涼…
    …「涼!!!…」
    ぐったりしている涼を思いっきり揺らした。
    意識はもうろうとしていたけど、涙でグチャグチャな私の顔を見て頭をなでてくれた。

    2006-02-02 12:47:00
  • 247:

    あゆみ

    意味わからんねん…待ってや……何があったん?…
    私は何が起きたのか、全くわからんかった。
    ただ目の前には血まみれの涼がいて、パニックになってる従業員であろう子たち。
    一人の子が言った。「あゆみちゃんゴメン‥」

    2006-02-02 12:53:00
  • 248:

    あゆみ

    涼……死んじゃうん?
    「あんたら早く救急車呼んでぇや!!」
    私は泣き叫んだ。
    涼がだんだん弱っていくのが目に見えて、わかった。昨日はあんなに笑ってたのに何でなん…???

    2006-02-02 12:56:00
  • 249:

    あゆみ

    すぐ救急車が到着して、涼は運ばれていった。
    私はすぐ後を追って病院にむかった。
    涼は、直ぐ様緊急手術…
    長時間に渡る、危険な手術だった…

    2006-02-02 13:05:00
  • 250:

    あゆみ

    手術室の前のベンチで祈るように涼の無事を願ってた…
    もしもなんて考えない。
    涼は絶対大丈夫や!!って自分で自分を言い聞かせて涙をこらえて手術室があくのを待っていた。
    「すいません」…一人のスーツの男の人が私に近づいて頭を下げた。

    2006-02-02 13:10:00
  • 251:

    あゆみ

    「オーナーの橘といいます。あゆみさんですよね?話はよく涼から聞いてました」「ウッ、はっ‥い‥ウッ…ウッ…」泣いてうまく声が出ない…
    橘さんは「落ち着いてください」と言ってゆっくり話しだした。

    2006-02-02 13:16:00
  • 252:

    あゆみ

    「正直僕も状況が把握出来てないんですけど。…さっき警察が店にきて聞いた事なんすけど。現場に、血のついた石があったらしいんです…。」
    「石……??」
    涼は人に恨まれるような人じゃない事は確か。たぶん橘さんもわかってるはず。

    2006-02-02 13:26:00
  • 253:

    あゆみ

    それやのに何で…?
    「で警察店の関係者じゃないか言うてたんすけど‥
    あいつ誰からも好かれとったし下の子もよう慕っとって正直心当たりもないんす」
    「りょ、ウッ涼は…ウッ、誰にもウッ、う、恨まれたり…ウッ…しやん‥‥ウッ」
    「そう思うんは僕も同じです。とにかく今は涼の無事を祈ったってください。」

    2006-02-02 13:36:00
  • 254:

    あゆみ

    橘さんは手術が終わるまでそばにいてくれた。
    何を話すわけでもないけど隣にいてくれるだけで心強かった。
    しばらくして下の従業員の子達が何人か来た。
    「あゆみちゃん。…大変やけど涼さんはきっと無事やで」そう言ってくれたのは慶太。初めて店に行った時涼のヘルプでついてくれた子。

    2006-02-02 13:42:00
  • 255:

    あゆみ

    電話で知らせてくれた子や。
    「涼さんなかなか帰ってこやんから、俺見に行ってん。そしたら涼さん…」
    そう言って慶太はうっすら涙を浮かべうつむいた。
    従業員の中には裕也もいた。
    みんなうつむいていた。。突然の出来事で涼が、こうなった事に悲しんでいた。

    2006-02-02 13:46:00
  • 256:

    あゆみ

    少し沈黙が流れ、裕也がポツッと言った。…
    「俺が行ってれば…」
    「…どういう事??」
    「昨日真麻が来ててそれで、あいつがタバコ買ってきてって下の従業員に頼んだんです。でもヘルプ回らんくて‥じゃあ涼さんが客待ちでたまたまあいててそれで。…」

    2006-02-02 13:55:00
  • 257:

    あゆみ

    なんて?‥真麻…??
    私は一瞬嫌な予感がした。事情はわかった。
    もう口座じゃないのに涼は真麻のタバコを買いに走った。…
    その途中、石につまづいて…本間あほな涼。…
    信じられへんかった。だって涼は……

    2006-02-02 21:00:00
  • 258:

    あゆみ

    でもその後私は衝撃の事実を知った。
    石につまづいて、こけたにしては明らかに不自然やって‥
    誰かが襲ったんやって…
    すぐ警察の捜査が入った。この事は新聞にも載ったぐらい大きくなった。

    2006-02-02 21:04:00
  • 259:

    あゆみ

    私は飲まず食わずで、どのぐらい手術室の前で待ってたんやろ…
    10時間?…20時間?…
    手術中の涼に、意識なんてあるはずがないのに、
    「笑顔なあゆみがいっちゃん好きや?」って言う涼の声が聞こえた気がして泣いたらあかんと思った。
    それでも涙はとまらない。声を押し殺して泣き続けた。涼ゴメンな…

    2006-02-02 21:22:00
  • 260:

    あゆみ

    《カチッ》…ブイーン……
    終わった。…
    [手術中]の電灯が落ちて中からは頭を包帯でグルグル巻きに巻かれた涼が運ばれてきた。
    今にも「寝坊したぁ??」って飛び起きそうなぐらい…
    手術の結果を報告に一人の医師が私に近づいてきた。

    2006-02-02 21:30:00
  • 261:

    待ってるね?

    2006-02-03 01:44:00
  • 262:

    ?ュキ?

    更新楽しみにしてます? 頑張ってくださぃ??

    2006-02-03 04:36:00
  • 263:

    名無しさん

    この小説大スキ??

    2006-02-03 20:46:00
  • 264:

    あゆみ

    応援してくださってる皆さん??書き込み本当にありがとうございます??今から続き書きますね??

    2006-02-03 21:07:00
  • 265:

    あゆみ

    その医師は私の前にきてペコッと頭を下げ、
    「中村あゆみさんですね?渡辺涼さんの事でちょっとこちらへ…」
    医師はそう言って私はいかにもドラマで出てきそぅな部屋につれていった。
    「どうぞおかけください…」
    「…失礼します。」私の心臓の鼓動は前にいる医師にも聞こえそうなぐらい激しくまともに顔もあげれなかった。…

    2006-02-03 21:12:00
  • 266:

    あゆみ

    「…長時間にわたる手術はなんとか成功しました。
    ……ですが……」「…」
    「頭部にはひどく外傷がありましたが今は脈拍も落ち着いてます。ですが…脳が突然衝撃を受けたため若干、後遺症が残る恐れが…」
    「りょ、涼は助かるんですか?!」
    「これからしばらく様子を見る必要があるので今はなんとも…」

    2006-02-03 21:18:00
  • 267:

    あゆみ

    「後遺症…とは、なんの事でしょうか…」
    「発見もかなり遅れたせいで…申し訳ございませんが今ははっきりとお答えできません…」
    私はその場で目の前にいる医者の胸ぐらでもつかんだろかと思った。
    後遺症って何やねん…
    何のうそやねん…

    2006-02-03 21:24:00
  • 268:

    あゆみ

    何ゆわれても信じられへんかった…
    信じたくなかった…
    こんな現実受けとめられるはずないやん?。
    だってな、昨日あんなアホみたいに笑ってたのにやで?…
    「お前、どこおんねぇん!」って、かかってくるはずのない涼からの電話ずっと待ってた。

    2006-02-03 21:28:00
  • 269:

    あゆみ

    いろんな人が見舞いに来てくれたり、私も毎日つきっきりで涼の傍にいたけど…
    ときどき…(あたしこんなとこで何してんやろ?はよ帰って涼が好きなハンバーグの材料買いに行かな…!)
    まだ現実を受けとめられずにいたり…

    2006-02-03 21:32:00
  • 270:

    あゆみ

    でも絶対に涼には涙見したるか…!!って、
    意地っ張りででも本当は、弱い私。
    毎日が不安で不安でおかしくなりそうだった。
    「涼、仕事遅刻すんで?はよ起き!」麻酔は完全に切れてるはずなのに眠り続けてる。涼の前では、笑ってないと恐くて私じゃいられなくなると思った。

    2006-02-03 21:38:00
  • 271:

    あゆみ

    泣きたいときは涙が枯れるまで泣いた。
    私が唯一、本音の私でいれる場所である…
    いっぱい並んでる公衆電話の一番端っこ。
    自分を責めずにはいれなくて何回涼に謝り続けたか…

    2006-02-03 21:43:00
  • 272:

    あゆみ

    ご飯なんて喉すら通らない…無理に食べても吐く。
    そんな日々が続いてダイエットって言いながら周りからは《つまみ食い女》とか言われてた私がたった一週間で5キロも痩せた。
    誰かに助けてほしくて励ましてほしかった。
    「好きやで?」って言うても涼は幸せそうな顔で眠りながら目をつぶったまま。

    2006-02-03 21:49:00
  • 273:

    あゆみ

    早く「あゆみ?」って呼ぶ涼の声がききたい…
    早く涼の笑顔が見たい…。
    ギュッて手つないで、何かするわけでもないけど涼の温もり‥早く感じないと、忘れてしまうやん…
    いつも傍におったから気付かれへんかった事。やっとわかった。…
    やっぱり涼がいないと私はダメなんやって事。

    2006-02-04 20:57:00
  • 274:

    あゆみ

    なぁ…涼…覚えてる…??
    涼が初めて私の前で泣いた日。
    あたしが初めて涼の涙見た日。…

    2006-02-04 21:04:00
  • 275:

    あゆみ

    あゆみ、恥ずかしくて言われへんかったけど…あの時に言ってくれた言葉…
    《あん時の約束》……
    くさいけどあゆみにとっては何にも変えられへん大事な宝物やねん。
    こんなあゆみやから…考えたくないのに毎日いらん事ばっか考えてしまうし…。不安な時とか辛い時に涼のその言葉で何回救われたか‥。感謝してんねんから…

    2006-02-04 21:11:00
  • 276:

    あゆみ

    生まれてはじめてやった。《将来の夢》ってやつ?
    人に話したの。…
    あゆみの将来の夢………。            

    ーキィ姉ちゃんになりたいー

    2006-02-04 21:18:00
  • 277:

    あゆみ

    本間のお姉ちゃんみたいに優しくしてくれた人。
    《家族》を教えてくれた人。
    クラスの子はみんな、ピアノとか習字とかそろばんとかいろいろ習ってた。
    あゆみはそれがうらやましかった。
    家に帰っても毎日退屈やしバービーちゃんも持ってない。

    2006-02-04 21:25:00
  • 278:

    あゆみ

    ん〜…唯一の遊び道具ってゆったらけん玉とかお手玉?笑
    なんしあゆみのママ………婆ちゃんやねんもん。。
    でもキィ姉ちゃんはあゆみとけん玉してくれた。お手玉してくれた。
    家も向かいやったし。毎日のように一緒の服、着てたあゆみに小さくなったお古の服くれて…ピアノも教えてくれた。

    2006-02-04 21:32:00
  • 279:

    名無しさん

    ????

    2006-02-06 01:07:00
  • 280:

    あゆみ

    本間は、千穂ってゆう名前やのに何かあゆみ昔っからキィ姉ちゃんって呼んでてん。
    なんでかわからんけど…
    キィ姉ちゃん、ずっとあゆみと遊んでくれててあゆみ大好きやった。
    キィ姉ちゃんみたいな可愛くて優しくて、いつもみんなから慕われてて、だからあゆみもキィ姉ちゃんになりたかった。

    2006-02-06 16:16:00
  • 281:

    あゆみ

    小さい頃の話も全部、涼に話した。
    今まで、誰にも話したこともなかったあゆみの本間の気持ち…?…?本音?
    涼の過去も初めて聞いた。

    2006-02-06 16:21:00
  • 282:

    あゆみ

    「辛かったな‥」ギュッて抱いてくれた。
    「これからはそんな思い俺が絶対させへん。二人で幸せになろな」
    って言ってくれた事。
    あゆみ忘れへんで?胸ん中に大事にしまってんねんから。宝物…

    2006-02-06 16:23:00
  • 283:

    あゆみ

    信じてんねんから…。
    涼が、また目あけてくれる事……また私の名前呼んでくれる事‥
    生まれて初めて、愛した人でたった一人をここまで考えた事なんかなかった。
    家族がいなくて当たり前だったから淋しいのも慣れっこやった。
    私、頑張ったやん?いつも平気な顔してたけど本間は辛かった…

    2006-02-06 20:02:00
  • 284:

    あゆみ

    ‥‥Σ
    私の手がかすかに感じた。握っていた涼の手がピクッと動いたこと。
    「涼……?涼?…」
    一瞬確かに動いたやんな?涼…??あゆみやで!?!反応がない。私は枕元のナースコールをおした。

    2006-02-06 20:29:00
  • 285:

    あゆみ

    急いでかけつけてきた看護婦さんが涼の耳元で名前を呼んだ。
    涼の手はまたピクッと動く。
    それを見た看護婦さんは、何度も何度も呼び続けた。
    私は涼の手を強く握り締めながら涼の目があくのを待っていた。

    2006-02-07 16:51:00
  • 286:

    あゆみ

    看護婦さんはこの時、涼の意識が戻る事がわかったのか「目が覚めるまで名前呼んであげて」と言ってくれた。
    「目が覚めたら呼んでください」と言い他の患者さんの検診に行った。
    そんな看護婦さんの優しい気持ちがうれしかった。

    2006-02-07 16:58:00
  • 287:

    あゆみ

    看護婦さんの言った通りに私は耳元で涼の名前を呼び続けた。
    涼はかすかに反応を示してくれた。
    目は覚めた。どれぐらい涼の名前呼んでたやろ?
    そんな事より嬉しくて涼の前では泣かんって決めてたのに自然に涙が流れてしまった。

    2006-02-07 17:02:00
  • 288:

    名無しさん

    2006-02-07 17:06:00
  • 289:

    あゆみ

    「何しに泣いてんねん!あほかぁ!」って言われると思った。…
    言ってくれると思った。
    涼は涙を流すあゆみをただ見つめるばっかでしかも、不思議そぅな顔で見つめてる。

    2006-02-07 19:21:00
  • 290:

    あゆみ

    そんな涼を見て私は思った。
    (あ…もしかして、あの日何が起きたか覚えてないんやわ。)
    私はそれが涼にとっては、幸いやと思った。
    この怪我が治れば、何にもなかったように今までの幸せな生活に戻れるって…

    2006-02-07 19:24:00
  • 291:

    あゆみ

    それでも私は許したくなかった。
    涼をこんな目にあわせたやつの事‥。
    だけどこうして涼の記憶が無い中で私は涼が無事さえいてくれたら《犯人探し》なんかする気ないし。

    2006-02-07 19:27:00
  • 292:

    あゆみ

    何日ぶりかに目を覚ましたんやから、泣いてるあゆみなんかじゃなくて笑ってるあゆみを見せな…
    必死に涙を手で拭きながらこらえた。
    うまくしゃべれない…
    それでも笑った。

    2006-02-07 19:30:00
  • 293:

    あゆみ

    本間は言いたかった。
    何でこんな心配かけんのよ!あゆみ毎日不安で不安でおかしくなりそぅやってんで?って…

    2006-02-07 19:32:00
  • 294:

    あゆみ

    けど生死を彷徨って今こうして強く生きてる涼を目の前にして出た言葉は
    「涼アリガトウ。よぅ頑張ったね」って。‥
    ただそれだけ。
    アリガトウしか出てこやんかった。

    2006-02-07 21:14:00
  • 295:

    あゆみ

    泣くあゆみに涼が、ボソッとつぶやいた。
    「大丈夫ですか?‥」って。
    こんな時に冗談やめてや!。…
    からかわんといてや!…

    2006-02-08 19:28:00
  • 296:

    あゆみ

    「涼、なんか食べたいものない?」
    「…すいません。誰ですか!?」
    なんて??あゆみやん。
    一緒に住んでたやん!将来幸せになろなって…言ってくれたやん…

    2006-02-08 19:32:00
  • 297:

    あゆみ

    とりあえず意味がわからなかった。…
    状況が把握出来やんくて、何度も涼に問いかけた。
    せやのに涼は首をかしげて困ってる。
    信じられへん。ってゆうか「もぅえぇから?」って。

    2006-02-08 19:35:00
  • 298:

    あゆみ

    その状況は、何日たっても変わらない。
    大好きな人…涼の傍にいられて幸せなはずやのに‥‥
    こぅやって涼が目を覚ましてくれる事あれだけ待ちどぉしかったのに。
    なんか傍にいる事に辛く思ってしまった。
    私は医者に言った…

    2006-02-08 19:39:00
  • 299:

    あゆみ

    目を覚ました時、言った涼の言葉からすべて全部。…
    辛かった。ただそれだけ。
    医者はなにか思い当たる事があったに違いない。
    「すぐ検査を」と言ってどこかへ走っていった。

    2006-02-08 19:44:00
  • 300:

    あゆみ

    戻ってきた医者は検査の為か涼をベッドから移動させ他の病棟へ連れていってしまった。
    うすうすわかってた…
    でも現実を受けとめたくなかっただけ…。
    検査結果はあいまいだった。ただ医者の言葉はこうやった。…

    2006-02-08 19:47:00
  • 301:

    あゆみ

    《突然の衝撃による一部の記憶障害》…
    簡単に言えば《記憶喪失》…
    こんなドラマみたいな事が、あるもんか!!って思った。
    しかも一番辛かった事は、あゆみだけが涼の中に残ってなかった事。…
    涼にとってあゆみは消したい存在やったん?…って私は泣き崩れた。

    2006-02-08 19:52:00
  • 302:

    あゆみ

    泣き崩れてる私に医者は、こう言った。
    「お辛いでしょうが…まれにあるんです…。その人にとって一番の大きな存在の記憶が突然の衝撃が加わったせいでの一部の記憶喪失だと」…
    《大きい存在…??》
    医者は続けた。
    「その一部の記憶はもとに戻る方と残念ながら戻らない方がいらっしゃいます。渡辺さんの場合なんとも…」

    2006-02-08 20:01:00
  • 303:

    あゆみ

    目の前が、一瞬で真っ暗になった。…
    絶望に陥った感じ?!‥
    私、これから先どうしたらいいんやろ?って。
    もぅ涼の中には私…おらんねやんな。?
    愛されなくても愛したいって…やっぱり甘いカナ…?

    2006-02-08 20:06:00
  • 304:

    あゆみ

    今私の事、どんな風に思ってんねやろ!?……
    涼が目を覚ましてから毎日毎日入れ代わり立ち代わりでいろんな人がお見舞いにきてくれた。
    涼の復帰を願ってみんなが果物や花をもってきてくれた。
    オーナーの橘さんや店のコとは親しげに話すのに私は敬語……
    逃げ出したかった。こんな状況から。

    2006-02-08 20:10:00
  • 305:

    あゆみ

    中でも《裕也》はほぼ毎日涼を見舞いにきた。
    (このコよっぽど涼を尊敬してんねやな〜)って思った。
    真麻も1、2回きてたけどなぜか顔をあわす気にもなれずに後ろ姿を見送っただけ。
    ぉ礼言わなあかんのに、私って本間あかんなぁ。

    2006-02-08 20:14:00
  • 306:

    らいむのしぉり??

    2006-02-09 03:02:00
  • 307:

    あゆみ

    「あゆみさん」って呼ばれる事が何より辛かった。
    涼の顔も声も仕草も全部があゆみにとっては懐かしいのに涼が見てるあゆみは、ただの出会う前のあゆみで。…
    今まで作ってきた思い出も全部、涼にはないんやって思うと辛くて辛くて悲しかった。
    あの頃に戻りたい。…

    2006-02-09 16:11:00
  • 308:

    あゆみ

    そんな中、刑事さんが度々涼の病室を訪れた。
    涼は、あの日の事を忘れたわけじゃなかった。
    刑事さんが何かしら事件についての事を涼から聞きだそうとしても、涼は一切、口を開かなかった。
    辛かったやろぅな…涼の心は綺麗すぎるねん…

    2006-02-09 17:55:00
  • 309:

    あゆみ

    あの事件の事は日にちが、たつにつれてだんだん明確になり、《殺人未遂事件》として警察は捜査を始めた。
    涼は衝撃によって受けた体のあちこちのリハビリに励んでいた。
    あいかわらず「あゆみさん」。
    そう呼ばれるたび私は加害者が憎くて仕方がなかった。

    2006-02-09 18:03:00
  • 310:

    あゆみ

    涼…知ってたんやろ…?
    あゆみな、涼の事わからんくなった。…
    涼にとっての幸せって何??

    2006-02-09 18:06:00
  • 311:

    らいむのしぉり?

    2006-02-10 15:34:00
  • 312:

    あゆみ

    涼は思っていたより外傷もひどかった。
    (もしかしたら…このままあゆみの事わからんかったら…)
    とかいろんな事が頭をめぐった。
    涼にふれられへんし、傍にも行かれへん。しまいにそろそろ私…気狂ってまいそぅ…。

    2006-02-11 10:30:00
  • 313:

    あゆみ

    いきなりあゆみの事、思い出してくれるんちゃうか…って思ったりした。
    傍におる事で、記憶が戻りそうな気がして一日の半分ぐらいは涼の傍にいた。
    やっぱり私には《幸せ》って似合ってないんよね?…
    ちょっと夢見すぎやんな…?

    2006-02-11 10:38:00
  • 314:

    あゆみ

    涼は手術の時、頭に負った傷を縫合するために傷部分の剃った髪をやたらと気にしていた。
    《ホスト》としての自分は、忘れてなかった…。
    外見重視のホストには厳しい ゃんな…
    退院したら復帰するんカナ?聞きたいけど…。私、他人やもんな…

    2006-02-11 10:45:00
  • 315:

    あゆみ

    びくドン行ったら絶対ハンバーグ頼む事…
    寝る時は絶対ほっぺの下に両手を合わせてひいて寝る事…
    外見、クールなホストを演じてるけど実はめちゃめちゃ甘えたで情熱的で。…
    あゆみは涼のいろんな事いっぱい知ってんのに……涼もあゆみの事知ってよ。。

    2006-02-11 10:54:00
  • 316:

    あゆみ

    本間は、涼が愛しくて愛しくてしゃあなぃのに…
    今にも苦しいぐらいギュゥッて涼に抱きつきたくて…
    なんか言葉にできやんくて胸がつまっていく…。
    助けて…って何回心の中で叫んだやろ。涼ゴメン。…

    2006-02-11 11:00:00
  • 317:

    あゆみ

    涼はちょっとずつちょっとずつ回復していった。
    本間は涼の回復を喜ぶべきやのに‥恐かった。…
    このまま退院してって「あゆみさん色々アリガトウナ。」って私の傍を離れていきそうで…
    こんなあゆみでゴメンナ?‥ひねくれてるカナ…?

    2006-02-11 11:04:00
  • 318:

    名無しさん

    切ない?

    2006-02-11 11:06:00
  • 319:

    あゆみ

    あの事件から約2ヵ月…
    別人のように元気になった涼‥。
    「もうすぐ退院できるやん??頑張ろな…」
    って笑顔で言ったけど‥‥本音は違うかった。素直に涼の回復と退院を、喜んであげられへん自分が嫌やった。

    2006-02-11 11:11:00
  • 320:

    名無しさん

    違うスレでらいむを批判してた主発見?

    2006-02-11 17:11:00
  • 321:

    名無しさん

    2006-02-11 17:18:00
  • 322:

    名無しさん

    2006-02-11 17:51:00
  • 323:

    名無しさん

    2006-02-11 17:52:00
  • 324:

    あゆみ

    そんなある日私は見てしまった。…
    真麻は私がいないすきに涼の病室に行って二人きりで、コソコソ話してるとこ。
    真麻はまだ諦めてなかった。涼の事…
    あの子は今の涼に私の記憶がない事をいい事に、こぅしてよく来てたみたいやった。

    2006-02-11 20:45:00
  • 325:

    あゆみ

    どうりで変やと思った。
    変えたはずのない花の水、むいたはずのない果物…
    私の気持ちは一途やのに、涼の気持ちは今一体ドコにあるん?…
    私の一生分の涙…返してよ…。

    2006-02-11 20:50:00
  • 326:

    あゆみ

    私の気持ちは一方通行…
    私に《涙》がない日はなかった。
    たまに見せる私の大好きな涼のあの顔。
    あの頃がなつかしくて私は過去を振り返ってばっかでもっと強く生きる!って、誓ったのに…
    私の欲しいもの、ぜぇんぶ持ってる真麻がうらやましかった。

    2006-02-11 20:54:00
  • 327:

    あゆみ

    ある日、医師から涼の仮退院日が通告された。
    あと2週間。      
    「あゆみ!!びくドン行こや!」          
    え…????

    2006-02-11 21:00:00
  • 328:

    あゆみ

    涼の声が聞こえた気がして目が覚めた。
    でも涼の方を見ても気持ち良さそうに寝息をたてスヤスヤ寝ている。
    夢…??
    それから不思議な事にこの錯覚は毎日のように起きてそのたびに私は飛び起きた。

    2006-02-11 21:03:00
  • 329:

    あゆみ

    涼はもう、あゆみの方には振り向いてくれへんの? 
    あゆみは、半ば記憶が戻らんでも、また0から思い出作っていけばいい。
    ってそう思ってた。
    これから先の事なんか一つも考えてないけど…医師の言葉を信じて‥って。。。そんな甘い話ないわな……

    2006-02-11 21:07:00
  • 330:

    あゆみ

    真麻と裕也の仲はまだ続いてた。
    でもわかってた。…
    真麻が本間に好きなんは涼やって事。
    涼の病室に行くたびバッタリ会った。「あゆ姉大変やな?真麻涼に拾ってもぅたし。だから涼とあゆ姉の力になりたい。真麻にできる事やったらなんでも言って?」って言う真麻。

    2006-02-11 21:12:00
  • 331:

    あゆみ

    「涼に会わんといて」なんて言葉、言えるはずもなく、とうとう涼の退院日がせまってきた。

    2006-02-11 21:35:00
  • 332:

    あゆみ

    涼が入院中、綴っていた‥私の一冊の大学ノート。
    《日記》…
    ------------------------9月21日(火)
    「助けて」って言うてもその先には、誰もおらんけど。あゆみどうしたらいい?…あゆみが、涼にとっての‥《大きい存在》…???
    《消したい存在》じゃなくて‥??もしこうした神様がいるなら‥涼には優しくしてください。全部あゆみが被るから…

    2006-02-12 08:47:00
  • 333:

    名無しさん

    2006-02-12 09:39:00
  • 334:

    あゆみ

    9月24日(金)
    ------------------------今日も涼は隣で笑ってる。その笑顔、これからも好きでいて…イイデスカ?
    傍で笑っててもイイデスカ?
    《愛されなくても愛したいと思った》この言葉、涼にあげるわ。

    2006-02-13 00:28:00
  • 335:

    名無しさん

    早く書いて

    2006-02-13 01:29:00
  • 336:

    名無しさん

    2006-02-13 01:36:00
  • 337:

    あゆみ

    9月27日(月)
    ------------------------少しずつやけど食欲が出て、おいしそうにご飯を食べる涼。
    頭の傷ははまだ痛むらしく、あかりちゃん(看護婦)に軽い痛み止めを打ってもらってる。
    最近は呼び方が、「あゆみさん」から「あゆみちゃん」になった。
    もしあたしが胸に秘めてる過去の事、打ち明けたら…涼はなんていうんやろ――……

    2006-02-13 16:13:00
  • 338:

    あゆみ

    9月28日(火)
    ------------------------「あゆみちゃん、料理得意やろ?!」「ん〜…結構するよ。」「あゆみちゃんの料理美味そう!!今度ハンバーグ作ってやぁ?」「えぇよ」…
    あんとき笑って言ったけどきつかった――……
    いつも「うまいわぁ!」って食べてくれてたやん…。
    涼の言葉、一つ一つがあたしにつきささる。重いわ…そろそろきついわ…。

    2006-02-13 16:56:00
  • 339:

    名無しさん

    2006-02-13 18:06:00
  • 340:

    あゆみ

    涙でピラピラになってしもた《あゆみの日記…》
    涼との思い出…心境…思い浮かんだいろんな事を片っ端から走り書きした。              
    人間が流す一生分の涙…お茶わんいっぱい。
    あゆみわな、軽くたった何日間の間でバケツ一杯は流してるわ…。
    涙ってなんでこうもお利口さんなんやろ…流しても流しても次々出てくる。きっと底がないんやろね?

    2006-02-13 19:55:00
  • 341:

    ぃぃちこ

    しおり

    2006-02-14 08:13:00
  • 342:

    あゆみ

    知らんかった―‥
    あの時まで。いや…本当は知りたくなかった―…
                私は悪魔をもった―…
    悪魔が私を突き落としたんだ。…
    私の居場所は暗い闇の《ブラックホール》

    2006-02-14 10:03:00
  • 343:

    あゆみ

    ぃいちこさんやあげてくれてる皆さん?
    有難うございます?
    ダラダラで本当にすいません??
    絶対完結させたいと思うんで良かったら最後まで見てください?お願いします?

    2006-02-14 10:07:00
  • 344:

    あゆみ

    涼は無事に退院した。
    これから先どうなんの?             寝ても起きてもどこにいても―…あたしの目の前は真っ暗。
    いつになったら光があたしを照らしてくれんねやろ。            二人で住んでた家はどうすんの??―…涼はどこに行くの?

    2006-02-14 11:53:00
  • 345:

    あゆみ

    ↑略すいません?

    2006-02-14 11:59:00
  • 346:

    あゆみ

    家に帰ったら―…あたしを思い出してくれる?
    だってなまだあの時のままなんよ?        
    写真も飾ってるやん?―…仲良くならんだ水色とピンクの歯ブラシも―‥
    色違いのマグカップも―‥

    2006-02-14 12:08:00
  • 347:

    あゆみ

    「どんな子やったかなぁ?」涼の意識が戻って間もない時、ふと携帯を見てつぶやいた。
    《…?》
    不思議そうに見たあたしにこう言った。
    「お客さんや思うねんけどな?顔がイマイチ出てこやんねん。勝手に登録されたらわからんわ」

    2006-02-14 12:33:00
  • 348:

    あゆみ

    「アハハ。大変やな」と答えた。
    でもあとから思った。
    《思っこあゆみの事ちゃん―?…》
    あほやな…本間。
    自分の事やのに!何笑ってんやろ―…

    2006-02-14 13:31:00
  • 349:

    あゆみ

    でも病室で番号を交換した。
    それでその晩、すぐ電話がかかってきた。
    やっぱりあの家帰ってんやな―…
    内心ドキドキしてた。
    写真見て何思うんやろ。ピンクの歯ブラシ見て何思うんやろ。それにマグカップも…

    2006-02-14 13:35:00
  • 350:

    あゆみ

    ものっそい声―‥震えてたやろな‥
    でも涼の声の方が震えてた気がしたのは私の勘違い?カナ…
    「はい!」『…しもし?…‥ゆみちゃん?』「え?涼?」『うん。…のさ、ちょっと‥聞いてもらいたい事‥‥‥‥‥‥あんねん』
    電話の向こうの涼は元気がなかった。―…

    2006-02-14 17:03:00
  • 351:

    あゆみ

    明らかにおかしい―…
    『‥だから…まから、ひっかけ来てくれんかな?』…「‥わかった。」
    そう言って涼と待ち合わせをした―。
    何ヵ月ぶり?こうやって、あの場所で会うの―…
    なんとも言えない胸騒ぎがした。

    2006-02-14 17:09:00
  • 352:

    あゆみ

    私は、5分前にはついてたのにもうそこには涼の姿があった―…
    涼は俯いてた。『いきなりゴメン。見てもらいものあるねん』
    「…いいけど」
    なんかいつもの涼じゃない‥

    2006-02-14 17:13:00
  • 353:

    あゆみ

    あんまり涼の言いたい事があゆみには、理解出来ひんかった。
    「見てもらいたいもんって?」『俺んち来てくれん?』
    え…―
    本気で戸惑った。

    2006-02-14 17:19:00
  • 354:

    あゆみ

    ―演技―…?
    同情求めてる?
    これからあゆみの事どうする気?
    体?‥

    2006-02-14 17:22:00
  • 355:

    あゆみ

    突然言われた言葉にあゆみの頭の中はグルグル回ってた。
    まさかこんなん言われると思わんかったから―‥
    涼ゴメン。‥
    あゆみは本間アホや!

    2006-02-14 21:26:00
  • 356:

    あゆみ

    前のあゆみ達やったら全然平気やったけど―…
    この状況‥どぉしよ…??でもあたし、ちょっと期待してたかもね…。
    「えぇよ。」
    自分から出た言葉に自分でも驚いた。

    2006-02-14 21:30:00
  • 357:

    あゆみ

    《軽い女》―…
    ううん。やっぱり涼やった。
    二人でタクシーにのって、《あの家》に向かった。
    匂いもなにもかもがあの時のままで、こうして隣に涼がいる事がまるで夢に思えた。

    2006-02-14 21:34:00
  • 358:

    あゆみ

    『とりあえずソファでも座ってて』「‥うん」
    あたし何緊張してんやろ…?
    って一人で思ってたら涼が珈琲を出してくれた。
    あのマグカップで―…
    涼…どうせまた自分のブラック入れてんねんで?

    2006-02-14 21:42:00
  • 359:

    あゆみ

    「で?見てもらいたいものって?」『ちょぉ待ってて』
    そう言って涼はかつてあたし達が寝てた隣の部屋に走った。
    『あのさ……コレ…』
    そう言って持ってきたのはあたし達のめっちゃ笑顔の写真―…

    2006-02-14 21:51:00
  • 360:

    名無しさん

    続き気になる(>_

    2006-02-14 23:59:00
  • 361:

    ロンリーガール

    すごLIみてます(・?・)ノ?
    楽しみにUてるカラがんばって?

    2006-02-15 00:21:00
  • 362:

    あゆみ

    370さん、ロンリーガールさん?有難うございます?
    今から更新します???

    2006-02-15 15:37:00
  • 363:

    あゆみ

    『コレ‥あゆみちゃんやんな?―…』そう言って写真に写るあゆみを指した。
    「うん。」なんて言えなかった。なんでって?‥              
    だって―《過去》の事実だけ知っても意味ないやん?涼の心に、あゆみが甦らないと。―…

    2006-02-15 15:43:00
  • 364:

    あゆみ

    あたしは、涼に返す言葉を必死に選んだ。
    「それにしてもよう似てるなぁ」
    とっさに自分の口から出た思いついた言葉―…
    あたし本間こういうの苦手やわ‥

    2006-02-15 15:48:00
  • 365:

    あゆみ

    涼はわかってた。
    《すべて―…を。》
    そう。…
    本当にすべてを―…

    2006-02-15 15:52:00
  • 366:

    あゆみ

    涼は携帯をとりだすと裏の電池パックのカバーをおもむろにあけた。
    1枚のプリクラ―…
    そう、あの時の。
    そして、涼はこう言った。『こんな俺でゴメン』

    2006-02-15 15:55:00
  • 367:

    あゆみ

    言ってる言葉の意味が理解できなかった。
    『俺、一途やったんやな〜。この写真の俺の顔、羨ましいぐらいに幸せそう』
    「…?」
    『付き合っててんやろ?俺ら。辛い思いさしてごめんな。』

    2006-02-15 15:59:00
  • 368:

    あゆみ

    目の前の涼は妙に冷静やった。
    『あ…ゆみ。今俺をどう思ってる?』
    どう思ってるって??―…            からかってんの?好きに決まってるやん。大好きに決まってるやん??‥‥

    2006-02-15 16:03:00
  • 369:

    あゆみ

    こんな真剣に話したの何ヵ月ぶりカナ?―…
    「…好き。大好き。…」

    2006-02-15 16:05:00
  • 370:

    名無しさん

    毎日チェックしてます。頑張ってね。

    2006-02-15 20:24:00
  • 371:

    あゆみ

    『そっか。ありがとう。
    話聞かせてや―…俺らってどんなんやったん?』
    あたしの頭の中でいろんな涼との思い出が、グルグル回った。
    そっか―あんな楽しかった思い出もあの大喧嘩した日の思い出も―…それに―…二人でいろいろ語り合った日も。
    覚えてないんや…《全部》かわいそうな涼。

    2006-02-15 20:44:00
  • 372:

    あゆみ

    380さん?読んでくれてありがとうございます??
    チェックとかめちゃ嬉しいでず?まだ長くなると思いますが良かったら最後まで読んでください??

    2006-02-15 20:46:00
  • 373:

    あゆみ

    あたしはすべてを涼に伝えた。
    涼はあたしの目をじ〜っと見ながら話を聞いてくれた。
    『辛かったやろ‥?―不安やったやろ?…心配かけてゴメンな?‥』
    涼はそう言って、あたしを後ろからギュッてしてくれた。

    2006-02-15 20:54:00
  • 374:

    あゆみ

    あたしは、また《幸せ》が戻ってきてくれると思った―‥

    2006-02-15 20:56:00
  • 375:

    あゆみ

    幸せがお金で買えるんならあの時のあたしなら買ったかもね。―…
    傷つくなら最初から出会わなければよかったのにね…            ううん。それでもあたしはアンタに会えてよかったよ?

    2006-02-15 21:06:00
  • 376:

    あゆみ

    『俺な、真麻を幸せにしてやりたいと思った―…』             《真麻》…?《幸せ》
    今なんて?       
    「え…?」

    2006-02-15 21:10:00
  • 377:

    あゆみ

    『…俺、自分が何してるかわからん。あんな俺が入院してる時真麻が泣いて俺の病室にきてな―…』
    「涼ごめん。あゆみ、用事思い出した。」
    見え見えの嘘をついた。
    聞きたくない。そんな話―その場から、逃げるようにかばんをもち家を飛び出した。

    2006-02-15 21:17:00
  • 378:

    あゆみ

    どれぐらい泣いたやろ―…?
    まわりの目なんかどうでもいい。
    涼の言葉が何度も頭の中で繰り返される。
    助けて―…

    2006-02-15 21:19:00
  • 379:

    あゆみ

    道行く人がみんな振り返ってあたしを見る。
    誰か…あたしの涙を止めてください。―…

    2006-02-15 21:24:00
  • 380:

    名無しさん

    気になるぅ!!早く完結させてょぉ??しぉり?

    2006-02-15 22:23:00
  • 381:

    あゆみ

    もうどうでもよくなってた―…
    疲れた。
    その日あたしはどこを彷徨ったのか全く記憶にない。ただ気がついたら、
    ベッドで寝ていて目の前に涼がいて―
    もうやめて―…

    2006-02-15 22:41:00
  • 382:

    あゆみ

    涼の顔を見たらあたしの頭の中で、繰り返し繰り返しリピートされる。                
    『俺な、真麻を幸せにしてやりたいと思った―…』

    2006-02-15 22:46:00
  • 383:

    あゆみ

    『どうしても心配になって追っかけたらな一人でフラフラなって車にひかれそうでほっとかれへんかった。ごめんな。?』     
    アンタのその優しさ―…
    今のあたしにどんだけ辛いか―…
    だって好きやねんもん。…涼の事。

    2006-02-15 23:01:00
  • 384:

    あゆみ

    「…優しくせんとってよ!」
    これが、あたしの精一杯の抵抗やった。      
    そのままほっててくれたらきっとあたし今頃…

    2006-02-15 23:05:00
  • 385:

    あゆみ

    いつか涼が話してくれた、《真麻を助けた時》…
    こうして心配して、優しくしてあげたんやんね?‥ 
    あたし、もう―…涼のこと好きでいちゃダメなん??

    2006-02-15 23:16:00
  • 386:

    あゆみ

    涼は喋るわけでもなく何かするわけでもなく、あたしが冷静になるまで傍にいてくれた―…       
    もうなにも考えたくナィ。
    あの涼の笑顔がこれから、真麻に向けられるって思うと耐えられへんかった。

    2006-02-16 01:25:00
  • 387:

    あゆみ

    涼は、真麻と裕也の関係を知らんかった。
    真麻と裕也は上辺だけ―…            
    言葉でいうと《浮気》。
    でも真麻と裕也の間には、愛とかないから。
    真麻、アンタは本間不幸者やな。

    2006-02-16 01:28:00
  • 388:

    あゆみ

    いくら血をわけあった姉妹でもな、あたし今回だけは絶対許せへんで?―…  
    アンタだけは…

    2006-02-16 01:31:00
  • 389:

    あゆみ

    知りたくもなかった真麻の《本性》―…
    好きな男を奪うためやったら、姉もクソもない。
    本間神経疑うわ‥

    2006-02-16 01:33:00
  • 390:

    あゆみ

    それからあたしは、涼の家から荷物をとって一時的に住める部屋を借りた。  
    あたしの居場所だったとこは今では、真麻の居場所になってる―…
    悔しかった。
    それと同時にあたしの腕には《リストカット》いわゆる《リスカ》の傷がついた。

    2006-02-16 01:43:00
  • 391:

    あゆみ

    リスカなんてした事なかった―…
    する人の気がわからんかった―…
    やっぱり涼の存在ってものっそい大きいなあ。…
    リスカをする事で気が楽になったり、泣く事で自分に同情したり――こんな弱い自分が大っ嫌いになった。生きてる意味ないやん…。って―…

    2006-02-16 01:50:00
  • 392:

    あゆみ

    あたし…なに同情求めてるん?って―…
    あほやな。エヘヘ。…

    2006-02-16 01:54:00
  • 393:

    名無しさん

    2006-02-16 16:52:00
  • 394:

    あゆみ

    きっと真麻は言い寄ったんだ―…
    悲劇のヒロインを演じながら…

    2006-02-16 18:56:00
  • 395:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 396:

    あゆみ

    電話で連絡をとり会う事になった。
    傷つくってわかってたから聞きたくなかったけど―
    《泣かへん―…》
    そう決意して、待ち合わせ場所に向かった。

    2006-02-16 19:07:00
  • 397:

    あゆみ

    《あの頃》のあたしとアンタやったら今頃は笑ってたよね。きっと―…

    2006-02-16 19:11:00
  • 398:

    あゆみ

    今宵もミナミの街は、いろんな活気で溢れてる―  
    あたしは今にも泣きだしてしまいそうだった。
    あたし達はたまたま通った店に入り、なるべく人気の少ないところに座った。

    2006-02-16 19:15:00
  • 399:

    あゆみ

    『すいませ〜ん。珈琲…え〜ブラックで!ジュースする?』「え〜…ぢゃ水で」
    『水!?』
    って聞かれ、なぜかとっさに「ダ、ダイエットしてんねん‥」って答えた。
    本間はジュース飲みたいよ?でもな、あたしの体水しかのど通らんくなってもてん―…

    2006-02-16 19:24:00
  • 400:

    あゆみ

    ジュースなんか飲んだら、飲んだ分ぜんぶ吐いてしまう。
    《ダイエット》って―…
    ただでさえ毎日毎日痩せていくのに‥
    もっとましな嘘つけばよかった…

    2006-02-16 19:27:00
  • 401:

    ??? ◆5bpNZ.zpIQ

    ?しぉり?

    2006-02-16 22:45:00
  • 402:

    あゆみ

    涼に弱いとこなんか見せたくなかった―‥
    涼、いつもあたしの事心配してくれてアリガトウ。 

    アンタの《優しさ》嬉しかったよ?
    でもな、なかなか辛かったで?‥

    2006-02-17 20:22:00
  • 403:

    あゆみ

    それからなかなか喋り始めない涼にあたしは苛立ちを感じた。
    「…………涼!」

    2006-02-17 20:29:00
  • 404:

    あゆみ

    『……ごめん。話すわな。』
    あたしの声で、やっと涼はゆっくり話し始めた。

    聞ききたくないよ―…
    でも、聞かないと‥‥‥‥ね???

    2006-02-17 20:34:00
  • 405:

    あゆみ

    『あんな、俺にとって真麻はな‥本間妹みたいな存在やねんか。で、俺入院してる時な、いきなりあいつな泣いて俺んとこ来てんやん。でな―‥』

    あたしは歯をくいしばって聞いていた。

    『泣いてるからさ、俺なんで泣いてんのんか聞いてんやん。でな、あんまりようわからんかってんけどな、とりあえず泣き方が半端なくて俺抱きついてきた真麻を抱き返してしまってんやん。』

    2006-02-17 21:56:00
  • 406:

    名無しさん

    気になる?ホンマ真麻むかつくわぁ?

    2006-02-17 23:10:00
  • 407:

    あゆみ

    『それでな、真麻は毎日の様に俺んとこ来て泣いてた。ごめんな‥って。こうして真麻の傍にいてくれるん涼だけやねん―…って。
    俺も無理に事情は聞かへんかったし、なんかほっとかれへんくなったねん』

    あたしは胸がつまった。…

    2006-02-17 23:46:00
  • 408:

    あゆみ

    その後の話なんか聞かなくたってわかった。

    ―あたしの不幸がそんなにおもしろい…??…

    2006-02-17 23:54:00
  • 409:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 410:

    あゆみ

    風の冷たさを肌で感じ、
    もう少しで白い息が冬を告げる季節―…

    長袖だったから見えなかったものの、あたしの腕には日に日に増える手首の傷が消えてはついていた。

    2006-02-18 00:04:00
  • 411:

    あゆみ

    毎日が孤独と不安―そして《嫉妬》との戦いだった。

    唯一のこの頃のあたしの心の支えは、同じ店で働いていた2コ1の優。
    ただ一人だった。

    2006-02-18 00:10:00
  • 412:

    名無しさん

    2006-02-18 06:01:00
  • 413:

    ?しぉり?

    2006-02-18 06:06:00
  • 414:

    あゆみ

    応援してくれたり、あげてくれてる皆さんぇ?
    本間にいつも励みにさせて貰ってます?
    有難うございます?
    読みにくいと思うので返事のレスは控えますね?
    よければ完結?まで読んでください??お願いします??

    2006-02-18 11:30:00
  • 415:

    あゆみ

    久しぶりに優に会った。
    明らかに痩せてるあたし―
    そんな変化に優はすぐ気付き心配してくれた。

    「無理しなや」そんな優の言葉が嬉しかった。

    2006-02-18 11:35:00
  • 416:

    あゆみ


    「‥ウチに話す事であんたがちょっとでも楽になれるんやったらなんぼでも聞いたるし話したらいいねんで」

    『………うん。優本間ありがとう』
    あたしはありのまま話したっけ…優はなにも言わず、ただ「うんうん」って聞いてくれた。

    2006-02-18 11:40:00
  • 417:

    あゆみ

    話した事でちょっと気が楽になった。―…
    泣きながら話すあたしの手を優は、強く握り抱き締めてくれた。

    『あゆみ辛かったな―…
    でもな自分自身見失ったらアカンで。一人で抱え込んでたアカン。いつでもウチに頼ってえぇんやから』

    2006-02-18 11:45:00
  • 418:

    あゆみ

    その言葉が嬉しくてあたしは、声をあげて泣いた。

    まわりの目は冷たくあたしに向けられていたけどそんな事なんてお構いなしに優は、
    『気すむまで泣いたらええねん!ウチがおるやん!』ってもう一回強く抱き締めてくれた。
    「……ありがとぉ…」

    2006-02-18 11:52:00
  • 419:

    あゆみ

    優に会って良かった―…

    その日はご飯を済ませて、『泣きたくなったら、いつでも電話し〜やぁ。飛んでいくから』と言って優とは別れた。

    帰り道‥あたしは自分の耳を思わず疑ってしまうような事を聞いてしまった―‥

    2006-02-18 11:56:00
  • 420:

    あゆみ

    あたしは、ミナミの大きな交差点で信号を待っていた。
    手には携帯を持っていて、さっき別れたばっかりの優にメールをうっている最中やった。

    《今日は本間ありがとぅ。めちゃ楽になった?泣きまくってごめんやで。また連絡するわな》
    送信―…

    2006-02-18 12:04:00
  • 421:

    あゆみ

    あたしは優から返事を待っていた。
    そんな時あたしは後ろから聞こえる二人組の声が耳についた。

    2006-02-18 12:07:00
  • 422:

    あゆみ

    あたしは優から返事を待っていた。

    そんな時あたしは後ろから聞こえる二人組の声が耳についた。

    2006-02-18 12:07:00
  • 423:

    あゆみ

    ↑二重書きゴメンナサィ???

    2006-02-18 12:08:00
  • 424:

    あゆみ

    あたしはその二人組の話の内容なんて聞いてなかったけど―…

    なによりその声は真麻の声のように思った。

    『まーなんし金持ってるしー?半分金目当て?みたいなぁ〜』『アハハー。ないわぁ〜ほんま魔性の女〜恐いわぁ』

    2006-02-18 12:16:00
  • 425:

    あゆみ

    なぜかあたしは後ろを振り返る事ができなかった。

    「顔も広いしやぁ、なにげ自慢できるやぁん???」

    2006-02-18 12:21:00
  • 426:

    あゆみ

    信号はなかなか変わらない。
    優からの返事もなく、あたしは目の前のスクリーンをボーッと見ていた。

    でも自然に二人組の声が耳に入り何気なく会話を聞いてしまってたあたし。

    2006-02-18 12:24:00
  • 427:

    あゆみ

    すると突然、携帯が鳴ったので自分かと思ったあたしは思わず携帯を見た。

    画面はなんら変わりなく、携帯が鳴ったのはあたしじゃなく後ろだった。

    (信号長いねん。…寒いしはよ家帰りたいわぁ〜)

    2006-02-18 12:30:00
  • 428:

    あゆみ

    『もしぃ〜?今ぁ?マイコとおるでぇ。涼どこぉ?あそぉなぁん!うん。アハハ。わかってるって〜?あっ、マイコと喋る〜??ちょお待ってなぁ〜!マイ、涼〜』

    涼―…
    《りょう》って名前についあたしは反応してしまった。

    2006-02-18 13:04:00
  • 429:

    あゆみ

    マイコ―…?
    聞き覚えのある名前―…

    ………あっあの子や!はじめて真麻に会った時、一緒に店きた子…確か…マイコやったような…

    2006-02-18 13:11:00
  • 430:

    あゆみ

    (えッッ‥ちょと待って。…じゃあ電話の向こうの《涼》は―‥)

    そんな事を考えてる時やっと信号が変わった。

    2006-02-18 13:14:00
  • 431:

    名無しさん

    前こんな小説あったな。ホストは記憶喪失なって彼女の事は覚えてへん。客は金目当てで二人は付き合って、ホストの記憶戻って彼女とやり直して最後はハッピーエンド。金目的の女はほんまは男が好きやったみたいな…

    2006-02-18 13:18:00
  • 432:

    あゆみ

    真麻やろ―‥?
    でもあたしはそれが本当に真麻であるのが恐くてどうしても振り返る事が出来なかった。
    人ごみにまぎれて歩きだした。
    後ろでは電話を切ったのかまた二人の話し声が聞こえる―…

    2006-02-18 13:18:00
  • 433:

    名無しさん

    442なにがいいたいねん

    2006-02-18 16:42:00
  • 434:

    名無しさん

    作者一緒か思っただけやん!444>>口の聞き方気つけてや。

    2006-02-18 17:20:00
  • 435:

    あゆみ

    >>442さん。この話は全て主が実際体験した《実話》を基に書いてます。人物名等も実はほとんどそのまま使っています。中のセリフもほとんど主の記憶のままで書いているので、同じだと思います。なので、勘違いされた様でしたらスイマセン。皆さんで仲良く読んでくださったら幸いです。

    2006-02-18 18:28:00
  • 436:

    名無しさん

    頑張って?

    2006-02-18 19:28:00
  • 437:

    名無しさん

    >>442
    作者が一緒かと思ったとしても、書き込む内容ちゃぅゃん。みんなストリー気になりながら見てるのに、ふみにじるょぅなことしたらぁかんょ。

    2006-02-18 20:30:00
  • 438:

    あゆみ

    一斉にみんなが歩きだす中あたしの足取りは重く何がなんだか頭の中が混乱していた。
    後ろからはキャピキャピとはしゃいだ声が聞こえる。
    そしてとうとう抜かされてしまった―…

    2006-02-18 20:52:00
  • 439:

    あゆみ

    《金目当て》―…
    そんな言葉があたしの頭をよぎる。

    『しょーみ姉妹とかないしな〜アハハ』
    通りすがりに耳元でこんな声がした。

    2006-02-18 20:56:00
  • 440:

    あゆみ

    顔をあげた先にあたしが、見たものは間違いなく真麻だった。
    《怒り》?‥ううん。
    なんで…??
    見たくなかった―…
    信じたくなかった―…

    2006-02-18 21:00:00
  • 441:

    あゆみ

    …お願い‥ヤメテ…
    真麻とマイコは前のあたしに気付かず足早に通りすぎていった―…

    あたしは放心状態で後ろから押し寄せてくる人ごみに飲まれ、立ち止まってしまった―…

    2006-02-18 21:12:00
  • 442:

    あゆみ

    嘘や……嘘や。

    《真麻と涼が付き合ってる。》そんな現実さえ受けとめきれてなかったあたしに本当の現実が突き付けられた。

    2006-02-18 21:16:00
  • 443:

    あゆみ

    気付くと信号は青から赤に変わっていて、あたしは道の真ん中につったっていた。
    停まっていた車のライトがいっせいにあたしを照らしクラクションを鳴らしながら走りだした。

    《…あたし、死ぬんかな》

    2006-02-18 21:22:00
  • 444:

    あゆみ

    恐いなんてなかった―…

    なぜかあたしはやけに冷静だった。ふとあたしは幼い頃、あたしを捨てた《お母さん》を思い出した。

    もう一生会われへんたった一人のお母さん―。生きてたら、年もそこそこいってやろうけど、幼い頃の記憶しかないあたしの中のお母さんは未だに若いまま。

    2006-02-18 21:33:00
  • 445:

    あゆみ

    車のスピードは遅まる事もなくどんどんに迫ってくる―‥
    《死》が頭の脳裏に浮かんだ時、あたしは誰かの手によって腕をひっぱられ歩道へと導かれた。

    あたしはその場に倒れこみ目には涙…。誰…?

    2006-02-18 21:44:00
  • 446:

    あゆみ

    涙で視界がボヤけ目の前が何重にも見える。
    パニック状態のあたしはわけもわからず震えていた。

    ―‥この匂い…。

    2006-02-18 21:48:00
  • 447:

    あゆみ

    見なくてもわかった。
    声を聞かなくてもわかった。
    涼―…

    なんで!!??‥

    2006-02-18 22:06:00
  • 448:

    あゆみ

    何でアンタがここにおるん―…

    何であたしを助けるん??

    あたしはただ涼に向かって泣き叫んだ。

    2006-02-18 22:08:00
  • 449:

    あゆみ

    「なんで助けるんよぉぉぉぉ!!なんでよぉお!」

    本間あたしはムチャクチャやった。
    ちっとも強くなんかないのに、強がってばっかで―…本間は弱いねんで。?

    2006-02-18 22:15:00
  • 450:

    あゆみ

    もうな‥疲れてん。
    休憩したい―…

    人を好きになったり、人を信じたり。人を裏切ったり裏切られたり―…
    もう…疲れた。

    2006-02-18 22:20:00
  • 451:

    名無しさん

    めっちゃ気になる

    2006-02-19 02:50:00
  • 452:

    名無しさん

    真麻ムカつく…

    2006-02-19 04:27:00
  • 453:

    名無しさん

    2006-02-19 08:58:00
  • 454:

    あゆみ

    なんで涼があの場所にいたんかは未だに謎やけど――

    泣き叫ぶあたしを涼はあたしの目をじっと見つめてた。
    あたし‥涼の前でどんぐらい泣いてたんやろ―…

    2006-02-19 15:14:00
  • 455:

    あゆみ

    あたしは、まともに涼の目なんか見れへんかった。

    車にひかれるあたしを助けたのにわけもわからんと、泣き叫ばれてあげくのはてに怒られて―…

    本間迷惑やったと思う。。せやけど何も言わんとあたしのそばにずっとおってくれた。

    2006-02-19 15:22:00
  • 456:

    あゆみ

    真麻も涼も真剣にお互いを好きならあたしはどれだけ時間がかかったってそれを受けとめられていたと思う―‥
    受けとめたくなくても受けとめないといけない事ぐらいわかってる。

    でも―…

    2006-02-19 15:51:00
  • 457:

    あゆみ

    真麻は狂ってる―‥

    涼の笑顔、奪わんといて…
    ほら、涼笑ってる。

    2006-02-19 15:54:00
  • 458:

    あゆみ

    「‥涼、お願いヤメテ……真麻だけは―――ヤ…メテ…」
    震える声であたしは、泣きながら涼に呟いた。

    2006-02-19 16:02:00
  • 459:

    名無しさん

    気になるぅ〜頑張って下さいね.。゚+.(・∀・)゚+.゚

    2006-02-19 16:10:00
  • 460:

    あゆみ

    涼の顔つきは険しくなった―‥
    『真麻を悪く言うんはやめてくれ。』

    あたしが、変な事言うてる事ぐらいわかってる―――でも、ちゃうねん!涼……わかって―…

    2006-02-19 17:05:00
  • 461:

    あゆみ

    『…ちゃうねん…そうじゃないねん…‥涼――お願い』
    あたしはただ涼に傷ついてほしくないだけやねん―…
    「何がやねん…わけわからん。」
    何言われたっていい。何、思われたっていい。あたしがアンタの幸せ願う事って迷惑かな―…?

    2006-02-19 17:10:00
  • 462:

    あゆみ

    涼は手を挙げ、タクシーを拾った。

    あたしをゆっくり立てると頭を冷やしてこいと言わんばかりに『ゆっくり休め』と一言言ってあたしをタクシーに乗せ運転手に行き先を告げた。

    そのままタクシーは走りだし、悔しさなのか悲しさなのか自分でもわからん感情が込み上げてきた。

    2006-02-19 17:18:00
  • 463:

    あゆみ

    運転手は泣いてるあたしを心配そうに見て、車のポケットからそっとティッシュを取出しあたしにくれた。
    おっちゃん…アリガトウ。
    涙止まらへんねん―…

    2006-02-19 17:29:00
  • 464:

    あゆみ

    降りぎわに『泣いたらベッピンがだいなしやで』って声かけてくれたおっちゃん―…
    アリガトウ―。
    その日あたしは、何も口にせず泣きながら寝た。

    2006-02-19 17:38:00
  • 465:

    あゆみ

    起きて携帯を見たら、
    ―不在着信1件―
    ―新着メール1件―

    誰やろ……???あたしは携帯を見た。

    2006-02-19 17:41:00
  • 466:

    さぇ

    すっごく共感出来るぅ??
    がんばって
    最後まで書ぃてねぇ??
    応援してるからぁ???

    2006-02-19 18:17:00
  • 467:

    早く更新してね、楽しみにしてます?

    2006-02-19 18:55:00
  • 468:

    あゆみ

    メールは優から。昨日の返事だった。
    不在着信は―…真麻。
    あたしは一瞬、手が止まった。
    昨日の事が頭をよぎる…
    迷ったあげくあたしはかけなおす事にした。

    2006-02-19 19:50:00
  • 469:

    あゆみ

    ―PURUPURUPURU―ガチャ‥
    「……」『もし〜?』「あゆみやけど‥電話した?」『うん!したよぉ★久しぶりにご飯でも行かへんかなと思ってさぁ?』「…」

    いきなり何やねん。

    2006-02-19 20:05:00
  • 470:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 471:

    あゆみ

    着くと真麻は、もう待っていた。
    『あゆ姉痩せたぁ〜?』
    「そぉでもないで‥」『足めちゃ細い〜』「ありがとう。」

    あたしめっちゃふてこかったやろな―…

    2006-02-19 20:23:00
  • 472:

    あゆみ

    アンタはこれから先もそうやってあたしの前で笑ってられる……―???

    あたしにとっての《大切な人》を傷つけるものならばあたしはそれが誰であろうと許さへん――。

    あたしの中にはもう、一緒に暮らしてたあの時の真麻はいない…

    2006-02-20 00:55:00
  • 473:

    あゆみ

    一方的な真麻の話が、一瞬途切れた時あたしはやっと重い口を開きドスの聞いた低い声で真麻に言った。

    「‥あのさ‥‥涼………傷つけやんとって―?‥お願いやから涼から離れて――」

    あたしも自分の口からこんな言葉が出るなんて思わなかった。

    2006-02-20 01:05:00
  • 474:

    名無しさん

    300〜400までのコピペ誰か貼って?さい(人′ω`*).゜☆:*

    2006-02-20 08:27:00
  • 475:

    名無しさん

    2006-02-20 09:29:00
  • 476:

    名無しさん

    >>70ー200

    2006-02-20 09:31:00
  • 477:

    名無しさん

    2006-02-20 09:39:00
  • 478:

    名無しさん

    2006-02-20 10:01:00
  • 479:

    名無しさん

    2006-02-20 10:11:00
  • 480:

    あゆみ

    一気に雰囲気は悪くなり、空気が重くなった。
    真麻はキョトンとした顔をしている。
    沈黙が続き先に口を開いたのは真麻やった。

    「‥なに言うてんのよ?今日のあゆ姉なんかおかしいわぁ〜」

    2006-02-20 18:02:00
  • 481:

    あゆみ

    は……??

    『…おかしいのはアンタの方や!!』とぼける真麻にイラっとし、ついあたしは腹を立ててしまった。

    「なにがやねん!あたしがあゆ姉の大事な人、とったから?嫉妬!!??」真麻も声を荒げた。

    2006-02-20 18:09:00
  • 482:

    あゆみ

    「涼の事―…本気じゃないんなら今すぐ涼か――‥」『アンタにごちゃごちゃ言われる筋合いないわ!』

    ぶちっ…
    あたしの中でなにかが切れた…

    2006-02-20 18:17:00
  • 483:

    あゆみ

    『何やて?―アンタは一体どこまで腐っとんねん!!何?金目当て―?あたしの目の前でもいっぺん言うてみぃや』
    真麻は一瞬ハッとした顔をした。

    2006-02-20 18:27:00
  • 484:

    あゆみ

    『心当たりあんねんやろ?あゆみ目の前におったのに気付かんかったん?―』

    真麻は顔をひきつらせながら必死に言い訳を考えてるように見えた。

    「…そうや?金目当てや?でもな、涼にあゆ姉の記憶はないねん!あゆ姉にもう勝ち目ないで?」と不気味な顔で微笑んだ。

    2006-02-20 18:49:00
  • 485:

    あゆみ

    返す言葉も出てこやんかった―――。

    人を金とかルックスでしか見られへん真麻をあたしは不憫に思った。

    2006-02-20 18:55:00
  • 486:

    あゆみ

    『あたしがアンタに頭下げてもアンタは涼を傷つける―?‥』
    「開き直るわ。あたしの気持ちは変わらへんかな?アハハ」
    できるなら顔面をひっぱたいてやりたいぐらいだった。
    でもあたしはじっと我慢しあふれそうになる涙を必死にこらえた。

    2006-02-20 19:01:00
  • 487:

    あゆみ

    こんな事なら最初から再会したくなかった―…

    幼い頃の真麻の記憶のままあたしの胸にとどめておきたかった。

    2006-02-20 19:03:00
  • 488:

    あゆみ

    あたしは店を出て、とくに行き先もなくひたすら歩き続けていた。

    自然に溢れだす涙――

    本間あたし…涙腺弱いな…

    2006-02-20 19:06:00
  • 489:

    名無しさん

    今読んでるヨゥゥ??マジはまり中?切なすぎ??頑張って下さぃ??

    2006-02-20 19:13:00
  • 490:

    名無しさん

    2006-02-20 20:58:00
  • 491:

    名無しさん

    完結まで頑張って?

    2006-02-20 22:48:00
  • 492:

    あゆみ

    皆さん本間に有難う??
    頑張って書きマス?
    今から時間の許す限り更新します???

    2006-02-20 23:29:00
  • 493:

    あゆみ

    ホンマ泣いてばっかり―。
    家に着いてもずっと泣いてたっけ‥‥。
    何にもやる気になれずに、ただボーッとソファに腰かけてた。

    目の前のテーブルには大量のティッシュの山―‥

    2006-02-20 23:33:00
  • 494:

    あゆみ

    ご飯をろくに食べないで、気付くとコートも羽織ったままだった。

    そしてまたあたしの腕には無数の切り傷が刻まれてくんだ――。

    2006-02-20 23:37:00
  • 495:

    あゆみ

    痛みも恐さもなにもない――。

    自分を傷つける事で自分を落ち着かせるなんて‥絶対変やんな?…

    お母さんが今、もしこんなあたしを見てるのならば、きっと悲しんでくれるやんな?

    2006-02-20 23:42:00
  • 496:

    あゆみ

    楽になりたいよ―…
    お母さんに会いに行きたい―

    こんな事言ったらお母さんはあたしを怒ってくれる??‥

    2006-02-20 23:44:00
  • 497:

    あゆみ

    突然、かばんの中の携帯が鳴った―。
    あたしはふと我にかえり、携帯を開いた。

    ―着信中―涼…
    泣いてたって事バレたら嫌やし受けるか迷ったけど、あたしはおそるおそる通話ボタンを押した。

    2006-02-20 23:49:00
  • 498:

    あゆみ

    「…はい。」『話あんねんけど‥時間ある?』
    涼からあたしに――!?

    ―――――――――…
    『じゃあ2時にひっかけな…』
    いつもより涼の口調が冷たく感じたのはあたしの勘違いカナ―?

    2006-02-21 12:05:00
  • 499:

    あゆみ

    ★略

    いつもより涼の口調が冷たく感じたのはあたしの勘違いカナ――?

    2006-02-21 12:08:00
  • 500:

    あゆみ

    あたしはなんか嫌な予感がした。

    話ってなんなんやろ?―‥

    2006-02-21 12:11:00
  • 501:

    あゆみ

    あたしは、涼とおそろいの香水をつけるといつもより少し早めに出た。

    昼過ぎのミナミは夜とはガラリと変わりスーツ姿のサラリマーンや制服姿の学生などが行き交っていた。

    2006-02-21 12:30:00
  • 502:

    あゆみ

    ―そういえば―あたしも《ダイエット》とかしてたなぁ―…

    そんな事を考えてると涼が来た。
    なんか機嫌がよろしくないようで…
    「飯食おや」とだけ言ってスタスタとびくドンの方に向かって歩きだした。

    2006-02-21 15:37:00
  • 503:

    あゆみ

    『俺コーラとチーズハンバーグ!』「あたしは…ミニハンバーグと‥‥水で」

    いつもなら話が尽きなかったあたし達の会話―。
    今は沈黙でちょっと気まずい。
    アンタがあたしを見てくれる日は――――‥もうないの?

    2006-02-21 15:46:00
  • 504:

    あゆみ

    運ばれてきたものを黙々と食べ続ける涼―。

    いつもなら口の中いっぱいつめてハム太郎なりながらずっと喋ってたやん?‥

    あたしは、ちょっとした事でも涼がだんだん遠ざかっていくように思えてならなかった。

    2006-02-21 15:57:00
  • 505:

    あゆみ

    お互い食べ終えた頃、先に口を開いたのは涼の方やった―。

    『…真麻に何ゆってん?』
    一瞬あたしは空耳かと思った。
    だけど涼は鋭い目つきであたしを睨んでる…。

    2006-02-21 16:04:00
  • 506:

    名無しさん

    この小説大好きやねんけど、生き別れた妹に再会するとこはサルビアに最愛の彼が記憶喪失につるとこは夢みたものに似てるな

    2006-02-21 16:07:00
  • 507:

    あゆみ

    何も答えないあたしに涼はイライラしているのを必死に押さえてるような口調であたしに追い打ちをかけた。

    『…真麻になんて言ってんって‥』

    2006-02-21 16:24:00
  • 508:

    名無しさん

    実話て書いてるやん?

    2006-02-21 17:37:00
  • 509:

    あゆみ

    「涼から離れてって…」―
    それを言った瞬間涼はさらに口調を荒げて、あたしを怒鳴った。

    『勝手な事言うなや!何がやねん?ほっといてくれや。』

    2006-02-21 19:15:00
  • 510:

    あゆみ

    「あの子はアンタを金としか見てないねん!だからお願い――。傷つく前にあの子はあきらめ…」

    【だから何じゃ?そんな話作っておもろいか?満足か?】

    《恐い》…初めて涼を恐いとおもった。ヤメテ――。

    2006-02-21 19:20:00
  • 511:

    あゆみ

    眉間にしわを寄せながら涼は真麻をかばった――。

    お願い…あたしはアンタが傷ついて悲しむとこ見たないだけ―。ただそれだけ。

    いくら言っても涼は怒り狂うだけ―‥一度は本気で好きになった人やから―…―ううん。今でも好きだょ…

    2006-02-21 19:24:00
  • 512:

    あゆみ

    『ずっと俺の看病してくれてホンマいろいろ助かったし感謝してる。
    俺らの過去、知った時はホンマびっくりしたし俺以上に辛い思いさした思ってる。でも俺もどうしたらいいかわからん。
    ただ今言えるのは真麻は俺の女やねん。―
    あいつ泣かしたら俺も怒るし、それだけはようわかっててな』

    2006-02-21 19:32:00
  • 513:

    あゆみ

    結局最後まで信じてもらわれへんかった――。
    これからアイツの未来には何が待ってんの?…
    後悔?涙――?

    アイツにわかってもらえるまでは何思われたっていい。だからずっと笑ってて?‥‥‥

    2006-02-21 19:36:00
  • 514:

    名無しさん

    またまた、りぁるだぁ?いつも出勤時間に覗いたりしてます??頑張ってね?

    2006-02-21 19:36:00
  • 515:

    あゆみ

    応援レスしてくださる方ぇ??いつもありがとうございます??
    読んでくださってる方が増えてうれしい限りです??あと誤字脱字多くてすみません??よみずらいかなと思ってあえて訂正していません??本当にゴメンナサイ?

    2006-02-21 19:39:00
  • 516:

    あゆみ

     

    そして―涼が去っていったテーブルには大粒の涙しか残らなかった――。

    ゴメンな‥?ゴメンな?こんな女でゴメン。。

    2006-02-21 19:41:00
  • 517:

    あゆみ

    その日を境にあたしは一日中ほとんど部屋にひきこもる生活になった――。

    腕の傷を見るたびあたしの胸はズキズキ痛んだ。

    それでも無意識のうちにあたしは剃刀を握ってる――それは日を増すごとに一つずつ増えていった―…

    2006-02-21 19:45:00
  • 518:

    あゆみ

    そんなあたしを心配してくれてたのは、やっぱり優やった――。

    強がりなあたしでも優の前なら素を出せる―…

    引きこもってたあたしは優と久々に出かける事にした。そう――あれ以来。最後に優と会ったのは…《悪魔の声》を聞いた日だったから。

    2006-02-21 21:48:00
  • 519:

    あゆみ

    優と会ったのは、あれからちょうど2週間後ぐらいやったんかな?―

    待ち合わせ場所はお決まりのミナミ。

    10分位早く着き、優が来るのを今か今かと待っていた―…

    2006-02-21 21:54:00
  • 520:

    名無しさん

    気になるぅ???
    頑張ってねぇ???
    ??しおり??

    2006-02-22 10:12:00
  • 521:

    名無しさん

    ???

    2006-02-23 08:35:00
  • 522:

    あゆみ

    しおりつけてくれたりあげてくれてる方?ありがとうございます??昨日は更新出来ずでスイマセン?頑張ります??

    2006-02-23 13:40:00
  • 523:

    あゆみ

    橋の手すりにもたれながらボーッと立ってたら、優が見えた。
    「おはよぉ〜。今日は早いやぁ〜ん。」いつも10分ぐらい遅刻してくる優にあたしが笑って言った。
    優も『せやろ〜』って笑ってた。
    やっぱ優といるとホッとするってゆうか・・・なんていうか―
    本間落ち着くねん。

    2006-02-23 13:50:00
  • 524:

    あゆみ

    あたしらは東心斎橋にあるお好み焼き屋に食べに行く事にした。
    まだ新人の頃、よく二人で食べに来たなぁ…―
    あたしは久しぶりでなんだかウキウキした。
    懐かしいなあ――

    2006-02-23 14:24:00
  • 525:

    あゆみ

    『ちょぉ、あゆみ、そっちの紅しょうがとってくれへん?』
    「ん。」
    あたしは何にも気にする事なく目の前のお好みの上のソースに服がつかないようそでをまくってしまった。
    腕には無数の切り傷―
    隠そうとした時には遅かった。

    2006-02-23 14:39:00
  • 526:

    あゆみ

    「あんた!コレなんなん!?」優があたしの腕をつかんで言った。
    『…あ〜ぁコレ……ほら、ズルズルこけてさ、すりむいてもた!本間あほやわ〜アハッアハハ。』
    とっさの嘘。
    もちろん優に通じるわけがなかった。

    2006-02-23 14:44:00
  • 527:

    あゆみ

    『…あゆみ、ウチ住まへん?』
    いきなり優がどこか一点を見つめたまま言った。
    「えッ??」『辛いねん…あゆみが一人で泣いてるとこ思ったら…』

    2006-02-23 14:49:00
  • 528:

    あゆみ

    「優ごめん‥嘘ついてごめん。あゆみの事、心配してくれてありがとう!今日は飲もッ」
    せっかく会ったのに空気が暗くなるんが嫌やったからあたしは少しどもりながら言った。

    2006-02-23 14:54:00
  • 529:

    あゆみ

    ふと横にいる優に目をやると涙がうっすらにじんでるのが見えた。
    なんで泣くんよ……

    『とりあえず食べよッ』
    とあたしが言ったら優は「腹ペコで死にそうや」言うてお好みをほおばった。

    2006-02-23 14:58:00
  • 530:

    あゆみ

    ほっそいのにめちゃくちゃ大食いな優。
    優の胃袋は底無しかと思うぐらい食べる。
    とりあえずご飯を済ませ、なぜかプリクラを撮る事になった。
    プリクラ・・・ふと涼の顔が浮かんだ。

    2006-02-23 17:14:00
  • 531:

    あゆみ

    それからあたし達は喋りながらミナミをブラブラしていた。
    『なぁあそこのホスト軍団、どっかで見た事ない?』っていきなり優が指を指して言いだすから、あたしは優の指が指す方を見た。

    『あれ涼の店の下の子やわぁ。』あたしはチラッと慶太が見えた。

    2006-02-23 19:09:00
  • 532:

    名無しさん

    始めてリアルで見てまぁす?
    がんばってぇ????

    2006-02-23 19:13:00
  • 533:

    あゆみ

    涼が入院中に、下の子達はお見舞いに来てくれたからあたしはほとんど顔見知りやった。
    でもなんか会いたくなかった――。

    優はそれがわかってか『忙しそうやな〜』って言ってさけてくれた。

    2006-02-23 19:14:00
  • 534:

    あゆみ

    気が付けば時間ももう11時前ぐらいだった。

    『帰ろかぁ〜』ってあたしが言うと優は、すかさず
    「家帰ってもおもろないやろ?たまにはウチ泊まっていき〜や」って言ってくれた。
    あたしは、ちょっと迷ったけど結局泊めてもらう事になった

    2006-02-23 19:19:00
  • 535:

    あゆみ

    優の家は一人暮らしにしては広いぐらいだった。

    机の上に散らばった無数の化粧品…小銭…雑誌…お菓子…なんか優らしいなぁとか思いながらあたしはソファでテレビを見ていた。

    優はお茶を出してくれた。二人でソファに座りながらテレビに映ってる芸能人の話とかしてた。

    2006-02-23 19:24:00
  • 536:

    あゆみ

    あたしは優に風呂を借りて済ませた。
    優とこんな長い時間一緒にいるのめっちゃ久しぶりやなあ―

    あたしは毎日がこんなんやったらいいなぁって思った。

    2006-02-23 19:28:00
  • 537:

    あゆみ

    あたしは意識的に腕の傷を気遣い、優に見えない様にしていた。

    「…あゆみ、自分大事にしやなあかんで」
    といきなり優がボソッと言った。
    あたしはなんて言ったらいいのかわからず思わず作り笑いをしてしまった。

    2006-02-23 19:31:00
  • 538:

    あゆみ

    優はそんなあたしを抱き締めて「辛い時は頼り。ウチがおったるやんけ。」
    優は泣いてた――
    あたしも泣いた――

    優…いっつもいっつもありがとう。あんたの事大好きや――

    2006-02-23 22:42:00
  • 539:

    あゆみ

    この日からあたしはちょこちょこ、こうして優の家に泊まるようになった―

    それでも腕の傷は消える事はなかった。

    一人になった時、あたしの手は無意識に剃刀を握っている。《やめな…》って思うねんけど切っては自分の惨めさに泣く毎日で。――

    2006-02-23 22:47:00
  • 540:

    あゆみ

    ある日、涼が働いてた店のオーナーである橘さんから電話がかかってきた。

    今からすぐ店に来てほしいという事やった――
    めちゃ急でスッピンやったあたしは急いで化粧をして店に向かった。

    2006-02-23 22:53:00
  • 541:

    あゆみ

    店の下には、白い乗用車が停まっていた。
    あたしは《何やろう??》って思いながらエレベーターに乗った。

    降りると橘さんはドアの前で待っていてくれていた。「あゆみちゃん、えらい痩せたなぁ。モデルさんやな」
    単なる社交辞令。あたしはもうガリガリの領域で色気もなにもなく細いというよりやつれた感じだった。

    2006-02-23 22:58:00
  • 542:

    あゆみ

    『急で本間悪いなぁ。とりあえず中入って〜』

    あたしは何ヵ月ぶりかに来た涼の店になんかちょっと嬉しくなった。

    《この席…涼のバースディイベントの時の…》そんな事を考えながら思い出に浸っていると奥の席にどっかで見た事あるような人が座っていた。

    2006-02-23 23:03:00
  • 543:

    あゆみ

    橘さんが「こっちこっち」とあたしに手招きをするから橘さんのいる方に向かった。
    橘さんの隣にいる人の顔がはっきり見えた。
    どっかで会った事ある…―でも思い出されへん…

    「ど〜もごぶさたしてます。」『…はぁ。』    戸惑うあたしにその人は胸のポケットから何かを取り出した。

    2006-02-23 23:08:00
  • 544:

    あゆみ

    「大阪府警の菅原です。」と言い、胸から取り出した警察手帳をあたしに見せてくれた。

    『あっあの時の…』
    思い出した。―涼の事件の警察や。        
    《でも……なんであゆみなん??涼とは関係ありませんって言うべきかな……》

    2006-02-23 23:14:00
  • 545:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 546:

    あゆみ

    菅原さんの横には、事件に関するであろうレポートのようなものや、茶封筒などが置いてあった。

    「…あっあの、すいません。あたし今、彼…とは関わりがないんです。っていうのは――」

    涼にあたしの記憶がない事も話した。でも菅原さんは特に驚く事もなく『きっと思い出されると思いますよ。』と言っただけだった。《不思議な刑事さんー…》

    2006-02-23 23:24:00
  • 547:

    あゆみ

    全部話したにも関わらず、菅原さんは《他人》のあたしに当たり前のように話しはじめた。

    (どんな警察やねん)って思う話やけど今となっては本間に不思議な人やったな〜って思います。

    で―本題に戻りまして―‥橘さんはそっと席を外していつの間にか、いなくなっていた。

    2006-02-23 23:29:00
  • 548:

    あゆみ

    そしてこの時あたしは衝撃の事実を知った。

    「渡辺涼さんの未遂事件犯の仮の逮捕状が出ました」『…えっ?』

    あたしは驚きと動揺を隠せず、自分の耳を疑った。

    2006-02-23 23:38:00
  • 549:

    名無しさん

    続き気になるからアゲ?

    2006-02-24 04:37:00
  • 550:

    名無しさん

    いいねー

    2006-02-24 09:04:00
  • 551:

    ????

    ずっと読んでるョ???続きがとても気になるゥゥ???+;*゚頑張って完結してね??

    2006-02-24 13:33:00
  • 552:

    名無しさん

    しぉり??

    2006-02-24 15:07:00
  • 553:

    あゆみ

    《仮》逮捕状と言っているのに、
    『捕まったんですか!!??』と聞いてしまった馬鹿なあたし。――
    菅原さんは、真剣な顔で
    『落ち着いて聞いてください』と言い、あの日の事をゆっくり話はじめた。

    2006-02-24 16:13:00
  • 554:

    あゆみ

                
    「警察の捜査ではおそらく石井裕也だと思われます――」…

    石、井…裕也??‥
    裕、也って………え?

    2006-02-24 16:17:00
  • 555:

    あゆみ

    ちょっと待ってよ――。
    裕也って……

    どういう事??
    裕也ってあの、裕…也?

    2006-02-24 16:19:00
  • 556:

    名無しさん

    気になる?????

    2006-02-24 17:20:00
  • 557:

    名無しさん

    めた気になうー?

    2006-02-24 18:13:00
  • 558:

    あゆみ

    その後、混乱するあたしをよそに話し続ける菅原さんの話なんか、もちろん耳に入るわけもなかった。

    信じられへんかった――

    だってさ―…―あんた……毎日のように涼のお見舞い来てくれてたやん?

    2006-02-24 21:05:00
  • 559:

    あゆみ

    まだ意識が戻っていなかった涼に話し掛ける裕也の姿―。まだあたしの目に焼き付いてる。

    なにが夢でなにが現実なん―?‥
    あたしは夢と現実の見境さえつかなくなっていた。

    2006-02-24 21:16:00
  • 560:

    名無しさん

    マジ気になる?頑張って下さぃ??いつも見てるんで?

    2006-02-24 21:51:00
  • 561:

    名無しさん

    書き方ウマイ?いつも良いとこで終わる?ドラマみたい?

    2006-02-24 22:35:00
  • 562:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    皆さん?本間にありがとうございます??
    ちょっとずつしか書けなくて?めちゃじらしてスイマセン??今日はもっかい書きます??よかったら完結まで見てください??あとトリップつけました???

    2006-02-25 00:12:00
  • 563:

    あゆみ◇WCwAXNWEwL

    「あのぉ中村さん、連絡先教えてもらえますか―?‥アレ―?…中村さん?中村さん?おーい」

    菅原さんの声でフッと我にかえったあたしは、メモに携帯番号を書き、手渡した。

    菅原さんは荷物をまとめると「またなんかあり次第、連絡します」と言って店を出ていった。

    2006-02-25 00:36:00
  • 564:

    チワワ??

    め‐っちゃおもろい? ンま気になるねン?? 完結まで絶対絶対読むヵラ頑張ってね??ぁゆみちぁ?。。。

    2006-02-25 00:40:00
  • 565:

    あゆみ

    あたしも奥でタバコを吸っている橘さんに軽く会釈し店を出た。

    ―きっとなにかの間違いやわ―……

    《ゆうや》なんて名前、少なくないしな…。

    2006-02-25 00:42:00
  • 566:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    あたしは余計な事を考えてしまわんように必死に自分で自分の気を紛らわそうとした。

    でも、頭の中では菅原さんの声がグルグル回る‥

    どうか夢でありますように―――。

    2006-02-25 00:45:00
  • 567:

    あゆみ

    それから菅原さんから連絡が入ったのはあれから1、2週間後やったかな――?

    用件は《署まできてほしい》やった。

    あたしなんかが行ってもいいんかな――?さんざん迷ったあげく、あたしも本当の事実を知りたかった。

    2006-02-25 00:51:00
  • 568:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    あたしの家の近くまで菅原さんが車で迎えに来てくれた。
    署につくと取り調べ室みたいなとこに入った。

    《はたから見たら犯人あたしやん。》とか思いながらボーッとあたりを見回していた。

    2006-02-25 00:55:00
  • 569:

    名無しさん

    2006-02-25 00:58:00
  • 570:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    菅原さんは腕に大きなファイルを抱え、やってきた。

    そこでまず見せられたのが、凶器である石の写真―。

    あの時は気付かなかったけど、石の表面には血で赤く染まっていた――。

    2006-02-25 01:00:00
  • 571:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    それから数少ない目撃者の証言をまとめたもの―。

    菅原さんは『あの場所で、しかもあの時間帯に目撃者がいた事が奇跡に近い』って言っていた。

    《奇跡ってそんなオーバーな…》って思うけど、これが犯人逮捕に繋がった有力な捜査資料だったのは間違いないらしい。

    2006-02-25 01:05:00
  • 572:

    あゆみ

    そして現場にかすかに残されていた指紋と犯人の指紋の写真。
    それは見事に一致していた。           
    最後は《石井裕也》の顔写真だった――。

    2006-02-25 01:08:00
  • 573:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    あたしは目を疑った―…

    そこにいたのは髪型や雰囲気は違うものの紛れもなく《あの》裕也やった。

    あたしは崖から突き落とされた気分になった。絶望に打ちひしがれ、言葉さえ出なかった――。

    2006-02-25 01:12:00
  • 574:

    あゆみ

    なんで―?‥なんで??
    涼の事、尊敬しとったやん。           
    《涼さんみたいになりたい》って言ってたやん?

    毎日お見舞いに来てくれるアンタにあたしが「毎日毎日ありがとう、涼も喜んでるわ」って言ったらアンタは笑顔で言ってくれた…。『当たり前ですやん』って――。

    2006-02-25 01:17:00
  • 575:

    あゆみ◇WcwAXNWEwL

    もし涼が知ったら…―

    後輩の中でもめっちゃ可愛がってた後輩やからきっと涼は――。

    2006-02-25 01:33:00
  • 576:

    名無しさん

    トリップの付けかた間違ってるよ!
    名前のあとは半角の#で、そのあと好きな文字入れるねん?

    2006-02-25 03:34:00
  • 577:

    名無しさん ◆c3d8ClJDsg

    しおり

    2006-02-25 04:02:00
  • 578:

    名無しさん

    楽しみにしています?続き頑張ってください?

    2006-02-25 07:12:00
  • 579:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    590さん有難うゴザイマス??なんか変やなあって思ってました???
    楽しみにしてくれてる方やしおりつけてくれてる方?有難うゴザイマス??
    では続き書きますね??

    2006-02-25 08:34:00
  • 580:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    それからしばらくして裕也が警察に連れていかれた事を聞いた―。
    涼はもちろん知らない。

    涼に言えば傷つくのは目に見えてる―…だけど…

    2006-02-25 08:39:00
  • 581:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    いずれ知るやろうという事を思うと、あたしの胸はつまる思いがした。

    2006-02-25 08:44:00
  • 582:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ん――??‥
    あたしは気付いた。

    真麻と裕也がまだ付き合ってるとすれは―…―真麻は裕也が涼を襲った事…知ってたん?
    裕也は、逮捕状が出て今は暗くて狭い部屋にいるはず――

    2006-02-25 08:50:00
  • 583:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    もし――真麻が事実を知っていたとすれば…
    涼は?‥そんなん涼がかわいそすぎひん???――

    涼の事を思うとあたしの涙は止まらなかった。
    なんで涼の事になると、あたしってこんな弱いんやろ――?

    2006-02-25 08:55:00
  • 584:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あ―…またや―。
    あたしの手にはまた剃刀…腕には真っ赤な血が流れていた―。
    あたしは流れる血を見つめ止まるのを待った。

    優ゴメン――。あたしまた自分傷つけた―…

    2006-02-25 09:02:00
  • 585:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    一人でいる孤独に耐えられなくて血が流れるあたしの腕は携帯を持っていた。 優――……
    震えるあたしの声。
    優は「おいで」と言ってくれた。
    優の家に向かうあたし―…優に対する申し訳なさで俯くあたし―…

    2006-02-25 09:16:00
  • 586:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優は何も聞かない―。
    ただあたしの傍にいてくれる。
    あたし…優がいなかったら今頃こんなに笑えてないよ―。
    優と出会えて本間によかった。

    2006-02-25 09:36:00
  • 587:

    名無しさん

    2006-02-25 10:46:00
  • 588:

    名無し

    ぁゅみタン
    まぢ楽しみに読んでるカラ
    頑張って最後マデ書ィてね。
    悲しみゎ多かったと思ゥけど優サンとゅぅ本当に良ィ友達がぃて羨ましィです?

    2006-02-25 11:07:00
  • 589:

    あゆみ

    優はあたしの心を見透かしていた。
    『涼くんに会いたいんやろ?』って。
    言葉では《他人》って言うてたけど実際の胸の奥では涼を求めてたあたし――。            
    「会いにいこか」って優―。

    2006-02-25 12:33:00
  • 590:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優の気持ちはめちゃ嬉しかった。
    でも‥‥会いたいけど会いたくない―。
    あたし…涼にどんな顔で会えばいい?
    だって―涼の中のあたしって人の幸せ壊す女やん??

    2006-02-25 12:39:00
  • 591:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あんな、涼くん今店復帰してんねやって―。」
    そうなんや―…復帰したんや。

    2006-02-25 12:44:00
  • 592:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 593:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ドアをあけると店は忙しくホスト達がせっせと走り回っていた。
    『いらっしゃいませ〜2名様4番テーブルお願いしま〜す』
    一人のホストが勢いよく、叫ぶ。
    菅原さんと話していた時の店とは全く違った。懐かしいシャンパンコールが耳に入る。

    2006-02-25 12:58:00
  • 594:

    あゆみ

    無意識に目で涼を探すあたし―。
    涼は見当たらない。

    あたし達の席には新人のヘルプと慶太、あとあたしが来た事に気付いてオーナーの橘さんがついてくれた。            
    橘さんはそっとあたしの耳元でつぶやく。「あんまり無理しなや〜」って――

    2006-02-25 13:04:00
  • 595:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは人差し指と親指で丸を作り、《大丈夫》と橘さんにやってみせた。

    しばらくして見当たらなかったはずの涼が、テーブルについた。
    それはまさに出会った頃の涼であたしは懐かしく思った。

    2006-02-25 13:08:00
  • 596:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    橘さんが言ってくれはったんや―…
    あたしは、まともに涼の顔なんて見れなかった。
    優は涼のためにピンドンを卸した。
    それから優は次々と卸していく。多分涼を席から外さないため――
    全てはあたしのために…

    2006-02-25 13:14:00
  • 597:

    名無しさん

    2006-02-25 13:15:00
  • 598:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    なんでアンタはあたしの為にここまでしてくれるん――…?

    あたしは、これほどまでの優の優しさになんてお礼していいんかわからんかった。

    2006-02-25 13:21:00
  • 599:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優は「ウチが飲みたいから卸すんやし」って言ってたけど、アンタドンペリ嫌いやん…―

    あゆみ…優の気持ちが嬉しくて暗かったからわからんかったやろうけど、あたし涙で顔面凶器なっとってんから―…

    ありがとう―本間。

    2006-02-25 13:23:00
  • 600:

    あゆみ

    あたし達のテーブルには、何本も空いたボトルやビンが並んでる。
    従業員がそっと涼に耳打ちをする。

    ふとしたすきに涼が席を立ち、回りに行った。

    2006-02-25 13:27:00
  • 601:

    あゆみ

    その先であたしが見たのは―…
    《真麻》の姿やった。
    あたしは一気にアルコールが抜けた気がした。

    真麻は涼を妬かせるためかついたホストにべったり甘えている。それを見た涼はすかさず真麻のもとへ走った。

    2006-02-25 13:30:00
  • 602:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はそのホストに手を合わせ謝る素振りをした。

    でも涼は真麻に対して怒ったりしない。
    本心は、悔しくてたまらないはずなのに「寂しくさしてゴメンな。お前を不安にさせへんように俺頑張るからな」って――。
    いつかあたしにも言ってくれた―…

    2006-02-25 23:49:00
  • 603:

    名無しさん

    頑張ってください?

    2006-02-25 23:58:00
  • 604:

    美優

    ?しおり?

    2006-02-26 00:39:00
  • 605:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼の優しさ―…魅力。
    涼の中からあたしが消えてしまっても、涼はあの時のまんま。

    あたしにしか見せなかったあの笑顔。あたしの大好きだったアイツの笑顔。

    2006-02-26 11:17:00
  • 606:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    真麻は、頬をふくらましてすねたフリ――
    見てたらわかる。
    すべてが、《金》のための計算の上。

    涼目覚ましてよ…早く気付いてよ…。

    2006-02-26 11:23:00
  • 607:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はなかなか戻ってこない。
    隣で足をゆすり、イライラしている優――。
    涼を見つめるあたしの視線に気付いた真麻―。
    顔が一瞬くもったように見えた。

    2006-02-26 11:35:00
  • 608:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは目を反らした。
    《嫉妬する痛い女》には なりたくなかった――

    あたしの携帯が鳴った‥
    (こんな夜中やのに誰やねん……)

    2006-02-26 11:39:00
  • 609:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    携帯はすぐ鳴り止んだ。

    サブ画面には
    《―新着メール1件―》
                あたしは携帯を開いた。

    2006-02-26 11:42:00
  • 610:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

                《受信》
    2:39 真麻
    無題

    ふと真麻に目をやるとチラッとあたしを見て、不気味に笑った。――

    2006-02-26 11:46:00
  • 611:

    ?

    大好きです?続き気になる?頑張ってください?

    2006-02-26 12:14:00
  • 612:

    名無しさん

    2006-02-26 15:22:00
  • 613:

    名無しさん

    2006-02-26 15:41:00
  • 614:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    おそるおそるメールを開く。            
    《涼のためにいっぱい卸してくれてありがとう。シャネルのバッグ大事にするね?》

    あたしは無性に腹が立った。
    真麻の隣では涼が笑ってる。たとえあたしが涼の傍でなくても涼は笑ってて―。

    2006-02-26 16:37:00
  • 615:

    アキ

    しおり???

    2006-02-26 16:45:00
  • 616:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    真麻がトイレに入ろうとした瞬間、あたしは無理矢理真麻の腕を掴んで外に連れ出した。

    「離して!涼、呼ぶで?」『はよ呼びや!アンタ一体何のつもり?』
    この時あたしの怒りは頂点に達していた。

    2006-02-26 18:09:00
  • 617:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『真麻に嫉妬してんやろ?悔しいんやろ?』
    その言葉でまたあたしはカーッときた。

    あたしは、初めて妹に手を上げそうになった。
    あたし達の声で駆け付けてきたのは―やっぱり涼やった。

    2006-02-26 18:13:00
  • 618:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「何やってんねん!!」
    涼の声に真麻が頬をかばう。
    さっきまでの強気な態度はどこかへ消えていた。

    弱々しい声に泣きそうな顔で涼を見つめる真麻―… 『真麻が悪いねん……大丈夫。すぐ戻るから涼は仕事戻って―?』

    2006-02-26 18:21:00
  • 619:

    名無しさん

    2006-02-26 18:28:00
  • 620:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼の目はあたしを睨み付ける。
    「真麻ほっぺた…―」『大丈夫!!なんともないよ―…』

    え?…―あたし……手あげてないやん―意味わからん…

    2006-02-26 18:30:00
  • 621:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 622:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    は―…?何コイツ…
    あたしはもう真麻を《妹》としてなんか見る事が出来なかった。

    涼の耳にはあたしの声なんか届いてない。
    そう真麻だけ。―涼の優しさは短所でも長所でもあるんだ…

    2006-02-26 18:42:00
  • 623:

    あゆみ

    あたしに対する涼の怒りはひしひしと伝わってくる。―
    あたしの気持ちは一方通行―…
    真麻は『涼ごめん…悪いの全部真麻やし、あゆ姉を誤解さしたんも真麻やねん。』と泣きだす始末――
    泣きたいのはあたしやのに……

    2006-02-26 18:47:00
  • 624:

    あゆみ

    涼は、あたしを残して泣いてる真麻を店に入れた。

    涼を嫌いになる事が出来ればどんなに楽か―。
    毎日胸がつぶれる想いしなくてもいいのに―。
    この腕も…元通りに戻るのに―。

    2006-02-26 18:51:00
  • 625:

    名無しさん

    2006-02-26 18:54:00
  • 626:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涙をこらえるので必死なあたし―。        
    涼の前では泣かないんだ。涼に涙は見せないんだ。 
    涼は泣いてるあたしが嫌いだから―。笑顔なあたしが好きだから―。

    ううん。泣いてるあたしが嫌いだったから―。笑顔なあたしが好きだったから―。

    2006-02-26 18:55:00
  • 627:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    どこまであたしって―馬鹿なんやろ…?

    あたしに何の感情もない涼のために必死で涼が好きだった自分を演じる―

    気持ちとは裏腹に今にも涙がこぼれ落ちそうなあたし――。

    2006-02-26 18:58:00
  • 628:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    目の前の涼は鋭い目つきであたしをにらむ―。
    「まだわからんのか??」さらに冷たく言い放つ。

    何も言い返せない弱いあたし――。
    さらに追い打ちをかけるように涼は言い放った。
    「頼むから客でおってくれ。真麻を傷つけんねやったら俺は切る。今のお前は迷惑や―」

    2006-02-26 19:03:00
  • 629:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ★略
    「頼むから客でおってくれ。真麻を傷つけんねやったら俺は切る。今のお前は迷惑や―」

    2006-02-26 19:05:00
  • 630:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    迷惑なんはわかってる―。痛い子なんもわかってる。            
    でもあたし‥初めてあんなに人を愛した。
    忘れられへんぐらい一途になれたよ―。?
    アンタが傷つくならあたしが傷つく。

    2006-02-26 19:18:00
  • 631:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしはその場から逃げたくなった。
    涼をふりきって店に入り、かばんを持った。
    こぼれる涙―。
    真麻と目があった。
    笑ってる――。

    2006-02-26 19:30:00
  • 632:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    そんなあたしを店内にいる客は軽蔑の目で見る。
    優は急いでチェックを済ましてる―。
    涼はというと止めもせず、無表情でつったってる。
    《ほんとは引き止めてほしい―。そう言いたかった》

    2006-02-26 19:34:00
  • 633:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    上の歌詞は倖田來未の《hands》です。
    この時のあたしの気持ちをまんま、歌詞にしたような曲で今でも聞くと涙があふれるぐらい想い出深い、そんな曲です。

    しおりつけてくださる方や応援レスくださる方?
    完結までまだもう少しかかりますが良かったら最後まで見て下さい??読みやすくするため返事のレスはまとめてしますのでお願いします?

    2006-02-26 19:46:00
  • 634:

    名無しさん

    おもしろい??

    2006-02-27 14:02:00
  • 635:

    しゅり

    頑張ってね?

    2006-02-27 16:26:00
  • 636:

    ?

    ばぁりおもろいからぁ━??

    2006-02-27 16:53:00
  • 637:

    みぽ

    頑張れぇ?

    2006-02-27 18:08:00
  • 638:

    名無しさん

    ?

    2006-02-28 08:57:00
  • 639:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    もう一回真麻を見たあたし―。
    やっぱり笑ってる…
    涼の怒り狂う顔が頭に浮かぶ―。
    涼はこんなに真麻を大事にしてるのに――

    2006-02-28 14:20:00
  • 640:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼が真麻を大事にすればするほど―…
    涼があたしに対して怒れば怒るほど―…

    あたしはあの笑顔が憎い――。
    どんなに真麻に会える事を夢見たか‥。

    2006-02-28 14:30:00
  • 641:

    あゆみ

    店を出ようとしていたあたしは、真麻の元へ歩み寄った。
    あの時の真麻の挑発的な目――。
    今でもあたしの目にはくっきり焼き付いて離れない。            
    あたしは真麻の腕をガッとつかんだ。

    2006-02-28 14:33:00
  • 642:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    優や涼があたしを止める。
    あたしは自分で自分を止められなくなっていた。

    優の言葉なんて、あたしの耳には届かない。
    もちろん涼でさえも――。

    2006-02-28 14:36:00
  • 643:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしの《妹》やからこそあたしが真麻を変えたらなって―。

    真麻もあたしと同じで辛い思いもいっぱいしてきてんやろな〜って思った。

    ホンマは人一倍、思いやりのある子やのに自分の価値をさげる事でしか自分を表現できへん不器用な子やねんなって―。

    2006-02-28 14:41:00
  • 644:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは真麻の腕を引っ張ってトイレへ連れ出した。            
    トイレに近いカウンターに座っていた他の客は、何事かと騒ぎだす。

    あたしは真麻と二人だけで話をするため誰にも入ってこれない様に中から鍵をかけた。

    2006-02-28 14:45:00
  • 645:

    名無しさん

    2006-02-28 14:47:00
  • 646:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    真麻は胸の前で腕を組み、ふてぶてしい顔であたしを睨む。
    負けじと睨み返すあたし―。
    外からは壊れんばかりにドアをたたく音と優や涼、慶太、橘さん、いろいろな人の声が大音量のトランスとともに聞こえる。

    あたしは鍵のついてるドアのぶにもたれ、真麻ですら鍵を開けられないようにした。

    2006-02-28 14:52:00
  • 647:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    《ドンドンドンドン―…。》

    「あゆみ〜。えぇからとりあえず鍵、開けや〜!!」『あゆみさ〜ん!真麻さん!鍵、開けてください!』「お前ら何してんねん!」            
    うっさいねん………。
    大好きな優の声でさえも、怒りがおさまらないあたしに対して真麻は何も言わず腕を組み、じっとあたしを見つめていた。

    2006-02-28 15:01:00
  • 648:

    名無しさん

    2006-02-28 17:46:00
  • 649:

    名無しさん

    栞?

    2006-02-28 20:54:00
  • 650:

    ?

    ?

    2006-02-28 20:59:00
  • 651:

    名無しさん

    読んでるョ??頑張れ?

    2006-03-01 10:49:00
  • 652:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「アンタ、本間いい加減にしぃや…」『あんなバレバレの泣きまねにひっかかる方が悪いねん』「」

    パシンッ―。
    たまらずあたしの右手は、真麻の顔をはたいた。
    「はよ泣けや……」

    2006-03-01 16:24:00
  • 653:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    真麻は顔を上げ、さっきよりも鋭い目つきであたしを睨む。

    アンタなんか妹ちゃうわ――…

    なんでアンタがあたしの妹やねん……

    2006-03-01 16:28:00
  • 654:

    2006-03-01 16:33:00
  • 655:

    名無しさん

    2006-03-02 00:44:00
  • 656:

    名無しさん

    >>450-670
    読ωでマス!!頑張って下さLIね??

    2006-03-02 00:50:00
  • 657:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    全てうまくいくと思ってたらそれは大間違いやった――。
    大好きな人はあたしを見失い、これからあたしは大切な人を見失うんかな―…

    どうやったらいいお姉ちゃんになれる…?

    2006-03-02 01:02:00
  • 658:

    あゆみWcwAXNWEwL

    真麻はあたしを押して鍵を開けた―。
    あの時のあの真っ赤な目は悲しさの涙?それとも―…あたしに対する怒りの涙?            
    トイレから出てきた真麻を見て涼がまたあたしを睨む。

    涼―‥アンタが殺人者になるのは嫌やけど…そんなにあたしが憎いんやったら…あたしを楽にしてください。

    2006-03-02 01:11:00
  • 659:

    あゆみWcwAXNWEwL

    やっぱり思う―…

    あたしに見せてたあいつの笑顔は一体どこに消えてなくなったんやろ。

    涼の中のあたしは一体今頃どこにいるんやろうって―。

    2006-03-02 01:16:00
  • 660:

    あゆみWcwAXNWEwL

    涼の左足甲のうっすら見える火傷跡。―…

    一緒にカレー作ったんよね。
    アンタは『料理音痴なあゆちゃんのお助けマン』とか言って手伝ってくれてた。            
    でルーの中に入れる牛肉を炒めてる時、涼が後ろからちょっかい出してきて唯一のあたしの弱点である脇腹をつついたから、フライパンはひっくり返って涼の足にのった。

    2006-03-02 01:28:00
  • 661:

    あゆみWcwAXNWEwL

    跡だけまだ涼の体には残ってるのに―…
    涼とのいろんな思い出は昨日の事のように鮮明に覚えてる―。

    ぬくもりも全部―。

    2006-03-02 01:31:00
  • 662:

    名無しさん

    2006-03-02 04:28:00
  • 663:

    名無しさん

    2006-03-02 19:38:00
  • 664:

    名無しさん

    2006-03-02 20:13:00
  • 665:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは優に無理矢理、腕をひっぱられ店を出た。
    見なくてもわかった―。
    涼のあたしに対する苛立ちの目―…冷めきった視線。            涼なんかどうにでもなってしまえ―。       
                
    そう思えるようになりたかった。

    2006-03-03 02:22:00
  • 666:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    でも涼に会えてよかった…            
    それからあたしは優の家に戻り時が立つのも忘れて、子供みたいに泣いた。
                
    親でさえ見せた事のなかったあたしの弱み―。
    優はあたしの手をずっと握っててくれた。

    2006-03-03 16:13:00
  • 667:

    名無しさん

    略ばっかでゴメンナサィ??

    2006-03-03 16:14:00
  • 668:

    あゆみ ◆BQjr21hQ2E

    橘さんからの着信があったけど、あたしは出る気にならなかった―。     
    泣き疲れたあたしは気付くと優のそばで寝てしまっていた。

    2006-03-03 16:16:00
  • 669:

    かいて???

    2006-03-03 16:18:00
  • 670:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは携帯の音で目が覚めた。
    時間はもう昼過ぎだった。            
    目は腫れまくりで、しかも寝起き―。
    ブッサィ顔‥‥笑
    自分に飽きれながらあたしは無意識に電話に出た。

    2006-03-03 16:21:00
  • 672:

    名無しさん

    絶対無料のゲームサイトだょ☆なんか自分のキャラクターとかも作れるねん!ぉすすめぇ♪mbga.jp/AFmbb.cTnw16ce5/前にhttp://付けてね★

    2006-03-03 16:36:00
  • 673:

    名無しさん

    2006-03-03 17:41:00
  • 674:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「はい―。…」
    『…あのあゆみさん?」
    「…。あんた誰?」
    『すいません。俺…ナツっていいます。』
                誰やねん…。

    2006-03-04 00:44:00
  • 675:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「ナツ?知らんわ。」
    ちなみに寝起きのあたしは非常に機嫌が悪い―。
    この時もその《ナツ》に対して冷たく言い放ってしまった。
                『涼さんに憧れて入ったばっかの新人です。いきなりすんません』

    2006-03-04 02:43:00
  • 676:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ナツの電話の口調からどことなく生意気な感じがして初めて話すにも関わらず、結構馴々しかった一。

    でもなぜか嫌な気なんかまったくしなかった。

    ‥ナツはあたしの事知ってて当たり前か―。……昨日あんな事があったんやから――

    2006-03-04 02:55:00
  • 677:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしの電話番号はあたしが昨日店に忘れ物をした設定で涼に聞いたと―。

    言っておくべき話があるらしく電話をくれたらしい。

    2006-03-04 03:06:00
  • 678:

    名無しさん

    2006-03-04 04:01:00
  • 679:

    名無しさん

    2006-03-04 05:45:00
  • 680:

    名無しさん

    あげ

    2006-03-04 14:56:00
  • 681:

    名無しさん

    2006-03-04 16:32:00
  • 682:

    名無しさん

    ?

    2006-03-04 17:10:00
  • 683:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「俺…聞いてもたんすわ―…。裕也さんが電話で喋ってるのたまたま―聞いてもて……」
    『…。なにを?』
    「涼さん、ああなってしもたん…裕也さんでしょ?」            
    めちゃくちゃストレートなナツのことばにちょっと戸惑ってしまったあたし。

    2006-03-04 19:57:00
  • 684:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    確かに裕也は今、居るべきところに居る。
    だけどその事実を知ってるのはあたしだけ―。
                
    真麻だっていきなり裕也と連絡が途絶えて、多分困ってるやろう…
    ナツに《うん》って言えばいいのかなんて言えばいいかわからなかった。

    2006-03-04 20:02:00
  • 685:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは黙り込んでしまった。
    「真麻さんと裕也さんのせいでしょ…。」
    弱々しい声でナツが言った。           
    真麻と裕也のせい――??どういう事!?‥‥‥

    2006-03-04 20:14:00
  • 686:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    意味がわからんかった――。
    「…アンタは何を知ってるん?」なんて……
                
    この時聞かんかったらよかった―。

    2006-03-04 20:21:00
  • 687:

    あゆみ ◆KTB2DakzNY

    「裕也さんは―‥涼さんが邪魔やったんですわ。」 
    邪魔て……
    嘘言いなや。
    あたしも今だに信じられへんけど―。
    あの子は涼を尊敬してるんちゃうん?なにかの間違いやったんやって―。

    2006-03-04 20:52:00
  • 688:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ↑すいません?なんかトリップおかしなりました??

    2006-03-04 20:54:00
  • 689:

    名無しさん

    2006-03-04 22:19:00
  • 690:

    名無しさん

    2006-03-05 08:24:00
  • 691:

    名無しさん

    ??

    2006-03-05 13:22:00
  • 692:

    あゆみ ◆KTB2DakzNY

    「俺ここでは新人やけど店変わってきたんすわ。
    俺がホストなりたてでホンマの新人ときに上にいたのが裕也さんやったんすよ。
    こんなん言っていいんかわからんすけどその時の店のオーナーがまたうっとしい人でね。多分裕也さんが店変わったのはそれもあったと思うんですけど…俺も結果的に裕也さんの後を追ってきたって形になるんですけど。」

    2006-03-05 23:33:00
  • 693:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ポツリポツリと話し始めたナツ。
    あたしにとっての裕也は憎いだけ――。
    最愛の人を奪った男を許せるほど、あたしの心は広くない。
    聞きたくないわ…そんな話―。
    だけどなぜかあたしはナツの口から出る一つ一つの言葉が胸に突き刺さるように聞き入っていた。

    2006-03-06 00:27:00
  • 694:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「裕也さんは新人の俺の教育係みたいなもんしてくれてたんすよ。
    本間に面倒見のいい人やしとにかく俺めちゃめちゃ尊敬してたんですわ。
    でもそれは裕也さんの表の顔やったんす。
    今まで誰にも言わんと黙ってたんすけど、もう時効ですよね?昨日のあゆみさん見てたら黙ってられへん思いました。

    2006-03-06 00:39:00
  • 695:

    2006-03-06 00:44:00
  • 696:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    軽く1年は前の話なんですけど…
    裕也さんのエースが店に来た時ちょうど俺がヘルプついたんですよ。
    VIPルームっていう個室やったんですけど、その日そのお客さんフラフラになるぐらい飲んでて、本間誰かが肩貸さな歩かれへん状態やって―。
    でそのお客さんがトイレに行こうとするから裕也さん客被ってたし俺がトイレまで連れていく事になったんですよ。

    2006-03-06 00:48:00
  • 697:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ちょうどその個室には俺以外ヘルプついてなくて裕也さん、お客さん、俺で3人だけやったんですよ。
    で、トイレに立ったお客さんがかばんを椅子に置いたままやったん俺も気付かんとそのままトイレに連れていったんですよ。
    で俺、思っきり新人でしょ?
    フラフラになったお客さんトイレにほったらかしたまま、なんもわからんと席戻ってもたんですよ。

    2006-03-06 00:54:00
  • 698:

    名無しさん

    2006-03-06 01:03:00
  • 699:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    個室の壁には外から見えて中からは見えない様にしてあったんすよ。
    けどてっきり俺は裕也さんは他の被ってるお客さんについてると思ってたから、中は空状態やと思って何気なく見たら中に裕也さんがおったんですよ。
    しかも何してた思います?            
    売り上げを支えてくれてる、ホストしての自分を支えてくれてるお客さんの財布あけてたんすよ!?   
    俺びっくりしてびっくりして…開いた口もふさがらんとは本間これですわぁ。

    2006-03-06 01:06:00
  • 700:

    名無しさん

    2006-03-06 02:28:00
  • 701:

    名無しさん

    あげ

    2006-03-06 05:14:00
  • 702:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    俺‥それめっちゃリアルに見てもて本間にきつかったすわぁ。
    で、お客さんが戻ってきて何事もなかったかのような裕也さんの顔、許せなかったすね。
    お客さんが帰る時、裕也さんタク拾たんすけど抜いた金でしょうね。自分の金のようにポケットから出して『気つけや』言うてんの見てもう本間俺ドン引きすわぁ。

    2006-03-06 12:34:00
  • 703:

    名無しさん

    メッチャ続き気になるわぁ?

    2006-03-06 14:57:00
  • 704:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    皆さん?有難うデス?
    この頃全然更新出来なくてゴメンナサィ?
    書き込んでくださる方本間に感謝してます??
    こんな小説ですが頑張って書いていくので宜しくお願いします??続き書きます?

    2006-03-06 19:55:00
  • 705:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    電話の向こうのナツの口調であたしは思った。
    この子―…よっぽど裕也の事尊敬しててんなあ。
    辛かったやろうな―…              
    自分にとって雲の上にいるような存在の人の裏を知った時―。

    2006-03-06 19:59:00
  • 706:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「でも―…そんな話聞いてもあたしは裕也が、涼を邪魔やったなんて思われへん。」

    だってナツ知らんやろ? 
    裕也な―…毎日涼のお見舞い来てな意識の無い涼にな『涼さん、涼さん…はよ起きなトイレ掃除ですよ?』って―。
    あたし―‥思わず病室出たわ…

    2006-03-06 20:09:00
  • 707:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    じゃあナツは平気で言ってん。          
    「裕也さんはね―…すべて金なんです。ただ《No.1》ってだけで涼さんを―‥」
    嘘や嘘や嘘や‥‥
    突然ナツは声が小さくなった。

    2006-03-06 20:36:00
  • 708:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あの日ね…裕也さん1時間おきぐらいに誰かと電話してて俺めちゃ気になってたんすよ。
    でも今考えたら、真麻さんやったんすね―。
    朝方、真麻さんはうちの店に裕也さん指名で来ました。
    電話は―…涼さんをああするために……」

    2006-03-06 20:57:00
  • 709:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    『もういい!ナツやめて!もう言わんといて!聞きたくないねん。もう嫌や!もう嫌やあ!』

    あたしは電話越しで泣いた。
    泣いて泣いて涙が止まれへんかった。

    2006-03-06 21:04:00
  • 710:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    気付いたらナツと1時間話してた。
    泣いてばっかのあたしに、『あゆみさんがしっかりしやなあかんのちゃいますか?』
    ってナツはあたしを怒ってくれた。

    2006-03-06 21:31:00
  • 711:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは優しい言葉なんかいらんねん―。     
    あたしを怒ってくれたナツのその優しさが嬉しかった。           
    涼があたしを大事にしてくれてた分、今はあたしが涼のために向かい合うべきやわ―。って単純に思った。

    2006-03-06 21:40:00
  • 712:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ナツと電話を切った後、あたしは迷う事なく電話帳から涼を探してた。    
    何があっても涼から笑顔を奪ったらあかん―。
    あたしの頭にはそれしかなかった。        
    『涼―……』

    2006-03-06 21:44:00
  • 713:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    呼び出し音が鳴り続ける―…
    オネガィ受けて…。

    2006-03-06 21:49:00
  • 714:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    だって昨日の今日―…。
    《最低なお姉ちゃん》―。            
    何でもイイ…
    でも―受けてもらえる自信はなかった。

    2006-03-06 21:53:00
  • 715:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    どれぐらい鳴らし続けたやろ―…。
    電話を切ろうとしたその瞬間、呼び出し音は止まった―。          
    あたしは一瞬声が出なかった。

    2006-03-06 21:57:00
  • 716:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「‥。」沈黙が続く。
    あたしは素直に自分の気持ちを伝えた。
    『逢いたい―。』    
    涼はなにも喋らない…
    鼻をすするあたし―。

    2006-03-06 22:00:00
  • 717:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    わかってる―。     
    涼の思ってる事…
                
    あたし―…アンタのために強くなったよ?
    あたしもう失うものないもん。

    2006-03-06 22:05:00
  • 718:

    名無しさん

    頑張ってください?楽しみに待ってます?

    2006-03-06 22:36:00
  • 719:

    名無しさん

    2006-03-06 23:27:00
  • 720:

    名無しさん

    めちゃ泣きそうなった・・

    2006-03-07 04:10:00
  • 721:

    名無しさん

    >>1ー737

    2006-03-07 17:31:00
  • 722:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    泣いてるのがバレないように必死で平常を装った。 
    再びあたし達に沈黙が流れる―。         
    『今日店泊やから早めに来て‥』
    沈黙を破ったのは涼やった。
    涼の返事にびっくりした―。

    2006-03-07 22:04:00
  • 723:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    切られると思ってたから‥。
    「……う、うん。」   
    とっさに返事をするあたし。           
    怒れへんの‥??

    2006-03-07 22:07:00
  • 724:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは急いで準備をした。           
    ―涼の前では泣かへん― 
    そう心に決めて、
    あたしはタクシーに乗った。

    2006-03-07 22:09:00
  • 725:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    鍵もかかっていないドアを開けると奥のソファで横になっている涼が見えた。 
    涼だけ―?‥
    ガランとした店内。   
    店の中を見渡しても誰一人として姿は見えない。  あたしはゆっくり涼のもとへ近づいていった。

    2006-03-07 22:12:00
  • 726:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はあたしに気付き、携帯片手にそっと起き上がった―。          
    まともに見られへん。
    涼の顔―…       
    あたしは涼の前に座った。涼はじっとあたしを見つめている――。

    2006-03-07 22:16:00
  • 727:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

                
    「いきなりゴメン」
    『うん…』       
    うつむくあたし―。
    涼は何も言わず立ち上がり見えないところへ言ってしまったかと思うと両手に水とブラックコーヒーを持ってきた。

    2006-03-07 22:21:00
  • 728:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はあたしの目の前にそっと水をおいた。     
    《水…》
    ダイエット…覚えててくれてたんや。       
    でも―…もうだいぶ痩せたやろ??

    2006-03-07 22:25:00
  • 729:

    名無しさん

    友達がゆってたんゃけど掲示板のないともーど新しくなったってー?ヤフーモバイルがついたらしぃょ??誰かないともーどのアド教えてー?

    2006-03-07 22:27:00
  • 730:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はひざに肩肘をついて、コーヒーの中の氷を回したりつついたりしてる。  
    『また真麻の話か?』…
                
    飽きれた表情で言う涼。
    あたしは腕の傷に気を使いながら持っていたバッグをなんとなく抱え込んだ。

    2006-03-07 22:28:00
  • 731:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「うん―…また真麻の話‥しつこいやろ?
    でもな涼…アンタにあたしの記憶がなくてもあたしのこの頭には、全て残ってる。
    あたしだって………本間はこんな事言いたくない……あたしはアンタから笑顔がなくなったら―あたし嫌やねん……だからわかって……」

    2006-03-07 22:34:00
  • 732:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「じゃあ聞くけど…お前は真麻を好きか?俺は好きやねん。俺が真麻を嫌ったらあいつは誰に愛してもらえんねん―‥」

    『そんなん…あたしだっ…。……アンタが…真麻を知らんだけや。』

    2006-03-07 23:07:00
  • 733:

    名無しさん

    更新楽しみ????

    2006-03-07 23:23:00
  • 734:

    名無しさん

    気になる?

    2006-03-07 23:50:00
  • 735:

    1

    2006-03-08 00:31:00
  • 736:

    名無しさん

    ほんまに頑張ってな。

    2006-03-08 00:32:00
  • 737:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    そんなんあたしだって―…。           あたしだって…

    2006-03-08 10:51:00
  • 738:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「真麻から聞いたで―…お前は小さい頃、みんなに可愛がられてチヤホヤされてた真麻の幸せが気にいらんのやろ?
    …せやけど昔は昔やろ?今は俺があいつを守るってあいつと約束した……」

    2006-03-08 11:00:00
  • 739:

    名無しさん

    2006-03-08 11:09:00
  • 740:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「ちゃう!アンタは真麻のなにを知ってる?
    あたしが思ってるよりアンタは真麻が好きなのはわかるで。確かに真麻が言ってる事は本間やで。お母さんもお父さんも真麻ばっかり可愛がってあたしは嫉妬してたかもしれへん。
    でもな、だからこそあたしはそんな曲がった事が嫌いになった。」

    2006-03-08 11:12:00
  • 741:

    あい

    続きメチャ気になります?ァゲ?

    2006-03-08 17:05:00
  • 742:

    名無しさん

    書いて??????

    2006-03-08 20:34:00
  • 743:

    リナ

    切+ょすぎるウウウゥゥ??????ま∪゙泣きそぉ+ょっ+=ぁ??頑張って??

    2006-03-09 02:46:00
  • 744:

    名無しさん

    2006-03-09 04:32:00
  • 745:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    皆さん本当に応援?有難うございます?
    更新します??

    2006-03-09 05:26:00
  • 746:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「―…なあ…涼。これだけはわかってて‥‥?
    あたしがここまで嫌な女になるのはアンタのためっていう事―。
    真麻は、アンタを人として好いてない―…。
    あゆみはいつか、アンタに理解してもらえる日がきっと来る事信じてるし。」

    2006-03-09 05:37:00
  • 747:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

                
    『ほんで‥‥‥これだけは絶対にわかっててほしい。

    2006-03-09 05:40:00
  • 748:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

                
    本間にアンタが好きやった―…
    何よりも大事やった―。
    アンタの笑顔――…
    世界で一番愛してた事。』

    2006-03-09 05:45:00
  • 749:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたしは全身全霊で想いを伝えた。
    閉じこもってたモヤモヤがなくなった…
                
    涼は今何を思ってるんかな??…
    本間――あたしって嫌な女やんな。ゴメンナ‥‥‥??

    2006-03-09 05:50:00
  • 750:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼は俯いたまま、どこか一点を見つめてる。
                
    涼に全部伝わるなら何されたっていい―…
    顔が腫れあがるまでボコボコにされたって―。
    お金なら今からでもソープでもなんでも行ってやる…

    2006-03-09 05:55:00
  • 751:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    あたし狂ってる……?? 
    だけど―。
    たった一つ言えなかった…            
    《今でも大好き》って。

    2006-03-09 05:58:00
  • 752:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    涼はなにか考えていたのか、顔を上げると小さな声であたしにこう言った。  
                
    「お前の目を見てたら嘘はない事はわかる―…

    2006-03-09 06:04:00
  • 753:

    名無しさん

    2006-03-09 06:09:00
  • 754:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

                
    でもな―…何言われても俺…真麻が好きやし真麻がおらなあかんし真麻守るねん。」

    2006-03-09 06:10:00
  • 755:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    ガチャ―……       
    誰もいないはずやのにドアが開いた。       
    …誰?!

    2006-03-09 06:14:00
  • 756:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    橘さん―……      
    振り返るとそこには橘さんがいてゆっくりあたし達のもとへ歩み寄ってきた。
    涼がペコッと頭を下げる。 
    つられてあたしも頭を下げた。
    橘さんは「お取り込み中スマンな」とあたし達が座っていたテーブルの隣のテーブルに座った。

    2006-03-09 06:18:00
  • 757:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「まるぎこえやわ〜?」
    とおちゃめに笑う橘さん。            
    あたしと涼は「?」という顔をしていた。
    何を言いだすのかと思うと真剣な顔つきで橘さんは、涼に向かって言った。

    2006-03-09 06:25:00
  • 758:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「あゆみちゃんの気持ち…はよわかったれや―。
    人を信じる事ほど大事なもんはないで?
    聞いたらあかんと思ってんけどな…俺の気持ちとして悪く思わんと聞いてな。
    お前の今のその一途なとこはお前のいいとこやけど、それが100%お前にプラスになるか言われたらそれは誰にもわからん。」     

    2006-03-09 06:32:00
  • 759:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    「お前の気持ちもわかる。
    でも―…あゆみちゃんの気持ちのんがもっとわかる。            
    他人の俺が偉そうに言う事ちゃうけどな。
    人より先に守るのは自分やで。」

    2006-03-09 06:36:00
  • 760:

    ゅな

    気になる??

    2006-03-09 09:36:00
  • 761:

    なちゅ

    メチャ気になるぅ??早く更新してほしいなっ?頑張ってね?

    2006-03-09 21:40:00
  • 762:

    名無しさん

    かぃて?

    2006-03-10 02:07:00
  • 763:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    橘さんありがとう―…
                
    涼が早く気付いてくれたらいいな…

    2006-03-10 02:59:00
  • 764:

    名無しさん

    新スレ作ったらぁ〜?

    2006-03-10 03:06:00
  • 765:

    あゆみ ◆mcrLIkeMDQ

    最後に「まあゆっくり考えや」と橘さんは涼に言った。
    机の上のタバコとライターをとるとあたしの方を向いて、少し笑った。
    《がんばりや》とでもいうかのように目を大きく見開いてあたし達のもとから、離れた。
    涼は―………俯いたまま。

    2006-03-10 03:12:00
  • 766:

    名無しさん

    めちゃ泣きそぅ?涼くん見てたらホストでも一途な男はぃるんゃなって関心する?あゆみちゃん頑張ってね?

    2006-03-11 03:46:00
  • 767:

    名無しさん

    2006-03-13 04:11:00
  • 768:

    名無しさん

    2006-03-13 04:19:00
  • 769:

    名無しさん

    2006-03-13 05:42:00
  • 770:

    名無しさん

    ???しおり???

    2006-03-13 06:39:00
  • 771:

    名無しさん

    2006-04-01 23:48:00
  • 772:

    名無しさん

    2006-04-07 22:13:00
  • 773:

    名無しさん

    2006-04-08 21:27:00
  • 775:

    名無しさん

    2006-04-10 15:56:00
  • 776:

    名無しさん

    いつもアンタは?ゎドコにアルの??探してもナィので誰か張って?

    2006-04-11 03:43:00
  • 777:

    名無しさん

    2006-04-11 08:21:00
  • 778:

    名無しさん

    2006-04-11 16:01:00
  • 779:

    ???

    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1141928718/l5

    2006-04-12 00:27:00
  • 781:

    名無しさん

    >>1-800

    2006-04-12 18:54:00
  • 782:

    名無しさん

    ?

    2006-04-27 22:00:00
  • 783:

    名無しさん

    2006-04-27 23:45:00
  • 784:

    名無しさん

    2006-04-29 21:49:00
  • 785:

    名無しさん

    2006-04-29 22:44:00
  • 786:

    名無しさん

    あげ

    2006-05-10 21:32:00
  • 787:

    名無しさん

    ??

    2006-05-18 04:40:00
  • 788:

    名無しさん

    2006-05-19 15:21:00
  • 789:

    名無しさん

    2006-05-28 16:12:00
  • 790:

    名無しさん

    2006-05-28 17:27:00
  • 791:

    名無しさん

    2006-05-29 19:16:00
  • 792:

    名無しさん

    2006-05-29 22:24:00
  • 793:

    名無しさん

    2006-05-29 22:50:00
  • 794:

    名無しさん

    2006-05-29 23:29:00
  • 795:

    名無しさん

    2006-05-29 23:37:00
  • 796:

    名無しさん

    2006-05-29 23:51:00
  • 798:

    名無しさん

    >>1ー800

    2006-05-30 05:32:00
  • 799:

    名無しさん

    2006-05-30 07:53:00
  • 800:

    名無しさん

    2006-07-31 15:32:00
  • 801:

    ?ピヨピヨ?

    ?なぃャん??主ィィ???

    2006-08-01 06:23:00
  • 802:

    名無しさん

    ?何処にあるんですか?もぅナイんですか??

    2006-08-22 13:21:00
  • 803:

    名無しさん

    あげ

    2006-08-23 11:41:00
  • 804:

    名無しさん

    2006-08-24 18:09:00
  • 805:

    名無しさん

    2006-08-25 00:33:00
  • 806:

    名無しさん

    2006-08-25 00:35:00
  • 807:

    名無しさん

    2006-08-25 00:38:00
  • 808:

    名無しさん

    2006-08-25 14:32:00
  • 809:

    名無しさん

    ?はどこにありますか?よみたい?

    2006-08-30 03:01:00
  • 810:

    ??

    大阪の人いる?

    2006-10-08 23:30:00
  • 811:

    名無しさん

    あげ

    2008-12-10 00:38:00
  • 812:

    名無しさん

    続きどこ?誰か教えて〜?

    2008-12-10 06:24:00
  • 813:

    名無しさん

    つづきわ?!?

    2008-12-14 16:04:00
  • 814:

    名無しさん

    2009-01-13 20:23:00
  • 815:

    名無しさん

    続き気になる!!

    2009-01-15 23:53:00
  • 816:

    名無しさん

    ?

    2009-01-29 04:16:00
  • 817:

    名無しさん

    続きみたーい?

    2009-02-04 05:52:00
  • 818:

    名無しさん

    上げる

    2009-03-12 00:00:00
  • 819:

    名無しさん

    2010-10-01 00:20:00
  • 820:

    名無しさん

    あげ

    2011-04-24 14:42:00
  • 821:

    名無しさん

    あげる

    2014-12-17 23:24:00
  • 822:

    名無しさん

    2015-01-18 10:56:00
  • 823:

    名無しさん

    2015-02-16 18:32:00
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