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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 350:

    あゆみ

    ものっそい声―‥震えてたやろな‥
    でも涼の声の方が震えてた気がしたのは私の勘違い?カナ…
    「はい!」『…しもし?…‥ゆみちゃん?』「え?涼?」『うん。…のさ、ちょっと‥聞いてもらいたい事‥‥‥‥‥‥あんねん』
    電話の向こうの涼は元気がなかった。―…

    2006-02-14 17:03:00
  • 351:

    あゆみ

    明らかにおかしい―…
    『‥だから…まから、ひっかけ来てくれんかな?』…「‥わかった。」
    そう言って涼と待ち合わせをした―。
    何ヵ月ぶり?こうやって、あの場所で会うの―…
    なんとも言えない胸騒ぎがした。

    2006-02-14 17:09:00
  • 352:

    あゆみ

    私は、5分前にはついてたのにもうそこには涼の姿があった―…
    涼は俯いてた。『いきなりゴメン。見てもらいものあるねん』
    「…いいけど」
    なんかいつもの涼じゃない‥

    2006-02-14 17:13:00
  • 353:

    あゆみ

    あんまり涼の言いたい事があゆみには、理解出来ひんかった。
    「見てもらいたいもんって?」『俺んち来てくれん?』
    え…―
    本気で戸惑った。

    2006-02-14 17:19:00
  • 354:

    あゆみ

    ―演技―…?
    同情求めてる?
    これからあゆみの事どうする気?
    体?‥

    2006-02-14 17:22:00
  • 355:

    あゆみ

    突然言われた言葉にあゆみの頭の中はグルグル回ってた。
    まさかこんなん言われると思わんかったから―‥
    涼ゴメン。‥
    あゆみは本間アホや!

    2006-02-14 21:26:00
  • 356:

    あゆみ

    前のあゆみ達やったら全然平気やったけど―…
    この状況‥どぉしよ…??でもあたし、ちょっと期待してたかもね…。
    「えぇよ。」
    自分から出た言葉に自分でも驚いた。

    2006-02-14 21:30:00
  • 357:

    あゆみ

    《軽い女》―…
    ううん。やっぱり涼やった。
    二人でタクシーにのって、《あの家》に向かった。
    匂いもなにもかもがあの時のままで、こうして隣に涼がいる事がまるで夢に思えた。

    2006-02-14 21:34:00
  • 358:

    あゆみ

    『とりあえずソファでも座ってて』「‥うん」
    あたし何緊張してんやろ…?
    って一人で思ってたら涼が珈琲を出してくれた。
    あのマグカップで―…
    涼…どうせまた自分のブラック入れてんねんで?

    2006-02-14 21:42:00
  • 359:

    あゆみ

    「で?見てもらいたいものって?」『ちょぉ待ってて』
    そう言って涼はかつてあたし達が寝てた隣の部屋に走った。
    『あのさ……コレ…』
    そう言って持ってきたのはあたし達のめっちゃ笑顔の写真―…

    2006-02-14 21:51:00
  • 360:

    名無しさん

    続き気になる(>_

    2006-02-14 23:59:00
  • 361:

    ロンリーガール

    すごLIみてます(・?・)ノ?
    楽しみにUてるカラがんばって?

    2006-02-15 00:21:00
  • 362:

    あゆみ

    370さん、ロンリーガールさん?有難うございます?
    今から更新します???

    2006-02-15 15:37:00
  • 363:

    あゆみ

    『コレ‥あゆみちゃんやんな?―…』そう言って写真に写るあゆみを指した。
    「うん。」なんて言えなかった。なんでって?‥              
    だって―《過去》の事実だけ知っても意味ないやん?涼の心に、あゆみが甦らないと。―…

    2006-02-15 15:43:00
  • 364:

    あゆみ

    あたしは、涼に返す言葉を必死に選んだ。
    「それにしてもよう似てるなぁ」
    とっさに自分の口から出た思いついた言葉―…
    あたし本間こういうの苦手やわ‥

    2006-02-15 15:48:00
  • 365:

    あゆみ

    涼はわかってた。
    《すべて―…を。》
    そう。…
    本当にすべてを―…

    2006-02-15 15:52:00
  • 366:

    あゆみ

    涼は携帯をとりだすと裏の電池パックのカバーをおもむろにあけた。
    1枚のプリクラ―…
    そう、あの時の。
    そして、涼はこう言った。『こんな俺でゴメン』

    2006-02-15 15:55:00
  • 367:

    あゆみ

    言ってる言葉の意味が理解できなかった。
    『俺、一途やったんやな〜。この写真の俺の顔、羨ましいぐらいに幸せそう』
    「…?」
    『付き合っててんやろ?俺ら。辛い思いさしてごめんな。』

    2006-02-15 15:59:00
  • 368:

    あゆみ

    目の前の涼は妙に冷静やった。
    『あ…ゆみ。今俺をどう思ってる?』
    どう思ってるって??―…            からかってんの?好きに決まってるやん。大好きに決まってるやん??‥‥

    2006-02-15 16:03:00
  • 369:

    あゆみ

    こんな真剣に話したの何ヵ月ぶりカナ?―…
    「…好き。大好き。…」

    2006-02-15 16:05:00
  • 370:

    名無しさん

    毎日チェックしてます。頑張ってね。

    2006-02-15 20:24:00
  • 371:

    あゆみ

    『そっか。ありがとう。
    話聞かせてや―…俺らってどんなんやったん?』
    あたしの頭の中でいろんな涼との思い出が、グルグル回った。
    そっか―あんな楽しかった思い出もあの大喧嘩した日の思い出も―…それに―…二人でいろいろ語り合った日も。
    覚えてないんや…《全部》かわいそうな涼。

    2006-02-15 20:44:00
  • 372:

    あゆみ

    380さん?読んでくれてありがとうございます??
    チェックとかめちゃ嬉しいでず?まだ長くなると思いますが良かったら最後まで読んでください??

    2006-02-15 20:46:00
  • 373:

    あゆみ

    あたしはすべてを涼に伝えた。
    涼はあたしの目をじ〜っと見ながら話を聞いてくれた。
    『辛かったやろ‥?―不安やったやろ?…心配かけてゴメンな?‥』
    涼はそう言って、あたしを後ろからギュッてしてくれた。

    2006-02-15 20:54:00
  • 374:

    あゆみ

    あたしは、また《幸せ》が戻ってきてくれると思った―‥

    2006-02-15 20:56:00
  • 375:

    あゆみ

    幸せがお金で買えるんならあの時のあたしなら買ったかもね。―…
    傷つくなら最初から出会わなければよかったのにね…            ううん。それでもあたしはアンタに会えてよかったよ?

    2006-02-15 21:06:00
  • 376:

    あゆみ

    『俺な、真麻を幸せにしてやりたいと思った―…』             《真麻》…?《幸せ》
    今なんて?       
    「え…?」

    2006-02-15 21:10:00
  • 377:

    あゆみ

    『…俺、自分が何してるかわからん。あんな俺が入院してる時真麻が泣いて俺の病室にきてな―…』
    「涼ごめん。あゆみ、用事思い出した。」
    見え見えの嘘をついた。
    聞きたくない。そんな話―その場から、逃げるようにかばんをもち家を飛び出した。

    2006-02-15 21:17:00
  • 378:

    あゆみ

    どれぐらい泣いたやろ―…?
    まわりの目なんかどうでもいい。
    涼の言葉が何度も頭の中で繰り返される。
    助けて―…

    2006-02-15 21:19:00
  • 379:

    あゆみ

    道行く人がみんな振り返ってあたしを見る。
    誰か…あたしの涙を止めてください。―…

    2006-02-15 21:24:00
  • 380:

    名無しさん

    気になるぅ!!早く完結させてょぉ??しぉり?

    2006-02-15 22:23:00
  • 381:

    あゆみ

    もうどうでもよくなってた―…
    疲れた。
    その日あたしはどこを彷徨ったのか全く記憶にない。ただ気がついたら、
    ベッドで寝ていて目の前に涼がいて―
    もうやめて―…

    2006-02-15 22:41:00
  • 382:

    あゆみ

    涼の顔を見たらあたしの頭の中で、繰り返し繰り返しリピートされる。                
    『俺な、真麻を幸せにしてやりたいと思った―…』

    2006-02-15 22:46:00
  • 383:

    あゆみ

    『どうしても心配になって追っかけたらな一人でフラフラなって車にひかれそうでほっとかれへんかった。ごめんな。?』     
    アンタのその優しさ―…
    今のあたしにどんだけ辛いか―…
    だって好きやねんもん。…涼の事。

    2006-02-15 23:01:00
  • 384:

    あゆみ

    「…優しくせんとってよ!」
    これが、あたしの精一杯の抵抗やった。      
    そのままほっててくれたらきっとあたし今頃…

    2006-02-15 23:05:00
  • 385:

    あゆみ

    いつか涼が話してくれた、《真麻を助けた時》…
    こうして心配して、優しくしてあげたんやんね?‥ 
    あたし、もう―…涼のこと好きでいちゃダメなん??

    2006-02-15 23:16:00
  • 386:

    あゆみ

    涼は喋るわけでもなく何かするわけでもなく、あたしが冷静になるまで傍にいてくれた―…       
    もうなにも考えたくナィ。
    あの涼の笑顔がこれから、真麻に向けられるって思うと耐えられへんかった。

    2006-02-16 01:25:00
  • 387:

    あゆみ

    涼は、真麻と裕也の関係を知らんかった。
    真麻と裕也は上辺だけ―…            
    言葉でいうと《浮気》。
    でも真麻と裕也の間には、愛とかないから。
    真麻、アンタは本間不幸者やな。

    2006-02-16 01:28:00
  • 388:

    あゆみ

    いくら血をわけあった姉妹でもな、あたし今回だけは絶対許せへんで?―…  
    アンタだけは…

    2006-02-16 01:31:00
  • 389:

    あゆみ

    知りたくもなかった真麻の《本性》―…
    好きな男を奪うためやったら、姉もクソもない。
    本間神経疑うわ‥

    2006-02-16 01:33:00
  • 390:

    あゆみ

    それからあたしは、涼の家から荷物をとって一時的に住める部屋を借りた。  
    あたしの居場所だったとこは今では、真麻の居場所になってる―…
    悔しかった。
    それと同時にあたしの腕には《リストカット》いわゆる《リスカ》の傷がついた。

    2006-02-16 01:43:00
  • 391:

    あゆみ

    リスカなんてした事なかった―…
    する人の気がわからんかった―…
    やっぱり涼の存在ってものっそい大きいなあ。…
    リスカをする事で気が楽になったり、泣く事で自分に同情したり――こんな弱い自分が大っ嫌いになった。生きてる意味ないやん…。って―…

    2006-02-16 01:50:00
  • 392:

    あゆみ

    あたし…なに同情求めてるん?って―…
    あほやな。エヘヘ。…

    2006-02-16 01:54:00
  • 393:

    名無しさん

    2006-02-16 16:52:00
  • 394:

    あゆみ

    きっと真麻は言い寄ったんだ―…
    悲劇のヒロインを演じながら…

    2006-02-16 18:56:00
  • 395:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 396:

    あゆみ

    電話で連絡をとり会う事になった。
    傷つくってわかってたから聞きたくなかったけど―
    《泣かへん―…》
    そう決意して、待ち合わせ場所に向かった。

    2006-02-16 19:07:00
  • 397:

    あゆみ

    《あの頃》のあたしとアンタやったら今頃は笑ってたよね。きっと―…

    2006-02-16 19:11:00
  • 398:

    あゆみ

    今宵もミナミの街は、いろんな活気で溢れてる―  
    あたしは今にも泣きだしてしまいそうだった。
    あたし達はたまたま通った店に入り、なるべく人気の少ないところに座った。

    2006-02-16 19:15:00
  • 399:

    あゆみ

    『すいませ〜ん。珈琲…え〜ブラックで!ジュースする?』「え〜…ぢゃ水で」
    『水!?』
    って聞かれ、なぜかとっさに「ダ、ダイエットしてんねん‥」って答えた。
    本間はジュース飲みたいよ?でもな、あたしの体水しかのど通らんくなってもてん―…

    2006-02-16 19:24:00
  • 400:

    あゆみ

    ジュースなんか飲んだら、飲んだ分ぜんぶ吐いてしまう。
    《ダイエット》って―…
    ただでさえ毎日毎日痩せていくのに‥
    もっとましな嘘つけばよかった…

    2006-02-16 19:27:00
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