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いつもアンタは…
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1:
あゆみ
なぁ…知ってる??…
あたしら人間が この世に生まれて 死ぬまでの間…
どれだけ涙を流すんか…2006-01-07 16:29:00 -
250:
あゆみ
手術室の前のベンチで祈るように涼の無事を願ってた…
もしもなんて考えない。
涼は絶対大丈夫や!!って自分で自分を言い聞かせて涙をこらえて手術室があくのを待っていた。
「すいません」…一人のスーツの男の人が私に近づいて頭を下げた。2006-02-02 13:10:00 -
251:
あゆみ
「オーナーの橘といいます。あゆみさんですよね?話はよく涼から聞いてました」「ウッ、はっ‥い‥ウッ…ウッ…」泣いてうまく声が出ない…
橘さんは「落ち着いてください」と言ってゆっくり話しだした。2006-02-02 13:16:00 -
252:
あゆみ
「正直僕も状況が把握出来てないんですけど。…さっき警察が店にきて聞いた事なんすけど。現場に、血のついた石があったらしいんです…。」
「石……??」
涼は人に恨まれるような人じゃない事は確か。たぶん橘さんもわかってるはず。2006-02-02 13:26:00 -
253:
あゆみ
それやのに何で…?
「で警察店の関係者じゃないか言うてたんすけど‥
あいつ誰からも好かれとったし下の子もよう慕っとって正直心当たりもないんす」
「りょ、ウッ涼は…ウッ、誰にもウッ、う、恨まれたり…ウッ…しやん‥‥ウッ」
「そう思うんは僕も同じです。とにかく今は涼の無事を祈ったってください。」2006-02-02 13:36:00 -
254:
あゆみ
橘さんは手術が終わるまでそばにいてくれた。
何を話すわけでもないけど隣にいてくれるだけで心強かった。
しばらくして下の従業員の子達が何人か来た。
「あゆみちゃん。…大変やけど涼さんはきっと無事やで」そう言ってくれたのは慶太。初めて店に行った時涼のヘルプでついてくれた子。2006-02-02 13:42:00 -
255:
あゆみ
電話で知らせてくれた子や。
「涼さんなかなか帰ってこやんから、俺見に行ってん。そしたら涼さん…」
そう言って慶太はうっすら涙を浮かべうつむいた。
従業員の中には裕也もいた。
みんなうつむいていた。。突然の出来事で涼が、こうなった事に悲しんでいた。2006-02-02 13:46:00 -
256:
あゆみ
少し沈黙が流れ、裕也がポツッと言った。…
「俺が行ってれば…」
「…どういう事??」
「昨日真麻が来ててそれで、あいつがタバコ買ってきてって下の従業員に頼んだんです。でもヘルプ回らんくて‥じゃあ涼さんが客待ちでたまたまあいててそれで。…」2006-02-02 13:55:00 -
257:
あゆみ
なんて?‥真麻…??
私は一瞬嫌な予感がした。事情はわかった。
もう口座じゃないのに涼は真麻のタバコを買いに走った。…
その途中、石につまづいて…本間あほな涼。…
信じられへんかった。だって涼は……2006-02-02 21:00:00 -
258:
あゆみ
でもその後私は衝撃の事実を知った。
石につまづいて、こけたにしては明らかに不自然やって‥
誰かが襲ったんやって…
すぐ警察の捜査が入った。この事は新聞にも載ったぐらい大きくなった。2006-02-02 21:04:00 -
259:
あゆみ
私は飲まず食わずで、どのぐらい手術室の前で待ってたんやろ…
10時間?…20時間?…
手術中の涼に、意識なんてあるはずがないのに、
「笑顔なあゆみがいっちゃん好きや?」って言う涼の声が聞こえた気がして泣いたらあかんと思った。
それでも涙はとまらない。声を押し殺して泣き続けた。涼ゴメンな…2006-02-02 21:22:00 -
260:
あゆみ
《カチッ》…ブイーン……
終わった。…
[手術中]の電灯が落ちて中からは頭を包帯でグルグル巻きに巻かれた涼が運ばれてきた。
今にも「寝坊したぁ??」って飛び起きそうなぐらい…
手術の結果を報告に一人の医師が私に近づいてきた。2006-02-02 21:30:00 -
262:
?ュキ?
更新楽しみにしてます? 頑張ってくださぃ??
2006-02-03 04:36:00 -
263:
名無しさん
この小説大スキ??
2006-02-03 20:46:00 -
264:
あゆみ
応援してくださってる皆さん??書き込み本当にありがとうございます??今から続き書きますね??
2006-02-03 21:07:00 -
265:
あゆみ
その医師は私の前にきてペコッと頭を下げ、
「中村あゆみさんですね?渡辺涼さんの事でちょっとこちらへ…」
医師はそう言って私はいかにもドラマで出てきそぅな部屋につれていった。
「どうぞおかけください…」
「…失礼します。」私の心臓の鼓動は前にいる医師にも聞こえそうなぐらい激しくまともに顔もあげれなかった。…2006-02-03 21:12:00 -
266:
あゆみ
「…長時間にわたる手術はなんとか成功しました。
……ですが……」「…」
「頭部にはひどく外傷がありましたが今は脈拍も落ち着いてます。ですが…脳が突然衝撃を受けたため若干、後遺症が残る恐れが…」
「りょ、涼は助かるんですか?!」
「これからしばらく様子を見る必要があるので今はなんとも…」2006-02-03 21:18:00 -
267:
あゆみ
「後遺症…とは、なんの事でしょうか…」
「発見もかなり遅れたせいで…申し訳ございませんが今ははっきりとお答えできません…」
私はその場で目の前にいる医者の胸ぐらでもつかんだろかと思った。
後遺症って何やねん…
何のうそやねん…2006-02-03 21:24:00 -
268:
あゆみ
何ゆわれても信じられへんかった…
信じたくなかった…
こんな現実受けとめられるはずないやん?。
だってな、昨日あんなアホみたいに笑ってたのにやで?…
「お前、どこおんねぇん!」って、かかってくるはずのない涼からの電話ずっと待ってた。2006-02-03 21:28:00 -
269:
あゆみ
いろんな人が見舞いに来てくれたり、私も毎日つきっきりで涼の傍にいたけど…
ときどき…(あたしこんなとこで何してんやろ?はよ帰って涼が好きなハンバーグの材料買いに行かな…!)
まだ現実を受けとめられずにいたり…2006-02-03 21:32:00 -
270:
あゆみ
でも絶対に涼には涙見したるか…!!って、
意地っ張りででも本当は、弱い私。
毎日が不安で不安でおかしくなりそうだった。
「涼、仕事遅刻すんで?はよ起き!」麻酔は完全に切れてるはずなのに眠り続けてる。涼の前では、笑ってないと恐くて私じゃいられなくなると思った。2006-02-03 21:38:00 -
271:
あゆみ
泣きたいときは涙が枯れるまで泣いた。
私が唯一、本音の私でいれる場所である…
いっぱい並んでる公衆電話の一番端っこ。
自分を責めずにはいれなくて何回涼に謝り続けたか…2006-02-03 21:43:00 -
272:
あゆみ
ご飯なんて喉すら通らない…無理に食べても吐く。
そんな日々が続いてダイエットって言いながら周りからは《つまみ食い女》とか言われてた私がたった一週間で5キロも痩せた。
誰かに助けてほしくて励ましてほしかった。
「好きやで?」って言うても涼は幸せそうな顔で眠りながら目をつぶったまま。
2006-02-03 21:49:00 -
273:
あゆみ
早く「あゆみ?」って呼ぶ涼の声がききたい…
早く涼の笑顔が見たい…。
ギュッて手つないで、何かするわけでもないけど涼の温もり‥早く感じないと、忘れてしまうやん…
いつも傍におったから気付かれへんかった事。やっとわかった。…
やっぱり涼がいないと私はダメなんやって事。2006-02-04 20:57:00 -
274:
あゆみ
なぁ…涼…覚えてる…??
涼が初めて私の前で泣いた日。
あたしが初めて涼の涙見た日。…
2006-02-04 21:04:00 -
275:
あゆみ
あゆみ、恥ずかしくて言われへんかったけど…あの時に言ってくれた言葉…
《あん時の約束》……
くさいけどあゆみにとっては何にも変えられへん大事な宝物やねん。
こんなあゆみやから…考えたくないのに毎日いらん事ばっか考えてしまうし…。不安な時とか辛い時に涼のその言葉で何回救われたか‥。感謝してんねんから…2006-02-04 21:11:00 -
276:
あゆみ
生まれてはじめてやった。《将来の夢》ってやつ?
人に話したの。…
あゆみの将来の夢………。
ーキィ姉ちゃんになりたいー2006-02-04 21:18:00 -
277:
あゆみ
本間のお姉ちゃんみたいに優しくしてくれた人。
《家族》を教えてくれた人。
クラスの子はみんな、ピアノとか習字とかそろばんとかいろいろ習ってた。
あゆみはそれがうらやましかった。
家に帰っても毎日退屈やしバービーちゃんも持ってない。2006-02-04 21:25:00 -
278:
あゆみ
ん〜…唯一の遊び道具ってゆったらけん玉とかお手玉?笑
なんしあゆみのママ………婆ちゃんやねんもん。。
でもキィ姉ちゃんはあゆみとけん玉してくれた。お手玉してくれた。
家も向かいやったし。毎日のように一緒の服、着てたあゆみに小さくなったお古の服くれて…ピアノも教えてくれた。2006-02-04 21:32:00 -
279:
名無しさん
????
2006-02-06 01:07:00 -
280:
あゆみ
本間は、千穂ってゆう名前やのに何かあゆみ昔っからキィ姉ちゃんって呼んでてん。
なんでかわからんけど…
キィ姉ちゃん、ずっとあゆみと遊んでくれててあゆみ大好きやった。
キィ姉ちゃんみたいな可愛くて優しくて、いつもみんなから慕われてて、だからあゆみもキィ姉ちゃんになりたかった。2006-02-06 16:16:00 -
281:
あゆみ
小さい頃の話も全部、涼に話した。
今まで、誰にも話したこともなかったあゆみの本間の気持ち…?…?本音?
涼の過去も初めて聞いた。2006-02-06 16:21:00 -
282:
あゆみ
「辛かったな‥」ギュッて抱いてくれた。
「これからはそんな思い俺が絶対させへん。二人で幸せになろな」
って言ってくれた事。
あゆみ忘れへんで?胸ん中に大事にしまってんねんから。宝物…2006-02-06 16:23:00 -
283:
あゆみ
信じてんねんから…。
涼が、また目あけてくれる事……また私の名前呼んでくれる事‥
生まれて初めて、愛した人でたった一人をここまで考えた事なんかなかった。
家族がいなくて当たり前だったから淋しいのも慣れっこやった。
私、頑張ったやん?いつも平気な顔してたけど本間は辛かった…2006-02-06 20:02:00 -
284:
あゆみ
‥‥Σ
私の手がかすかに感じた。握っていた涼の手がピクッと動いたこと。
「涼……?涼?…」
一瞬確かに動いたやんな?涼…??あゆみやで!?!反応がない。私は枕元のナースコールをおした。2006-02-06 20:29:00 -
285:
あゆみ
急いでかけつけてきた看護婦さんが涼の耳元で名前を呼んだ。
涼の手はまたピクッと動く。
それを見た看護婦さんは、何度も何度も呼び続けた。
私は涼の手を強く握り締めながら涼の目があくのを待っていた。2006-02-07 16:51:00 -
286:
あゆみ
看護婦さんはこの時、涼の意識が戻る事がわかったのか「目が覚めるまで名前呼んであげて」と言ってくれた。
「目が覚めたら呼んでください」と言い他の患者さんの検診に行った。
そんな看護婦さんの優しい気持ちがうれしかった。2006-02-07 16:58:00 -
287:
あゆみ
看護婦さんの言った通りに私は耳元で涼の名前を呼び続けた。
涼はかすかに反応を示してくれた。
目は覚めた。どれぐらい涼の名前呼んでたやろ?
そんな事より嬉しくて涼の前では泣かんって決めてたのに自然に涙が流れてしまった。2006-02-07 17:02:00 -
289:
あゆみ
「何しに泣いてんねん!あほかぁ!」って言われると思った。…
言ってくれると思った。
涼は涙を流すあゆみをただ見つめるばっかでしかも、不思議そぅな顔で見つめてる。2006-02-07 19:21:00 -
290:
あゆみ
そんな涼を見て私は思った。
(あ…もしかして、あの日何が起きたか覚えてないんやわ。)
私はそれが涼にとっては、幸いやと思った。
この怪我が治れば、何にもなかったように今までの幸せな生活に戻れるって…2006-02-07 19:24:00 -
291:
あゆみ
それでも私は許したくなかった。
涼をこんな目にあわせたやつの事‥。
だけどこうして涼の記憶が無い中で私は涼が無事さえいてくれたら《犯人探し》なんかする気ないし。2006-02-07 19:27:00 -
292:
あゆみ
何日ぶりかに目を覚ましたんやから、泣いてるあゆみなんかじゃなくて笑ってるあゆみを見せな…
必死に涙を手で拭きながらこらえた。
うまくしゃべれない…
それでも笑った。2006-02-07 19:30:00 -
293:
あゆみ
本間は言いたかった。
何でこんな心配かけんのよ!あゆみ毎日不安で不安でおかしくなりそぅやってんで?って…2006-02-07 19:32:00 -
294:
あゆみ
けど生死を彷徨って今こうして強く生きてる涼を目の前にして出た言葉は
「涼アリガトウ。よぅ頑張ったね」って。‥
ただそれだけ。
アリガトウしか出てこやんかった。2006-02-07 21:14:00 -
295:
あゆみ
泣くあゆみに涼が、ボソッとつぶやいた。
「大丈夫ですか?‥」って。
こんな時に冗談やめてや!。…
からかわんといてや!…2006-02-08 19:28:00 -
296:
あゆみ
「涼、なんか食べたいものない?」
「…すいません。誰ですか!?」
なんて??あゆみやん。
一緒に住んでたやん!将来幸せになろなって…言ってくれたやん…2006-02-08 19:32:00 -
297:
あゆみ
とりあえず意味がわからなかった。…
状況が把握出来やんくて、何度も涼に問いかけた。
せやのに涼は首をかしげて困ってる。
信じられへん。ってゆうか「もぅえぇから?」って。2006-02-08 19:35:00 -
298:
あゆみ
その状況は、何日たっても変わらない。
大好きな人…涼の傍にいられて幸せなはずやのに‥‥
こぅやって涼が目を覚ましてくれる事あれだけ待ちどぉしかったのに。
なんか傍にいる事に辛く思ってしまった。
私は医者に言った…2006-02-08 19:39:00 -
299:
あゆみ
目を覚ました時、言った涼の言葉からすべて全部。…
辛かった。ただそれだけ。
医者はなにか思い当たる事があったに違いない。
「すぐ検査を」と言ってどこかへ走っていった。2006-02-08 19:44:00 -
300:
あゆみ
戻ってきた医者は検査の為か涼をベッドから移動させ他の病棟へ連れていってしまった。
うすうすわかってた…
でも現実を受けとめたくなかっただけ…。
検査結果はあいまいだった。ただ医者の言葉はこうやった。…2006-02-08 19:47:00