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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 301:

    あゆみ

    《突然の衝撃による一部の記憶障害》…
    簡単に言えば《記憶喪失》…
    こんなドラマみたいな事が、あるもんか!!って思った。
    しかも一番辛かった事は、あゆみだけが涼の中に残ってなかった事。…
    涼にとってあゆみは消したい存在やったん?…って私は泣き崩れた。

    2006-02-08 19:52:00
  • 302:

    あゆみ

    泣き崩れてる私に医者は、こう言った。
    「お辛いでしょうが…まれにあるんです…。その人にとって一番の大きな存在の記憶が突然の衝撃が加わったせいでの一部の記憶喪失だと」…
    《大きい存在…??》
    医者は続けた。
    「その一部の記憶はもとに戻る方と残念ながら戻らない方がいらっしゃいます。渡辺さんの場合なんとも…」

    2006-02-08 20:01:00
  • 303:

    あゆみ

    目の前が、一瞬で真っ暗になった。…
    絶望に陥った感じ?!‥
    私、これから先どうしたらいいんやろ?って。
    もぅ涼の中には私…おらんねやんな。?
    愛されなくても愛したいって…やっぱり甘いカナ…?

    2006-02-08 20:06:00
  • 304:

    あゆみ

    今私の事、どんな風に思ってんねやろ!?……
    涼が目を覚ましてから毎日毎日入れ代わり立ち代わりでいろんな人がお見舞いにきてくれた。
    涼の復帰を願ってみんなが果物や花をもってきてくれた。
    オーナーの橘さんや店のコとは親しげに話すのに私は敬語……
    逃げ出したかった。こんな状況から。

    2006-02-08 20:10:00
  • 305:

    あゆみ

    中でも《裕也》はほぼ毎日涼を見舞いにきた。
    (このコよっぽど涼を尊敬してんねやな〜)って思った。
    真麻も1、2回きてたけどなぜか顔をあわす気にもなれずに後ろ姿を見送っただけ。
    ぉ礼言わなあかんのに、私って本間あかんなぁ。

    2006-02-08 20:14:00
  • 306:

    らいむのしぉり??

    2006-02-09 03:02:00
  • 307:

    あゆみ

    「あゆみさん」って呼ばれる事が何より辛かった。
    涼の顔も声も仕草も全部があゆみにとっては懐かしいのに涼が見てるあゆみは、ただの出会う前のあゆみで。…
    今まで作ってきた思い出も全部、涼にはないんやって思うと辛くて辛くて悲しかった。
    あの頃に戻りたい。…

    2006-02-09 16:11:00
  • 308:

    あゆみ

    そんな中、刑事さんが度々涼の病室を訪れた。
    涼は、あの日の事を忘れたわけじゃなかった。
    刑事さんが何かしら事件についての事を涼から聞きだそうとしても、涼は一切、口を開かなかった。
    辛かったやろぅな…涼の心は綺麗すぎるねん…

    2006-02-09 17:55:00
  • 309:

    あゆみ

    あの事件の事は日にちが、たつにつれてだんだん明確になり、《殺人未遂事件》として警察は捜査を始めた。
    涼は衝撃によって受けた体のあちこちのリハビリに励んでいた。
    あいかわらず「あゆみさん」。
    そう呼ばれるたび私は加害者が憎くて仕方がなかった。

    2006-02-09 18:03:00
  • 310:

    あゆみ

    涼…知ってたんやろ…?
    あゆみな、涼の事わからんくなった。…
    涼にとっての幸せって何??

    2006-02-09 18:06:00
  • 311:

    らいむのしぉり?

    2006-02-10 15:34:00
  • 312:

    あゆみ

    涼は思っていたより外傷もひどかった。
    (もしかしたら…このままあゆみの事わからんかったら…)
    とかいろんな事が頭をめぐった。
    涼にふれられへんし、傍にも行かれへん。しまいにそろそろ私…気狂ってまいそぅ…。

    2006-02-11 10:30:00
  • 313:

    あゆみ

    いきなりあゆみの事、思い出してくれるんちゃうか…って思ったりした。
    傍におる事で、記憶が戻りそうな気がして一日の半分ぐらいは涼の傍にいた。
    やっぱり私には《幸せ》って似合ってないんよね?…
    ちょっと夢見すぎやんな…?

    2006-02-11 10:38:00
  • 314:

    あゆみ

    涼は手術の時、頭に負った傷を縫合するために傷部分の剃った髪をやたらと気にしていた。
    《ホスト》としての自分は、忘れてなかった…。
    外見重視のホストには厳しい ゃんな…
    退院したら復帰するんカナ?聞きたいけど…。私、他人やもんな…

    2006-02-11 10:45:00
  • 315:

    あゆみ

    びくドン行ったら絶対ハンバーグ頼む事…
    寝る時は絶対ほっぺの下に両手を合わせてひいて寝る事…
    外見、クールなホストを演じてるけど実はめちゃめちゃ甘えたで情熱的で。…
    あゆみは涼のいろんな事いっぱい知ってんのに……涼もあゆみの事知ってよ。。

    2006-02-11 10:54:00
  • 316:

    あゆみ

    本間は、涼が愛しくて愛しくてしゃあなぃのに…
    今にも苦しいぐらいギュゥッて涼に抱きつきたくて…
    なんか言葉にできやんくて胸がつまっていく…。
    助けて…って何回心の中で叫んだやろ。涼ゴメン。…

    2006-02-11 11:00:00
  • 317:

    あゆみ

    涼はちょっとずつちょっとずつ回復していった。
    本間は涼の回復を喜ぶべきやのに‥恐かった。…
    このまま退院してって「あゆみさん色々アリガトウナ。」って私の傍を離れていきそうで…
    こんなあゆみでゴメンナ?‥ひねくれてるカナ…?

    2006-02-11 11:04:00
  • 318:

    名無しさん

    切ない?

    2006-02-11 11:06:00
  • 319:

    あゆみ

    あの事件から約2ヵ月…
    別人のように元気になった涼‥。
    「もうすぐ退院できるやん??頑張ろな…」
    って笑顔で言ったけど‥‥本音は違うかった。素直に涼の回復と退院を、喜んであげられへん自分が嫌やった。

    2006-02-11 11:11:00
  • 320:

    名無しさん

    違うスレでらいむを批判してた主発見?

    2006-02-11 17:11:00
  • 321:

    名無しさん

    2006-02-11 17:18:00
  • 322:

    名無しさん

    2006-02-11 17:51:00
  • 323:

    名無しさん

    2006-02-11 17:52:00
  • 324:

    あゆみ

    そんなある日私は見てしまった。…
    真麻は私がいないすきに涼の病室に行って二人きりで、コソコソ話してるとこ。
    真麻はまだ諦めてなかった。涼の事…
    あの子は今の涼に私の記憶がない事をいい事に、こぅしてよく来てたみたいやった。

    2006-02-11 20:45:00
  • 325:

    あゆみ

    どうりで変やと思った。
    変えたはずのない花の水、むいたはずのない果物…
    私の気持ちは一途やのに、涼の気持ちは今一体ドコにあるん?…
    私の一生分の涙…返してよ…。

    2006-02-11 20:50:00
  • 326:

    あゆみ

    私の気持ちは一方通行…
    私に《涙》がない日はなかった。
    たまに見せる私の大好きな涼のあの顔。
    あの頃がなつかしくて私は過去を振り返ってばっかでもっと強く生きる!って、誓ったのに…
    私の欲しいもの、ぜぇんぶ持ってる真麻がうらやましかった。

    2006-02-11 20:54:00
  • 327:

    あゆみ

    ある日、医師から涼の仮退院日が通告された。
    あと2週間。      
    「あゆみ!!びくドン行こや!」          
    え…????

    2006-02-11 21:00:00
  • 328:

    あゆみ

    涼の声が聞こえた気がして目が覚めた。
    でも涼の方を見ても気持ち良さそうに寝息をたてスヤスヤ寝ている。
    夢…??
    それから不思議な事にこの錯覚は毎日のように起きてそのたびに私は飛び起きた。

    2006-02-11 21:03:00
  • 329:

    あゆみ

    涼はもう、あゆみの方には振り向いてくれへんの? 
    あゆみは、半ば記憶が戻らんでも、また0から思い出作っていけばいい。
    ってそう思ってた。
    これから先の事なんか一つも考えてないけど…医師の言葉を信じて‥って。。。そんな甘い話ないわな……

    2006-02-11 21:07:00
  • 330:

    あゆみ

    真麻と裕也の仲はまだ続いてた。
    でもわかってた。…
    真麻が本間に好きなんは涼やって事。
    涼の病室に行くたびバッタリ会った。「あゆ姉大変やな?真麻涼に拾ってもぅたし。だから涼とあゆ姉の力になりたい。真麻にできる事やったらなんでも言って?」って言う真麻。

    2006-02-11 21:12:00
  • 331:

    あゆみ

    「涼に会わんといて」なんて言葉、言えるはずもなく、とうとう涼の退院日がせまってきた。

    2006-02-11 21:35:00
  • 332:

    あゆみ

    涼が入院中、綴っていた‥私の一冊の大学ノート。
    《日記》…
    ------------------------9月21日(火)
    「助けて」って言うてもその先には、誰もおらんけど。あゆみどうしたらいい?…あゆみが、涼にとっての‥《大きい存在》…???
    《消したい存在》じゃなくて‥??もしこうした神様がいるなら‥涼には優しくしてください。全部あゆみが被るから…

    2006-02-12 08:47:00
  • 333:

    名無しさん

    2006-02-12 09:39:00
  • 334:

    あゆみ

    9月24日(金)
    ------------------------今日も涼は隣で笑ってる。その笑顔、これからも好きでいて…イイデスカ?
    傍で笑っててもイイデスカ?
    《愛されなくても愛したいと思った》この言葉、涼にあげるわ。

    2006-02-13 00:28:00
  • 335:

    名無しさん

    早く書いて

    2006-02-13 01:29:00
  • 336:

    名無しさん

    2006-02-13 01:36:00
  • 337:

    あゆみ

    9月27日(月)
    ------------------------少しずつやけど食欲が出て、おいしそうにご飯を食べる涼。
    頭の傷ははまだ痛むらしく、あかりちゃん(看護婦)に軽い痛み止めを打ってもらってる。
    最近は呼び方が、「あゆみさん」から「あゆみちゃん」になった。
    もしあたしが胸に秘めてる過去の事、打ち明けたら…涼はなんていうんやろ――……

    2006-02-13 16:13:00
  • 338:

    あゆみ

    9月28日(火)
    ------------------------「あゆみちゃん、料理得意やろ?!」「ん〜…結構するよ。」「あゆみちゃんの料理美味そう!!今度ハンバーグ作ってやぁ?」「えぇよ」…
    あんとき笑って言ったけどきつかった――……
    いつも「うまいわぁ!」って食べてくれてたやん…。
    涼の言葉、一つ一つがあたしにつきささる。重いわ…そろそろきついわ…。

    2006-02-13 16:56:00
  • 339:

    名無しさん

    2006-02-13 18:06:00
  • 340:

    あゆみ

    涙でピラピラになってしもた《あゆみの日記…》
    涼との思い出…心境…思い浮かんだいろんな事を片っ端から走り書きした。              
    人間が流す一生分の涙…お茶わんいっぱい。
    あゆみわな、軽くたった何日間の間でバケツ一杯は流してるわ…。
    涙ってなんでこうもお利口さんなんやろ…流しても流しても次々出てくる。きっと底がないんやろね?

    2006-02-13 19:55:00
  • 341:

    ぃぃちこ

    しおり

    2006-02-14 08:13:00
  • 342:

    あゆみ

    知らんかった―‥
    あの時まで。いや…本当は知りたくなかった―…
                私は悪魔をもった―…
    悪魔が私を突き落としたんだ。…
    私の居場所は暗い闇の《ブラックホール》

    2006-02-14 10:03:00
  • 343:

    あゆみ

    ぃいちこさんやあげてくれてる皆さん?
    有難うございます?
    ダラダラで本当にすいません??
    絶対完結させたいと思うんで良かったら最後まで見てください?お願いします?

    2006-02-14 10:07:00
  • 344:

    あゆみ

    涼は無事に退院した。
    これから先どうなんの?             寝ても起きてもどこにいても―…あたしの目の前は真っ暗。
    いつになったら光があたしを照らしてくれんねやろ。            二人で住んでた家はどうすんの??―…涼はどこに行くの?

    2006-02-14 11:53:00
  • 345:

    あゆみ

    ↑略すいません?

    2006-02-14 11:59:00
  • 346:

    あゆみ

    家に帰ったら―…あたしを思い出してくれる?
    だってなまだあの時のままなんよ?        
    写真も飾ってるやん?―…仲良くならんだ水色とピンクの歯ブラシも―‥
    色違いのマグカップも―‥

    2006-02-14 12:08:00
  • 347:

    あゆみ

    「どんな子やったかなぁ?」涼の意識が戻って間もない時、ふと携帯を見てつぶやいた。
    《…?》
    不思議そうに見たあたしにこう言った。
    「お客さんや思うねんけどな?顔がイマイチ出てこやんねん。勝手に登録されたらわからんわ」

    2006-02-14 12:33:00
  • 348:

    あゆみ

    「アハハ。大変やな」と答えた。
    でもあとから思った。
    《思っこあゆみの事ちゃん―?…》
    あほやな…本間。
    自分の事やのに!何笑ってんやろ―…

    2006-02-14 13:31:00
  • 349:

    あゆみ

    でも病室で番号を交換した。
    それでその晩、すぐ電話がかかってきた。
    やっぱりあの家帰ってんやな―…
    内心ドキドキしてた。
    写真見て何思うんやろ。ピンクの歯ブラシ見て何思うんやろ。それにマグカップも…

    2006-02-14 13:35:00
  • 350:

    あゆみ

    ものっそい声―‥震えてたやろな‥
    でも涼の声の方が震えてた気がしたのは私の勘違い?カナ…
    「はい!」『…しもし?…‥ゆみちゃん?』「え?涼?」『うん。…のさ、ちょっと‥聞いてもらいたい事‥‥‥‥‥‥あんねん』
    電話の向こうの涼は元気がなかった。―…

    2006-02-14 17:03:00
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