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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 2:

    名無しさん

    削除

    2006-01-07 16:30:00
  • 3:

    あゆみ

    あゆみ18歳。キャバ嬢。  


    どんな時でも私の傍にいてくれたのに…。本間はな‥あんたの事今も好きやで。

    2006-01-07 16:33:00
  • 4:

    あゆみ

    真麻17歳。キャバ嬢。

    たった一人の私の妹。

    真麻は甘い顔立ちで初対面の人でも人なつこい。真麻は両親の自慢の娘。

    2006-01-07 16:42:00
  • 5:

    あゆみ

    真麻に比べて私は両親には全く似てない。     
    ツンとした顔立ちで人一倍に人見知りが激しい。  
    どっちかと言えば、一人で部屋の隅っこで遊んでいる暗い子だった。

    2006-01-07 16:47:00
  • 6:

    あゆみ

    私は両親が嫌い。
    いっつも真麻ばっかり… 
    おかんもおとんも皆どっか行ってしまえばいいのに。
    そんなある時、突然、父の会社が倒産してしまい職を失った。それから私の家庭は崩れた。

    2006-01-07 16:53:00
  • 7:

    あゆみ

    父はそのショックからか精神が不安定になりいつも病気がち。そして母は私を置いて真麻と母の実家に帰ってしまった。

    おかんなんか死んでまえ‥真麻も死んでまえ‥

    2006-01-07 17:02:00
  • 8:

    あゆみ

    母と真麻はどうしているんやろう‥真麻だけを連れていった母は憎かった。でもどうしても気になっていた。

    真麻は両親から嫌われていつも一人だった私の事を心の中で笑っていたに違いない。そんな真麻にも人目会いたいと思っていた。

    2006-01-07 17:21:00
  • 9:

    あゆみ

    私が17歳になった頃。
    ある事がきっかけとなり、祖父母の家を出て一人暮らしをするようになった。

    それから昼の仕事をやめた。私はキャバ嬢とし生まれかわった。

    2006-01-07 17:27:00
  • 10:

    あゆみ

    あゆみは本間に酒が弱い。ボーィのカズちゃんには薄めに作ってもらうように頼んでた。
    指名もそこそことれてナンバーにも入れてきた頃【雅】という私と同じ年の子が入ってきた。

    2006-01-07 17:42:00
  • 11:

    あゆみ

    店の女の子の人数は結構、たくさんいたが私はこれといって仲の良い子もいなかった。
    でも雅とは同じ年だったせいか、すぐ打ち解けて仲良くなった。
    店の中では私と雅はいつも2コ1で私の指名客が来た時は絶対雅にヘルプについてもらうように頼んでいた。

    2006-01-07 17:47:00
  • 12:

    あゆみ

    雅の源氏名は「優」。
    私は自分の事を「あゆ」「あゆみ」と名前で呼ぶくせがある。
    だから源氏名はあえて付けず、あゆみでいった。

    2006-01-07 17:54:00
  • 13:

    あゆみ

    「優ちゃんとあゆちゃん、ちょっとえぇかあ〜!」
    いきなりボーイのカズちゃんが私と優を呼んだ。
    「なんかなあ??」って二人で言いながら行った。

    行った先で私は自分の目を疑った。来た客は女。見るからに同業で私は戸惑った。それより妹の真麻にあまりにも似ていた。10年近くあっていなかったが面影はなんとなくあった。

    2006-01-07 18:00:00
  • 14:

    あゆみ

    はじめは言葉が出なかった。思わず「真麻‥。」と口から出てしまいそうだった。
    でも真麻はそんな私に気付いたのか不思議そうな顔で私をじっと見つめている。
    そのコ達は2コ1で来ていて、もう一人の女の子もそんな私に気付いていたようだ。
    真麻なわけないよな…… 
    と自分に言い聞かせ私は優と一緒にそのコにつく事になった。

    2006-01-07 18:08:00
  • 15:

    あゆみ

    女のお客さんにつくのは、初めてで最初どう接客していいかわからなかった。
    でも世間話からはじまって仕事の話をしていた。
    そのコ達はやっぱりキャバで働いているらしく年は二人とも18歳。
    他のキャバにいって接客などの勉強しにきたらしい。

    2006-01-07 18:15:00
  • 16:

    あゆみ

    真麻似のコは「叶」と書いて「カナ」と読むらしい。
    そしてもう一人のコ名前は「マイコ」。
    18歳にはとても見えないが落ち着いた雰囲気のコで笑顔がとても可愛らしいコだった。

    2006-01-07 18:23:00
  • 17:

    あゆみ

    これほどに真麻に似てるコがいるもんなのか‥と私は思った
    。声も仕草も何もかもが、真麻にそっくりであの甘い顔立ちも昔と変わっていなかった。
    まるで真麻と話しているようでどことなく嬉しかった。

    2006-01-07 18:28:00
  • 18:

    あゆみ



    あの頃に戻りたい…   
    あの時、アンタがけぇへんかったら…
    返してよ‥返してって!‥

    2006-01-07 18:31:00
  • 19:

    あゆみ

    私はひそかに叶が真麻ではないのかと思っていた。
    何でそう思ったかというとそれから後、店以外で私達は4人で一緒にご飯を食べに行ったりして仲良くなっていた。
    そんなある日、叶がいきなり私に「あゆちゃん達あんな叶、実は16歳やねん。で、マイコは17歳。嘘ついててゴメン?」と言われた。
    私はポカーンとして真麻の事が頭に浮かんだ。
    もしこれが真麻だとしたらこのコは私の事に気付いていない。思い切って聞いてみようと思ったが私にそんな勇気はなかった。

    2006-01-07 19:37:00
  • 20:

    あゆみ

    「あ、…あっ?そぅなんや…なんか若いなぁ思てたわ!」ととっさに言った。
    優には事情を全部話していたから優も動揺を隠しきれずにオドオドしていた。
    それから私達はびくドンで食事を終えて、4人でミナミをブラブラ歩いていた。叶達は「今日のハンバーグいつもより柔らかかったな!」と他愛もない会話をしていた。私は叶の年令が16歳と聞いてから頭の中がグルグルと回りいろいろな事を考えていた。

    2006-01-07 19:46:00
  • 21:

    あゆみ

    「なぁ!あゆちゃん?どう思う?」と聞かれ、全くそれまでの話を聞いていなかったが、「えっ?あ、あ〜うん!あゆみもぉ!?」と適当に返した。叶は「やんな?」と無邪気に笑った。それから私らは飲みに行く事になった。

    2006-01-07 19:51:00
  • 22:

    あゆみ

    マイコがいきなり、「あ〜!それやったらごめん?うち、ちょっとこれから行かなあかんとこあるんやわ」と言って抜けてしまった。優も私に気を使ってなのか「あたし、犬ほったらかしやねん。今頃えさくれ言うて泣いてるわ?」ってそそくさと帰ってしまった。

    2006-01-07 19:56:00
  • 23:

    あゆみ

    そんな優の気遣いをおせっかいに思い、苛立ちを感じていた。叶が「ほなあゆちゃんパーッと行こうや?叶おごるわ?」「えぇよそんなん!私だすから」

    2006-01-07 19:59:00
  • 24:

    あゆみ

    叶に連れられてあたしは始めてホストクラブに行った。白い大きなドアをあけると大音量でトランスが流れている。一人のホストが「いらっしゃいませ〜!!お2人様ご来店でぇ〜す!」と叫び後に続いて他の従業員も「いらっしゃいませ〜!」と後に続いた。

    2006-01-07 20:05:00
  • 25:

    あゆみ

    叶はここの常連らしく従業員のコと何か親しくはなしていた。席に案内され私達が待っていると2人のホストが席についた。「はじめまして〜涼です?」「慶太です?」「あゆみで〜す?」

    2006-01-07 21:13:00
  • 26:

    あゆみ

    叶の言葉が忘れられず中に入ってからもいろいろと考えてしまい明らかにいつもの私ではなかったが何事もないかのように平常を装っていた。それから涼と慶太は何か話しかけてきたが愛想笑いで返し話の内容も全くといっていいほど覚えていない。

    2006-01-08 22:12:00
  • 27:

    あゆみ

    「あ!自分あゆみちゃんやんな?こないだはありがとうな?」「うん。こちらこそ!楽しかったわ?」「う〜ん?なんかごっつ考え事してたみたいやけど‥」「えっ?‥いや、別にそんな事ないで?」「なんや図星やな??ま俺でよかったら何でも話聞くし連絡しといでや」そう言って連絡先の書かれた名刺を渡された。

    2006-01-08 22:44:00
  • 28:

    あゆみ

    「ほな俺今から同伴やからまた今度なぁ?」そう言って涼は小走りでどっかへ行ってしまった。あの日叶と初めて涼と会った時は叶の事で頭がいっぱいでまともに話もしていなかったけど実際こうやってまともに話すと涼の人をひきつけるようなオーラの様なものはすごいなぁと思った。

    2006-01-08 22:53:00
  • 29:

    あゆみ

    後から知った事だが涼は店のナンバー1、若いながらミナミでは結構有名なホストだった。実際話してその理由はなんとなくわかった気がした。下のコからは「涼さん」と慕われひそかに涼が働いている店のコ以外にほかの店のコたちからも憧れられていたそうだ。

    2006-01-08 23:01:00
  • 30:

    あゆみ

    そんな事なんてもちろん知らず私は特に連絡をする事もせず名刺も財布の中にしまったままだった。1ヵ月ぐらいたってからだったかまた涼の店に行く機会があった。叶がどうしても買い物に付き合ってほしいと言うので、何で私なんやろ?とか思いながらもちょうど叶と休みが重なったので叶の買い物に付き合う事にした。

    2006-01-08 23:23:00
  • 31:

    あゆみ

    「あゆちゃんせっかくの休み叶のわがままで付き合わしてゴメン?」「ええやん気にしなって?あゆみも見たいもんあるし?」



    「あゆちゃんコレ見てぇ〜かわいくない?」叶が指さしたものはシルバーのペアリングだった。「可愛いやん?あゆみに買ってくれるん??笑」 「アハハ?実は叶、渡したい人おるねん…」少し照れながら叶がいった。「へぇ〜?」興味本位で誰なのか聞きたがったがそこはあえて、そっとしておいてあげた。

    2006-01-08 23:38:00
  • 32:

    あゆみ

    その夜、私と叶は涼の店に飲みに行くとこになった。涼に会うのは久しぶりだったのでなにか変に緊張してしまっていた。いつもは弱いしあまり飲まない私だがこの日はなぜか酒がすすみ酔いも回ってきていた。

    2006-01-09 03:19:00
  • 33:

    名無しさん

    読んでるで〜
    楽しみにしてるから完結してな♪

    2006-01-09 18:52:00
  • 34:

    あゆみ

    35さん有難うございます?今から更新します?

    2006-01-10 00:34:00
  • 35:

    あゆみ

    〜♪〜♪〜
    私の携帯が鳴った。メールや。アドレスで名前が表示されていない…
    「誰や‥またかな?」
    そう思いながらメールを見た…。「この後ひま???」……………………え?

    2006-01-10 00:55:00
  • 36:

    あゆみ

    横にいる涼が明らかにこっちを見ながらニヤニヤしている。
    涼か?誰か思た……………え?…待って?…
    なんでアドレス知ってるんやろ。一回も連絡してないはずやのに‥‥
    「てかなんでぁゆみのアドレス知ってるん??」って返したらすぐ返事がきた。「あゆちゃんこの後ひま?って?」「あゆみ仕事。」「ほな2時間でぇぇから付き合ってぇや?」そう言われて断りきれずOKした。

    2006-01-10 01:13:00
  • 37:

    名無しさん

    2006-01-10 01:16:00
  • 38:

    あゆみ

    結局その日は叶とラストまでいた。私も叶も結構飲んだので二人とも酔っていた。会計をすませているとき伝票の隅っこに涼が「カナと別れたら連絡してきて」と書いたのを見せてきた。軽くうなずいて、お釣りを受け取って叶と店を出た。涼も見送りに出て「またあとでな」と口パクで言ったのがわかった。私もニコッと笑って返した。

    2006-01-10 01:26:00
  • 39:

    あゆみ

    ひっかけで叶と別れた。 私は涼に叶と別れた事と居場所をメールで伝えた。涼からすぐ返事がきた。
    「俺も送り出し終わったとこ?着替えてすぐ行くからちょい待ってて?」との事だった。5分ぐらいで涼はきた。走ってきたのか息が切れていてセットしていた髪の毛もぺたんこになっているのを見て思わず笑ってしまった。

    2006-01-10 01:35:00
  • 40:

    あゆみ

    「何笑ってんねぇん?」
    涼に軽く頭をポンっと叩かれてお互い笑った。
    「とりあえず腹へったぁ?びくドンでも行こやぁ」と涼が言ったのでびくドンに入る事になった。私はずっと涼に聞きたかった事を聞いた。
    「涼さぁ何であゆみのアドレス知ったん?」そしたら涼は「あゆちゃんがトイレ行った時携帯忘れてったやん?MENU、0で見てもぅた」…

    2006-01-10 01:42:00
  • 41:

    あゆみ

    「そういう事ね?」男前で見た目はクールな涼やけど笑うと子供みたいでチラッと見える八重歯が可愛かった。「てかあゆちゃんて堅苦しくない?あゆみでいいで?」そう言うと嬉しそうにまた可愛らしい笑顔で「あゆみな?」と言った。そんな会話をしていると私はふと周りで涼の事らしき話をしてるのが聞こえた。

    2006-01-10 01:49:00
  • 42:

    あゆみ

    「なぁ?あれ涼って人じゃない?」「あ本間や実物のがかっこいいな?」そんな話し声が聞こえた。涼は確かにかっこいい!でも私は涼が有名なホストだとは知らなかったので正直、かなりびっくりした。涼もたぶん聞こえていたと思うが聞こえないフリで黙々とハンバーグを食べていた。

    2006-01-10 01:54:00
  • 43:

    あゆみ

    39さんありがとうございます?エラーが出るのでまた明日更新します?

    2006-01-10 01:58:00
  • 44:

    あゆみ

    「てかさぁ叶とあゆみって何げに姉妹みたい」
    涼がふとつぶやいた。
    え…?私もそう思う…。 「えっ‥?そ、そぅかな?初めてゆわれた‥かも。?」なぜか叶の事を言われると動揺してしまう私がいた。

    2006-01-10 18:10:00
  • 45:

    あゆみ

    私はもしかしてこの時から涼に少し気があったのかもしれない。
    でもこの時から涼の悪い噂も前に少し耳にしていた。でも今こうして目の前で、ハンバーグをほおばりながらニコニコ笑う涼の悪い噂なんてまったく信じていなかったし信じる事もできなかった。

    2006-01-10 18:17:00
  • 46:

    あゆみ

    その日はなにもなく本当に2時間ぐらいたって涼とは別れた。それから私はいったん家に帰りシャワーをあびて仕事に出る準備をした。涼のあの一言が耳に残る…「叶とあゆみって何げに姉妹みたい」……………

    2006-01-10 23:34:00
  • 47:

    あゆみ

    「叶」って名前自体が本当の本名なのかもわからない以上、「叶」が「真麻」ではないという確信もない。
    それに私も叶に生い立ちなんかを聞く勇気もないし。…
    もし叶が真麻だったとしても本当の事は黙っておいて今まで通り「叶」と「あゆちゃん」の関係でいた方がいいのか‥
    そこまで考えてしまっていた。

    2006-01-10 23:41:00
  • 48:

    あゆみ

    もし真麻だったとしたら‥今まで通り、友達ぢゃなく妹として‥真麻が私の事を受け入れるか‥。
    真麻も私の事をよくは思っていないはず‥。多分‥
    もちろん私も。…
    真麻なんて生まれてこなければいいのにと何度思ったか‥

    2006-01-11 00:22:00
  • 49:

    あゆみ

    真麻はいつも白やピンクのフリルのついたような服。髪は巻いてもらってリボンなんかも付いちゃってる。真麻が欲しがるものは何かと理由をつけては買い与え、甘やかして育てた。その割に私はフリルのついた服など一度も着た事がない。もちろん髪を巻いてもらったりリボンなんかありえない。私は捨て子ではないのかとか本気で思った事もあった。

    2006-01-11 00:35:00
  • 50:

    あゆみ

    私の働いてる店ではホストがよく営業をしに来る。
    今日も来た。
    しょっちゅうある事だから別に何とも思わないし
    来たからと行って何もない。
    でも今日は違った。その営業に来たホストは涼だった。営業といっても涼はそんな事しなくてもお客さんはいるはず。ただ涼は気晴らしのため、店も暇だったからちょっと抜けてきと下の子を連れて来たらしい。

    2006-01-11 20:44:00
  • 51:

    あゆみ

    訂正※
    52下から二番目
    抜けてきと→抜けてきて

    2006-01-11 20:48:00
  • 52:

    あゆみ

    涼には店の事を少し話していたが店の場所や名前までは話していなかった。
    「いらっしゃいま‥」
    涼の顔を見た瞬間びっくりしてしばらく止まってしまった。
    でも涼の方はもっとびっくりしてる様だった。
    とりあえず私は涼の席についた。

    2006-01-11 20:57:00
  • 53:

    あゆみ

    「初めましてぇ〜?あゆみです。お席失礼してもよろしいですかぁ??」
    涼の前であってもここはキャバ嬢あゆみになる。
    ヘルプにはいつも通り優がついた。
    優と涼は初対面。私は優に涼の事を少し話した事があったので優も涼の事を知っていた。

    2006-01-11 21:11:00
  • 54:

    あゆみ

    営業に来たはずだったが涼の店の下の子らも忘れたように楽しく飲み騒いでいた。
    しばらくして涼達は仕事があるからといって1時間程で帰ったが私と優は「店が早く終わったらお返しに涼の店行く」と約束した。

    2006-01-11 21:20:00
  • 55:

    あゆみ

    案の定、店も早く終わったので約束した通り涼の店に優と2人で飲みに行った。
    下について涼に連絡するとすぐ降りてきてくれた。
    涼は客が被っていたが私と優の席にほとんどついてくれていた。優はヘルプについた「裕也」が気にいった様だった。

    2006-01-11 21:25:00
  • 56:

    あゆみ

    それから私達はよく仕事が早く終われば涼の店に飲みに行き、私は涼で優は裕也を指名した。
    でも涼はだんだん友営だったのに色をかけられてると思えてきた。
    私は色なんて求めてない。いらない。
    普通に楽しく飲みにいけたら満足だから。

    2006-01-11 21:36:00
  • 57:

    あゆみ

    「あゆみと会えて本間良かったわぁ〜」       「俺最近あゆみに見とれてまうねん‥」      


    「涼、なんの色なん?あゆみに色とかやめてや」
    「色ちゃうやんけな。俺が客に色かけへんって言うたら嘘になるけど‥ほんま色とかお前にはかけへん」

    2006-01-12 23:01:00
  • 58:

    あゆみ

    あゆみには色信じて本気にして喜んでる客の気がわからん。
    「今言うた言葉がもし本気で言うてくれたとしても、この場所でスーツ着てる涼と飲んでる以上信じる事は無理な話やで?」
    涼が嫌な気持ちにならないようニッコリして軽く言った。「‥‥‥せやな。そらそうやわ?」涼はなにか一瞬ためらった様に考えこんでこう言った。

    2006-01-12 23:10:00
  • 59:

    あゆみ

    涼もたまには私の店に飲みに来てくれた。
    店の女の子達は、涼がミナミで売れていて有名だからか涼の事を全員知っていて涼が店に来るとみんなが席につきたがった。
    女の子はみんな涼に連絡してもらおうと必死。
    涼はいつもラストまではいないが長い時は結構いる。
    この日は店終わったら飯行こ?と涼に誘われていたので行く事にした。

    2006-01-12 23:21:00
  • 60:

    あゆみ

    店が終わって私は着替え、化粧を直し髪も巻き直して涼と待ち合わせしていたTSUTAYA前まで行った。
    2分ぐらいですぐ涼がきていつものびくドンに入った。
    なぜか私は緊張していた。
    涼に初めて緊張したかもしれない。

    2006-01-12 23:26:00
  • 61:

    あゆみ

    自分がいつもとなんか違うのはわかった。
    涼は今日もハンバーグ。
    私も涼と同じハンバーグを食べて、びくドンを出た。
    涼がゲーセン行こや?と言うので商店街にあるゲーセンに行ってプリクラを撮った。

    2006-01-14 12:19:00
  • 62:

    あゆみ

    出てきたプリクラを見て、私はびっくりした。
    涼がした落書きには「あゆみ、好きやから付き合って?」…
    私はびっくりしすぎて「え゙〜?」と言ってしまった。涼の方を見ると涼は顔を横に反らした…。
    どんな告り方ヤネン…
    涼は「次あゆみが返事書いて?」と笑顔で言った。

    2006-01-14 12:25:00
  • 63:

    あゆみ

    私の返事は決まっていた。もちろん「No」。
    涼の事は好きだったかもしれない。
    でも売れっ子ホストの彼女なんて私には無理。
    嫉妬と不安で「中村あゆみ」じゃいられなくなると思ったから…

    2006-01-14 12:29:00
  • 64:

    あゆみ

    私はこう書いた…。
    「涼とは客の関係でいたい」と‥
    出てきたそのプリクラを見た涼はその理由がわかったように「待っとけよ?」と言った。
    その言葉の意味はわからなかったが、涼が「ぬいぐるみとったるわ」と私の手をひっぱるのでウキウキしながらついてった。

    2006-01-14 12:34:00
  • 65:

    あゆみ

    涼はミッキーとミニーのぬいぐるみをとった。
    ミニーを私にくれて「ミッキーは俺の?」と頭に乗せて無邪気な笑顔でそう言った。
    それから「なんもせぇへんから俺んちおいでや?」って涼に言われ、起きっぱで私は眠かったから「いいけどすぐ帰るな」と言った。

    2006-01-14 12:42:00
  • 66:

    ととサマ

    読んでます★がんばれぇ★

    2006-01-14 12:48:00
  • 67:

    あゆみ

    涼の家は一人暮らしでミナミからタクシーで5、6分ぐらいで着いた。
    さすが売れっ子?か?なり広めの新しいマンションで綺麗なとこだった。
    「ベッドでも座っとき?あ、暑かったら脱いどってもえぇで??」
    「?……………」

    2006-01-14 12:48:00
  • 68:

    あゆみ

    ととサマ?有難うございますm(__)m頑張りますね?へたですが完結まで頑張るので読んでやってください?

    2006-01-14 12:50:00
  • 69:

    あゆみ

    「アハハ?あゆみのその顔かなり好きやって?」
    「はぁ?涼‥キモィで??」
    「男前やんけ〜!」
    自身過剰でムカつくけど何か憎めない涼がやっぱりこの時から好きだったに違いない…
    私は涼に真麻の事で聞きたい事があった。

    2006-01-14 12:55:00
  • 70:

    あゆみ

    訂正※
    71下から二段目
    真麻→叶

    2006-01-14 13:03:00
  • 71:

    あゆみ

    叶も実は涼口座。
    私は涼に「なぁ涼、叶ってさぁいつから店きてるん?」
    「もぅ半年ぐらい来てるて。」
    「ふ〜ん。」
    「なんか人探ししてるみたいやで」

    2006-01-14 14:11:00
  • 72:

    あゆみ

    人探し?…叶が…?!
    「そうなんや?私もしよかな…人探し?」
    「俺が叶と初めて会った時な、あいつ泣いててん。3日ぐらいご飯食べてなかったらしいから、顔もやつれてボロボロやった…」
    それから涼は真面目な顔でゆっくり話しだした。
    「叶、ごっつわがままやろ??昔から甘やかされてばっかやったって自分でもゆうとったわ。」

    2006-01-14 14:23:00
  • 73:

    あゆみ

    「俺、叶となんか共感できるとこあったなぁ。」
    私は涼の真剣な目を見て聞いていた。
    「叶の事こんな喋っていいかわからんけど、あゆみがお姉ちゃんみたいな存在ゆうとったから叶から聞いたらその時は黙って聞いたってな」
    「わかった。」

    2006-01-14 14:39:00
  • 74:

    あゆみ

    「叶、姉ちゃんいてんねんて。でも長い事会ってへんらしくてな、一緒に住んでた時はどうでもいい存在やってんて。でも、今会いたくて探し中らしい。」
    「…そぅなんや…」
    「でな、なんで泣いてたか俺聞いてん。叶から言うてきてんけどな?おかんが亡くなった…ってそう言うてた。ほんまおかんっ子やったらしいわ」

    2006-01-14 14:46:00
  • 75:

    あゆみ

    「俺がミナミ歩いてたら前から服もボロボロで泣いて顔もグチャグチャできたならしい子が歩いてきてんやん。
    そいつを見る周りの目を本間冷たいし二度見とかされとった。
    顔は泣いてたし可愛いとかわからんかったけど俺は、気付いたら叶の手をひっぱって陰に連れていこうとしてた。
    叶は必死に抵抗しとったけど?

    2006-01-14 14:52:00
  • 76:

    あゆみ

    それで無理矢理店に連れていったと…家で寝かしたと‥涼は話した。
    「叶な、こんな店くんの初めてやってんやろな。なんか勘違いしたみたい?俺、腕かまれそうなったわ?
    ほんで俺が話聞いたる言うてとりあえず落ち着かしたらしばらくして叶、店の中でワンワン泣きだしてな?他のやつの客に俺が泣かした思われて散々やったわ」

    2006-01-14 14:57:00
  • 77:

    あゆみ

    叶は泣き叫んで大変やったらしい‥
    それで、母の死を涼に告げてミナミを歩いていた理由も全部話してくれたと涼から聞いた。
    叶は人なつこくよく笑う子だけど涼から話を聞いて叶の違う一面も知った。

    2006-01-14 15:02:00
  • 78:

    あゆみ

    それからのち、叶はキャバで働きだしたという。
    「最初夜の世界を何も知らん叶には酷や思たけど、叶なりに叶で頑張った思う」と涼が言っていた。
    今のホスクラは身分証明とかが厳しくて未成年はなかなか入れないけど少し前までは身分証明なんていらなかったし結構未成年の客もいたから叶も私も入っていた。

    2006-01-14 22:02:00
  • 79:

    あゆみ

    私は涼は叶に気があるんじゃないかと思った。
    私はそう思ったからか何か涼といたくなくなって、
    「今日はもう帰るわな」と言って帰った。
    帰りぎわも叶の事や涼の事を考えていた。
    同時に真麻に対する想いが強くなった気がした。

    2006-01-14 22:11:00
  • 80:

    あゆみ

    涼の言ってた叶の「姉ちゃん」ってあたし…?
    あたしの妹‥‥‥?
    なんで今さらあたしを探すん?あたしはどうでもいい存在やったんやろ‥!?
    叶に会いたい。…真麻に会いたい。
    気付くと私の目からは涙が流れおちていた。私の手は携帯を握りしめていて叶に電話をかけていた。

    2006-01-14 22:16:00
  • 81:

    あゆみ

    プルルルル…プルルルル…プルルルル 「はい。もしもし??」
    「………………」
    叶の声を聞いた瞬間なにも喋れなくなってしまった。「もしもし!?あゆちゃんどした??」
    叶は何も喋らない私にびっくりしたのか焦ったように聞き返す。私は泣いているのをこらえて叶に話した。「叶‥‥今から会えへんカナ‥?」
    「今から?!え??いいけど‥?てか、あゆちゃん何かあったん?」

    2006-01-14 22:24:00
  • 82:

    あゆみ

    「TSUTAYAの前で待ってるから‥」そう言って一方的に切ってしまった。
    叶は何か喋っていたが聞こえなかった。
    「あゆちゃぁ〜ん?」
    叶は私に何か大変な事があったのかと思ったらしく、すっぴんに近い顔でスエット姿できた。
    叶の姿を見た瞬間また思わず涙がこぼれそうで必死にこらえ笑顔を作った。

    2006-01-14 22:29:00
  • 83:

    あゆみ

    ハァハァ…と叶は息をきらしていた。
    「あゆちゃん、叶でいいなら聞くから話して??とりあえず落ち着いたとこ行こっか。」と言ってスタバに行く事になった。
    歩いてる間も私は叶の顔を見れなかった。
    叶は必死で話を続けようとしていたがそんな叶の話は私の耳には入っていなかった。

    2006-01-14 22:36:00
  • 84:

    あゆみ

    スタバについて叶がコーヒーを頼んた。
    「なにがあったん??」
    やさしい顔で叶が私にそう聞いた。
    「叶の事、涼に聞いてん‥。あゆみ、涼から聞いた事叶にはゆったらあかんと思ったけど、これだけは言うとかなあかん思ってんやん。だからよう聞いてな?」

    2006-01-14 22:40:00
  • 85:

    あゆみ

    「叶、お姉ちゃんの事探してるんやって?あゆみもな実は妹とおかん探してんねん。」
    叶は「うんうん」とうなずきながら聞いてくれていた。「あゆみの親な小さい時、妹ばっか可愛がってあゆみなんかほったらかし。それから家庭の事情であゆみのおかん、妹だけ連れて家でてってもうた」
    叶は、下をむいて聞いていた。
    「あゆみは残されてな、病気がちになったおとんと二人きりになっておとんは入院して、しゃあなし、祖父母にひきとられてん」

    2006-01-14 22:45:00
  • 86:

    あゆみ

    「じぃちゃんもばぁちゃんも何で真麻じゃなくてあゆみを引きとらなあかんねんって思ったやろなぁ〜。
    じぃちゃんばぁちゃんにはこんな大きくしてもらって感謝してるで?
    でもあゆみはもうあの家におったらあかんと思ってん。…おとんもまだ入院してるし、あゆみを捨てたおかんでもあゆみのたった一人のおかんやし妹も。だからあゆみ…………」私はそう真麻に話ながら泣いてしまっていた。

    2006-01-15 11:01:00
  • 87:

    あゆみ

    「もういい!あゆ姉…‥」
    叶はやっぱり真麻だった。私の口から真麻という名前が出た時、叶は顔をあげた。叶の目からも大粒の涙が流れ、私が
    「真麻…元気にしとった?」と叶に問いかけた。
    「元気にしとったよ‥。本間にあゆ姉なん‥?なぁ叶の事憎いやろ?叶みたいな妹あゆ姉にはもったいない。あゆ姉ごめんな…?」

    2006-01-15 11:09:00
  • 88:

    あゆみ

    「もう叶はやめやで‥真麻。つらかった事、あゆみが全部聞くから‥」
    そういって真麻は母の事を話しだした。
    「おかんはな、真麻がおったら何もいらん。ゆうて、あゆ姉置いて出ていくような最低なおかんやけど本間は、あゆ姉の事心配でしゃあなかったんやで。
    それからおかん再婚した。真麻に妹か出来た。おかんは「あゆみ」ってつけたんやで?」

    2006-01-15 11:19:00
  • 89:

    あゆみ

    ※訂正
    90>>下から3段目
    妹か→妹が

    2006-01-15 11:21:00
  • 90:

    あゆみ

    私は、真麻の話にびっくりした。あのおかんが…。あゆみを??‥‥
    それから叶は、また話をしはじめた。
    「あゆみ、元気やろか?大きなったやろなぁ!
    がおかんの口癖でな、そのおかんもこないだ死んだ…」

    2006-01-15 11:26:00
  • 91:

    あゆみ

    「死ぬ直前まで、あゆ姉の事心配しとった…。
    真麻な中学の時一回聞いた事あんねん。
    何でそこまであゆ姉を思う気持ちがあるんやったら何であゆ姉を置いてきたん?って。
    おかんなんてゆったと思う??」

    2006-01-15 11:31:00
  • 92:

    あゆみ

    「病気のせいでだんだん弱っていくおかんは本間見てられへんかった…。
    末期やったから…入院してからは長くなかった。
    でもな、入院中もおかんは(あゆみ、あゆみ)ってあゆ姉の事言ってた。
    息引き取る直前にな、(おかんはあゆみを捨てた。最低なおかんやけど、あゆみの事一日たりとも忘れた事はなかったよ…。あゆみごめん。真麻ごめん。お母さんもうあかんわ。バチあたってもうたかな…)ゆうた…。

    2006-01-15 11:49:00
  • 93:

    あゆみ

    「(おかん!何ゆうてんねん!あゆ姉に謝りや!そんなんで死んでいいと思ってんのか!)って息もしてないおかんに怒って泣き叫んでもた。
    それからな、中学んとき聞いたおかんの言葉の意味がやっとわかった。」
    そう言いながら叶はとめどなく流れる涙をぬぐいながら話してくれた。
    私も泣いて顔がグチャグチャになるまで泣き崩れた。

    2006-01-15 11:54:00
  • 94:

    あゆみ

    おかんはあほや‥
    本間はあゆみなんかどうでもよかったくせに。…
    何で死ぬねん‥おかんなんか、大っ嫌いや…
    あゆみだって本間はおかんにもおとんにも可愛がってもらいたかった…
    あゆみの事ほったおかんやけど、本間はあゆみもおかんの事心配でずっと気になって、あゆみも忘れたことなんかなかった。…

    2006-01-16 21:31:00
  • 95:

    あゆみ

    こうして私達は空白の姉妹の時間を埋めるため真麻が私の家に越してきて二人で住む事になった。
    二人で涼の店に飲みに行く事もあった。
    お互い働いてる店は違ったが私と真麻はよく話しよく笑った。
    誰が見ても仲のいい姉妹。私はうれしかった。

    2006-01-16 21:57:00
  • 96:

    あゆみ

    あゆみも真麻も涼口座。
    真麻が涼の事をどう思ってるかはわからなかったが
    私は涼が好きだった。
    真麻に私に笑いかけてくれるあの笑顔を見せると私は少しムッとしてしまう。
    一度涼の事をふったのに…こんな自分が大嫌い。

    2006-01-17 13:19:00
  • 97:

    あゆみ

    涼には私達が姉妹だった事は言ったが一緒に暮らしている事は言ってなかった。別に隠していたわけじゃない。
    ただ単純に言わなくていいと思った。
    客とホストという関係以上ならないと思ったから。
    あいかわらず涼は店がおわれば私をアフターで誘う。涼いわくアフターではなく遊びらしい…。

    2006-01-17 14:33:00
  • 98:

    あゆみ

    私もこの頃、嬉しい事に店ではナンバー1に入った。
    ピン客は大手会社の社長。店からの優遇もよくきくし、新人の頃に比べて給料なんて何倍もの。
    真麻との二人暮しもうまくいっていて毎日が充実していた。

    2006-01-17 19:04:00
  • 99:

    あゆみ

    そんな私の幸せな何ヵ月は音をたてて一気にくずれていく事なんて私はもちろん知らなかった。
    天国と地獄を味わった様な気がした。
    戻りたいあの頃に…

    2006-01-17 19:08:00
  • 100:

    あゆみ

    涼からアフターの誘いがあれば私は用事がない限り、断らない。
    とは言っても私も夜で生きてるしいつどこで誰に見られるかわからない。
    涼も私もサイトで叩かれるような事はしない。

    2006-01-17 19:13:00
  • 101:

    あゆみ

    でも、涼に噂が尽きなかったのは事実。
    枕から始まり、客を風俗に落とすのが特技とか。笑
    本当なのかどうかはわからないが私の知ってる涼にはまずありえない。
    考えられなかった。

    2006-01-17 19:36:00
  • 102:

    名無しさん

    2006-01-17 20:28:00
  • 103:

    あゆみ

    105さん?ありがとうございます??
    読んでもらえて嬉しいです?時間ができたのでまた今から少しですが更新します?

    2006-01-17 22:09:00
  • 104:

    あゆみ

    私は涼のエースではなかったが客が被ってても放置は他のテーブルでシャンパンがおりた時ぐらい。
    大げさかもしれへんけど、本当に涼はずっと私の席についてくれる。
    涼と外で会う事もかなり多くなった。
    店に行っても涼は「シャンパンまずいから卸さんといて。」って言うし…
    それでもホストか?って思うけど店行ってもほとんどおごり。

    2006-01-17 22:18:00
  • 105:

    あゆみ

    私は仕事中、前にいる客のお酒を作っている時も涼の事を考えてしまうぐらい、涼が好きになっていた。
    真麻と涼の店に行くこともあったが、一人で行くことも多かった。
    でも相変わらず真麻とは、順調でどっちかが早く帰ってきた日にはご飯を作りっこしたりしていた。
    その時の私には涼と真麻が私の支えでできれば失いたくなかった…。

    2006-01-17 22:35:00
  • 106:

    あゆみ

    ある日、久しぶりに真麻と一緒に涼の店に行った。
    この日私は休みなしでぶっつづけの仕事だったので、疲れがたまっていてあんま乗り気じゃなかった。
    でも真麻が行こと言うのでラストまでは無理やけどって言って行く事になった。
    って言っても行ったらほとんど涼から店終わった後ご飯誘われるから結局ラストまでいる事がほとんど。

    2006-01-17 22:43:00
  • 107:

    あゆみ

    私は今日は本気で限界来そぅやからもうさっさと帰ろ〜…と思っていた。
    どれぐらい飲んだのかはっきり覚えていないけど、
    突然真麻から涼が席を立った時「あゆ姉ごめん!この後ちょっと先帰ってて」と真麻が言った。
    (思っきり涼やん‥。あゆみ涼からアフター誘われてへんし〜)

    2006-01-17 22:49:00
  • 108:

    あゆみ

    「わかったぁ〜あゆみ寝たいし」と言ってハハと軽く笑った。
    真麻もどこかしらホッとしたような表情をあゆみに見せた。
    それからちょっとして、私は帰った。
    真麻はラストまでいると言っていた。クリューグかなんかを卸していたが忘れた。そんな事より私は涼が真麻をアフターに誘った事にイラッときた。

    2006-01-17 22:55:00
  • 109:

    あゆみ

    (涼はせっかく上手い事あゆみにバレへんように誘ったのに真麻もっと上手い事ゆえよな。笑)
    そんな事を考えながらタクシーに乗り家に帰りシャワーを浴びてすぐ寝た。
    あゆみが起きた頃には真麻も帰っていて隣で幸せそうに寝ていた。
    (今日も仕事か…。)
    遅刻してはいけないので、急いで準備をして出掛けた。

    2006-01-17 23:02:00
  • 110:

    あゆみ

    (あ゙!今日あゆみ誕生日イベントやん)
    ぶっ続けだった仕事のせいか自分の事なんてすっかり忘れていた。
    (うわ最悪やっプレゼントねだるん忘れてる…)
    さすがあゆみはちゃっかりしている。笑
    急遽、行きつけの美容院に行き、セットをしなおてもらいにいった。

    2006-01-17 23:09:00
  • 111:

    あゆみ

    あゆみは涙で化粧がボロボロやったけど、どうでも良かった。
    お客さんやわざわざ、あゆみのために来てくれた数人の同級生の温かい気持ちが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
    「キャバ嬢」っていうと世間からは偏見されたりする、でもこの時あゆみは本間に「キャバ嬢」を誇りに思った。

    2006-01-17 23:30:00
  • 112:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-17 23:38:00
  • 113:

    あゆみ

    117さんありがとうございます??少しだけ更新します???

    2006-01-18 10:12:00
  • 114:

    あゆみ

    客足も一段落ついた頃、突然ホストの軍団がきた。
    (イベントで営業かい…)
    でもどっか見かけた事のある子達…。
    (あ。涼の店の子達やん!涼もくんのかな?)とウキウキした。
    「あゆみさん!これ涼さんからっす」そう言って一人の子が私に花束を手渡してくれた。
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 10:26:00
  • 115:

    あゆみ

    ★略
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 14:45:00
  • 116:

    あゆみ

    「涼さんは後から来るゆうてましたよ。」
    (良かった?…)と思った。下の子達は
    「あゆみさんおめでとうございます。
    オレらもせっかくのバースディイベント、飲んで帰りたいんですけど…。
    涼さんに渡すもん渡したら帰ってこいゆわれてるんで、とりあえず帰ります?」そう言って帰ってしまった。

    2006-01-18 14:53:00
  • 117:

    あゆみ

    渡しは「えぇよ?わざわざありがとう。また来て??」と声をかけ下まで見送った。
    私はすっかり上機嫌で他の接客に回った。
    優の指名客もが花束を持ってきてくれた。
    (イベント忘れとったんあゆみぐらいやん…)とか思いながら店は朝方になっても満席状態。ずっと涼を待っていた。

    2006-01-18 15:00:00
  • 118:

    あゆみ

    涼が店に来たのは、それからしばらくして。
    お客さんも少しずつ、帰りはじめていた。
    涼も連絡してくれたらいいのに突然来た。
    ドアが開いた瞬間(涼や?)と思いドレスのすそを踏まないように走りよった。
    「あ〜ゆみ?誕生日おめでとう?これ俺から」と言い何か黒い箱に入ったものをくれた。

    2006-01-18 15:10:00
  • 119:

    あゆみ

    涼が真麻をアフター誘った時イラッとした事なんて、忘れていた。忘れたかったのかもしれない。
    私は涼の気持ちが嬉しかった。素直にやっぱり涼が好き。何もいらない。
    涼がいてくれたら…。

    2006-01-18 15:14:00
  • 120:

    あゆみ

    会えば会うほど涼の笑顔を見て見れば見るほど涼が、恋しくなる。
    涼と話せば話すほど涼の声が聞けて、愛しくなる…。たまに切なくなって、
    涼が癒してくれる。
    ただ私のそばにいてくれるだけで幸せだと単純にそう思った。

    2006-01-18 15:21:00
  • 121:

    名無しさん

    2006-01-18 15:22:00
  • 122:

    あゆみ

    黒い箱の中身は…
    「はよ空けてみ??」と涼にそう言われ空けたらなんとブルガリの時計だった。
    「うわぁ?可愛い?涼ありがとう。」
    「つけてや。」
    「当たり前やぁ〜ん。」そう言い涼が私の腕に時計をつけてくれた。

    2006-01-18 15:28:00
  • 123:

    あゆみ

    でもふと私は思った。
    涼は忙しいと思ったから、あえてこの日の事、話してなかったような‥。
    (何で知ってんねやろ?)
    「涼、あゆみのイベント何で知ってたん?」と聞いた。「そういえば何でゆってくれへんかったん?ひどいやん?真麻に聞くまで俺知らんかったし」

    2006-01-18 15:34:00
  • 124:

    あゆみ

    (真麻…?)なんでやろうと思ったけど、もうそれ以上聞かんかった。
    「涼忙しいと思ったから…ごめんな!??」
    「もぅええわ。しゃあなし許したる。しゃあなしやで?」
    「はいはい?」
    優しいんか優しくないんかわからんけど、憎たらしいとこにまた可愛く思った。

    2006-01-18 15:41:00
  • 125:

    あゆみ

    涼はラストまで居てくれたけど店の片付けの当番で、とりあえず店に戻らなあかんかった。
    それから後、会う約束をして別れた。
    待ち合わせはやっぱりびくドン。
    いつもここ。

    2006-01-18 15:50:00
  • 126:

    名無しさん

    2006-01-18 16:14:00
  • 127:

    あゆみ

    涼と会ったのはもう昼過ぎだった。
    とりあえずご飯を済ませ、その後、涼の家に行った。お互い理想のタイプとか、結婚についてとかいろいろ話していて、
    涼は「自分」っていうのを、すごい持っていた。
    涼と語りあっていると突然涼の顔が近づいてきた。
    私は初めて涼に唇を奪われた。

    2006-01-18 21:33:00
  • 128:

    あゆみ

    (え…?)
    私はびっくりしてどうしていいかわからんかった。
    しばらく涼との間に沈黙が流れた。すると涼が
    「あゆみ、ごめん?」と謝りだしたので私はわけもわからず呆然とした。
    また沈黙…。
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:49:00
  • 129:

    あゆみ

    ★略
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:50:00
  • 130:

    あゆみ

    「あ、あゆみ帰るわ?」
    「送るわ。本間ごめん」
    沈黙に絶えきれなくなり、私は、思わずそういった。涼が下まで送ってくれた。涼がすごい申し訳なさそうにしていたから私はあえて笑顔を作り
    「ばいばい?」と涼に向かって手を振った。

    2006-01-19 14:56:00
  • 131:

    あゆみ

    それから、私はタクシーを探して歩いていた。
    頭の中はさっきの出来事を思い出してばかり。
    でも嬉しかった。
    タクシーを見つけ私は乗った。
    「すいません。○○まで」と運転手に言い私はまだ涼の事を考えていた。

    2006-01-19 15:00:00
  • 132:

    あゆみ

    涼の事を考えれば、考えるほど私の胸はしめつけられる思いがした。
    涼とあんな雰囲気になったのは初めて。…
    やっぱり涼が好き。…
    会いたい……………。
    「涼‥‥。」

    2006-01-19 15:04:00
  • 133:

    あゆみ

    「すいません。止めてください!!!!これ!」
    そう言い私は1000円札を財布の中からあるだけ取り出して運転手に渡した。
    気付くと私はタクシーから降りていた。
    運転手はなにか私に向かって大声で叫んでいた。でもそんなものは聞こえるはずがない。
    私は今来た道を走って戻っていた。

    2006-01-19 15:10:00
  • 134:

    あゆみ

    それは無意識のうちで多分距離も、そうとうあったに違いない。
    そんな事なんて、どうでも良かった。
    ただ私は涼に会いたい一心でただひたすら走り続けた。こんなに一人の人を好きになった事が今までの私にあっただろうか。
    早く涼に会いたい。…
    会って私の気持ちを伝えたい。

    2006-01-19 20:03:00
  • 135:

    あゆみ

    一分一秒でも早く涼に会いたかった…。
    髪はくずれているし化粧もボロボロ…。
    いつもの私なら、1時間に1回は絶対に鏡を見て見た目の容姿には、人一倍気を使うのに。
    その時の私は私でありながら私ではなかった。
    涼を思う気持ちでいっぱいだった。

    2006-01-19 20:12:00
  • 136:

    あゆみ

    涼の家の前で私は、ドアをたたいた。
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    涼が怒ったような表情で、ゆっくりドアを開けた。
    髪も服も化粧も乱れた私を見て唖然としている……。私は「涼!!」と言って涼の顔を見た瞬間目からポロポロと涙がこぼれた。

    2006-01-21 10:49:00
  • 137:

    あゆみ

    「あ…ゆみ‥?‥」
    「涼、あゆみ来ちゃった?…あゆみもちゃんと、涼に言わな思って」
    と泣きながら言った。
    涼は状況をまだ理解できずびっくりしたままだった。それでもあゆみは話し続けた。

    2006-01-21 11:02:00
  • 138:

    あゆみ

    「涼、あゆみ嬉しかったで??めちゃびっくりしたけど…。前にな涼があゆみに好きやから付き合ってってゆってくれた時あゆみ断ったやん?
    それからあゆみな、涼の事だんだん気になりはじめて断った事ちょっと後悔した。…
    涼の顔見てる時も声聞いてる時もあゆみはめちゃ幸せやし、おいしそうにハンバーグ食べるとことか、ちょっと憎たらしいとこもあゆみは好きやで?」

    2006-01-21 11:22:00
  • 139:

    あゆみ

    涼は私をじっと見ながら、真剣に話を聞いてくれた。話せば話すほど涙が出て、目の前はぼやけて涼が2人いるように見える‥
    しかも相手は有名な売れっ子ホスト。…
    自分が傷つくだけやのに。‥わかってる!…
    でも涼が好きな気持ちは、かわれへんもん。…

    2006-01-21 11:35:00
  • 140:

    あゆみ

    傷つくんなら最初から好きになんかなりたくなかった。…
    でも今の気持ちを伝えずに黙ってる事なんてあゆみには無理。…やった。
    傷ついてでも伝えたかった。

    2006-01-21 12:18:00
  • 141:

    あゆみ

    あの時を思い出せば今も涙がこぼれ落ちるぐらい…

    「あゆみが涼を好きに想う気持ちを今ここで言うたらいつまでかかるかわからんぐらいで…。
    もしあゆみが涼を好きやってゆうたら涼はどうする?…」と聞いた。

    2006-01-21 13:47:00
  • 142:

    あゆみ

    涼はこう答えた。
    「今あゆみが言った事に最初びっくりして言葉出やんかったけど…。あゆみが俺の事想ってくれてる気持ちめちゃ伝わったし嬉しかったで?俺もあゆみに一途なんやなって改めて思た。でもな‥」

    2006-01-21 13:55:00
  • 143:

    あゆみ

    「俺もあゆみもお互いの事必要としてるわけやろ?
    俺な、本間は前からあゆみの事幸せにしたいって思ってた。…
    不安も心配もさしたくないしその時にはこの仕事やめようと思ってた。…
    でも状況がな…新しい店出す事になって俺代表に選ばれた…。」

    2006-01-21 14:04:00
  • 144:

    あゆみ

    「俺、選ばれたからには自分が納得するまでしたいと思うねん…。
    こんな俺を、世間はどう評価するかわからんけど‥。あゆみの事ももちろん考えた。…あゆみに会うたび、自分で決めたのに気持ち、揺れ動くし。…」

    2006-01-21 14:10:00
  • 145:

    名無しさん

    2006-01-21 19:11:00
  • 146:

    あゆみ

    「あゆみ。。。涼と一緒にいたい…あゆみな人一倍、ヤキモチやきやし心配性やけどあゆみ我慢できるで…?」
    本当は我慢できるかさえも不安だった。
    でも涼がいてくれるなら、どんな事でも乗り越えられる!そう思った。

    2006-01-22 11:39:00
  • 147:

    あゆみ

    涼はあゆみを抱き締めてくれた。痛いぐらいに‥
    「ん…。涼痛いってば…」
    この痛さも幸せだった。…「あゆみ、好きやで?将来、俺とあゆみの可愛い赤ちゃん産んでな??」
    「……うん///」
    そう言ってまた私と涼は抱き締めあった。

    2006-01-22 11:45:00
  • 148:

    あゆみ

    それから私は、涼と約束をした。
    お互い店には行かない事…それから心配させない事。
    それから……………

    ずっと傍におる事…。。。

    2006-01-22 11:54:00
  • 149:

    あゆみ

    あの時のあの約束…。
    ずっと傍におる事…………
    …昨日も一昨日も、隣で涼は笑ってるはずやのに。。
    私の隣にもう涼はいない…
    今でも好きやで?

    2006-01-22 12:01:00
  • 150:

    あゆみ

    その日初めて涼とエッチをした…
    それは優しくて甘いエッチでいつまでも、愛し合っていた…
    「あゆみの事、こうして抱きたかった?…」
    「あゆみも抱かれたかった?…//」
    一生離れたくないとそう思った。愛する人はこの人で最期でいいと心から思った。

    2006-01-22 12:07:00
  • 151:

    あゆみ

    それから私は家に帰った。「ただいまぁ〜真麻ぁ〜おる〜ん??」
    「あゆ姉おかえりぃ」
    こうして家に帰れば真麻がいる…。
    以前の私には想像もできなかったような光景が今こうして現実に目の前にあってときどき私は夢かと思うぐらい、それはまさに幸せのなにものでもなかった。…

    2006-01-22 22:36:00
  • 152:

    あゆみ

    右を見れば、世界で一番に大好きな涼がいて左を見れば大事で可愛い妹がいる…。
    こんな事、周りから見れば、ごく当たり前の事なんだと思う。…
    でも過去の私には当たり前の事が当たり前なんかじゃなかったから…。

    2006-01-22 22:41:00
  • 153:

    あゆみ

    「あゆ姉、コレ。真麻から。開けてみて?」
    と突然何か箱に入ったものを渡された。
    「え何なんコレ〜あゆみにくれるん??もしかしてのもしかしてぇ〜?」
    突然の事にうかれてしまい何より生まれてきて初めての妹からのプレゼントが嬉しかった。

    2006-01-22 22:46:00
  • 154:

    あゆみ

    箱の中身は…
    見覚えのあるいつかどっかで見たシルバーのペアリングだった。…
    「それな、あゆ姉と一緒に買い物した時買ったやつ!いつかこうしてまた会える事真麻信じててんで。だから会えたらあゆ姉に、絶対渡そうと思ってた?エヘヘ」と真麻が笑った。
    私は感激した。真麻はこれほどにあゆみを想ってくれてたんや…って。

    2006-01-22 22:55:00
  • 155:

    あゆみ

    「真麻、あゆ姉よりもっと真麻と遊んでくれるそんなお姉ちゃんが欲しかった…ってずっと思ってた。
    でもな誕生日だけは絶対に忘れてなかった。
    何でかな?…?」
    「やっぱりあゆみの妹やな?」と笑いあった。
    嬉しくて嬉しくてまた泣いた。一日何回泣いたら気がすむんやろ。笑

    2006-01-22 23:04:00
  • 156:

    名無しさん

    ????

    2006-01-24 00:35:00
  • 157:

    いいちこ

    マヂおもろい?ここの人等って素人にみえへんぐらい話がおもろい?頑張ってなぁ?これって実話なぁん?

    2006-01-24 21:06:00
  • 158:

    あゆみ

    163さん?ありがとうございます??

    いいちこさん?ありがとうございます??話し言葉など少し変えてるとこもありますが実話ですよ?へたですが良かったらこれからもぜひ読んでもらえたらとおもいます???

    2006-01-24 22:06:00
  • 159:

    あゆみ

    その日の晩、私は涼との事を真麻に話した。
    真麻が涼の事を好きやったらどぅしよぅ…とか色々と考えて迷ったあげく私は妹やからこそ、なおさら隠し事なんてやめようと思って結局話した。…
    「なぁ、真麻?ちょっと聞いてほしい事あんねん?聞いてくれる?」
    「なに?なんか嬉しい事あってんやろ??真麻が聞かんっていっても、あゆ姉勝手に喋るんやろ。笑」

    2006-01-24 22:18:00
  • 160:

    名無しさん

    2006-01-24 22:21:00
  • 161:

    あゆみ

    「そんなん言わんと?。聞いてな?あんな、今日涼と会っててんやん。ほんでな…」
    私が話始めたら真麻はうんうんとうなずきながら聞いてくれていた。
    私は一から十まで話す気でいた。
    「…………でな、あゆみ、涼が好きになってしまってな…………」
    話してる時からうすうす思った。真麻、涼の事好きなんちゃん??‥‥‥‥‥

    2006-01-24 22:26:00
  • 162:

    あゆみ

    涼の名前を出した瞬間、真麻の顔がちょっと一瞬恐くなったような気がしたのは私の気のせいかな…。
    やっぱり隠しておくべきだったかな?‥
    ほんまはあんたも涼の事…………………
    ごめんな??………………

    2006-01-24 22:58:00
  • 163:

    ぃいちこ

    バリきになるぅ?でも自分のペースで頑張ってな?

    2006-01-25 21:27:00
  • 164:

    あゆみ

    いいちこさん?ありがとうございます??はい?頑張ってかきますねぇ??

    2006-01-25 21:42:00
  • 165:

    あゆみ

    それから真麻は最後まで黙ってきいてくれた。
    顔が苦笑いだったのはやっぱり気のせいかな…。
    私、なんかあかんかった?それから真麻は最後にこう言った。
    「ぁゆ姉、頑張りな?」
    その笑顔はなぜか不気味で私の記憶している昔の真麻に戻った気がした。…

    2006-01-25 21:49:00
  • 166:

    あゆみ

    私はあんまり気にしなかった。後から思い出してみれば、これが始まりだったと思う。…
    それから真麻は同じ店で働くマイコの家に行くと言って家を開けたので3日間ほど顔を合わせなかった。
    私は、涼と毎日、会っていた。
    店で潰れていたら店まで会いに行ったし涼は疲れていても会いたがってくれた。

    2006-01-25 22:02:00
  • 167:

    あゆみ

    この時は涼しか見えてなかった。…
    真麻の変化に気付いてあげれんかった。
    真麻の気持ちわかってあげられんかった。

    ごめんな。………??……でもな、あんたは絶対やったらあかん事してんで??あたしはあんたの事許してあげれるほど広い心は持ってないねん…やっぱりあゆみには「家族」なんて言葉…いらんねん。。

    2006-01-25 22:08:00
  • 168:

    あゆみ

    毎日があゆみは順調。
    仕事も涼も、家族も…?…
    「あゆみ〜?早く会いたい?いっぱいラブラブしよな?」
    仕事中も涼はこまめに私に連絡してきてくれた。
    涼は涼なりに不安や心配をさせないように考えてくれた。これで私も店で(よし?頑張ろ?)って思ったし涼のメールの一通、電話での一言で幸せな気持ちになれた。

    2006-01-25 22:23:00
  • 169:

    あゆみ

    でも私はそうゆう「自分」をしっかり持ってる涼も好き。?
    キレイゴト並べてるだけ!って思われるかもしれないけど真剣に話す涼の目は、誰よりも綺麗で輝いているように見えた。
    涼はひたすら前向きで後ろなんて振り返らない。

    「俺はな「後悔」って言葉が大嫌いやねん。だから一分一秒を懸命に生きるんじゃ!」もう聞き飽きたぐらい聞かされた。。

    2006-01-26 01:20:00
  • 170:

    あゆみ

    そんなある日私はふと涼に夢を聞いた。
    「涼のさ〜夢って何なん?」「俺の夢?!ん〜‥嫁さんもらって〜‥子供と嫁さん世界一幸せにしたる事?」
    「いい夢?でも涼そんなんゆうガラちゃうでな」
    「うっさいわ?」
    ムキになる涼がかわいくて笑ったら涼もあゆみにつられて笑った。?

    2006-01-26 01:30:00
  • 171:

    あゆみ

    そんな涼も新店オープンのため準備、打ち合せなどで忙しくなっていた。

    そんな事関係ない。
    いつも通り、電話もメールもするし顔が見たくなった時はTV電話という便利なものもあった。
    逆に真麻と会う時間が多くなりいっぱい話したりいっぱい二人になれた。

    2006-01-26 01:48:00
  • 172:

    あゆみ

    真麻はもう涼の店には行っていないらしかった。
    でも涼は、真麻の事を妹のような感覚で、可愛がってくれていた。
    初めて会った時から「なんかほっとかれへん存在」やったと言っていた。
    真麻を信用してるし真麻が困ってる時は助けてあげたりした。
    それやのに真麻は……。

    2006-01-26 13:11:00
  • 173:

    あゆみ

    とうとう涼代表の新しい2号店もオープンした。
    クラブのママ、同業のホスト、ソープ嬢…数えきれないぐらいの人が涼のため祝いに足を運んでくれたらしい。
    私も指名客がいない間仕事を少しだけ抜けさせてもらった。
    店に行かない約束だけど、新店オープンでしかも代表にまで選ばれた涼をどうしても祝ってあげたくて無理矢理に涼を説得させた。

    2006-01-26 22:40:00
  • 174:

    あゆみ

    涼は最初、「無理」の一点張りで不機嫌やったけどどうしても行くと聞かない私に条件つきで仕方なくOKしてくれた。
    私は店に入りびっくりした。通路には涼あての花束がズラ〜ッと並んでる。
    店内はとにかく広くてにぎわっていた。
    従業員の数も半端じゃない。ど〜んとセンターには、グラスが何段にも積まれたタワー。

    2006-01-26 23:01:00
  • 175:

    あゆみ

    多分涼は客が何組も被っていたんだと思う。
    世話しなく、店の中を走り回り大忙しだった。
    こんなに忙しいとは思ってなかったから、わがままで来た事にちょっと後悔。
    店の従業員も私と涼の事を知っている。
    下の子なんて、なぜか私にまですごい気を使ってくれる…。やっぱり涼はスゴい。

    2006-01-26 23:07:00
  • 176:

    ぃぃちこ

    しぉりぃ?

    2006-01-27 18:18:00
  • 177:

    あゆみ

    ぃいちこさん??
    しぉりどぅもデス??
    すこし更新??

    2006-01-27 23:01:00
  • 178:

    あゆみ

    前までは涼が他の席に回った時、寂しくて自然に涼を目で追っていた。
    でももう大丈夫‥
    涼がどんなに他の客に笑顔を見せても不安なんてならない。…涼が好きだから★

    涼もときどきチラチラこっちを見ながら、客にバレないようにニコッと笑ったりする。たまにあほみたいな顔をするからあゆみは思わず笑ってしまう。

    2006-01-27 23:38:00
  • 179:

    あゆみ

    私は一応仕事中だったので飲めなかった。
    ていうか涼に、ピンドン卸すと言ったのに卸させてくれなかった…。?
    涼が「今日は100潰れるわ」と断言していたから店の後会うのはやめて、次の日の朝に会うことにした。
    それから私もすぐ店を出て仕事に戻った。

    2006-01-27 23:54:00
  • 180:

    あゆみ

    店が終わった後、心配になってちょっと覗いた涼は本間に潰れていた。…
    そら潰れるわ…!
    後からたった一晩でおりたものを聞いて本間にびっくりした。
    軽くシャンパンは20本、カフェパリも軽く20本、それからルイにクリューグなど………なんとバカラまでおりたらしい…。(あゆみがここまで飲んだら死ぬやろなぁ〜)とか思いながら横で寝てる涼を見ていた。

    2006-01-28 00:07:00
  • 181:

    あゆみ

    ※訂正
    188、上から2段目。

    ちょっと覗いた涼は→ちょっと覗いた。涼は
    丸ぬけてました。すいません?

    2006-01-28 00:10:00
  • 182:

    あゆみ

    涼は気分が悪いのか時々、顔がけわしくなって、吐きそうになる。
    そのうち吐くものがなくなって、胃液しか出なくなるから、とりあえず水をいっぱい飲ませた。
    この辛さは夜の仕事には、付きもので私も何回も経験して痛いほどにわかる。
    涼はうなされていたけど、私が来た事がわかって「あゆみ〜ぁゆみ〜」ってずっと呼んでいた。

    2006-01-28 00:23:00
  • 183:

    あゆみ

    とりあえず店ですこしだけ寝かせて私が、涼を支えてタクシーを拾ってなんとか涼の家についた。
    涼はあっという間にベッドの上で寝息を立てて寝始めた。
    出来れば私も隣で寝たかったけどそうもいかなかった。
    だから涼が起きた時、お腹がすいたら食べれるように、適当に料理を作って置き手紙を書いて涼の家を出た。

    2006-01-28 00:31:00
  • 184:

    あゆみ

    涼へ
    おはよう?イベントお疲れ!昨日は無理言ってごめん。お腹がすいたらテーブルの上のご飯食べてね?
    あゆみは用事があるから涼が起きるまでいてあげられないけどゆっくり寝て休んで?ぢゃあまた明日ね。
    と書いた。

    2006-01-28 21:17:00
  • 185:

    名無しさん

    ????????????

    2006-01-28 22:24:00
  • 186:

    名無しさん

    ??

    2006-01-29 12:13:00
  • 187:

    あゆみ

    193さん?194さん?
    ありがとうございますm(__)mあまり更新できずにすいません?
    今日はできるだけ更新したいと思うので是非読んでください??

    2006-01-29 13:00:00
  • 188:

    あゆみ

    しばらくして涼からメールが入った。
    「あゆみ今日はありがとう。?うまかったで?俺の嫁さんになるもんな?笑」
    私は思わず顔がほころんでしまった。
    私は父の病院に行っていた。
    でも真麻には言ってない。

    2006-01-29 13:06:00
  • 189:

    名無しさん

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    2006-01-29 13:21:00
  • 190:

    あゆみ

    真麻は、父が入院してる事は知ってるはず…。
    でも病気の事や、どういう状態なのかとかは全く聞いてこない。話も出さない。もし真麻が父を恨んでいたとしても少なくとも実の父である事には、変わりないのに…。

    2006-01-29 14:04:00
  • 191:

    あゆみ

    それに今思えば私も真麻の細かい事なんてこれっぽちも知らなかった…
    どこで育ったのか…
    どんな人と付き合ってきたのか…とか…。
    私はそれを当たり前ですませてきたけど、お互いの事なんて、ほとんど知らない上辺だけの姉妹なんだ…と思った。これから真麻の事を少しずつ知っていけばいい。私はそう思っていた。…

    2006-01-29 14:13:00
  • 192:

    あゆみ

    でも真麻は、変わってしまった。…
    家に帰っても部屋は真っ暗。…
    いつもなら聞こえる「あゆ姉、おかぇり〜」の明るい真麻の声が、最近から聞こえない。
    何日間も会えない日がよく続いた。
    家に帰ってきても必要意外、部屋から出てこない。…少しずつ少しずつ私と真麻の距離は縮まるどころか、広がっていった。

    2006-01-29 14:53:00
  • 193:

    あゆみ

    私は真麻の事を、涼に相談した。
    涼の答えは「真麻は優しい子やから、あゆみに迷惑かけたくないんと違うか」… だった。
    確かにそうかもしれないとその時は思った。でも私は前までの真麻に戻ってほしかった。…
    涼から、「不愉快にならんようさりげなく真麻に思う事言ってみ」と言われその日の晩、私は真麻に言った。
    「」

    2006-01-29 15:04:00
  • 194:

    あゆみ

    「あのさ真麻最近ちゃんとご飯たべてる??」
    「…うん食べてる。」
    「そっか?良かった。頼りないけど、あゆで良かったらなんでも聞くでぇっ?」真麻はニコッと笑った。
    私もニコッと笑った。
    それから私は、なんとなく真麻に聞いてみた。

    2006-01-29 15:14:00
  • 195:

    あゆみ

    「真麻の好きなタイプってさ、どんな人なん??」
    「………涼みたいな人。」
    え…私は真麻から出た言葉に一瞬凍り付いた。
    「そ、そっか?」返す言葉が見つからず私は動揺を隠せなかった。真麻は、何事もなく素の顔でご飯を食べている…。

    2006-01-29 15:20:00
  • 196:

    あゆみ

    やっぱ好きやってんや…。真麻は涼の事。…
    涼が誰に好かれようと涼が私のそばにいてくれるなら私にはそんな事、どうでもよかった。…
    でもそれが「妹」となれば、もちろんそんなわけには、いかない。…
    私は、直観的に涼には言わない方がいいと思った。
    それにただタイプってだけで「好き」なんて一言も言ってないわけやし。。

    2006-01-29 15:30:00
  • 197:

    あゆみ

    もしかしたら私の思い込みかもしれへんし。…
    実際、涼とも会ってるわけじゃないしな。
    (もうあんま深く考えやんとこ。)
    それから真麻との間の沈黙。…
    耐えきれなくなった私は、ふと聞いた。

    2006-01-29 23:16:00
  • 198:

    あゆみ

    「……なぁ真麻?マイコちゃんちってドコなん?」
    この《マイコ》とは前少し出た真麻と同じ店で働いている2コ1の子。
    私は真麻が家を開けている先はマイコの家で、寝泊りしているからと思い込んでいたから単に確認のようなつもりで聞いただけだった。

    2006-01-29 23:25:00
  • 199:

    あゆみ

    「え?…」真麻が食べていた手をとめてこっちを見た。
    言われてみれば私は真麻の《友達》なんてマイコしか知らなかったんだ。…
    いやマイコ…?友達…?
    じゃ…ないか。。
    「今度連れてくる。」なんとなくボソッと真麻は言った。その言葉の意味がわからず真麻は少し残して自分の部屋に入ってしまった。

    2006-01-29 23:53:00
  • 200:

    あゆみ

    その《今度》は思ったよりも早かった。
    真麻が連れてきたのは…
    明らかなホスト。
    「こんばんわ初めまして〜」ん‥?もしかして…
    名前は藤咲裕也。…そう。彼は私の店の2コ1、優の指名ホストだった。

    2006-01-30 00:06:00
  • 201:

    あゆみ

    「自分裕也くんちゃん?」
    私がそう言うと裕也は驚いた顔で「そうですケド…」と答えた。
    「いらっしゃい?あゆみやん!」私は自分を指さしてそう言った。
    「ほら優と前店行った事あんねんけどな?」
    裕也は少し考え込んでようやく私をわかってくれた。「せやけど…なんで。…え?自分らどういう関係?」知らんくて当たり前。私と真麻が実の姉妹って事は涼ぐらいしか知らんからな…

    2006-01-30 00:13:00
  • 202:

    あゆみ

    別に隠す理由もないし。
    「あゆみら実の姉妹やで!」「え?!‥‥うそ…」裕也は異様に驚いてた。
    「まぁとりあえず上がりや」と真麻が言った。
    「それにしても似てないなぁ。」余計なお世話じゃ!

    2006-01-30 00:21:00
  • 203:

    あゆみ

    って感じの雰囲気で色々と話していた。
    じゃあ突然裕也が言った。「涼さんとどうなんすか?」真麻の前で涼の話を出してほしくなかった。…
    「まぁボチボチやで。」と適当に答え、話を流そうとした。
    状況を知ってるわけもない裕也は、涼の話を引っ張る引っ張る…
    とどめには前あった事の話まで持ち出した。…

    2006-01-30 00:30:00
  • 204:

    あゆみ

    裕也が、ほぼ一人で喋っているような感じになり私と真麻の間は気まずくなった。
    裕也は明るいし顔も男前。例えて言えば、吉本所属のジャニーズみたいな感じ?
    そこそこ人気もあるし個人的には好きなキャラやけど…。
    場の空気をイマイチ読まれへんってゆうか‥。

    2006-01-30 00:36:00
  • 205:

    あゆみ

    「涼さん、毎日あゆみちゃんの話してたから店の子はみんなあゆみちゃん知ってますよ」とか…
    「代表になれたのもあゆみちゃんのおかげっすよ!」とか…
    そういえば2号店のオープンイベントの時、私が知らない子にまで名前呼ばれてたような‥。とか私なにを考えてんねん。…
    真麻は不満げな顔やしこれ以上空気悪くなったらたまらんわ。…

    2006-01-30 00:46:00
  • 206:

    あゆみ

    ちなみに裕也はNo.2。
    涼が代表になって店を変わったから一応No.1とも言えるんかな?…

    2006-01-30 00:50:00
  • 207:

    あゆみ

    真麻はマイコではなくこの裕也の家で寝泊りしていたそうだった。

    のちにこの二人が私の悪魔になるなんて…。
    私は内心ホッとした。ついこないだ「タイプは涼みたいな人」発言をしたから、ここ何日間かその事ばっか考えてしまっていた。
    でももう裕也がおるしな…

    2006-01-30 01:59:00
  • 208:

    あゆみ

    でもそれは私の大きな勘違いだった。
    真麻は、涼を諦めてなんかいなかった。…
    あいかわらず私は涼と愛し愛されの毎日で幸せな日々を送っていた。
    そして涼から同棲の話が出た。でも私の脳裏には真麻。…真麻がいるのに同棲なんて…無理無理。

    2006-01-30 02:05:00
  • 209:

    あゆみ

    でもそうは言っても実際、家はほとんど空き状態。
    真麻もだんだん家に帰ってくる回数が減って、それは私も同じだった。
    二人の間に明らかなすき間が出来始めた時、ある日突然真麻に言われた。
    「裕也が二人で住む家、借りてくれた」

    2006-01-30 02:10:00
  • 210:

    あゆみ

    私も涼との同棲の話、断ってばっかじゃなくて真剣に考えようと思ってた。
    本間は一分一秒でも、涼と同棲したかったけど…

    でも真麻を思う気持ちにはどぅしても勝たれんかった。
    それやのにそんな私の気持ちも知らんと平気な顔で言う真麻になんとなく苛立った。…

    2006-01-30 02:16:00
  • 211:

    あゆみ

    だけど何年もずっと心で引っかかっていた家族。
    やっと会えたのに、もしかしたらこのまま又会えなくなってしまいそうで恐かった…
    見失ってしまう事が恐かった…
    でも真麻との二人暮しは、半年ももたなかった。

    2006-01-30 02:21:00
  • 212:

    あゆみ

    一度埋まりかけた姉と妹の十数年の空白の時間…
    これが地獄の始まりだった。
    もし《運命》というものが存在するならどうして神様は私と真麻を姉妹にしたのですか?…
    もし《奇跡》というものが存在するならどうして神様は涼ではなく真麻に微笑んだのですか?…

    2006-01-30 02:26:00
  • 213:

    あゆみ

    そして、二度と埋まる事のない十数年の空白の時間。
    たとえ、この命が尽きたとしても…
    未来がわかっていればきっと私はアンタとは出会わなかった。…
    私の大切な人を奪ったアンタとは‥

    2006-01-30 02:33:00
  • 214:

    あゆみ

    真麻とは一緒に暮らさなくなっても連絡はまめに取っていたし時々会っていた。真麻は裕也と同棲…
    そして私は涼と同棲…
    すべてがうまくいくと思ってた。
    私‥幸せになったらあかんのかな??…

    2006-01-30 23:52:00
  • 215:

    あゆみ

    気付かなかった。…
    真麻と裕也に愛なんてなかった事。…
    すべてが私と涼への嫉妬心だった事。
    神様は何をしたら私に幸せをくれますか??
    もう一度生まれ変わって、《幸せ》が手に入るなら…間違いなく私は今ここにいないだろう。

    2006-01-30 23:57:00
  • 216:

    あゆみ

    突然現れた女の子…
    それが小さい頃、母と共に突然消えてしまった《妹》だとわかった時…
    《奇跡》やと思った。
    二人で生活をし始めてからも時々、「あゆ姉っ!」って呼ぶ真麻の声とか目の前の笑顔が夢やと思ってしまう事もあった。

    2006-01-31 00:10:00
  • 217:

    あゆみ

    夢なわけがない‥!

    私はたった一人しかいない妹の為に出来る限りの事は姉として全部した。
    ちょっとでも美味しいご飯を食べさしてあげたかったから忙しい中でも料理本を片手によく作ったなぁ…
    洗濯もなにもかも私がしていた。でも全然苦痛なんかじゃなかった。真麻の笑顔を見るたび、私が守ったらな…ぐらいの勢いで毎日、頑張った。

    2006-01-31 00:19:00
  • 218:

    あゆみ

    私、結局いいお姉ちゃんになられへんかったんかなぁ…
    それから悲劇は起きた。
    休みの日、涼とご飯を食べに行った。
    途中で涼の携帯に急に、客から電話。
    私といるのに電話にでた涼…仕事なんわかってるのになんかイライラしてしまった私。

    2006-01-31 13:10:00
  • 219:

    あゆみ

    (ふざけんな!誰やねん!前に私おんのに電話でる?普通…)
    涼はその客と楽しそうに、笑いながら話している。
    私は気分が悪くて寝たフリをした。
    「ごめんあゆみ!!この子さみしがりやねん…」
    はぁ…??もぅえぇわ…
    帰ろかな…

    2006-01-31 13:14:00
  • 220:

    あゆみ

    ★略
    はぁ…??もぅえぇわ…
    帰ろかな…

    2006-01-31 13:16:00
  • 221:

    あゆみ

    私は寝たフリをし続けた。(涼…困ってるかな??)
    何も言わない涼。ちょっと気になってゆっくりと顔を上げてみた。…
    (プッ)
    涼も一緒になって寝たフリしてる。笑
    その可愛さずるいわ…

    2006-01-31 13:33:00
  • 222:

    あゆみ

    さっきまでの苛立ちが一瞬で笑いに変わった私。
    思わず涼の頭をなでてあげたくなったけどぐっと我慢した。
    スネる私。
    涼は顔をあげて、八重歯の可愛い笑顔を見せる。
    幸せやなぁ…こんな些細な事でもそう思えた。

    2006-02-01 01:00:00
  • 223:

    あゆみ

    涼の携帯の着信履歴から、わかった事……     
    【真麻】…

    そう。あの時の着信は真麻からやった。
    確かにあの日、あの時間。…

    2006-02-01 01:13:00
  • 224:

    あゆみ

    私は涼の言っていた言葉を思い出した。
    「さみしがりや」…
    涼はわかってたん?‥
    真麻の気持ち。
    なんで笑ってられるん?

    2006-02-01 01:16:00
  • 225:

    あゆみ

    この日私達はそのまま遅くまで外で遊んでいた。
    いろいろと忙しかった涼はここ2ヵ月ぐらいまともな休みがなかった。
    久しぶりの長い二人だけの時間。
    涼といると時間なんてすぐ過ぎていく。…
    いっそ止まってしまぇ…!

    2006-02-01 01:23:00
  • 226:

    名無しさん

    2006-02-01 01:54:00
  • 227:

    名無しさん

    2006-02-01 01:55:00
  • 228:

    あゆみ

    なぁ…あたし…なんか悪い事したかなぁ。

    小さい頃、家族のだれにも相手してもらえなかった。《幸せ》なんて言葉、私には必要ないと思ってた‥
    生まれてきた中ではじめて心から愛した人を失う事がこれほどにつらいなんて。

    2006-02-01 02:05:00
  • 229:

    あゆみ

    忘れもしない11月11日。
    冬を目前にしてヒンヤリ肌寒い雨上がりの日だった…
    普段と何の変わりもなく、全部いつも通り‥。
    二人でご飯を作って食べてお風呂に入る
    「早く帰ってきてな?」と軽く手をつないで涼を仕事に出した。

    2006-02-01 02:18:00
  • 230:

    名無しさん

    2006-02-01 02:19:00
  • 231:

    名無しさん

    2006-02-01 02:24:00
  • 232:

    あゆみ

    大体夜中の1〜2時ぐらいは基本的に客足は少ない。
    こういう時はかならずメールか電話をしてきてくれる涼。
    この日もメールがきた。
    「あゆ?今なにしてる?(みりあ)と(ひゅう)?」
    将来の子供の名前を考えていたらしいメール。涼らしい‥

    2006-02-01 02:41:00
  • 233:

    あゆみ

    メールの返事は忙しくなったら返ってこなくなるけど、暇な時間帯って大体、毎日あるみたい。
    明け方にはまたメールの続きが返ってくる…
    パッと時間を見ると、もう朝の七時ごろだった。
    新着メール0件
    (あれ?‥今日はお店忙しいんかな?)

    2006-02-01 02:49:00
  • 234:

    あゆみ

    メールが返ってこなくたって然程、気にしない。
    同棲をし始めて今まで家に帰ってこなかった事なんてなかったし…
    (まぁもうちょっとしたら電話でもかかってくるやろ?)
    そう思い睡魔も襲ってきていたけどなんとか目をショボショボして待ち続けていた。

    2006-02-01 02:55:00
  • 235:

    名無しさん

    2006-02-01 04:28:00
  • 236:

    名無しさん

    2006-02-01 04:56:00
  • 237:

    あゆみ

    10分が30分…30分が1時間…
    涼から電話がかかってくる気配はない。
    電話をかけても繋がらないしメールは途絶えたまま…。
    だんだん心配になってきたそんな時一本の電話がかかってきた…
    着信 涼

    2006-02-01 12:11:00
  • 238:

    あゆみ

    画面を見てホッと安心した。
    (めずらしく飲みすぎて潰れとったんカナ?) …
    「はいはぁい??もしもし?何時帰ってくる??」
    「…あ…ゆみちゃん?」「‥え……誰??…」
    確かに着信は涼からやのに電話の向こうは涼じゃない‥

    2006-02-01 13:38:00
  • 239:

    あゆみ

    なんかどっかで聞いた事のある声。
    でもそれが誰なのかまではわからない。

    その子は息が切れ、やたらと焦りながら喋っていた。
    「誰なん?人の携帯、勝手に‥‥さ」「…ハァハァた、大変なんです!涼さん…涼さん…」

    2006-02-01 13:58:00
  • 240:

    あゆみ

    「涼さん…ハア、か、帰ってこんかって…そ、それで俺がたまたま…ハアハア」「ちょっとそこどこなん?」
    「み、店出てまっすぐの、宗衛……」ブチッ
    涼になんかあったんや…
    説明も最後まで聞かんと、一方的にきって急いで家をとびだした。

    2006-02-01 14:11:00
  • 241:

    ぃぃちこ

    しおり?マヂ楽しみ?

    2006-02-01 23:52:00
  • 242:

    ゆりあ

    今一気に読みました?めっちゃ早く続きが読みたぃです?

    2006-02-02 02:38:00
  • 243:

    あゆみ

    私の心臓は飛び出るぐらいバクバクしていた。
    タクシーを拾って涼のいる場所へ向かう途中の時間が私をおかしくする。
    あの子の電話の焦った口調は普通じゃなかった。
    あんな事が起きてるなんて…。

    2006-02-02 12:39:00
  • 244:

    名無しさん

    2006-02-02 12:41:00
  • 245:

    あゆみ

    その場へ着くと、スーツを着た3、4人のホストがいて世話しなく走り回ったり、誰かに電話をかけたりしていた。
    私は急いでタクシーから降りてかけよった。
    かけよった先には涼がいる…
    私は唖然とした。

    2006-02-02 12:43:00
  • 246:

    あゆみ

    血まみれの服を着た涼…
    …「涼!!!…」
    ぐったりしている涼を思いっきり揺らした。
    意識はもうろうとしていたけど、涙でグチャグチャな私の顔を見て頭をなでてくれた。

    2006-02-02 12:47:00
  • 247:

    あゆみ

    意味わからんねん…待ってや……何があったん?…
    私は何が起きたのか、全くわからんかった。
    ただ目の前には血まみれの涼がいて、パニックになってる従業員であろう子たち。
    一人の子が言った。「あゆみちゃんゴメン‥」

    2006-02-02 12:53:00
  • 248:

    あゆみ

    涼……死んじゃうん?
    「あんたら早く救急車呼んでぇや!!」
    私は泣き叫んだ。
    涼がだんだん弱っていくのが目に見えて、わかった。昨日はあんなに笑ってたのに何でなん…???

    2006-02-02 12:56:00
  • 249:

    あゆみ

    すぐ救急車が到着して、涼は運ばれていった。
    私はすぐ後を追って病院にむかった。
    涼は、直ぐ様緊急手術…
    長時間に渡る、危険な手術だった…

    2006-02-02 13:05:00
  • 250:

    あゆみ

    手術室の前のベンチで祈るように涼の無事を願ってた…
    もしもなんて考えない。
    涼は絶対大丈夫や!!って自分で自分を言い聞かせて涙をこらえて手術室があくのを待っていた。
    「すいません」…一人のスーツの男の人が私に近づいて頭を下げた。

    2006-02-02 13:10:00
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