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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 70:

    あゆみ

    訂正※
    71下から二段目
    真麻→叶

    2006-01-14 13:03:00
  • 71:

    あゆみ

    叶も実は涼口座。
    私は涼に「なぁ涼、叶ってさぁいつから店きてるん?」
    「もぅ半年ぐらい来てるて。」
    「ふ〜ん。」
    「なんか人探ししてるみたいやで」

    2006-01-14 14:11:00
  • 72:

    あゆみ

    人探し?…叶が…?!
    「そうなんや?私もしよかな…人探し?」
    「俺が叶と初めて会った時な、あいつ泣いててん。3日ぐらいご飯食べてなかったらしいから、顔もやつれてボロボロやった…」
    それから涼は真面目な顔でゆっくり話しだした。
    「叶、ごっつわがままやろ??昔から甘やかされてばっかやったって自分でもゆうとったわ。」

    2006-01-14 14:23:00
  • 73:

    あゆみ

    「俺、叶となんか共感できるとこあったなぁ。」
    私は涼の真剣な目を見て聞いていた。
    「叶の事こんな喋っていいかわからんけど、あゆみがお姉ちゃんみたいな存在ゆうとったから叶から聞いたらその時は黙って聞いたってな」
    「わかった。」

    2006-01-14 14:39:00
  • 74:

    あゆみ

    「叶、姉ちゃんいてんねんて。でも長い事会ってへんらしくてな、一緒に住んでた時はどうでもいい存在やってんて。でも、今会いたくて探し中らしい。」
    「…そぅなんや…」
    「でな、なんで泣いてたか俺聞いてん。叶から言うてきてんけどな?おかんが亡くなった…ってそう言うてた。ほんまおかんっ子やったらしいわ」

    2006-01-14 14:46:00
  • 75:

    あゆみ

    「俺がミナミ歩いてたら前から服もボロボロで泣いて顔もグチャグチャできたならしい子が歩いてきてんやん。
    そいつを見る周りの目を本間冷たいし二度見とかされとった。
    顔は泣いてたし可愛いとかわからんかったけど俺は、気付いたら叶の手をひっぱって陰に連れていこうとしてた。
    叶は必死に抵抗しとったけど?

    2006-01-14 14:52:00
  • 76:

    あゆみ

    それで無理矢理店に連れていったと…家で寝かしたと‥涼は話した。
    「叶な、こんな店くんの初めてやってんやろな。なんか勘違いしたみたい?俺、腕かまれそうなったわ?
    ほんで俺が話聞いたる言うてとりあえず落ち着かしたらしばらくして叶、店の中でワンワン泣きだしてな?他のやつの客に俺が泣かした思われて散々やったわ」

    2006-01-14 14:57:00
  • 77:

    あゆみ

    叶は泣き叫んで大変やったらしい‥
    それで、母の死を涼に告げてミナミを歩いていた理由も全部話してくれたと涼から聞いた。
    叶は人なつこくよく笑う子だけど涼から話を聞いて叶の違う一面も知った。

    2006-01-14 15:02:00
  • 78:

    あゆみ

    それからのち、叶はキャバで働きだしたという。
    「最初夜の世界を何も知らん叶には酷や思たけど、叶なりに叶で頑張った思う」と涼が言っていた。
    今のホスクラは身分証明とかが厳しくて未成年はなかなか入れないけど少し前までは身分証明なんていらなかったし結構未成年の客もいたから叶も私も入っていた。

    2006-01-14 22:02:00
  • 79:

    あゆみ

    私は涼は叶に気があるんじゃないかと思った。
    私はそう思ったからか何か涼といたくなくなって、
    「今日はもう帰るわな」と言って帰った。
    帰りぎわも叶の事や涼の事を考えていた。
    同時に真麻に対する想いが強くなった気がした。

    2006-01-14 22:11:00
  • 80:

    あゆみ

    涼の言ってた叶の「姉ちゃん」ってあたし…?
    あたしの妹‥‥‥?
    なんで今さらあたしを探すん?あたしはどうでもいい存在やったんやろ‥!?
    叶に会いたい。…真麻に会いたい。
    気付くと私の目からは涙が流れおちていた。私の手は携帯を握りしめていて叶に電話をかけていた。

    2006-01-14 22:16:00
  • 81:

    あゆみ

    プルルルル…プルルルル…プルルルル 「はい。もしもし??」
    「………………」
    叶の声を聞いた瞬間なにも喋れなくなってしまった。「もしもし!?あゆちゃんどした??」
    叶は何も喋らない私にびっくりしたのか焦ったように聞き返す。私は泣いているのをこらえて叶に話した。「叶‥‥今から会えへんカナ‥?」
    「今から?!え??いいけど‥?てか、あゆちゃん何かあったん?」

    2006-01-14 22:24:00
  • 82:

    あゆみ

    「TSUTAYAの前で待ってるから‥」そう言って一方的に切ってしまった。
    叶は何か喋っていたが聞こえなかった。
    「あゆちゃぁ〜ん?」
    叶は私に何か大変な事があったのかと思ったらしく、すっぴんに近い顔でスエット姿できた。
    叶の姿を見た瞬間また思わず涙がこぼれそうで必死にこらえ笑顔を作った。

    2006-01-14 22:29:00
  • 83:

    あゆみ

    ハァハァ…と叶は息をきらしていた。
    「あゆちゃん、叶でいいなら聞くから話して??とりあえず落ち着いたとこ行こっか。」と言ってスタバに行く事になった。
    歩いてる間も私は叶の顔を見れなかった。
    叶は必死で話を続けようとしていたがそんな叶の話は私の耳には入っていなかった。

    2006-01-14 22:36:00
  • 84:

    あゆみ

    スタバについて叶がコーヒーを頼んた。
    「なにがあったん??」
    やさしい顔で叶が私にそう聞いた。
    「叶の事、涼に聞いてん‥。あゆみ、涼から聞いた事叶にはゆったらあかんと思ったけど、これだけは言うとかなあかん思ってんやん。だからよう聞いてな?」

    2006-01-14 22:40:00
  • 85:

    あゆみ

    「叶、お姉ちゃんの事探してるんやって?あゆみもな実は妹とおかん探してんねん。」
    叶は「うんうん」とうなずきながら聞いてくれていた。「あゆみの親な小さい時、妹ばっか可愛がってあゆみなんかほったらかし。それから家庭の事情であゆみのおかん、妹だけ連れて家でてってもうた」
    叶は、下をむいて聞いていた。
    「あゆみは残されてな、病気がちになったおとんと二人きりになっておとんは入院して、しゃあなし、祖父母にひきとられてん」

    2006-01-14 22:45:00
  • 86:

    あゆみ

    「じぃちゃんもばぁちゃんも何で真麻じゃなくてあゆみを引きとらなあかんねんって思ったやろなぁ〜。
    じぃちゃんばぁちゃんにはこんな大きくしてもらって感謝してるで?
    でもあゆみはもうあの家におったらあかんと思ってん。…おとんもまだ入院してるし、あゆみを捨てたおかんでもあゆみのたった一人のおかんやし妹も。だからあゆみ…………」私はそう真麻に話ながら泣いてしまっていた。

    2006-01-15 11:01:00
  • 87:

    あゆみ

    「もういい!あゆ姉…‥」
    叶はやっぱり真麻だった。私の口から真麻という名前が出た時、叶は顔をあげた。叶の目からも大粒の涙が流れ、私が
    「真麻…元気にしとった?」と叶に問いかけた。
    「元気にしとったよ‥。本間にあゆ姉なん‥?なぁ叶の事憎いやろ?叶みたいな妹あゆ姉にはもったいない。あゆ姉ごめんな…?」

    2006-01-15 11:09:00
  • 88:

    あゆみ

    「もう叶はやめやで‥真麻。つらかった事、あゆみが全部聞くから‥」
    そういって真麻は母の事を話しだした。
    「おかんはな、真麻がおったら何もいらん。ゆうて、あゆ姉置いて出ていくような最低なおかんやけど本間は、あゆ姉の事心配でしゃあなかったんやで。
    それからおかん再婚した。真麻に妹か出来た。おかんは「あゆみ」ってつけたんやで?」

    2006-01-15 11:19:00
  • 89:

    あゆみ

    ※訂正
    90>>下から3段目
    妹か→妹が

    2006-01-15 11:21:00
  • 90:

    あゆみ

    私は、真麻の話にびっくりした。あのおかんが…。あゆみを??‥‥
    それから叶は、また話をしはじめた。
    「あゆみ、元気やろか?大きなったやろなぁ!
    がおかんの口癖でな、そのおかんもこないだ死んだ…」

    2006-01-15 11:26:00
  • 91:

    あゆみ

    「死ぬ直前まで、あゆ姉の事心配しとった…。
    真麻な中学の時一回聞いた事あんねん。
    何でそこまであゆ姉を思う気持ちがあるんやったら何であゆ姉を置いてきたん?って。
    おかんなんてゆったと思う??」

    2006-01-15 11:31:00
  • 92:

    あゆみ

    「病気のせいでだんだん弱っていくおかんは本間見てられへんかった…。
    末期やったから…入院してからは長くなかった。
    でもな、入院中もおかんは(あゆみ、あゆみ)ってあゆ姉の事言ってた。
    息引き取る直前にな、(おかんはあゆみを捨てた。最低なおかんやけど、あゆみの事一日たりとも忘れた事はなかったよ…。あゆみごめん。真麻ごめん。お母さんもうあかんわ。バチあたってもうたかな…)ゆうた…。

    2006-01-15 11:49:00
  • 93:

    あゆみ

    「(おかん!何ゆうてんねん!あゆ姉に謝りや!そんなんで死んでいいと思ってんのか!)って息もしてないおかんに怒って泣き叫んでもた。
    それからな、中学んとき聞いたおかんの言葉の意味がやっとわかった。」
    そう言いながら叶はとめどなく流れる涙をぬぐいながら話してくれた。
    私も泣いて顔がグチャグチャになるまで泣き崩れた。

    2006-01-15 11:54:00
  • 94:

    あゆみ

    おかんはあほや‥
    本間はあゆみなんかどうでもよかったくせに。…
    何で死ぬねん‥おかんなんか、大っ嫌いや…
    あゆみだって本間はおかんにもおとんにも可愛がってもらいたかった…
    あゆみの事ほったおかんやけど、本間はあゆみもおかんの事心配でずっと気になって、あゆみも忘れたことなんかなかった。…

    2006-01-16 21:31:00
  • 95:

    あゆみ

    こうして私達は空白の姉妹の時間を埋めるため真麻が私の家に越してきて二人で住む事になった。
    二人で涼の店に飲みに行く事もあった。
    お互い働いてる店は違ったが私と真麻はよく話しよく笑った。
    誰が見ても仲のいい姉妹。私はうれしかった。

    2006-01-16 21:57:00
  • 96:

    あゆみ

    あゆみも真麻も涼口座。
    真麻が涼の事をどう思ってるかはわからなかったが
    私は涼が好きだった。
    真麻に私に笑いかけてくれるあの笑顔を見せると私は少しムッとしてしまう。
    一度涼の事をふったのに…こんな自分が大嫌い。

    2006-01-17 13:19:00
  • 97:

    あゆみ

    涼には私達が姉妹だった事は言ったが一緒に暮らしている事は言ってなかった。別に隠していたわけじゃない。
    ただ単純に言わなくていいと思った。
    客とホストという関係以上ならないと思ったから。
    あいかわらず涼は店がおわれば私をアフターで誘う。涼いわくアフターではなく遊びらしい…。

    2006-01-17 14:33:00
  • 98:

    あゆみ

    私もこの頃、嬉しい事に店ではナンバー1に入った。
    ピン客は大手会社の社長。店からの優遇もよくきくし、新人の頃に比べて給料なんて何倍もの。
    真麻との二人暮しもうまくいっていて毎日が充実していた。

    2006-01-17 19:04:00
  • 99:

    あゆみ

    そんな私の幸せな何ヵ月は音をたてて一気にくずれていく事なんて私はもちろん知らなかった。
    天国と地獄を味わった様な気がした。
    戻りたいあの頃に…

    2006-01-17 19:08:00
  • 100:

    あゆみ

    涼からアフターの誘いがあれば私は用事がない限り、断らない。
    とは言っても私も夜で生きてるしいつどこで誰に見られるかわからない。
    涼も私もサイトで叩かれるような事はしない。

    2006-01-17 19:13:00
  • 101:

    あゆみ

    でも、涼に噂が尽きなかったのは事実。
    枕から始まり、客を風俗に落とすのが特技とか。笑
    本当なのかどうかはわからないが私の知ってる涼にはまずありえない。
    考えられなかった。

    2006-01-17 19:36:00
  • 102:

    名無しさん

    2006-01-17 20:28:00
  • 103:

    あゆみ

    105さん?ありがとうございます??
    読んでもらえて嬉しいです?時間ができたのでまた今から少しですが更新します?

    2006-01-17 22:09:00
  • 104:

    あゆみ

    私は涼のエースではなかったが客が被ってても放置は他のテーブルでシャンパンがおりた時ぐらい。
    大げさかもしれへんけど、本当に涼はずっと私の席についてくれる。
    涼と外で会う事もかなり多くなった。
    店に行っても涼は「シャンパンまずいから卸さんといて。」って言うし…
    それでもホストか?って思うけど店行ってもほとんどおごり。

    2006-01-17 22:18:00
  • 105:

    あゆみ

    私は仕事中、前にいる客のお酒を作っている時も涼の事を考えてしまうぐらい、涼が好きになっていた。
    真麻と涼の店に行くこともあったが、一人で行くことも多かった。
    でも相変わらず真麻とは、順調でどっちかが早く帰ってきた日にはご飯を作りっこしたりしていた。
    その時の私には涼と真麻が私の支えでできれば失いたくなかった…。

    2006-01-17 22:35:00
  • 106:

    あゆみ

    ある日、久しぶりに真麻と一緒に涼の店に行った。
    この日私は休みなしでぶっつづけの仕事だったので、疲れがたまっていてあんま乗り気じゃなかった。
    でも真麻が行こと言うのでラストまでは無理やけどって言って行く事になった。
    って言っても行ったらほとんど涼から店終わった後ご飯誘われるから結局ラストまでいる事がほとんど。

    2006-01-17 22:43:00
  • 107:

    あゆみ

    私は今日は本気で限界来そぅやからもうさっさと帰ろ〜…と思っていた。
    どれぐらい飲んだのかはっきり覚えていないけど、
    突然真麻から涼が席を立った時「あゆ姉ごめん!この後ちょっと先帰ってて」と真麻が言った。
    (思っきり涼やん‥。あゆみ涼からアフター誘われてへんし〜)

    2006-01-17 22:49:00
  • 108:

    あゆみ

    「わかったぁ〜あゆみ寝たいし」と言ってハハと軽く笑った。
    真麻もどこかしらホッとしたような表情をあゆみに見せた。
    それからちょっとして、私は帰った。
    真麻はラストまでいると言っていた。クリューグかなんかを卸していたが忘れた。そんな事より私は涼が真麻をアフターに誘った事にイラッときた。

    2006-01-17 22:55:00
  • 109:

    あゆみ

    (涼はせっかく上手い事あゆみにバレへんように誘ったのに真麻もっと上手い事ゆえよな。笑)
    そんな事を考えながらタクシーに乗り家に帰りシャワーを浴びてすぐ寝た。
    あゆみが起きた頃には真麻も帰っていて隣で幸せそうに寝ていた。
    (今日も仕事か…。)
    遅刻してはいけないので、急いで準備をして出掛けた。

    2006-01-17 23:02:00
  • 110:

    あゆみ

    (あ゙!今日あゆみ誕生日イベントやん)
    ぶっ続けだった仕事のせいか自分の事なんてすっかり忘れていた。
    (うわ最悪やっプレゼントねだるん忘れてる…)
    さすがあゆみはちゃっかりしている。笑
    急遽、行きつけの美容院に行き、セットをしなおてもらいにいった。

    2006-01-17 23:09:00
  • 111:

    あゆみ

    あゆみは涙で化粧がボロボロやったけど、どうでも良かった。
    お客さんやわざわざ、あゆみのために来てくれた数人の同級生の温かい気持ちが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
    「キャバ嬢」っていうと世間からは偏見されたりする、でもこの時あゆみは本間に「キャバ嬢」を誇りに思った。

    2006-01-17 23:30:00
  • 112:

    名無しさん

    ????????????????????????

    2006-01-17 23:38:00
  • 113:

    あゆみ

    117さんありがとうございます??少しだけ更新します???

    2006-01-18 10:12:00
  • 114:

    あゆみ

    客足も一段落ついた頃、突然ホストの軍団がきた。
    (イベントで営業かい…)
    でもどっか見かけた事のある子達…。
    (あ。涼の店の子達やん!涼もくんのかな?)とウキウキした。
    「あゆみさん!これ涼さんからっす」そう言って一人の子が私に花束を手渡してくれた。
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 10:26:00
  • 115:

    あゆみ

    ★略
    (涼から…??)「本間?嬉しい?ありがとう。涼は?」ときいた。

    2006-01-18 14:45:00
  • 116:

    あゆみ

    「涼さんは後から来るゆうてましたよ。」
    (良かった?…)と思った。下の子達は
    「あゆみさんおめでとうございます。
    オレらもせっかくのバースディイベント、飲んで帰りたいんですけど…。
    涼さんに渡すもん渡したら帰ってこいゆわれてるんで、とりあえず帰ります?」そう言って帰ってしまった。

    2006-01-18 14:53:00
  • 117:

    あゆみ

    渡しは「えぇよ?わざわざありがとう。また来て??」と声をかけ下まで見送った。
    私はすっかり上機嫌で他の接客に回った。
    優の指名客もが花束を持ってきてくれた。
    (イベント忘れとったんあゆみぐらいやん…)とか思いながら店は朝方になっても満席状態。ずっと涼を待っていた。

    2006-01-18 15:00:00
  • 118:

    あゆみ

    涼が店に来たのは、それからしばらくして。
    お客さんも少しずつ、帰りはじめていた。
    涼も連絡してくれたらいいのに突然来た。
    ドアが開いた瞬間(涼や?)と思いドレスのすそを踏まないように走りよった。
    「あ〜ゆみ?誕生日おめでとう?これ俺から」と言い何か黒い箱に入ったものをくれた。

    2006-01-18 15:10:00
  • 119:

    あゆみ

    涼が真麻をアフター誘った時イラッとした事なんて、忘れていた。忘れたかったのかもしれない。
    私は涼の気持ちが嬉しかった。素直にやっぱり涼が好き。何もいらない。
    涼がいてくれたら…。

    2006-01-18 15:14:00
  • 120:

    あゆみ

    会えば会うほど涼の笑顔を見て見れば見るほど涼が、恋しくなる。
    涼と話せば話すほど涼の声が聞けて、愛しくなる…。たまに切なくなって、
    涼が癒してくれる。
    ただ私のそばにいてくれるだけで幸せだと単純にそう思った。

    2006-01-18 15:21:00
  • 121:

    名無しさん

    2006-01-18 15:22:00
  • 122:

    あゆみ

    黒い箱の中身は…
    「はよ空けてみ??」と涼にそう言われ空けたらなんとブルガリの時計だった。
    「うわぁ?可愛い?涼ありがとう。」
    「つけてや。」
    「当たり前やぁ〜ん。」そう言い涼が私の腕に時計をつけてくれた。

    2006-01-18 15:28:00
  • 123:

    あゆみ

    でもふと私は思った。
    涼は忙しいと思ったから、あえてこの日の事、話してなかったような‥。
    (何で知ってんねやろ?)
    「涼、あゆみのイベント何で知ってたん?」と聞いた。「そういえば何でゆってくれへんかったん?ひどいやん?真麻に聞くまで俺知らんかったし」

    2006-01-18 15:34:00
  • 124:

    あゆみ

    (真麻…?)なんでやろうと思ったけど、もうそれ以上聞かんかった。
    「涼忙しいと思ったから…ごめんな!??」
    「もぅええわ。しゃあなし許したる。しゃあなしやで?」
    「はいはい?」
    優しいんか優しくないんかわからんけど、憎たらしいとこにまた可愛く思った。

    2006-01-18 15:41:00
  • 125:

    あゆみ

    涼はラストまで居てくれたけど店の片付けの当番で、とりあえず店に戻らなあかんかった。
    それから後、会う約束をして別れた。
    待ち合わせはやっぱりびくドン。
    いつもここ。

    2006-01-18 15:50:00
  • 126:

    名無しさん

    2006-01-18 16:14:00
  • 127:

    あゆみ

    涼と会ったのはもう昼過ぎだった。
    とりあえずご飯を済ませ、その後、涼の家に行った。お互い理想のタイプとか、結婚についてとかいろいろ話していて、
    涼は「自分」っていうのを、すごい持っていた。
    涼と語りあっていると突然涼の顔が近づいてきた。
    私は初めて涼に唇を奪われた。

    2006-01-18 21:33:00
  • 128:

    あゆみ

    (え…?)
    私はびっくりしてどうしていいかわからんかった。
    しばらく涼との間に沈黙が流れた。すると涼が
    「あゆみ、ごめん?」と謝りだしたので私はわけもわからず呆然とした。
    また沈黙…。
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:49:00
  • 129:

    あゆみ

    ★略
    なぜか私の心臓の鼓動は早くなるばかりだった。

    2006-01-19 14:50:00
  • 130:

    あゆみ

    「あ、あゆみ帰るわ?」
    「送るわ。本間ごめん」
    沈黙に絶えきれなくなり、私は、思わずそういった。涼が下まで送ってくれた。涼がすごい申し訳なさそうにしていたから私はあえて笑顔を作り
    「ばいばい?」と涼に向かって手を振った。

    2006-01-19 14:56:00
  • 131:

    あゆみ

    それから、私はタクシーを探して歩いていた。
    頭の中はさっきの出来事を思い出してばかり。
    でも嬉しかった。
    タクシーを見つけ私は乗った。
    「すいません。○○まで」と運転手に言い私はまだ涼の事を考えていた。

    2006-01-19 15:00:00
  • 132:

    あゆみ

    涼の事を考えれば、考えるほど私の胸はしめつけられる思いがした。
    涼とあんな雰囲気になったのは初めて。…
    やっぱり涼が好き。…
    会いたい……………。
    「涼‥‥。」

    2006-01-19 15:04:00
  • 133:

    あゆみ

    「すいません。止めてください!!!!これ!」
    そう言い私は1000円札を財布の中からあるだけ取り出して運転手に渡した。
    気付くと私はタクシーから降りていた。
    運転手はなにか私に向かって大声で叫んでいた。でもそんなものは聞こえるはずがない。
    私は今来た道を走って戻っていた。

    2006-01-19 15:10:00
  • 134:

    あゆみ

    それは無意識のうちで多分距離も、そうとうあったに違いない。
    そんな事なんて、どうでも良かった。
    ただ私は涼に会いたい一心でただひたすら走り続けた。こんなに一人の人を好きになった事が今までの私にあっただろうか。
    早く涼に会いたい。…
    会って私の気持ちを伝えたい。

    2006-01-19 20:03:00
  • 135:

    あゆみ

    一分一秒でも早く涼に会いたかった…。
    髪はくずれているし化粧もボロボロ…。
    いつもの私なら、1時間に1回は絶対に鏡を見て見た目の容姿には、人一倍気を使うのに。
    その時の私は私でありながら私ではなかった。
    涼を思う気持ちでいっぱいだった。

    2006-01-19 20:12:00
  • 136:

    あゆみ

    涼の家の前で私は、ドアをたたいた。
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    ドンドンドンドンドン!!!!!
    涼が怒ったような表情で、ゆっくりドアを開けた。
    髪も服も化粧も乱れた私を見て唖然としている……。私は「涼!!」と言って涼の顔を見た瞬間目からポロポロと涙がこぼれた。

    2006-01-21 10:49:00
  • 137:

    あゆみ

    「あ…ゆみ‥?‥」
    「涼、あゆみ来ちゃった?…あゆみもちゃんと、涼に言わな思って」
    と泣きながら言った。
    涼は状況をまだ理解できずびっくりしたままだった。それでもあゆみは話し続けた。

    2006-01-21 11:02:00
  • 138:

    あゆみ

    「涼、あゆみ嬉しかったで??めちゃびっくりしたけど…。前にな涼があゆみに好きやから付き合ってってゆってくれた時あゆみ断ったやん?
    それからあゆみな、涼の事だんだん気になりはじめて断った事ちょっと後悔した。…
    涼の顔見てる時も声聞いてる時もあゆみはめちゃ幸せやし、おいしそうにハンバーグ食べるとことか、ちょっと憎たらしいとこもあゆみは好きやで?」

    2006-01-21 11:22:00
  • 139:

    あゆみ

    涼は私をじっと見ながら、真剣に話を聞いてくれた。話せば話すほど涙が出て、目の前はぼやけて涼が2人いるように見える‥
    しかも相手は有名な売れっ子ホスト。…
    自分が傷つくだけやのに。‥わかってる!…
    でも涼が好きな気持ちは、かわれへんもん。…

    2006-01-21 11:35:00
  • 140:

    あゆみ

    傷つくんなら最初から好きになんかなりたくなかった。…
    でも今の気持ちを伝えずに黙ってる事なんてあゆみには無理。…やった。
    傷ついてでも伝えたかった。

    2006-01-21 12:18:00
  • 141:

    あゆみ

    あの時を思い出せば今も涙がこぼれ落ちるぐらい…

    「あゆみが涼を好きに想う気持ちを今ここで言うたらいつまでかかるかわからんぐらいで…。
    もしあゆみが涼を好きやってゆうたら涼はどうする?…」と聞いた。

    2006-01-21 13:47:00
  • 142:

    あゆみ

    涼はこう答えた。
    「今あゆみが言った事に最初びっくりして言葉出やんかったけど…。あゆみが俺の事想ってくれてる気持ちめちゃ伝わったし嬉しかったで?俺もあゆみに一途なんやなって改めて思た。でもな‥」

    2006-01-21 13:55:00
  • 143:

    あゆみ

    「俺もあゆみもお互いの事必要としてるわけやろ?
    俺な、本間は前からあゆみの事幸せにしたいって思ってた。…
    不安も心配もさしたくないしその時にはこの仕事やめようと思ってた。…
    でも状況がな…新しい店出す事になって俺代表に選ばれた…。」

    2006-01-21 14:04:00
  • 144:

    あゆみ

    「俺、選ばれたからには自分が納得するまでしたいと思うねん…。
    こんな俺を、世間はどう評価するかわからんけど‥。あゆみの事ももちろん考えた。…あゆみに会うたび、自分で決めたのに気持ち、揺れ動くし。…」

    2006-01-21 14:10:00
  • 145:

    名無しさん

    2006-01-21 19:11:00
  • 146:

    あゆみ

    「あゆみ。。。涼と一緒にいたい…あゆみな人一倍、ヤキモチやきやし心配性やけどあゆみ我慢できるで…?」
    本当は我慢できるかさえも不安だった。
    でも涼がいてくれるなら、どんな事でも乗り越えられる!そう思った。

    2006-01-22 11:39:00
  • 147:

    あゆみ

    涼はあゆみを抱き締めてくれた。痛いぐらいに‥
    「ん…。涼痛いってば…」
    この痛さも幸せだった。…「あゆみ、好きやで?将来、俺とあゆみの可愛い赤ちゃん産んでな??」
    「……うん///」
    そう言ってまた私と涼は抱き締めあった。

    2006-01-22 11:45:00
  • 148:

    あゆみ

    それから私は、涼と約束をした。
    お互い店には行かない事…それから心配させない事。
    それから……………

    ずっと傍におる事…。。。

    2006-01-22 11:54:00
  • 149:

    あゆみ

    あの時のあの約束…。
    ずっと傍におる事…………
    …昨日も一昨日も、隣で涼は笑ってるはずやのに。。
    私の隣にもう涼はいない…
    今でも好きやで?

    2006-01-22 12:01:00
  • 150:

    あゆみ

    その日初めて涼とエッチをした…
    それは優しくて甘いエッチでいつまでも、愛し合っていた…
    「あゆみの事、こうして抱きたかった?…」
    「あゆみも抱かれたかった?…//」
    一生離れたくないとそう思った。愛する人はこの人で最期でいいと心から思った。

    2006-01-22 12:07:00
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