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いつもアンタは…
-
1:
あゆみ
なぁ…知ってる??…
あたしら人間が この世に生まれて 死ぬまでの間…
どれだけ涙を流すんか…2006-01-07 16:29:00 -
600:
あゆみ
あたし達のテーブルには、何本も空いたボトルやビンが並んでる。
従業員がそっと涼に耳打ちをする。
ふとしたすきに涼が席を立ち、回りに行った。2006-02-25 13:27:00 -
601:
あゆみ
その先であたしが見たのは―…
《真麻》の姿やった。
あたしは一気にアルコールが抜けた気がした。
真麻は涼を妬かせるためかついたホストにべったり甘えている。それを見た涼はすかさず真麻のもとへ走った。2006-02-25 13:30:00 -
602:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はそのホストに手を合わせ謝る素振りをした。
でも涼は真麻に対して怒ったりしない。
本心は、悔しくてたまらないはずなのに「寂しくさしてゴメンな。お前を不安にさせへんように俺頑張るからな」って――。
いつかあたしにも言ってくれた―…2006-02-25 23:49:00 -
603:
名無しさん
頑張ってください?
2006-02-25 23:58:00 -
604:
美優
?しおり?
2006-02-26 00:39:00 -
605:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼の優しさ―…魅力。
涼の中からあたしが消えてしまっても、涼はあの時のまんま。
あたしにしか見せなかったあの笑顔。あたしの大好きだったアイツの笑顔。
2006-02-26 11:17:00 -
606:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
真麻は、頬をふくらましてすねたフリ――
見てたらわかる。
すべてが、《金》のための計算の上。
涼目覚ましてよ…早く気付いてよ…。2006-02-26 11:23:00 -
607:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はなかなか戻ってこない。
隣で足をゆすり、イライラしている優――。
涼を見つめるあたしの視線に気付いた真麻―。
顔が一瞬くもったように見えた。2006-02-26 11:35:00 -
608:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは目を反らした。
《嫉妬する痛い女》には なりたくなかった――
あたしの携帯が鳴った‥
(こんな夜中やのに誰やねん……)2006-02-26 11:39:00 -
609:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
携帯はすぐ鳴り止んだ。
サブ画面には
《―新着メール1件―》
あたしは携帯を開いた。2006-02-26 11:42:00 -
610:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
《受信》
2:39 真麻
無題
ふと真麻に目をやるとチラッとあたしを見て、不気味に笑った。――2006-02-26 11:46:00 -
611:
?
大好きです?続き気になる?頑張ってください?
2006-02-26 12:14:00 -
614:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
おそるおそるメールを開く。
《涼のためにいっぱい卸してくれてありがとう。シャネルのバッグ大事にするね?》
あたしは無性に腹が立った。
真麻の隣では涼が笑ってる。たとえあたしが涼の傍でなくても涼は笑ってて―。2006-02-26 16:37:00 -
615:
アキ
しおり???
2006-02-26 16:45:00 -
616:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
真麻がトイレに入ろうとした瞬間、あたしは無理矢理真麻の腕を掴んで外に連れ出した。
「離して!涼、呼ぶで?」『はよ呼びや!アンタ一体何のつもり?』
この時あたしの怒りは頂点に達していた。2006-02-26 18:09:00 -
617:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『真麻に嫉妬してんやろ?悔しいんやろ?』
その言葉でまたあたしはカーッときた。
あたしは、初めて妹に手を上げそうになった。
あたし達の声で駆け付けてきたのは―やっぱり涼やった。2006-02-26 18:13:00 -
618:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「何やってんねん!!」
涼の声に真麻が頬をかばう。
さっきまでの強気な態度はどこかへ消えていた。
弱々しい声に泣きそうな顔で涼を見つめる真麻―… 『真麻が悪いねん……大丈夫。すぐ戻るから涼は仕事戻って―?』2006-02-26 18:21:00 -
620:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼の目はあたしを睨み付ける。
「真麻ほっぺた…―」『大丈夫!!なんともないよ―…』
え?…―あたし……手あげてないやん―意味わからん…2006-02-26 18:30:00 -
621:
削除削除されますた
あぼ~ん -
622:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
は―…?何コイツ…
あたしはもう真麻を《妹》としてなんか見る事が出来なかった。
涼の耳にはあたしの声なんか届いてない。
そう真麻だけ。―涼の優しさは短所でも長所でもあるんだ…2006-02-26 18:42:00 -
623:
あゆみ
あたしに対する涼の怒りはひしひしと伝わってくる。―
あたしの気持ちは一方通行―…
真麻は『涼ごめん…悪いの全部真麻やし、あゆ姉を誤解さしたんも真麻やねん。』と泣きだす始末――
泣きたいのはあたしやのに……2006-02-26 18:47:00 -
624:
あゆみ
涼は、あたしを残して泣いてる真麻を店に入れた。
涼を嫌いになる事が出来ればどんなに楽か―。
毎日胸がつぶれる想いしなくてもいいのに―。
この腕も…元通りに戻るのに―。2006-02-26 18:51:00 -
626:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涙をこらえるので必死なあたし―。
涼の前では泣かないんだ。涼に涙は見せないんだ。
涼は泣いてるあたしが嫌いだから―。笑顔なあたしが好きだから―。
ううん。泣いてるあたしが嫌いだったから―。笑顔なあたしが好きだったから―。2006-02-26 18:55:00 -
627:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
どこまであたしって―馬鹿なんやろ…?
あたしに何の感情もない涼のために必死で涼が好きだった自分を演じる―
気持ちとは裏腹に今にも涙がこぼれ落ちそうなあたし――。2006-02-26 18:58:00 -
628:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
目の前の涼は鋭い目つきであたしをにらむ―。
「まだわからんのか??」さらに冷たく言い放つ。
何も言い返せない弱いあたし――。
さらに追い打ちをかけるように涼は言い放った。
「頼むから客でおってくれ。真麻を傷つけんねやったら俺は切る。今のお前は迷惑や―」2006-02-26 19:03:00 -
629:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
★略
「頼むから客でおってくれ。真麻を傷つけんねやったら俺は切る。今のお前は迷惑や―」2006-02-26 19:05:00 -
630:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
迷惑なんはわかってる―。痛い子なんもわかってる。
でもあたし‥初めてあんなに人を愛した。
忘れられへんぐらい一途になれたよ―。?
アンタが傷つくならあたしが傷つく。2006-02-26 19:18:00 -
631:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしはその場から逃げたくなった。
涼をふりきって店に入り、かばんを持った。
こぼれる涙―。
真麻と目があった。
笑ってる――。2006-02-26 19:30:00 -
632:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そんなあたしを店内にいる客は軽蔑の目で見る。
優は急いでチェックを済ましてる―。
涼はというと止めもせず、無表情でつったってる。
《ほんとは引き止めてほしい―。そう言いたかった》2006-02-26 19:34:00 -
633:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
上の歌詞は倖田來未の《hands》です。
この時のあたしの気持ちをまんま、歌詞にしたような曲で今でも聞くと涙があふれるぐらい想い出深い、そんな曲です。
しおりつけてくださる方や応援レスくださる方?
完結までまだもう少しかかりますが良かったら最後まで見て下さい??読みやすくするため返事のレスはまとめてしますのでお願いします?2006-02-26 19:46:00 -
634:
名無しさん
おもしろい??
2006-02-27 14:02:00 -
635:
しゅり
頑張ってね?
2006-02-27 16:26:00 -
636:
?
ばぁりおもろいからぁ━??
2006-02-27 16:53:00 -
637:
みぽ
頑張れぇ?
2006-02-27 18:08:00 -
638:
名無しさん
?
2006-02-28 08:57:00 -
639:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
もう一回真麻を見たあたし―。
やっぱり笑ってる…
涼の怒り狂う顔が頭に浮かぶ―。
涼はこんなに真麻を大事にしてるのに――
2006-02-28 14:20:00 -
640:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼が真麻を大事にすればするほど―…
涼があたしに対して怒れば怒るほど―…
あたしはあの笑顔が憎い――。
どんなに真麻に会える事を夢見たか‥。2006-02-28 14:30:00 -
641:
あゆみ
店を出ようとしていたあたしは、真麻の元へ歩み寄った。
あの時の真麻の挑発的な目――。
今でもあたしの目にはくっきり焼き付いて離れない。
あたしは真麻の腕をガッとつかんだ。2006-02-28 14:33:00 -
642:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
優や涼があたしを止める。
あたしは自分で自分を止められなくなっていた。
優の言葉なんて、あたしの耳には届かない。
もちろん涼でさえも――。2006-02-28 14:36:00 -
643:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしの《妹》やからこそあたしが真麻を変えたらなって―。
真麻もあたしと同じで辛い思いもいっぱいしてきてんやろな〜って思った。
ホンマは人一倍、思いやりのある子やのに自分の価値をさげる事でしか自分を表現できへん不器用な子やねんなって―。2006-02-28 14:41:00 -
644:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは真麻の腕を引っ張ってトイレへ連れ出した。
トイレに近いカウンターに座っていた他の客は、何事かと騒ぎだす。
あたしは真麻と二人だけで話をするため誰にも入ってこれない様に中から鍵をかけた。2006-02-28 14:45:00 -
646:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
真麻は胸の前で腕を組み、ふてぶてしい顔であたしを睨む。
負けじと睨み返すあたし―。
外からは壊れんばかりにドアをたたく音と優や涼、慶太、橘さん、いろいろな人の声が大音量のトランスとともに聞こえる。
あたしは鍵のついてるドアのぶにもたれ、真麻ですら鍵を開けられないようにした。2006-02-28 14:52:00 -
647:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
《ドンドンドンドン―…。》
「あゆみ〜。えぇからとりあえず鍵、開けや〜!!」『あゆみさ〜ん!真麻さん!鍵、開けてください!』「お前ら何してんねん!」
うっさいねん………。
大好きな優の声でさえも、怒りがおさまらないあたしに対して真麻は何も言わず腕を組み、じっとあたしを見つめていた。2006-02-28 15:01:00 -
649:
名無しさん
栞?
2006-02-28 20:54:00 -
650:
?
?
2006-02-28 20:59:00 -
651:
名無しさん
読んでるョ??頑張れ?
2006-03-01 10:49:00 -
652:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「アンタ、本間いい加減にしぃや…」『あんなバレバレの泣きまねにひっかかる方が悪いねん』「」
パシンッ―。
たまらずあたしの右手は、真麻の顔をはたいた。
「はよ泣けや……」2006-03-01 16:24:00 -
653:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
真麻は顔を上げ、さっきよりも鋭い目つきであたしを睨む。
アンタなんか妹ちゃうわ――…
なんでアンタがあたしの妹やねん……2006-03-01 16:28:00 -
657:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
全てうまくいくと思ってたらそれは大間違いやった――。
大好きな人はあたしを見失い、これからあたしは大切な人を見失うんかな―…
どうやったらいいお姉ちゃんになれる…?
2006-03-02 01:02:00 -
658:
あゆみWcwAXNWEwL
真麻はあたしを押して鍵を開けた―。
あの時のあの真っ赤な目は悲しさの涙?それとも―…あたしに対する怒りの涙?
トイレから出てきた真麻を見て涼がまたあたしを睨む。
涼―‥アンタが殺人者になるのは嫌やけど…そんなにあたしが憎いんやったら…あたしを楽にしてください。2006-03-02 01:11:00 -
659:
あゆみWcwAXNWEwL
やっぱり思う―…
あたしに見せてたあいつの笑顔は一体どこに消えてなくなったんやろ。
涼の中のあたしは一体今頃どこにいるんやろうって―。2006-03-02 01:16:00 -
660:
あゆみWcwAXNWEwL
涼の左足甲のうっすら見える火傷跡。―…
一緒にカレー作ったんよね。
アンタは『料理音痴なあゆちゃんのお助けマン』とか言って手伝ってくれてた。
でルーの中に入れる牛肉を炒めてる時、涼が後ろからちょっかい出してきて唯一のあたしの弱点である脇腹をつついたから、フライパンはひっくり返って涼の足にのった。2006-03-02 01:28:00 -
661:
あゆみWcwAXNWEwL
跡だけまだ涼の体には残ってるのに―…
涼とのいろんな思い出は昨日の事のように鮮明に覚えてる―。
ぬくもりも全部―。2006-03-02 01:31:00 -
665:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは優に無理矢理、腕をひっぱられ店を出た。
見なくてもわかった―。
涼のあたしに対する苛立ちの目―…冷めきった視線。 涼なんかどうにでもなってしまえ―。
そう思えるようになりたかった。2006-03-03 02:22:00 -
666:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
でも涼に会えてよかった…
それからあたしは優の家に戻り時が立つのも忘れて、子供みたいに泣いた。
親でさえ見せた事のなかったあたしの弱み―。
優はあたしの手をずっと握っててくれた。2006-03-03 16:13:00 -
667:
名無しさん
略ばっかでゴメンナサィ??
2006-03-03 16:14:00 -
668:
あゆみ ◆BQjr21hQ2E
橘さんからの着信があったけど、あたしは出る気にならなかった―。
泣き疲れたあたしは気付くと優のそばで寝てしまっていた。2006-03-03 16:16:00 -
669:
姫
かいて???
2006-03-03 16:18:00 -
670:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは携帯の音で目が覚めた。
時間はもう昼過ぎだった。
目は腫れまくりで、しかも寝起き―。
ブッサィ顔‥‥笑
自分に飽きれながらあたしは無意識に電話に出た。2006-03-03 16:21:00 -
672:
名無しさん
絶対無料のゲームサイトだょ☆なんか自分のキャラクターとかも作れるねん!ぉすすめぇ♪mbga.jp/AFmbb.cTnw16ce5/前にhttp://付けてね★
2006-03-03 16:36:00 -
674:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「はい―。…」
『…あのあゆみさん?」
「…。あんた誰?」
『すいません。俺…ナツっていいます。』
誰やねん…。2006-03-04 00:44:00 -
675:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「ナツ?知らんわ。」
ちなみに寝起きのあたしは非常に機嫌が悪い―。
この時もその《ナツ》に対して冷たく言い放ってしまった。
『涼さんに憧れて入ったばっかの新人です。いきなりすんません』2006-03-04 02:43:00 -
676:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ナツの電話の口調からどことなく生意気な感じがして初めて話すにも関わらず、結構馴々しかった一。
でもなぜか嫌な気なんかまったくしなかった。
‥ナツはあたしの事知ってて当たり前か―。……昨日あんな事があったんやから――2006-03-04 02:55:00 -
677:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしの電話番号はあたしが昨日店に忘れ物をした設定で涼に聞いたと―。
言っておくべき話があるらしく電話をくれたらしい。2006-03-04 03:06:00 -
680:
名無しさん
あげ
2006-03-04 14:56:00 -
682:
名無しさん
?
2006-03-04 17:10:00 -
683:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「俺…聞いてもたんすわ―…。裕也さんが電話で喋ってるのたまたま―聞いてもて……」
『…。なにを?』
「涼さん、ああなってしもたん…裕也さんでしょ?」
めちゃくちゃストレートなナツのことばにちょっと戸惑ってしまったあたし。2006-03-04 19:57:00 -
684:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
確かに裕也は今、居るべきところに居る。
だけどその事実を知ってるのはあたしだけ―。
真麻だっていきなり裕也と連絡が途絶えて、多分困ってるやろう…
ナツに《うん》って言えばいいのかなんて言えばいいかわからなかった。2006-03-04 20:02:00 -
685:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは黙り込んでしまった。
「真麻さんと裕也さんのせいでしょ…。」
弱々しい声でナツが言った。
真麻と裕也のせい――??どういう事!?‥‥‥2006-03-04 20:14:00 -
686:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
意味がわからんかった――。
「…アンタは何を知ってるん?」なんて……
この時聞かんかったらよかった―。2006-03-04 20:21:00 -
687:
あゆみ ◆KTB2DakzNY
「裕也さんは―‥涼さんが邪魔やったんですわ。」
邪魔て……
嘘言いなや。
あたしも今だに信じられへんけど―。
あの子は涼を尊敬してるんちゃうん?なにかの間違いやったんやって―。2006-03-04 20:52:00 -
688:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
↑すいません?なんかトリップおかしなりました??
2006-03-04 20:54:00 -
691:
名無しさん
??
2006-03-05 13:22:00 -
692:
あゆみ ◆KTB2DakzNY
「俺ここでは新人やけど店変わってきたんすわ。
俺がホストなりたてでホンマの新人ときに上にいたのが裕也さんやったんすよ。
こんなん言っていいんかわからんすけどその時の店のオーナーがまたうっとしい人でね。多分裕也さんが店変わったのはそれもあったと思うんですけど…俺も結果的に裕也さんの後を追ってきたって形になるんですけど。」2006-03-05 23:33:00 -
693:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ポツリポツリと話し始めたナツ。
あたしにとっての裕也は憎いだけ――。
最愛の人を奪った男を許せるほど、あたしの心は広くない。
聞きたくないわ…そんな話―。
だけどなぜかあたしはナツの口から出る一つ一つの言葉が胸に突き刺さるように聞き入っていた。2006-03-06 00:27:00 -
694:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「裕也さんは新人の俺の教育係みたいなもんしてくれてたんすよ。
本間に面倒見のいい人やしとにかく俺めちゃめちゃ尊敬してたんですわ。
でもそれは裕也さんの表の顔やったんす。
今まで誰にも言わんと黙ってたんすけど、もう時効ですよね?昨日のあゆみさん見てたら黙ってられへん思いました。2006-03-06 00:39:00 -
696:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
軽く1年は前の話なんですけど…
裕也さんのエースが店に来た時ちょうど俺がヘルプついたんですよ。
VIPルームっていう個室やったんですけど、その日そのお客さんフラフラになるぐらい飲んでて、本間誰かが肩貸さな歩かれへん状態やって―。
でそのお客さんがトイレに行こうとするから裕也さん客被ってたし俺がトイレまで連れていく事になったんですよ。2006-03-06 00:48:00 -
697:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ちょうどその個室には俺以外ヘルプついてなくて裕也さん、お客さん、俺で3人だけやったんですよ。
で、トイレに立ったお客さんがかばんを椅子に置いたままやったん俺も気付かんとそのままトイレに連れていったんですよ。
で俺、思っきり新人でしょ?
フラフラになったお客さんトイレにほったらかしたまま、なんもわからんと席戻ってもたんですよ。2006-03-06 00:54:00 -
699:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
個室の壁には外から見えて中からは見えない様にしてあったんすよ。
けどてっきり俺は裕也さんは他の被ってるお客さんについてると思ってたから、中は空状態やと思って何気なく見たら中に裕也さんがおったんですよ。
しかも何してた思います?
売り上げを支えてくれてる、ホストしての自分を支えてくれてるお客さんの財布あけてたんすよ!?
俺びっくりしてびっくりして…開いた口もふさがらんとは本間これですわぁ。
2006-03-06 01:06:00 -
701:
名無しさん
あげ
2006-03-06 05:14:00 -
702:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
俺‥それめっちゃリアルに見てもて本間にきつかったすわぁ。
で、お客さんが戻ってきて何事もなかったかのような裕也さんの顔、許せなかったすね。
お客さんが帰る時、裕也さんタク拾たんすけど抜いた金でしょうね。自分の金のようにポケットから出して『気つけや』言うてんの見てもう本間俺ドン引きすわぁ。2006-03-06 12:34:00 -
703:
名無しさん
メッチャ続き気になるわぁ?
2006-03-06 14:57:00 -
704:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
皆さん?有難うデス?
この頃全然更新出来なくてゴメンナサィ?
書き込んでくださる方本間に感謝してます??
こんな小説ですが頑張って書いていくので宜しくお願いします??続き書きます?2006-03-06 19:55:00 -
705:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
電話の向こうのナツの口調であたしは思った。
この子―…よっぽど裕也の事尊敬しててんなあ。
辛かったやろうな―…
自分にとって雲の上にいるような存在の人の裏を知った時―。2006-03-06 19:59:00 -
706:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「でも―…そんな話聞いてもあたしは裕也が、涼を邪魔やったなんて思われへん。」
だってナツ知らんやろ?
裕也な―…毎日涼のお見舞い来てな意識の無い涼にな『涼さん、涼さん…はよ起きなトイレ掃除ですよ?』って―。
あたし―‥思わず病室出たわ…2006-03-06 20:09:00 -
707:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
じゃあナツは平気で言ってん。
「裕也さんはね―…すべて金なんです。ただ《No.1》ってだけで涼さんを―‥」
嘘や嘘や嘘や‥‥
突然ナツは声が小さくなった。
2006-03-06 20:36:00 -
708:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あの日ね…裕也さん1時間おきぐらいに誰かと電話してて俺めちゃ気になってたんすよ。
でも今考えたら、真麻さんやったんすね―。
朝方、真麻さんはうちの店に裕也さん指名で来ました。
電話は―…涼さんをああするために……」
2006-03-06 20:57:00 -
709:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『もういい!ナツやめて!もう言わんといて!聞きたくないねん。もう嫌や!もう嫌やあ!』
あたしは電話越しで泣いた。
泣いて泣いて涙が止まれへんかった。2006-03-06 21:04:00 -
710:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
気付いたらナツと1時間話してた。
泣いてばっかのあたしに、『あゆみさんがしっかりしやなあかんのちゃいますか?』
ってナツはあたしを怒ってくれた。
2006-03-06 21:31:00 -
711:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは優しい言葉なんかいらんねん―。
あたしを怒ってくれたナツのその優しさが嬉しかった。
涼があたしを大事にしてくれてた分、今はあたしが涼のために向かい合うべきやわ―。って単純に思った。2006-03-06 21:40:00 -
712:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ナツと電話を切った後、あたしは迷う事なく電話帳から涼を探してた。
何があっても涼から笑顔を奪ったらあかん―。
あたしの頭にはそれしかなかった。
『涼―……』2006-03-06 21:44:00 -
713:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
呼び出し音が鳴り続ける―…
オネガィ受けて…。2006-03-06 21:49:00 -
714:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
だって昨日の今日―…。
《最低なお姉ちゃん》―。
何でもイイ…
でも―受けてもらえる自信はなかった。2006-03-06 21:53:00 -
715:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
どれぐらい鳴らし続けたやろ―…。
電話を切ろうとしたその瞬間、呼び出し音は止まった―。
あたしは一瞬声が出なかった。2006-03-06 21:57:00 -
716:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「‥。」沈黙が続く。
あたしは素直に自分の気持ちを伝えた。
『逢いたい―。』
涼はなにも喋らない…
鼻をすするあたし―。2006-03-06 22:00:00 -
717:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
わかってる―。
涼の思ってる事…
あたし―…アンタのために強くなったよ?
あたしもう失うものないもん。2006-03-06 22:05:00 -
718:
名無しさん
頑張ってください?楽しみに待ってます?
2006-03-06 22:36:00 -
720:
名無しさん
めちゃ泣きそうなった・・
2006-03-07 04:10:00 -
722:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
泣いてるのがバレないように必死で平常を装った。
再びあたし達に沈黙が流れる―。
『今日店泊やから早めに来て‥』
沈黙を破ったのは涼やった。
涼の返事にびっくりした―。2006-03-07 22:04:00 -
723:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
切られると思ってたから‥。
「……う、うん。」
とっさに返事をするあたし。
怒れへんの‥??2006-03-07 22:07:00 -
724:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは急いで準備をした。
―涼の前では泣かへん―
そう心に決めて、
あたしはタクシーに乗った。2006-03-07 22:09:00 -
725:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
鍵もかかっていないドアを開けると奥のソファで横になっている涼が見えた。
涼だけ―?‥
ガランとした店内。
店の中を見渡しても誰一人として姿は見えない。 あたしはゆっくり涼のもとへ近づいていった。2006-03-07 22:12:00 -
726:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はあたしに気付き、携帯片手にそっと起き上がった―。
まともに見られへん。
涼の顔―…
あたしは涼の前に座った。涼はじっとあたしを見つめている――。2006-03-07 22:16:00 -
727:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「いきなりゴメン」
『うん…』
うつむくあたし―。
涼は何も言わず立ち上がり見えないところへ言ってしまったかと思うと両手に水とブラックコーヒーを持ってきた。2006-03-07 22:21:00 -
728:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はあたしの目の前にそっと水をおいた。
《水…》
ダイエット…覚えててくれてたんや。
でも―…もうだいぶ痩せたやろ??2006-03-07 22:25:00 -
729:
名無しさん
友達がゆってたんゃけど掲示板のないともーど新しくなったってー?ヤフーモバイルがついたらしぃょ??誰かないともーどのアド教えてー?
2006-03-07 22:27:00 -
730:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はひざに肩肘をついて、コーヒーの中の氷を回したりつついたりしてる。
『また真麻の話か?』…
飽きれた表情で言う涼。
あたしは腕の傷に気を使いながら持っていたバッグをなんとなく抱え込んだ。2006-03-07 22:28:00 -
731:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「うん―…また真麻の話‥しつこいやろ?
でもな涼…アンタにあたしの記憶がなくてもあたしのこの頭には、全て残ってる。
あたしだって………本間はこんな事言いたくない……あたしはアンタから笑顔がなくなったら―あたし嫌やねん……だからわかって……」2006-03-07 22:34:00 -
732:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「じゃあ聞くけど…お前は真麻を好きか?俺は好きやねん。俺が真麻を嫌ったらあいつは誰に愛してもらえんねん―‥」
『そんなん…あたしだっ…。……アンタが…真麻を知らんだけや。』2006-03-07 23:07:00 -
733:
名無しさん
更新楽しみ????
2006-03-07 23:23:00 -
734:
名無しさん
気になる?
2006-03-07 23:50:00 -
736:
名無しさん
ほんまに頑張ってな。
2006-03-08 00:32:00 -
737:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
そんなんあたしだって―…。 あたしだって…
2006-03-08 10:51:00 -
738:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「真麻から聞いたで―…お前は小さい頃、みんなに可愛がられてチヤホヤされてた真麻の幸せが気にいらんのやろ?
…せやけど昔は昔やろ?今は俺があいつを守るってあいつと約束した……」2006-03-08 11:00:00 -
740:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「ちゃう!アンタは真麻のなにを知ってる?
あたしが思ってるよりアンタは真麻が好きなのはわかるで。確かに真麻が言ってる事は本間やで。お母さんもお父さんも真麻ばっかり可愛がってあたしは嫉妬してたかもしれへん。
でもな、だからこそあたしはそんな曲がった事が嫌いになった。」2006-03-08 11:12:00 -
741:
あい
続きメチャ気になります?ァゲ?
2006-03-08 17:05:00 -
742:
名無しさん
書いて??????
2006-03-08 20:34:00 -
743:
リナ
切+ょすぎるウウウゥゥ??????ま∪゙泣きそぉ+ょっ+=ぁ??頑張って??
2006-03-09 02:46:00 -
745:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
皆さん本当に応援?有難うございます?
更新します??2006-03-09 05:26:00 -
746:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「―…なあ…涼。これだけはわかってて‥‥?
あたしがここまで嫌な女になるのはアンタのためっていう事―。
真麻は、アンタを人として好いてない―…。
あゆみはいつか、アンタに理解してもらえる日がきっと来る事信じてるし。」2006-03-09 05:37:00 -
747:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
『ほんで‥‥‥これだけは絶対にわかっててほしい。2006-03-09 05:40:00 -
748:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
本間にアンタが好きやった―…
何よりも大事やった―。
アンタの笑顔――…
世界で一番愛してた事。』2006-03-09 05:45:00 -
749:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたしは全身全霊で想いを伝えた。
閉じこもってたモヤモヤがなくなった…
涼は今何を思ってるんかな??…
本間――あたしって嫌な女やんな。ゴメンナ‥‥‥??2006-03-09 05:50:00 -
750:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼は俯いたまま、どこか一点を見つめてる。
涼に全部伝わるなら何されたっていい―…
顔が腫れあがるまでボコボコにされたって―。
お金なら今からでもソープでもなんでも行ってやる…2006-03-09 05:55:00 -
751:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
あたし狂ってる……??
だけど―。
たった一つ言えなかった…
《今でも大好き》って。2006-03-09 05:58:00 -
752:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
涼はなにか考えていたのか、顔を上げると小さな声であたしにこう言った。
「お前の目を見てたら嘘はない事はわかる―…2006-03-09 06:04:00 -
754:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
でもな―…何言われても俺…真麻が好きやし真麻がおらなあかんし真麻守るねん。」2006-03-09 06:10:00 -
755:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
ガチャ―……
誰もいないはずやのにドアが開いた。
…誰?!2006-03-09 06:14:00 -
756:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
橘さん―……
振り返るとそこには橘さんがいてゆっくりあたし達のもとへ歩み寄ってきた。
涼がペコッと頭を下げる。
つられてあたしも頭を下げた。
橘さんは「お取り込み中スマンな」とあたし達が座っていたテーブルの隣のテーブルに座った。2006-03-09 06:18:00 -
757:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「まるぎこえやわ〜?」
とおちゃめに笑う橘さん。
あたしと涼は「?」という顔をしていた。
何を言いだすのかと思うと真剣な顔つきで橘さんは、涼に向かって言った。2006-03-09 06:25:00 -
758:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「あゆみちゃんの気持ち…はよわかったれや―。
人を信じる事ほど大事なもんはないで?
聞いたらあかんと思ってんけどな…俺の気持ちとして悪く思わんと聞いてな。
お前の今のその一途なとこはお前のいいとこやけど、それが100%お前にプラスになるか言われたらそれは誰にもわからん。」
2006-03-09 06:32:00 -
759:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
「お前の気持ちもわかる。
でも―…あゆみちゃんの気持ちのんがもっとわかる。
他人の俺が偉そうに言う事ちゃうけどな。
人より先に守るのは自分やで。」2006-03-09 06:36:00 -
760:
ゅな
気になる??
2006-03-09 09:36:00 -
761:
なちゅ
メチャ気になるぅ??早く更新してほしいなっ?頑張ってね?
2006-03-09 21:40:00 -
762:
名無しさん
かぃて?
2006-03-10 02:07:00 -
763:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
橘さんありがとう―…
涼が早く気付いてくれたらいいな…2006-03-10 02:59:00 -
764:
名無しさん
新スレ作ったらぁ〜?
2006-03-10 03:06:00 -
765:
あゆみ ◆mcrLIkeMDQ
最後に「まあゆっくり考えや」と橘さんは涼に言った。
机の上のタバコとライターをとるとあたしの方を向いて、少し笑った。
《がんばりや》とでもいうかのように目を大きく見開いてあたし達のもとから、離れた。
涼は―………俯いたまま。2006-03-10 03:12:00 -
766:
名無しさん
めちゃ泣きそぅ?涼くん見てたらホストでも一途な男はぃるんゃなって関心する?あゆみちゃん頑張ってね?
2006-03-11 03:46:00 -
770:
名無しさん
???しおり???
2006-03-13 06:39:00 -
776:
名無しさん
いつもアンタは?ゎドコにアルの??探してもナィので誰か張って?
2006-04-11 03:43:00 -
779:
???
http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1141928718/l5
2006-04-12 00:27:00 -
781:
名無しさん
>>1-800
2006-04-12 18:54:00 -
782:
名無しさん
?
2006-04-27 22:00:00 -
786:
名無しさん
あげ
2006-05-10 21:32:00 -
787:
名無しさん
??
2006-05-18 04:40:00