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いつもアンタは…

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  • 1:

    あゆみ

    なぁ…知ってる??…

    あたしら人間が     この世に生まれて    死ぬまでの間…
    どれだけ涙を流すんか…

    2006-01-07 16:29:00
  • 250:

    あゆみ

    手術室の前のベンチで祈るように涼の無事を願ってた…
    もしもなんて考えない。
    涼は絶対大丈夫や!!って自分で自分を言い聞かせて涙をこらえて手術室があくのを待っていた。
    「すいません」…一人のスーツの男の人が私に近づいて頭を下げた。

    2006-02-02 13:10:00
  • 251:

    あゆみ

    「オーナーの橘といいます。あゆみさんですよね?話はよく涼から聞いてました」「ウッ、はっ‥い‥ウッ…ウッ…」泣いてうまく声が出ない…
    橘さんは「落ち着いてください」と言ってゆっくり話しだした。

    2006-02-02 13:16:00
  • 252:

    あゆみ

    「正直僕も状況が把握出来てないんですけど。…さっき警察が店にきて聞いた事なんすけど。現場に、血のついた石があったらしいんです…。」
    「石……??」
    涼は人に恨まれるような人じゃない事は確か。たぶん橘さんもわかってるはず。

    2006-02-02 13:26:00
  • 253:

    あゆみ

    それやのに何で…?
    「で警察店の関係者じゃないか言うてたんすけど‥
    あいつ誰からも好かれとったし下の子もよう慕っとって正直心当たりもないんす」
    「りょ、ウッ涼は…ウッ、誰にもウッ、う、恨まれたり…ウッ…しやん‥‥ウッ」
    「そう思うんは僕も同じです。とにかく今は涼の無事を祈ったってください。」

    2006-02-02 13:36:00
  • 254:

    あゆみ

    橘さんは手術が終わるまでそばにいてくれた。
    何を話すわけでもないけど隣にいてくれるだけで心強かった。
    しばらくして下の従業員の子達が何人か来た。
    「あゆみちゃん。…大変やけど涼さんはきっと無事やで」そう言ってくれたのは慶太。初めて店に行った時涼のヘルプでついてくれた子。

    2006-02-02 13:42:00
  • 255:

    あゆみ

    電話で知らせてくれた子や。
    「涼さんなかなか帰ってこやんから、俺見に行ってん。そしたら涼さん…」
    そう言って慶太はうっすら涙を浮かべうつむいた。
    従業員の中には裕也もいた。
    みんなうつむいていた。。突然の出来事で涼が、こうなった事に悲しんでいた。

    2006-02-02 13:46:00
  • 256:

    あゆみ

    少し沈黙が流れ、裕也がポツッと言った。…
    「俺が行ってれば…」
    「…どういう事??」
    「昨日真麻が来ててそれで、あいつがタバコ買ってきてって下の従業員に頼んだんです。でもヘルプ回らんくて‥じゃあ涼さんが客待ちでたまたまあいててそれで。…」

    2006-02-02 13:55:00
  • 257:

    あゆみ

    なんて?‥真麻…??
    私は一瞬嫌な予感がした。事情はわかった。
    もう口座じゃないのに涼は真麻のタバコを買いに走った。…
    その途中、石につまづいて…本間あほな涼。…
    信じられへんかった。だって涼は……

    2006-02-02 21:00:00
  • 258:

    あゆみ

    でもその後私は衝撃の事実を知った。
    石につまづいて、こけたにしては明らかに不自然やって‥
    誰かが襲ったんやって…
    すぐ警察の捜査が入った。この事は新聞にも載ったぐらい大きくなった。

    2006-02-02 21:04:00
  • 259:

    あゆみ

    私は飲まず食わずで、どのぐらい手術室の前で待ってたんやろ…
    10時間?…20時間?…
    手術中の涼に、意識なんてあるはずがないのに、
    「笑顔なあゆみがいっちゃん好きや?」って言う涼の声が聞こえた気がして泣いたらあかんと思った。
    それでも涙はとまらない。声を押し殺して泣き続けた。涼ゴメンな…

    2006-02-02 21:22:00
  • 260:

    あゆみ

    《カチッ》…ブイーン……
    終わった。…
    [手術中]の電灯が落ちて中からは頭を包帯でグルグル巻きに巻かれた涼が運ばれてきた。
    今にも「寝坊したぁ??」って飛び起きそうなぐらい…
    手術の結果を報告に一人の医師が私に近づいてきた。

    2006-02-02 21:30:00
  • 261:

    待ってるね?

    2006-02-03 01:44:00
  • 262:

    ?ュキ?

    更新楽しみにしてます? 頑張ってくださぃ??

    2006-02-03 04:36:00
  • 263:

    名無しさん

    この小説大スキ??

    2006-02-03 20:46:00
  • 264:

    あゆみ

    応援してくださってる皆さん??書き込み本当にありがとうございます??今から続き書きますね??

    2006-02-03 21:07:00
  • 265:

    あゆみ

    その医師は私の前にきてペコッと頭を下げ、
    「中村あゆみさんですね?渡辺涼さんの事でちょっとこちらへ…」
    医師はそう言って私はいかにもドラマで出てきそぅな部屋につれていった。
    「どうぞおかけください…」
    「…失礼します。」私の心臓の鼓動は前にいる医師にも聞こえそうなぐらい激しくまともに顔もあげれなかった。…

    2006-02-03 21:12:00
  • 266:

    あゆみ

    「…長時間にわたる手術はなんとか成功しました。
    ……ですが……」「…」
    「頭部にはひどく外傷がありましたが今は脈拍も落ち着いてます。ですが…脳が突然衝撃を受けたため若干、後遺症が残る恐れが…」
    「りょ、涼は助かるんですか?!」
    「これからしばらく様子を見る必要があるので今はなんとも…」

    2006-02-03 21:18:00
  • 267:

    あゆみ

    「後遺症…とは、なんの事でしょうか…」
    「発見もかなり遅れたせいで…申し訳ございませんが今ははっきりとお答えできません…」
    私はその場で目の前にいる医者の胸ぐらでもつかんだろかと思った。
    後遺症って何やねん…
    何のうそやねん…

    2006-02-03 21:24:00
  • 268:

    あゆみ

    何ゆわれても信じられへんかった…
    信じたくなかった…
    こんな現実受けとめられるはずないやん?。
    だってな、昨日あんなアホみたいに笑ってたのにやで?…
    「お前、どこおんねぇん!」って、かかってくるはずのない涼からの電話ずっと待ってた。

    2006-02-03 21:28:00
  • 269:

    あゆみ

    いろんな人が見舞いに来てくれたり、私も毎日つきっきりで涼の傍にいたけど…
    ときどき…(あたしこんなとこで何してんやろ?はよ帰って涼が好きなハンバーグの材料買いに行かな…!)
    まだ現実を受けとめられずにいたり…

    2006-02-03 21:32:00
  • 270:

    あゆみ

    でも絶対に涼には涙見したるか…!!って、
    意地っ張りででも本当は、弱い私。
    毎日が不安で不安でおかしくなりそうだった。
    「涼、仕事遅刻すんで?はよ起き!」麻酔は完全に切れてるはずなのに眠り続けてる。涼の前では、笑ってないと恐くて私じゃいられなくなると思った。

    2006-02-03 21:38:00
  • 271:

    あゆみ

    泣きたいときは涙が枯れるまで泣いた。
    私が唯一、本音の私でいれる場所である…
    いっぱい並んでる公衆電話の一番端っこ。
    自分を責めずにはいれなくて何回涼に謝り続けたか…

    2006-02-03 21:43:00
  • 272:

    あゆみ

    ご飯なんて喉すら通らない…無理に食べても吐く。
    そんな日々が続いてダイエットって言いながら周りからは《つまみ食い女》とか言われてた私がたった一週間で5キロも痩せた。
    誰かに助けてほしくて励ましてほしかった。
    「好きやで?」って言うても涼は幸せそうな顔で眠りながら目をつぶったまま。

    2006-02-03 21:49:00
  • 273:

    あゆみ

    早く「あゆみ?」って呼ぶ涼の声がききたい…
    早く涼の笑顔が見たい…。
    ギュッて手つないで、何かするわけでもないけど涼の温もり‥早く感じないと、忘れてしまうやん…
    いつも傍におったから気付かれへんかった事。やっとわかった。…
    やっぱり涼がいないと私はダメなんやって事。

    2006-02-04 20:57:00
  • 274:

    あゆみ

    なぁ…涼…覚えてる…??
    涼が初めて私の前で泣いた日。
    あたしが初めて涼の涙見た日。…

    2006-02-04 21:04:00
  • 275:

    あゆみ

    あゆみ、恥ずかしくて言われへんかったけど…あの時に言ってくれた言葉…
    《あん時の約束》……
    くさいけどあゆみにとっては何にも変えられへん大事な宝物やねん。
    こんなあゆみやから…考えたくないのに毎日いらん事ばっか考えてしまうし…。不安な時とか辛い時に涼のその言葉で何回救われたか‥。感謝してんねんから…

    2006-02-04 21:11:00
  • 276:

    あゆみ

    生まれてはじめてやった。《将来の夢》ってやつ?
    人に話したの。…
    あゆみの将来の夢………。            

    ーキィ姉ちゃんになりたいー

    2006-02-04 21:18:00
  • 277:

    あゆみ

    本間のお姉ちゃんみたいに優しくしてくれた人。
    《家族》を教えてくれた人。
    クラスの子はみんな、ピアノとか習字とかそろばんとかいろいろ習ってた。
    あゆみはそれがうらやましかった。
    家に帰っても毎日退屈やしバービーちゃんも持ってない。

    2006-02-04 21:25:00
  • 278:

    あゆみ

    ん〜…唯一の遊び道具ってゆったらけん玉とかお手玉?笑
    なんしあゆみのママ………婆ちゃんやねんもん。。
    でもキィ姉ちゃんはあゆみとけん玉してくれた。お手玉してくれた。
    家も向かいやったし。毎日のように一緒の服、着てたあゆみに小さくなったお古の服くれて…ピアノも教えてくれた。

    2006-02-04 21:32:00
  • 279:

    名無しさん

    ????

    2006-02-06 01:07:00
  • 280:

    あゆみ

    本間は、千穂ってゆう名前やのに何かあゆみ昔っからキィ姉ちゃんって呼んでてん。
    なんでかわからんけど…
    キィ姉ちゃん、ずっとあゆみと遊んでくれててあゆみ大好きやった。
    キィ姉ちゃんみたいな可愛くて優しくて、いつもみんなから慕われてて、だからあゆみもキィ姉ちゃんになりたかった。

    2006-02-06 16:16:00
  • 281:

    あゆみ

    小さい頃の話も全部、涼に話した。
    今まで、誰にも話したこともなかったあゆみの本間の気持ち…?…?本音?
    涼の過去も初めて聞いた。

    2006-02-06 16:21:00
  • 282:

    あゆみ

    「辛かったな‥」ギュッて抱いてくれた。
    「これからはそんな思い俺が絶対させへん。二人で幸せになろな」
    って言ってくれた事。
    あゆみ忘れへんで?胸ん中に大事にしまってんねんから。宝物…

    2006-02-06 16:23:00
  • 283:

    あゆみ

    信じてんねんから…。
    涼が、また目あけてくれる事……また私の名前呼んでくれる事‥
    生まれて初めて、愛した人でたった一人をここまで考えた事なんかなかった。
    家族がいなくて当たり前だったから淋しいのも慣れっこやった。
    私、頑張ったやん?いつも平気な顔してたけど本間は辛かった…

    2006-02-06 20:02:00
  • 284:

    あゆみ

    ‥‥Σ
    私の手がかすかに感じた。握っていた涼の手がピクッと動いたこと。
    「涼……?涼?…」
    一瞬確かに動いたやんな?涼…??あゆみやで!?!反応がない。私は枕元のナースコールをおした。

    2006-02-06 20:29:00
  • 285:

    あゆみ

    急いでかけつけてきた看護婦さんが涼の耳元で名前を呼んだ。
    涼の手はまたピクッと動く。
    それを見た看護婦さんは、何度も何度も呼び続けた。
    私は涼の手を強く握り締めながら涼の目があくのを待っていた。

    2006-02-07 16:51:00
  • 286:

    あゆみ

    看護婦さんはこの時、涼の意識が戻る事がわかったのか「目が覚めるまで名前呼んであげて」と言ってくれた。
    「目が覚めたら呼んでください」と言い他の患者さんの検診に行った。
    そんな看護婦さんの優しい気持ちがうれしかった。

    2006-02-07 16:58:00
  • 287:

    あゆみ

    看護婦さんの言った通りに私は耳元で涼の名前を呼び続けた。
    涼はかすかに反応を示してくれた。
    目は覚めた。どれぐらい涼の名前呼んでたやろ?
    そんな事より嬉しくて涼の前では泣かんって決めてたのに自然に涙が流れてしまった。

    2006-02-07 17:02:00
  • 288:

    名無しさん

    2006-02-07 17:06:00
  • 289:

    あゆみ

    「何しに泣いてんねん!あほかぁ!」って言われると思った。…
    言ってくれると思った。
    涼は涙を流すあゆみをただ見つめるばっかでしかも、不思議そぅな顔で見つめてる。

    2006-02-07 19:21:00
  • 290:

    あゆみ

    そんな涼を見て私は思った。
    (あ…もしかして、あの日何が起きたか覚えてないんやわ。)
    私はそれが涼にとっては、幸いやと思った。
    この怪我が治れば、何にもなかったように今までの幸せな生活に戻れるって…

    2006-02-07 19:24:00
  • 291:

    あゆみ

    それでも私は許したくなかった。
    涼をこんな目にあわせたやつの事‥。
    だけどこうして涼の記憶が無い中で私は涼が無事さえいてくれたら《犯人探し》なんかする気ないし。

    2006-02-07 19:27:00
  • 292:

    あゆみ

    何日ぶりかに目を覚ましたんやから、泣いてるあゆみなんかじゃなくて笑ってるあゆみを見せな…
    必死に涙を手で拭きながらこらえた。
    うまくしゃべれない…
    それでも笑った。

    2006-02-07 19:30:00
  • 293:

    あゆみ

    本間は言いたかった。
    何でこんな心配かけんのよ!あゆみ毎日不安で不安でおかしくなりそぅやってんで?って…

    2006-02-07 19:32:00
  • 294:

    あゆみ

    けど生死を彷徨って今こうして強く生きてる涼を目の前にして出た言葉は
    「涼アリガトウ。よぅ頑張ったね」って。‥
    ただそれだけ。
    アリガトウしか出てこやんかった。

    2006-02-07 21:14:00
  • 295:

    あゆみ

    泣くあゆみに涼が、ボソッとつぶやいた。
    「大丈夫ですか?‥」って。
    こんな時に冗談やめてや!。…
    からかわんといてや!…

    2006-02-08 19:28:00
  • 296:

    あゆみ

    「涼、なんか食べたいものない?」
    「…すいません。誰ですか!?」
    なんて??あゆみやん。
    一緒に住んでたやん!将来幸せになろなって…言ってくれたやん…

    2006-02-08 19:32:00
  • 297:

    あゆみ

    とりあえず意味がわからなかった。…
    状況が把握出来やんくて、何度も涼に問いかけた。
    せやのに涼は首をかしげて困ってる。
    信じられへん。ってゆうか「もぅえぇから?」って。

    2006-02-08 19:35:00
  • 298:

    あゆみ

    その状況は、何日たっても変わらない。
    大好きな人…涼の傍にいられて幸せなはずやのに‥‥
    こぅやって涼が目を覚ましてくれる事あれだけ待ちどぉしかったのに。
    なんか傍にいる事に辛く思ってしまった。
    私は医者に言った…

    2006-02-08 19:39:00
  • 299:

    あゆみ

    目を覚ました時、言った涼の言葉からすべて全部。…
    辛かった。ただそれだけ。
    医者はなにか思い当たる事があったに違いない。
    「すぐ検査を」と言ってどこかへ走っていった。

    2006-02-08 19:44:00
  • 300:

    あゆみ

    戻ってきた医者は検査の為か涼をベッドから移動させ他の病棟へ連れていってしまった。
    うすうすわかってた…
    でも現実を受けとめたくなかっただけ…。
    検査結果はあいまいだった。ただ医者の言葉はこうやった。…

    2006-02-08 19:47:00
  • 301:

    あゆみ

    《突然の衝撃による一部の記憶障害》…
    簡単に言えば《記憶喪失》…
    こんなドラマみたいな事が、あるもんか!!って思った。
    しかも一番辛かった事は、あゆみだけが涼の中に残ってなかった事。…
    涼にとってあゆみは消したい存在やったん?…って私は泣き崩れた。

    2006-02-08 19:52:00
  • 302:

    あゆみ

    泣き崩れてる私に医者は、こう言った。
    「お辛いでしょうが…まれにあるんです…。その人にとって一番の大きな存在の記憶が突然の衝撃が加わったせいでの一部の記憶喪失だと」…
    《大きい存在…??》
    医者は続けた。
    「その一部の記憶はもとに戻る方と残念ながら戻らない方がいらっしゃいます。渡辺さんの場合なんとも…」

    2006-02-08 20:01:00
  • 303:

    あゆみ

    目の前が、一瞬で真っ暗になった。…
    絶望に陥った感じ?!‥
    私、これから先どうしたらいいんやろ?って。
    もぅ涼の中には私…おらんねやんな。?
    愛されなくても愛したいって…やっぱり甘いカナ…?

    2006-02-08 20:06:00
  • 304:

    あゆみ

    今私の事、どんな風に思ってんねやろ!?……
    涼が目を覚ましてから毎日毎日入れ代わり立ち代わりでいろんな人がお見舞いにきてくれた。
    涼の復帰を願ってみんなが果物や花をもってきてくれた。
    オーナーの橘さんや店のコとは親しげに話すのに私は敬語……
    逃げ出したかった。こんな状況から。

    2006-02-08 20:10:00
  • 305:

    あゆみ

    中でも《裕也》はほぼ毎日涼を見舞いにきた。
    (このコよっぽど涼を尊敬してんねやな〜)って思った。
    真麻も1、2回きてたけどなぜか顔をあわす気にもなれずに後ろ姿を見送っただけ。
    ぉ礼言わなあかんのに、私って本間あかんなぁ。

    2006-02-08 20:14:00
  • 306:

    らいむのしぉり??

    2006-02-09 03:02:00
  • 307:

    あゆみ

    「あゆみさん」って呼ばれる事が何より辛かった。
    涼の顔も声も仕草も全部があゆみにとっては懐かしいのに涼が見てるあゆみは、ただの出会う前のあゆみで。…
    今まで作ってきた思い出も全部、涼にはないんやって思うと辛くて辛くて悲しかった。
    あの頃に戻りたい。…

    2006-02-09 16:11:00
  • 308:

    あゆみ

    そんな中、刑事さんが度々涼の病室を訪れた。
    涼は、あの日の事を忘れたわけじゃなかった。
    刑事さんが何かしら事件についての事を涼から聞きだそうとしても、涼は一切、口を開かなかった。
    辛かったやろぅな…涼の心は綺麗すぎるねん…

    2006-02-09 17:55:00
  • 309:

    あゆみ

    あの事件の事は日にちが、たつにつれてだんだん明確になり、《殺人未遂事件》として警察は捜査を始めた。
    涼は衝撃によって受けた体のあちこちのリハビリに励んでいた。
    あいかわらず「あゆみさん」。
    そう呼ばれるたび私は加害者が憎くて仕方がなかった。

    2006-02-09 18:03:00
  • 310:

    あゆみ

    涼…知ってたんやろ…?
    あゆみな、涼の事わからんくなった。…
    涼にとっての幸せって何??

    2006-02-09 18:06:00
  • 311:

    らいむのしぉり?

    2006-02-10 15:34:00
  • 312:

    あゆみ

    涼は思っていたより外傷もひどかった。
    (もしかしたら…このままあゆみの事わからんかったら…)
    とかいろんな事が頭をめぐった。
    涼にふれられへんし、傍にも行かれへん。しまいにそろそろ私…気狂ってまいそぅ…。

    2006-02-11 10:30:00
  • 313:

    あゆみ

    いきなりあゆみの事、思い出してくれるんちゃうか…って思ったりした。
    傍におる事で、記憶が戻りそうな気がして一日の半分ぐらいは涼の傍にいた。
    やっぱり私には《幸せ》って似合ってないんよね?…
    ちょっと夢見すぎやんな…?

    2006-02-11 10:38:00
  • 314:

    あゆみ

    涼は手術の時、頭に負った傷を縫合するために傷部分の剃った髪をやたらと気にしていた。
    《ホスト》としての自分は、忘れてなかった…。
    外見重視のホストには厳しい ゃんな…
    退院したら復帰するんカナ?聞きたいけど…。私、他人やもんな…

    2006-02-11 10:45:00
  • 315:

    あゆみ

    びくドン行ったら絶対ハンバーグ頼む事…
    寝る時は絶対ほっぺの下に両手を合わせてひいて寝る事…
    外見、クールなホストを演じてるけど実はめちゃめちゃ甘えたで情熱的で。…
    あゆみは涼のいろんな事いっぱい知ってんのに……涼もあゆみの事知ってよ。。

    2006-02-11 10:54:00
  • 316:

    あゆみ

    本間は、涼が愛しくて愛しくてしゃあなぃのに…
    今にも苦しいぐらいギュゥッて涼に抱きつきたくて…
    なんか言葉にできやんくて胸がつまっていく…。
    助けて…って何回心の中で叫んだやろ。涼ゴメン。…

    2006-02-11 11:00:00
  • 317:

    あゆみ

    涼はちょっとずつちょっとずつ回復していった。
    本間は涼の回復を喜ぶべきやのに‥恐かった。…
    このまま退院してって「あゆみさん色々アリガトウナ。」って私の傍を離れていきそうで…
    こんなあゆみでゴメンナ?‥ひねくれてるカナ…?

    2006-02-11 11:04:00
  • 318:

    名無しさん

    切ない?

    2006-02-11 11:06:00
  • 319:

    あゆみ

    あの事件から約2ヵ月…
    別人のように元気になった涼‥。
    「もうすぐ退院できるやん??頑張ろな…」
    って笑顔で言ったけど‥‥本音は違うかった。素直に涼の回復と退院を、喜んであげられへん自分が嫌やった。

    2006-02-11 11:11:00
  • 320:

    名無しさん

    違うスレでらいむを批判してた主発見?

    2006-02-11 17:11:00
  • 321:

    名無しさん

    2006-02-11 17:18:00
  • 322:

    名無しさん

    2006-02-11 17:51:00
  • 323:

    名無しさん

    2006-02-11 17:52:00
  • 324:

    あゆみ

    そんなある日私は見てしまった。…
    真麻は私がいないすきに涼の病室に行って二人きりで、コソコソ話してるとこ。
    真麻はまだ諦めてなかった。涼の事…
    あの子は今の涼に私の記憶がない事をいい事に、こぅしてよく来てたみたいやった。

    2006-02-11 20:45:00
  • 325:

    あゆみ

    どうりで変やと思った。
    変えたはずのない花の水、むいたはずのない果物…
    私の気持ちは一途やのに、涼の気持ちは今一体ドコにあるん?…
    私の一生分の涙…返してよ…。

    2006-02-11 20:50:00
  • 326:

    あゆみ

    私の気持ちは一方通行…
    私に《涙》がない日はなかった。
    たまに見せる私の大好きな涼のあの顔。
    あの頃がなつかしくて私は過去を振り返ってばっかでもっと強く生きる!って、誓ったのに…
    私の欲しいもの、ぜぇんぶ持ってる真麻がうらやましかった。

    2006-02-11 20:54:00
  • 327:

    あゆみ

    ある日、医師から涼の仮退院日が通告された。
    あと2週間。      
    「あゆみ!!びくドン行こや!」          
    え…????

    2006-02-11 21:00:00
  • 328:

    あゆみ

    涼の声が聞こえた気がして目が覚めた。
    でも涼の方を見ても気持ち良さそうに寝息をたてスヤスヤ寝ている。
    夢…??
    それから不思議な事にこの錯覚は毎日のように起きてそのたびに私は飛び起きた。

    2006-02-11 21:03:00
  • 329:

    あゆみ

    涼はもう、あゆみの方には振り向いてくれへんの? 
    あゆみは、半ば記憶が戻らんでも、また0から思い出作っていけばいい。
    ってそう思ってた。
    これから先の事なんか一つも考えてないけど…医師の言葉を信じて‥って。。。そんな甘い話ないわな……

    2006-02-11 21:07:00
  • 330:

    あゆみ

    真麻と裕也の仲はまだ続いてた。
    でもわかってた。…
    真麻が本間に好きなんは涼やって事。
    涼の病室に行くたびバッタリ会った。「あゆ姉大変やな?真麻涼に拾ってもぅたし。だから涼とあゆ姉の力になりたい。真麻にできる事やったらなんでも言って?」って言う真麻。

    2006-02-11 21:12:00
  • 331:

    あゆみ

    「涼に会わんといて」なんて言葉、言えるはずもなく、とうとう涼の退院日がせまってきた。

    2006-02-11 21:35:00
  • 332:

    あゆみ

    涼が入院中、綴っていた‥私の一冊の大学ノート。
    《日記》…
    ------------------------9月21日(火)
    「助けて」って言うてもその先には、誰もおらんけど。あゆみどうしたらいい?…あゆみが、涼にとっての‥《大きい存在》…???
    《消したい存在》じゃなくて‥??もしこうした神様がいるなら‥涼には優しくしてください。全部あゆみが被るから…

    2006-02-12 08:47:00
  • 333:

    名無しさん

    2006-02-12 09:39:00
  • 334:

    あゆみ

    9月24日(金)
    ------------------------今日も涼は隣で笑ってる。その笑顔、これからも好きでいて…イイデスカ?
    傍で笑っててもイイデスカ?
    《愛されなくても愛したいと思った》この言葉、涼にあげるわ。

    2006-02-13 00:28:00
  • 335:

    名無しさん

    早く書いて

    2006-02-13 01:29:00
  • 336:

    名無しさん

    2006-02-13 01:36:00
  • 337:

    あゆみ

    9月27日(月)
    ------------------------少しずつやけど食欲が出て、おいしそうにご飯を食べる涼。
    頭の傷ははまだ痛むらしく、あかりちゃん(看護婦)に軽い痛み止めを打ってもらってる。
    最近は呼び方が、「あゆみさん」から「あゆみちゃん」になった。
    もしあたしが胸に秘めてる過去の事、打ち明けたら…涼はなんていうんやろ――……

    2006-02-13 16:13:00
  • 338:

    あゆみ

    9月28日(火)
    ------------------------「あゆみちゃん、料理得意やろ?!」「ん〜…結構するよ。」「あゆみちゃんの料理美味そう!!今度ハンバーグ作ってやぁ?」「えぇよ」…
    あんとき笑って言ったけどきつかった――……
    いつも「うまいわぁ!」って食べてくれてたやん…。
    涼の言葉、一つ一つがあたしにつきささる。重いわ…そろそろきついわ…。

    2006-02-13 16:56:00
  • 339:

    名無しさん

    2006-02-13 18:06:00
  • 340:

    あゆみ

    涙でピラピラになってしもた《あゆみの日記…》
    涼との思い出…心境…思い浮かんだいろんな事を片っ端から走り書きした。              
    人間が流す一生分の涙…お茶わんいっぱい。
    あゆみわな、軽くたった何日間の間でバケツ一杯は流してるわ…。
    涙ってなんでこうもお利口さんなんやろ…流しても流しても次々出てくる。きっと底がないんやろね?

    2006-02-13 19:55:00
  • 341:

    ぃぃちこ

    しおり

    2006-02-14 08:13:00
  • 342:

    あゆみ

    知らんかった―‥
    あの時まで。いや…本当は知りたくなかった―…
                私は悪魔をもった―…
    悪魔が私を突き落としたんだ。…
    私の居場所は暗い闇の《ブラックホール》

    2006-02-14 10:03:00
  • 343:

    あゆみ

    ぃいちこさんやあげてくれてる皆さん?
    有難うございます?
    ダラダラで本当にすいません??
    絶対完結させたいと思うんで良かったら最後まで見てください?お願いします?

    2006-02-14 10:07:00
  • 344:

    あゆみ

    涼は無事に退院した。
    これから先どうなんの?             寝ても起きてもどこにいても―…あたしの目の前は真っ暗。
    いつになったら光があたしを照らしてくれんねやろ。            二人で住んでた家はどうすんの??―…涼はどこに行くの?

    2006-02-14 11:53:00
  • 345:

    あゆみ

    ↑略すいません?

    2006-02-14 11:59:00
  • 346:

    あゆみ

    家に帰ったら―…あたしを思い出してくれる?
    だってなまだあの時のままなんよ?        
    写真も飾ってるやん?―…仲良くならんだ水色とピンクの歯ブラシも―‥
    色違いのマグカップも―‥

    2006-02-14 12:08:00
  • 347:

    あゆみ

    「どんな子やったかなぁ?」涼の意識が戻って間もない時、ふと携帯を見てつぶやいた。
    《…?》
    不思議そうに見たあたしにこう言った。
    「お客さんや思うねんけどな?顔がイマイチ出てこやんねん。勝手に登録されたらわからんわ」

    2006-02-14 12:33:00
  • 348:

    あゆみ

    「アハハ。大変やな」と答えた。
    でもあとから思った。
    《思っこあゆみの事ちゃん―?…》
    あほやな…本間。
    自分の事やのに!何笑ってんやろ―…

    2006-02-14 13:31:00
  • 349:

    あゆみ

    でも病室で番号を交換した。
    それでその晩、すぐ電話がかかってきた。
    やっぱりあの家帰ってんやな―…
    内心ドキドキしてた。
    写真見て何思うんやろ。ピンクの歯ブラシ見て何思うんやろ。それにマグカップも…

    2006-02-14 13:35:00
  • 350:

    あゆみ

    ものっそい声―‥震えてたやろな‥
    でも涼の声の方が震えてた気がしたのは私の勘違い?カナ…
    「はい!」『…しもし?…‥ゆみちゃん?』「え?涼?」『うん。…のさ、ちょっと‥聞いてもらいたい事‥‥‥‥‥‥あんねん』
    電話の向こうの涼は元気がなかった。―…

    2006-02-14 17:03:00
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