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悔やみきれない
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1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
401:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
確かに自分の家に帰ってから風呂に入るよりも今ご飯待ちの時に入れた方が時間が短縮出来る。
「ありがと^^じゃぁ借りるわ♪お風呂どこ??」
「廊下に出て4番目のドア^^というかなんかアタシ達同棲してるカップルみたいだね笑」
「そうやな^^」2006-01-16 15:16:00 -
402:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里の頭をくしゃくしゃっと撫でて照れ笑いしている由里につられて俺もちょっと照れた。
「じゃー風呂行ってくるわ♪」
「いってらっしゃい^^」
言われた通り俺は廊下に出て4番目のドアを開く。2006-01-16 15:18:00 -
403:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ひとつは銭湯並にでかい風呂でもうひとつは丸いジャグジー風呂。
両方とも由里が俺が起きる前に沸かしてくれてくれたみたいだった。
(どっちから入ろーかなー…♪)
俺は初めて銭湯に来た小学生みたいにウキウキしてた。笑2006-01-16 15:25:00 -
404:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
一通り風呂に入ってシャンプーをして身体を洗って風呂場を出た。
バスタイルで身体と髪を拭いてまたスーツを着た。
廊下を歩いてリビングに向かっていると由里の電話で話している様な話し声が聞こえてきた。
「解ってます。ちゃんと今日行きますから…そんなに心配しないでください。」2006-01-16 15:37:00 -
405:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(由里自分の父親に敬語で話すんや?!)
なんとなくビックリした。
まぁこの時の由里の電話の相手、ホントは父親じゃなかったけど…。
この時の俺には由里の嘘に気付く訳がなかった。2006-01-16 15:41:00 -
406:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「今日親父さんとこに行くん??」
「うん…。しばらく行かなきゃいけないの。いろいろ事情あって。」
また急に寂しそうな表情を見せる由里。
(やっぱり親父さんと気まずいんかな…?)俺はそのくらいにしか思ってなかった。2006-01-16 15:44:00 -
407:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「あ!貴晃風邪引いちゃうから髪の毛乾かさなきゃ!ドライヤー出して来るね。」
どことなく気まずい雰囲気に由里は逃げる様に風呂場へドライヤーを取りに行く。
(やっぱ由里はさりげない事ひとつにも良く気が利くなぁ…)
俺はただただ感心するばっかりだった。2006-01-17 02:49:00 -
408:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「はい^^ドライヤー。そこにコンセントあるから髪の毛乾かしてて。あとは卵焼くだけだから^^」
「ありがと^^オムライス楽しみやわー!」
俺はソファーに腰掛けて自分の髪を乾かしながら、キッチンに立ってる由里の後ろ姿を見てた。
(俺は絶対由里みたいな人と結婚したいわ…というか奥さんにするなら由里がええな…)2006-01-17 02:53:00 -
409:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ぼんやりとそんな事を思った。
「よしっ♪オムライス出来たぁ^^」
由里が笑顔でソファーに座ってる俺の前に大きなお皿を持って来る。
由里が作ったオムライスは俺が想像してたのとかなり違った。2006-01-17 02:55:00 -
410:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「うわ!マジでうまそうなんやけど!!!!!!」
俺が想像してたのは普通のチキンライスにケチャップのオムライス。
でも由里が持ってきたのはまるでオムライス専門店で出される様な手の込んだものだった。
ケッチャップではなくデミグラソースで卵も半熟。チキンライスも味付けが全く違う。2006-01-17 02:59:00 -
411:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
中にはとろけるチーズまで入っていた。俺は感激して食べながら
「ほんとにこれ由里が作ったん?!マジおいしいしプロ並やわ!!!」と言うと
「ありがとう…^^オムライスはあたしの一番得意な料理やねん♪」
と由里は照れくさそうに笑っていた。2006-01-17 03:02:00 -
412:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「あれ…?由里は食べへんの…?!」
「あたしお腹空いてないから^^もう自分の作るオムライスにも飽きちゃったしね笑」
なぁ由里。あの時お前の変化に全然気付けんでごめん。
笑いながらもあの日はずっとどっか寂しそうな顔してたよな。2006-01-17 03:05:00 -
415:
まりぁ
ぇ 何で嘘ついたの?急展開だぁ?楽しみに待ってます?
2006-01-17 15:49:00 -
416:
名無しさん
早く書いてぇ〜気になって寝られへん(>_
2006-01-18 15:41:00 -
417:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
428さん429さん読みやすくして頂いてありがとうございます^^
まりぁさんいつも感想ありがとうございます♪これから完結に向けてラストスパートです。
431さん更新遅くなってごめんなさい^^;今からまた更新します♪
2006-01-18 20:36:00 -
418:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺がオムライスを食べ終わったのはPM10:30頃だった。
「あーそろそろ仕事の準備しに帰らんとあかん…」
「そっかぁ…寂しいな…。でもお仕事頑張ってね^^」
「ありがと^^また来てもかまん??」2006-01-18 20:39:00 -
419:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「もちろん♪下まで送るね。タクシー呼ぶ??」
「あーうん。タクシー呼んで。」
ふたりで由里の家を出てエレベーターに乗る。
エレベーターの中で何度もキスをした。2006-01-18 20:41:00 -
420:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
1Fに着いて由里がフロントの人に
「タクシーを1台呼んでください」と言っていた。
エントランスホールにあったふかふかのソファーに二人で腰掛けて待つ。
5分くらいですぐにタクシーは着いた。2006-01-18 20:43:00 -
421:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
マンションから出て俺はタクシーに乗った。
由里はタクシーに乗り込んだ俺を見ながら笑顔で手を振っている。
でもいつもよりもどこか哀しそうな笑顔だった。
今も目に焼き付いて離れない。俺が見た由里の最後の笑顔−2006-01-18 20:46:00 -
422:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里はあの時一体どんな想いで俺に笑顔を作った?
そう想うといたたまれないんだ。
なぁ、ひとつだけ言わせてくれ。
由里のその有り余る程の優しさは俺にとっては少し残酷過ぎたよ。
そんな優しさなら 俺は要らなかったんだ。2006-01-18 20:50:00 -
423:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はその後自分のマンションに着いてさっさと着替えて仕事へ行く準備をしていた。
コンコンッ イキナリ着替え中に部屋のドアを叩く音がする。
「優也どしたん?」そう言ってドアを開くとにやけた顔の優也が入って来た。
「貴晃相変わらずえぇ体しとるのぉ♪」2006-01-18 20:53:00 -
424:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
エロオヤジ並の優也のにやけ顔に思わず俺は笑った。
「あれー?帰るの遅かった割にはキスマークとか付いてへんやーん?」
「お前はアホか!!!!!!!!」
俺は照れながら怒鳴った。2006-01-18 20:55:00 -
425:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「えー?もしかしてお前由里ちゃんとヤラんかったん?!」
「そんなんするわけないやろー!!」
「マジ?!なんで?!よー我慢出来たなー!由里ちゃんあんなええ身体してんのに!俺やったら家でふたりきりとか間違いなく押し倒すわー!」
「お前と一緒にすなっ!!笑 俺は由里を大事にすんねん!付き合ってないのにそんなんしたくない。」2006-01-18 20:58:00 -
426:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「…なぁお前、ホンマに由里ちゃんの事は裏切んなよ?!俺がやっとの想いで諦めたんやから!」
急に真剣な声になる優也に少し驚いた。
「由里を裏切る訳ないやろ。今は一刻も早く仕事を落ち着かせたいねん。それから由里と真剣に付き合うし。」
俺も真顔で優也を真っ直ぐ見て言った。2006-01-18 21:01:00 -
427:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「そっか…。俺は貴晃の事も由里ちゃんの事も大好きやからホンマふたりには幸せになって欲しいわ!メッチャ応援するで!!」
「ありがとな優也。俺もお前の事はホンマに大切に想っとんで!!」
優也…ごめん。お前はあの時「ふたりには幸せになってほしい」ってどんな想いで言った?
俺、由里の事幸せにするってお前の誓ったのに守れんでごめん。2006-01-18 21:07:00 -
428:
名無しさん
続き気になる!!
2006-01-18 21:44:00 -
429:
名無しさん
続き待ってます?
2006-01-18 22:42:00 -
430:
名無しさん
守りきれなくても精一杯の気持ちがあったないいと思う☆一人でできない事一人でしようってがんばりすぎないくださいねm(__)m読んでるんでがんばってください!
2006-01-18 22:55:00 -
431:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
443さんもうすぐ完結出来ると思うので頑張って更新していきますね。
444さん続きを楽しみにしてくださる方がいるとかなり励みになります。ありがとうございます。
445さん後悔なんて意味のない事。でも悔やまずには居られない事も沢山ありますよね。
俺は由里が居なくなってから自分を責めてばかりでした。
完結までどうか読んでやってください^^2006-01-18 23:30:00 -
432:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は準備を終えて優也と一緒にタクシーに乗っていつもと同じ道のりを走る。
タクシーの中では由里の家での出来事を優也に話していた。
「うわー!俺も由里ちゃんの作ったオムライス食いたかったなー…」
応援する と気持ちを切り替えたものの優也はやっぱり羨ましそうだ。2006-01-18 23:33:00 -
433:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里は俺が家へ遊びに行った日からプッツリと俺の店に現れなくなった。
俺は由里に会いたくて仕方がなかった。
メールは必ず毎日していた。でも電話は掛けても由里は滅多に出なかった。
会えなくなって1か月が経った頃。2006-01-18 23:36:00 -
434:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
やっぱり会いたくて我慢が出来なくなった俺は由里にメールで
「由里ん家遊びに行きたい…」と送った。
由里からの返信は
「ごめんね…。しばらく無理なの…あたし今東京に居るから…」だった。2006-01-18 23:38:00 -
435:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(え…?!なんで東京…?!)
驚いた。そんな事一切聞いてない。
「なんで東京なんっ?!」
「お父さんのところ…。落ち着いたらまた貴晃のお店にも遊びに行くから^^」2006-01-18 23:40:00 -
436:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(そう言えば親父さんとこ行くっつってたよな…もしかして今親父さんと一緒に住んでんのかな…)
前に由里から聞いた話で由里の複雑な家庭環境は知ってた。
だからあまり深くは詮索したくなかった。
「そっか…俺由里に会いたくてたまらへんわ…><」2006-01-18 23:42:00 -
437:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「あたしも貴晃に会いたいよ…;;」
由里もメールで会いたいと言ってくれてとりあえず安心した。
由里がイキナリ俺に会いに来てくれなくなって
やっぱりずっと不安で仕方なかった。2006-01-18 23:45:00 -
438:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なぁ由里があの時に突き通してた嘘は、一体何を守る為やった?
俺はただ その言葉を信じるしか出来へんかった。
由里の「また会いに行く」って言葉だけを信じるしか あの時には出来なかった。2006-01-18 23:48:00 -
439:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
気付けば会えなくなって更に1か月があっと言う間に経って2月になった。
由里の誕生日が目前に控えた頃。
俺はやっと仕事が一段落しそうだった。
「やっと仕事が落ち着きそうやわ。誕生日に指輪持って東京まで行くから。そう言えば由里の指輪のサイズは何号?」2006-01-18 23:51:00 -
440:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「ホントに?!じゃぁやっと付き合えるよね…?^^サイズは5号だよ。」
(5号?!メッチャほそっ!)
俺はまさかそのメールが由里の最後のメールだなんて思いもしなかった。
(はよ指輪買いに行かなんとあかんな…)2006-01-18 23:54:00 -
441:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はその日仕事が終わってから以前由里と一緒に買い物に来たショッピングモールへ向かった。
由里へのプレゼントの指輪は以前から決めていた。
ブルガリのビーゼロワンのダイヤ入りの指輪。
(ブルガリが大好きな由里なら絶対喜んでくれるやろな…)2006-01-18 23:59:00 -
442:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう思うと早く買って渡したくて仕方なかった。
タクシーから降りてショッピングモールを歩いていると少し寂しくなった。
(ほんの3か月前にここで由里と一緒に歩いてたのに…)
やっぱり2か月近く会ってないせいか、さすがの俺でもセンチメンタルな気分だった。2006-01-19 00:02:00 -
443:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
買う物は決まってたから俺は真っ先にブルガリの直営店へ入る。
店内に入ってすぐに店員に「ビーゼロワンのダイヤ入りの指輪ください。」と速攻で言った。
「畏まりました^^サイズは如何なさいますか?」
「5号で。」2006-01-19 00:05:00 -
444:
?ナツミ?
今一気読みしたぁッ☆超読みやすい☆彡色々質問??したい事がぁるケド我慢?(>_
2006-01-19 00:07:00 -
445:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「申し訳ございません…今こちらでお取り扱いしているのは6号からで5号は特別注文になります…」
「え?!マジでー?!」
俺はガッカリして思わず子供みたいな大声を出してしまった。
「こちらの指輪は結構縦の幅がございますので、普段5号の方なら6号あたりがピッタリだと思いますけど…^^」2006-01-19 00:09:00 -
446:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
店員はそんな俺に慰めるように言ってくる。
店員にそう言われて
(それなら6号でも合わへん事ないよな…?逆にきつくて入らん方が困るし…)
と思い「じゃぁ6号でいいです。」と言った。2006-01-19 00:11:00 -
447:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「畏まりました^^こちらの商品でよろしいでしょうか?」
店員がケースから出して商品を見せてくれた。
沢山埋め込まれたダイヤがキラキラしていてキレイだ。それにしても小さい指輪。
(こんなに小さいのホンマに由里の指に入るんやろか?でも身長もちっちゃい由里にはピッタリかな?♪)
「はい。これで。」2006-01-19 00:18:00 -
448:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でも由里が今まで俺に使ってくれた金額とは比べものにはならないけれど…。
店員がすぐに包装をしてくれてブルガリの袋を渡して来た。
(これでやっと由里へのプレゼント買えた…はよ渡したいわぁ…)
帰りのタクシーの中で由里の喜ぶ顔を早く見たいと思った。2006-01-19 00:38:00 -
449:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
指輪を買った日は確か由里の誕生日の3日前だった。
肝心の由里とはその日から連絡が全く付かなくなっていた。
由里の誕生日がどんどん迫ってくる。
せっかく仕事も落ち着いてやっと付き合い出せるのに…2006-01-19 00:42:00 -
450:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は不安で不安で仕方なかった。由里が心配で仕方なかった。
(一体何しよんやろ?!何かあったんかな………)
仕事も手に付かないくらいに心の中は乱れていた。
だけど時間は待ってくれずについに由里の誕生日が来てしまった。2006-01-19 00:44:00 -
451:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は12時ピッタリに由里へメールを送った。
「由里誕生日おめでとう!!最近ずっと連絡付かへんからホンマに心配や…落ち着いたら絶対連絡してな?!ずっと待ってるから…指輪買ったからどうしても渡したいねん…」
返事は なかった。2006-01-19 00:47:00 -
452:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は気が気じゃなくなって由里に電話をかけた。何回も何回も。
繋がるけど由里は電話に出る事はなかった。
諦めて電話を掛けるのを辞めた約8時間後。ようやく俺の電話に由里の指定着信音が流れた。
ディスプレイには由里の文字。2006-01-19 00:50:00 -
453:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「え…?」
受話器から聞こえてきたのは由里の声ではなかった。どう考えても大人の男性の声。
でも確かにその人は俺の名前を言った。
なにがなんだか解らない。一体なんやろ…この嫌な予感…。2006-01-19 00:59:00 -
454:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なぁ由里。お前の誕生日を俺は生涯忘れへん。忘れられへんわ。
あの日は俺にとって紛れもなく今までの人生で一番最悪な日やった。
由里とやっと付き合えると思いよった。
どうせなら由里の誕生日を俺達の付き合い始めた記念日にしたかったねん…。2006-01-19 01:02:00 -
455:
まりぁ
そろそろ完結ですかッ?どうなるか楽しみにしてます?頑張って下さい?
2006-01-19 02:08:00 -
456:
?プゥ?
ごっつい気になる??更新待ってます??読みやすいし話に引き込まれマス???頑張って?
2006-01-19 02:19:00 -
459:
名無しさん
待ってます☆☆
2006-01-19 23:00:00 -
460:
にきび
ばぁり気になる????しおりぃ?
2006-01-20 10:27:00 -
461:
♪
マヂきになる☆☆
あげですっっ♪2006-01-20 22:33:00 -
462:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
みなさん沢山レスありがとうございます^^
更新遅れてすみません><
今から更新します。2006-01-21 05:07:00 -
463:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「そうやけど…アンタ誰?!」
俺は由里の携帯に男が出た事にもどこか嫌な予感が隠しきれなかったのもあってかなり動揺した。
「とにかく今すぐに○○病院まで来てください。」
「え?!それ一体どういう…」プツッ ツーツー2006-01-21 05:11:00 -
464:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
謎の男はそう言った後すぐに電話を切った。
(一体なんやねん?!なんで病院に………?)
焦りを隠し切れなかった。鼓動が早くなる。
(もしかして由里の身に何かあったんかも…しれへん…)2006-01-21 05:13:00 -
465:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう思うと身震いがした。居ても立ってもいられない。
(いやそんなわけがないわ…○○病院って結構近くやんな…とにかくはよ行かんと……)
タクシーを呼ぼうと携帯で電話を掛ける俺の手は震えていた。
(ほんまになんやろ…なんか怖い…)2006-01-21 05:15:00 -
466:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
マンションの下でタクシーを待っている間も気が気じゃなかった。
やっとタクシーが到着して俺は速攻で乗り込んだ。
「○○病院まで!とにかく急いでください!!」
タクシーの運転手にそう叫んでいた。2006-01-21 05:17:00 -
467:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
慣れている車の渋滞もやけにイライラする。
「もーここでかまへん!走っていきます!」
俺はタクシーを途中で降りてタクシーの運転手に万札を投げて走り出した。
(由里…頼むから無事でおってくれ…一体なんで病院やねん…)2006-01-21 05:19:00 -
468:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
全力疾走しながら頭の中は由里の事で一杯だった。
とにかく心配でたまらんかった。
やっと病院の前に着いて病院の中へ駆け込む。
病院の入り口のドアの前では一人の白衣を着た医者が立ってた。2006-01-21 05:21:00 -
469:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はその医者を押しのけて自動ドアから入ろうとした。
その瞬間医者に腕を捕まれた。
「一瀬さんですか…?」
「え…?!」2006-01-21 05:22:00 -
470:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なんやねん!俺急いでるねん離してくれ!!」
「先程由里さんの携帯からアナタに電話をしたのは私です。」
「え…?!アンタやったんか?!由里は一体どこにおんねん!!!!!!!」
俺は息を切らしながらテンパッて医者に怒鳴った。2006-01-21 05:24:00 -
471:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「…案内しますから着いてきてください。」
「由里は無事なんか?!?」
「……とにかく着いて来てください。」
医者のなんとも歯切れの悪い言葉に何とも言えない苛立ちと恐怖を覚えた。2006-01-21 05:26:00 -
472:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
恐る恐る医者の後を大人しく着いていった。
(なぁ…由里は大丈夫やんな…?!)
一歩一歩病院内を踏み締めながら俺の鼓動はドンドン早くなる。
「ここです…。」2006-01-21 05:28:00 -
473:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は医者が足を止めた場所を見て思わず
「ふざけんなよてめぇ!なんやねんここは!!こんな所に由里がおるわけないやろ!!!」と怒鳴った。
「…残念ですが……」医者は俯いて今にも泣きそうな顔だった。
医者が足を止めた場所には…紛れもなく「霊安室」と書かれていた…。2006-01-21 05:32:00 -
474:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「嘘やろ…?!嘘やこんなん!!なんでやねん!?ざけんなよ!!!」
俺は取り乱して医者の胸ぐらを掴んだ。
「…とにかく入ってください……」
医者はそれでも冷静に低い声でそう呟いた。2006-01-21 05:37:00 -
475:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(嘘やんな…絶対そんなんありえへん…俺は信じへん…)
言われた通りそっとその部屋のドアを開く。
そこで俺が見た光景は…。
由里の遺影にろうそくの火。線香の煙。白いシーツに横たわる由里。白い布で覆われた由里の顔。2006-01-21 05:40:00 -
476:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
医者はそっと由里の顔の上の白い布を取った。
俺は怖くてよく見る事が出来なかった。
(こんなん夢や…現実な訳がない…これは由里じゃない…)
俺はただ呆然と立ちつくしたままだった。何が何だか解らない。目の前が真っ暗。2006-01-21 05:43:00 -
477:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな俺を見て医者は
「ごゆっくりして行ってください。後でお渡ししたい物とお話があります。」
と言ってまた由里の顔に布を被せて部屋から出て行った。
俺はしばらくそのまま固まっていた。2006-01-21 05:44:00 -
478:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(絶対夢や…由里が死ぬ訳ないやん……)
気が狂いそうだった。夢やと思うのに…夢であって欲しいと願うのに
一体なんで涙が出てくんねん…?
俺はしばらく経って恐る恐る由里の顔の上の布を取った。2006-01-21 05:46:00 -
479:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺の目に映ったのは紛れもなく由里の寝顔だった。
うっすら微笑んでいて本当に眠っているだけのような…。
「由里…痩せた…?なぁ顔色悪いで?!ちゃんと食べんとあかんやん!!」
話しかけてみても由里の返事は…ある訳がない。2006-01-21 05:50:00 -
480:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なぁ!由里?!起きてや!目開けてや!そうやって俺の事騙すん?!今日誕生日やろ…?!指輪持って来たのにちゃんと笑って受け取ってや…。なぁ…!お願いや…から…」
由里の身体を激しく揺すりながら俺は泣きじゃくった。
認めたくなかった。由里が死んだなんて…。
本当に今にも由里は起きていつもの笑顔を見せてくれそうな位にキレイな寝顔だったから…。2006-01-21 05:53:00 -
481:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はしばらく由里の横で泣き続けた。
一体そのままどれくらい時間が経っただろう…。
イキナリ部屋のドアが開いてさっきの医者が入ってきた。
「あなたにお渡ししたいものが…」2006-01-21 05:56:00 -
482:
500☆
ものっすごぃ気になるとこやんーー(´□`)ハラハラ いつも読んでます☆文章うまいですね↑↑もうすぐ完結ですよね?!がんばってくださぃ!
2006-01-21 07:15:00 -
483:
削除削除されますた
あぼ~ん -
484:
まりぁ
やっぱりそうなっちゃったんだ?話の続き楽しみに待ってます?
2006-01-21 10:32:00 -
485:
名無しさん
出来れば完結まで一気に書いて下さい。
2006-01-21 14:38:00 -
486:
名無しさん
↑そんな無理いったらあかんよ?おとなしく待っとこっ??
2006-01-21 22:56:00 -
489:
のあ
いっきに読みました??由里ちゃんはあんま好きくないけどめちゃめちゃおもしろいです???完結楽しみにしてます??
2006-01-23 03:47:00 -
490:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
みなさんたくさんレスありがとうございますm(_ _)m
更新遅れ気味で申し訳ないです…
完結までもうすぐなのですが、一気に書くのは無理だと思います^^;
すみません><
マイペースに完結まで頑張るので気長に待っててやってくださいm(_ _)m2006-01-23 06:05:00 -
491:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なぁ…その前に聞かせてくれ…一体なんでこんな事になってんねん…」
医者はきっと何も悪くはないのに、俺は八つ当たりするかの様に医者を涙目で睨んでそう言った。
だって本当に意味が解らない。
ほんの2か月前に由里の家へ行ってご飯作ってもらって一緒に眠って…2006-01-23 06:08:00 -
492:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
それやのになんで今由里は目を覚まさへんねん…?
なんで俺の言葉に返事も返さへんねん……?
「…話せば少し長くなりますが……」
医者はそう言って淡々と語り出した。2006-01-23 06:10:00 -
493:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さんの場合、病気が解ったのは9月頃の事でした。
ケガをされて病院に来られたみたいでしたが、最近眩暈が酷いからって
貧血の血液検査も受けられて…。
明らかに異常な検査結果が出て9月に2週間ほど検査入院をして頂いたんですが…2006-01-23 06:13:00 -
494:
名無しさん
わぁーリアルタイムやぁドキドキ
2006-01-23 06:15:00 -
495:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
骨髄検査の結果、再生不良性貧血と診断されました。」
(再生不良性貧血…?)
「それは…一体どういう病気やねん…」
「解りやすく言うと白血病に症状などはよく似ています…」2006-01-23 06:15:00 -
496:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(白血病に…?!)
「出血すると止まらなかったり、少しぶつけただけの打撲もアザになったり…
この病気は15万人に1人ほどの割合で、完治させる事はほぼ不可能な病気です…。
これと言った治療法がまだ発見されていないので国で難病としても指定されています。」2006-01-23 06:22:00 -
497:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「この病気は重症度によって治療法も違うのですが…
由里さんの場合は重度でした。原則として病気が発覚してすぐに入院して治療して頂きたかったのですが…」
「…なんで由里はすぐに入院せーへんかったねん…?!」
「どうしても「まだ入院はしたくない…」とおっしゃって…。「ちゃんと毎日通院治療するから先生お願い…」と…。」2006-01-23 06:27:00 -
498:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さんは私が病気を告知した時もそれはそれは冷静で…
命に関わるものだと言っても余命を告げても涙ひとつ見せませんでした…。
普通は大人でも取り乱したり放心状態になるものなんですけど…。
「限界になったらちゃんと入院はします。あと絶対に入院するまではお父さんには連絡しないでください。」って…。」2006-01-23 06:32:00 -
499:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「とても17歳の少女とは思えませんでしたよ…。
誰にも言わずに病気の事は隠し通せるまで隠し通したいのだとおっしゃりました。
「同情されるのも嫌だからって…」無理に笑顔を作ってそう言うんです。
それからの数ヶ月間は毎日通院して貰って輸血などを繰り返してました。」2006-01-23 06:35:00 -
500:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「でもさすがに不安でしたでしょうね…。辛い治療に泣き言ひとつ言わない由里さんに
通院する度に周りの私達医者や看護士達に笑顔でお礼を言ってくれる由里さんに
私達は逆に励まされていましたよ…。
だけど約2か月前に私があまりの病状の悪化に強制的に入院を勧めたんです…。」2006-01-23 06:38:00 -
501:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はなんだかそれ以上聞く勇気がなかった。
由里の病気が発覚したのは9月…?
検査入院してたのはあの突然2週間くらい連絡が取れなかった頃か…?
仕事を辞めたのも病気のせい…?2006-01-23 06:40:00 -
502:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
お酒を本当に滅多に飲まなかったのも…?あの時の青アザも?
俺が家に遊びに行った日の寂しそうな笑顔も病気のせい?
あの時の電話の相手は…もしかしてこの医者だった?
由里はあの日の翌日から入院してたのか…?2006-01-23 06:43:00 -
503:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんで…俺由里の異変に全く気付かんかってん…。
なぁ…なんでやねん…
今なら…今なら全部解るのに……。今更気付いても遅いやん……
気付けば俺は悔しくて悔しくて、その話を聞きながらまた涙を流していた。2006-01-23 06:45:00 -
504:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さん、入院中によくあなたの話を聞かせてくれましたよ。
冷たそうだけど本当はすごく優しくて心がキレイな人だって…。
あなたの話をする時の由里さんは目がきらきらしてて本当に可愛かった。
「今日せっかくの誕生日なのに…貴晃に会えるはずなのに…先生…あたしが死んだらこの携帯から貴晃に1番に知らせてほしい…」2006-01-23 06:50:00 -
505:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「それが2日ほど前から危篤状態で集中治療室に入っていた由里さんの最後の言葉になりました…」
医者はよほど由里への思い入れがあったのか堪えきれずにそこで涙を流した。
俺もただただ泣くしか出来なかった。
なぁ由里…なんでやねん…俺にまで病気の事を隠す事ないやんか…2006-01-23 06:53:00 -
506:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
言ってくれてたら全然違ってたかもしれない。
由里は死んでなかったかもしれない。
無理させずにすぐに入院させたのに…。
絶対毎日見舞いにも行ったしもっともっと由里との時間を増やせたのに…。2006-01-23 06:55:00 -
507:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「これ…由里さんがあなたへ書いた手紙です…。」
そう言って最後に医者は青空模様の綺麗な封筒を渡して来た。
封筒には肩の丸い小さな文字で「貴晃へ」と書かれている。
(由里からの手紙……)俺はそっとその封筒を開けて便箋を取り出した。2006-01-23 06:59:00 -
517:
名無しさん
↑無意味なレスばっかせんとって 一つあれば十分やろ!
2006-01-24 15:26:00 -
518:
名無しさん
(艸゚ロ゚)
2006-01-24 21:46:00 -
519:
名無しさん
メッチャ続き気になるぅ〜
2006-01-25 01:48:00 -
520:
まりぁ
待ってます?
2006-01-25 20:19:00 -
521:
りあ
あげます(Pq´3'*)
2006-01-26 21:23:00 -
522:
名無しさん
ぁげパン
2006-01-27 03:53:00 -
523:
貴晃
更新遅れて大変申し訳ないですm(_ _)m
最近半端なく忙しくて^^;
レスたくさん有り難う御座います^^
頑張って更新しますm(_ _)m2006-01-27 06:17:00 -
524:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
震える手でキレイな便箋を握り閉めた。
ぎっしり詰まった可愛らしい由里の文字。
「貴晃へ」から始まった手紙には
想像もしない由里の優しさが溢れていた−。2006-01-27 06:19:00 -
525:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(由里の手紙の内容はそのまま載せます。)
「貴晃へ 貴晃がこの手紙読む頃には、あたしはもうこの世にいないのかな…。
そう思うとやっぱり怖くて寂しくて、涙が溢れてくるよ。
病気の事、言わなくてごめんね…。2006-01-27 06:21:00 -
526:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
病気が解ったのは9月の終わり頃だったかな。
貴晃と優也くんが喧嘩した日にやっぱり私の怪我、結構ひどかったから
一人で病院に行ったの。その時ついでにね
大きな総合病院だし、その頃から眩暈がひどかったから血液検査もしてもらった。2006-01-27 06:25:00 -
527:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ただの貧血だろう くらいにしか思ってなかったんだけどね、
どっかで自分でも気付いてたかもしれない。
結構不安で…。検査結果出るまでの間気が気じゃなかったよ。
数日後に血液の検査結果があまり良くないから検査入院する事になったの。2006-01-27 06:27:00 -
528:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
2週間くらいの検査入院の結果病名が解って。
その頃貴晃とも全く連絡取ってなかったでしょ?
あの時はごめんね。結構自分でも不安でいっぱいいっぱいで
誰とも連絡を取る気がしなかったかな…。2006-01-27 06:30:00 -
529:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
先生にはすぐ入院しなさいって言われた。
骨髄移植をしなければ半年の命って言われた。
それを聞いた時、不思議と怖くはなかったよ。
死ぬなんてそれまで考えた事もなかったけど、このまま死ぬのも悪くないかなって2006-01-27 06:33:00 -
530:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
どっかでそう思ったの。
だってお母さん、一人で寂しいだろうし…。
あんな母親でもあたしにとってはたった一人の母親だから。
お母さんの元へ行けるなら悪くはないなってその時ぼんやり思った。2006-01-27 06:34:00 -
531:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でもね、ひとつだけ心残りがあった。
それは貴晃の事…。このまま貴晃と会えなくなるのはどうしても嫌だって思った。
だから入院するのだけは嫌で…。
先生に無理言っちゃった。2006-01-27 06:36:00 -
532:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
病気を治す事を諦めた訳じゃなかったんだけどね。
ただ病気を治す事だけに専念するのは嫌だったの。
入院して毎日退屈しながら治療受けて…。
もしも私の残りの時間が本当に少ないとしたら2006-01-27 06:38:00 -
533:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな終わり方は絶対嫌だなって。
だから毎日通院して治療しながらも、体調の良い日は貴晃に会いに行ってた。
仕事はその時辞める事にしたけどね。
やっぱり体調悪い日に急に休んだりして迷惑かけるのも悪いし、お酒もよくないし。2006-01-27 06:41:00 -
534:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ねぇ、貴晃は出逢った日の事覚えてる?
私あの日は酔っぱらってたけど、貴晃のどこか寂しそうな目を見て
なんかほっとけないなって思ったんだよ。
金髪の長い髪に真っ黒なスーツ。2006-01-27 07:40:00 -
535:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
1歳上とは思えないくらい大人っぽいけど
どこか背伸びしてる感じもした。
無理矢理自分を黒く染めようとしてるようにも見えたの。
きっと本当は真っ白で純粋な人だろうなって。2006-01-27 07:44:00 -
537:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう思ったらどんどん貴晃に興味が出てきちゃって。
気付いたら本気で好きになってたよ。
私が夜の仕事を始めたのは貴晃が居る世界を少し知りたくなったからだったりします。
今だから言えるけどね。私も貴晃と一緒でこう見えても結構恥ずかしがり屋なんだよ?2006-01-27 07:47:00 -
538:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
貴晃と両思いになれた日。これ以上の幸せはないって思えた。
入院しなくてよかったって思えた。
でも貴晃に「仕事落ち着くまで待っといてな。」って言われる度に
「あたしには時間がないのに…?」って言葉が2006-01-27 07:49:00 -
539:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
何度も喉まで出かかったんだけど、やっぱりどうしても言えなかった。
貴晃に心配だけはかけたくなかった。
ただでさえ仕事が忙しくて大変なのに、余計な負担をかけたくなかった。
周りから見るとキレイゴトにしか聞こえないかもしれないけど…2006-01-27 07:51:00 -
540:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でも私は本当に心からそう思ってた…。
貴晃を絶対悲しませたくない。
普段無愛想で無表情な貴晃がたまに見せるはにかんだ笑顔が
私は今何よりも大好きだから。2006-01-27 07:53:00 -
541:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
だからお願い。悲しまないでね。
私は少し先に逝くけれど、貴晃は何も苦しまなくていいの。
笑顔で居てください。私の事で泣かないで。
ちゃんとずっとずっと好きだから。寂しいなんて想わないで?2006-01-27 07:56:00 -
542:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でも貴晃は私の事忘れてもいいよ。
私の事引きずらないで欲しい…。この先他に好きな人が出来れば
幸せになってほしい。誰よりも。
本音を言ってしまえば本当は私が貴晃を幸せにしたかったけれど…2006-01-27 07:58:00 -
543:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
もう私は貴晃の側に居る事が出来ない。
抱き締めてあげる事も髪を撫でる事も出来ない。
貴晃が挫けそうになっても励ましてもあげられない。
悔しいけれど、一番の心残りだけど、やっぱり自分の身体の事は自分が一番解るから…2006-01-27 08:01:00 -
544:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
サヨナラ は言いたくないなぁ。
またいつか会えるような気がするから。
ごめんね もあんまり言いたくないなぁ。
ありがとうって気持ちの方がずっと大きいから。2006-01-27 08:02:00 -
545:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
貴晃に出会えて本当に幸せだったよ。
本当に有り難う。数え切れないくらい言いたいんだけど
もう声にならないんだね…
有り難う。有り難う。 ちゃんと貴晃には伝わるかなぁ…?2006-01-27 08:05:00 -
546:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
またね。
お仕事これからも頑張ってね?
私が居なくても貴晃なら大丈夫だよね…?
少しの間 さようなら− 由里より」2006-01-27 08:07:00 -
547:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
手紙を読んでいる途中で涙が溢れて文字がぼやけて見えなくなった。
だけど由里の最初で最後の手紙を一字も見逃さずに涙を拭いながらしっかりと見た。
冷たくなって横たわって居る由里の手を握って
「由里…お前はどこまでずるいねん…」俺は声にならない声でそう呟いた。2006-01-27 08:11:00 -
548:
名無しさん
感動?
最後まで読んでるカラ頑張って??2006-01-28 03:08:00 -
549:
名無しさん
ほんとにこんな人いたの!?ノンフィクとフィクションまぜてあるん!?すごい大きい人だったんだね由里さん。最後まで楽しみにしています。
2006-01-28 03:36:00 -
551:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
566さん もうすぐ完結です。最後まで頑張りますね。
567さん 完全実話ですよ。由里は本当に人間的に出来すぎた女で
信じ難い方も居るとは思いますが…完結まで頑張ります^^2006-01-29 04:41:00 -
552:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「悲しまないで。笑顔で居て」
(なぁ由里…そんな事出来る訳がないやん…お前がおらんで俺どうやって生きてけばええねん…)
「貴晃のはにかんだ笑顔が大好きだから」
(俺も由里の笑顔が何より大切やねん…お願いやからもう一回笑ってや…)2006-01-29 04:44:00 -
553:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
手紙を読んだ後も俺は涙を流しながらしばらく呆然としていた。
ポケットの中へ入れていた由里への誕生日プレゼントの指輪を取り出して
そっと冷たくなった由里の左手の薬指にはめてみた。
こんな小さな指輪なのに由里の指にはブカブカですぐ抜けそうになる…。2006-01-29 04:47:00 -
554:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里…こんなに痩せて…」
俺はその瞬間にも涙が溢れ出して止まらなかった。
「ごめんな…ほんまごめん……苦しかったやろ…?辛かったやろ…?俺…お前になにもしてやれへんかったな…ちょっとゆるいけど…指輪これで我慢してくれるか…?18歳の…誕生日…おめでとう。」
哀しすぎて気が狂いそうだった。あまりにも残酷すぎる運命に。2006-01-29 04:51:00 -
555:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
コンコンッ その後また霊安室のドアをノックされた。
と同時にさっきの医者とスーツ姿の中年のおじさんが入って来た。
「君は…?」静かな渋めの声でおじさんが俺に話しかける。
俺は直感で(由里の親父さんだ…)と思った。2006-01-29 04:53:00 -
556:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
何て答えていいのか解らずに
「由里さんの…ともだ…ち…です…。」
と戸惑いながら答えた。すかさずそこで医者が
「由里さんの遺言でこの方に一番に連絡してほしいとの事で……」2006-01-29 04:56:00 -
557:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
と気まずそうに話す。
「そうか…」そのおじさんは何故か至って冷静だった。
由里の顔の上の白い布を取って由里の寝顔を確認してから
「通夜と葬儀の手配は済んであるから由里を葬儀場まで運びます。」2006-01-29 04:59:00 -
558:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
涙も見せず静かにそう言った。
(それでもお前は由里の親父か…?!)
俺は腹が立って仕方なかったけど言葉にならなかった…。
「悪いけど君は一旦帰ってもらえる…?あさっての葬儀に来て欲しい。」2006-01-29 05:01:00 -
559:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
黙々と由里を運ぶ準備を始めてそう言うおじさんに何も言えず
「解りました…」とだけ言って霊安室を後にした。
その後の事はよく覚えていない。
とにかく俺は絶望のどん底へ突き落とされていた。2006-01-29 05:04:00 -
560:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
どうやってその後家に帰ったかも覚えていない。
気付けば家のベッドの上で優也が泣きながら俺が目を覚ますのを待って居た。
「貴晃…!大丈夫か…!?」
「…」何が起こったのかも解らない。ここはどこだろう。俺は一体誰なんだろう…2006-01-29 05:09:00 -
561:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「俺…イキナリ電話掛かってきて貴晃が病院で倒れてたって聞いて…由里ちゃんが死んだって…聞…いて…」
「由里は死んでなんかない!!!!」俺は優也に咄嗟に怒鳴った。
(やめてくれ…由里は死んでなんかないねん…)
「俺だって信じたくねぇよ!!!でもさ…」2006-01-29 05:12:00 -
562:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
優也は泣きじゃくりながらそこで口を閉ざす。
どうやらあの後俺は意識を失って病院で倒れたらしい。
それで優也に連絡が入って優也は俺を家まで連れて帰ったらしい。
「俺も…由里んとこいきてぇ…」2006-01-29 05:14:00 -
563:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は涙を流しながらその時無意識に優也にそんな言葉を嘆いたらしい。
本当にその時の事を今は覚えてはないけど俺はとにかく絶望していた。
結局2日後の由里の葬儀には 行かなかった。
いや行けなかったんだ。 どうしても由里に サヨナラなんて 言えない。2006-01-29 05:17:00 -
564:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里。ごめんな。俺、弱くて。
ほんとはお前との最後のお別れに行きたかったんだ。
でもあの頃はただ認めたくなくて、これ以上現実を突きつけられるのが怖くて
ただ逃げてた。 逃げるしか 出来なかった。2006-01-29 05:20:00 -
565:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
さよなら も ありがとう も言えなくて ごめん。
今ならやっと 言えるんだ。
お前が居なくなった事を決して認めたわけじゃない。
由里はずっと俺の心の中で生きてるから…。2006-01-29 05:22:00 -
566:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なぁ 由里。
お前に会えなくなってもうすぐ3年が経つ。
お前の命日はお前の誕生日でもあるよな。
21歳 おめでとう。 俺はずっと忘れないから。いつかまた生まれ変わって会おうな。2006-01-29 05:23:00 -
567:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そしたら絶対俺が誰よりお前を幸せにすんねん。
お前は俺に気付いてくれるかな。
少しの間 さようなら。 本当にありがとう。由里−2006-01-29 05:25:00 -
568:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
由里と出逢って別れるまでの時間はたったの8か月ほどだった。
だけど俺は誇りに思う。
お前に出逢えた事。お前を愛せた事。お前が愛してくれた事。お前が教えてくれた沢山の事。
俺は死んでも絶対に忘れない−2006-01-29 05:28:00 -
569:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
☆完結☆
今まで読んでくださった方、応援してくださった方へ。
本当に本当に有り難う御座いました!!
マイペースながらもやっと完結する事が出来ました。
途中省略してしまって書き切れない部分も多いですけど
なんとかまとめられたとは思います…。
悔やみきれない事って世の中には沢山ありますよね。
後悔は決して悪い事じゃないと思います。
だけど誰かを本気で愛する事が出来たなら…
俺みたいに後悔ばかり募るような事がない様に皆様には幸せになって欲しいですね。
本当にありがとうございましたm(_ _)m2006-01-29 05:36:00 -
570:
名無しさん
完結おめでとぉ☆☆リアルタイムで読めてよかった(>_
2006-01-29 05:42:00 -
572:
名無しさん
お疲れさまぁ?めっちゃ良かった?
2006-01-29 06:53:00 -
573:
名無しさん
久しぶりに書き込みます?いっちゃん初めに名無しでレスした者ですが覚えてますか????完結オメデトォ?ずっと陰ながら応援してました?久々に泣いた気がします?忙しい中最後まで?お疲れ様でした?そして有難う?
2006-01-29 07:04:00 -
575:
vノカヽ
完結ぉめでと?
ラストスパートから泣ぃた?由里チャンって凄ぃ子ですね?
貴晃クンって今デモまだホストなんですか?2006-01-30 15:14:00 -
576:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
>>588さん
こんな下手くそな文章でも感動してくださった方が居ると知って嬉しいです!!
本当に最後まで読んでくださってありがとうございました。
>>590さん
めっちゃ良かったとか言ってくださると頑張って完結まで書いた甲斐があります^^
読んでくださってどうもありがとうございました。m(_ _)m
>>591さん
覚えてますよ!!初めてレスをくださってあの時はかなり感動しました!!
ずっと影ながら応援してくださって感謝の気持ちでいっぱいです><
泣いてまでくださってありがとうございますm(_ _)m
なんかそう言ってもらえるとすごく嬉しいですね^^
>>593さん
無事に完結する事が出来ました^^
俺の体験談で泣いてくださって嬉しい限りです。
俺は今はホストを上がって居酒屋の経営をしています。2006-01-30 15:32:00 -
577:
593デス
返事ァリガト?今ゎ居酒屋を経営されてるんですかぁ?凄いですね?
貴晃クンって今年??ですか?2006-01-30 16:31:00 -
578:
名無しさん
めちゃ感動したよ。あたしも色々学べたような気がする?書いてくれてありがとう?
2006-02-06 19:09:00 -
582:
名無しさん
居酒屋行きたい
2006-02-16 03:33:00 -
583:
名無しさん
まだホスしてるんですか??
2006-02-16 03:59:00 -
584:
名無しさん
一気に最後まで読みました(>_
2006-02-19 03:59:00 -
585:
名無しさん
めちやいい話?
2006-02-19 14:16:00 -
587:
?ょU美?
ぁv)ぇナィくらLI良LI話ですね(泣)?読ωでLIて涙がとまv)ませωでUた(泣)今までで?番ょかったデス???貴晃さωお疲れ様でUた?
2006-02-19 16:43:00 -
588:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
久しぶりに覗いたら書き込みが増えてて嬉しいです^^
>>600さん
居酒屋是非来てください^^笑
まぁ今は地方に出ていてこじんまりとした店ですけどね^^;
>>601さん
今はホスト上がってますよ。
由里が居なくなって1年後くらいに優也に代表を任せて俺は引退しました。
まぁ優也も今は結婚してホスト上がりましたけどね^^;
>>602さん
読んで頂けて嬉しい限りです。
俺と由里の話をいろんな人に知ってもらえて、感動して頂けて
きっと由里も喜んでると思います^^
人を愛するってすごく難しいけれど本当に素敵な事だと俺も由里に出逢ってやっと知りました。
>>603さん
そう言って頂けるとほんとに光栄ですねm(_ _)m
少しだけ現実離れした体験ですが、一人でも多くの方に読んで頂ける事を願ってます^^
>>605さん
今までで1番よかったまで言って下さると嬉しくて仕方ないです^^
読んでくださって本当に有り難うございましたm(_ _)m2006-02-21 03:37:00 -
589:
優良
名作あげぇ??
2006-03-15 05:23:00 -
590:
ま☆
まぢイイ話ですね!
めちゃ感動
∪ま∪た(´ДÅ)
今わ居酒屋やッて
るンですね♪
これカラも由里さンの
コトを忘れるコトわ
難∪いと思いますが…
それでもイイと
思います!
でも また他に
貴晃愛せる人が
現れるように
心カラ祈ッてます♪
頑張ッてくださいね
(☆∀☆)2006-03-15 19:26:00 -
591:
名無しさん
RTDJDH
2006-03-25 19:25:00 -
592:
名無しさん
?
2006-04-01 15:32:00 -
593:
有里
彼女が同じ名前で一気に読んで感動して自然に涙が流れてた、由里ちゃんは天国でいつまでも見守ってくれてるよ。
2006-04-01 17:18:00 -
594:
名無しさん
泣いた
2006-04-01 22:04:00 -
595:
名無しさん
今日見⊃vナて初めて読ませてもらぃま?ナニ?何て言ぅナニらぃぃωカIゎカIらなぃですケド、⊇の話読めて本当vニょカIっナニです?
2006-04-04 08:27:00 -
596:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
久しぶりに来たらまたレスが増えててビックリしました!!
でもとても嬉しいです!!(>_2006-04-04 10:14:00 -
597:
名無しさん
私も今年同じ23歳なんですけどなんか自分の人生について考えさせられました。人との出逢いって大切にしていきたいです。ぁりがとぅ☆
2006-07-12 16:40:00 -
598:
名無しさん
久々に読みました?
ゅりチャンゎホンマぃぃ子ですね貴晃サンの中にゅりチャンゎまだいますか?
何回読んでも感動します?2006-07-13 06:53:00 -
599:
名無しさん
何回読んでも泣けます?
2006-09-02 02:14:00 -
600:
名無しさん
読んでもた?
2006-09-02 23:16:00