-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
悔やみきれない
-
1:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺には恋愛というモノがよく解らなかった。
「好き」という感情も。
女に対して全くってくらい興味がなかった。
俺が16の時ホストの世界に足を踏み入れたのは
別にそこまで深い意味はなかった。
ただ酒が好きで、飲んで金がもらえる。
それでよかった。自分次第で収入も膨らむ。2005-10-28 13:36:00 -
450:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は不安で不安で仕方なかった。由里が心配で仕方なかった。
(一体何しよんやろ?!何かあったんかな………)
仕事も手に付かないくらいに心の中は乱れていた。
だけど時間は待ってくれずについに由里の誕生日が来てしまった。2006-01-19 00:44:00 -
451:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は12時ピッタリに由里へメールを送った。
「由里誕生日おめでとう!!最近ずっと連絡付かへんからホンマに心配や…落ち着いたら絶対連絡してな?!ずっと待ってるから…指輪買ったからどうしても渡したいねん…」
返事は なかった。2006-01-19 00:47:00 -
452:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は気が気じゃなくなって由里に電話をかけた。何回も何回も。
繋がるけど由里は電話に出る事はなかった。
諦めて電話を掛けるのを辞めた約8時間後。ようやく俺の電話に由里の指定着信音が流れた。
ディスプレイには由里の文字。2006-01-19 00:50:00 -
453:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「え…?」
受話器から聞こえてきたのは由里の声ではなかった。どう考えても大人の男性の声。
でも確かにその人は俺の名前を言った。
なにがなんだか解らない。一体なんやろ…この嫌な予感…。2006-01-19 00:59:00 -
454:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なぁ由里。お前の誕生日を俺は生涯忘れへん。忘れられへんわ。
あの日は俺にとって紛れもなく今までの人生で一番最悪な日やった。
由里とやっと付き合えると思いよった。
どうせなら由里の誕生日を俺達の付き合い始めた記念日にしたかったねん…。2006-01-19 01:02:00 -
455:
まりぁ
そろそろ完結ですかッ?どうなるか楽しみにしてます?頑張って下さい?
2006-01-19 02:08:00 -
456:
?プゥ?
ごっつい気になる??更新待ってます??読みやすいし話に引き込まれマス???頑張って?
2006-01-19 02:19:00 -
459:
名無しさん
待ってます☆☆
2006-01-19 23:00:00 -
460:
にきび
ばぁり気になる????しおりぃ?
2006-01-20 10:27:00 -
461:
♪
マヂきになる☆☆
あげですっっ♪2006-01-20 22:33:00 -
462:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
みなさん沢山レスありがとうございます^^
更新遅れてすみません><
今から更新します。2006-01-21 05:07:00 -
463:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「そうやけど…アンタ誰?!」
俺は由里の携帯に男が出た事にもどこか嫌な予感が隠しきれなかったのもあってかなり動揺した。
「とにかく今すぐに○○病院まで来てください。」
「え?!それ一体どういう…」プツッ ツーツー2006-01-21 05:11:00 -
464:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
謎の男はそう言った後すぐに電話を切った。
(一体なんやねん?!なんで病院に………?)
焦りを隠し切れなかった。鼓動が早くなる。
(もしかして由里の身に何かあったんかも…しれへん…)2006-01-21 05:13:00 -
465:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう思うと身震いがした。居ても立ってもいられない。
(いやそんなわけがないわ…○○病院って結構近くやんな…とにかくはよ行かんと……)
タクシーを呼ぼうと携帯で電話を掛ける俺の手は震えていた。
(ほんまになんやろ…なんか怖い…)2006-01-21 05:15:00 -
466:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
マンションの下でタクシーを待っている間も気が気じゃなかった。
やっとタクシーが到着して俺は速攻で乗り込んだ。
「○○病院まで!とにかく急いでください!!」
タクシーの運転手にそう叫んでいた。2006-01-21 05:17:00 -
467:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
慣れている車の渋滞もやけにイライラする。
「もーここでかまへん!走っていきます!」
俺はタクシーを途中で降りてタクシーの運転手に万札を投げて走り出した。
(由里…頼むから無事でおってくれ…一体なんで病院やねん…)2006-01-21 05:19:00 -
468:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
全力疾走しながら頭の中は由里の事で一杯だった。
とにかく心配でたまらんかった。
やっと病院の前に着いて病院の中へ駆け込む。
病院の入り口のドアの前では一人の白衣を着た医者が立ってた。2006-01-21 05:21:00 -
469:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はその医者を押しのけて自動ドアから入ろうとした。
その瞬間医者に腕を捕まれた。
「一瀬さんですか…?」
「え…?!」2006-01-21 05:22:00 -
470:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なんやねん!俺急いでるねん離してくれ!!」
「先程由里さんの携帯からアナタに電話をしたのは私です。」
「え…?!アンタやったんか?!由里は一体どこにおんねん!!!!!!!」
俺は息を切らしながらテンパッて医者に怒鳴った。2006-01-21 05:24:00 -
471:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「…案内しますから着いてきてください。」
「由里は無事なんか?!?」
「……とにかく着いて来てください。」
医者のなんとも歯切れの悪い言葉に何とも言えない苛立ちと恐怖を覚えた。2006-01-21 05:26:00 -
472:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
恐る恐る医者の後を大人しく着いていった。
(なぁ…由里は大丈夫やんな…?!)
一歩一歩病院内を踏み締めながら俺の鼓動はドンドン早くなる。
「ここです…。」2006-01-21 05:28:00 -
473:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺は医者が足を止めた場所を見て思わず
「ふざけんなよてめぇ!なんやねんここは!!こんな所に由里がおるわけないやろ!!!」と怒鳴った。
「…残念ですが……」医者は俯いて今にも泣きそうな顔だった。
医者が足を止めた場所には…紛れもなく「霊安室」と書かれていた…。2006-01-21 05:32:00 -
474:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「嘘やろ…?!嘘やこんなん!!なんでやねん!?ざけんなよ!!!」
俺は取り乱して医者の胸ぐらを掴んだ。
「…とにかく入ってください……」
医者はそれでも冷静に低い声でそう呟いた。2006-01-21 05:37:00 -
475:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(嘘やんな…絶対そんなんありえへん…俺は信じへん…)
言われた通りそっとその部屋のドアを開く。
そこで俺が見た光景は…。
由里の遺影にろうそくの火。線香の煙。白いシーツに横たわる由里。白い布で覆われた由里の顔。2006-01-21 05:40:00 -
476:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
医者はそっと由里の顔の上の白い布を取った。
俺は怖くてよく見る事が出来なかった。
(こんなん夢や…現実な訳がない…これは由里じゃない…)
俺はただ呆然と立ちつくしたままだった。何が何だか解らない。目の前が真っ暗。2006-01-21 05:43:00 -
477:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな俺を見て医者は
「ごゆっくりして行ってください。後でお渡ししたい物とお話があります。」
と言ってまた由里の顔に布を被せて部屋から出て行った。
俺はしばらくそのまま固まっていた。2006-01-21 05:44:00 -
478:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(絶対夢や…由里が死ぬ訳ないやん……)
気が狂いそうだった。夢やと思うのに…夢であって欲しいと願うのに
一体なんで涙が出てくんねん…?
俺はしばらく経って恐る恐る由里の顔の上の布を取った。2006-01-21 05:46:00 -
479:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺の目に映ったのは紛れもなく由里の寝顔だった。
うっすら微笑んでいて本当に眠っているだけのような…。
「由里…痩せた…?なぁ顔色悪いで?!ちゃんと食べんとあかんやん!!」
話しかけてみても由里の返事は…ある訳がない。2006-01-21 05:50:00 -
480:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なぁ!由里?!起きてや!目開けてや!そうやって俺の事騙すん?!今日誕生日やろ…?!指輪持って来たのにちゃんと笑って受け取ってや…。なぁ…!お願いや…から…」
由里の身体を激しく揺すりながら俺は泣きじゃくった。
認めたくなかった。由里が死んだなんて…。
本当に今にも由里は起きていつもの笑顔を見せてくれそうな位にキレイな寝顔だったから…。2006-01-21 05:53:00 -
481:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はしばらく由里の横で泣き続けた。
一体そのままどれくらい時間が経っただろう…。
イキナリ部屋のドアが開いてさっきの医者が入ってきた。
「あなたにお渡ししたいものが…」2006-01-21 05:56:00 -
482:
500☆
ものっすごぃ気になるとこやんーー(´□`)ハラハラ いつも読んでます☆文章うまいですね↑↑もうすぐ完結ですよね?!がんばってくださぃ!
2006-01-21 07:15:00 -
483:
削除削除されますた
あぼ~ん -
484:
まりぁ
やっぱりそうなっちゃったんだ?話の続き楽しみに待ってます?
2006-01-21 10:32:00 -
485:
名無しさん
出来れば完結まで一気に書いて下さい。
2006-01-21 14:38:00 -
486:
名無しさん
↑そんな無理いったらあかんよ?おとなしく待っとこっ??
2006-01-21 22:56:00 -
489:
のあ
いっきに読みました??由里ちゃんはあんま好きくないけどめちゃめちゃおもしろいです???完結楽しみにしてます??
2006-01-23 03:47:00 -
490:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
みなさんたくさんレスありがとうございますm(_ _)m
更新遅れ気味で申し訳ないです…
完結までもうすぐなのですが、一気に書くのは無理だと思います^^;
すみません><
マイペースに完結まで頑張るので気長に待っててやってくださいm(_ _)m2006-01-23 06:05:00 -
491:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「なぁ…その前に聞かせてくれ…一体なんでこんな事になってんねん…」
医者はきっと何も悪くはないのに、俺は八つ当たりするかの様に医者を涙目で睨んでそう言った。
だって本当に意味が解らない。
ほんの2か月前に由里の家へ行ってご飯作ってもらって一緒に眠って…2006-01-23 06:08:00 -
492:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
それやのになんで今由里は目を覚まさへんねん…?
なんで俺の言葉に返事も返さへんねん……?
「…話せば少し長くなりますが……」
医者はそう言って淡々と語り出した。2006-01-23 06:10:00 -
493:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さんの場合、病気が解ったのは9月頃の事でした。
ケガをされて病院に来られたみたいでしたが、最近眩暈が酷いからって
貧血の血液検査も受けられて…。
明らかに異常な検査結果が出て9月に2週間ほど検査入院をして頂いたんですが…2006-01-23 06:13:00 -
494:
名無しさん
わぁーリアルタイムやぁドキドキ
2006-01-23 06:15:00 -
495:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
骨髄検査の結果、再生不良性貧血と診断されました。」
(再生不良性貧血…?)
「それは…一体どういう病気やねん…」
「解りやすく言うと白血病に症状などはよく似ています…」2006-01-23 06:15:00 -
496:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(白血病に…?!)
「出血すると止まらなかったり、少しぶつけただけの打撲もアザになったり…
この病気は15万人に1人ほどの割合で、完治させる事はほぼ不可能な病気です…。
これと言った治療法がまだ発見されていないので国で難病としても指定されています。」2006-01-23 06:22:00 -
497:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「この病気は重症度によって治療法も違うのですが…
由里さんの場合は重度でした。原則として病気が発覚してすぐに入院して治療して頂きたかったのですが…」
「…なんで由里はすぐに入院せーへんかったねん…?!」
「どうしても「まだ入院はしたくない…」とおっしゃって…。「ちゃんと毎日通院治療するから先生お願い…」と…。」2006-01-23 06:27:00 -
498:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さんは私が病気を告知した時もそれはそれは冷静で…
命に関わるものだと言っても余命を告げても涙ひとつ見せませんでした…。
普通は大人でも取り乱したり放心状態になるものなんですけど…。
「限界になったらちゃんと入院はします。あと絶対に入院するまではお父さんには連絡しないでください。」って…。」2006-01-23 06:32:00 -
499:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「とても17歳の少女とは思えませんでしたよ…。
誰にも言わずに病気の事は隠し通せるまで隠し通したいのだとおっしゃりました。
「同情されるのも嫌だからって…」無理に笑顔を作ってそう言うんです。
それからの数ヶ月間は毎日通院して貰って輸血などを繰り返してました。」2006-01-23 06:35:00 -
500:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「でもさすがに不安でしたでしょうね…。辛い治療に泣き言ひとつ言わない由里さんに
通院する度に周りの私達医者や看護士達に笑顔でお礼を言ってくれる由里さんに
私達は逆に励まされていましたよ…。
だけど約2か月前に私があまりの病状の悪化に強制的に入院を勧めたんです…。」2006-01-23 06:38:00 -
501:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
俺はなんだかそれ以上聞く勇気がなかった。
由里の病気が発覚したのは9月…?
検査入院してたのはあの突然2週間くらい連絡が取れなかった頃か…?
仕事を辞めたのも病気のせい…?2006-01-23 06:40:00 -
502:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
お酒を本当に滅多に飲まなかったのも…?あの時の青アザも?
俺が家に遊びに行った日の寂しそうな笑顔も病気のせい?
あの時の電話の相手は…もしかしてこの医者だった?
由里はあの日の翌日から入院してたのか…?2006-01-23 06:43:00 -
503:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
なんで…俺由里の異変に全く気付かんかってん…。
なぁ…なんでやねん…
今なら…今なら全部解るのに……。今更気付いても遅いやん……
気付けば俺は悔しくて悔しくて、その話を聞きながらまた涙を流していた。2006-01-23 06:45:00 -
504:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「由里さん、入院中によくあなたの話を聞かせてくれましたよ。
冷たそうだけど本当はすごく優しくて心がキレイな人だって…。
あなたの話をする時の由里さんは目がきらきらしてて本当に可愛かった。
「今日せっかくの誕生日なのに…貴晃に会えるはずなのに…先生…あたしが死んだらこの携帯から貴晃に1番に知らせてほしい…」2006-01-23 06:50:00 -
505:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「それが2日ほど前から危篤状態で集中治療室に入っていた由里さんの最後の言葉になりました…」
医者はよほど由里への思い入れがあったのか堪えきれずにそこで涙を流した。
俺もただただ泣くしか出来なかった。
なぁ由里…なんでやねん…俺にまで病気の事を隠す事ないやんか…2006-01-23 06:53:00 -
506:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
言ってくれてたら全然違ってたかもしれない。
由里は死んでなかったかもしれない。
無理させずにすぐに入院させたのに…。
絶対毎日見舞いにも行ったしもっともっと由里との時間を増やせたのに…。2006-01-23 06:55:00 -
507:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
「これ…由里さんがあなたへ書いた手紙です…。」
そう言って最後に医者は青空模様の綺麗な封筒を渡して来た。
封筒には肩の丸い小さな文字で「貴晃へ」と書かれている。
(由里からの手紙……)俺はそっとその封筒を開けて便箋を取り出した。2006-01-23 06:59:00 -
517:
名無しさん
↑無意味なレスばっかせんとって 一つあれば十分やろ!
2006-01-24 15:26:00 -
518:
名無しさん
(艸゚ロ゚)
2006-01-24 21:46:00 -
519:
名無しさん
メッチャ続き気になるぅ〜
2006-01-25 01:48:00 -
520:
まりぁ
待ってます?
2006-01-25 20:19:00 -
521:
りあ
あげます(Pq´3'*)
2006-01-26 21:23:00 -
522:
名無しさん
ぁげパン
2006-01-27 03:53:00 -
523:
貴晃
更新遅れて大変申し訳ないですm(_ _)m
最近半端なく忙しくて^^;
レスたくさん有り難う御座います^^
頑張って更新しますm(_ _)m2006-01-27 06:17:00 -
524:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
震える手でキレイな便箋を握り閉めた。
ぎっしり詰まった可愛らしい由里の文字。
「貴晃へ」から始まった手紙には
想像もしない由里の優しさが溢れていた−。2006-01-27 06:19:00 -
525:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
(由里の手紙の内容はそのまま載せます。)
「貴晃へ 貴晃がこの手紙読む頃には、あたしはもうこの世にいないのかな…。
そう思うとやっぱり怖くて寂しくて、涙が溢れてくるよ。
病気の事、言わなくてごめんね…。2006-01-27 06:21:00 -
526:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
病気が解ったのは9月の終わり頃だったかな。
貴晃と優也くんが喧嘩した日にやっぱり私の怪我、結構ひどかったから
一人で病院に行ったの。その時ついでにね
大きな総合病院だし、その頃から眩暈がひどかったから血液検査もしてもらった。2006-01-27 06:25:00 -
527:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ただの貧血だろう くらいにしか思ってなかったんだけどね、
どっかで自分でも気付いてたかもしれない。
結構不安で…。検査結果出るまでの間気が気じゃなかったよ。
数日後に血液の検査結果があまり良くないから検査入院する事になったの。2006-01-27 06:27:00 -
528:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
2週間くらいの検査入院の結果病名が解って。
その頃貴晃とも全く連絡取ってなかったでしょ?
あの時はごめんね。結構自分でも不安でいっぱいいっぱいで
誰とも連絡を取る気がしなかったかな…。2006-01-27 06:30:00 -
529:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
先生にはすぐ入院しなさいって言われた。
骨髄移植をしなければ半年の命って言われた。
それを聞いた時、不思議と怖くはなかったよ。
死ぬなんてそれまで考えた事もなかったけど、このまま死ぬのも悪くないかなって2006-01-27 06:33:00 -
530:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
どっかでそう思ったの。
だってお母さん、一人で寂しいだろうし…。
あんな母親でもあたしにとってはたった一人の母親だから。
お母さんの元へ行けるなら悪くはないなってその時ぼんやり思った。2006-01-27 06:34:00 -
531:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でもね、ひとつだけ心残りがあった。
それは貴晃の事…。このまま貴晃と会えなくなるのはどうしても嫌だって思った。
だから入院するのだけは嫌で…。
先生に無理言っちゃった。2006-01-27 06:36:00 -
532:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
病気を治す事を諦めた訳じゃなかったんだけどね。
ただ病気を治す事だけに専念するのは嫌だったの。
入院して毎日退屈しながら治療受けて…。
もしも私の残りの時間が本当に少ないとしたら2006-01-27 06:38:00 -
533:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そんな終わり方は絶対嫌だなって。
だから毎日通院して治療しながらも、体調の良い日は貴晃に会いに行ってた。
仕事はその時辞める事にしたけどね。
やっぱり体調悪い日に急に休んだりして迷惑かけるのも悪いし、お酒もよくないし。2006-01-27 06:41:00 -
534:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
ねぇ、貴晃は出逢った日の事覚えてる?
私あの日は酔っぱらってたけど、貴晃のどこか寂しそうな目を見て
なんかほっとけないなって思ったんだよ。
金髪の長い髪に真っ黒なスーツ。2006-01-27 07:40:00 -
535:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
1歳上とは思えないくらい大人っぽいけど
どこか背伸びしてる感じもした。
無理矢理自分を黒く染めようとしてるようにも見えたの。
きっと本当は真っ白で純粋な人だろうなって。2006-01-27 07:44:00 -
537:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
そう思ったらどんどん貴晃に興味が出てきちゃって。
気付いたら本気で好きになってたよ。
私が夜の仕事を始めたのは貴晃が居る世界を少し知りたくなったからだったりします。
今だから言えるけどね。私も貴晃と一緒でこう見えても結構恥ずかしがり屋なんだよ?2006-01-27 07:47:00 -
538:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
貴晃と両思いになれた日。これ以上の幸せはないって思えた。
入院しなくてよかったって思えた。
でも貴晃に「仕事落ち着くまで待っといてな。」って言われる度に
「あたしには時間がないのに…?」って言葉が2006-01-27 07:49:00 -
539:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
何度も喉まで出かかったんだけど、やっぱりどうしても言えなかった。
貴晃に心配だけはかけたくなかった。
ただでさえ仕事が忙しくて大変なのに、余計な負担をかけたくなかった。
周りから見るとキレイゴトにしか聞こえないかもしれないけど…2006-01-27 07:51:00 -
540:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でも私は本当に心からそう思ってた…。
貴晃を絶対悲しませたくない。
普段無愛想で無表情な貴晃がたまに見せるはにかんだ笑顔が
私は今何よりも大好きだから。2006-01-27 07:53:00 -
541:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
だからお願い。悲しまないでね。
私は少し先に逝くけれど、貴晃は何も苦しまなくていいの。
笑顔で居てください。私の事で泣かないで。
ちゃんとずっとずっと好きだから。寂しいなんて想わないで?2006-01-27 07:56:00 -
542:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
でも貴晃は私の事忘れてもいいよ。
私の事引きずらないで欲しい…。この先他に好きな人が出来れば
幸せになってほしい。誰よりも。
本音を言ってしまえば本当は私が貴晃を幸せにしたかったけれど…2006-01-27 07:58:00 -
543:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
もう私は貴晃の側に居る事が出来ない。
抱き締めてあげる事も髪を撫でる事も出来ない。
貴晃が挫けそうになっても励ましてもあげられない。
悔しいけれど、一番の心残りだけど、やっぱり自分の身体の事は自分が一番解るから…2006-01-27 08:01:00 -
544:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
サヨナラ は言いたくないなぁ。
またいつか会えるような気がするから。
ごめんね もあんまり言いたくないなぁ。
ありがとうって気持ちの方がずっと大きいから。2006-01-27 08:02:00 -
545:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
貴晃に出会えて本当に幸せだったよ。
本当に有り難う。数え切れないくらい言いたいんだけど
もう声にならないんだね…
有り難う。有り難う。 ちゃんと貴晃には伝わるかなぁ…?2006-01-27 08:05:00 -
546:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
またね。
お仕事これからも頑張ってね?
私が居なくても貴晃なら大丈夫だよね…?
少しの間 さようなら− 由里より」2006-01-27 08:07:00 -
547:
貴晃 ◆fnkquv7jY2
手紙を読んでいる途中で涙が溢れて文字がぼやけて見えなくなった。
だけど由里の最初で最後の手紙を一字も見逃さずに涙を拭いながらしっかりと見た。
冷たくなって横たわって居る由里の手を握って
「由里…お前はどこまでずるいねん…」俺は声にならない声でそう呟いた。2006-01-27 08:11:00 -
548:
名無しさん
感動?
最後まで読んでるカラ頑張って??2006-01-28 03:08:00 -
549:
名無しさん
ほんとにこんな人いたの!?ノンフィクとフィクションまぜてあるん!?すごい大きい人だったんだね由里さん。最後まで楽しみにしています。
2006-01-28 03:36:00