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一人ぼっちが嫌なだけ

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  • 1:

    さき

    目が覚めて気付いた。あれ?家じゃない。隣には男が寝ていた。二日酔いの頭を軽く叩きながら昨日の出来事を思い出す。
    飲み会に行って…ゲームして…そっか。こいつと二人でこっそりばっくれたんだっけ。
    私は裸。こいつも裸。名前も下の名前しか知らない相手と私は寝てた。

    2006-02-06 12:18:00
  • 130:

    さき

    でも嬉しかったな…。つっぱっていちびっててもほんまは心のどこかで一人ぼっちが嫌やったんやと思う。人に心を開きたかったんかな…
    次の日からすずとよく一緒におった。なんか分からんけど私もすずとおったらすげーと思われてたみたい。あのレディース魔天楼の総長、福本すずを呼び捨てにするやつなんてここには誰一人おらんかったから。

    2006-02-08 15:06:00
  • 131:

    さき

    「なぁさき、お前誤認やとかゆうてたけどあれってほんまの話?」
    すずとよくいるようになって一ヶ月がたつ頃、突然聞かれた。
    「あぁ…まぁ。つーかかなりやな」
    「詳しくゆいーや」
    あまり思い出したくないことやったけど、まぁすずやし私は話した。

    2006-02-08 15:08:00
  • 132:

    さき

    「ほんなぁさきが殺したるゆうてた二人のうちの一人はその武藤ってセンコーなんや?」
    「そやで」
    「ほんならあと一人は誰やねん?」
    「星光の…多分総長」
    すずは少し驚いてた。まぁ多分族の名前は聞いたことがあったと思う。

    2006-02-08 15:16:00
  • 133:

    さき

    「なんでやねん?」
    すずは私を見て不思議そうに聞いた。
    「言いたくない」
    「まぁええけど。でもしばかれたとか単車いかれた系やろ?どうせ」
    何かが…壊れていく音がした。私はすずにつかみかかってた。すずはそんな私にキレるんかと思ってた。でもすずは一言私に「ごめん」って謝った。

    2006-02-08 15:20:00
  • 134:

    さき

    情けなかった。すずには関係のないことやのに。
    「変なことゆって悪いと思ってる。ほんまごめん」
    すずはそう言って私に背中を向けると黙って歩いて行った。
    「すず!待って…」
    私は何故か呼び止めた。怖かった。すずに嫌われたんかと思うと苦しくなった。

    2006-02-08 15:23:00
  • 135:

    さき

    「どーしたん」
    すずは振り返って私の目の前に来た。少し目が綺麗に見えた。すずはこんなすごい奴やけど…きっと芯はものすごいまっすぐなんやと思った。
    「ちょっと来て…」
    私はみんながおる場所から少し離れたところに行って、すずに話した。なんで星光の総長を殺ろうとしてるかってことを。

    2006-02-08 15:27:00
  • 136:

    さき

    「まわ…されたって…さきお前…」すずは悲しそうな目をしてた。
    「しかも処女やで。笑ってまうやろ」
    私は精一杯の笑顔ですずに笑いかけた。
    「なぁ…うちやっと分かったわ。なんでさきがいつも悲しい目して笑うんかが。ずっと気になっててん。お前苦しかったんやろな…」

    2006-02-08 15:32:00
  • 137:

    さき

    「ははっ。全然。悲しさも感じひんぐらいになってもうたもん。おかげでもう人の心なくしてしまったわ。腐ってもうた」

    「なにゆってんねん。お前全然腐ってなんかないわ。ここにおるはずの人間なんかじゃないわ…」
    すずはそう言って私の肩をたたいた。
    「任しとき。うちに」そう言いながら…

    2006-02-08 15:41:00
  • 138:

    さき

    「なにを任すん?」
    「うちがやったる。さきはもう自分の手汚したりすんな。うちあと五ヵ月ぐらいで多分出れるから…お前はあと十ヵ月ぐらい残ってるやろ」
    「なにゆうてんのよ!やめてなそうゆうの。すずは早く出て戻るべきところに戻らなあかんねんから」
    私は必死ですずに言った。

    2006-02-08 15:45:00
  • 139:

    さき

    「人間な、強いものと弱いものがあるとすればそれはなんやと思う?」
    すずは静かに聞いた。
    「金もってるとか…あとは権力があるとかかな?そんな感じちゃうの?」
    考えたけどそれしか浮かばんかった。
    「ちゃうで。って言いたいとこやけど…結局そうなるわな。目には目を歯には歯をってゆうやろ」

    2006-02-08 15:51:00
  • 140:

    さき

    「さき…お前がその星光の総長らにまわされたのは誰のせいや?お前の入ってた族のせいやろが。だからきっちり両方にカタつけさすから。魔天楼の先陣きって大戦争やったるわ!」

    大…戦争…
    「そんなことして大丈夫なん?いくら魔天楼でもすずになんかあったりしたら…やっぱりあかん。やめて」

    2006-02-08 15:55:00
  • 141:

    さき

    「お前うちを誰やと思ってんねん。道化師摩天楼のレディース総長福本すずやで。うちはやるってゆうたらやる。決めたことはもう曲げれんから」
    「そんな…」
    結局すずはそう言って話を終わらせた。次の日からはその話題を口にすることもなくて、私もそんなことすっかり忘れてた。

    2006-02-08 15:58:00
  • 142:

    さき

    少年院での生活は思ったよりも楽しかった。多分それはすずがおったからやと思う。
    最初はでかい図体でいきがりのシャクレなんて思ってしまってたけど、よく見ればシャクレも変ではないし、大きい体やけど肉付きもそんなになくて綺麗な体をしてた。

    2006-02-08 16:01:00
  • 143:

    さき

    「さき」「すず」と呼び合いながら毎日を私らなりに楽しみながら過ごしてた。一日一日がとても早くて、まるで学校にいるみたいに笑いのたえへん場所で…
    でもそんな日々も長くは続かんかった。すずが出所になったから。
    素行もよくなって、私と知り合ってからのすずは生活監視員にも変わったと言われるぐらい変わったらしい。

    2006-02-08 16:05:00
  • 144:

    さき

    「さき手紙書くからな。うちがおらんようなって泣いたりすんなよ」
    「はぁ?泣かんわ」
    「強がんなって。出てくんの待ってるから。迎えに来たるからな」
    「私もう族とか興味ないし。一匹狼ゆうたやん」
    最後の日、私たち二人はこんな他愛ない話をずっとしてた。

    2006-02-08 16:08:00
  • 145:

    さき

    「誰もお前に族入れってゆうてないやん。普通に…あれやん。あれ。なんてゆうん…遊んだらえーねん」
    ちょっとすずは照れてるように見えた。
    「なぁすず。ありがとう。私すずがおったから楽しかったで。こんな場所でもめっちゃ毎日が天国みたいやった。会えてよかった」

    2006-02-08 16:11:00
  • 146:

    さき

    「うちもさきと会えてよかったわ。お前みたいなやつとこれから先出会うことなんかないやろな。ぱくられたことに感謝するわ。ポリもたまには役にたつもんやな」
    「やなぁ」
    私とすずは二人して笑ってた。多分私は久しぶりに心から笑えたような気がした。福本すず。彼女は私にとって初めての【友達】そして二人目の【恩人】。

    2006-02-08 16:17:00
  • 147:

    名無しさん

    2006-02-08 16:18:00
  • 148:

    さき

    すずがいなくなってからの私は毎日がからっぽやった。それなりにまぁまぁ生きながらそれなりの生活をおくる。
    でもそれは「それなり」でしかなく何かが欠けていた…。人は周りにたくさんおった。私についてくるやつらもおった。
    でも自分の居場所ってやつをずっと私は探し続けてたんかもしれんな…

    2006-02-08 16:21:00
  • 149:

    さき

    すずが出所してからすぐ、私は何ですずがぱくられてたんかを詳しく知った。
    すずが刺したってゆうのはほんまやったらしい。でもそれは魔天楼の次に関西では大きい暴走族の鬼人(きじん)との喧嘩で、すずの後輩が頭を殴られて脳内出血を起こし植物人間状態になったことが原因やと初めて聞いた。

    2006-02-08 16:41:00
  • 150:

    さき

    すずはその後輩の仇をとるため、魔天楼の名前を守るため、たくさんいる仲間たちのためにたった一人で誰にも言わず鬼人に乗り込んで総長を刺した…。
    聞いていて鳥肌が立った。すずは魔天楼の全頭の総長にも黙って行ったらしく、みんながみんな驚いてたらしい。

    2006-02-08 16:45:00
  • 151:

    さき

    結局すずが捕まってから、魔天楼の全頭の総長が話をつけたらしいけど、鬼人の総長は人口肛門になるぐらいの大怪我で、引退したらしい。
    二番手三番手の総長候補の奴らも黙って鬼人消えたらしく、事実上鬼人は解散になった。

    2006-02-08 16:48:00
  • 152:

    さき

    一人の女がよくそこまでできるもんやなぁって私はすずを見る目が変わった。名前だけじゃなくてほんまに強かったんや…と。
    そんな頃にすずから手紙が届いた。たいしたことは書いてなかったけど、私は週に一度届くその手紙が楽しみでしょうがなかった。

    2006-02-08 16:51:00
  • 153:

    さき

    夏も終わったなぁとか、少し太ったかもーとか。顔に似合わない少し丸字な字でひらがないっぱいの手紙をいつも書いてくれた。
    すずの手紙を読んだ後は、いつも何故だかほっとした。
    私は一人じゃないんだってそう思えた。言葉は人をあたたかくするためのものなんやって思った。

    2006-02-08 16:54:00
  • 154:

    さき

    よく大人たちに言われた汚い言葉たちは一体なんやったんやろ?邪魔とかクズとか恥さらしとか…
    言葉は人を傷付けるためのもんじゃないのにな…
    その言葉を聞いて育ち、その言葉を覚え、その言葉を使うようになる。全部悪循環やん?

    2006-02-08 16:57:00
  • 155:

    さき

    一つの言葉で優しい幸せな気持ちになれんのに一つの言葉で苦しんで傷付くこともある。
    でもそれって結局は相手のことを思ってないとそうゆうことをいちいち考えることなんかないねんな。
    私は愛されてなかったし、確かに邪魔ものやった。だから私の気持ちなんてものは相手にとってみればどうでもいいことやねん。

    2006-02-08 17:01:00
  • 156:

    さき

    私はすずに会いたくなった。早くここを出て、またすずとあほの言い合いしよ…だから頑張ってもう少し我慢しよう。
    でもすずが出所してから二ヵ月半がたった頃から、毎週きていた手紙がぱったりと途切れてしまった。なんか不思議と胸騒ぎがした。すず…何してんねやろ?

    2006-02-08 17:03:00
  • 157:

    さき

    私が不安になり始めた頃、変な噂を耳にした。悪い予感がした。
    「最近ここ出た族の子らしいけどなんかとんでもないことなったらしいで」
    「とんでもないって?」
    「よく分からんけど噂になってるみたい」
    誰かが話してるのを聞いた。まさか…すずちゃうやんな?

    2006-02-08 17:07:00
  • 158:

    名無しさん

    2006-02-08 18:48:00
  • 159:

    名無しさん

    2006-02-09 00:34:00
  • 160:

    名無しさん

    2006-02-09 00:58:00
  • 161:

    名無しさん

    ☆しおり☆

    2006-02-09 11:30:00
  • 162:

    ゆっち☆

    続き楽しみにしてます??頑張って?

    2006-02-10 00:44:00
  • 163:

    名無しさん

    ????????

    2006-02-10 02:47:00
  • 164:

    名無しさん

    2006-02-10 05:20:00
  • 165:

    名無しさん

    ヤバィ?メッチャおもしろいです?続き気になるんでお願いします?

    2006-02-10 06:12:00
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