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一人ぼっちが嫌なだけ

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  • 1:

    さき

    目が覚めて気付いた。あれ?家じゃない。隣には男が寝ていた。二日酔いの頭を軽く叩きながら昨日の出来事を思い出す。
    飲み会に行って…ゲームして…そっか。こいつと二人でこっそりばっくれたんだっけ。
    私は裸。こいつも裸。名前も下の名前しか知らない相手と私は寝てた。

    2006-02-06 12:18:00
  • 56:

    さき

    私に初めて面会に来たのは東先生やった。少し目が腫れてた。泣いたあと…みたいな。
    「中村さん…何かの間違いやね?」先生は静かに私に聞いた。私は先生を裏切った。また嘘をつく。
    「当たり前やんか。いい迷惑やわ。ひどない?びっくりしたわ」
    「そう…よかった。先生も中村さんは絶対にそんなことする子じゃないって分かってるから。疑いはれるまで頑張ろうね」

    2006-02-07 05:39:00
  • 57:

    さき

    先生の言葉を聞いて胸が苦しくなった。私を信じてるんや…信じてくれるんや…ごめんな。
    先生のまっすぐな目は眩しかった。優しくてあったくて。心が洗われるような気持ちになる。
    私もっと早くに…先生と出会いたかった。ぐれたりする前に会えてたら…先生を傷つけることなんかなかったのにね。

    2006-02-07 05:43:00
  • 58:

    さき

    先生は夏休みやのに毎日のように私に会いに来てくれた。でも私は毎日取り調べ。毎日嘘を重ねてた。
    そんなある日…全てがばれてん。同い歳やった友達がとうとう喋った。どうやってお金を分けたとか、私の担任の先生のかばんってことを知ってお金を返そうとしてたとこやって。

    2006-02-07 05:47:00
  • 59:

    さき

    「お前捕まる前から誰のもんやったか知ってたらしいな。ひどいもんやのう。被害者はあの先生で犯人はお前らとは…お前知っててあの担任の先生に嘘ついとったんか。面会にまで毎日来てくれとったのにな。ごみ以下やなほんま」

    私は目の前が真っ暗になった。

    2006-02-07 05:50:00
  • 60:

    さき

    全部…ばれた…。もっと最悪なことも言われた。
    「夏川も井上も佐竹も、全部お前が首謀でやったってゆうとるけど。お前夏川の後輩やのに元締めやっとったんけ?まぁお前の鑑別所行きは確実やから」

    は…い?元締めってなに?首謀って…。くそ…はめられてる…あいつら…

    2006-02-07 05:54:00
  • 61:

    さき

    人間みんな自分が大事。そんなこと分かってた。でも仲間を売るようなこと…するなんて。同じ罪かぶって同じ償いしたらいいんちゃうの?
    先輩にも友達にも裏切られた。でもそれよりも悲しかったのは東先生に全てがばれること、それから私がやらせたように思われてしまうことが悲しかった。

    2006-02-07 05:56:00
  • 62:

    さき

    先生に嘘をつき続けた私。そしてそれを信じてくれてた先生。
    私は先生を裏切った。甘ちゃんやってんな…ばれへんってタカをくくってたから。
    先生はその日から面会に来ることはなかった。ただ鑑別所に送還される日の前日、一通の手紙を監視員に手渡された。

    2006-02-07 06:00:00
  • 63:

    さき

    二枚の和紙に綺麗な達筆の字で手紙は書かれてた。

    中村さんへ
    今あなたは何を思いながらこの手紙を読んでいるのでしょうか。私は教師を27年間やってきました。一年も休むことなくです。旦那はいるけど子供ができなかったからね。だから育児休暇も必要なかったの。でも私にはたくさんの教え子達がいたから子供みたいなものだと思ってこの27年間、毎日母親として子供達と接してきました。
    どんな年代でもつっぱってる子はいました。でも私は手がかかる子ほど可愛くてね。

    2006-02-07 06:08:00
  • 64:

    さき

    結局寂しいのよみんな。愛されたい子達ばかりがつっぱってるように見えてね。だから私はそんな子達の心の母でいたかった。そう思ってずっと教師を続けてきました。
    中村さん、私はあなたを信じてましたよ。あなたの心の支えになりたいと思ってました。でもあなたは違ったみたいですね。
    私を母とは思ってくれていなかったね。あの時あなたが「当たり前やん」と言った言葉、私は信じてました。あなたが言ったから信じました。私はあなたを自分の子供のように思ってましたから。

    2006-02-07 06:15:00
  • 65:

    さき

    親なら子を信じて当たり前でしょ?だから私は中村さん。あなたを信じたんですよ。
    先生ね、今まで数え切れないヤンキー生徒達と出会ってきた。そのたびにきちんと向き合ってきた。だから中村さんと向き合うことができなかったことはすごく残念に思いました。
    あの時正直に言ってほしかった。私には本当のこと、話してほしかった。誰にだって過ちや間違いはあるんだから。私はもう教師を続けて行く自信がなくなりました。卒業させてあげることができなくてごめんね。 東 朝美

    2006-02-07 06:21:00
  • 66:

    さき

    読み終わった時には大粒の涙が両目からこぼれてた。先生…ごめんな…
    信じてくれた人を裏切った。信じていたやつらに裏切られてた。私が守るべきものって一体なんやってん…私と向き合おうとしてくれてた先生を…傷つけた。
    死にたいぐらい悲しかった。

    2006-02-07 06:25:00
  • 67:

    さき

    私が1番会いたかった人。それは東先生やった。だから更正するために真面目に頑張った。
    先生と卒業式に出たかった…。でも知らんかってん。私は鑑別所を出るまで…先生が学校を辞職してたことを。
    年があけた1月20日、私は予定よりも早く鑑別所から保護観察付きで釈放された。その足ですぐに会いに行った。中学へと急いで…

    2006-02-07 06:32:00
  • 68:

    さき

    私が学校に行くと、まずソッコーで相談室に連れていかれた。私服の私にすぐに気付いた先生達にばれたからやった。
    まっ黒髪の私を見て先生達は物珍しい顔をしてた。ま、仕方ないか…ずっと金髪やったもんな…

    2006-02-07 06:34:00
  • 69:

    さき

    「なぁ東先生は?すぐ呼んできて。会いたいねん」私はすぐに言った。
    「え?中村お前知らんのか?東先生二学期が始まる三日前に辞職届け出してやめはったんやぞ」
    「そうそう。体調が悪いとかなんとかで。でもまぁもう51歳やったからね。長年やっててガタがきたんちゃう?」
    先生達は口々に東先生の話をする。

    2006-02-07 06:38:00
  • 70:

    名無しさん

    2006-02-07 06:39:00
  • 71:

    さき

    「うそやん…」
    私はショックで仕方なかった。二学期が始まる三日前?ってことは…私に手紙を届けに来てくれた時?
    信じたくなかったけど東先生はほんまにおらんようになってて、かわりに若い熱血系のGTOみたいな男教師が相談室に来た。
    「中村。今はこの先生が3組の担任や」

    2006-02-07 06:56:00
  • 72:

    名無しさん

    無料着うただぁぁ?いい音出てるよん?http://chacaz.com/?i=23&c=01422159

    2006-02-07 07:32:00
  • 73:

    ひかり

    頑張って☆読んでます★☆

    2006-02-07 18:49:00
  • 74:

    さき

    いかにも暑苦しい感じの冬やのに黒く焼けてるような肌の先生。
    「はじめましてー中村。二学期から三組の臨時教師として配属された武藤や。よろしくな」
    よろしくな?なんやねん…こいつなんか知らん。私の担任は東先生ただ一人や。こんなやつ…
    「もう学校なんか来ることないしあんたを担任やとも思ってないから。東先生がおらんようなったら来る意味ないしな」

    2006-02-07 19:39:00
  • 75:

    さき

    「おい中村!」
    他の先生たちが私に注意をしてきた。
    「まぁまぁ。僕はどっちでもいいですわ。問題起こされるぐらいならこんほうがマシですしね。だいたい前担任の先生は君のせいで辞めたらしいやんか」
    武藤は私を見て少し笑ってた。気持ち悪い…

    2006-02-07 19:41:00
  • 76:

    さき

    バン!私は席を立って帰ろうとした。
    「中村、もうちょっとここおれ。今は昼休みの時間やし生徒もうろうろしてるから」
    武藤にそう言われた。仕方ない。私は私服やし他の生徒に会ったら悪影響を与えるとでも思ったんやろう。私は相談室でしばらく待ってた。
    武藤以外の他の先生達は午後からの授業の用意で出て行った。

    2006-02-07 19:45:00
  • 77:

    さき

    嫌な空気やった。息がつまりそう。武藤は私をじっと見てニヤニヤ笑ってた。

    「お前気持ち悪いねん。ニタニタすんなや新米教師が。はよ出て行け」

    私は武藤をにらみつけた。武藤はそれでもこっちを見て笑いながら立ち上がってドアのほうに歩いて行った。

    2006-02-07 19:49:00
  • 78:

    さき

    やっと出てってくれんのか…私はほっとしてた。でも武藤は出て行くどころかドアの鍵を内側から二重にしめた。
    私が通ってた中学は歴代的にもかなり悪さの激しい地域にあり、とにかく最悪。こんな相談室が四つもある。相談室とは名前だけで中身を見て見れば窓もなく汚い豚箱のようなものだった。

    2006-02-07 19:52:00
  • 79:

    さき

    「お前!何してんねん。さっさと出ていけや」
    私は少しびびってた。武藤は笑ってるけど目が怖かったから。とっさに思った。こいつはヤバイ…

    2006-02-07 19:55:00
  • 80:

    名無しさん

    頑張って?

    2006-02-07 20:28:00
  • 81:

    さき

    「おい中村。俺はなぁ、お前みたいないちびりが一番嫌いなんや。フッ…クソガキがいきがって」
    武藤はそう言いながら私に近付いてきた。やばい…殴られる…そう思った時、武藤は私の髪をおもいっきりつかんで顔を上に向けた。…でこをなめられた。

    2006-02-07 20:35:00
  • 82:

    さき

    体中が身震いした。気持ち悪い…
    「お前なになめてんねん!こんなことしてただですむと思うなよ!」
    私はびびりながらも強気で武藤に向かってつばをはいた。武藤の頬につばがかかった。
    「ちっ…」武藤は舌打ちをした後、髪をもっと強く引っ張りながら服の上から私の胸を触った。

    2006-02-07 20:39:00
  • 83:

    さき

    「やっ…やめろや!」
    私は一瞬わけが分からんかった。こいつ私を殴るつもりじゃない。なんかするつもりや…
    とっさに何故かそう思った。私は正直いってヤンキーはヤンキーやったけど、彼氏はいなかった。付き合ったことはあっても適当に付き合ってたから処女は守ってた。ほんまに好きな人ができた時に…やるもんやと思ってたから。

    2006-02-07 20:43:00
  • 84:

    さき

    武藤は私の言葉にも耳をかさず、しだいに着ていたジャンパーの中のスエットにまで手を突っ込もうとしてきた。
    私は無我夢中やった…一瞬しかなかった。武藤につかまれてた髪がいくら抜けても逃げたかった。
    横目で見たらこんな相談室にも花瓶があった。もう…これしかない

    2006-02-07 20:46:00
  • 85:

    さき

    私は武藤の手が一瞬ゆるんだその時、その花瓶におもいっきり手を伸ばして右手でつかむと、向き合った体勢の武藤の頭を後ろ側から強く殴った。
    ゴツン…割れはしなかったけどとんでもない鈍い音がした。人の頭を殴ったのは生まれて初めてやった。

    2006-02-07 20:49:00
  • 86:

    さき

    喧嘩はなんぼでもしたことはあった。でも私は頭は殴ったことはない。何故かって?分からんけど先輩にはそう教えられてた。
    とにかく体はいくらいってもいいけど頭はいくなって言われてた。
    だから気持ち悪い感触が手に残ってた…
    武藤は頭をおさえて倒れこんでしまった。

    2006-02-07 20:52:00
  • 87:

    さき

    私は気持ちわるさと怖さで急いで鍵をあけるとすぐに相談室を飛び出した。

    気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…
    ちょっと手が震えてた。そのまま学校の裏門を飛び越えるととりあえず近くの公園に向かった。
    水道のところまで走ってすぐに顔を…でこを洗った。「くっそ…ぉ」悔しかった。

    2006-02-07 20:57:00
  • 88:

    さき

    ちょっと時間がたったら少し落ち着いた。公園のジャングルジムに座りながらぼーっとしてた。
    私には帰る家はない。家はあるけどあそこは私の居場所ではない。だったらどうする?またあの裏切りものの夏川らの所に戻るん?
    東先生の顔が浮かんだ…ちょっと涙がでた。

    2006-02-07 20:59:00
  • 89:

    名無しさん

    読んでるよ?頑張って続き書いてね?

    2006-02-07 21:01:00
  • 90:

    さき

    私には結局誰もおらんかってんな…。夏川にも友達にもうまいこと仲間ごっこされてただけや。
    唯一私を信じて向き合ってくれてた人を裏切って。ほんま…あほや。先生…今どこにいるんですか?
    一言だけでいい。ただ…謝りたかった。

    2006-02-07 21:03:00
  • 91:

    さき

    うすっぺらいジャンパーでは一月の寒い空気をしのぐことはけっこうきついもんやった。
    寒っ…自然とゆってしまうぐらい寒い。でも行くところもなければお金もない。人間金じゃないってゆうけど結局お金がなければなんもできひん。
    それを知ったのが15歳の冬の日やった。

    2006-02-07 21:05:00
  • 92:

    さき

    動いても動かんでもなんもせんでもおなかはすくし人間って贅沢やなぁと思った。
    仕方なく昔からよく万引きしてたお店に行った。おにぎり二個とチーズとアロエジュースをぱくった。ポケットが小さいからこんなもんしか入らんかった。
    でもその時の私にはじゅうぶんやってん。

    2006-02-07 21:08:00
  • 93:

    さき

    お店を出てすぐに食べた。おなかすいててんほんま。でも空腹が満たされれば次は何をしようかと思う。
    何もすることもなく行くあてもない。私にはヤンキーの友達しかおらんかったし。でも東先生のことを思うとどうしてもあそこに戻ることだけはしたくなかった。
    もう二度と会われへんくても傷付けてしまった人に償いたかった。

    2006-02-07 21:12:00
  • 94:

    さき

    日も暮れていく。時間だけは過ぎていくねんな。気付いたら真っ暗やった。
    仕方なくまた公園に戻った。汽車の中に入って少しだけ風から身を守る。ただの気休めやけど全然よかった。
    寒いな…死ぬんかな…冬の日に死んだらまだいいかな。夏の暑い日よりは綺麗なまま死ねるやろう…

    2006-02-07 21:15:00
  • 95:

    さき

    「おいこんなとこに女おるって」「うそやん!」
    私が浅く眠りについた時、そんな声で目を覚ました。汽車の中から出口のほうを見たら右にも左にも男がおった。
    えっ…ちょっとなに?
    「こんなとこでなにやってんのー寒いやろ」「出ておいでや」「家出?」
    口々に話し掛けてくる。

    2006-02-07 21:20:00
  • 96:

    さき

    「おい!中に女おるって!」「うそやん?」
    私が浅く眠りにつきかけた時、そんな声が聞こえてすぐに目をあけた。
    「なにしてるん出ておいでや」「家出かぁ?」
    男達は口々にそういってきた。

    2006-02-07 21:23:00
  • 97:

    さき

    やばい…こいつら…
    くさかった。すぐにらりってるって分かった。目もいってる。どうしよう…げっ…
    気付いた。知ってるやつがおった。違う地域のヤンキーで、私らの地域とは犬猿の仲の別の族のやつらや。しかもこいつ…夏川先輩らに一回いかれてたやつやん…私は必死でばれへんように顔を伏せた

    2006-02-07 21:27:00
  • 98:

    さき

    「おーい!はよ出てこいやぁ」「ムシか?」
    私が黙ってても次から次に話してくる。内心ドキドキやった。
    「えーもんやるわ」そう聞こえた時、私のすぐ隣にねずみ花火が投げられた。私はびっくりして汽車から出た。
    「な?最初っから出とけばえーねん」

    2006-02-07 21:29:00
  • 99:

    さき

    「あっ…お前」「なんやねんヨシ知り合いか?」
    「夜神連合の夏川らの後輩っすよ。俺らが去年いかれてた時笑って見てましたわこの女」
    アホなやつでも変な記憶力はあんねんな。しかも私は見てただけ。まぁ笑ってたけど。
    「お前パクられとったんか?髪真っ黒やんけ」

    2006-02-07 21:33:00
  • 100:

    さき

    どうしよう…
    「受験…があるから黒染めしたんです」
    私あほやった。何でぱくられてたって言わんかったんやろう。隠す必要なんかなかった。夏川らのせいでぱくられてたって言っとけばよかった。
    「はぁ?受験?笑わせんなや。ヤンキーはヤンキーらしく人の道はずして生きろや」

    2006-02-07 21:36:00
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