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一人ぼっちが嫌なだけ

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  • 1:

    さき

    目が覚めて気付いた。あれ?家じゃない。隣には男が寝ていた。二日酔いの頭を軽く叩きながら昨日の出来事を思い出す。
    飲み会に行って…ゲームして…そっか。こいつと二人でこっそりばっくれたんだっけ。
    私は裸。こいつも裸。名前も下の名前しか知らない相手と私は寝てた。

    2006-02-06 12:18:00
  • 2:

    さき

    飲み過ぎた体はかなりダウンしてた。重い体を起こして、冷蔵庫に水を取りにいった。
    ラブホだったけど私は特にびっくりすることはなかった。
    なんでって?こうゆうことたまにあるからね…。馬鹿だと思われても仕方ないけど、一人でいたくない夜だってあるからさ。

    2006-02-06 12:22:00
  • 3:

    さき

    お酒の勢い?そんな感じかもね。じゃなきゃ初対面の男と会ったその日にセックスなんてできない。
    シラフではさすがに無理やね…。
    寂しかったんかな。なんか一人でいたくなかった。誰かがそばにおるだけでよかった。

    2006-02-06 12:25:00
  • 4:

    さき

    シャワーを浴びてベッドに戻ると男は起きて座ってた。
    「起きてたんや?」
    「あぁ…」
    分かる?ちょっと気まずい空気。やっちゃったねみたいな。まぁ元から一夜のワンナイトラブな遊びのつもりやし気を使われるのも逆にしんどかった。
    「帰っていいよ。あ、お金は半分置いてってな」

    2006-02-06 12:29:00
  • 5:

    さき

    「いいって。全部出すから気にせんといて」
    男はそう言ってすぐに着替えてテーブルの上に一万円札二枚を置いて帰った。
    「じゃあ…また連絡するわ。ありがとうな」
    男は部屋から出て行った。あっさりした別れ。まぁ好きでもない男やし全然いいねんけど。

    2006-02-06 12:32:00
  • 6:

    さき

    でも寂しいねんな。「また」がないことも分かってるし。
    気付けばいつも後悔してる。なんでこんなことしたんやろう…って。
    優しさはその場だけ、言葉は偽りだらけの男に私は抱かれて…結局むなしくなるだけやった。
    私は一人残ったホテルの部屋で意味なくまた眠りについた。

    2006-02-06 12:36:00
  • 7:

    さき

    次に目を覚ました時はお酒も抜けてたしすぐに着替えて精算を済ました。
    チェックアウト16800円。お釣りの3200円を見て思った。
    私の一夜は3200円みたいなもんやねんなぁと。タクシーに乗って家に帰ると誰もいない部屋に着く。
    「ただいま…」
    つぶやいてみても誰も何も言ってくれるはずもない。

    2006-02-06 12:40:00
  • 8:

    さき

    着信履歴を見てみた。
    昨日の飲み会メンバーだった友達からかかってきてたからかけてみた。
    「もしもしー電話した?どうしたん?」
    「昨日こうじ君と消えたけど大丈夫やった?ってゆーかめっちゃいいカンジやったやん」
    「あぁ…大丈夫やったよ。あれからすぐ帰ったし」

    2006-02-06 12:43:00
  • 9:

    さき

    嘘をついた。何でほんまのことゆわんのって?
    なんとなく言いにくいし、そうゆう自分が嫌やったから。カッコ悪いやん。
    こうじって名前やったんや…忘れかけてた。体を重ねた相手の名前を忘れるなんて…私も最悪やな…。

    「また進展あったら教えてなぁ」友達はそう言って電話を切った。進展なんてあるわけないやん…もう終わったこと。違うわ…始まってもないのに。

    2006-02-06 12:47:00
  • 10:

    さき

    はぁ…気付けばため息ばかりが出てた。
    私は何をしてるんやろう…あほすぎる自分につくづく愛想がつきる。
    いつから私がこうなったのか。自分でもよく分からん。でも原因といえるならただ一つ。病気のせい。

    2006-02-06 12:50:00
  • 11:

    さき

    私は小さい頃に両親が離婚して父親に引き取られた。母の顔なんて覚えてないし写真すらない。
    でも普通は母親が引き取るもんやろうって物心ついた頃に思った。
    まぁでもそうこう思ってるうちに私には新しい母親ができた。お父さんは再婚した。再婚相手はお父さんより11歳も若かった。

    2006-02-06 12:54:00
  • 12:

    さき

    再婚した当時、私は12歳で小学校六年生やった。父は36歳で再婚相手は25歳。
    でも私は可愛がってもらってたし特に新しいお母さんに嫌なことも思わんかった。
    でもまだ若い二人のあいだにはすぐに赤ちゃんが生まれた。想像つくかな?
    私、弟ができたときは嬉しかった。でもすぐに嫌いになってん…。

    2006-02-06 12:58:00
  • 13:

    さき

    なんでって?そりゃ私は二人の子供じゃなかったから。義理の弟の学(マナブ)が溺愛されてる姿を見てると憎く思えてきた。
    やっぱり私は母親が違うから学ばっかり可愛がられてんねやって思った。

    そうなると少しずつ反抗的になってた。あほみたいにすぐすねたりしてた。

    2006-02-06 13:02:00
  • 14:

    名無しさん

    2006-02-06 13:03:00
  • 15:

    さき

    学のことも嫌いやったから昔っから学のことはあんまり相手にもしてなかった。兄弟やねんから仲良くしなさいっていつも私が怒られてたけど、学は怒られることなんかなかった。
    学と私は13歳離れてた。私と義理の母親も13歳離れてた。複雑な感じやった。
    若いお母さん羨ましいわってよく言われたけど、全然そんなことなかった。

    2006-02-06 13:06:00
  • 16:

    さき

    あんまりご飯はおいしくなかったし掃除も手抜きやった。シャンプーのストックも用意してないような人で。
    でも顔だけは綺麗やし外ヅラがいいからみんな勘違いすんねんな。
    義理の母親は中学二年ぐらいからなつかんようになった私にはだんだん冷たくなっていった。

    2006-02-06 13:09:00
  • 17:

    さき

    ご飯も私だけ違う場所で食べさせてきたり、嫌いなものをわざと作られたりした。
    おこづかいももらわれへんし、服だって全然買ってくれんかった。お父さんも分かってたくせに私のことを見て見ぬふりしてた…。

    当然私はグレてんな…。

    2006-02-06 13:13:00
  • 18:

    さき

    「名前は!住所は!さっさとゆわんかい」
    警察にやっかいになるのは日常茶飯時。中学二年の時に私は地元の族に入って連日連夜、暴走に明け暮れてた。
    その日も捕まって歩道された。私は先輩の単車の後ろに座ってたからすぐに帰してもらえたけど、お父さんも義理の母親も警察には迎えにこんかった。

    2006-02-06 13:25:00
  • 19:

    さき

    警察から家に帰ったらすぐにお父さんに殴られた。
    ガラスの灰皿でおでこのはしっこを叩かれた。私のおでこは切れて血が出た。
    その血を見て思った。こうゆう時だけ父親ヅラして…こんなやつ殺したる!って。

    「おまえ殺したるからな!」私は叫んでキッチンに行って包丁を取りに走った。

    2006-02-06 13:28:00
  • 20:

    さき

    「やめなさい!」義理の母親が叫んだ。
    「おまえも殺したるわ!」私は母親に叫んだ。
    お父さんは黙って突っ立ってた。やるんならやれって目で見てた。
    「お前はあいつにそっくりや。気にいらんことがあったらそうやって反抗することしかせん。男にもだらしなかった。お前の母親は男に走ったんや。お前にもそんな汚い血が流れてるんやぞ」

    2006-02-06 13:33:00
  • 21:

    さき

    私は初めて聞いた言葉でショックやった。お母さんが男作って出て行ったってこと?
    心の中で勝手に記憶だけで作り上げてたお母さんの姿が一瞬でつぶされた気がした。
    「あほらし…お前ら三人で家族だんらんしとけや」
    私はそう言って家を出た。それが中学二年の冬やった。

    2006-02-06 13:36:00
  • 22:

    さき

    私は先輩の家に泊めてもらいながらあんまり学校にも行かずに毎日毎日遊びまわってた。原ちゃりとか単車ぱくったり塗装してかっこいい単車作ったりして。

    三年生になってからはたまに学校行ったらいつも先生に呼び出されて家に帰るよう説得されてた。
    「あんな家に帰ったらキレて頭おかしなるわ」
    私はよく先生とそんな話をしてた。先生はなんかよく分からんけど私に親切にしてくれた。

    2006-02-06 13:41:00
  • 23:

    さき

    たまに学校に行った時は、自分のお弁当くれたりした。
    三年生の修学旅行の時は、私の分のお菓子とか買ってきてくれた。
    東先生ってゆう先生やってんけど、おばちゃんな先生で私にとってはお母さんみたいな先生やった。
    優しくてなんかあったかさのある先生。

    2006-02-06 13:44:00
  • 24:

    さき

    なんか知らんけど、ちょっとずつ学校行くのが楽しみになってた。
    東先生がおるから行ってたようなもんやった。学校以外ではいつも悪いことしてても、学校におる時だけはちゃんとおとなしく先生のゆうこと聞いた。

    東先生に迷惑かけたくなかったから…

    2006-02-06 13:46:00
  • 25:

    さき

    でも中学三年の夏休み、私は先生を裏切るようなことをしてしまった。それが原因で先生は教員をやめてしまうことにまでなった。

    1997年 夏
    私は窃盗事件を起こした。正確にいえば置き引き。スーパーの前に止めてあった自転車の前カゴにカバンが入ってた。それを取って友達と急いで逃げた。

    2006-02-06 13:51:00
  • 26:

    さき

    かばんの中には財布やら封筒やら通帳やら…いろんなものが入ってた。
    たまり場に行って中を見てみたら財布には2万。銀行の封筒には21万も入ってた。
    四人でぱくったから四等分しようって話になったけどなぜか私ら三人は5万で先輩だけ8万って感じで分けられた。

    2006-02-06 13:54:00
  • 27:

    さき

    でもその頃の私にとっては五万でもめっちゃ大金やったから全然よかった。
    でもパチンコとか行ってたらすぐになくなった。
    そんなある時、先輩の家にみんなでたまってたら警察がきた。
    「夏川ひろき、出頭してもらおか」
    先輩は一人連れて行かれた。残ってた私らも名前とか色々聞かれたけど私は全部うそっぱちを書いた。でも確認とられてすぐにばれた。

    2006-02-06 13:59:00
  • 28:

    さき

    「何で嘘を書くねん」
    結局なんか知らんけど家出してるのがばれて半年ぶりに家に連れて帰られた。
    「お前はほんま…近所のええ笑いもんや。よう帰ってこれたな」
    「はぁ?しゃあないやろ。あんたみたいな親もってたらそらこんなんなるわ」
    私はすぐにまた家を出た。

    2006-02-06 14:02:00
  • 29:

    さき

    「夏川先輩って何で出頭なん?」「あぁなんかこの前の喧嘩で傷害事件になったらしいわ」

    先輩の家に戻ったら他の友達とか先輩らが話してた。内心ちょっと安心した。
    あ…置き引きのことちゃうねんやぁってほっとした。

    2006-02-06 14:04:00
  • 30:

    さき

    それから夏川先輩はそのまま傷害事件のことで捕まってしまって鑑別所いきになった。みんな心配はしてたけど、結局自分のことがばれてないから夏川先輩のことなんてすぐに話題にもならんくなってた。
    でも八月に入ってすぐの頃、地元の花火大会があった。

    2006-02-06 14:07:00
  • 31:

    さき

    お祭り大好きな私らは団体で遊びに行ってた。あほみたいにビール飲んだりして騒いだりして…
    でもそんな時、私に声をかけてきたのは東先生やった。
    「中村さん…」
    私は振り返ってびっくりした。なんか学校の巡回でいろんな先生達が祭の見回りに来てたらしくて、東先生もその中の一人やった。

    2006-02-06 14:10:00
  • 32:

    さき

    「先生…。久しぶり」
    「顔赤いけど…大丈夫?あんまりむちゃしたらあかんよ」
    東先生は少し悲しそうに見えた。私もちょっと悲しかった。なんか分からんけど先生に嫌な気持ちさせてしまったなぁって。
    「なんか買ってあげるわ。ちょっとおいで」
    先生は私の手を引っ張って屋台のほうに歩いていく。

    2006-02-06 14:12:00
  • 33:

    さき

    かき氷を買ってもらった。でもその時気付いた。
    先生が持ってた財布…私らが置き引きした時のと同じ財布やった。偶然…やんな?私は動揺してた。

    でも考えてみたら財布の中身と封筒以外のものは触ってないし、お金を抜いてからかばんごとゴミ捨て場に捨てた…
    まさか…違うやんな?

    2006-02-06 14:15:00
  • 34:

    さき

    「先生その財布可愛いなぁ。黄色って風水的にもいいんやろー」
    私は意味分からんこと言ってた。
    「あぁ…そうなんかな。でもあんまりいいことないけどね…」
    東先生はちょっと困った顔をしてた。
    「なんで?なんかあったの?」私は聞いてみた。

    2006-02-06 14:19:00
  • 35:

    さき

    「うーん…ひったくりではないけどかばん取られてしまったみたいで…まぁお金以外の物は警察に行ったら届けてくれた人がいたみたいで大丈夫やったんやけどね」

    私はびっくりした。あれって…先生のかばんやったんや…。ものすごい罪悪感やった。先生がチャリで通勤してるのは知ってたけど、まさか…そんなことになるなんて…

    2006-02-06 14:22:00
  • 36:

    さき

    まして23万ものお金ぱくって…自分が最低な人間な気がして先生の目をまともに見られへんかった。
    ごめんな…私はそう思いながらも平気な顔して先生とバイバイした。
    「ちゃんと9月1日学校きいや。待ってるからね」
    そう言って先生は私に笑いかけながら手を振ってた。なぜか泣きそうになった。私にあんなに優しくしてくれる人やのに…

    2006-02-06 14:26:00
  • 37:

    さき

    私はちょっと考えたけど、やっぱり東先生にはお金を返したかった。
    「なぁ…あのな…」
    私はあの時一緒におった友達二人にどうにかして23万作って拾ったってゆってお金警察に届けようって話した。
    「はぁ?なに考えてんの?夏川先輩もおらんのに。だいたいうちら五万ずつしかもらってないねんで」

    2006-02-06 14:29:00
  • 38:

    さき

    「ほんまや。返したかったらさき一人で金作って返しーや。だいたい今更拾ったとか言って届けるほうがアヤシイで?疑われるに決まってるやん。ただでさえうちら警察に顔知られてんのに」
    二人は私にそう言ってキゲンが悪くなってた。

    2006-02-06 14:31:00
  • 39:

    さき

    「ごめん…」
    私はとりあえず謝った。どうにもできひんかった。友達に嫌われたくもなかった。
    しょせん私は仲間がおらないちびることもできひんかった。一匹狼にはなられへん弱い奴やってん。

    でも東先生のことはほんまに胸が痛くなった。なんで東先生のお金なんやろう…って思った。知らん人のものなら何も思わんのに…

    2006-02-06 14:34:00
  • 40:

    名無しさん

    2006-02-06 14:57:00
  • 41:

    さき

    私は初めて後悔した。自分のしたことを最低やと思った。だって…先生のことは好きやったから。
    私とめんと向かって向き合ってくれる人は先生ぐらいやったし…だからそんな先生にあんな嫌な思いさせてしまった私は最低な人間やった。

    2006-02-06 15:08:00
  • 42:

    さき

    でもお金はどうすることもできひんし、動きようがなかった。
    結局私はそのことがきっかけではないけど、その日からみんなで暴走はしてもあんまり悪いことには手をつけんようになった。
    置き引きもやめたし、バイクをぱくるのもやめた。人の物を盗むことを…やめた。

    2006-02-06 15:11:00
  • 43:

    さき

    でもそれから一週間後、先輩から嫌な話を聞いた。
    「お前らが置き引きしたカバンから夏川の指紋がでたらしいで。夏川と一致したからもしかしたらあいつ窃盗でもいかれるかもしれんなぁ」
    「えっ…あの…うちらのこと喋ったりしますかね?」友達が先輩に聞いた。
    「ゆわんやろー。分からんけど」

    2006-02-06 15:16:00
  • 44:

    名無しさん

    読んでますよ?頑張ってかいて下さいねッ??

    2006-02-06 17:03:00
  • 45:

    名無しさん

     

    2006-02-06 19:31:00
  • 46:

    名無しさん

    2006-02-06 23:12:00
  • 47:

    さき

    少しびびってた。ってゆうより怖かった。夏川先輩がもし喋ったら…私らみんないかれてまう。
    先生にもばれてしまうやんな。冷や汗をかいたのは初めてやった。
    でも後輩裏切ったりはせんやろう…私らそんな気楽な考えでおった。まぁすぐにそんな期待もきれーに裏切られてんけど。

    2006-02-07 05:07:00
  • 48:

    さき

    それから二日後、同いの友達一人も出頭になった。
    残った私ともう一人の友達は、あぁもう終わってもうたなと思った。あの子は絶対喋るって分かってたから。
    ま、そんなこんなでねずみ捕りみたいに捕まった。もちろん私も。

    2006-02-07 05:10:00
  • 49:

    さき

    いつものことながら親は警察暑にも現れへんかった。けど私は別にそんなことはどうでもよかった。
    ただ東先生にばれることが怖かった。容疑が固まれば確実にばれるやろうな…先生どんな顔するやろう。
    調書をとられてる間もずっとそればかりが頭にあった。

    2006-02-07 05:12:00
  • 50:

    さき

    「だから知らんってゆってるやんけ!」
    私は取り調べ室で声をあらげた。そう。嘘をつき続けた。認めへんかったらいいねん。だいたい夏川先輩が取ってんから…
    「もうみんなはいとんねん。全部ばれとんねん。さっさと喋って終わらせろ。時間かけたって同じなんやから」

    2006-02-07 05:16:00
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