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〜ホステス・街〜
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1:
裕末
覗いていただき、誠に有難うございます。
小説自体、初めて書かせていただくので、ご指摘あれば、遠慮なくレスをしてください。
よろしくお願い致します。
ゆっくりかもしれませんが、完結できるよう頑張ります。2006-10-31 02:16:00 -
111:
裕末
そう思うのだが、心の中のバランスと私の想いとが、だんだんとチグハグになってきた。苦しい。もうさえとも全然連絡をとっていない。 ―もぅ、田舎へ帰ろうか。― 決断は早かった。ホステスを辞めるわけではない。お店から一ヶ月程休みを入れた。お店に迷惑がかかっていることは十分承知だ。 詩織ママに告げた。「………という理由で休ませていただきます。」ホステスをナメているのかと怒られ、首になる前提で告げた。詩織ママの返答は意外なものだった。
「疲れたんでしょう?休むといいわ。田舎からでてきたんですものね。仕方ないわよ。想像以上にホステスって疲れるでしょう。美味しい蜜ばかり吸って生きてるわけじゃないですもの。」
ここはクラブだ。厳しさも想像以上だ。2006-11-13 13:37:00 -
112:
裕末
詩織ママが言ったとおりだ。 水商売は見た目は華やかで、男を騙して……等々よく言われるのだが、それに着いて回るリスクは大きい。人間相手にする商売だからだ。 さえに連絡を入れた。 ―帰る― さえはとても驚いていた。そりゃそうだろう。最初はあんなに頑張ると言い切っていた私だったから、まさか田舎へ帰るとは思ってもいなかっただろう。
それに私はお父さんのことがとても気掛かりだった。
“二度と顔を見せるな…!”もう帰ってくるな。ということだろう。2006-11-13 13:51:00 -
113:
裕末
だが、今は街から離れたい。 やっぱり帰るしかない。 気は重かったが、次の日には実家の玄関の戸を開けていた。 「ただいま。。」私の声が聞こえたのか、お母さんがバタバタと走ってきた。「あんた急にどうしたの?!」「……ん?帰ってきた。」
「お父さん!!お父さん!!帰ってきた!!帰ってきたわ!!」またバタバタとお母さんはお父さんのもとへと走って行った。 相変わらず騒がしいな…… 靴を脱ぎ、久しぶりの我が家に上がった。電話以上にホッとする。2006-11-14 11:20:00 -
114:
裕末
「ちょっと!ちょっと!あんた来なさい!!」お母さんに呼ばれた。 きっとお父さんやろな。仕方ないか。 「何?」 「あんたちょっとお父さんに言うことないの?!」 「………ごめん。」 お父さんは黙って部屋から出ていった。 「ちょっとお母さん今からご飯作るわ。何がいい?」 「何でもいい。」何でもいいと言いつつ、久しぶりのお母さんの作るご飯が食べれると思うと嬉しくて仕方なかった。 まな板で野菜を切る音。鍋で煮物を炊く湯気。お茶碗が準備される音。見た目は大人でも、まだまだ自分でも笑ってしまうくらい子供なんだなと思った。
2006-11-14 18:31:00 -
115:
裕末
コトコトとキッチンからの音を聞きながら、昔の幼い頃のように正座をして出来上がるのを待っている。
“クセのものかな…。”
たまに身内がきている時には嬉しくてか、準備されたお茶碗をお箸でカンカンカンカン叩いて、物凄く怒られたのを覚えている。そんな子が何を大人ぶってか、ホステスをしている。今、田舎にいるからかもしれないが改めて感じられることは、やはりホステスの難しさだった。田舎に帰ってみると、自分を客観的に見えた。2006-11-15 00:27:00 -
118:
裕末
【訂正】見えた。ではなく、見れた。です。申し訳ありませんm(_ _)m
2006-11-15 10:51:00 -
119:
裕末
そんなこんなで、田舎にいるとあっというまに1ヶ月も終わろうとしている。未だ心残りが、お父さんとは一度も会話していないことだが。 でもそれを承知で田舎に帰ってきたから…。最終日、駅まで家族が送りに来てくれた。「体に気をつけてね。何かあったら電話してきなさい。」そんなお母さんをよそに、お父さんはただ腕を組んでどこかを見つめているようだった。 「……行ってきます。」改札を通る。やっぱり寂しくなる。 ―頑張れ、私。―
2006-11-15 11:00:00 -
120:
裕末
また初めて街にでてきた頃と同じ風景が、電車の窓の外にある。 ―もう一度…。…頑張ろう。― 景色が街へと変わっていく。 “もうすぐ…やな。”またホステスゆりの日常が、始まる。 着いた。一ヶ月前と同じ街がそこにあった。一ヶ月開けっぱなしだった部屋を掃除し、もう今日にも出勤だったので、準備にとりかかった。新聞を読んだりニュースをみたり、化粧をして着替えたり。だんだんとホステスらしくなっていく。
2006-11-15 13:05:00