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〜ホステス・街〜
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1:
裕末
覗いていただき、誠に有難うございます。
小説自体、初めて書かせていただくので、ご指摘あれば、遠慮なくレスをしてください。
よろしくお願い致します。
ゆっくりかもしれませんが、完結できるよう頑張ります。2006-10-31 02:16:00 -
51:
裕末
更衣室に行くとカナがいた。カナも同伴だったようだ。今思えば、カナはすごい仕事できる子だったんだなと思う。「ゆりさん!もう同伴ってすごいじゃないですか!」「たまたまやって。」 「そぅですかね…?じゃぁ私お先に失礼します!」「じゃ、また。」 私も安田の席へ。 しばらくして…… 《ゆりさん、ご指名です。》「!?」―かぶったん?!― 信じられない。ありえない。「安田さん、ゴメンね…ちょっとだけ行ってきます。」「ゆ…ゆりちゃん頑張ってんねんな!ほな頑張ってこい!しんどかったらいつでも戻ってこい!」「ありがとうございます!行ってきます!」
2006-11-02 12:02:00 -
52:
裕末
―誰なんだろう。― 「失礼します!ゆりです♪」「待ってたよ。ゆりちゃん!」 ―岡田さんだ― あまり記憶にはなかったが今日メールを送った一人だ。 「いいねぇ!そのドレス!」「ありがとうございます。」「俺が一目惚れしただけあるわ!」「一目惚れ…ですか?!」―この人この前こんなん言うてはらへんかったやん!?― 「いきなりビックリしますよぅ!一目惚れだなんて!酔っ払ってらっしゃいます?(^_^;)」
「酔ってないで。ゆりちゃんには酔ってるけどな。(笑)」2006-11-02 12:15:00 -
53:
この前の岡田さんは話かけても愛想悪く、私はとてもてこずっていた。なのに今日は指名? “水商売って不思議…” 話を聞くとこの前は恥ずかしかったらしい。この前は友人と3人で来ていた。今日は私とゆっくり話したかったらしく、一人で来たらしい。
「ゆりちゃん、俺、めちゃめちゃタイプやわ〜」―どうしよう…どうしよう…(;´△`)―言葉が思い付かない。「今度プライベートで遊ぼうや!」「また今度ね♪」―ふぅ…― 精神的に私ピンチだ。時間配分も考え…「ちょっと行ってくるわ♪」「どこに?嫌や〜。ゆり行くなら俺帰ろっかな〜。」それは困ります。「すぐ戻ってくるから、居ててね♪」「店終わったらどっか行こうや!」―アフターだ。―" " "06/11/02 12:302006-11-02 12:30:00 -
54:
裕末
「じゃぁ、後でまた飲ましてくださいね♪終わった後どうするかはまた後でいいますから。」 安田の席へ戻った。「おっ!おかえり!人気者!」「そんなん人気者違いますよぉ(^_^;)」「しかし入店早々やるなぁ。」「まだまだですよ(-"-;)」「まあゆりちゃんはホステスなりにきてんもんな!」「はい。」「しかしそんな子も珍しいで(笑)」「そうですかね…?」「一流目指すんやったらクラブ行ったらいいのに。」「クラブ……ですか?」「そうや。またこういうとことは違うねんけどな。」「どんなところなんですか?」「今はゆりちゃんは競争とかはまだここでも実感してないやろ?」「はい。」「あの子見てみ。」安田は目線でカナを指した。カナは一生懸命いろんな客を言えばハシゴしている。「あの子がナンバーワンや。カナ言う子ちゃうかったかな?」「はい、カナちゃんです。」「みてみ、今日とくにかなり被ってるわ。ゆりもあんなんならなあかんで。」「カナちゃんすごいですねぇ…」私はあまり周りをみることなく、自分に必死だったので初めて落ち着いて周りがどうなっているのか、やっと客観視できた。
2006-11-02 14:54:00 -
55:
裕末
―カナちゃんナンバーワンなんや。― 更衣室に表みたいなのが貼ってあったのは、あれは順位表かぁ! 「とりあえずゆりちゃん、ナンバーワンなれるように頑張らなな。」「はい!」そう言って安田はチェックをして帰った。岡田の様子を見て気を使ってくれたのだろう。ホント安田は粋なお客様だ。別に口説くこともないし、ケチなわけでもない。
その後は岡田とアフターへ行き、タクシー代をもらい、帰った。いつも通りさえはスヤスヤと寝ている。 ソファーに座り一人考えた。 ―クラブ…か― どんなところなんだろう。競争の世界…。確に今の店も競争があるようだが、まだまだ下っぱな私だから直接関係ないと思っていた。
―…一流ホステス…目指したい!―2006-11-02 15:08:00 -
56:
裕末
それから私は、私なりに必死に頑張った。入店して半年。いろんなことがあった。客に顔の事を言われ気の短い私は客にキレてケンカしたり、客が切れたり、女の子の人間関係で悩んだり。だが、この店は比較的女の子どうしは仲が良かった。ホント、世の中にはいろんな人間がいる。いい人や悪い人。いつでも思うのは悪い人にだって良いところは必ずあるということ。生かすも殺すもその人次第ということ。
そんなこんなで周りやお客様に応援して頂きながら、ちょっとづつではあったが、成績を伸ばして行った。もう、気付けば冬になっていた。お世話になっていたさえとも離れ、一人暮らしも始めた。2006-11-02 15:25:00 -
57:
裕末
今はもう不動のカナと争う位になっていた。 ライバルだからといって、仲が悪いわけでもない。
ここまでくることによりさらに水商売の難しさが身にしみた。
そして、私の誕生日…。今日こそカナを抜かしたい。私は今日の誕生日で辞める。1ヵ月前にはもう店には辞めることは言っていた。
―カナとの勝負、私との勝負― 今日決まるのだ。。2006-11-02 15:34:00 -
58:
裕末
― 誕生日 ― 店は客が溢れ返っている。有難いことです。そんな私は今日も安田と同伴だ。私はやっとではあるが、ここまで上ってきた。このときの私はもう勝負のゆりになっていた感じはした。
入った当初とは比べ物にならないぐらい成長したとは言われるが、あまりその実感はない。が、今日だけはその言われた成長振りを最大限に発揮したい。どこまで出来るだろう、この最後の日。2006-11-03 00:16:00 -
59:
裕末
【訂正】
×店は客が
○店は客で2006-11-03 00:24:00 -
60:
なみ
おもしろい☆頑張って
2006-11-03 04:56:00 -
61:
名無しさん
私もこの世界に興味があるから勉強になります。(^-^)
2006-11-03 05:22:00 -
63:
裕末
―いらっしゃいませ!― お店の中は外以上に、これでもか、と言うくらいワイワイと賑やかだった。 一瞬涙が出そうになった。ちなみに今日は有難いが肝臓との戦いでもある。「めっちゃ賑わってるな〜。みんなゆりを必要としている人ばっかりやん。」「はい、嬉しいです。ホントに(/_;)」ホステスにとってこの上ない幸せだ。
「頑張れよ、ゆり。」「はい!」「そしたら卸すぞ。ドンペリゴールド。」「ありがとうございます!」他にも安田は次々と卸す。と、5分も立たないうちに次の席へ。と、安田をみた。「頑張ってこい!」ゆっくりとうなづき次の席へ…。2006-11-03 16:26:00 -
64:
裕末
「いらっしゃいませ♪」「おぅ来た来たナンバーワン↑(笑)」「何言うてはるんですか〜(^_^;)今日頑張らないとナンバーワンなれませんもん(;´`)ゞ」「おぉ、そぅやったな!今日最後やもんな!応援したらなな!ボーイ!ドンペリ持ってこーい!」「ありがとうございます!(*´∀`)」
次々と卸していただいたシャンパンを飲み干しながら、酔いで意識が飛びそうな中、フラフラとしながらも、飲んだ。
「居なくなったら寂しいわぁ」「俺泣きそうや」冗談でもその言葉で私は、少しでも必要とされてるのかな?と思えてとても嬉しかった。2006-11-03 16:56:00 -
65:
裕末
―目が回る― さすがにお客様の前では粗そうできない。“どうしよう…”もう何回も吐いた。 休ませてくれる席もあったが、卸していただいたお酒は飲まなくてはならない。 何時間たったのだろう。最後のお客をお見送りし、客は私の酔いようを気遣ってアフターはなかった。 ―……………― 目が覚めた。―ここはどこ?― 正面にある鏡に自分が映っていた。 ―?!?!― まだドレス姿だ。私は店で寝ていた。
2006-11-03 17:08:00 -
66:
裕末
―目が回る― さすがにお客様の前では粗そうできない。“どうしよう…”もう何回も吐いた。 休ませてくれる席もあったが、卸していただいたお酒は飲まなくてはならない。 何時間たったのだろう。 最後のお客をお見送りし、客は私の酔いようを気遣ってアフターはなかった。 ―………………………―
目が覚めた。―ここはどこ?― 正面にある鏡に自分が映っていた。
―?!?!―
まだ寝ていた。まだドレス姿だ。2006-11-03 17:17:00 -
67:
裕末
―終わったんだ私の誕生日― そう思うとどっと寂しくなってきた。店の中に私一人。と思うと隣にカナがどこかを眺めながら足を組んで座っていたのだ。“もう朝なのに何故…?” 「カナどうしたんよ!?」カナは静かな声で「お誕生日、おめでとうございます。ナンバーワン。」とだけ言ってその場を立ち去った。 ―今ナンバーワンって言った…やんな?― 「かっ…勝ったんや…!!!」もう喜びで胸が一杯になり、とりあえず、さえに、あと客にもお礼のメールをした。
一番になる気持ち。その喜びはナンバーワンになった者だけがわかる喜び。2006-11-04 08:38:00 -
68:
裕末
そして私はこの店をさることになる。いろいろな思い出がよぎる。ホステス入門が終了ってところだろう。机をみると置き手紙があった。
―次の店に行っても頑張ってください。 カナ―
そう、もう私は次の店が決まっている。もちろんクラブだ。ナンバーワンになるまでクラブへは行かないと決めていた。
―あれ…カナは…?― 店の中を探してもいない。もぅタクシーでも拾って帰ったのだろう。何故あの時間までいたのか謎だったが…。“私も帰らないと…。”立ち上がろうとした瞬間。“あ痛たたっ……/(-"-;)”二日酔いだ。仕方ない。あれだけ飲んだんだから。二日酔いの頭痛をなんとか我慢をして体を起こし、タクシーを拾って私も帰った。
家に着くと、ナンバーワンになった喜びを思い返すこともなく、さっとお風呂に入り、また眠った。 起きたころにはもう二日酔いもなくなり、コンビニへ行きいつもの冷えたご飯を食べた。それにもう夕方だ。明日の買い物へ行ったりと結構バタバタしていた。2006-11-04 11:07:00 -
69:
名無しさん
おもしろい???
2006-11-05 15:53:00 -
71:
裕末
もう来週にはクラブへの出勤が始まる。面接などども前に時間のあるときに終わった。受かったときは、私でいいのかとかなり合格したことに否定的になっていた。 もう既に緊張している。―後何日が後にはクラブ嬢か…。― その何日か後の私がどんなのかが想像つかない。 とりあえず今日は何にも無いので買い物にでてみた。私はドレスを見たりしているときが“セットはどんなんにしよう…ヒールはどんなんが似合うかなぁ…”そんな想像しているときが一番楽しい。今日は三着ドレスを買った。この商売を始めたばっかりの頃は、ドレス一着の値段にビックリたまげていたのに…。
2006-11-05 16:16:00 -
73:
裕末
これから勤めるクラブの名前は、“クラブ・川崎”ホステス60人在籍でママの名前は詩織ママ、チーママは和泉ママ、紗耶香ママ、弘美ママだ。みんな貫禄があって、話をするのにも、迫力に負けそうになる。 そしてクラブ初出勤の日が刻々と近づいてくる。出勤初日は同伴しようか迷った。何故なら始めから、仕事するのも構わないが、なんせ水商売と言うのには波がある。後々成績が落ちればプレッシャーになるだけなのだ。 キャバクラ時代にもそんな波を経験している。
2006-11-05 16:38:00 -
74:
裕末
―水商売とは― 半年やってわかった事は、安田が言っていたように、競争、そう勝負が目に見えてわかる結果の出る商売だということ。
可愛いだけじゃ生きていけない。個性や魅力で生きていく。それに頭もいる。お客様の喜ばれるツボも分からないと、来るものも来なくなる。クラブともなると、客の数、仕事が出来るのかどうか、ホステスの実力が問われてくる。
それに人間なので、いつ何が起こるかはわからない。事故であったり病気であったり、仕方ないことだ。行事事にも変わってくる。もちろん12月は忙しい。と、いろんな兼ね合いがあるから、波があるのだ。2006-11-05 20:15:00 -
75:
そんな中で成績を伸ばすということが難しいのである。 ―私はクラブでどこまで出来るんだろう?…― 気がつくともう初出勤だ。ドレスを着て、ロングコートもはおり、下調べしておいたセットへと向かう。
『いかがいたしましょう?』何しようかな…?とりあえず…「アップで。」
手際よく髪が巻かれていき、だんだんとアップになっていくと同時に自分の表情もキリッと気合いが入る。その間に化粧も完璧に。『ありがとうございました!』
― クラブ嬢、ゆり ―" " "06/11/05 21:332006-11-05 21:33:00 -
76:
裕末
「さぁ、頑張るぞ!」ぐっと空まで腕を伸ばし、飲み屋が立ち並ぶこの道をスタスタと歩いた。
今日は同伴はまた別の日にした。すれ違うホステス達。みんな綺麗だ。それぞれに魅力があって華やかで美しい。“胸張らなきゃ…”そんなホステス達を見て自信をなくしそうになる自分。負けちゃだめだ…。
戦いはこれからだ。白い大きなドアが見えてきた。あれがこれからの私の戦いの場だ。2006-11-05 23:49:00 -
77:
裕末
内装はと言うとかなりゴージャスである。イメージで言えば宮殿のような感じだ。もちろんBOXのみで12卓。面接以来なので改めて見るとまた圧倒される。控室をみてみると前に勤めていたところよりかなり広い。
ポツポツと綺麗なお姉さん方が準備をしている。大概同伴なのだろう。いないに近い。
『いらっしゃいませ。』続々とホステス達が同伴で入ってくる。
ボトルが用意される。キャバクラではみたことのないボトルが次々と……2006-11-06 01:23:00 -
78:
裕末
―?……この感じ…!!― あの昔にテレビでみたのと一緒だ!場所こそ違うが、もう目の前にある風景はそのままだ。 “あれは、クラブ…だったんだ。” ―みんな楽しそう…― とここで安田と《乾杯♪》他にも次々とお客が来てくれ、初日から絶好調だった。アフターも終え、ホッとして家に帰った。 クラブはホント桁外れだ。一夜にして想像もつかない額が落とされてゆく。今日の安田でさえ、最後にキャバクラで使ってもらた額からしても比べものにならない額を使ってくれた。
2006-11-06 01:51:00 -
79:
裕末
何日かたったある日の休日。まだ私の売り上げも絶好調。クラブで新規の客も掴めたし。まだ失敗はないなとホッと一安心している矢先。何故か黒服の福井にお店の近くに呼び出された。
話はなんなのかというと、お店まで。と案内された。この店には別室がある、福井がノックをし、中から“どうぞ。”福井と一緒に「失礼します。」と中に入った。目の前には―詩織ママ…―
緊張で心臓が破けそうだ。面接とママの挨拶周りくらいの時しか詩織ママとはお話していない。「休日に呼び出してごめんなさいね。あっ、ちょっと福井は外してもらえる?」「はい…。失礼します。」と福井は出ていった。詩織ママと二人きり…(>_2006-11-06 17:13:00 -
80:
名無しさん
気になる??
2006-11-06 19:51:00 -
81:
名無しさん
あげ
2006-11-07 17:49:00 -
82:
名無しさん
(´・ω・`)
2006-11-10 23:25:00 -
83:
名無しさん
続きむっちゃ気になる?書いてくれるの待ってます?
2006-11-11 03:10:00 -
85:
裕末
すみません??今週とても忙しくて、覗けませんでしたm(_ _)m
皆様読んでいただいてありがとうございます。
こんなに読んでいただいてると思いもしませんでした!(>_2006-11-11 04:36:00 -
86:
名無しさん
主サン待ってるょッ??
2006-11-11 17:25:00 -
88:
裕末
「こんな形でお話するのは初めてね。」 「……はい。」 「あのね、今日お話しようと思ったのは……」 ビクビクが止まらない。 「ママ……やってみない?」 「……ママ?!……ですか?!」「そう。あと今日のこのような形でお話したことは秘密にしてね。」「はい。ですが……」「驚いたと思うわ。入ってまだ浅いものね。驚かせたと思うけど、後々、ね。 お話は以上なんだけど、最近ゆりさん頑張ってるみたいね。」「ありがとうございます。」「これからも頑張ってね。期待してるわ。」「わかりました。では失礼します。」と言って数十分の会話が何時間のように思った。
―私が…ママ…?―
2006-11-11 21:03:00 -
89:
裕末
私には何故詩織ママがそんなことを言ったのかはわからない。―他にもママは沢山いるのに、何故私が…?―
ママが言ったのはどうやらチーママという意味ではなさそうだ。「ママ…ママか…。」家に帰っても一人でそのことばかりを考えていた。まだ私は水商売の経験も浅い。最近少しだけ水商売の深さがわかってきたところなのに…
疑問だらけだ。
明日も仕事なので、とりあえず今日のところは寝た。2006-11-11 23:43:00 -
90:
名無しさん
「おはようございます。」今日も川崎は満卓だ。 「今日もゆりは綺麗やなぁ。」「ありがとうございます。(*´∀`)」同伴で来た西川は言う。何回聞いたことだろう。本音でもないのに…と。西川は口説きだ。しかし、お金は半端なく落としてくれるのだ。しかし大変である。私は未だにさえに言われた“色を使わないこと”を守っている。守り通そうと思っている。
私は今日も有難い事に被っている。いろいろと違う席を回らなければならない。ヘルプはりさにお願いした。「りささんお願いします。」ここのクラブでは入ってあまり間がないのでどんな女の子がいるのかはわからない。とりあえず出勤したときに愛想のいいりささんにお願いした。
なので先に黒服にこの子を着けるように言った。「西川さんごめんね。ちょっと行ってきます。」西川はちょっとスネた顔をした。「すぐに戻ってこいよ。」2006-11-12 20:47:00 -
91:
裕末
↑名前入れ忘れてましたm(_ _)m あと西川のちょっとスネた顔… のちょっとはいりません。訂正です。申し訳ありません。
【続き】移動したあとももちろん西川の席を気にしながら接客をする。 なんせ西川は性格的に厄介なのだ。嫉妬が激しいと言った方が良いだろう。 ―西川の席の様子がおかしい― 勘が働く。「西川さん!?」「俺、りさちゃんにいくら好きや言われても、やっぱり俺はゆりが好きやー……!!」りさを見る。顔が引きつっている。2006-11-12 20:58:00 -
92:
裕末
―この子…色や…―
私は席を立ち、黒服へと向かって歩いた。「あの子外して。」りささんとすれちがい様「ゆりさん本当にごめんなさい。」「他の女の子やったらこれだけじゃ済まへんで。」「……ごめんなさい!」
他のお客様に謝りつつ、西川の席へと戻った。「西川さん、いきなりビックリしましたよぉ〜。」「あのりさ言うヤツが俺のこと好き言うてきてん。でも俺はゆりが好き言ってん。」「ありがとうございます。(*´∪`)」
今日の西川はちょっと熱くなっていて、後々ややこしいのでアフターは断った。2006-11-12 21:25:00 -
93:
名無しさん
主さん頑張ってね?
2006-11-13 00:12:00 -
95:
裕末
「俺、もう帰るねんけど、今日はアフターは無理やねんなぁm(_ _)mそしたらまた連絡ちょうだいな。」といって、西川は売りかけで帰って行った。
【※売りかけ】とは、ツケで帰るというもの。締め日にはきちんとお客様に支払いをしてもらうということ。もし飛ばれたりした場合はホステス本人が支払わなければならない。
さっき着いていた席に戻った。「えらいあのお客さん大変やったな。」「(笑)」「まぁ、ゆりも頑張ってる証拠やな。」
2006-11-13 00:55:00 -
96:
裕末
と今日はちょっとしたハプニングもあり、夜も更けていった。。
家に帰ってホッと一息ついていると… ―♪♪♪― ―着信 お母さん―
珍しいなと思い通話ボタンを押した。 「はい。」 『あんた元気にしてるの?』 「うん、一応。」 『お父さんが心配しとったよ。』 「そっか。」 『たまには連絡しなさいよ。』「わかってる。」 『そしたらまたね。』 「うん。」2006-11-13 01:07:00 -
97:
裕末
たまに家族の声を聞くとホッとする。
ホステスというのは、客に“癒し”“居心地”を与える職業であるが、結果的に自分への癒しも後々欲しくなるのだ。
私は今彼氏がいるわけでもない。かと言って、客に彼氏になって貰おうとも思ったりもしない。始めやる気満々だったあの私も日が経つごとに少し疲れが見え始めてきた。といって仕事に手は抜けない。よくここで言われるのが ―ホスト― だ。ホストに行っても結果、何も生まないことぐらいは、キャバクラ時代の女の子を嫌なくらい見てきている。2006-11-13 01:21:00 -
98:
裕末
“仕事前、買い物でも行こうかな。。”と眠りについた。
ホステスの日常なんて、しれてる。
【仕事→寝る→起きる→営業→仕事】の、ワンパターン。同じことの繰り返し。ワンパターンだが、そんな中でも、私の場合はやっぱりお客様とグラスで、笑顔で乾杯をして楽しくお話しているときが一番楽しい。口座になって、必要とされてる感じがたまらなくいい。それが上辺であってもだ。
きっとこの頃は“水商売”にハマっていたのだろう。“お金”ではなく、私自身の存在価値の追求といったところだろう。それが楽しさに変化する。
キャバクラからクラブに移籍して気持ちの変化はそんなところだ。それがあの日のブラウン管の中にいたお姉さんから、今の私の同じ楽しさが私に伝わったから、今の私があるのだと思う。2006-11-13 01:40:00 -
99:
裕末
― 締め日 ― 出勤前。ホステス全員を集めてのミーティングが行われた。オーナーやチーママが厳しい言葉を浴びせ全体が引き締まる。極めつけは、詩織ママの言葉だ。『頑張ってくださいね。』詩織ママからはこの一言で十分だ。むしろ、それ以上は話して欲しくない。 ―解散― ここからホステス達は同伴の者は同伴へ。と各々の行動をとる。 私にはひとつ気になることがあった。あの日の西川から、連絡が一切取れない。
―飛ばれる…?― 怖くなった。まだ私は飛ばれたことはなかった。必死に連絡をとる。繋がらない。
会社にも電話をした。繋がらない。 ―私は腹をくくった―2006-11-13 01:53:00 -
100:
裕末
― 案の定、飛ばれた。― 運良くその月は売り上げも良かったため、難を逃れた。が、手元に残った額はもちろん少ない。 お客というものは信用するものではない。お客だってホステスより口の上手い者なんていくらでもいる。人間を見極めるのもホステスの仕事だ。そこが大変だと言われるところかもしれない。人なんてのは、なかなか見抜けるものではない。
“よくあることよ。” と鼻で笑ってどこかへ消えていく、嫌味なホステスもいた。2006-11-13 02:09:00