小説掲示板〜ホステス・街〜のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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〜ホステス・街〜

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  • 1:

    裕末

    覗いていただき、誠に有難うございます。
    小説自体、初めて書かせていただくので、ご指摘あれば、遠慮なくレスをしてください。
    よろしくお願い致します。
    ゆっくりかもしれませんが、完結できるよう頑張ります。

    2006-10-31 02:16:00
  • 2:

    裕末

    ―夏―           蝉の声が鳴り止まない、ここ最近。思いだします。あの頃を…「お父さーん!!」私はテレビにかじりついていたが、とっさに父を呼んだ。 「ここってどんなとこぉ?」 私はテレビを指差した。ブラウン管の中には、綺麗なお姉さんと、いかにもお金持ちそうな男の人が映っている。 父は言葉を濁した。     「この世界は難しい世界だよ。」             私は首をかしげたが、それ以上に、その言葉が私の好奇心をより掻き立てた。 

    2006-10-31 02:34:00
  • 3:

    裕末

    グラスがカンカンとなっている。みんなが「乾杯」「いただきまーす」といって、ブラウン管のなかで、楽しそうにお酒をのんでいる。私はそんな光景を羨ましく思った。 ……楽しそう…「お父さん!私もあそこに行く!」 父はもう何も言葉が出てこなかった。そりゃ、娘が突然ホステスになりたいと平気で父に宣言したのだから。
    驚きのあまり、固まっている父をよそに、私は本屋へと向かった。そうここは、山がいくつもそびえたつ、ドが付くほどのド田舎なのだ。近くに飲み屋がある。訳がないのだ。

    2006-10-31 02:49:00
  • 4:

    裕末

    本屋以外にあるのは、喫茶店と、スーパー、後は個人商店がポツポツとあるぐらいだ。
    私は本屋へと急いだ。
    「あったー!」―銀座ホステス―私はもう興味心々に本を開けた。私は、これっ!と決めた物以外は全く目が行かない。そんな、ある意味頑固な性格である。

    2006-10-31 02:55:00
  • 5:

    裕末

    つまり、今はホステスになることにしか目がないのだ。
    本の中身はと言うと、小説なのだろうか、ズラズラと文章が書かれていた。私は気が短いため、さっと本を閉じた。一応買っては見たが、まずはどうやってホステスになるのか、それをまず早く知りたかった。
    ―お父さんに聞くしかない―
    本屋のおばあちゃんに袋の中に本を入れてもらって、私はぎゅっと袋を握りしめ、家へと走っていった。

    2006-10-31 03:06:00
  • 6:

    裕末

    自己満足かもしれませんが、書けて嬉しいです!また書きます!
    今日はもう寝ます。失礼します。

    2006-10-31 03:26:00
  • 7:

    名無しさん

    おやすみ?

    2006-10-31 04:13:00
  • 8:

    裕末

    ↑些細な一言でもホンマめっちゃ嬉しいですね!!?
    ありがとうございます??

    2006-10-31 10:33:00
  • 9:

    裕末

    >>10〜           「なぁ、お父さん。ホステスってどうやったらなれるん?」もう私は単刀直入だ。父を見ると、困り果てている。どう見ても不機嫌だ。そして何か言葉を発したかと思うと…「……それなら、街へ行け!ホステスになるなら二度と顔をみせるな!」
    私は何故怒られているのか、その時には理解ができなかった。
    そしてその言葉だけを残して、違う部屋へと去っていった。
    「まっ、いっか!」実にマイペースだ。

    2006-10-31 10:51:00
  • 10:

    裕末

    とりあえず今はどうやってホステスになるか…       ―そうだ!さえに聞いてみよう!―            ―さえ―私と同い年。しかし、私よりはかなりませた感じである。学校にいた時はかなり不釣り合いな人種だ。言えば、さえは男の子からも人気があって、それゆえしたたかな子である。今は街へとでていったので、もうここにはいない。
    電話をしてみる。      ―♪♪♪―         「もしもーし。」「さえ!久しぶり!あたし!」「いやぁ〜久しぶりやね!どうしたん?」「ちょっと質問があんねん。」「何?」「あんな、ホステスってどーやってなれるん?」「?!?!いきなり何言うてるん(笑)」「だからどーしたらなれるん?!」「………どぉやってって…街でたらなれるんちゃう?なんでまたいきなり?」「え?なりたいねん。ホステスに。」  

    2006-10-31 11:10:00
  • 11:

    裕末

    私とさえは長い付き合いである。さえはよく私の性格を知っている。           「まぁあんたの考えやから何言うても聞かんわな。」     「そしたら街行ったらいいねやんな?」         「そういうことになるわな。」「でもお父さんに怒られてん!…お母さんには言ってないけど。。」           「あんた言ったん?!」   「言ったよ?」               

    2006-10-31 11:22:00
  • 12:

    裕末

    「はぁ…やっぱりアホやなぁ、あんたは。」        「貯金あるし、出るわ!街!明日にでも!」        「それでまたあたしん家とか言うんやろ。!?」      「うん!ありがとうなぁ!」               「そしたらまた連絡して!」 「わかったぁ!」      「またね!」        私は街に出るのがとても久しぶりで、あまり記憶にない。  予定日は明日。       ―さっ!準備開始だ!―                                                                                     

    2006-10-31 11:33:00
  • 13:

    裕末

    なんか訂正箇所いっぱいですねぇ(-"-;)申し訳ないです↓↓

    2006-10-31 11:39:00
  • 14:

    ☆なお☆

    頑張ってねっ(*^口^*)

    2006-10-31 12:30:00
  • 15:

    裕末

    電車に乗る。懐かしい風景がどんどんどんどん遠くなっていく。。            ―着いた―そこには車やビルや人や自転車が溢れかえっていた。             ―騒がしいな…。―とりあえずさえに電話だ。       ―♪♪♪―         「もしもーし」「さえ?着いたよ!」
    「わかったぁ!○○駅やろ?そこ居といてや!」「わかったぁ!」
    待つこと数分…… 「久しぶりー!」向こうから大きく手を振って満面の笑みでこちらへ向かってくる。 「さえ〜!久しぶりやなぁ!」             

    2006-10-31 12:35:00
  • 16:

    裕末

    >>16 ☆なお☆さぁーん!ありがとうございます?
    めちゃめちゃ嬉しいですね?
    ホント文下手なんですが、また読んでやってください?
    マジ嬉しいです????

    2006-10-31 12:40:00
  • 17:

    裕末

    「ところであんたホステスなりたい言うてたけど、何でなりたいん?」          「テレビ見ててな、いいなぁって思ってん!」       「……それだけ?」     「せやで。」        「どんな世界か知ってるん?」              「知らん。」        「はぁ……そっか。」    「なりたいねん。ホステス。」              「わかった、わかった。知り合いに電話してみるわ。」   「ありがとう!何から何までゴメンな(^_^;)」         

    2006-10-31 12:51:00
  • 18:

    裕末

    さえと合流し、さえの家へと向かった。さえは向かう途中なんども「ホンマにやるの?ホステス。」と聞いてきた。
    父といい、さえといい、何故そこまで私の予想と反した様子なのか…。私は何か夢を見つけてそれに向かっているというのに…。
    家についた。私はソファーに腰掛け、さえはお茶を出しながらこう言った。
    「世間体とかあまり良くないとかゆうのはわかってるん?」「そうなんや。」「あまり表向きに言える仕事じゃないねん。」「なんで?」「あんな、男を騙したとか、誰とでも寝るとか、言うたら遊んでる女にみられやすいねん。ホンマはどうか知らんけどな。」

    2006-10-31 13:05:00
  • 19:

    裕末

    「じゃあ、そんなんせんかったらいいんじゃないん?」   「まあ、せやけどなぁ。」  さえは普通のOLだ。水商売には触れたことはない。さえも街に出てきて上司の接待の話を聞いたりして、学んだぐらいだ。さえはさっそく男の知り合いに電話してくれた。
    「面接いけるってさ!」    「やったー!!」やっとなれるんだ!ホステスに!「どんな所かわからんで?水商売でも種類あるみたいやし。とりあえずは明日夜の7時に○○の喫茶店△△におってってさ。」「わかったぁ!ありがとう!」              

    2006-10-31 13:18:00
  • 20:

    裕末

    その晩はなかなか寝つけなかった。もちろん嬉しさのあまりに。             起きたらもうお昼になっていた。今日は休日だ。「なぁ、さえ。水商売ってドレスとかいるんじゃないん?」「せやなぁ。」「どっか売ってない?」   「あるで!一緒にいこか!」「行こ!行こ!」私はやる気満々だ。外へでてしばらく行くと小さなお店があり、小物やドレス、普通の服などが売っていた。「やっぱ都会にはいろいろ売ってあるんやねぇ。」「せやろ。さえも最初来たときビックリしたもん!」
    そして一着、綺麗なピンクのドレスを手にとった。       ―綺麗……―         

    2006-10-31 13:56:00
  • 21:

    裕末

    さえはもちろん普通の服をみている。私は手にとったドレスを試着してみた。体型にはあまり自信はないが、まぁ普通には着れた。
    「さえ!みてや!」試着室のカーテンを開け、さえの目の前でヒラヒラと回転してみた。              「めっちゃいいやん!」さえも誉めてくれたことだし、私も気に入ったので財布からお金を取りだし買った。「早く、ホステスなりたいなぁ…。ところでさえなんで知り合いに水商売してる人いてるん?」
    「さえ前に街歩いてたら声かけられてんやん。だからやねん。」        そんな話をしているうちにも時間は7時へと向かっていく…
    化粧もいつもより少し濃いめに。田舎から持ってきたヒールを履き、服装もいつもより少し決めてみた。今日の私はバッチリだ!
    期待を胸に約束していた喫茶店へと向かった。        

    2006-10-31 14:14:00
  • 22:

    裕末

    スーツを着た山城とやらに、私はついて行った。着いた先にはとても華やかな外観で、あたりはキラキラしたネオンが辺りにたくさんそびえたっていた。
    ―すごいな― そして私は店内へと移動した。沢山の声が聞こえる。ちなみに私の源氏名は“ゆり”にした。実にぎこちない。呼ばれても振り向かないかもしれない…。そんなことを思いながら、山城に案内された。―私がホステス“ゆり”になるとき―「今日入店の“ゆり”さんでーす!」

    「初めまして!ゆりです!(*´∀`)」

    2006-10-31 14:50:00
  • 23:

    裕末

                  ―あのブラウン管で見たのと少し違うな…―       違和感があった。今お客さんと一対一で話をしている。ブラウン管でみたのとは似ているようで違う。           初めて着かせていただいた席、奥田さん。この人はどうやら気前がいいらしい。      「この子、今日初めてかぁ!祝いにドンペリ持ってきて!」 「わーい!ありがとうございます!」           「好きなん飲みや!」
    山城以外のボーイとやらも私をみて微笑んでいる。          

    2006-10-31 15:00:00
  • 24:

    裕末

    さっきの違和感を感じながらも、初めてホステスになれたことの達成感の方が大きかった。終わった時には話の内容すら覚えていない。必死だったのだろう。あのブラウン管で見た綺麗なお姉さんのように楽しそうにしてはいなかったと思う。
    一応経験を積もうということで入店してみた。
    その後は足早にさえの家へと帰った。さえは既に寝ていた。明日仕事やもんな。そんな私も疲れからか、いつの間にか眠ってしまった…。

    2006-10-31 15:08:00
  • 25:

    裕末

    …目がさめた。もうさえは仕事に出ている。さぁ、今日から仕事だ。一応早く成長したいと思ったので、レギュラーを選んだ。
    また昨日のように緊張しながらも、店に入った。パラパラともう人が入っている。これから一緒に頑張る女の子だ。赤のドレスを着た女の子が髪の毛などを確認しながら、おはようございます。と、挨拶をしてきた。この世界はどうやら「おはようございます」が基本のようだ。
    「おはようございます!」元気よく言ってみた。他にいた女の子が振り返る。
       「新しい子か。誰かと思った!」「初めましてゆりです!」とにかく笑顔が大事だと思ったのでまた挨拶をしてみた。

    2006-11-01 00:56:00
  • 26:

    名無しさん

    読んでるよ?
    頑張ってね?

    2006-11-01 01:26:00
  • 27:

    裕末

    ↑いや〜??嬉しいです??有難いです?テンション上がりますね?(笑)
    ホントにありがとうございます?下手な文ですが、今から書くので、良かったら読んでやってください??(>_

    2006-11-01 02:31:00
  • 28:

    裕末

    「ゆりって言うんやぁ!」赤いドレスの女の子が振り返ってこちらへ寄って来た。「初めましてやんな!あたしカナって言うねん!よろしくね!」「よろしく!」―えらく愛想のいい子だなぁ―
    もうそろそろ開店時間だ。ホステス“ゆり”になる時がきた。
    「行こっかぁ。」私はカンナに手を引っ張られながら、待機室へと行った。隣にはカナ。「なぁなぁ、ゆりって前はどこ行ってたぁん?」「??田舎。」「(笑)ちゃうやん、お店の場所やで?」「そんなん無いよ?」「え、そしたらここ初めて?!」「せやで。」

    2006-11-01 02:57:00
  • 29:

    裕末

    カナは驚いていた。「そっかぁ、初めてなんやね!」「うん。何にもまだわからんねん。」「そんなん次期にわかってくるって!しかし田舎から何しにでてきたん?」「何しにって、ホステスなりに来てん。」「?!?!ホステスに?!そのためだけに?!」
    「せやで。って言うか、タメ語で話ししてるけど、私より年上じゃないん?」「え、ゆりは何歳なん?」私の年はもうキャバクラで言えるような年ではない。
    こそこそ話で年齢をカナに言ってみた。カナも私の耳元で言ってきた。「カナ、私より年下やん!?」―大人っぽいなぁ!―世の中も変わったなぁと思った。

    2006-11-01 03:10:00
  • 30:

    裕末

    すいません!めっちゃ更新頑張ろうと思ったのですが、なんか眠たくなってきました…
    申し訳ないです。また書きます!おやすみなさい?

    2006-11-01 03:13:00
  • 31:

    名無しさん

    頑張れ

    2006-11-01 07:28:00
  • 32:

    裕末

    ↑ありがとうございます??
    読んでいただいているということはホント嬉しいです??

    それから訂正ありましたね(-"-;)カンナではなくカナです。今から書くので読んでやってください?

    2006-11-01 10:42:00
  • 33:

    「じゃぁ、敬語使わないとダメですね(>_

    2006-11-01 10:56:00
  • 34:

    裕末

    この世界はお客さんの数で女の子の価値が変わってくる。  厳しい世界だ。単に話せばいいというものでもない。    気に入っていただかなくてはならないのだ。お客さんそれぞれにタイプもある。顔だけでの話ではない。それ以外に気に入っていただく要素はいっぱいある。それは今後私が経験していく“水商売の不思議”と言ったところだろうか。
    この時のまだまだ水商売の卵の私はそんな事は知るはずもなかった。

    2006-11-01 11:11:00
  • 35:

    私はまだ待機室にいる。と、フリーが入ったようだ。
    ―さぁ、出番だ!―
    「いらっしゃいませ〜♪初めまして、ゆりです!」「君初めてやな〜。」「はい!初めてですね!」このお客さんは話し易そうだ。「お名前は……?」「安田や。」「安田さんですかぁ。。。」……続かない… 「大丈夫か?!君!」「もぅ緊張しちゃって(;´`)」「ん〜っと、ゆりちゃんやったな。入ってどれぐらいなん?」「2日です!」「ってことはその様子からいくと初めてやな?」「はい、そうなんです。(T_T)」「君かわいいなぁ。」「???」「かわいい、かわいい。」「?!?!」安田はボーイを呼んだ。どうやら指名が入ったようだ。
    ―何かわからんけど、初指名やぁ!!―" " "06/11/01 11:24

    2006-11-01 11:24:00
  • 36:

    裕末

    私には何がかわいいのか全くわからなかった。ただ、水商売が初めてだということしか話しもしていない。        「ゆりちゃん、何飲みたい?」「なんでもいいです。」「ゆりちゃん、こういう時は遠慮なく言っていいねんで。」「じゃぁ……ビールで…」私はホント何もできない。仕方のないことかもしれないが、少しブルーになる私。
    そして安田が「はい、これ番号。」「すみません!」名刺と番号をもらい、安田といろいろ話をした。安田はどうやらどこかの社長らしい。あまり職業のことは聞かれたくなかったようだった。安田の人柄が良かったせいか、その後の会話もスムーズにいった。延長もしてくれた。「明日も仕事早いから今日はもう帰るわ。またいつでも連絡して。」「わかりましたぁ!ありがとうございます!(*´∀`)」              

    2006-11-01 11:50:00
  • 37:

    裕末

    安田を送り出し、さっきもらった名刺を改めてちゃんと見てみた。会社名を見たがどんな職種かはよくわからない。が、“代表取締役社長”とだけは理解ができた。
    ―こんな人もくるんやなぁ。。―そう、普通であれば、関わることのない人だ。言えばその人とお話したくても話することができない人もいるのかもしれない。
    この商売はいろいろな人と出会う。それが色であったり、ホント人それぞれである。

    2006-11-01 12:00:00
  • 38:

    裕末

    訂正            ×それが色であったり…

    ○客のニーズもまたいろいろで、それが色であったり…

    2006-11-01 12:04:00
  • 39:

    裕末

    【色】とは、擬似恋愛のことである。この商売にはこれが絶対つきものだ。
    私自身個人的にも、もっとも難しいものと思っている。
    これがあるから、お客さんは“騙された”なんなどと言ってるのだろう。求めたのはお客さまであることを忘れずに…。

    今日は初指名をいただいてとても満足した。「お疲れ様でーす!」あの赤のドレスのカナと言う子はどうやらアフターに行ったらしい。仕事終わってもお客さんといるなんて、よく頑張るなぁ。と思った。私は気分よくさえの家へと帰った。

    2006-11-01 12:18:00
  • 40:

    裕末

    ホステスって難しい…。今日はホント反省することばかりだ。ブラウン管の中のお姉さんまではかなり自分から程遠い。―いつか、追い付きたい!―
    そして安田にお礼のメールをして寝た。
    そして翌日も何故かまた安田が店に来た。今度は本指名(A指名)だ。「ゆりちゃん!おはよう!」「………お、おはようございます。」「昨日はメールありがとう!嬉しかったで!o(^-^)o」

    2006-11-01 12:46:00
  • 41:

    裕末

    ―今日もきはったわ―    「いらっしゃいませ!というか、そう改めて言われると照れますね(*/∀`*)」「そこがゆりちゃんのかわいいとこやがな〜!!」
    安田は席に着き私も席に着いた。またそこでいろいろな話をした。自分の過去や、夢の話。安田はどこか嬉しそうに聞いていた。
    「せやせや、今日はゆりちゃんの売り上げなんねんな!」「はい。」「何か卸すか?」「いやいや、そんなん無理しなくていいですよ!」「何ゆーてんねん!そしたらゆりちゃんとの出会いに乾杯でえぇやないか!」「……ぁ、はい…。」ボーイがいろいろなシャンパンを持ってくる。
    「ゆりちゃん、これからも頑張ってや!乾杯〜!」「ありがとうございます!いただきまーす!」

    2006-11-01 14:49:00
  • 42:

    裕末

    ―……楽しい…―      ヘルプの女の子も席についてもらって、みんなでワイワイ飲んだ。            ―それにこの感じ―     まさにあのテレビに映っていたお姉さんと似てるかも……                安田は卸すだけ卸してさっさと帰っていった。今思えばホントいいお客さんだったと思う。 営業終了後、気分は絶好調で帰った。           「ただいま…っと。」さえがいない。どうしたんやろう…。電話をしてみた。
    ―♪♪♪―
    《おかけになった電話は電波の…》
    おかしい。

    2006-11-01 15:04:00
  • 43:

    裕末

    ここは街だ。さえになんかあったらどうしよう…。そんな不安が私を襲った。       “ガチヤ…”「誰…!?」「あたし…」「さえっ?!どないしたん?!電話したのに!」さえはうつ向きながら、涙をこぼして、ゆっくりと部屋のなかに入ってきた。         「あんな…あんな…。」「もぅ何にも言わんでいぃ。」さえが泣くぐらいだからきっと男にでもフラれたのだろう。    「さえ、泣かんでいいよ。この世には男なんかいっぱいおるさかいに。」「グスン…(/_;)ぅん…ぅん。」男の影すらない私はそんなさえを少し羨ましく思ったりもした。              

    2006-11-01 15:16:00
  • 44:

    裕末

    話せばさえの男が浮気したという。よくある話だ。しかし、逆ギレされフラれたとのこと。 さえにしたら珍しい話だ。余程その男にハマっていたのだろう。さえは男を振り回して昔から魔性な女の子だったから、私よりも明らかにこの子の方が水商売あっているのではないかと時々思う。          話は朝まで続いた。さえは泣きに泣いた。そんな日があってもいいだろう。
    さえはお風呂に入りそのまま仕事へと向かった。私はまだ時間があったので、一眠りすることにした。               

    2006-11-01 18:52:00
  • 45:

    裕末

    目覚めた。辺りは夕方だ。そして仕事だ。―この前買ったドレスを着よう!―       クローゼットからドレスを取りだし、自分に合わせて鏡でみてみた。           “もう気分はお姫様☆”なんて馬鹿なことを考えながら、仕事の準備へと取り掛かった。  新しいドレスはさすがに気分がいい。一番変わるのが今日のモチベーションだということ。 
    《今日新しいドレス買ったんです。見に来てくださいね。》なんて一丁前に“営業メール”。しかし、そういう営業とやらは全然わからないので、この言葉も女の子に教えてもらったものである。もちろんメールをして来てくれそうな客は“安田”だ。
    他に昨日、一昨日と番号を聞いたお客さんにもメールをしてみた。

    2006-11-02 00:26:00
  • 46:

    裕末

    ―どうなるんやろぅ…―   まだ入店したてな私だから、きっと初めての営業だろう。初めてだけあってなんだか少しドキドキする。         アホな位気合いが入っていたためか、準備がかなり早くできてしまった。時間があまった。とその時…          ―♪♪♪―         着信 ―安田さん―     「もしもし。」「初めて電話したなぁ!」「そうですね!」「ドレス買ったらしいやん!」「はい!(*´∪`)」「今さぁ、仕事帰りやねんけど、俺時間あるし、今からご飯いかへん?」「やったー!いいんですか?!」「もちろんやん!」「ありがとうございます!」
    ―初めての“同伴”出勤だ!―  そのあとの予定を決め、いざ出発!待ち合わせはさえの家からちかいバス停辺りだ。      

    2006-11-02 01:48:00
  • 47:

    裕末

    思い返すと、安田はかなり私の事を気に入ってくださっていたと思う。右も左もわからないこの世界の美味しい部分を教えてくれた人だ。しかもこの世界に入って早々のことだ。ラッキーだったなぁ。と今更になって思う。                          予定時間から待つこと3分… 私の目の前にタクシーが止まった。《○○まで》安田はそう運転手に告げた。       ―どこに行くのだろう―   着いた先にはなんか堅苦しい田舎ではみたことのない雰囲気をかもしだした場所だった。
    「ここどこですか…?」「予約したんや。入ろか。」             

    2006-11-02 01:59:00
  • 48:

    裕末

    【訂正】
    中には安田が乗っている、《○○まで》…

    2006-11-02 02:05:00
  • 49:

    裕末

    中に入ると、着物を着た綺麗な女の人が部屋を案内してくれた。             お琴が流れていて、ふすまがあったり床の間があったり。全て和室だった。
    《こちらでございます。》お膳が二つ両側を向いてならべてあった。中に入り座布団にすわる。             ―やたらと距離があるなぁ…話ずらい―          「どぉやぁ。ここは。」「すごいですね!田舎にはありません。」             

    2006-11-02 02:16:00
  • 50:

    裕末

    「ゆりちゃん田舎からでてきたもんなぁ」「……はい。(^_^;)」             前菜だろうか。いろいろ彩り良く飾りつけられている。   着物の女の人がいろいろ運んでくる。会話は食べるのに必死になってしまって少なかった。 そして、食事も終わり、店へと向かう。          タクシーにのり、いざ“同伴”出勤!店に入ると、ボーイが声をかけてきた。       「どうしたん!よぅ頑張ったな!o(^-^)o」「………ぁ、はい。まぁ……」              

    2006-11-02 11:50:00
  • 51:

    裕末

    更衣室に行くとカナがいた。カナも同伴だったようだ。今思えば、カナはすごい仕事できる子だったんだなと思う。「ゆりさん!もう同伴ってすごいじゃないですか!」「たまたまやって。」            「そぅですかね…?じゃぁ私お先に失礼します!」「じゃ、また。」           私も安田の席へ。      しばらくして……      《ゆりさん、ご指名です。》「!?」―かぶったん?!―  信じられない。ありえない。「安田さん、ゴメンね…ちょっとだけ行ってきます。」「ゆ…ゆりちゃん頑張ってんねんな!ほな頑張ってこい!しんどかったらいつでも戻ってこい!」「ありがとうございます!行ってきます!」       

    2006-11-02 12:02:00
  • 52:

    裕末

    ―誰なんだろう。―                   「失礼します!ゆりです♪」「待ってたよ。ゆりちゃん!」 ―岡田さんだ― あまり記憶にはなかったが今日メールを送った一人だ。         「いいねぇ!そのドレス!」「ありがとうございます。」「俺が一目惚れしただけあるわ!」「一目惚れ…ですか?!」―この人この前こんなん言うてはらへんかったやん!?―    「いきなりビックリしますよぅ!一目惚れだなんて!酔っ払ってらっしゃいます?(^_^;)」
    「酔ってないで。ゆりちゃんには酔ってるけどな。(笑)」               

    2006-11-02 12:15:00
  • 53:

    この前の岡田さんは話かけても愛想悪く、私はとてもてこずっていた。なのに今日は指名? “水商売って不思議…” 話を聞くとこの前は恥ずかしかったらしい。この前は友人と3人で来ていた。今日は私とゆっくり話したかったらしく、一人で来たらしい。
    「ゆりちゃん、俺、めちゃめちゃタイプやわ〜」―どうしよう…どうしよう…(;´△`)―言葉が思い付かない。「今度プライベートで遊ぼうや!」「また今度ね♪」―ふぅ…― 精神的に私ピンチだ。時間配分も考え…「ちょっと行ってくるわ♪」「どこに?嫌や〜。ゆり行くなら俺帰ろっかな〜。」それは困ります。「すぐ戻ってくるから、居ててね♪」「店終わったらどっか行こうや!」―アフターだ。―" " "06/11/02 12:30

    2006-11-02 12:30:00
  • 54:

    裕末

    「じゃぁ、後でまた飲ましてくださいね♪終わった後どうするかはまた後でいいますから。」  安田の席へ戻った。「おっ!おかえり!人気者!」「そんなん人気者違いますよぉ(^_^;)」「しかし入店早々やるなぁ。」「まだまだですよ(-"-;)」「まあゆりちゃんはホステスなりにきてんもんな!」「はい。」「しかしそんな子も珍しいで(笑)」「そうですかね…?」「一流目指すんやったらクラブ行ったらいいのに。」「クラブ……ですか?」「そうや。またこういうとことは違うねんけどな。」「どんなところなんですか?」「今はゆりちゃんは競争とかはまだここでも実感してないやろ?」「はい。」「あの子見てみ。」安田は目線でカナを指した。カナは一生懸命いろんな客を言えばハシゴしている。「あの子がナンバーワンや。カナ言う子ちゃうかったかな?」「はい、カナちゃんです。」「みてみ、今日とくにかなり被ってるわ。ゆりもあんなんならなあかんで。」「カナちゃんすごいですねぇ…」私はあまり周りをみることなく、自分に必死だったので初めて落ち着いて周りがどうなっているのか、やっと客観視できた。              

    2006-11-02 14:54:00
  • 55:

    裕末

    ―カナちゃんナンバーワンなんや。―           更衣室に表みたいなのが貼ってあったのは、あれは順位表かぁ!             「とりあえずゆりちゃん、ナンバーワンなれるように頑張らなな。」「はい!」そう言って安田はチェックをして帰った。岡田の様子を見て気を使ってくれたのだろう。ホント安田は粋なお客様だ。別に口説くこともないし、ケチなわけでもない。
    その後は岡田とアフターへ行き、タクシー代をもらい、帰った。いつも通りさえはスヤスヤと寝ている。         ソファーに座り一人考えた。 ―クラブ…か― どんなところなんだろう。競争の世界…。確に今の店も競争があるようだが、まだまだ下っぱな私だから直接関係ないと思っていた。

    ―…一流ホステス…目指したい!―              

    2006-11-02 15:08:00
  • 56:

    裕末

    それから私は、私なりに必死に頑張った。入店して半年。いろんなことがあった。客に顔の事を言われ気の短い私は客にキレてケンカしたり、客が切れたり、女の子の人間関係で悩んだり。だが、この店は比較的女の子どうしは仲が良かった。ホント、世の中にはいろんな人間がいる。いい人や悪い人。いつでも思うのは悪い人にだって良いところは必ずあるということ。生かすも殺すもその人次第ということ。
    そんなこんなで周りやお客様に応援して頂きながら、ちょっとづつではあったが、成績を伸ばして行った。もう、気付けば冬になっていた。お世話になっていたさえとも離れ、一人暮らしも始めた。

    2006-11-02 15:25:00
  • 57:

    裕末

    今はもう不動のカナと争う位になっていた。        ライバルだからといって、仲が悪いわけでもない。
    ここまでくることによりさらに水商売の難しさが身にしみた。
    そして、私の誕生日…。今日こそカナを抜かしたい。私は今日の誕生日で辞める。1ヵ月前にはもう店には辞めることは言っていた。
    ―カナとの勝負、私との勝負―              今日決まるのだ。。  

    2006-11-02 15:34:00
  • 58:

    裕末

    ―  誕生日  ―     店は客が溢れ返っている。有難いことです。そんな私は今日も安田と同伴だ。私はやっとではあるが、ここまで上ってきた。このときの私はもう勝負のゆりになっていた感じはした。
    入った当初とは比べ物にならないぐらい成長したとは言われるが、あまりその実感はない。が、今日だけはその言われた成長振りを最大限に発揮したい。どこまで出来るだろう、この最後の日。

    2006-11-03 00:16:00
  • 59:

    裕末

    【訂正】
    ×店は客が
    ○店は客で

    2006-11-03 00:24:00
  • 60:

    なみ

    おもしろい☆頑張って

    2006-11-03 04:56:00
  • 61:

    名無しさん

    私もこの世界に興味があるから勉強になります。(^-^)

    2006-11-03 05:22:00
  • 62:

    裕末

    >>63 なみさん??ありがとうございます?おもしろいと言っていただけて、嬉しいです???

    >>64 さん勉強なるほど書けてません?しかし訂正ばっかりですが、読んでいただいてありがとうございます??
    また今から書きますので読んでいただけたら幸いです。

    2006-11-03 16:18:00
  • 63:

    裕末

    ―いらっしゃいませ!―   お店の中は外以上に、これでもか、と言うくらいワイワイと賑やかだった。        一瞬涙が出そうになった。ちなみに今日は有難いが肝臓との戦いでもある。「めっちゃ賑わってるな〜。みんなゆりを必要としている人ばっかりやん。」「はい、嬉しいです。ホントに(/_;)」ホステスにとってこの上ない幸せだ。
    「頑張れよ、ゆり。」「はい!」「そしたら卸すぞ。ドンペリゴールド。」「ありがとうございます!」他にも安田は次々と卸す。と、5分も立たないうちに次の席へ。と、安田をみた。「頑張ってこい!」ゆっくりとうなづき次の席へ…。            

    2006-11-03 16:26:00
  • 64:

    裕末

    「いらっしゃいませ♪」「おぅ来た来たナンバーワン↑(笑)」「何言うてはるんですか〜(^_^;)今日頑張らないとナンバーワンなれませんもん(;´`)ゞ」「おぉ、そぅやったな!今日最後やもんな!応援したらなな!ボーイ!ドンペリ持ってこーい!」「ありがとうございます!(*´∀`)」
    次々と卸していただいたシャンパンを飲み干しながら、酔いで意識が飛びそうな中、フラフラとしながらも、飲んだ。
    「居なくなったら寂しいわぁ」「俺泣きそうや」冗談でもその言葉で私は、少しでも必要とされてるのかな?と思えてとても嬉しかった。

    2006-11-03 16:56:00
  • 65:

    裕末

    ―目が回る― さすがにお客様の前では粗そうできない。“どうしよう…”もう何回も吐いた。      休ませてくれる席もあったが、卸していただいたお酒は飲まなくてはならない。      何時間たったのだろう。最後のお客をお見送りし、客は私の酔いようを気遣ってアフターはなかった。            ―……………―     目が覚めた。―ここはどこ?― 正面にある鏡に自分が映っていた。           ―?!?!―  まだドレス姿だ。私は店で寝ていた。          

    2006-11-03 17:08:00
  • 66:

    裕末

    ―目が回る―        さすがにお客様の前では粗そうできない。“どうしよう…”もう何回も吐いた。      休ませてくれる席もあったが、卸していただいたお酒は飲まなくてはならない。      何時間たったのだろう。  最後のお客をお見送りし、客は私の酔いようを気遣ってアフターはなかった。                     ―………………………―

    目が覚めた。―ここはどこ?― 正面にある鏡に自分が映っていた。
    ―?!?!―
    まだ寝ていた。まだドレス姿だ。

    2006-11-03 17:17:00
  • 67:

    裕末

    ―終わったんだ私の誕生日― そう思うとどっと寂しくなってきた。店の中に私一人。と思うと隣にカナがどこかを眺めながら足を組んで座っていたのだ。“もう朝なのに何故…?”  「カナどうしたんよ!?」カナは静かな声で「お誕生日、おめでとうございます。ナンバーワン。」とだけ言ってその場を立ち去った。                       ―今ナンバーワンって言った…やんな?―                       「かっ…勝ったんや…!!!」もう喜びで胸が一杯になり、とりあえず、さえに、あと客にもお礼のメールをした。
    一番になる気持ち。その喜びはナンバーワンになった者だけがわかる喜び。      

    2006-11-04 08:38:00
  • 68:

    裕末

    そして私はこの店をさることになる。いろいろな思い出がよぎる。ホステス入門が終了ってところだろう。机をみると置き手紙があった。
    ―次の店に行っても頑張ってください。 カナ―
    そう、もう私は次の店が決まっている。もちろんクラブだ。ナンバーワンになるまでクラブへは行かないと決めていた。
    ―あれ…カナは…?― 店の中を探してもいない。もぅタクシーでも拾って帰ったのだろう。何故あの時間までいたのか謎だったが…。“私も帰らないと…。”立ち上がろうとした瞬間。“あ痛たたっ……/(-"-;)”二日酔いだ。仕方ない。あれだけ飲んだんだから。二日酔いの頭痛をなんとか我慢をして体を起こし、タクシーを拾って私も帰った。
    家に着くと、ナンバーワンになった喜びを思い返すこともなく、さっとお風呂に入り、また眠った。   起きたころにはもう二日酔いもなくなり、コンビニへ行きいつもの冷えたご飯を食べた。それにもう夕方だ。明日の買い物へ行ったりと結構バタバタしていた。   

    2006-11-04 11:07:00
  • 69:

    名無しさん

    おもしろい???

    2006-11-05 15:53:00
  • 70:

    裕末

    >>71 さんありがとうございます??また今から書きます。
    しかし>>70の“店のなかを探す”ではなく“見渡してみても”です。訂正です。すみませんm(_ _)m

    2006-11-05 16:00:00
  • 71:

    裕末

    もう来週にはクラブへの出勤が始まる。面接などども前に時間のあるときに終わった。受かったときは、私でいいのかとかなり合格したことに否定的になっていた。          もう既に緊張している。―後何日が後にはクラブ嬢か…。― その何日か後の私がどんなのかが想像つかない。      とりあえず今日は何にも無いので買い物にでてみた。私はドレスを見たりしているときが“セットはどんなんにしよう…ヒールはどんなんが似合うかなぁ…”そんな想像しているときが一番楽しい。今日は三着ドレスを買った。この商売を始めたばっかりの頃は、ドレス一着の値段にビックリたまげていたのに…。               

    2006-11-05 16:16:00
  • 72:

    裕末

    >>72さんでしたm(_ _)m申し訳ありません↓

    2006-11-05 16:17:00
  • 73:

    裕末

    これから勤めるクラブの名前は、“クラブ・川崎”ホステス60人在籍でママの名前は詩織ママ、チーママは和泉ママ、紗耶香ママ、弘美ママだ。みんな貫禄があって、話をするのにも、迫力に負けそうになる。    そしてクラブ初出勤の日が刻々と近づいてくる。出勤初日は同伴しようか迷った。何故なら始めから、仕事するのも構わないが、なんせ水商売と言うのには波がある。後々成績が落ちればプレッシャーになるだけなのだ。             キャバクラ時代にもそんな波を経験している。              

    2006-11-05 16:38:00
  • 74:

    裕末

    ―水商売とは―       半年やってわかった事は、安田が言っていたように、競争、そう勝負が目に見えてわかる結果の出る商売だということ。
    可愛いだけじゃ生きていけない。個性や魅力で生きていく。それに頭もいる。お客様の喜ばれるツボも分からないと、来るものも来なくなる。クラブともなると、客の数、仕事が出来るのかどうか、ホステスの実力が問われてくる。
    それに人間なので、いつ何が起こるかはわからない。事故であったり病気であったり、仕方ないことだ。行事事にも変わってくる。もちろん12月は忙しい。と、いろんな兼ね合いがあるから、波があるのだ。

    2006-11-05 20:15:00
  • 75:

    そんな中で成績を伸ばすということが難しいのである。                 ―私はクラブでどこまで出来るんだろう?…―                     気がつくともう初出勤だ。ドレスを着て、ロングコートもはおり、下調べしておいたセットへと向かう。
    『いかがいたしましょう?』何しようかな…?とりあえず…「アップで。」
    手際よく髪が巻かれていき、だんだんとアップになっていくと同時に自分の表情もキリッと気合いが入る。その間に化粧も完璧に。『ありがとうございました!』
    ― クラブ嬢、ゆり ―" " "06/11/05 21:33

    2006-11-05 21:33:00
  • 76:

    裕末

    「さぁ、頑張るぞ!」ぐっと空まで腕を伸ばし、飲み屋が立ち並ぶこの道をスタスタと歩いた。
    今日は同伴はまた別の日にした。すれ違うホステス達。みんな綺麗だ。それぞれに魅力があって華やかで美しい。“胸張らなきゃ…”そんなホステス達を見て自信をなくしそうになる自分。負けちゃだめだ…。
    戦いはこれからだ。白い大きなドアが見えてきた。あれがこれからの私の戦いの場だ。

    2006-11-05 23:49:00
  • 77:

    裕末

    内装はと言うとかなりゴージャスである。イメージで言えば宮殿のような感じだ。もちろんBOXのみで12卓。面接以来なので改めて見るとまた圧倒される。控室をみてみると前に勤めていたところよりかなり広い。
    ポツポツと綺麗なお姉さん方が準備をしている。大概同伴なのだろう。いないに近い。
    『いらっしゃいませ。』続々とホステス達が同伴で入ってくる。
    ボトルが用意される。キャバクラではみたことのないボトルが次々と……

    2006-11-06 01:23:00
  • 78:

    裕末

    ―?……この感じ…!!―  あの昔にテレビでみたのと一緒だ!場所こそ違うが、もう目の前にある風景はそのままだ。 “あれは、クラブ…だったんだ。”            ―みんな楽しそう…― とここで安田と《乾杯♪》他にも次々とお客が来てくれ、初日から絶好調だった。アフターも終え、ホッとして家に帰った。   クラブはホント桁外れだ。一夜にして想像もつかない額が落とされてゆく。今日の安田でさえ、最後にキャバクラで使ってもらた額からしても比べものにならない額を使ってくれた。                

    2006-11-06 01:51:00
  • 79:

    裕末

    何日かたったある日の休日。まだ私の売り上げも絶好調。クラブで新規の客も掴めたし。まだ失敗はないなとホッと一安心している矢先。何故か黒服の福井にお店の近くに呼び出された。
    話はなんなのかというと、お店まで。と案内された。この店には別室がある、福井がノックをし、中から“どうぞ。”福井と一緒に「失礼します。」と中に入った。目の前には―詩織ママ…―
    緊張で心臓が破けそうだ。面接とママの挨拶周りくらいの時しか詩織ママとはお話していない。「休日に呼び出してごめんなさいね。あっ、ちょっと福井は外してもらえる?」「はい…。失礼します。」と福井は出ていった。詩織ママと二人きり…(>_

    2006-11-06 17:13:00
  • 80:

    名無しさん

    気になる??

    2006-11-06 19:51:00
  • 81:

    名無しさん

    あげ

    2006-11-07 17:49:00
  • 82:

    名無しさん

    (´・ω・`)

    2006-11-10 23:25:00
  • 83:

    名無しさん

    続きむっちゃ気になる?書いてくれるの待ってます?

    2006-11-11 03:10:00
  • 84:

    名無しさん

    2006-11-11 03:34:00
  • 85:

    裕末

    すみません??今週とても忙しくて、覗けませんでしたm(_ _)m
    皆様読んでいただいてありがとうございます。
    こんなに読んでいただいてると思いもしませんでした!(>_

    2006-11-11 04:36:00
  • 86:

    名無しさん

    主サン待ってるょッ??

    2006-11-11 17:25:00
  • 87:

    裕末

    >>90 さんありがとうございます!すみません、夕方書きたかったんですが寝てしまってましたm(_ _)m
    今から書かせていただきます。

    2006-11-11 20:02:00
  • 88:

    裕末

    「こんな形でお話するのは初めてね。」          「……はい。」       「あのね、今日お話しようと思ったのは……」       ビクビクが止まらない。   「ママ……やってみない?」             「……ママ?!……ですか?!」「そう。あと今日のこのような形でお話したことは秘密にしてね。」「はい。ですが……」「驚いたと思うわ。入ってまだ浅いものね。驚かせたと思うけど、後々、ね。 お話は以上なんだけど、最近ゆりさん頑張ってるみたいね。」「ありがとうございます。」「これからも頑張ってね。期待してるわ。」「わかりました。では失礼します。」と言って数十分の会話が何時間のように思った。
    ―私が…ママ…?―

    2006-11-11 21:03:00
  • 89:

    裕末

    私には何故詩織ママがそんなことを言ったのかはわからない。―他にもママは沢山いるのに、何故私が…?―
    ママが言ったのはどうやらチーママという意味ではなさそうだ。「ママ…ママか…。」家に帰っても一人でそのことばかりを考えていた。まだ私は水商売の経験も浅い。最近少しだけ水商売の深さがわかってきたところなのに…
    疑問だらけだ。
    明日も仕事なので、とりあえず今日のところは寝た。

    2006-11-11 23:43:00
  • 90:

    名無しさん

    「おはようございます。」今日も川崎は満卓だ。                    「今日もゆりは綺麗やなぁ。」「ありがとうございます。(*´∀`)」同伴で来た西川は言う。何回聞いたことだろう。本音でもないのに…と。西川は口説きだ。しかし、お金は半端なく落としてくれるのだ。しかし大変である。私は未だにさえに言われた“色を使わないこと”を守っている。守り通そうと思っている。

    私は今日も有難い事に被っている。いろいろと違う席を回らなければならない。ヘルプはりさにお願いした。「りささんお願いします。」ここのクラブでは入ってあまり間がないのでどんな女の子がいるのかはわからない。とりあえず出勤したときに愛想のいいりささんにお願いした。
    なので先に黒服にこの子を着けるように言った。「西川さんごめんね。ちょっと行ってきます。」西川はちょっとスネた顔をした。「すぐに戻ってこいよ。」

    2006-11-12 20:47:00
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