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大阪心中24時50分

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  • 1:

    NN

    携帯電話ってものが存在してるのに 人と人の距離は全く埋まりそうにない それどころか日々遠のいているような感覚にさえなる どうしてだろう どうして携帯電話ひとつでここまでひどく憂鬱な気持ちになるのだろう 寂しい夜は 電話で声が聞きたいんじゃない 抱きしめたいんだと 強く思った

    2005-12-16 15:49:00
  • 201:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 202:

    ?

    荒らしになんか負けずにがんばってな??
    更新待ってます??

    2005-12-31 02:07:00
  • 203:

    マリナ

    主さんぉ久しぶり??相変わらず上手ですね??マィペースに更新してくださぃね☆

    2005-12-31 06:22:00
  • 204:

    読んでます?がんばって??

    2005-12-31 06:29:00
  • 205:

    名無しさん

    あげ?これ大好き?

    2005-12-31 23:12:00
  • 206:

    名無しさん

    2006-01-01 13:32:00
  • 207:

    NN

    感想、たくさんありがとうございます。いつも励みです。ありがとうございます。

    2006-01-01 21:10:00
  • 208:

    NN

    ◆朝の街は空気が白く透き通っている気がする。少しだけ前を向いて歩いてみようと思えた。日曜日、あたしは手を振るゆうちゃんの元へ走った。繋いだ手は、何度セックスしただろう昔の男の体温よりあたたかくって、それが余計胸にしみて涙が出てきた。私のどこを好きなってれたの?聞きたいことがたくさんあるよ。答えてほしいことがたくさんあるよ。好きだから、ずっと好きでいてもらうために努力するから。だからずっと好きでいて。口が裂けても今はそんなこと言えないけど、いつかちゃんと言うね。

    2006-01-01 21:11:00
  • 209:

    NN

    「あれカムイちゃう?」西野君がアーケードの入口を指差す。金髪に黒いジャケット..カムイだ。隣に歩いているのは..ピンクのファーのシュナだ。あたしは不意に西野君の腕を引っ張り逆方向を指差す。「ねぇあっちいこ。」カムイには会いたくなかった。「ジュリちゃんカムイ嫌いなん?あいつええ奴やで」ゆうちゃんがあたしの顔を覗きこむ。嫌いとかちゃうけど..苦手やねん、あたしは小さくつぶやく。

    2006-01-01 21:12:00
  • 210:

    NN

    夜の香りに誘惑されてこの街に流れ込んだ。夜には朝にはない何かあるんじゃないか、誰かあたしを必要だといってくれるんじゃないだろうか、そんなことを考えていたのだと思う。だけど朝の香りがこんなに愛しいものだとは知らなかった。夜には朝にはない「何か」が確かにあった。だけど、朝には夜にしかない「何か」があったのも、初めて知った気がしたよ。カムイもそれに気がついてた?あたしはゆうちゃんを愛した時初めて知ったことやったよ。

    2006-01-01 21:13:00
  • 211:

    NN

    「すごいこれいいと思わん?」ファッションビルの中で買い物をしていると、ゆうちゃんがショーケースの中で光るシルバーのネックレスを指差す。ロゴを見ると有名なアクセサリーブランドのものだ。「ほんまやなぁ可愛い!」あたしもショーケースに顔を近づける。すると、笑顔で店員さんがあたし達に近寄る。「よかったらお出ししましょうか」「あ、お願いします」あたしがうなずくと、店員さんはポケットから鍵を取り出しショーケースを開ける。「今日はいってきたばかりの新作なんですよ。一個一個職人の手作りで、大量生産もできなくて貴重なものなんですよ」

    2006-01-01 21:14:00
  • 212:

    NN

    店員さんが差し出したネックレスをあたしが受け取る。Silverのチェーンに大きめのクロス。確かにさすが職人芸のネックレス。繊細な感じがする。「カップルで付けてもすごくお似合いだと思いますよ」「へぇ」あたしがネックレスを見つめていると、ゆうちゃんも可愛いねとつぶやく。「ゆうちゃん一緒に買わへん?これ、一個いくらですか?」あたしがネックレスを片手に店員さんに声をかける。「15万8000円になりますね」「うわぁ安い」無意識にあたしは財布を取り出す。あ。一瞬心臓が凍る。恐る恐る振り返ると、案の定ゆうちゃんが驚いた顔をしている。

    2006-01-01 21:15:00
  • 213:

    NN

    冬の風が頬を通り抜ける帰り道、2人で手を繋いだ。この手があたしを照らしていてくれる。あたしを温めてくれてる。この世に生を受けて気がつけば18年経ってた。今、ようやく人間に生まれてきてよかったって心から思えた。犬の鳴き声、雪に埋もれてにごった色に変わる街、車のクラクション、冬の匂い、ゆうちゃんのぬくもり、キスした時の優しさ、全てこの体で感じていられることの喜びを知ったから。去年を過去に変えて、過去を空白で埋めて。

    2006-01-01 21:17:00
  • 214:

    NN

    その日あたしは家に帰るなりすぐにメイクを落としてベットに入った。今日は楽しかったね、そんなメールをゆうちゃんに送った。すると、隣の廊下からだろうか?ドン、ガン!!と鋭い音が響く。ヒールの音と、シルバーか何かがこすりあったような音も同時に響く。もしかして、シュナ酔っ払ってドアにぶつかってるんじゃ..あたしは駆け足で玄関まで走り、ドアを思いっきり開ける。「シュナ?」あたしが玄関のドアから顔をのぞかせると、「おージュリちゃん!」とカムイが苦笑いをする。横には酔っ払ったシュナが足元をフラフラさせながら、カムイに肩を抱かれている。

    2006-01-01 21:18:00
  • 215:

    NN

    「うわーじゅーりーたーん、おっはよーう!ってもう深夜アハハハ」シュナが大声で笑う。シュナ、声静かにしな。もう深夜だからみんなに迷惑やし..」あたしがそう言っても、シュナは「あへー」とか「くはは」とか奇声を放ったままだ。そういえばこの2人も今日デートしてたんやっけ..「ちょっち助けてくれへん?シュナ、今離すと廊下に顔つけて倒れ込むし」カムイがそう言うと、あたしは「わかった」とつぶやきシュナの右肩を持つ。そしてシュナのファーのポケットから鍵を取り出し、ドアを開ける。

    2006-01-01 21:19:00
  • 216:

    NN

    「じゃあな、シュナ、ちゃんと寝えや、おやすみ、な、寝や」「いやーキスしてくれないと眠れないっ」カムイの必死の『交渉』にシュナはいやいやいやっと首を振る。その姿はまるで小さい子供だ。「ええから、おやすみ」押し込むようにカムイはシュナをまら押し込む。玄関でしばらくシュナは何か言ってたけど、5分ぐらい経つと声が聞こえなくなった。酔って叫びすぎて疲れてしまい、玄関の前で寝てしまったようだ。あたしとカムイは同時にほっと胸をなでおろす。

    2006-01-01 21:20:00
  • 217:

    NN

    「ごめんなぁお世話かけて」カムイが笑う。そっか今日日曜なんだ。店外デートってやつか。「仕事やめるんやって?シュナから聞いた」カムイが白い壁にもたれかかる。本当に綺麗な目してる。この目に何人が地獄に落とされたのだろうか?「うんやめる。」「西野ちゃんのため?」「うん」他に理由もあるけど、と付け加えると、カムイは笑った。笑うと奥から見える八重歯が見える。「そうなんや。」「カムイはホスト続けるん?」「続けるで。死ぬまで」どこまで本気で答えてくれてるんだろう。カムイの言葉は何だか恐くなるときがある。「死んだって天国なんてないんちゃうかな」「だとしてもこの世にいるよりええよ」笑って軽く手を振り、カムイはあたしに背を向けた。

    2006-01-01 21:21:00
  • 218:

    NN

    どうしてそう生き急ぐ?どうして?大嫌いだったはずのあいつがあの日見せた一度の涙が忘れられないのはどうして?今でもそれがわからない。早く朝が来るといい。早くこの体に、この瞳の中に光を照らして。

    2006-01-01 21:22:00
  • 219:

    芹葉

    今東京心中から全部読みました?はまりました?

    2006-01-01 22:19:00
  • 220:

    名無しさん

    ほんまおもろい??頑張ってください??

    2006-01-02 02:20:00
  • 221:

    名無しさん

    2006-01-02 03:03:00
  • 222:

    ☆彡

    あけおめ↑
    ことよろ↑
    age↑

    2006-01-02 04:53:00
  • 223:

    名無しさん

    2006-01-02 09:21:00
  • 224:

    名無しさん

    ?

    2006-01-02 21:14:00
  • 225:

    名無しさん

    2006-01-02 23:36:00
  • 226:

    NN

    読んでくださっている方、ありがとうございます。すごく嬉しいです

    2006-01-03 01:29:00
  • 227:

    NN

    ◆あたしがこの街に染まっていった理由は 寂しいから とか お金が欲しかったとか そんな一言で片付けられるような理由だったのかな 今思えばこの街にいる理由なんて特になくって だからこの街から抜け出す理由も特になかった気がする  

    2006-01-03 01:30:00
  • 228:

    NN

    翌日、朝9時シュナの大声で目覚めた。「ジュリちゃん昨日ごめんね!?何か叫びまわってて..」シュナは玄関の前であたしに謝り倒した。「いいで、いいで、飲みすぎ気をつけや?」あたしがうなずく。シュナの顔色が悪い気がする。二日酔いがまだ残っているのだろう。「とりあえず入りよ」あたしはシュナを部屋に入れる。昨日どれだけカムイと飲みまわってきたのだろか。あたしは水を冷蔵庫から取り出しテーブルに置く。シュナかなりの酒乱なんやろうか?確か東京から出てきたって店で聞いたことあったけど、借金作ってAVに出てたとかホストにはまりすぎてキャバから風俗にきたとか、すごい噂がシュナの周りには常にある気がする。

    2006-01-03 01:31:00
  • 229:

    NN

    「最近ストレスたまって休みだと一日中飲んでたりするの。弱いくせに飲みたがりで」初めてみたシュナの『すっぴん』は驚くほどかわいかった。肌は白くて艶やかで、笑うと年齢より幼く見えた。「今日早朝からだったんだけど夕方からにしてもらっちゃった」「今日は休みぃや、体、大変やん!」驚いた。あたしなら体がだるいなんて思うとすぐ休んでしまう。そういえばシュナは毎週のように雑誌にもネットにも顔出しして、しかも週6で出勤時間も長い。何かお金がいる理由があるのだろうか?シュナのホスト好きとホストでの豪遊っぷりは客にはもちろん、女の子同士でも有名だ。毎月凄いお金を使ってるとかなんとか。

    2006-01-03 01:32:00
  • 230:

    NN

    「シュナね今の仕事辞めようって思ったことないんだ。何か今の仕事、辞めてしまったら何も残らなくなる気がして。仕事の日は仕事してたい。仕事してたらさ、シュナに会いにきたって指名してくれるお客さんがいるじゃない..自分の存在がそこにあるってわかるじゃない。」あたしは絶句した。シュナがそんなことを考えてるなんて思いもしなかったからだ。あたしは心のどこかでシュナを馬鹿にしてたのかな。ただホストに溺れてるだけの風俗嬢だと見下してたのかな。

    2006-01-03 01:33:00
  • 231:

    NN

    「シュナね、東京で死に損なったから、恐いものはないんだよ、もう。一番恐いことはシュナなんかいらないって言われること。それだけ」死に損なった?東京で?シュナの言葉は表はあるけど裏がない。正直すぎるから、その真意が、あたしみたいにひねくれた人間にはよく、わからない。

    2006-01-03 01:34:00
  • 232:

    NN

    「東京でけっこうシュナ、騙されたりとか嘘つかれてボロボロにされたりとかしてて、人を信じるのやめようって思ったんだよね。嘘つきまくって人を騙したりしたりして、されたことをやり返してた。だけどそれって違うよね。人を信じること、やめてしまったら人間でなくなってしまう気がする。失いたくないんだ人を信じること、諦めたくないんだ人でいることを。だから、信じてたいの、今は」シュナは小さくつぶやいた。

    2006-01-03 01:35:00
  • 233:

    NN

    人を 信じること やめてしまったら 人でなくなってしまう気がする シュナの言葉が胸に残った。あたしは、風俗嬢として何を得てそして何を失い、何を夢見たのだろう。この理由なき街で。

    2006-01-03 01:36:00
  • 234:

    名無しさん

    ???

    2006-01-03 11:13:00
  • 235:

    ☆彡

    待ってます↑

    2006-01-03 23:22:00
  • 236:

    名無しさん

    がんばって?

    2006-01-04 03:14:00
  • 237:

    名無しさん

    2006-01-04 04:51:00
  • 238:

    NN

    感想ありがとうございます!

    2006-01-04 22:50:00
  • 239:

    NN

    ◆マスカラとファンデーションを軽くつけて9時半になるとあたしは仕事先へと急いだ。繁華街へと足を踏み入れると、店の路地裏からドサッと人が落ちるような鈍い音がした。あたしは不意に体が反応する。駆け足で路地裏をのぞくと、カムイだった。カムイがうつむきに倒れ込んでいる。白いシャツに黒いスーツのズボン。砂にまみれて顔が汚れている。「ちょっと、カムイ!カムイ!」あたしはその場にしゃがみこみ、カムイの体を左右に揺さぶる。

    2006-01-04 22:51:00
  • 240:

    NN

    お酒臭い..だいぶ飲んだ後?そういえばもう月末だしホストにとっては売り上げの勝負時なんだろう。「のみすぎたー」まるで昨日のシュナの姿だ。カムイはいきなり起き上がり、しゃがみこんでいたあたしに抱きつく。「ちょっと危ないっ危ないってば!」突然カムイの体があたしにおいかぶさり、バランスをくずしたあたしは地面に叩きつけられる。「いったっ..」頭を強く打つ。上にカムイが倒れ込む。ちょっとこの体勢..あたしは起き上がろうと体をあげようとしたけど、カムイがあたしの腕をつかんでつぶやいた。「ごめんちょっとこのままで」そして悲しそうにカムイは笑った。一瞬カムイは泣いているんじゃないかっていう錯覚がした。

    2006-01-04 22:52:00
  • 241:

    NN

    「飲みすぎやから」あたしが短く返事をする。顔を上げると、すぐ目の前にカムイの顔。本当に綺麗な顔だ。一瞬一瞬、表情が変わるたび、心臓が早くなる。「俺が何でジュリちゃんを好きだかわかる?」いきなりなに、あたしはつぶやく。「俺な、西野ちゃんがジュリちゃん好きになった頃からずっと俺もジュリちゃん気になっててん。2人の仲を取り持ったんも、ジュリちゃんに話しかけるきっかけができるから。俺がジュリちゃんを好きになったのはジュリちゃんに天国を見たから」

    2006-01-04 22:53:00
  • 242:

    NN

    天国を見た?あたしに?「ジュリちゃんは俺に似てる。すごく、似てる。なんとなく、この世界に入ってなんとなく歩いているところがよく似てた。だけどジュリちゃんは西野っていう出口を見つけた。だけど俺は出口がない、出口がないからまだずっとこの世界にいる」カムイはあたしを抱きしめた。

    2006-01-04 22:54:00
  • 243:

    NN

    今にも壊れそうなくらい、細い腕に、力なく抱きしめらたあたしは、振りほどくのなんて簡単だったのだけれど、呆然とそのまま抱きしめられていた。カムイの体は驚くほど細くて、そして震えていて、何処からかカムイの寂しさが伝わってくる。

    2006-01-04 22:55:00
  • 244:

    NN

    「ひとりで死ぬのは嫌や」かすれた声でカムイがあたしにつぶやいた。夜には出口はない。迷い込んだら抜け出せない。でも道しるべを見つけることができたなら。光を見つけることができたのなら。カムイにとってあたしがその光なら−

    2006-01-04 22:56:00
  • 245:

    名無しさん

    2006-01-05 02:52:00
  • 246:

    名無しさん

    暗い…今回はほっんまに心中?

    2006-01-05 04:16:00
  • 247:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 248:

    名無しさん

    ↑この人、おまめ?のスレにも同じコト書いてた??ぁたしゎNNサンの話めっちゃ好き、引き込まれるし色々考えさせられる。

    2006-01-05 06:40:00
  • 249:

    名無しさん

    あたしも好きやわ〜263さん人気小説やからって妬みはみっともないよw

    2006-01-05 07:15:00
  • 250:

    名無しさん

    2006-01-05 11:54:00
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