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やっぱりあんたはすごいからっ

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  • 1:

    奈々

    この世に生をうけてから23年
    大嫌いだったあなたは随分年をとりました。
    決してあなたの目につかないここで、あなたを前にしては言えない言葉を綴ります。

    2008-04-10 04:01:00
  • 31:

    奈々

    美香と計画をたてました。昼休み私が愛子を呼び出せば仕切り屋の貴美子は必ずくる…。そこで美香が貴美子に話しをつけ私も愛子と話をつけると。血だらけの愛子を彼氏に突きつける事を企てました。

    2008-04-10 17:19:00
  • 32:

    奈々

    昼休みになりました。貴美子達はいつも別館校舎の二階廊下でたむろしています。そこに美香と二人むかいました。そこには以前は私と美香とみんなでバカをやっていた仲間もいました。私が言います「愛子ちょっと話あんねん。きてくれへん?」するとやっぱり貴美子が入ってきました。「話やったらここでしたら?」と…。美香が貴美子に怒鳴りつけました。「お前らに関係あるかい!奈々は愛子に用事あるんや!うちはお前に用事や!ちょっとこいや!」美香の迫力に貴美子の周りはシーンとします。そりゃそう…。バックなんかはぶいてしまえば美香が一番強いって事みんな知ってるから。

    2008-04-10 17:28:00
  • 33:

    名無しさん

    おもろいぞー

    2008-04-10 23:26:00
  • 34:

    奈々

    貴美子もプライドがあるのか、周りに助けを求めるように美香の喧嘩をかいました。だけど貴美子の周りは相変わらずシーンとしたまま…誰も助けにははいりません。美香はその様子を見ると私にウイングだけを残し貴美子と二人どこかに行ってしまいました。残った私も愛子に言います。「早いこと話つけようや」と…。周りは誰も助けを「早く行けや」と言うように愛子を見ました。みんな自分が可愛いから…。自分を守る為にみんなが自然と私側に回っていました。

    2008-04-11 03:08:00
  • 35:

    奈々

    私は愛子をつれて別館の三階へとあがりました。愛子と向き合った時自然に愛子と彼とのキスシーンが蘇り沈黙が私と愛子の間を通り抜けました。……。いつもより長く感じた沈黙でした。
    愛子は気まずそうにチラチラ上目遣いで私を見ました。私はフゥーっと息をはくとキュッと目に力を入れ言いました。「昨日どこいてた…?」と。私の愛子は小さく「家」とだけ答えました。私はため息混じりに言います。「本間…?…昨日●◇公園いてなかった?康樹(彼)と…」私のこの質問に愛子は頭をガシガシかきました。図星だったのでしょう…。彼女は何も言わずに頭をただかいていました。

    2008-04-11 03:30:00
  • 36:

    奈々

    「私みてんやん…昨日あんたが◇●公園にいてんの。誰といてたかは愛子が一番分かってるやろ?」一年の時の思い出があるのか私の苛立ちとは裏腹に私は冷静に愛子に話しかけていました。

    2008-04-11 03:34:00
  • 37:

    奈々

    愛子は泣き出しました。彼が好きだ…と。私に別れてほしい…と。彼もそれを望んでいる…と。愛子の話を聞けば聞く程、段々自分の存在が嫌になりました。そしてそれ以上問い詰める気も、そこにいる事さえ嫌になり泣いて私に謝る愛子を残して私は席をたちました。教室にもどりつうもなら落ち着かない席に座ると私は我を失ったようにただボーっと空を見ていました。

    2008-04-11 04:03:00
  • 38:

    奈々

    「奈々!」声がして顔をあげると美香が立っていました。「あ…美香…貴美子は…?」とおぼつかない様子で聞いた私に美香は少しほこらげに笑い一度だけ頷きました。美香は私の前に座ると私の頭を撫でながら言いました。「あんたは…っ本間…怒る時は怒らな…」それだけ言い私を何度も撫でてくれました。私はただ何も言えず泣いているだけでした。怒れない自分に腹がたち、そして遣り場のない怒りを抑える事が辛くてしんどくて私は泣いていました。

    2008-04-11 04:11:00
  • 39:

    奈々

    彼は言ってくれました。笑っている私が好きや…と。優しい私が好きや…と。
    私は彼に嫌われるのが嫌だった。最後まで彼の好きな自分でいたいと思いました。彼には愛子から話が回ったのか彼からも何を言ってくる事もありませんでした。
    もう少しで約束の日でした。一年付き合う事ができるなら…一緒にいる事ができたなら、自分の初めてをあなたにあげる…と。
    約束の日はお互い見えない存在のように廊下をすれ違っただけでした。

    2008-04-11 04:17:00
  • 40:

    奈々

    初恋もこんな感じで終わってしまった私をあなたはやっぱり笑います。
    それはあなたの優しさですか?無神経ですか?でもあなたが笑えば笑う程当時の私には辛かった。
    あなたも女なのにそれが分からなかったのですか?今でも無神経なあなたは天性的なものかもしれないですね。

    2008-04-11 04:22:00
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