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∞午前3時の運転手∞

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  • 1:


    『30円お返しです。ありがとうございましたー。』

    ──パタンッッ・・・

    2006-03-04 14:46:00
  • 71:

    《なんてまさかね(。´v`。)ノそりゃセット行くよね。店前にセット屋サンあるし。確かあそこのセット屋サン、お洋服貸出しも有ったしね☆エヘヘチャンは、緊張してる自分か変かって事気にしてるだけで…》

    『一応面接っぽい恰好して来たヶド…髪も。こんなもので大丈夫なのかなァァ?』

    ?("ロ"・)!!!???

    2006-03-04 15:58:00
  • 72:

    ──キュッッ!!!

    うにはついにハンドルをきつく握り締めました。

    『お…おきゃ…お客様』

    2006-03-04 15:59:00
  • 73:

    『?はい?』
    『あの…えと…そっそその装いでは…』
    『え?ごめんなさい、聞こえない…』
    『お客様のッッその装いではッッ!(。`ロ`。)』
    ──♪♪ロンロン♪♪ロンロン♪♪♪♪

    2006-03-04 16:00:00
  • 74:

    『あ、ごめんなさい。ちょっと電話が!!…もしもし・・・』

    うにはがっくりです。

    『…じゃね☆エヘヘ、うん。はぁい☆バイバイッッ』

    2006-03-04 16:01:00
  • 75:

    --パタッッ!!

    『エヘヘッ聞いて下さいよ運転手さん!!』
    『…はいィ。』
    『彼がッッ!!キャァ☆今日会おうって(。゚∀゚。)どーしよぉッッ!緊張ですッッ☆』

    2006-03-04 16:02:00
  • 76:

    『あ、左様にございますか(。´v`。)それはそれは…☆』

    ・・・ッッて違う!!なにホンワリしてんだ俺!!
    『それよりお客さ…』
    『もー!!すっごいドキドキします!!ハァァ☆楽しみデス!!』

    2006-03-04 16:03:00
  • 77:

    『それより!!お客さ…』
    『あ、あれ?その看板!そこじゃないですか(。゚∀゚。)』

    ツイタ───(。゚ロ゚。)───!!!

    2006-03-04 16:04:00
  • 78:

    『ありがとうございましたァァ!!頑張ってきますね☆』
    『(。´A`。)マッテ…』

    ───ガチャッッ!!!
    『本当にありがとうございました!!大阪って怖い街だと思ってました…でも、運転手さんに出会えてよかった!!じゃあ!!』

    2006-03-04 16:05:00
  • 79:

    『ぁわわわ(。`Д´。)…店入って行きよる…。』
    ───カチャッッギッ…!!
    うには目をクシャッとつむり、ハンドルを握った。
    『…ハァ。うまく行きますように……』

    2006-03-04 16:06:00
  • 80:

    キュキュッと車を走らすと、
    夕刻時の新地はタクシーが混み始める。
    うにはそれが嫌いです。
    さっさと脱出してスイスイ走る、それが好き。
    『エヘヘチャン…頑張ってね(。´`。)…ごごごごめんょ…』

    2006-03-04 16:07:00
  • 81:

    ブイーン…カチッッ、
    ♪♪ルン♪♪ルルル♪♪♪
    うにはお気に入りのMDをスイッチオ─(。゚∀゚。)─ン!!
    『ふんふふふふ〜♪』
    タクシーは次第にのりのり走り出していました。

    2006-03-04 16:08:00
  • 82:

    ゆったりと流れるREGGAEの音色は、どんな時も気持ちを穏やかにさせてくれる。
    現地の自然が溢れるラスタは、素っ気ない音色。うには大好きです。
    『ふ〜んふふふ〜♪』
    ──どうやらノリノリです。

    2006-03-04 16:09:00
  • 83:

    うにがREGGAEのリズムに波打っていると…
    『♪♪ふふふ〜ん♪ふ〜んふふふ♪…あ(。゚θ゚。!?)』

    ──キキッ…!!
    ,

    2006-03-04 16:09:00
  • 84:

    少し焦ってブレーキをふむと、お客様はドアの前に近寄っていらっしゃいます。

    ---キィ────パタンッッ!!

    『本日はご利用ありがとうございます。』

    2006-03-04 16:10:00
  • 85:

    『えと〜日本橋やっけ?』
    『そーそー。』
    黒い御ギャルな二人組のお客様が御乗車なさいました。
    『日本橋でございますね。ありがとうございます』
    ----車は日本橋を向いて走り出しました。

    2006-03-04 16:11:00
  • 86:

    うにはREGGAEの余韻にひたひた浸りながらハンドルを握り、黙って運転に集中します。
    『てかァ、今日もユウちゃんに会い行くん?』
    右のオナゴが煙草をふわふわ蒸しながら窓を開けると
    『わっからん。…まぁ、稼げたら?』
    左のオナゴはテカテカ光るグロスを唇に滑らせ、流し目で鏡に答える。

    2006-03-04 16:12:00
  • 87:

    『エースは大変ですねー★』
    窓の外を見渡しながら右オナゴははにかんだ様に笑う。
    『ですねー。あーてか昨日さぁ、ユウヤの本カノからなぁ、メール来てーぇ…』
    『ハァ!?まじで。』
    『まじまじ。かなり嫌味言われましたー(。゚∀゚。)』

    2006-03-04 16:13:00
  • 88:

    聞こえません。
    うには聞こえません。
    聞こえていますが、聞こえません。
    黒子に訂するお仕事。
    例え、それが胸の締め付けられる程のお話でも、うには黙ってハンドルを切ります。

    2006-03-04 16:14:00
  • 89:

    『やっぱ、若い女の子が夜乗ってきたら変に心配して見ちまうよな』
    『本ッッ当にいたたまれねぇ時あるなぁ。』
    『タクシードライバーってのは辛い仕事や。』
    ──よくあるドライバーのおじさん同士の会話。
    こんな乗車中、思い出します。

    2006-03-04 16:15:00
  • 90:

    『まぁウチ等エースは体で稼ぐからねー。汚いとか?嫌味位ーなんてこったないわいやッッ。その分、人一倍金もらってんだしー(。´v`。)』
    『…‥シィナ…』
    『は?何あんた暗いって!!心配してくれてんのー!!?アハハ。ありがと★』

    ──うには、こんな時思い出します。

    2006-03-04 16:16:00
  • 91:



    『ソンナ目デ見ナイデ。汚イッテ言ッテクレタラ良カッタ…』

    忘れられない言葉が頭を過ぎっては消えて行きます。

    2006-03-04 16:17:00
  • 92:

    『で、ユウにはゆったん?』
    タバコをくしゃっと灰皿に突っ込む。
    『ユウヤに?ゆー訳ないやんッ。…彼女の気持ちも…まぁわからんくないし?』
    ----カシュッッカシュッッとマスカラを擦り出しながらシイナチャンが笑う

    2006-03-04 16:18:00
  • 93:

    『あんた平和すぎ。』
    呆れた様にマスカラをみながら笑う友達。
    『カホこそ。彼氏は〜?色枕で有名な☆』
    『知ら〜ん(。゚∀゚。)あたち本営でつからァァ☆』
    友達【カホチャン】は呆れ笑いがお得意らしいです。

    2006-03-04 16:19:00
  • 94:

    『あ、運転手さん、日本一の交差点で止めてくれる?』
    ----マスカラのゲジゲジを刺し戻しながらシィナチャンが顔を上げます。
    『畏まりました。』
    静かに返答し、ウニはチカチカとハザードを光らせます。

    2006-03-04 16:30:00
  • 95:

    『千…300円です。』
    行燈を点滅させながらタクシーは停車。
    『はい。お釣りィィよ。コーヒーでも飲んで☆』
    先に降りたカホチャンは携帯をかこかこ…
    『‥ありがとうございます。』

    2006-03-04 16:33:00
  • 96:

    『じゃ、ありがと』
    そうしてオナゴ2人は日本橋の交差点を歩いて行きました。
    『……‥』
    ひとりぼっちの車内に充満して行くのは、腑に落ちないうにの表情。
    それは《シィナチャン》にありました。

    2006-03-04 16:37:00
  • 97:

    ──ウニは見てしまっていました。
    『…痛いやろに。』
    呟いた独り言はシィナチャンの細い腕の事。
    幾数もの細い傷。
    それは黒い肌のシィナチャンの腕を蝕む、鋭利な切り傷でした。

    2006-03-04 16:45:00
  • 98:


    ♪♪♪ポロン♪♪ポロン♪♪♪

    ウニはハッとしてポッケに手を突っ込みます。
    『あ(゚Θ゚。)雄也様。』

    2006-03-04 16:46:00
  • 99:

    ウニは気を取り直して携帯のボタンを押します。
    『はい、いつもお世話になっております。』
    薄っぺらい携帯電話の向こうからは低い声が聞こえます。
    「あ、すいませんお仕事中に…今電話大丈夫ですか‥?」

    2006-03-04 16:52:00
  • 100:

    『はい。…どうかなされましたか?』
    配車のお電話とは少し違った雰囲気の雄也様の声。
    ウニは、素っ頓狂に明るく喋りっぱなしのラジオのスイッチを消すと耳をこらします。
    「あの…」

    2006-03-04 16:55:00
  • 101:



    *+>>95-102+*

    .

    2006-03-04 16:57:00
  • 102:
    2006-03-04 19:51:00
  • 103:

    名無しさん

    2006-03-05 10:44:00
  • 104:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 105:

    名無しさん

    それぉまめちゃんじゃなくて読者に言えよ?

    2006-03-05 11:20:00
  • 106:

    てか今更?ワラ?豆∞もう使わんゆーたやん。しつこいねん

    2006-03-05 13:16:00
  • 107:

    名無しさん

    発見???これめちゃめちゃ読みたかったんだッッ??????happy???続きお願いします(>_

    2006-03-06 01:31:00
  • 108:

    ?みんなヵキコありがとうございます??書きますね?

    2006-03-06 15:41:00
  • 109:

    生唾を飲み、ウニは耳に神経を集中させます。
    『…あの‥』
    その時。。。

    ──ガチャッッ!!!

    2006-03-06 15:44:00
  • 110:

    『ちょっと!!手上げてんだから開けぇな兄ちゃん!!』
    突如、鼻息をリズミカルに鳴らした女性が後部座席に。
    『お客ッッお客さま!!ただいまこのタクシーは…』
    『は!?あたしゃ疲れてんねん!!乗車拒否かッッ!!?』
    それはそれは、パワフルといいますか、ボリューミーといいますか‥膨れたサザエさんのようなご婦人が声をあらげてらっしゃいます。

    2006-03-06 15:48:00
  • 111:

    『‥いえ…』
    ウニは困ってしまってしゅんと俯き、携帯を持ち替えると
    「…あ、忙しいみたいやね、またかけます。」
    アッチ側では雄也様も、しゅんとなさっておられます。
    『申し訳ありません‥』

    2006-03-06 15:51:00
  • 112:

    『アッツいなぁ!!クーラーついてんの!?』
    膨れたサザエさんは、壊れたラジカセの様にワンメーターの乗車中、ずっと怒鳴り散らしておいででした。

    『ありがとうござました・・・・五百えんでございますゥ(*Д×)』

    2006-03-06 15:54:00
  • 113:

    ──パタッッ・・・・!!!

    ウニはドアが閉まると共に行燈を消し
    【回送】を表示。
    『疲れた・・・(。┰_┰)』

    2006-03-06 15:57:00
  • 114:

    ──しかし疲れてばかりはいられません。
    『あ(*゚Д゚)雄也様に折り電しないけん・・・』
    胸元に手を入れ携帯を引っつかむと、ウニはハンドルにもたれながらボタンを押します。

    ・・・・・・ポチポチポチ…

    2006-03-06 16:00:00
  • 115:

    『これこれ。』──ピッ!!

    *+*トルルルル……トルルルルルルル…

    静かな密室にコール音が響きます。

    2006-03-06 16:02:00
  • 116:

    *+*トルルルル…『ん(゚Θ゚?』

    ウニは何かを目で追います。

    『あれ‥雄也様?』ルルルル…

    2006-03-06 16:04:00
  • 117:

    ウニはフロントガラスの外の世界に雄也様を見つけ、
    目を細めて凝視。
    そこには、携帯を片手に、画面を開きまた閉じた雄也様。

    と、女性。

    2006-03-06 16:07:00
  • 118:

    コール音を消し、
    ウニは携帯を胸元に仕舞い込むと、
    フロントガラスを食い入る様に見つめます。しかしウニ、
    『全く見えん…(。3д3)眼鏡眼鏡…』
    ド近眼でございます。

    2006-03-06 16:10:00
  • 119:

    ガサガサと助手席のダッシュボードをあさり、
    眼鏡を探します。
    『…あった!!』
    ウニは眼鏡装着☆タラララッタラーン♪.
    『…ん?んん゛?』

    2006-03-06 16:13:00
  • 120:

    そこには、
    雄也様に泣きじゃくる女性がくっついていらっしゃる光景が広がっていました。
    スライムばりにピトリとくっつく女性。
    雄也様の表情は…
    ひきつってらっしゃいます。

    2006-03-06 16:16:00
  • 121:

    『なーんじゃ(。゚∀゚)ノ至って心配なさそーじゃ。』
    ウニはホッと安心して眼鏡を取ろうと指を眼鏡にかけたその時…
    『ぁ゛!!』
    何かあったご様子。
    『雄也様…ひっぱたかれた…』

    2006-03-06 16:20:00
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