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∞午前3時の運転手∞

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  • 1:


    『30円お返しです。ありがとうございましたー。』

    ──パタンッッ・・・

    2006-03-04 14:46:00
  • 50:

    『大人になったね。』
    誰かが鍋をつつきながら言いました。
    みんなは、少し寂しげに笑いました。
    気がつくと、みんな大人になりました。
    気がつくと、少し寂しくなった、うにでした。

    2006-03-04 15:36:00
  • 51:

    『で、確かリア結婚するんってね?』
    『うん。あー、うにには結構前に言ったっけ』
    ----ハフハフしながら、鍋をツンツンする。
    楕円型に配置された4人の中でうにとリアがお喋り。
    『え!!まじで(*゚Д゚)聞いてへんやん。リアチャンひっど!!』

    2006-03-04 15:37:00
  • 52:

    『あれ?ジンには言ってなかったっけ(。゚∀゚。)??カミとね、結婚しまんねん』
    『まじでかー。まだ若いのにー?もしやデキたトカ☆』
    ──ジンがお腹をポコリと膨らむジェスチャーをすると
    『あほか。´v`。)何となくってか、流れって奴。一緒に住んでるしね。お父さんとも話してたみたいやし。』
    ---なーんて言って、箸を持つ華奢な手からちらっとリングが光ります。

    2006-03-04 15:38:00
  • 53:

    『おかげでーそろそろオカマ引退よあたしも』
    ----はくはくとほっぺを動かしながらユウの声。
    『なんで。ユウがオカマなんとリアの結婚関係ないでしょ』
    ----続くうにの疑問。
    『ウニタンの馬鹿ッッ。ワカランチンな人ねぇ。つまりは、あたしもキャバ辞めて田舎帰るって言ってんのッッ』

    2006-03-04 15:39:00
  • 54:

    『あ、そーなの。そっかー淋しくなるねー』
    うにはぼんやり思いました。

    ──大人になるって淋しい事なのかもね──

    2006-03-04 15:41:00
  • 55:

    『じゃあまたね』
    みんなそれぞれ違う道を歩いて行きます。
    もしかしたらもう会わないかもしれない、
    そんな淋しさや虚しさも、
    素直に表現できずに笑う事ばかりを身につけるようになりました。

    2006-03-04 15:42:00
  • 56:

    うにはタクシードライバー。
    今日は少し【おせんち】になりました。
    それでも車は走ります。
    お客様は神様です。
    うには毎日従順にタクシードライバーとして走ります。

    2006-03-04 15:43:00
  • 57:


    『ファ(。´∀`。)眠いのー。今日も頑張ってメーター弾くぞ〜』
    ----カコカコと車内をいじると、今日もうにの仕事は幕を上げます。

    コンコンッッ!!!

    2006-03-04 15:44:00
  • 58:


    おっと、早速お客様が乗られるご様子です。
    さすが金曜日。
    いつの時代も金曜日はハナキンです。

    2006-03-04 15:44:00
  • 59:



    キィ────ィィ…パタン!!

    2006-03-04 15:45:00
  • 60:

    『あ…あの…、えっと…あの…梅田まで!!梅田まで行って下さい!!』

    ・・・・・・(。゚∀゚。)!?

    『お客様、ここが梅田でございますよ(。´v`。)』

    2006-03-04 15:47:00
  • 61:

    ん?このお客様、なにやら大きなお荷物…。
    しかもなにやら挙動不審でございます。

    『あッッ!!あ…えっ!!ごっ!!ごめんなさッッ!!……えっと…あの…ちょっ…と…大阪よく…わからなくて…』

    2006-03-04 15:48:00
  • 62:

    なるほど。
    お客様は上京仕立てなのでございますね。
    それにしても…
    『えっと…お客様、行き先は…どういたしましょうか?』
    うにもおめめがハテナでございます。?∀?。)ワォ

    2006-03-04 15:49:00
  • 63:

    『あ…どうしよう…あのッッあのあのあの…』
    お客様、もしかしてもしかすると、タクシー自体にも緊張なさっているご様子。
    『目的地…。お客様、目的地はどのような場所でしょう。もしかすると、何か手掛かりになるかもしれません』
    優しい言葉で緊張するお客様の眉間のシワを柔げる。これも立派なお仕事です。

    2006-03-04 15:49:00
  • 64:

    『あ!!あの、お店なんですヶド【クレア】ってお店なんです。わかりますか!?』んー・・・・ん!?}('θ'*。『お客様、北新地の【crea】でしょうか?』『はいッッ!!!そこです!!おおおお酒作るお店の!!』うには、余りに純粋そうなお客様に笑いそうになりながらも、頬をピンク色に染めて恥ずかしがりながら吃るお客様をルームミラーごしに見て微笑み、ハンドルを握りました。

    2006-03-04 15:50:00
  • 65:

    『よかったァァ・・。本当にありがとうございます!!面接なのに、遅れるところでした!!』
    緊張から解放されたのか、フワッと笑顔を見せるお客様。
    『いえ滅相もございません』
    丁寧にお返事。
    『……あたし、実家飛び出して来たんです!!』

    2006-03-04 15:51:00
  • 66:

    ?(゚ロ゚)!?
    うにはびっくり。
    『あたしの実家、本当にド田舎で。山と川しかないんです。それで…ヘヘッ。携帯サイトで知り合った人を…好きになって。大阪の人だったんです。なんか、夜の仕事で、スーツ着てお酒作る仕事だって…』
    ・・・・・・・・・( ̄A ̄。)ん?

    2006-03-04 15:52:00
  • 67:

    『すっごい優しいんです!!毎日メールしてて…彼が、大阪に来ないかッッて…☆一緒には住めないヶド、俺を支えて欲しいからって…ェヘヘ☆彼、お店に借金があるんです。だから支えてあげたくて…』
    ・・・・・・・・・・・(θAθ。)んん!?
    何やら怪しい雲行きデス…

    2006-03-04 15:53:00
  • 68:

    『さささ…ゴホッ…!!さようにございますか。』
    思わず上擦り吃ってしまう、
    うに。
    『エヘヘヘ☆でも、ホステスさんってどんなお仕事なんだろー。あたし何にも知らないから不安です。でも彼の為に頑張って支えてあげなきゃ!!』
    ミラーからちらっと見えるお客様は、リンゴチャンホッペが今にも破裂しかねない程に赤々として嬉しそうです。

    2006-03-04 15:54:00
  • 69:

    うにはお客様を勝手ながら
    《エヘヘチャン》
    と名付けました。
    エヘヘが口癖なエヘヘチャン。
    丸々リンゴなエヘヘチャン。

    2006-03-04 15:55:00
  • 70:

    『…ハァーァ。緊張して来た。どうしよう。運転手さん?』
    いきなり話し掛けられ、うにはまたびっくり。
    『はい。』
    それでも平然を装います。
    『あたし、変じゃないですか?面接とか初めてで…』

    2006-03-04 15:56:00
  • 71:

    《なんてまさかね(。´v`。)ノそりゃセット行くよね。店前にセット屋サンあるし。確かあそこのセット屋サン、お洋服貸出しも有ったしね☆エヘヘチャンは、緊張してる自分か変かって事気にしてるだけで…》

    『一応面接っぽい恰好して来たヶド…髪も。こんなもので大丈夫なのかなァァ?』

    ?("ロ"・)!!!???

    2006-03-04 15:58:00
  • 72:

    ──キュッッ!!!

    うにはついにハンドルをきつく握り締めました。

    『お…おきゃ…お客様』

    2006-03-04 15:59:00
  • 73:

    『?はい?』
    『あの…えと…そっそその装いでは…』
    『え?ごめんなさい、聞こえない…』
    『お客様のッッその装いではッッ!(。`ロ`。)』
    ──♪♪ロンロン♪♪ロンロン♪♪♪♪

    2006-03-04 16:00:00
  • 74:

    『あ、ごめんなさい。ちょっと電話が!!…もしもし・・・』

    うにはがっくりです。

    『…じゃね☆エヘヘ、うん。はぁい☆バイバイッッ』

    2006-03-04 16:01:00
  • 75:

    --パタッッ!!

    『エヘヘッ聞いて下さいよ運転手さん!!』
    『…はいィ。』
    『彼がッッ!!キャァ☆今日会おうって(。゚∀゚。)どーしよぉッッ!緊張ですッッ☆』

    2006-03-04 16:02:00
  • 76:

    『あ、左様にございますか(。´v`。)それはそれは…☆』

    ・・・ッッて違う!!なにホンワリしてんだ俺!!
    『それよりお客さ…』
    『もー!!すっごいドキドキします!!ハァァ☆楽しみデス!!』

    2006-03-04 16:03:00
  • 77:

    『それより!!お客さ…』
    『あ、あれ?その看板!そこじゃないですか(。゚∀゚。)』

    ツイタ───(。゚ロ゚。)───!!!

    2006-03-04 16:04:00
  • 78:

    『ありがとうございましたァァ!!頑張ってきますね☆』
    『(。´A`。)マッテ…』

    ───ガチャッッ!!!
    『本当にありがとうございました!!大阪って怖い街だと思ってました…でも、運転手さんに出会えてよかった!!じゃあ!!』

    2006-03-04 16:05:00
  • 79:

    『ぁわわわ(。`Д´。)…店入って行きよる…。』
    ───カチャッッギッ…!!
    うには目をクシャッとつむり、ハンドルを握った。
    『…ハァ。うまく行きますように……』

    2006-03-04 16:06:00
  • 80:

    キュキュッと車を走らすと、
    夕刻時の新地はタクシーが混み始める。
    うにはそれが嫌いです。
    さっさと脱出してスイスイ走る、それが好き。
    『エヘヘチャン…頑張ってね(。´`。)…ごごごごめんょ…』

    2006-03-04 16:07:00
  • 81:

    ブイーン…カチッッ、
    ♪♪ルン♪♪ルルル♪♪♪
    うにはお気に入りのMDをスイッチオ─(。゚∀゚。)─ン!!
    『ふんふふふふ〜♪』
    タクシーは次第にのりのり走り出していました。

    2006-03-04 16:08:00
  • 82:

    ゆったりと流れるREGGAEの音色は、どんな時も気持ちを穏やかにさせてくれる。
    現地の自然が溢れるラスタは、素っ気ない音色。うには大好きです。
    『ふ〜んふふふ〜♪』
    ──どうやらノリノリです。

    2006-03-04 16:09:00
  • 83:

    うにがREGGAEのリズムに波打っていると…
    『♪♪ふふふ〜ん♪ふ〜んふふふ♪…あ(。゚θ゚。!?)』

    ──キキッ…!!
    ,

    2006-03-04 16:09:00
  • 84:

    少し焦ってブレーキをふむと、お客様はドアの前に近寄っていらっしゃいます。

    ---キィ────パタンッッ!!

    『本日はご利用ありがとうございます。』

    2006-03-04 16:10:00
  • 85:

    『えと〜日本橋やっけ?』
    『そーそー。』
    黒い御ギャルな二人組のお客様が御乗車なさいました。
    『日本橋でございますね。ありがとうございます』
    ----車は日本橋を向いて走り出しました。

    2006-03-04 16:11:00
  • 86:

    うにはREGGAEの余韻にひたひた浸りながらハンドルを握り、黙って運転に集中します。
    『てかァ、今日もユウちゃんに会い行くん?』
    右のオナゴが煙草をふわふわ蒸しながら窓を開けると
    『わっからん。…まぁ、稼げたら?』
    左のオナゴはテカテカ光るグロスを唇に滑らせ、流し目で鏡に答える。

    2006-03-04 16:12:00
  • 87:

    『エースは大変ですねー★』
    窓の外を見渡しながら右オナゴははにかんだ様に笑う。
    『ですねー。あーてか昨日さぁ、ユウヤの本カノからなぁ、メール来てーぇ…』
    『ハァ!?まじで。』
    『まじまじ。かなり嫌味言われましたー(。゚∀゚。)』

    2006-03-04 16:13:00
  • 88:

    聞こえません。
    うには聞こえません。
    聞こえていますが、聞こえません。
    黒子に訂するお仕事。
    例え、それが胸の締め付けられる程のお話でも、うには黙ってハンドルを切ります。

    2006-03-04 16:14:00
  • 89:

    『やっぱ、若い女の子が夜乗ってきたら変に心配して見ちまうよな』
    『本ッッ当にいたたまれねぇ時あるなぁ。』
    『タクシードライバーってのは辛い仕事や。』
    ──よくあるドライバーのおじさん同士の会話。
    こんな乗車中、思い出します。

    2006-03-04 16:15:00
  • 90:

    『まぁウチ等エースは体で稼ぐからねー。汚いとか?嫌味位ーなんてこったないわいやッッ。その分、人一倍金もらってんだしー(。´v`。)』
    『…‥シィナ…』
    『は?何あんた暗いって!!心配してくれてんのー!!?アハハ。ありがと★』

    ──うには、こんな時思い出します。

    2006-03-04 16:16:00
  • 91:



    『ソンナ目デ見ナイデ。汚イッテ言ッテクレタラ良カッタ…』

    忘れられない言葉が頭を過ぎっては消えて行きます。

    2006-03-04 16:17:00
  • 92:

    『で、ユウにはゆったん?』
    タバコをくしゃっと灰皿に突っ込む。
    『ユウヤに?ゆー訳ないやんッ。…彼女の気持ちも…まぁわからんくないし?』
    ----カシュッッカシュッッとマスカラを擦り出しながらシイナチャンが笑う

    2006-03-04 16:18:00
  • 93:

    『あんた平和すぎ。』
    呆れた様にマスカラをみながら笑う友達。
    『カホこそ。彼氏は〜?色枕で有名な☆』
    『知ら〜ん(。゚∀゚。)あたち本営でつからァァ☆』
    友達【カホチャン】は呆れ笑いがお得意らしいです。

    2006-03-04 16:19:00
  • 94:

    『あ、運転手さん、日本一の交差点で止めてくれる?』
    ----マスカラのゲジゲジを刺し戻しながらシィナチャンが顔を上げます。
    『畏まりました。』
    静かに返答し、ウニはチカチカとハザードを光らせます。

    2006-03-04 16:30:00
  • 95:

    『千…300円です。』
    行燈を点滅させながらタクシーは停車。
    『はい。お釣りィィよ。コーヒーでも飲んで☆』
    先に降りたカホチャンは携帯をかこかこ…
    『‥ありがとうございます。』

    2006-03-04 16:33:00
  • 96:

    『じゃ、ありがと』
    そうしてオナゴ2人は日本橋の交差点を歩いて行きました。
    『……‥』
    ひとりぼっちの車内に充満して行くのは、腑に落ちないうにの表情。
    それは《シィナチャン》にありました。

    2006-03-04 16:37:00
  • 97:

    ──ウニは見てしまっていました。
    『…痛いやろに。』
    呟いた独り言はシィナチャンの細い腕の事。
    幾数もの細い傷。
    それは黒い肌のシィナチャンの腕を蝕む、鋭利な切り傷でした。

    2006-03-04 16:45:00
  • 98:


    ♪♪♪ポロン♪♪ポロン♪♪♪

    ウニはハッとしてポッケに手を突っ込みます。
    『あ(゚Θ゚。)雄也様。』

    2006-03-04 16:46:00
  • 99:

    ウニは気を取り直して携帯のボタンを押します。
    『はい、いつもお世話になっております。』
    薄っぺらい携帯電話の向こうからは低い声が聞こえます。
    「あ、すいませんお仕事中に…今電話大丈夫ですか‥?」

    2006-03-04 16:52:00
  • 100:

    『はい。…どうかなされましたか?』
    配車のお電話とは少し違った雰囲気の雄也様の声。
    ウニは、素っ頓狂に明るく喋りっぱなしのラジオのスイッチを消すと耳をこらします。
    「あの…」

    2006-03-04 16:55:00
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