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さよならが言えなくて…。
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1:
◆grEdfwmzxY
愛してました。
誰よりも ずっと。
あなたに言えなかった 言葉は
今でもこの胸に
残っています…。2007-02-01 19:05:00 -
2:
◆grEdfwmzxY
2007-02-01 19:06:00 -
3:
◆grEdfwmzxY
某年 12月―
行き交う人々は足早に、煌びやかなネオン街を楽しそうに歩いている。
白い息、交じり合うクリスマスソング。誰もが幸せそうに見えるこんな夜に、不釣り合いな姿でこの街を歩く女が一人…。2007-02-01 19:15:00 -
4:
◆grEdfwmzxY
カツカツカツッ――
『――ズッ……ひ…ッく』
鳴り響くヒールの音。寒さと鼻水で、目や鼻は真っ赤。せっかく巻いた髪の毛さえも、風でぐしゃぐしゃになっていた。
「ちょっ…つばさっ―!!つばさてっ…!!」2007-02-01 19:22:00 -
5:
◆grEdfwmzxY
ガシッ――
『離してや―…っ!!』 捕まれた腕を、思いきり振りほどく。
「ほんまに待ってて…!!なぁ?俺が悪かったから!ごめんっ!!」
華やかなドレスを着たまま泣きじゃくるあたし。それを追い掛けてくるスーツ姿の男…。2007-02-01 19:29:00 -
6:
◆grEdfwmzxY
「なっ、とりあえず店戻ろっ…!?客放置したままやし怒られるやんっ!?」
某有名キャバクラの黒服が、焦った様子であたしの前に立ちはだかる。
『関係ない!!もう嫌…。こんな店辞めるし…そこどいてや!!』
それを押し退け、あたしはまた歩き始める。2007-02-01 19:44:00 -
7:
◆grEdfwmzxY
この店のキャストとして約一年、ナンバーにも入りそこそこ店にも貢献していたと思う。それなりに、店からも優遇されていた。
だけど、そうなるにつれて与えられるプレッシャー、女の子からの嫌味、新人教育、人見知りのあたしには少なからず悩みや、抱えるものだってあった。
それなのに… 最近の黒服の態度には許せなかった。2007-02-01 19:54:00 -
8:
◆grEdfwmzxY
口を開けば"今日の客予定は?"――、みんなが嫌がる客に着くのは間違いなくあたし。お触り、飲ませ、関係なし。"お前なら出来るって!!(笑)"――。
頼られてる?
違う…。いいように使われてる気がしてた。振り向けば、仕事中に新人の女の子とぺちゃくちゃと楽しそうに話す担当のボーイ。
悔しかった。悔しくて、無性に泣きたくなった…。 酔った勢いもあったと思う。気付けば、あたしは荷物片手にそのまま店を飛び出していたのだ。2007-02-01 20:03:00 -
9:
◆grEdfwmzxY
『じゃあお疲れっ…!!』ボーイの手を振りほどきすぐさまタクシーに乗り込むと、――その車内であたしはメールを打ち店長に、店を辞める事を告げた。
積もり積もった不満は、ただのワガママだったのかもしれない。今思い返したら…。だけど、後悔はしてない。名ばかりが売れてるあの店に未練なんてなかったから。
あたしの居場所はココじゃなかったと、そう気付いただけだったから‥。2007-02-01 20:21:00 -
10:
◆grEdfwmzxY
店長やオーナーから鳴り響く電話を無視して、あたしはそのまま店に行く事はなかった。
次の日から、仕事がなくなったあたしは久しぶりに遊びに出かけた。夜の仕事をしていると、自然と昼の仕事をしている友達達と距離が出来てしまう… それがものすごく淋しくて。
その距離を埋めるように、毎日誰かと出かけたり、予定がない日は同じく夜の仕事をしていた親友とずっと一緒にいた。2007-02-01 20:34:00