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淫らな女達

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  • 1:

    ユリア

    ミナミのとある路地裏にひっそりと佇むおおよそその場所には似つかわしく無い可愛らしい喫茶店。扉を開けると、少女のようなあどけない顔をした一人の女。この店の主であろう彼女が「いらっしゃいませ」満面の笑みで迎えてくれる。こんな場所で危なくはないのだろうか?などと一人考えながらコーヒーを注文する。ほんのりと店の中にコーヒーの香りが漂って来た頃、彼女がトレーに湯気の昇るカップを運んできた。白く綺麗な肌。顔に似合わぬ大きな胸に知らず知らず目がいく。運ばれてきたコーヒーをゆっくりと飲み干しタバコに火をつけ一服すると俺は店を後にした。

    2005-09-11 16:41:00
  • 111:

    ユリア

    「アッ…フゥン…」とろんとした瞳で晋一を見つめ、なまめかしいため息をつく。
    ゆっくりと彼女の秘部に手をのばし、すっかり濡れているのを確認すると、彼女の腰を少し持ち上げグィッと自分のモノを奥へと入れる。
    ビクッと身体を仰け反らせる。「クッ…ハァ…」晋一の口から吐息が漏れる。

    2005-09-16 22:23:00
  • 112:

    ユリア

    それから二人は、互いに見つめ合い、深くネットリと絡み合い、何度も何度も確かめ合うように身体を重ねる。




    2005-09-16 22:25:00
  • 113:

    ユリア

    期待に添えたのかどうかはわかりませんが、6話目はこれで終了です(^-^)/

    2005-09-16 22:26:00
  • 114:

    さやか

    風邪治った??
    相変わらずおもちろかったょん?

    2005-09-16 22:33:00
  • 115:

    ゅか

    普通の官能はもっとやってるシーンがしつこいぐらい書かれてるけど、ユリアさんの文はエロイのにあんまりグロくないからほんま飽きずに読めます?おもしろぃ??大好きです??

    2005-09-16 22:47:00
  • 116:

    ユリア

    さやかさん風邪は、抗生物質飲んでだいぶ良くなりましたよ?
    心配してくださり、ありがとうございます。o(_ _*)o
    ゆかさん、ユリアも官能小説好きなんだけど、グロイのが多くて途中で読むのやめちゃうんだ(笑)
    だったら自分で書いちゃえ?って感じで書いたんで、そう言ってもらえると嬉しいです?
    物足りなさを感じてる人もいるとは思うんだけどね(汗)

    2005-09-17 00:27:00
  • 117:

    名無しさん

    ぁげ

    2005-09-17 01:13:00
  • 118:

    さやか

    ナラよかったぁ?気をつけて頑張ってにぃ??

    2005-09-17 08:43:00
  • 119:

    名無しさん

    2005-09-17 17:51:00
  • 120:

    ユリア

    さやかさん心配してくれてありがとうね?では、七話目書いていきます(^-^)

    2005-09-17 20:17:00
  • 121:

    ユリア

    眠い目を擦り、グーンとのびをすると枕元に置かれた目覚ましに目をやり恭也は慌ててベッドから飛び起きる。
    ドタバタと階段を駆け降りると呆れた母がリビングから顔を出し「まったく。朝ヨレヨレで帰って来たと思ったら、こんな時間に起きて」と小言をこぼす母を無視し、シャワーを浴び急いでブランドのスーツを纏う。
    キリッとした顔で鏡で自分の姿をチェックすると香水をつけ「行ってきます。」と勢い良く家を飛び出し大通りでタクシーを拾い「梅田まで!!」と運転手に目的地を伝えタバコに火をつける。

    2005-09-17 20:29:00
  • 122:

    ユリア

    一服すると、一通りメールに目を通し数件に返信をすませ今度は着信をチェックすると、美保とゆう名前のところで手を止め発信ボタンを押す。数回の呼び出し音がし「もしもし」と電話越しに少し苛立った声が聞こえる。「あ〜。悪い。ちょっと昨日は飲み過ぎてさ〜。もう着くから待ってて」そう言うと一方的に電話を切ると窓の外に目をやる。

    2005-09-17 20:35:00
  • 123:

    ユリア

    車窓から見える景色は飛ぶように恭也の目の前を通り過ぎてゆく。待ち合わせ場所に着くと、膨れっ面の美保がこっちを見ていた。悪びれもせず「おう。悪かったな。」と言いながら美保に近づく。「飲み過ぎちゃダメだっていつも言ってるのに」と更に頬を膨らませる彼女を宥め適当な店を探し中に入ると会話をしながら軽く食事をすます。

    2005-09-17 20:39:00
  • 124:

    ユリア

    「じゃあ行こうか」と恭也は席を立つと伝票を持ちレジへと向かう。会計をすませ店を出ると、まだ肌寒いが春のにおいが微かに恭也の鼻先をくすぐる。「どうしたの?」立ち止まり何故か上機嫌な恭也を不思議そうに小首を傾げ見つめる。「いや…。春だなぁ〜って思ってさ」と柔らかな笑みを浮かべる。「ふ〜ん」興味の無い返事も気にする事なく二人は、歩き出すと小綺麗なビルのエレベーターに乗り込む。

    2005-09-17 20:44:00
  • 125:

    ユリア

    着いたのは、ビルの五階。看板にはCLUBheartと書かれていた。ドアを開けると「らっしゃいませぇ」と大きな声が出迎えてくれる。美保を席へと案内させている間に店内の奥にあるカウンターの向こう扉を開けるとそこはスタッフルームとなっている。そこに幹部らがタバコをふかし恭也を待っているようだった。彼が来たことに気づくと一斉に立ち上がり「おはようございます」と頭を下げる。

    2005-09-17 20:49:00
  • 126:

    ユリア

    一通りの報告を受けると恭也は、亜希に「十分くらいしたら、美保の席に2、3人従業員連れてヘルプに来てくれないか?客がもう一人来るから迎えに行ってるから」と亜希に言うと美保の待つ席へと向かう。「遅かったね」と顔色を伺い話掛ける美保に笑いかけると「従業員から軽い連絡受けてて」と流す。他愛もない会話をビールを飲み話ていると亜希と三人の従業員がこちらにやってくる。「失礼しまぁ〜す。」明るい亜希に続いてほかの連中も挨拶すると席につく。「美保さん、たまにはヘルプに呼んでくださいよォ〜」と亜希がいじけてみせる。「亜希君だって忙しそうなんだもん」とむくれる。暫く談笑をし気づかれぬように腕時計に目をやると「美保いまから客来るから後でな」と言い席を立つと店を出た。

    2005-09-17 22:13:00
  • 127:

    ユリア

    待たせてある場所に向かいながら、電話をかける。「もしも〜し」明るい声。「今そっちに向かってんだけど」恭也が言うと女は「ちょっと行けそうになくて。代わりに春海って子にお金預けてるから、行けばすぐわかると思うよ。手だしちゃだめだよ?」そう言うと電話は切れた。[なんだそりゃ]そう思ったが仕方無く春海とゆう女が代わりに待つ場所へと急ぐ。だいたいの彼女の特徴を聞いていたのですぐに探し人は見つかる。「春海ちゃん?」声をかけると驚き振り向く彼女は想像していた以上に可愛かった。

    2005-09-17 22:22:00
  • 128:

    ユリア

    背は150?くらいだろうか小さく、栗色の髪は、艶があり色白の肌にクリっと大きな瞳にサクランボのような瑞々しい唇。呆気に取られていると「恭也さんですか?」これまた可愛らしく、いつまでも聞いていたいような心地良い声。「あっ、ああ。」狼狽えながら頷く恭也を見ておかしそうに「聞いてたのとイメージ違いますね」笑った。[アイツ俺の事どんな風に言ったんだ?]と思っていると、「はい。」と俺に一通の封筒を手渡す。見るとお金とわからないようにしたのだろうか?鮮やかな色使いの封筒。「おっ。ありがとう。」

    2005-09-17 22:30:00
  • 129:

    ユリア

    春の匂いと共に現れた彼女。
    店に着くとホストは初めてなのだろう、店内をキョロキョロと興味深げに見渡す。席に案内し伝票には結衣の名前でつける。席に戻るとまだ店内を見渡す彼女の姿があった。「そんなに珍しい?」とソファに腰掛け聞くと「はい?」とニコニコと微笑む。人懐こい性格なのか天然なのか初対面とゆうことを感じさせないくらいお互いに会話を楽しみ自然とお酒がすすむ。ふと美保を待たせていることを思いだし数人のヘルプをつけ美保の元へとゆく。

    2005-09-17 22:45:00
  • 130:

    ユリア

    美保は待ちくたびれ酔って潰れたのか、眠っている。「おい。美保?」体を揺すり起こす。「ん〜。」目を擦るとこちらを見た。「遅いよぉ〜」まだ寝ぼけながら拗ねる美保のチェックを済ませ、店を出る。「ねぇ。恭也。」すっかり目が覚めたのか何か言いたげに見つめる。「ん?」見つめ返すと、「意地悪ぅ〜」と美保は頬を赤らめ俯く。「わかってるよ。じゃあ少しだけな。」そう言うと二人はエレベーターを降りてゆく。

    2005-09-17 22:51:00
  • 131:

    ユリア

    一階に着くと店からほんの少し離れたホテルに入り、空き室のボタンを押し部屋へと向かう。エレベーターの中で美保に強請られ甘いキスをする。部屋に着くと客を待たせていることもあり、すぐに美保をベッドへと抱えてゆくと服を素早く脱がし優しく全身を愛撫する。「ンッ…」久々の恭也とのsexに待ち焦がれていたかのように反応する美保。恭也はそんな美保とは反対に店に置いてきた春海の事が気に掛かっていた。
    チュッ…チュパッ…ジュルッ…
    美保が恭也のを口に含みいやらしい音を立てる。その様子を冷めた瞳で見ながら恭也は美保の溢れた蜜壷に指を入れる。ヌプッ…グチュッ…クチュ…「ンンッ…アッ…」
    しっかりと美保のアソコを濡らすと自分は寝転がり美保を上に跨がせる。

    2005-09-17 23:03:00
  • 132:

    ユリア

    ヌプッ…とゆう音と共に恭也のモノをしっかりとくわえこむと身体を仰け反らせ「フゥン…アアッ…」と吐息を漏らす。

    2005-09-17 23:05:00
  • 133:

    ユリア

    何度もイキすっかり満足したのか、ぐったりと横たわる彼女を残し恭也はホテルを後にし、店へと戻ると春海の待つ席へと向かう。
    テーブルに着くと、程良くアルコールがまわったのか頬を紅潮させ亜希と楽しげに喋っている。「俺も混ぜてや(笑)」と言いながら恭也は、腰を下ろすと、3人は会話に花を咲かせ、盛り上がり、ゲームをしたり冗談を言い合いすっかり仕事だと言う事を忘れ楽しんでいた。今思うと春海の根っからの明るさと人を和ませる不思議な雰囲気のおかげだったのだろう。

    2005-09-17 23:12:00
  • 134:

    ユリア

    楽しいせいもあってか、いつもより時間が経つのが早く感じた。いつのまにか閉店の時間になり、伝票を新人が席に持って来る。「春海ちゃんまたね」と亜希が席を立つとチェックをし、俺と春海は、店を出た。朝の光が心地よく二人を包み込む。エレベーターを待ち乗り込むと、「ちょっとそこの漫喫で待っててくれない?」と春海に言うと「……?」と首を傾げた。「折角だし飯でもいこう」そう言うと春海は頷き、エレベーターを降りていった。
    店に戻ると亜希が待ち構えていたのか駆け寄って来るなり「春海ちゃん可愛いっすね(>_

    2005-09-17 23:27:00
  • 135:

    ユリア

    俺達はそれから、頻繁に連絡を取り合い、三人で遊びに出かけた。めったに人に彼女を紹介しない亜希が珍しく春海に自分の彼女を紹介した。よほど春海が気に入ったのだろう。それからは亜希の彼女も入り4人で遠出をしたり、食事に行ったりと楽しい時間を過ごすようになり、自然と春海とは、彼氏、彼女とゆう関係になっていった。

    2005-09-17 23:32:00
  • 136:

    ユリア

    その頃から俺は枕をしなくなった。そして春海と初めて結ばれたのは、すっかり暑くなったある夏の日だった。

    2005-09-17 23:34:00
  • 137:

    ユリア

    ピクッと恥じらいながらも反応する彼女が可愛く思えさらに水着の上から胸を優しく撫でる。必死に堪えているのか顔を歪ませる彼女が愛おしくて堪らない。
    俺は彼女を岩陰へと手を取り連れて行く。「恭ちゃん?」そう言い澄んだ真っ直ぐな瞳で見つめる彼女をグイッと引き寄せ力強く抱きしめると深いキスをした。首筋に唇を這わせたり、耳を甘咬みする度に彼女は「ンッ…アアッ…」と可愛らしい声を上げる。

    2005-09-17 23:54:00
  • 138:

    ユリア

    唇を白い肌に這わせながら、ゆっくりと腰に回した手をお尻の方へと下げてゆく。彼女を支えながら砂浜に倒すと水着を脱がす。小ぶりであるものの形のいい胸に優しくキスをする。「ヒャッ…きょうちゃ…はず…かしいよぅ…」頬を真っ赤にそめ潤んだ瞳で訴える彼女の姿に余計に欲情した俺は、
    チュッ…チュパッ…ペロッ…コリッ…
    誰も見ていないのをいいことに春海の乳首を舌で吸ったり転がし「アンッ…ンッ…フウン…」と鳴きその度にピクッと身体を震わせるのを楽しんでいた。胸に吸いつき舌で転がしたり咬んだりしながら手を下へとゆっくりと忍ばせてゆく。

    2005-09-18 00:06:00
  • 139:

    ユリア

    しっとりと濡れているのを確認すると、ゆっくりと舌を這わし下へと移動すると彼女の股を開き秘部に顔を埋める。

    2005-09-18 00:24:00
  • 140:

    ユリア

    チュッ…チュプッ…ジュルッ…ピチャッ…
    「ヒャッッ…ンンッ…」
    彼女の身体が大きく仰け反ったかと思うと、身体から力が抜けぐったりとしている。彼女の頬にキスをすると肩で息をしている彼女を起こしすっかり膨れた自分のものを口に含ませる。
    チュッ…チュパッ…
    吸ったり、舌で亀頭をつついたりする。「ハァ…クッ…」思わず声が漏れた。
    次第に堪え切れなくなり、再び彼女を押し倒すと互いの体温を確かめ合うように体を重ね合った。

    2005-09-18 00:39:00
  • 141:

    ユリア

    どれ位の時間がたったのかすっかり陽が傾き、綺麗な夕焼け色に染まっていた。亜希達の待つホテルに着くとシャワーを浴び、夕飯を食べにロビーへと向かった。

    2005-09-18 00:44:00
  • 142:

    ユリア

    そんな風に楽しく短い夏休みは終わり、再び忙しく仕事に追われていた。それでも合間を縫って彼女と会い互いの気持ちを確かめ合っていた。その日も何とか時間を裂き二人で食事に出かけた。
    何故か時々考え込む様子の彼女が気にはなったが食事を楽しみ、一息ついていた。

    2005-09-18 00:50:00
  • 143:

    ユリア

    テラスに咲いた秋桜に目をやり、穏やかな表情を浮かべていた彼女が突然「できたみたい」ポツリと呟いた。最初何の事かわからずポカンとしている俺に今度ははっきりと「恭ちゃん、私ね妊娠してるみたい」と告げた。頭をハンマーで殴られたような衝撃が走る。言葉が思い浮かばず、狼狽えている俺に春海は「生もうと思う。」そう言った彼女の瞳に迷いはなかった。ハッと我に返ると頭を整理し「春海、結婚しよう。」と告げた。今度は彼女が面食らった顔をする。だが、遅かれ早かれ結婚を考え、何度かそうゆう話をしていた僕らは

    2005-09-18 00:59:00
  • 144:

    ユリア

    互いの親に挨拶に行き話はトントン拍子に進んで、彼女のお腹が目立たぬうちに式を挙げようとゆう事になった。
    急な事もあり互いの親しい人だけを呼んでの式だった為、皆に温かく祝福された。
    亜希は、自分の事のように泣いて喜び、何度も「恭ちゃんを頼むね」と春海の手を取る。[お前は親かよ!]っと心の中で突っ込みながらもそんな亜希の気持ちが嬉しかった。
    永遠にこの幸せが続くと信じて微塵も疑わなかった。

    2005-09-18 01:05:00
  • 145:

    ユリア

    式が終わり、休む暇なくまた忙しい毎日が駆け足で通り過ぎてゆく。妊婦とゆうこともあって新婚旅行は、安定期に入るまでお預けとなっていた。
    相変わらず、酒を浴びる程飲み、酷い時は家の玄関で酔い潰れ寝ていると、「しょうがないパパですねぇ」なんてお腹の子に話かけながら、水を入れたコップを手渡してくれ、一気に飲み干すとフラフラとリビングに行きソファに倒れ込んだ俺の背広を脱がし、毛布をそっと掛けてくれた。

    2005-09-18 01:11:00
  • 146:

    ユリア

    そんな毎日の中で何とか時間を空け安定期に入った春海を連れて新婚旅行も済ませ、店の売り上げも以前に増して伸び始め、ようやく俺は少し店から離れた。本当は自分の店なんだからゆっくりしようと思えば出来た。しかし伸び悩んでいたのと、まだまだ教育の行き届いていないスタッフが気に掛かりとても休めなかったとゆうのが事実だ。

    2005-09-18 01:17:00
  • 147:

    ユリア

    ゆっくりと時間を取れるようになった頃には、季節は冬から春へとすっかりと変わりテラスに並んだ花壇は色とりどりの花を咲かせ、春海も臨月を迎え5月の半ばを過ぎようとしていた。

    2005-09-18 01:20:00
  • 148:

    名無しさん

    2005-09-18 01:25:00
  • 149:

    ユリア

    まるで、全てか小さな生命がこの世に生まれて来るのを今か今かと待ちわびているようなそんな晴れた午後の日差しの中、僕らは開け放たれた窓から入る心地よい風に包まれ昼食をとっていたその時だった突然、彼女が産気づいた。予定日より一月も早くに突然訪れ狼狽える俺に苦しそうにしながらもしっかりとした口調で彼女の出す指示に素直に従った。

    2005-09-18 01:25:00
  • 150:

    ユリア

    タクシーを呼び、行きつけの病院へと向かいながら家族に連絡を入れる。
    病院に着くと数人の看護婦が出迎え、彼女を励まし分娩室へと入ってゆくと、俺はその場にヘナヘナと力無く座り込みただ冷たく閉ざされた分娩室の扉をボーっと眺めていた。

    2005-09-18 01:29:00
  • 151:

    ユリア

    暫くすると背後からパタパタと廊下を走る音が近づいて来る。振り向くと俺より青い顔をしこっちに走ってくる彼女の父親と、その後をさすが経験者とゆうべきなのか、ゆっくりと歩いてくる彼女の母親の姿が目に映る。俺は何とか立ち上がり二人に深々と頭を下げたのはいいが、ガシッと彼女の父親に肩を掴まれ「それで?春海は?子供は?!」と詰め寄られ危うく転びそうになる所を「大丈夫だから!少しは落ち着いて下さい!」とピシリと諫める彼女の母の一言に救われた。「恭也君も、ここにへばりついていても仕方無いんだし、私も手伝うから春海の着替えを取りにいきましょう」と言われ気にはなるものの、彼女の母の提案に従った。

    2005-09-18 01:39:00
  • 152:

    ユリア

    入院の支度を済ませ、彼女の母と軽くお茶をし病院へ戻ると俺の両親も駆けつけていた。彼女の母に気づくと両親は深々と挨拶した後、母親同士こんな時にお喋りに花を咲かせているのを聞くともなく聞きながら、中の様子に耳をそばだてていたが何もわからなかった。どれぐらいの時間が経ったのだろうか、すっかり外は薄暗くなり院内は静まり返っていた。突然「オギャー」とゆう産声と共に分娩室の堅く閉ざされた扉が開かれ、看護婦が「元気な双子の女の子ですよ」とにこやかに告げた。

    2005-09-18 01:46:00
  • 153:

    ユリア

    ホッと俺と親父と彼女の父親は胸を撫でおろすと互いに顔を見合わせた。妙な親近感が湧き手を取り合い喜んだ。
    それから俺は毎日、彼女と二人の愛らしい娘のいる病院へと通った。二人の子には、それぞれ蓮美と美桜と名付けられた。

    2005-09-18 01:51:00
  • 154:

    ユリア

    もちろん考えたのは、俺では無く春海だ。理由を聞くと蓮華のように強く美しく真っ直ぐに花を咲かせて欲しいとゆう願いを込めて蓮美。
    美桜(ミウ)は、桜のように誰からも愛され、人を包み込むような優しい子にとゆう彼女の願いが込められていた。
    突然、二児の親となった僕と彼女は、初めての育児に追われ慣れないこともあってか、何度か喧嘩しながらも家族四人仲良く暮らしていた。

    2005-09-18 01:56:00
  • 155:

    ユリア

    すっかりとはいかないが育児にも慣れ、二人が生まれてから三度目の春が訪れていた。
    活発に動き回る子供達から目を離せないので、家で僕が二人を見ながら買い物に出かけた彼女の帰りを待っていたが、夕方を過ぎても帰って来ない。僕は妙な胸騒ぎを感じたが、すぐさま頭を振ると、不安を紛らわそうと椅子から立ち上がった時だった。

    2005-09-18 02:01:00
  • 156:

    ユリア

    上機嫌に遊んでいた、蓮美と美桜が突然火がついたように泣き出した。
    僕は何事かと慌てて二人をあやすが一向に泣き止まない。
    途方に暮れていると一本の電話が鳴り急いで受話器を取ると「もしもし―」と返事をしたが、掛かってきた電話にショックを受け言葉を失った。遠くで二人の子供の泣き声が聞こえる以外なにも耳には届かなかった。走馬燈のように、彼女と過ごした日々が浮かんでは消えてゆく。

    2005-09-18 02:07:00
  • 157:

    ユリア

    明るく輝いていた目の前が突然暗闇へと変わり僕は、受話器を手にしたまま、立ち尽くしていた。
    そこへ母がいつのまにか駆けつけ、僕の頬を強く叩くと「今は、あんたがしっかりせんと!この子達は、どうするの!」と叱り飛ばされやっと我に返り、いつのまにか泣き止んだのか子供達が不安気に瞑らな瞳で、こっちを見つめていた。

    2005-09-18 02:12:00
  • 158:

    ユリア

    子供達を急いで車に乗せると母と二人で搬送先の病院へと向かう。恐怖をなんとか追い払い駆けつけると、彼女の横たわるベッドの脇で泣き崩れるお義母さんとお義父さんの姿が飛び込んだ。

    2005-09-18 02:16:00
  • 159:

    ユリア

    呆然と立ち尽くす僕の手から離れ子供達は、無邪気に母親である彼女の方へと行くと「ママ?おっきして。ママ?」と声をかける。子供達のママを呼ぶ声に悲しみが一層増したのか更に泣き崩れる彼女の両親をまるでドラマのワンシーンを見るかのように見つめていた。彼女は買い物をすませると、僕達の待つ家へと急いで帰る途中、信号を無視し飛び出してきた車に跳ねられ、外傷はほとんどなかったものの、頭部を強く強打し、この病院へと搬送される途中、息を引き取ったそうだ。

    2005-09-18 02:25:00
  • 160:

    ユリア

    それから感傷に浸る暇もなく慌ただしく葬儀が行われ、警察は、ひき逃げた犯人を追跡したが、僕にはどうでもいい事だった。
    ただ彼女にもう会えない、明るい彼女の笑顔を見れないとゆう現実だけが僕の肩に重くのし掛かった。それまでも大切にしてきたし想ってきたつもりだったが、彼女を失って初めてどれ程、彼女の笑顔に、優しさに支えられてきたかを痛感した。

    2005-09-18 02:35:00
  • 161:

    ユリア

    僕は、彼女の死を受け入れられないまま、忙しい日々に追われていた。食事もろくに喉と通らず、何よりも子供達を心配した、彼女と僕の両親は話し合い、僕達親子は、僕が立ち直るまでと、実家へと帰った。
    僕は現実から逃げるように、店に顔を出し酒を浴びる程飲んではフラフラになって帰ると着るものも脱がずベッドに倒れ込んだ。

    2005-09-18 02:40:00
  • 162:

    ユリア

    僕の生活も心も回復するどころか益々荒んでいく一方だった。時には、突然キレそこら中の物に当たり散らした。

    2005-09-18 02:42:00
  • 163:

    ユリア

    今日はここまでにしますm(_ _)m
    官能から、一気にずれてしまい申し訳ないですo(_ _*)o
    よければ引き続き読んでやって下さい。

    2005-09-18 02:44:00
  • 164:

    名無しさん

    あげ

    2005-09-18 03:47:00
  • 165:

    名無しさん

    あげあげ

    2005-09-19 04:54:00
  • 166:

    名無しさん

    2005-09-19 05:20:00
  • 167:

    みぃ

    読みやすくて面白いです☆官能小説っぽくはなくなってるケドそれはそれで好きかも(^-^)♪続き楽しみにしてまぁす☆

    2005-09-19 17:15:00
  • 168:

    名無しさん

    頑張って??

    2005-09-20 11:31:00
  • 169:

    名無しさん

    ?

    2005-09-20 14:20:00
  • 170:

    名無しさん

    大阪が舞台なのに標準語… 

    2005-09-20 14:55:00
  • 171:

    ユリア

    更新遅くなってすみませんm(_ _)m
    今から書いていきます。
    官能もまたこれが終わったら書きます。大阪が舞台なのに標準語…?
    気づきませんでした(焦)
    申し訳無いですが、最後までこのままで…お願いしますo(_ _*)o

    2005-09-20 20:57:00
  • 172:

    ユリア


    彼女が、いなくなってもうどれぐらい経つのか、すっかりと肌寒くなり吐く息は白くなっていた。
    僕はその日も彼女のいない寂しさを紛らわそうと店で無駄に酒を飲んで、ボロボロになり帰ってきた。

    2005-09-20 20:59:00
  • 173:

    ユリア

    倒れ込むようにベッドに横たわると、深い眠りの中に落ちていった。
    「…や…恭也」遠くで僕を呼ぶ声が聞こえる。
    それは、とても懐かしく柔らかな温もりが広がる。辺りを見渡すが誰もいない。とてつもない不安と恐怖が襲う。

    2005-09-20 21:03:00
  • 174:

    ユリア

    「春海?」必死に彼女を探す。すると遠くにポワッと明かりが微かに灯っているのが見え僕は吸い込まれるようにそちらへと歩いてゆく。
    光の中には、彼女が微笑みじっと僕を見つめていた。彼女の足下には幼い蓮美と美桜が無邪気に遊んでいる。
    彼女は二人を優しく抱きしめると、抱き上げ僕のほうに歩いてきた。

    2005-09-20 21:09:00
  • 175:

    ユリア

    相変わらず穏やかな笑みを浮かべている彼女。「恭也。この子達をー」そう言い僕に二人の子供を手渡すと満足気に頷きスゥーッと消えてしまった。「春海!!!」自分の声に驚き飛び起きると部屋を見渡す。[夢だったのか…]嫌な汗が額を伝い流れるのを拭う。

    2005-09-20 21:14:00
  • 176:

    ユリア

    後悔と自責の念が僕を襲う。
    彼女の死を拒絶しこぼれそうな涙を堪え白い壁を睨みつけていると僕の手に何かが触れるのを感じ見ると蓮美と美桜が心配そうに僕を見上げていた。

    2005-09-20 21:17:00
  • 177:

    ユリア

    蓮美はじぃーっと、彼女によく似た瞳で僕を見つめ、「ママぎゅってちよう?」と言った。僕は蓮美が何を言ってるのかわからなかった。彼女はもういない。抱きしめることも、あの柔らかな声を聞くことも、もう二度と出来ない。

    2005-09-20 21:20:00
  • 178:

    ユリア

    それでも蓮美は何度も何度も「ママぎゅって」と繰り返した。次第にイライラが募り「ママはもういないんだ!」と幼い子供に怒鳴りつけ部屋を出ていこうとドアを開けると目に涙を浮かべ母が立っていた。「あんたは、いつまで引きづるつもり?!」そんな事を言われても彼女がいない事をどう受け入れたらいいのかわからない。突然目の前から消えた。僕達を残して…。なぜこんな目に??ただ平凡な幸せを望んでいただけなのに。4人で幸せな家庭を築いていこうとしていただけなのに。怒りとも悲しみともつかない何かがこみ上げてくるのを押さえ母を睨む。「恭ちゃん、あんたは、そうやって引きずってそれでいいかもしれない。過去に捕らわれそうやって生きていけばいい。でも子供達は?春ちゃんが残した小さな命を守ってやれるのは、恭也。あんたしかいてないんだよ?そうやって酒に飲まれてボロボロになって、あの子達から母親だけでなく、父親まで失わすんか?」

    2005-09-20 21:35:00
  • 179:

    ユリア

    母の言葉にこちらを見つめていた二人を見る。力無く座り込む僕に無邪気に駆け寄ると、美桜が「バァバがね…ママね…ぎゅーってちようねって」と小さな手で僕を抱きしめ呟いた。母を見上げると、優しく頷いていた。

    2005-09-20 21:39:00
  • 180:

    ユリア

    その日、僕らは親子三人で小さなベッドに川の字で眠った。小さな寝息が規則正しく聞こえる。眠る幼い二人を見つめていると、ツゥーっと温かなものがこぼれ落ちた。ベッドサイドの家族4人の写真を見つめ[春海ありがとう]そっと呟いた。懐かしい香りと何か優しい風が僕らを包んで通り過ぎたような気がしたが、気のせいだったのかもしれない。

    2005-09-20 21:44:00
  • 181:

    ユリア

    それから僕らの4人の過ごした家を引き払い、彼女の実家と僕の実家のちょうど中間にあるマンションを購入した。
    彼女の両親も僕の両親も時折マンションに訪れ、二人の子の成長を温かく見守ってくれた。彼女の夢を見たあの日、同じように彼らの元に彼女が現れたとゆう。それがどんな意味を持つのか、今の僕にはわからないし、今も時折、寂しさに襲われそうになるけれど、彼女の残した小さくとも確かな生命(ヒカリ)が、僕を包んでくれているから、二人の天使を抱きしめ生きてゆこう。

    2005-09-20 21:52:00
  • 182:

    ユリア

    きっとそれが彼女の供養にもなるのだろうから。
    光溢れた世界から暗闇に飲み込まれ悲しみは永遠のように感じたけれど、人はそんなに弱い者ではないから僕らはきっとまた歩いてゆける。新しい光の世界へと。

    2005-09-20 21:57:00
  • 183:

    ユリア

    だいぶずれてしまいました事をお詫びし、この話しはこれで終わりとします。文が下手で読みにくい点が多かったこと、更新が遅れてしまった事申し訳ないです。また最後まで話しがずれているにも関わらず読んで下さりありがとうございましたo(_ _*)o
    尚、官能スレは新たにまた立てた上で引き続き書いていこうと思っていますので、また読んで下されば嬉しく思います。少し仕事が多忙なので落ち着きましたら、スレ立てます。その際はこちらにてご報告させて頂きます。

    2005-09-20 22:01:00
  • 184:

    名無しさん

    あげ

    2005-09-20 22:23:00
  • 185:

    官能じゃなくても面白かったデス???またユリアさんの小説?読みたぃんで次回楽しみに待ってます??応援してるし大変ゃけど頑張って下さぃ??

    2005-09-21 01:38:00
  • 186:

    名無しさん

    2005-09-21 05:16:00
  • 187:

    アヤ

    官能も小説もおもしろかったよォ??
    また何か書いてくれるの待ってるね?
    忙しいみたいだけど無理しないでね??

    2005-09-21 20:15:00
  • 188:

    ユリア

    9さん、アヤさん、ありがとうございますo(_ _*)o

    2005-09-23 03:59:00
  • 189:

    名無しさん

    2005-09-25 00:22:00
  • 190:

    名無しさん

    あげ

    2005-09-26 03:01:00
  • 191:

    名無しさん

    ???

    2005-09-26 03:22:00
  • 192:

    名無しさん

    ?

    2005-09-27 18:31:00
  • 193:

    名無しさん

    120

    2005-09-28 20:07:00
  • 194:

    名無しさん

    書かないのかな?早く新作読みたいな?

    2005-09-30 03:17:00
  • 195:

    名無しさん

    2005-09-30 04:49:00
  • 196:

    名無しさん

    新作読みたい?

    2005-09-30 14:37:00
  • 197:

    名無しさん

    まだァァ?書かンのカナ??

    2005-10-07 06:51:00
  • 198:

    ユリア

    全然こちらに顔を出せなくてすみませんm(_ _)m
    やっと仕事から帰ってきました?
    もう暫くはドタバタと忙しくなかなか更新出来ないかもしれないですが、新しくスレを立てて書いていこうかと思っています。もう少し待ってて下さいね?

    2005-10-07 19:54:00
  • 199:

    ユリア

    こちらに書いていきます?
    http://bbs.yoasobiweb.com/test/mread.cgi/yomimono/1128682618/l5

    2005-10-07 19:58:00
  • 200:

    まり

    待ってるから頑張って〜♪

    2005-11-23 13:53:00
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