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東京心中24時50分
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1:
NN
毎晩毎晩、その一瞬一瞬に新しいホストが生まれ、そして消えていく。彼らに行く末は何処にもないのかもしれない。それとも永遠にこの世界で生きていけるという道があるのかもしれない。
どちらにせよ、消費されていくんだ、体も心も。そして新しいものが生まれていく。消耗品であることは間違いないみたいだ。いつ自分は消えていくのかな。2005-10-21 02:30:00 -
251:
NN
「今思えば、何もわかんなくって不安で、ただカオルさんになりたいってそれだけで入店して,,酒の知識もないし、酒も駄目、人と会話もうまくできないし。色々、助けてくれたの、雷さんでしたよね。俺、きっと雷さんじゃなかったら辞めてた。雷さんが、俺の、この何だろう、ホストとしての根っこ、作ってくれたんですよね。アリスも、そういう気持ち、いつかわかりますよ。きっと、俺みたいにちょっと年くってからだろうけど。雷さんは寛大な人だっなって。だって俺、もう、教える立場なのに自分のことでいっぱいいっぱいで。教えようなんて気持ち、なれないですよ。」
2005-11-14 00:09:00 -
252:
NN
彩人の言葉に、体中が熱くなる。俺だっていっぱいいっぱいだよ、だけど、いっぱいいっぱいになりながらも教えるんだよ。すごく嬉しかった。彩人の言葉が。不器用な口調で必死に、俺に元気を与えようとしてくれる。俺は間違ってなかったのかな。こうして教えた後輩ホストが今、逆にこうして教えてくれてるんじゃないか。人のために教えるんじゃない 自分が教えたいから教える それは自己満足かもしれないけど
それで感謝されたら それはきっと それはすごく..2005-11-14 00:10:00 -
253:
NN
「おい、アリス!」俺は店内に戻るとすぐにアリスをつかまえる。「また説教?」うんざりしたような顔でアリスは雷を見る。「そうだよ。お前には一流のホストになってもらわなきゃ、困るからな。」
「何それ」「とーにかくキャッチ、行くぞ!!キャッチの基礎を教えてやるよ」2005-11-14 00:11:00 -
254:
NN
一応、この年になってもホストとしての夢はたくさんある。例えばもっとたくさんのお客さんと触れ合いたいだとか、自分の店を持ちたいだとか。夢を語り出したらきっと一晩じゃおさまらないよ。だけど一番の夢は、ひとつなのかもしれない。
2005-11-14 00:13:00 -
255:
NN
今、この店で。彩人や東吾に続く新人ホストを教育して、プロにするんだ。それで、一緒に。
一緒に、この店で働いていきたいって。2005-11-14 00:14:00 -
256:
名無しさん
読んでると勝手に妄想しちゃいマス??ゥチは雷クン口座にするでしょゥッ…(笑)?
2005-11-14 02:43:00 -
257:
なんか、ありえないほどクサイ話って思ったけど、きっとホンマはこんな人間臭い部分を誰しも持っていて、夜の世界はそれを出さないではぐらかして皆生きてんだよなぁ、結構現実に近い、皆隠しながら思ってることを書いてるなぁって思ったら泣けてきた。
2005-11-14 08:50:00 -
259:
???
頑張ってね?
2005-11-14 12:21:00 -
261:
マリナ
250です?
この小説今1番スキです?頑張って下さぃ??2005-11-14 16:44:00 -
262:
NN
291さんありがとうございます。こんな小説でよかったら妄想しちゃってください。292さん、ありがとうございます。風俗、キャバクラ、ホスト。職種関係なく夜の世界にいる人達はどこか本当自分を偽って仕事をしますよね。時々本当の自分はどんな人間だったのだろう?と思ってしまうことがあります。感想とても嬉しかったです。293さんありがとうございます。294さん、ありがとうございます。頑張ります。マリナさん、感想ありがとうございます。好きっていってもらえてすごく嬉しいです。更新続けるので、また見てやって下さい。
感想をくれた方、ありがとうございました。2005-11-14 17:43:00 -
263:
NN
「勝ち続けること」それがNo1。「必ず追い抜くこと」それがNo2。カオルさんは相変わらず他者を寄せ付けない人気だった。カオルさんのバースディがあった先日の2日間で、まだ今月も半ばだというのに俺との売り上げの差は、三百以上開いた。店の周りはカオルさんへと書かれたドでかい胡蝶蘭が並び、見るところすべて花だらけ。カオルさんの人気を物語っていた。OPENと同時に洪水のように流れだす客で、あっという間に満席。シャンパンコールがエンドレスに響き、店の中央に置かれたシャンパンタワーは溢れんばかりに重なりあい、雑誌・TVなどの取材のカメラがカオルさんをフィルター越しにうつす。
2005-11-14 17:44:00 -
264:
NN
顔、喋り、飲み、そして天性の素質。ホストがうらやむような素質を全部持ち合わせた氷咲カオルっていう人間にはきっと今に不満なんてない、みんなそう思っていたんだと思う。もちろん、俺も、そう思った。
2005-11-14 17:45:00 -
265:
NN
「来 年 も よ ろ し く な」の言葉。
2005-11-14 17:47:00 -
266:
NN
その出なかった言葉の意味。もしかしてあの時もうカオルさんは決意してたのかもしれないね。
だとしたら俺たちは夜の世界で輝く「氷咲カオル」というホストを知っていても、本当の「かおる」さんは誰も知らなかったんだ。いや、きっと誰にもみせなかったんだ。2005-11-14 17:48:00 -
267:
NN
あの日カオルさんが突然店から消えてしまったとき。きっとあの時、俺のホスト人生が終幕を迎えたんだ。これでよかったんだ。カオルさんはいつも手品師みたいなマジックつかってみんなを驚かせるんだ。だけど決してタネアカシをしないんだよ。そのまま「なんで?なんで?」ってみんなが聞くのをふりほどいてどこかに消えてしまうんだよね。
2005-11-14 17:49:00 -
268:
NN
もう限界って思ったことはないんやけど もうここにいたらあかんのちゃうって思うことは何度もあるカオルさんが、そんな言葉を雷さんにもらしていたことを知るのは、まだ少し先の話だ。
−あの日 何がカオルさんをそうさせたのか 今だに 俺は わからないでいる−2005-11-14 17:50:00 -
269:
マリナ
主さんいつも返事ありがとう??
話が気になるゥゥ????
続き楽しみにしてまぁす?2005-11-15 01:51:00 -
271:
これは
ミカエル?
2005-11-15 17:11:00 -
272:
NN
マリナさん、こちらこそいつも読んでくださってしかも感想までありがとうございます。とっても嬉しいです(^^)これからも書き続けますので、のぞいてやってください。307さん、読んでくださりありがとうございます(^^)ミカエル?ではないです。
2005-11-16 00:10:00 -
273:
NN
■■
あれは一年前の出来事だった。狭い控え室の中、一枚の履歴書を広げ、中年の男はタバコに火をつけた。カム・プリンセスの経営者である原田は、眉をひそめる。ここ一週間で自薦20人目の面接者。だいたい、面接で断る、ということはあまりしないが、今回ばかりは慎重になる。カム・プリンセスにここまで自らホスト志願者が来るとは、完全なカオル効果だ。
カオルとは、氷咲カオルのことだ。このカム・プリンセスにおいて不動のNo1を誇る超人気ホスト。先日、カオルのドキュメンタリーが、全国区で放送された。2005-11-16 00:13:00 -
274:
NN
と、いっても深夜に一時間だが、深夜、テレビの中に写る「王子様」に、何十万人の女性が心を奪われたことか。あの日以来、またカオルの指名客は倍増する一方だ。TVのタイトルは「TV!!24!!〜超人気ホスト・月収700万円の氷咲カオルに密着」TV放送の効果は、カオル指名客倍増だけにとどまらず、「カオルのようになりたい」と、どんどんホスト志願者が面接にあらわれるようになった。
2005-11-16 00:14:00 -
275:
NN
放送内容は、カオルがホストになるまでの半生と現在の生活を混合させたドキュメンタリーもので、家賃75万円のマンションに住むカオルの姿に、視聴者やホスト志願者はド肝を抜かれたという。
2005-11-16 00:15:00 -
276:
NN
「ドラマちっくに仕上げた方が視聴者は食いつくし」、と俺が言うと、カオルは「そやけどやりすぎっしょ、俺と違って全然違う人の人生みたいやないですか」と笑った。「ドラマちっくに仕上げた方が視聴者は食いつくし」、と俺が言うと、カオルは「そやけどやりすぎっしょ、俺と違って全然違う人の人生みたいやないですか」と笑った。「俺、オヤジとはごっつ仲いい。最初はケンカばっかやったけど。むしろ、今、応援してくれてるしなぁ。貧乏生活。そんなことないと思うわ。別に、普通の父子家庭ってゆうか。愛をすべて失ったって。ちょっとひどい言い方やわ。俺はみんなの愛あってこそのカオルやのにさ。」と、続けた。
2005-11-16 00:17:00 -
277:
NN
カオルの言葉に間違いはなかった。すべての愛を失っていたら、カオルはこんなにいい笑顔ができるわけがない。むしろ彼は全ての愛に恵まれて育ったのではないかな。「あ、でもそうかも。俺と違って全然違う人の人生。そうやね、これは『氷咲カオル』であって、俺ちゃうもんね。」
そう言うとカオルは笑った。2005-11-16 00:18:00 -
278:
NN
人材はいつだって欲しいが、どの新人も一ヶ月と続かない。ホストの世界は厳しいのだ。放送以来地方から大量に送られてくる履歴書の山と鳴り止むことのない問い合わせの電話を前にそう思う。夢のような生活ができるホストなんて、ほんの一握りだというのに。
ふと腕時計を見ると時間は22時。今日だけで面接が4回。当然だが次から次にヤローばかりで嫌気がさす。「カオル、お前のおかげで求人がたくさん来るようになった、ありがたい、ありがたい。」原田は控え室でジュースを飲んでいたカオルに声をかける。2005-11-16 00:19:00 -
279:
NN
氷咲カオルは2年前「カムプリンセス」に入店するやいなや、その端麗なルックスと軽快なトークで、あっという間にNo1に躍り出た天才ホストだ。まだたった2年しかたっていないというのに、カオルの存在は異様だった。今やホスト雑誌の表紙を何度も飾り、TVで特集されることもしばしば。カオルは完全にカムプリンセスのドル箱アイドルだ。「なーんや原田さん、ありがたい言うてるわりには顔が怖いねんけど」
カオルが笑う。2005-11-16 00:20:00 -
280:
NN
すると、原田はいやいや、と手を横に振る。「いや、ありがたいよ。新宿駅でお前を見た時、こいつは使える!と思って俺がスカウトしたけど、まぁさかここまで売れるなんてな。だてに俺も現役時代No1やってたわけじゃないなと。」「まだホストの世界、未練あるん?」
カオルの瞳が動く。「いや、経営の方が楽しいね。この年になると。まぁもう一回モテてみたいっていうのも、あるけどな。」笑いながら原田は控え室の椅子に腰を下ろす。カオルもそれにつられるように笑う。2005-11-16 00:21:00 -
281:
NN
気がつけば原田はカオルの肩をたたいていた。「君さぁボケっとして何してるの?その大きな荷物は?もしかして、上京したばっかりなの?それとも家出?」派手なネクタイに茶色の髪の毛、腕には金の時計。原田さん、第一印象怖すぎた、だって普通のサラリーマンにはどうみたって見えなかったから、これが、東京のオヤジなんかって!めっちゃビビったわ、大阪のオヤジはもっと人がよさそうやねんで、と、後になってカオルから聞いた。
2005-11-16 00:24:00 -
282:
NN
確かに、話しかけた時カオルの顔は強張っていた気がする。大阪から上京したてで、金もないし土地勘もないし行き場に困っている、って話をカオルはしたかな。 整った目鼻に加え、クニュっとあがる口角が印象的だった。カオルのルックスに関西弁が妙なくらいマッチしていて、俺は久々の「大物」を前に興奮を抑えられなかった。
こいつはいい!ホストとして使える!そう確信したのだ。2005-11-16 00:25:00 -
283:
NN
どうして上京したの?と聞くと、カオルは確か、そう、この瞬間だけは何にも動じず、はっきりと前を見て答えた。「夢があって。東京に来ないとかなえられない夢があるんです」
と言った。だけど金がないのを忘れてたんですけどね、と付け足して言っていた。つまり後先を何も考えずに東京にきた、というわけだ。2005-11-16 00:26:00 -
284:
NN
俺が「ホストなんか興味ない?寮もあるし住むところはあるし。」と、カオルを誘うと、「やります!やらしてください!」と、即答した。あまりの答えの速さに、驚いたが、カオルはきっとのたれ死にする寸前だったのだろう、「救われた〜やっぱ東京にも優しい人っておるんやなぁ〜」と、つぶやいていた。あれから2年。のたれ死にそうになっていた男は、今やこの店の看板ホスト。
この店を支えているのは、完全に氷咲カオルだ。2005-11-16 00:27:00 -
285:
NN
「カオル、悪いな。」「なにが?」「お前、夢があるっていってたよな。夢の為の資金集めだろ。毎月500あれば資金もクソもないだろ。お前やりたいことがあるだろうに、店の為に、いてくれてるんだろ」俺が真剣な顔をしてそういうと、カオルはプっと吹き出すように笑った。そして、テーブルの上に置いてあったタバコの箱から、一本、取り出す。
2005-11-16 00:28:00 -
286:
NN
「やめてくださいよ。そーゆうの。そういうつもり、ちゃいますから。」カオルはタバコに火をつけると、うつむき気味に携帯電話をいじり始める。
2005-11-16 00:30:00 -
287:
NN
「今日、面接はもうないんですか」「ああ。22時20分に一人、いるよ。18歳の子だけど」大して興味はなかった。またどうせカオルくずれみたいな者がくる。とりあえすカオルくずれの中から5,6人採用して..続くのが1人いるかどうか。その1人だって売れっ子になる、なんて保証はない。カオルと談笑を続けていると、控え室の扉が3回ノックされる。
あ、面接か。腕時計を確認すると面接時間の5分前だ。2005-11-16 00:31:00 -
288:
NN
「どうぞ」そう言うと「失礼します」と同時に男が部屋に入ってくる。その瞬間、俺は久々に息を飲んだ。男は顔が小さく、足が長い、長身でほっそりとしたモデル体系。少し辛口の顔立ちとのバランスがいい。特に目元だ。目じりがグッと上がっていて、それでかつ秘めた瞳が何かを物語っている。ホストはルックスじゃない。だけど、面接の第一難関はルックスでもあるのだ。
2005-11-16 00:32:00 -
289:
NN
「そこに、かけて。」原田がそう言うと男ははい、とつぶやく椅子に座る。男の正面にはカオルが座っている。手に汗が流れる。この衝撃はカオル以来かもしれない。俺は震える手を落ち着かせるかのように、こぶしを握り締めた。カオルの正面に座った男はすぐに声を出した。「氷咲カオルさんですよね?」「そうやでー。」カオルは笑顔で返事をする。
2005-11-16 00:33:00 -
290:
NN
男は「雑誌で見たまんまだ」と少しだけ感動していたが、すぐにカオルの方をまっすぐに向いた。その視線に迷いはなかった。「俺はカオルさんに憧れて面接に来ました。ホストになりたくって来たと同時に、No1になるために、来ました。目標はNo1。それだけです。カオルさんと並ぶ、じゃなくて、抜くのが夢です」本人を前に堂々の宣戦布告。
2005-11-16 00:34:00 -
291:
NN
「夢があって。東京に来ないとかなえられない夢があるんです」俺は当時のカオルの姿に、男を重ねた。ソックリだったのだ。揺るがない信念、そしてその奥にある強い意志、あきらめることを知らない強さ。カオルは男の言葉に「おおっ」とつぶやき、「何かはずいなぁ」と少し笑った。「君、今日から働ける?」「はい!」何だかだいぶ前の話みたいに聞こえるけど、あれから、まだたった一年しか経っていないんだよな。
カオルと彩人の出会いはお互いにとって必然だったのだと俺は思うよ。2005-11-16 00:35:00 -
292:
NN
彩人、お前には話していないことがあるんだ。お前の面接が終わった後、いつもおちゃらけしてるカオルが、今まで見たことないくらい真剣な顔で、俺に言ったんだ。「あれは怖いね。俺もウカウカしてられへんわ。店入って始めてやね。こーゆ−気持ちになったんわ。」ってね。今じゃNo1 と No2対決は店の見世物状態。TVで報道されることもしばしば。酒も飲めてトークも軽快いつもニコニコ顔のサービス満点な天才肌のカオルと、酒が苦手で毎晩嘔吐の繰り返し、駄目だと思えば顔に一瞬顔に出てしまうけど、勢いのある努力家の彩人と。
2005-11-16 00:36:00 -
293:
NN
対照的で楽しいよ。だけどどこか似ているんだろうな。この店はおもしろい店になったのかもしれないね。経営者としては非常に、ありがたいことだけれど。だけど お前はまだ気がついてないのかもしれないね
2005-11-16 00:37:00 -
294:
NN
彩人 お前の才能は 誰よりもカオルが最初にわかっていたんだ。
そういうことを2005-11-16 00:38:00 -
297:
名無しさん
?
2005-11-16 06:03:00