小説掲示板一番星に恋をするのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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一番星に恋をする

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  • 1:

    「あ!一番星!」
    夕方の空に星が輝く。
    小さい頃母と見た一番星。横を見ると母は優しく微笑んだ。その瞬間が大好きで一番星を見つけるととても幸せに感じたんだ。
    だからきっと私はアナタに恋をした。

    2006-05-22 00:21:00
  • 2:

    『ありがとう、でもサヤも綺麗やで!』
    私が地元の友達で仲良くしているのは極数人だ。サヤはそのうちの一人で小学校からの付き合い。サヤとは夏以来あってなかったけど変わらない態度に心が和んだ。

    2006-05-22 00:34:00
  • 3:

    『さっきまでユキ一緒やったけど今みんなのとこ行ってるわ!』
    「そうなん?後で会うしまぁええわ。てかノド乾いたしジュースのもや」
    私はサヤと自販機でジュースを買いベンチに座った。

    2006-05-22 00:41:00
  • 4:

    『叶いつまでこっちおるん?しばらくおるんやったら明日サヤ暇やし翔太らと飲まへん?ゲロ地帯で♪ワラ』
    「明後日帰るし明日やったらええよ☆てか翔太とホンマ仲ええな!もう二年半ぐらい?」
    『幸せでスマンね♪』

    2006-05-22 00:59:00
  • 5:

    「あはは!いっぺん殴ったろか☆」
    懐かしい顔に懐かしい話。なんだか嬉しくなった。
    『叶ち〜ん!オヒサ☆』
    ユキも交じって思い出話に盛り上がった。
    『叶ちん彼氏はぁ?』

    2006-05-22 01:03:00
  • 6:

    「おるけど別になんもないで。もう別れそうやし」
    『マジで?まぁ叶ちんやったらすぐ次見つかるからええか☆』
    私らは自分で言うのもなんやけどモテる方やった。たぶん田舎やからってのもあるけど中学の時は3人で誰が一番多く告られるか競争したりした。

    2006-05-22 01:10:00
  • 7:

    サヤとユキは付き合ったりしてたけど私は彼氏はあまり作らなかった。
    『叶今仕事何してるん?パチンコ屋まだいってんの?』
    「あぁ〜‥うん」

    2006-05-22 01:14:00
  • 8:

    仕事の話が出ると心が痛む。二人には隠し事した事なかったけどさすがに風俗とは言えない。ユキがキャバで働いてた事があってその時言おうかと思ったけど結局言えなかった。ユキも彼氏と同棲して夜上がったし尚更言いヅライ。

    2006-05-22 01:17:00
  • 9:

    『あ、翔太や♪』
    『ダァリン登場やん☆てか知らん子いっぱいやな』
    スーツを着た翔太達の中に私服の男の子が何人か交じっていた。
    『翔太見てみて〜♪可愛い?』

    2006-05-22 01:22:00
  • 10:

    翔太に近寄りながらサヤが着物姿をお披露目した。
    『可愛い可愛い☆叶もユキも似合ってんなぁ』
    「そらどぉ〜も!」
    ユキと二人で嫌味たっぷりに返事して笑った。
    「翔太、その子ら誰?」

    2006-05-22 01:25:00
  • 11:

    私は私服の子らを見て言った。
    『一個下のやつ。覚えてない?』
    「ん〜、見覚えはあるけど知らん」
    『佐伯先輩っすよね?中学一緒やったんすよ☆』

    2006-05-22 01:29:00
  • 12:

    「そうなんや、叶お姉おるから上はわかるんやけど下は全然わからんねん、ごめんなぁ」
    『いやいや、全然いいっすよ☆あ、コイツは大阪のやつなんすけど一緒に連れて帰ってきたんすよ♪』

    2006-05-22 01:35:00
  • 13:

    『俺がタカシでコイツがユウキです☆』
    タカシが自己紹介をしてニッコリ笑った。翔太とサヤは二人の世界にいってしまってた。
    『ユウキ、叶先輩とユキ先輩、翔ちゃんとおるんがサヤ先輩。3人共中学で有名やった人らやねん』

    2006-05-22 01:47:00
  • 14:

    『有名やってぇ♪』
    ユキが楽しそうに笑う。
    「タカシ君らも大阪住んでるん?叶も大阪やねん」
    『そうなんすか?じゃあまた大阪でも遊びません?俺らよくミナミいるんで』

    2006-05-22 01:52:00
  • 15:

    「ええよ☆ユウキ君もよろしくな♪」
    『はい』
    ユウキ君は笑ったけど私の顔をじっと見ていた。
    「…?」
    『叶ちん!式始まるみたいやで!』

    2006-05-22 01:55:00
  • 16:

    私らは慌てて会場に入りそれから一時間ほど話を聞いた。私はユウキ君の事が気になっていた。
    やたら見てたけどどっかで会った事あるんかな?
    私の仕事場もミナミやから会っていてもおかしくない。いろいろ考えていると式は終わってしまった。

    2006-05-22 02:00:00
  • 17:

    二次会も終わり、私とユキはサヤの家に泊まる事にした。三人で飲みなおしていつのまにか寝ていた。その頃にはユウキ君の事なんて忘れてしまってた。

    2006-05-22 02:03:00
  • 18:

    夕方、サヤとユキを起こして支度をすると昨日言っていた飲み会に出かけた。
    場所は私の家のそばにある牧場の遊戯場。居酒屋とか行けばいいのにいつもここ。理由は思い出のゲロ地帯だから。ワラ

    2006-05-22 02:07:00
  • 19:

    『サヤ、こっちやで!』
    翔太が手を振って合図した。三人で駆け寄って『マジ寒い!』となぜか翔太にキレた。
    『叶!こっちこい!』
    「コウちゃん!」
    コウちゃんは小学校から一緒で唯一恋愛感なくつるんでいた。困った時必ず駆け付けてくれるコウちゃんは私のヒーローやった。

    2006-05-22 02:15:00
  • 20:

    「コウちゃん昨日来てなかったやん!」
    『式とかめんどいやん、今日来たからええねん♪』
    コウちゃんはサヤと翔太をくっつけた日一緒に計画を立ててくれた人やった。小学校の時はコウちゃんに恋してたけど今は友達でも好きな人でも家族でもない不思議な存在。でも一番心が安らぐ。

    2006-05-22 02:20:00
  • 21:

    『叶先輩こんばんわ〜』
    「あ、タカシ君やん!今日も来たんや☆」
    『ユウキもいますよ☆今他のやつと買い出し行ってます』
    ユウキ君…あの子なんか知ってそうで恐い。

    2006-05-22 02:24:00
  • 22:

    『あ、帰ってきた』
    その言葉にビクっとして私は「トイレ行く!」と慌てて立ち去った。
    なんやろう。ユウキ君に会うの嫌やな…
    そう思いながらトイレを出た。

    2006-05-22 02:29:00
  • 23:

    『ミ・キ・ちゃん♪』
    「ぎゃぁぁあっ!!」
    トイレの入り口でユウキ君が待ち伏せしていた。私はかなりビビって柱に抱きついた。
    『いやいやビビりすぎやろ!』

    2006-05-22 02:34:00
  • 24:

    ユウキ君は爆笑しながら私を見た。私は顔を真っ赤にしながら柱から離れた。
    ん?ミキちゃん?今ミキちゃんって言ったやんな?
    ‘ミキ’は私の源氏名。やっぱりコイツ私の事知ってたんや。

    2006-05-22 02:37:00
  • 25:

    「なんで知ってるん?」
    私はユウキ君を睨んだ。みんなにバラされたらマズイ。
    『俺前にあの店で働いてたもん♪今はスカウトだけやけど☆』
    「でも会った事ないやん」

    2006-05-22 02:42:00
  • 26:

    『俺の会社あの店と契約してるしミキちゃんナンバー入ってるから有名やん。しゃべった事ないけど何回か見かけたし』
    「で?誰かに言った?」
    心臓がバクバクして手が震えた。

    2006-05-22 02:46:00
  • 27:

    『やっぱりみんな知らんねや?誰にも言うてないで☆』
    ユウキ君がニヤっと笑う。私は一気に体の力が抜けた。
    「誰にも言わんとって?お願いやから」

    2006-05-22 02:50:00
  • 28:

    『どうしよっかな〜♪』
    「お願いやから!」
    私はユウキ君の胸ぐらを掴んだ。
    『お願いする態度ちゃうやん!』
    ユウキ君はまたケラケラ笑った。私も我に返り手をはなした。

    2006-05-22 03:02:00
  • 29:

    『言わへんよ。当たり前やん☆』
    ユウキ君はニコっと笑った。その笑顔に安心した。
    「ありがとう。」
    そのまま立ち去ろうとしたら腕を掴まれた。

    2006-05-22 03:05:00
  • 30:

    「なにぃな?!」
    『番号!交換せえへん?』
    なんだコイツ…?まぁ黙っててくれるんやしええか。
    私はユウキ君に番号を教えた。

    2006-05-22 03:09:00
  • 31:

    『名前…』
    「カナウ」
    『どんな字なん?』
    「クチに十。願いを叶えるとかの叶。」
    『バリええ名前やん☆』

    2006-05-22 03:11:00
  • 32:

    「別に…なんも叶った試しがないしな」
    『ふぅん?あ、俺ユウキっていれといてな♪』
    交換した後二人でみんなのとこに戻った。ユウキ君は約束通り黙っててくれたけどその日の飲み会は楽しめなかった。

    2006-05-22 03:14:00
  • 33:

    夕方の空が好きやった。
    でもある時から空を見るのをやめた。真っ赤な空に一つだけ輝く星を見ると苦しくなる。
    それはアナタを思い出すと苦しくなる感覚ととてもよく似ていた。

    2006-05-22 03:19:00
  • 34:

    しゃーぼんだぁまとんだ、屋根までとんだ、屋根までとぉんで、壊れてきえた…
    懐かしい声がする…優しくて暖かくて…とても心地いい…。そうだ‥これは私が小さい頃にお母さんがよく歌ってた。お母さん…

    2006-05-22 03:25:00
  • 35:

    目が覚めると夕方やった。遠くで子供が遊んでる声が聞こえる。私の目から涙が流れていた。
    「また…」
    一言つぶやいてうつむいた。

    2006-05-22 03:28:00
  • 36:

    大阪に帰ってきて3日たった。なぜかずっと同じ夢をみていた。前もたまにみてたけどこんなに頻繁にみる事はなかった。
    「おっちゃんおつりいらんわ!」

    2006-05-22 03:33:00
  • 37:

    私はピリピリしながらタクシーを降りた。あの夢をみた日は決まって機嫌が悪い。ソエモン町からひっかけを渡り、道頓堀筋に出た。
    〜♪
    携帯がなって名前も見ずに出る。

    2006-05-22 03:37:00
  • 38:

    「はい?」
    『あ、もし?叶?』
    「誰?」
    『ユウキやって!お前登録しとけよ!ワラ』
    「ごめん、誰からか見てなかったから。何?」

    2006-05-22 03:40:00
  • 39:

    『なんか機嫌悪いな。今どこ?』
    「ミナミ。別に普通やから」
    『あ!』
    斜め前を見るとユウキ君がいた。

    2006-05-22 03:43:00
  • 40:

    ユウキは電話を切って近づいてきた。
    『なんしてんの♪』
    「仕事行くとこ」
    今日はあまり人と話したくない。仕事中は‘ミキ’を演じれるけど‘叶’を知ってる人に会いたくない。

    2006-05-22 03:48:00
  • 41:

    名無しさん

    2006-05-22 03:48:00
  • 42:

    あ ◆zR1KF1Ox4o

    あげ???

    2006-05-22 03:51:00
  • 43:

    『仕事何時から?』
    「9時から予約入ってる」
    ユウキ君は携帯で時間を見ると「まだ7時半やん!ちょっとしゃべって行けや♪」と言った。

    2006-05-22 04:00:00
  • 44:

    強引に引き止められ仕方なく近くにあったベンチに座った。
    『大阪で会うんはじめてやなぁ☆てかお前の地元バリ田舎!タカシとか…』
    ユウキ君が話ている事が耳に入らない。何か考えてるわけじゃない。ただずっとあの歌声が頭にめぐる。

    2006-05-22 04:05:00
  • 45:

    ああ…泣きそうや。
    「ごめん、もう行くわ。準備に時間かかるし」
    私はそれだけ言って逃げるように走り去った。
    泣きたくない。だって今から仕事やし。泣いたらメイク崩れるやん。

    2006-05-22 04:10:00
  • 46:

    その日の仕事は最低やった。作り笑いしかできなくて話も耳に入らない、客を怒らせたりしてしまった。
    「何やってんねやろ…」
    トボトボ道頓堀を歩いた。朝方の空気がやけに冷たくて顔が痛かった。

    2006-05-22 04:15:00
  • 47:

    次の日もまた同じ夢を見ていたけど携帯の音で起こされた。
    「はい‥」
    寝起きの声で電話に出る。
    『カナ?ごめん起こした?』

    2006-05-22 04:19:00
  • 48:

    タツヤやった。タツヤはホストで私の彼氏。
    『一昨日の話考え直してくれた?』
    一昨日私は電話でタツヤに別れを切り出した。でもタツヤはもう一回考えてほしいと言ったので私は「わかった」と言って電話を切った。

    2006-05-22 04:24:00
  • 49:

    考え直す気なんてなかった。タツヤの気が済むように返事しただけ。正直忘れてた。
    「ごめん‥やっぱり無理やわ」
    『…一回会って話たい。今日会われへん?』

    2006-05-22 04:29:00
  • 50:

    「…わかった」
    5時に約束して電話を切った。出かける準備をして5時すぎにミナミに行くとタツヤはすでに待っていた。マクドに入り席に座る。重苦しい空気に耐えれなくなって話を切り出した。

    2006-05-22 04:34:00
  • 51:

    「電話でも言ったけどやっぱり無理。」
    『なんでなん?他に男できた?俺の事嫌いなったん?』
    「違うで。ただ恋愛感情がなくなってん。」

    2006-05-22 04:38:00
  • 52:

    タツヤは黙ってしまった。私は「ごめんな」って言って席をたった。初めから別に好きじゃなかった。でもタツヤの押しに負けて付き合った。でもめっちゃ尽くしてくれるタツヤを見てると辛くなって別れようと思った。

    2006-05-22 04:42:00
  • 53:

    『嫌や!なんでやねん!こんなん納得いかへん!』
    ひっかけを渡ろうとするとタツヤが追い掛けてきて引き止められた。
    「しょうがないやん、気持ちないのに付き合ってても意味ないやろ?」

    2006-05-22 04:44:00
  • 54:

    『男できたんやろ?!正直言えや!』
    「はぁ?!違う言うてるやんけ!離せや!」
    タツヤの手を振りほどいた。その瞬間タツヤがキレた。

    2006-05-22 04:48:00
  • 55:

    ガッ…!
    タツヤはグーで私の顔を殴った。私は壁にぶつかって何が起こったか急いで整理した。左頬がジンジンする。クチの中が切れて少し血が出た。
    ‘殴られた’

    2006-05-22 04:52:00
  • 56:

    「…ったいんじゃボケぇ!」
    キレた。タツヤの胸ぐらを掴んで殴り返す。タツヤもやり返そうとしてきたから足を思いっきり蹴った。一瞬動きが止まった隙に更に顔面を殴ろうとした。

    2006-05-22 04:57:00
  • 57:

    『叶!!』
    誰かに名前を呼ばれて我に返った。
    『お前何してんねん!』
    「ユウ‥キ君?」
    気が付くと周りは野次馬だらけやった。

    2006-05-22 05:01:00
  • 58:

    「ヤバ…」
    私は薄ら笑いを浮かべた。その瞬間ユウキ君が私の腕を引っ張った。何が起きたかわからず振り向くとタツヤがうずくまっていていた。
    タツヤが後ろを向いている私に殴りかかってきたからユウキ君は私をかばってタツヤを蹴り飛ばしたんだ。

    2006-05-22 05:08:00
  • 59:

    『なんか知らんけど女に手あげるんはやめとけ!』
    ユウキ君はタツヤに怒鳴ると私の手を引っ張ってスタスタ歩いていく。
    「ごめん…」
    何も言わないユウキ君に謝った。

    2006-05-22 05:12:00
  • 60:

    ユウキ君は急に立ち止まるとこっちを見て爆笑しだした。
    「はっ?なによ?」
    『お前あんなとこでケンカすんなよ!しかも相手男って!それより弱冠お前のが強かったんが一番笑ける!』

    2006-05-22 05:16:00
  • 61:

    笑い続けるユウキ君を見てるとなんかおかしくなってきて私も笑った。
    『とりあえずお前顔冷やした方がええんちゃう?殴られたやろ?』
    ユウキ君はコンビニでタオルを買うと、それを濡らして私にわたした。

    2006-05-22 05:21:00
  • 62:

    「あ〜、ちょっと青タンできてるし↓」
    『べっぴんやのに可愛そうに☆』
    「まぁええわ。さっきありがとうな、でも一人でも勝てたから」
    『そうやろな!ワラでもポリ来そうやったからな』

    2006-05-22 05:25:00
  • 63:

    『なんでケンカしたん?』
    私がユウキ君に事情を話すとユウキ君は『男キモイな。』と笑った。
    「とりあえず帰るわ、こんな顔で仕事できひんし。」
    『そやな!客もドン引きしてまうわな☆』

    2006-05-22 05:30:00
  • 64:

    お父さんは何回も学校に呼び出しされてそのたびに私を軽蔑の目で見た。
    お姉は私が妹である事を恥だと言った。
    でもどうでもいい。家族なんか他人と一緒。簡単に裏切るんやから。

    2006-05-22 05:40:00
  • 65:

    イライラする。きっと夢のせいや。思い出したくない。なんで今になってこんな夢見るんやろ…。
    〜♪
    ユウキ君からメールやった。
    『大丈夫かぁ?今日はゆっくり休みや☆』

    2006-05-22 05:47:00
  • 66:

    「変な子やなぁ…」
    能天気なユウキ君のメールを見るとなんか笑えた。そのまま眠ってしまった。

    2006-05-22 05:50:00
  • 67:

    なんでかな…?私はいつも笑っていたハズやのに心は真っ黒で不安とイライラが消えなかった。
    誰にも気付かれたくなかった。だから私は心に鍵をかけた。
    気付いたのはアンタやった…

    2006-05-22 05:54:00
  • 68:

    『叶ちゃん、お母さんは叶ちゃんが世界で一番だぁい好き』
    やめて…
    「叶もお母さん大好き」
    違う、大嫌い‥
    『叶ちゃんがおるだけでお母さんは幸せやねんで』

    2006-05-22 05:58:00
  • 69:

    「いやや!嘘つき!」
    あれ…あ‥また夢か…
    「もうええってマジで…」
    腕を顔に乗せてつぶやいた。
    〜♪

    2006-05-22 06:02:00
  • 70:

    着信  ユウキ
    「はい」
    『モ〜ニングコールですよ〜♪そして顔大丈夫か?!』
    「寝起きにそのテンションきついな。ワラ」

    2006-05-22 06:05:00
  • 71:

    嘘。ホンマは能天気なユウキ君に救われた。
    「てかまだ昼前やん。こんな時間に起きて何してんの?」
    『俺今日は昼の仕事やもん♪』
    「昼の仕事?スカウトだけ違うん?」

    2006-05-22 06:10:00
  • 72:

    『スカウトだけでもいいねんけど男って浮気性やん?だからたまには違うもんも味わってみたいってゆうか〜♪』
    「はいはい。で?仕事中じゃないん?」
    『今休憩☆てか今日2時ぐらいまでやねん』

    2006-05-22 06:15:00
  • 73:

    「そうなん?良かったやん」
    『とゆう事で3時にミナミ集合な☆バイバイ♪』
    プツっ…
    「はぁ?」
    3時にミナミ?なんでいきなりそうなんねん…

    2006-05-22 06:18:00
  • 74:

    わけもわからずとりあえず用意した。ユウキ君の行動はホンマに理解できひん。でもなんかわからんけどワクワクした。
    毎日淡々と過ぎていく日々にユウキ君は風を送ってくれた。

    2006-05-22 06:21:00
  • 75:

    大阪に来てから太陽が昇ってる時間に外に出るなんてほとんどなかった。
    「眩し…」
    気分的に電車に乗ってミナミまで行った。ミナミに着く直前にユウキ君からメールが来た。

    2006-05-22 06:28:00
  • 76:

    『御堂筋側の道頓堀やで☆』
    自己中全開やな…
    『おはよう☆ちゃんと遅れんときたやん♪』
    「うるさいわ!てか何すんの?」
    『とりあえずコンビニで弁当買う♪』

    2006-05-22 06:32:00
  • 77:

    なんで弁当…?大丈夫かコイツ‥
    あれやこれや言いながらユウキ君はお弁当を決めてお茶も買ってコンビニを出た。
    『よし、行くぞ!』

    2006-05-22 06:35:00
  • 78:

    混乱する私を無視してユウキ君はスタスタ歩いていく。
    「ちょぉ、どこ行くん?」
    『散歩!』
    「はぁ?」
    『ええからええから』

    2006-05-22 06:38:00
  • 79:

    ブツブツ文句言いながらついていったけどホンマは楽しかった。なんやろな?小さい頃って探険とか秘密基地とかドキドキするやん?あんな感じ。理解不能なユウキ君について行くとなんかおもしろい事がありそうでワクワクした。

    2006-05-22 06:42:00
  • 80:

    「うわ…きれい‥」
    木造の階段があってそこから川が見れる。
    『ここええやろ?俺この前見つけてここでのんびり弁当食いたかってん☆』
    「こんなとこあるなんか知らんかった!」

    2006-05-22 06:47:00
  • 81:

    興奮する私にユウキ君は楽しそうに笑った。
    階段に座って二人でお弁当を食べる。「なんか遠足みたい」って言うと『ガキ扱いすんな!』とユウキ君はすねた。

    2006-05-22 06:50:00
  • 82:

    お弁当を食べてダラダラしゃべっているといつのまにか夕方になっていた。
    『もう夕方やん☆冬の太陽は根性ないなぁ』
    「根性とかゆう問題じゃないと思う」
    『例えやろ!』
    「そんな例えいらんわ」

    2006-05-22 06:52:00
  • 83:

    夕焼けをちゃんと見るのはいつぶりやろう…。見るのが恐くてずっと避けてた。夕方の空は私の記憶を蒸し返す。
    マズイと思った。だってユウキ君が言った言葉は私の閉じ込めてたモノに触れたから。

    2006-05-22 06:59:00
  • 84:

    『あ、一番星みぃつけた♪』
    何かに引っ張られるような感覚に襲われた。
    ‘叶ちゃん’
    ‘叶ちゃん大好きよ’
    ‘叶ちゃん、一番星やで’

    2006-05-22 07:03:00
  • 85:

    「お母‥さん…」
    『え‥?叶?』
    うつむいた私にユウキ君は手をのばした。
    「いやぁぁあ!」
    私は悲鳴をあげてユウキ君の手を払い除けた。

    2006-05-22 07:09:00
  • 86:

    『なんやねん‥なんで泣いてるん?叶?』
    泣いてる?ああ…なんか目から流れてる。私泣いてるん?
    「ははっ…ホンマや、なんで泣いてんねやろ‥ごめ…っ」

    2006-05-22 07:13:00
  • 87:

    『お前なんかあったんか…?』
    誰にも気付かれたくなかった。だから心に鍵をかけた。夕方の空を見なくなった。見なければ思い出さずに済むから。

    2006-05-22 07:17:00
  • 88:

    見ないで見ないで見ないで。誰も私の心に触れないで。苦しくなんかない。悲しくもない。まだ笑える。私はまだ大丈夫。一人でも恐くない。私はずっとそうやってうまく生きてきたんだ。ずっとずっとそうやって…
    でも‥いつまで続くの?

    2006-05-22 07:24:00
  • 89:

    ホントはどこかで思ってた。
    ‘誰かたすけて’
    私の中には爆弾がある。

    2006-05-22 07:26:00
  • 90:

    名無しさん

    2006-05-22 07:28:00
  • 91:

    「あ‥一番星…」
    私は夕方の空に光る星を指差して言った。ユウキ君はキョトンとした顔で私を見た。
    「叶の小さい頃の口癖やってん…」

    2006-05-22 07:39:00
  • 92:

    私はお母さんが大好きやった。お母さんの後をいつもチョコチョコくっついてまわってた。優しくて大好きなお母さん。
    ‘叶ちゃん’って呼ばれるたび私は暖かい気持ちになった。

    2006-05-22 07:44:00
  • 93:

    お母さんはよく歌を歌ってた。シャボン玉の歌やお母さんの歌。
    私はいつもそれを嬉しそうに聞いていた。
    小学校から帰ってくると雨の日以外は二人で散歩をした。

    2006-05-22 07:48:00
  • 94:

    夕方の真っ赤な空を二人で眺めるのが好きやった。
    「あ!一番星!」
    私が一番星を見つけるとお母さんは『叶ちゃんは一番星好きやなぁ』って言って私の頭をなでた。その時のお母さんの優しい笑顔が大好きやった。

    2006-05-22 07:52:00
  • 95:

    歌が好きなお母さん。
    ケーキを焼くのが好きなお母さん。
    ‘叶ちゃん’って呼ぶお母さん。
    優しく頭をなでるお母さん。

    2006-05-22 07:55:00
  • 96:

    大好きな大好きなお母さん。
    でもお母さんはある日突然死んでしまった。
    いつだったかお母さんは私に言った。
    『もしお母さんが死んだらお母さんは一番星になる‥そしたら叶ちゃんは絶対見つけてくれるやろ?』

    2006-05-22 07:58:00
  • 97:

    その時のお母さんはいつもと違って悲しそうやった。
    私はまだ小さかったからなんでお母さんがそんなん言ったんかわからんかった。でもお母さんが死んでから私は一番星を見つけるのをやめた。
    思い出したくなかったから。

    2006-05-22 08:02:00
  • 98:

    「だから夕方の空は嫌い…一番星が嫌い」
    ユウキ君は私の話を黙って聞いていた。
    『俺の名前な、ユウキやねん♪』
    ユウキ君が突然クチを開いた。

    2006-05-22 08:07:00
  • 99:

    「‥知ってるけど…?」
    『漢字どう書くかわかる?』
    「わからん‥」
    『夕方に輝くって書くねん』

    2006-05-22 08:10:00
  • 100:

    「…」
    『オトンがな、俺が生まれる時何もできひんもどかしさでせめて祈ろうと思ったんやって。それがちょうど夕方で夕焼けの中に一つだけ星光っててその星に祈っててんて。だから無事生まれた事をその星に感謝して夕輝ってつけたらしい。だから俺は夕方の空が一番好きやねん。』

    2006-05-22 08:22:00
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