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一番星に恋をする

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  • 1:

    「あ!一番星!」
    夕方の空に星が輝く。
    小さい頃母と見た一番星。横を見ると母は優しく微笑んだ。その瞬間が大好きで一番星を見つけるととても幸せに感じたんだ。
    だからきっと私はアナタに恋をした。

    2006-05-22 00:21:00
  • 101:

    「そうなんや…」
    何も言えなかった。夕方の空を嫌う私、夕方の空が好きな夕輝君。なんの嫌がらせやねん…
    『だから付き合おか!』
    「は?」

    2006-05-22 08:25:00
  • 102:

    『叶はオカン大好きやん?だから空の一番星見付けんの嫌になったんやろ?でもやっぱりお前は一番星見つけずにはおられんかったんやで☆』
    何を言ってるのかわからない…
    「意味がわからんのやけど‥」

    2006-05-22 08:29:00
  • 103:

    『だからぁ!空の一番星見付けんくなった分俺を見つけたんちゃう?』
    よくわからんけど‥なんとなく何が言いたいかはわかった。
    「それと付き合うのとどう関係あるん?」

    2006-05-22 08:32:00
  • 104:

    『特にないな!』
    そうか、この人頭がおかしいんか…
    『でもお前の事好きやし。お前がまた一番星好きになったらええと思うし』
    「え!叶の事好きなん?!」
    『だから今日誘ったんやけど』

    2006-05-22 08:36:00
  • 105:

    そうやったんや…
    『叶は俺嫌い?』
    「嫌いじゃない」
    『じゃあ好き?』
    「好きっちゃ好き」
    『昨日殴ったやつと比べたら?』

    2006-05-22 08:39:00
  • 106:

    「確実夕輝君!」
    『ほなええやん☆俺も正味まだ気になってるぐらいやし』
    「軽いなぁ」
    『有りやろ♪無理やったら別れたええし☆』

    2006-05-22 08:42:00
  • 107:

    夕輝君はニッと笑って私の頭をなでた。
    『叶が全部話してくれて嬉しかったで』
    夕輝君はそう言った。
    1月21日、私は夕輝君と付き合う事になった。

    2006-05-22 08:47:00
  • 108:

    夕輝君は『全部話してくれて嬉しかった』と言った。
    でも私は肝心な事を言えずにいた。あの時の私にはあれが精一杯やった。
    私の抱えている爆弾はもっと別の所にある。
    恐くて自分でも触れる事ができない…

    2006-05-22 08:51:00
  • 109:

    名無しさん

    2006-05-22 09:26:00
  • 110:

    新井夕輝 19歳
    職業スカウト、週二回だけ昼間コンビニでバイト。
    両親と弟と妹の5人家族。好きなんは楽しい事、寝る、カラオケ、甘いもの、服、ブランド、金。
    嫌いなんはうっとしい奴、野菜。
    誕生日9月13日、Β型。

    2006-05-22 09:59:00
  • 111:

    「何これ?」
    『俺のプロフィール☆』
    夕方起きると夕輝からメールが来ていた。なんの前ぶれもない行動に頭の中はハテナでいっぱいやった。
    仕事行く前に夕輝に会ったから聞くと楽しそうに答えてくれた。

    2006-05-22 10:03:00
  • 112:

    「アンタの行動理解不能!」
    私は爆笑した。なりゆきで夕輝と付き合う事にしたけど正解やったかも。夕輝の意味不な行動は私のツボやった。
    『お前笑いすぎやろ!』
    夕輝はちょっと照れて笑った。

    2006-05-22 10:08:00
  • 113:

    なぁ夕輝?あんだけ毎日見てたお母さんの夢、この日は見んかったんやで。
    アンタの言う通り一番星を見つけたからかもしれん。空の一番星はまだ見つけるの恐いけど私は夕輝ってゆう一番星を見つけた。

    2006-05-22 10:12:00
  • 114:

    『え!ユウキって飲み会来てたユウキ君?』
    「うん、なんかようわからんうちに付き合う事なってもた」
    サヤから電話がかかってきたから夕輝の事を話した。サヤは意外な展開に驚きながらも喜んでくれた。

    2006-05-22 10:22:00
  • 115:

    『かっこいいとゆうか可愛い感じの子やったやんなぁ☆ええやんええやん♪』
    「意味不な行動多いけどな、Β型特有の自己中全開やし。ワラ」
    『ああ〜Β型はしょうがない!』
    「サヤもΒやん!」

    2006-05-22 10:35:00
  • 116:

    『だからしょうがない言うてるねん!わかってるんやけど治らんのよなぁ〜』
    「救いようがないな☆」
    『言いすぎ言いすぎ!』
    「てか何か用事ちゃうん?」

    2006-05-22 10:38:00
  • 117:

    『あ、そうそう!叶のお父さんに会ったで。叶と連絡つかんって言うてたけど大丈夫なん?』
    「ああ〜、なんか電話あったけど無視ってるねん」
    『仲悪いやろけど心配してはるんちゃう?一回連絡入れたりや☆』

    2006-05-22 10:43:00
  • 118:

    「了解☆ありがとうな」
    軽く返事をして電話を切った。
    心配?私が何かやらかしてないかの心配か?
    ムカついて机を蹴った。
    「〜‥ったぁ〜!」

    2006-05-22 10:47:00
  • 119:

    机の角に小指をぶつけた。「最悪…おっさんの呪いやな‥」わけのわからない事をつぶやいていると携帯がなった。
    『もしぃ、叶?』
    夕輝だ。

    2006-05-22 10:51:00
  • 120:

    「なに?」
    『何してるん?』
    「おっさんの呪いにかかってる」
    『あ、そうなん?てかマジ意味わからんから〜♪ワラ』
    「机の角に小指ぶつけた」

    2006-05-22 10:54:00
  • 121:

    『お前究極アホやな!』
    電話の向こうで爆笑する夕輝に殺意を覚えた。ワラ
    「もう!本気で痛いねんからな!」
    『はいはい、頑張れよ☆また電話するわ♪』
    勝手にかけてきて勝手に切る。夕輝はいつもこうやった。

    2006-05-22 10:59:00
  • 122:

    夕輝と付き合ってから穏やかな日々が続いた。
    勝手気ままな夕輝に振り回される事もあったけど自分の心すべてを見せていないせいかちょうどいい距離感やった。でもたまに苦しくなる。私は誰にも心を見せずに生きていく。夕輝だけじゃない、サヤやユキにも。それは上辺だけの付き合いともいえるんやんな…

    2006-05-22 11:42:00
  • 123:

    なぁ、夕輝。人間て簡単に死んでまうんよな。私はそれを人一倍わかってたハズやのに夕輝と過ごすうちに忘れてた。
    だからこんなに痛いんかな?どんなに叫んでももう優しい声は聞こえない

    2006-05-22 11:59:00
  • 124:

    〜♪
    「ん…はい‥」
    『叶?!夕輝やけどタカシから聞いたけどお前今日誕生日なん?』
    誕生日…?
    「ん〜‥しらぁん」
    『知らんちゃうわ!ええから今すぐ出てこいよ!』

    2006-05-22 12:07:00
  • 125:

    2月5日。私の二十歳の誕生日。
    「ホンマや‥誕生日か」
    私は誕生日があまり好きじゃなかった。お母さんが死んでから私の誕生日はなくなった。祝う気のない人にわざわざ祝ってもらうのが嫌で誕生日を自分から言う事はなくなった。

    2006-05-22 12:11:00
  • 126:

    時計を見ると夜の8時やった。
    「あ、仕事いかな」
    珍しく爆睡したせいか体がダルイ。一時間で支度を済ませ家を出た。この日はなかなかタクシーが捕まらなかった。私は仕方なく少し歩くけどタクシー乗り場まで行く事にした。

    2006-05-22 12:17:00
  • 127:

    〜♪ 着信 夕輝
    『もう家出た?』
    「出たけどタク捕まらんからタク乗り場までいかなアカン」
    『歩きちゃうん?危ないし電話しとくわ』
    「ええよええよ、着いたらまた連絡するから」

    2006-05-22 12:21:00
  • 128:

    珍しく夕輝が心配して電話を切らなかったのに私は自分から切った。
    なんで切ったんやろう。甘えてれば良かった。
    私は誕生日があまり好きじゃなかった。でもこの日から‘嫌い’になった。

    2006-05-22 12:23:00
  • 129:

    〜♪
    あ…携帯なってる‥
    この音誰やっけ…
    そうや…夕輝や‥
    出な‥でも頭痛い‥夕輝…

    2006-05-23 00:18:00
  • 130:

    頭のすぐそばに転がってる携帯をゆっくり手をのばしてとった。
    「は‥い…」
    『叶?お前今どこおるん?』
    どこ‥?どこやろ…
    「わからん…」

    2006-05-23 00:23:00
  • 131:

    『わからんって‥何回かけてもでぇへんしもう11時前やで?ミナミまで何時間かかるねん』
    「ごめ‥ん…頭痛い…動かれへん…」
    『は?ちょぉお前どこおるん?何かあったんか?』

    2006-05-23 00:29:00
  • 132:

    何か…そうや‥タクシー乗り場まで歩いてたんや…そしたら急に頭殴られて…それから…それから…
    『叶?!』
    「頭‥殴られて…」
    『は?!大丈夫なん?てかどこおるん?何かわからんの?』

    2006-05-23 00:34:00
  • 133:

    「ブランコ…公園‥?」
    『お前ん家のそばの公園ちゃうん?』
    「うん…」
    『すぐ行くから!』
    そのまま電話が切れた。

    2006-05-23 00:38:00
  • 134:

    何が起こったんやろう…歩いてたら後ろから何か固いモノで頭を殴られた。意識が遠退いていく中で何人かの男の声が聞こえてた。
    カメラのフラッシュとシャッターの音。男がニヤっと笑った。
    「暴れたら刺すで?」

    2006-05-23 00:45:00
  • 135:

    ああ…私…レイプされたんや…
    頭から血が流れてる。震えが止まらない。恐い‥
    「たす‥けてぇ…」
    涙が溢れた。

    2006-05-23 00:51:00
  • 136:

    どれぐらい時間がたったやろう…ボロボロになった服を握りしめ膝を抱えて動けなかった。
    耳から離れない男の笑い声や息づかい何度も鳴り響いていた夕輝の着信音。

    2006-05-23 00:55:00
  • 137:

    『‥う!叶!』
    公園の入り口に夕輝が見えた。夕輝も私に気付いた。
    『叶!』
    走りよってくる夕輝が一瞬アイツらに見えた。
    「い‥やぁぁあ!」

    2006-05-23 00:59:00
  • 138:

    『叶!大丈夫か?!おい、しっかりしろや!』
    悲鳴のような声をあげながら泣く私を夕輝は抱き締めた。
    『もう大丈夫やから!な?叶…』

    2006-05-23 01:05:00
  • 139:

    『とりあえず家帰ろ、歩けるか?』
    夕輝は着ていたジャケットを私に着せると私を抱き起こした。フラつきながら家まで辿り着くと私は気持ち悪くなって吐いた。夕輝は何も言わず背中をさすっていた。

    2006-05-23 01:12:00
  • 140:

    『消毒液とか買ってくるけど鍵かけていくから絶対自分からあけるなよ』
    夕輝はそう言って出ていった。私はお風呂場に行ってシャワーをひねると服のまま浴びた。服といってもボロボロになっていてただの布みたぃなもんやった。

    2006-05-23 01:18:00
  • 141:

    動く気力もない。頭がズキズキしてひたすら水だけが流れる。
    『叶?』
    帰ってきた夕輝の声にビクっとした。夕輝はシャワーを止めるとタオルで私の頭をふきはじめた。

    2006-05-23 01:22:00
  • 142:

    『どうする?ポリ行くか?』
    うつむいたまま首をふった。
    『わかった。…犯人の顔みた?』
    夕輝は犯人についていろいろ聞いてきたけど私ただ首をふるばっかりやった。

    2006-05-23 01:26:00
  • 143:

    夕輝、この日夕輝はそれ以上何も言わずにただそばにおってくれた。
    でも黙ってる夕輝の背中を見て私は死にたいと思った。夕輝が何を考えてるのか聞く勇気も夕輝から離れて一人になる勇気もなかった。ただこの世界から消えてしまいたいと願った…

    2006-05-23 03:03:00
  • 144:

    ???

    しおり?

    2006-05-23 13:10:00
  • 145:

    私は昔から一人でいる事が好きだった。
    でもそれは人を信じる事ができない弱虫な自分から目をそらすため。
    裏切らないで、一人にしないで。だから私は一人でいたかったんだ。

    2006-05-25 13:54:00
  • 146:

    「叶、出かける用意して」
    次の日の昼間、結局眠れなかった私らはずっと黙ってテレビを見て過ごしていた。
    「どこ行くの?叶外出たくないわ…」

    2006-05-25 14:05:00
  • 147:

    「ええから、化粧せんでもいいしスウェットでいいから風呂ぐらい入ってこい」
    よくわからなかったけど夕輝の言うとおりにした。夕輝なりに気使ってるんかな…
    お風呂から出て髪の毛を乾かすと夕輝の支度が終わるのを待った。

    2006-05-25 14:09:00
  • 148:

    「行くで、寒いからちゃんと上着ろよ」
    「なぁ、どこ行くん?もぅ暗くなるし嫌や…」
    もぅ夕方になっていた。外は薄暗くて昨日の今日で外に出るのはさすがに恐かった。

    2006-05-25 14:12:00
  • 149:

    「いいから、俺一緒におるし叶もずっと閉じこもっててもしょうがないやろ?」
    夕輝は強引に私を外に連れ出した。電車に乗ると手が震えた。でも夕輝は何度も私の手を強く握り直してそれは「大丈夫やから」って合図みたいで少し安心した。

    2006-05-25 14:17:00
  • 150:

    降りた駅は難波。夕輝は私の手を引いてスタスタ歩いて行く。私は何も言わずに帽子を深くかぶってついていった。
    「ちょっ…夕輝!なんで?」
    着いた場所は私の仕事場やった。

    2006-05-25 14:20:00
  • 151:

    夕輝は何も言わずに事務所へ迎う。
    なんで?夕輝が何考えてるんかわからん。仕事なんかできひん。嫌や…
    事務所の前で泣きながらグズる私を夕輝は無理矢理引っ張って事務所に入った。

    2006-05-25 14:23:00
  • 152:

    「いらっしゃいませ…夕輝やん!久しぶりやなぁ!」
    そういえば夕輝は前にここで働いてたって言っていた。でもなんで…
    「久しぶりです☆店長か副店長います?」
    さっきまで黙りこくってた夕輝じゃなくていつもの明るい口調やった。

    2006-05-25 14:27:00
  • 153:

    「副店長やったらおるで、てかミキやんな?何?お前ら知り合いやったん?」
    不思議そうな顔でスタッフが私を見た。私はうつむいて何も言わなかった。
    「ちょっと話あるんで奥行きますよ?」
    夕輝は勝手に事務所に入っていった。

    2006-05-25 14:31:00
  • 154:

    「夕輝!どうしたん?戻ってくる気になったか?」
    夕輝を見るなり副店長は嬉しそうに声をかけた。
    「ちょっと話あるんですけど今いいですか?」
    「いいよ?どうしたん?」

    2006-05-25 14:34:00
  • 155:

    「ちょっと人いない方がいいんであっち行きましょ」
    そう言うと副店長と私をつれて空いている待機部屋に行った。副店長は私の存在を気にしながらも何も言わずに夕輝についていった。
    「話って何?ミキちゃんも何か関係あるん?」

    2006-05-25 14:37:00
  • 156:

    副店長が私の方をチラっと見る。昨日無断欠勤した事もあって気まずい。
    「コイツ今日で店やめます」
    夕輝がクチを開いた。私も副店長も驚いた顔で夕輝を見た。でも夕輝は真っすぐ副店長を見ていた。

    2006-05-25 14:41:00
  • 157:

    「ミキちゃん、どういう事?やめたいんか?」
    わけがわからない私は困って夕輝の方を見た。
    「俺、ミキと付き合ってるんです。それで昨日ミキが…」
    「嫌や!やめて!」
    夕輝が言おうとしてる事がわかって私は耳をふさいだ。

    2006-05-25 14:45:00
  • 158:

    「叶!逃げんなや!このまま黙っててもみんなわけわからんやろ!」
    「そんなんわかってるわ!でも昨日やで?そんな急に強くなられへん!叶の気持ちも考えてよ!」
    「ちょっとちょっと!わけがわからんからとりあえず説明して?」
    突然言い合いを始めた私らを副店長がなだめる。私は泣きながら夕輝を睨んだ。

    2006-05-25 14:52:00
  • 159:

    「ミキちゃん昨日無断欠勤したんはなんでなん?」
    副店長は優しく私に聞いた。もう嫌‥ここから逃げたい。そう思った時夕輝は私の手を強く握った。
    ‘大丈夫’
    逃げたらアカンねや…叶の気持ち考えてるから夕輝は一緒にきてくれたんや‥

    2006-05-25 14:57:00
  • 160:

    夕輝の手を強く握り返した。
    「昨日…店に来る途中に…襲われました…」
    なんでやろう‥言った瞬間涙があふれた。
    「襲われたって…ケガは?大丈夫やったんか?」

    2006-05-25 15:02:00
  • 161:

    副店長が心配そうな顔をする。私は帽子をとった。おでこにガーゼをしているのを見て副店長は何とも言えない顔をした。
    「頭殴られて…何人かに…まわ‥されて…写真とか…」
    「ミキちゃん!わかったから…もういいよ、ごめんね?恐かったね‥もうわかったから」

    2006-05-25 15:08:00
  • 162:

    副店長の言葉に更に涙が出た。恐かった‥風俗で働いてるからそんなん大丈夫やろって言われたらどうしようって不安やった。
    「副店長、コイツがこの先店に来れるかもわからんけど俺はもうやめさせるつもりです。俺がちゃんと面倒みていきます。コイツはナンバーも入ってるし店にとっては痛いと思うけど…」

    2006-05-25 15:15:00
  • 163:

    名無しさん

    まだ

    2006-05-30 18:18:00
  • 164:

    名無しさん

    書いて?

    2006-06-17 21:31:00
  • 165:

    名無しさん

    2006-06-17 21:33:00
  • 166:

    名無しさん

    2006-06-18 02:24:00
  • 167:

    夕輝は申し訳なさそうな顔をしながら副店長に話してた。
    私は黙ったままうつむいていた。いろんな事が頭をめぐって何も考えられない。そんな私に副店長が話かけてきた。

    2006-06-26 01:56:00
  • 168:

    『ミキちゃんはどうしようと思ってるん?やっぱりやめたい?』
    “店をやめる”
    考えた事もなかった。入店してからいつのまにか店が私の居場所になって“ミキ”として必要とされて…失いたくない。でも‥

    2006-06-26 02:01:00
  • 169:

    「店が大好きです‥でも…男の人に接する自信ないです…目見るのも恐い‥」
    なんでこんな事なったんやろ‥風俗嬢の私が“男が恐い”なんか笑える。
    『ミキちゃん…俺はな?夕輝としばらく仕事してて信用できるやつやと思ってる。副店長としては店に残ってほしい。でもな、一人の人間として傷ついた女の子に風俗で働いてほしくない。今のミキちゃんに働けなんか言われん。でもいつでも来ていいんやで?働かなくてもここはミキちゃんの居場所に変わりないからね』

    2006-06-26 02:13:00
  • 170:

    胸が張り裂けそうやった。副店長の言葉が暖かくて涙が溢れて私はとっさに両手を顔にあてた。
    思えば面接の時から副店長にはお世話になってた。顔で笑ってるのに心は冷めてた私を副店長はいつも心配そうに見てた。

    2006-06-26 02:19:00
  • 171:

    『もし帰ってこようと思う時がきたらここに帰っておいで、これから先誰にも“ミキ”って名前はつけさせないから。遊びに来るだけでもいいから元気になったら顔見せにきてよ!』
    副店長は優しく私に言うと夕輝と少し話をしてから私らは店を出た。

    2006-06-26 02:25:00
  • 172:

    名無しさん

    2006-06-26 21:38:00
  • 173:

    名無しさん

    ?

    2006-07-08 23:03:00
  • 174:

    名無しさん

    続き気になる?頑張って?

    2006-07-09 08:40:00
  • 175:

    名無しさん

    http://town.cgiboy.com/diary/i/?t=v&i=250731

    2006-07-09 13:24:00
  • 176:

    最近すごく忙しくて書けずにいました?
    読んでくださってる方いるんですね?ありがとうございます?

    2006-07-14 05:42:00
  • 177:

    外に出ると空気はとても冷たかった。
    繋いだ手から伝わる夕輝の体温が私に生きてると感じさせた。私は生きてる、私は生きてく。
    この人と共に…
    そう強く誓い、私はこの日店をやめた。

    2006-07-14 06:06:00
  • 178:

    『行くで』
    夕輝は私の手をひいて歩きだした。
    「どこ行くの?」
    『仕事!しばらく叶も一緒に出勤な☆』
    夕輝はそう言うと携帯で誰かに電話をかけツタヤ前に向かった。

    2006-07-14 06:13:00
  • 179:

    『夕輝!』
    「お待たせ〜♪それからコイツ俺の女の叶やから☆叶、俺たいがいコイツと仕事中一緒おるねん。コウちゃんやで」
    ツタヤ前につくと夕輝はコウちゃんに紹介された。私はペコっと頭を下げた。

    2006-07-14 06:23:00
  • 180:

    『可愛い子やなぁ!よろしく☆』
    「コウちゃん、しばらく叶も仕事の時連れてくるから俺がキャッチしてる時は叶とおったって☆触ったらしばくで♪」
    『女と出勤ってお前やる気満々やな!ワラ代表とかにバレんようにしろよ☆』
    夕輝とコウちゃんの会話をただ黙って聞いていた。

    2006-07-14 06:29:00
  • 181:

    夕輝の優しさが痛いぐらい伝わってそれと同時に私は夕輝のお荷物になってるような不安を感じた。
    でも夕輝はずっと笑顔で私を一人にする事はなかった。
    『夕輝ええやつやろ☆』

    2006-07-14 06:33:00
  • 182:

    一週間ほどそんな日々を過ごしてたある日コウちゃんが私に話かけてきた。コウちゃんは初日は二人になるたび話し掛けてきてたけど私がうつむいてポツポツとしか話さなかったせいか次の日からはただ黙って私のそばにいるだけになった。久しぶりにコウちゃんが話し掛けてきた事に少し驚いた。

    2006-07-14 06:38:00
  • 183:

    私はこの時初めてコウちゃんの目を見た。
    『最初叶ちゃん連れてきた時ただ自慢したいだけかと思ったけど叶ちゃん見てたらわかったわ。なんかあったんやろ?夕輝がこんだけ女大事にしてるん初めて見るし。事情は聞かんけど何かあったら言うてな☆』
    コウちゃんの目はなんて優しいんやろう‥あの日以来夕輝以外の男の目を見る事もできなかった。でも少し顔を上げるとこんなに優しい目をした人もいるんやな…

    2006-07-14 06:48:00
  • 184:

    夕輝は私にたくさんの事を気付かせてくれる。コウちゃんの目がこんなに優しいのはきっと夕輝がコウちゃんを大事にしてきたから。私は今夕輝に守られて生きてる。でもいつまでもこのままでいいワケない‥少しずつ進まなければ‥

    2006-07-14 06:54:00
  • 185:

    「…とぅ‥」
    『え?』
    コウちゃんが不思議そうに私を見た。
    「ありがとう…コウちゃん」
    なんでか涙が溢れた。悲しくもないのに。冬の冷たい空気の中でホホをつたう涙を暖かく感じた。

    2006-07-14 20:07:00
  • 186:

    「叶!どうした?!」
    私が泣いてるのに気付いた夕輝が駆け寄ってきた。
    「コウちゃん!叶に何言うたん!」
    『俺?!えっ?!叶ちゃんごめんな!俺いらん事…』
    「ぁはっ…」

    2006-07-14 20:14:00
  • 187:

    本気で心配する夕輝、本気で焦るコウちゃん。二人を見てたらなんだかおかしくて笑えてきた。
    『叶…』
    夕輝とコウちゃんが驚いた顔で私を見る。
    「え…?」

    2006-07-15 03:28:00
  • 188:

    笑ったのがいけなかったのかな?とちょっと戸惑った瞬間二人は顔を見合わせ満面の笑みになった。
    『よっしゃ〜!!』
    「??」
    嬉しそうに叫ぶ夕輝。ワケがわからない私。

    2006-07-15 03:32:00
  • 189:

    『叶ちゃんが笑ったん初めてみた!!』
    コウちゃんが嬉しそうに言う。
    ああ…そういえばあれ以来笑った事がなかった‥
    本当に嬉しそうな二人。私が笑う事をこんなに喜ぶ人がいる。この感情をなんてゆうんやろう…心が暖かくて体中に血がめぐるのがわかる。

    2006-07-15 03:39:00
  • 190:

    ゆっくり夕輝に手を伸ばした。手を繋ぐ事はあったけどそれ以上は恐くてできなかった。夕輝は不思議そうな顔をしながら私の手を握る。
    違う…私が今したい事は…
    もう片方の手を伸ばし夕輝の目を見た。

    2006-07-15 05:47:00
  • 191:

    夕輝は何か察したように階段に座る私と同じ目線になるようにヒザをつく。
    ゆっくり、夕輝の胸に顔をうずめた。
    少し肩が震える。それでも心地いい体温。夕輝の背中に腕をまわし、とても小さい声でつぶやいた。

    2006-07-15 05:54:00
  • 192:

    「ありがとう、めっちゃ…幸せやで‥」
    一人で生きると誓った。死にたいと願った。
    ‘シアワセ’
    一人では感じれなかった。生きていなければ感じれなかった。
    アナタがいなければ…

    2006-07-15 06:00:00
  • 193:

    ささやくような小さな声を夕輝は聞き逃さなかった。ゆっくり私を包み込む。
    「俺もや…」
    夕輝の声が少し震えてた。

    2006-07-15 06:05:00
  • 194:

    もあ?

    続きお願いしまウす?

    2006-07-15 10:49:00
  • 195:

    アナタがいなければこんな寂しいと思わなかった。
    悲しみも痛みも苦しみも…
    でもあの日確かに私はシアワセと感じたんだ。

    2006-07-15 12:52:00
  • 196:

    「夕輝お帰り!」
    『ただいま♪何か変わった事なかったか?』
    4月、私は引っ越しをした。でも今度は一人じゃない。夕輝は実家を出て二人で暮らす事にした。

    2006-07-15 12:57:00
  • 197:

    『叶ちゃん久しぶり☆お邪魔すんで♪』
    コウちゃんが夕輝の後ろから顔を出した。
    「いらっしゃいコウちゃん!」
    私は笑顔で迎えた。

    2006-07-15 13:01:00
  • 198:

    3人で鍋をつつきながら話した。
    「叶ちゃん最近どうしてんの?」
    『ん〜、家の事してるだけやねん↓』
    「叶は今はゆっくりしてたええねん。焦って動いてもしんどいだけやろ」

    2006-07-15 14:29:00
  • 199:

    夕輝は副店長に言った通り私の生活までちゃんとみてくれていた。私はこれまでヘルスで働いていたけど特に贅沢な事をしていたわけじゃなかったからそれなりに貯金があったけど夕輝はその貯金を崩すのを許さなかった。

    2006-07-19 08:47:00
  • 200:

    「叶ちゃん、よかったらなんやけど俺の女のとこでバイトせぇへん?すぐじゃなくていいし」
    『コウちゃんの彼女?』
    「うん、女ん家パン屋やねんけど家族でやってるしバイト募集するか悩んでたみたいやから叶ちゃんさえよかったら」
    夕輝は知らんぷりしてテレビをみていた。

    2006-07-19 09:01:00
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