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1:
香奈
みんなの小説見て私も書きたくなりました?初めて書くからヘタクソですけど、読んでください?
2005-11-09 04:35:00 -
2:
香奈
ブサイク代表→太田美咲20歳
性格ブス代表→横山小百合20歳
そんな二人の、どこにでもある様でない話?2005-11-09 04:39:00 -
3:
香奈
先生{はい。今日はここまで。}「次選択かぁ。美和と一緒に行こ。」
美咲はさっさと支度して嫌いな教室から離れた。
美咲の選択は美術。
何で美術にしたか。それには理由があった。
大好きな先輩が、よく美術室に来るから。2005-11-09 05:01:00 -
4:
香奈
美術部に入ってる美和にその情報を聞いて、美咲は一発で美術に決めた。
ウキウキしながら美術室へ行く。すると…
「うそぉ!?横山さんも…?」
美咲の目に飛び込んできたのは、男子に囲まれニコニコする小百合の姿。2005-11-09 05:07:00 -
5:
香奈
美咲は一瞬顔が引きつった。
美和{横山さん…おるなぁ。けどさ、別に席とか決まってないし、離れて座ったらいいやん。な?}「う……うん。」
美咲は小百合が苦手。確かに誰もが認めるぐらい美人だけど、何か恐い。喋りかけにくそうなオーラを放ってた。2005-11-09 05:17:00 -
6:
香奈
先生{はい。出席とりまーす。}ずっと後ろの席で小百合の笑い声がする。何となく気にしてると、美和がスケッチブックの端に何か書いて見せてきた。
{この席先輩よく座るねんで☆}「えっ?うそぉ!」
ビックリして美和の顔を見ると、一瞬だけニコッと笑った。
美和のメッセージと笑顔に励まされてどうにか普通に戻れた。2005-11-09 05:28:00 -
7:
香奈
先生{えー、今回は人の顔を書いてもらいます。誰でもいいで。}美咲と美和はお互いの顔を書く事にした。向かい合って少しずつ書いていた。そのとき……
『さゅ相手おらぁん!…あっ☆ヘロヘロ書きやすそー。』
ヘロヘロとは美咲の事だ。アニメのヘロヘロ君ソックリやからヘロヘロ。美咲はヘロヘロと呼ばれるのが一番嫌だった。2005-11-09 05:38:00 -
8:
香奈
『ちょーっとどいてなぁーっ。』美和を振り飛ばして美咲の向かいに座ってきた。
先生{横山っ!太田は中村のパートナーやろ!}
『すぐ終わるぅー。…できた☆』すると小百合は書いたページを破って黒板に張りつけた。
『小百合ちゃん作☆へろへろぉ〜ん♪』2005-11-09 05:47:00 -
9:
☆
次の更新楽しみにしています☆
2005-11-09 08:04:00 -
11:
?ゅぅチャン?
がんばれぇッッ(?ω?)?
2005-11-09 21:41:00 -
12:
名無しさん
書かんのか?
2005-11-11 11:33:00 -
13:
名無しさん
おもしろそぉ☆書いてよぉ〜♪♪
2005-11-12 00:17:00 -
15:
香奈
男子共{ブッ…だははははっ!} 男子{さすが小百合!天才や!}『あたりまえー☆おいヘロ。小百合にアリガトウは?』
「……ウ。」
『はぁ?聞こえませぇーんっ!』「あ…ありがとうございます。」『聞こえへんしなぁ。』
男子{早よ言えや。}2005-11-12 06:04:00 -
16:
香奈
「ありがとうございました…。」『さゅが言う前に言うてもらいたいモンやなぁ。』
「…ごめんなさい。」
キーンコーンカーンコーン♪♪
こんな最悪な状態で授業が終わった。次も選択だ。かなり憂欝…。小百合は男子軍団を連れて食堂へ。美咲は耐え切れず、机に顔を伏せた。そのとき……。2005-11-12 06:32:00 -
17:
香奈
美和{美咲っ!先輩来たでっ!}美和が耳元でコッソリ言った。
「せ…先輩っ!?」
慌てて顔を上げると、先生の横にまばゆい光。先輩や!
顔中真っ赤になってまともに先輩を見れない。美咲は一生懸命美和の顔を書いてるかの様に演じた。先輩{おぅ。今年も選択美術か?}
先輩が美和に気付いて寄って来た。美和の隣には誰かのカバンが置いてあって座れない。すると先輩は美咲の隣に何気なく座った。2005-11-12 06:42:00 -
18:
名無しさん
ァゲ
2005-11-12 23:25:00 -
20:
香奈
「ひゃあぁー。どうしよっ…。」先輩の腕が視界に入ってる。それだけで恥ずかしくてどうしようもなかった。
先輩{この子連れ?}
美和{はい。太田美咲。今美和の顔書いてくれてるんですよぉ☆}先輩{ふーん。なぁ美咲ちゃん。何組なん?}
「へっ?あ、えーっと、5組です。」2005-11-13 10:31:00 -
21:
香奈
「はっ、はいぃ。」
キーンコーンカーンコーン♪♪
雄太{あ、チャイム鳴ったわぁ。またなぁ。}
「はい!」
すると先輩はニコッと笑って美術室から出て行った。美咲は先輩の姿が見えなくなるまで見送ると、ニヤけて美和の顔を見た。
美和{先輩と喋れて良かったやん!}
「うん。めっちゃかっこいいわぁ。体育祭絶対頑張るっ!」2005-11-13 10:55:00 -
22:
?ー
めちあ中学?の頃思L1出す??+゚*+.頑張ってニアン(?・?・)?
2005-11-13 11:26:00 -
23:
香奈
?ーちゃん?初レスありがとぉ?私も今学生時代の事思い出しながら書いて懐かしんでます?
2005-11-13 21:44:00 -
24:
香奈
美咲と美和が先輩の話で盛り上がってる中、ドアの向こうでニヤッと笑う小百合がいた…。
先生{はいはーい。授業始めるでぇ。席座りやぁ。}
『さゅココにしーよおっ☆』
何か企む様に小百合が美咲の隣に座った。
「そこ…先輩が座った席やのになぁ。」2005-11-14 09:57:00 -
25:
香奈
ヘコみながらうつむくと、小百合の細くて白い足が見えた。
「横山さん…やっぱ綺麗よな。」そんな事考えながらも小百合を無視してスケッチブックに絵を描いてく。『なぁヘロぉ。一緒に応援団入らん?』
「えっ!?」
『ココだけの話やねんけどさぁ、雄太君応援団長するらしいでぇ☆』2005-11-14 10:21:00 -
26:
香奈
「あっ…そうなんやぁ。」
『あんた雄太君の事好きなんやろ?覚えてもらうチャンスやで。』
「でも…、あたし応援団なんかできひんよ。」
『ふーん。そう。じゃあさゅが雄太君もーらおっ♪雄太君めっちゃ男前やし優しいのに今彼女おらんもんなぁ☆』2005-11-14 10:35:00 -
27:
香奈
「うーん…。考えてみるよ。」
『ほんまっ?じゃあ美穂ちゃん(担任)に言うとこっ☆まぁ話はそれだけやから。』
「あ…うん。」
そして小百合は一瞬企み笑顔を見せて後ろの席に移動した。
美和{美咲ほんまにやるん?}
「うーん…。ほんまはやりたくないけど先輩が…。」2005-11-14 11:00:00 -
28:
香奈
美和{そっかぁ。まぁ横山さんはほっといて先輩と仲良くしたらいいやん。横山さんが言ってる通りチャンスやと思うよ☆美咲頑張れ!}「う、うーん。頑張る。」
自分に自信のない美咲は不安で仕方なかった。先輩に迷惑かけたら…とか、ちゃんとできるかな…とか。そんな事ばかり考えていた。2005-11-14 13:26:00 -
29:
香奈
【応援団の練習初日】
うちのクラスは美咲以外みんなギャルばかり。一年も三年もみんなギャルばかりで、明らかに美咲だけ浮いていた。
「はぁ…。やっぱ応援団なんか入るんじゃなかったなぁ。」
先輩{あーい。みんな集まったか?うちの団はパラパラやるでぃ!服装は女で決めてくれたらいいし、練習しやなあかんから毎日放課後プール前集合なぁ。}2005-11-14 13:34:00 -
30:
りな
おもしろいから,いっぱぃ書いて〜☆☆
2005-11-14 16:35:00 -
31:
名無しさん
ぁげ
2005-11-15 02:01:00 -
32:
???
頑張ってぇ?
2005-11-15 02:38:00 -
33:
名無しさん
??????????
2005-11-16 11:40:00 -
35:
香奈
{はぁー?今時パラパラとか古いって!}
{あーしソーラン節やりたいわぁ☆}{レゲエダンスでいんちゃうのぉ?}あっちこっちでギャルがブーイングしている。
先輩{はいはいお前らうっさい!団長の言う事は絶対やからっ☆何やかんや言うてお前らパラパラばり踊れるやん!曲決めさしたるから文句言うな。}2005-11-17 01:33:00 -
36:
香奈
{えぇーっ!}
『じゃあー、さゅパラパラやるっ☆さゅ下手っピやから教えてな?』「中学のときガングロギャルしてパラパラ踊りまくってたって美和から聞いてんけどなぁ…。」
秘かな疑問を浮かべながら、美咲はここから逃げる事ばかり考えていた。2005-11-17 02:04:00 -
37:
香奈
『ヘロぉ?曲決めるしこっちおいでやぁ。』
「え…っ!?」
『はぁやぁくぅー。』
すると小百合は美咲の手を握ってニッコリ笑いながら美咲をギャルの輪の中にエスコートした。
「あかん。もう逃げられへん。」ほぼ諦めが入った美咲は、警戒しながら輪の中に入って行った。2005-11-17 04:40:00 -
38:
香奈
{さゅー。こいつ誰なん?}
『ヘロやでぇ。えっとぉ、太田やっけな?うちのクラスの子やねん。』 {何でこいつもなぁん?}
『いいやん。ヘロも仲間入れたろやぁ。』
小百合が美咲の手をギュッとにぎって笑顔で紹介した。
【次の日〜】2005-11-17 04:47:00 -
39:
香奈
先輩{曲決まったでぇぇぇっ!}先輩が軽快に黒板に何かを書いた。英語ばっかり。
先輩{一年と二年の女はイエスタディとアイワナダンス。で、最後に全員でベルファーレやからなぁ。}
「さっ、三曲も!?」
{あーし全部余裕やし。}
{ちぃもぉー。}2005-11-17 05:04:00 -
40:
香奈
『どぉしよぉー。さゅ全部分からんかも…。』
{あーしら教えたるし。ばり簡単やからすぐ踊れるわぁ。}
『あっ、いいわぁ。みんなヘロに教えたって?』
「何であたしなん…。」
{さゅは誰に教えてもらうん?}『うーん…自分でかなぁーっ?』2005-11-17 05:29:00 -
41:
名無しさん
?しおり?
2005-11-17 07:36:00 -
42:
香奈
{さすがさゅやなぁ☆天才や!}『えーっ☆そぉ?』
「ほんまは全部踊れるんやろ?」一瞬心の中でつぶやいた。小百合を眺めながらボーッとしていると、急に小百合が自分のカバンを持ち上げて肩にかけた。
『さゅ食堂行って来るぅーっ!』2005-11-17 16:12:00 -
43:
名無しさん
ぉもろぃ?
2005-11-17 18:24:00 -
44:
???
おもろいしな?
2005-11-17 19:14:00 -
46:
香奈
{ほいほい。いってらぁーっ☆}『はぁーいっ!』
小百合はご機嫌な態度で教室から出て行った。美咲が小百合を目で見送った後プリントを眺めていると、輪の中の雰囲気が一瞬にして変わった。
{あいつまた帰ったで。}
{自力で頑張るとか絶対嘘っ。}{どーせまた男に頼るんちゃう?まっ、どーでもいいけどっ。}2005-11-17 23:20:00 -
47:
香奈
「えっ!?みんな急にどうしたんやろ…。」
みんなの豹変ぶりを見て挙動不振になる美咲。余計この場所から逃げたくなって、また逃げる事ばかりが頭をグルグル回ってる。そのとき……
{なぁあんたパラパラ踊れるん?}「えっ!?」
{踊れるんかって聞いてんねん}「いやっ、あの…踊れないです」{教えたるわ。}2005-11-17 23:30:00 -
48:
香奈
「…えっ?でもあたしは……。」{あーしベルファーレばりテクってるし伝授したるわぁ!}
{パラパラはなぁ、手ぇこうで、足はこのステップやから。これできたらたいがいうまく見えるから。}「えっ?えぇーっ!?」
またもやみんなの急な変わりように驚いてキョドるしかない美咲。2005-11-17 23:38:00 -
49:
香奈
{試しに一回やってみてやぁ。}「うそ…。いきなり?」
みんなが手拍子して{ハイハイ!}と声を合わせながら美咲に注目してる。
「えーっと、こう…ですか…?」{ブッ!ブあはははっ!}
{ばりかわいい!}
「……えっ?」2005-11-17 23:45:00 -
50:
香奈
{動きばりかわいいってぇー!}「かっ、かわいい!?」
複雑な心境のままその場に立ちつくした。すると一人のギャルが椅子から立ち上がり美咲の前に来た。{あんた名前何て言うたっけ?}「太田…美咲です。」
{んならこれから【ミッキー】な。あーし【藍子】。【あーこ】でいいで。帰りプリ撮りに行こやっ☆} すると藍子はニコッと笑って画面に藍子のメモリーが表示された携帯を美咲に見せた。2005-11-18 00:03:00 -
51:
香奈
「あたしでいいの?ほんまに?」藍子{当たり前やし。あーし正直モンやしな。}
「ありがとぉ!うん。行こっ☆」そして藍子とメモリー交換して、その日は六時半まで練習した。小百合はみんなが話してた通り、あれ以来戻って来なかった。それから二年の子ら全員でマクドへ…。2005-11-18 00:11:00 -
52:
香奈
{なぁなぁ。ミッキー何で応援団入ったん?}
「うーん…横山さんにすすめられたってゆうか…。」
{やっぱな。あいつ絶対引き立て役連れて来るもんなぁ。}
「そっかぁ。あたし引き立て役やったんかぁ。けど、横山さんぐらい綺麗やったら引き立て役なんていらんくない?」2005-11-18 00:17:00 -
53:
ぁぃら
まぢぉもろぃ?頑張れ?
2005-11-18 02:16:00 -
54:
うんこ
しおり?
2005-11-18 02:30:00 -
55:
?
おもしろい?頑張って書いて下さい?
2005-11-18 05:30:00 -
58:
香奈
みんなの話を聞いて美咲は身震いした。それに気付いた藍子が、美咲の前にハッピーセットのオモチャを置いて笑った。
{んな顔すんなっ☆あーしらミッキーの味方やし。まっ、同じ被害者同士仲良くやってきましょやぁ!}「う…うん。」
まだ少し不安が残ってたけど、藍子の笑顔でだいぶ元気になれた。{よっしゃ☆プリ撮りに行こ!} 全員化粧直しが終わり、コテコテした顔のみんなを見ながらゲーセンへと足を進める。2005-11-19 23:50:00 -
59:
香奈
正直これが五回目のプリクラ…。そのうち友達と撮ったのは、たった二回しかなかった。
理由は二つ。プリクラ機=ギャルが群がる。ギャル=恐い。そのイメージが強くて、なかなかゲーセンにも入れなかったのだ。
そしてもう一つ。自分の顔。ブスなのは自分でも分かってる。だからこそ、自分の顔がシールになるなんて…と思うと、どうしても避けてしまう美咲がいたのだ。2005-11-19 23:58:00 -
60:
香奈
藍子{なぁなぁ。ミッキー二人で一緒に撮ろやぁ!}
「えっ?あっ、うん…。」
3・2・1・・・カシャッ!撮影終了。 変な汗かきながらペンを握ってラクガキ。何を書いたらいいのか分からず、一枚だけに【今日はありがとう?】と書くのが精一杯だった。2005-11-20 00:07:00 -
61:
香奈
{ミッキーできたでぇ☆ほれぇっ!}破裂しそうな胸を押さえながら、できたてのプリクラを受け取った。 「…すごい。めっちゃすごい!」{はいっ!当たり前ぇーっ☆}
そこにはかなり美化された美咲がいた。藍子のらくがきもかわいい。それ以上に、藍子が書いたメッセージに感動した。2005-11-20 00:13:00 -
62:
香奈
【みっきー?あーこ?おはちゅ?みっきーのパラパラ天下一っ☆みっきーがもっといっぱぁい笑ってくれますよぉに?】
【?あーしらこれから毎日遊ぶしっ??あーこはみっきーの純粋さ?に惚れたのらぁ?みっきーこれからヨロシクねっ?】
「あーこ。ありがとぉ!」
{どういたましてぇ☆んならあーしコレ切っとくから江梨子とプリ行ってき?}2005-11-20 00:24:00 -
63:
香奈
「うん!あーこも後で来てな?」{りょーかいっ☆}
{ミッキー今度はえりと撮ろぉー。}「はぁーいっ!」
「友達が増えるっていいなぁ。」美咲はすごくあったかい気持ちになった。それから全員で撮ったり三人で撮ったり。顔へのコンプレックスなんかすっかり忘れて、気付けばずっと笑ってた。2005-11-20 00:32:00 -
64:
香奈
{うちらもう仕事やから帰るわぁ!ばいばぁーい!}
{えりらも帰るぅ。もうすぐ合コンやから着替えやなあかんねん。}「ん?こんな時間に仕事…っ?」携帯を見ると、もう八時半を過ぎていた。
藍子{まだこんな時間かぁ。ミッキーまだ時間いける?}
「ちょっとだけやったら…。」2005-11-20 00:41:00 -
65:
香奈
{家こっから近いし。来るぅ?}「えっ!そんな…。いいのっ?」{いいよっ☆てか…来て?家誰もおらんし、一人でおっても寂しいねやん。}
「じゃあ…お邪魔しますっ。」
みんなを見送り、また二人で何枚かプリクラを撮った後、コンビニで食料調達して藍子の家へ。2005-11-20 00:48:00 -
66:
香奈
藍子{ばり汚いけど上がって?}藍子の家は三階建てで、玄関を開けるとヒンヤリした感じがした。
階段を登って藍子の部屋へ入ると、藍子はテーブルにおかしをぶちまけてコンポの電源を入れた。
{トランスとか聞かんよな?家で何聞いてんの?}
「うーん、あゆとか。けどあたしトランス聞いてみたい!」2005-11-20 01:04:00 -
67:
???
頑張ってね?
2005-11-20 01:15:00 -
68:
名無しさん
ミッキーかんば☆
2005-11-20 03:46:00 -
70:
香奈
{ほんま?}「うんっ!」
そして藍子はボリュームを小さめにしてトランスを流した。テーブルの隅にあったプリ帳を見てると、そこには藍子と雄太先輩の友達が仲良く写ってるプリクラがたくさん貼ってあった。
【??ヵ月記念?これからもずぅ?っとラビュラビュやでっ?】
「あーこ。この人彼氏さん…?」2005-11-20 17:24:00 -
71:
香奈
{うーん…。まぁ、元彼かな。}前髪をゴムでくくりながらダルそうに答える藍子。
「そうなんや…。こんなかっこいい人と付き合えていいなぁー。」{はっ?どこがなん。全然男前ちゃうやん!こんな男何一ついいトコなんかないしな。}
「何か…あったん?」
{別にぃ。}2005-11-20 17:39:00 -
73:
?
続き書いて??
2005-11-20 19:00:00 -
75:
香奈
↑香奈です?
美咲には藍子の{別にぃ。}という言葉が、すごく重く感じた。
「あたしで良ければ…話して?」{あんたに話したって何も分からんやん。話すだけ無駄やねん。}「分からんからこそ…話しやすいんじゃないかなぁ?」
{はぁ?何でやねん。}2005-11-20 23:07:00 -
76:
香奈
「周りから見た意見とか…、そうゆうので何かアドバイスできると思って。それに……あーこ何か寂しそうやもん。そんなあーこ見たくないし…。あっ!無理に話さなくてもいいねんけどなっ。」
{聞いて…くれんの?}
「…うん。」
すると藍子はペットボトルの烏龍茶をガブ飲みして、少しずつ喋りはじめた。2005-11-20 23:25:00 -
77:
香奈
{あーしな、中学んときから龍介の事好きやってん。何回告っても振られたし、ばりウザがられとったけどやっぱ諦められんくて、必死に勉強して龍介と同じ学校行ってんやん。で、龍介の連れと無理矢理仲良くなって遊んだりしててん。そんで六月の末、夜中みんなで海行ったときに告ったらやっとオッケーもらえて付き合ってん。}
2005-11-20 23:34:00 -
78:
香奈
{そっから春ぐらいまでめっちゃ幸せやってんけどさぁ…。}
藍子が急に黙ってうつむいた…。「あーこ?どうしたん!?」
{…ちょっと昔の事思い出しただけ。なぁミッキー、今日泊まってってくれへん?何か寂しいねん…。}そう言って顔を上げた藍子は、すごく悲しい顔をしてた。
「うん。いいよ。」2005-11-20 23:42:00 -
79:
香奈
藍子にジャージを借りて、二人でベッドに入った。友達同士で一緒に寝るなんて今までなかったから、やけに緊張して天井をずっと見つめてた。
「あーこ?もう大丈夫?」
{うん…。ミッキーは連れやと思ってた女に裏切られた事ある?}
「うん。って言っても友達の取り合いとかそんな感じやけど。あいにく恋で喧嘩した事はないかな?恋なんて今までした事ないし。」2005-11-20 23:54:00 -
80:
香奈
{そっかぁ。気楽でいいなぁ。}「もしかして…、裏切られた?」{そうやで。横山小百合にな。}「えっ?横山…さん!?」
{うん。龍介に別れよ言われた理由あいつやもん。あいつ自分が欲しいと思ったら、どんな手段取ってでも手に入れるから。龍介があいつをとっただけやったら仕方ないって諦めつくけど…。}2005-11-21 00:04:00 -
81:
香奈
{あいつ江梨子らに何言うてたと思う?【藍子ノロケすぎてウザイから龍介取ったったぁ☆龍介もまぁまぁ男前やし。さゅ龍介の事好きちゃうから飽きたら適当にポイするわ!】って。江梨子と仲良いから、すぐ耳入るの分かっててわざと言いやがってん。}
2005-11-21 02:56:00 -
82:
香奈
「そのとき江梨子は何って…?」{黙るしかなかったって。江梨子も小百合に弱み握られてる分何も言われへんかったんやろ。}
「彼氏さんに何も言わんかったん?」
{小百合つめに行ったとき龍介が必死に小百合かばってるん見て怒る気も失せたわ。}2005-11-21 03:22:00 -
83:
名無しさん
ぁげ
2005-11-21 20:07:00 -
84:
???
頑張ってね?
2005-11-21 20:24:00 -
85:
名無しさん
おもしろい?????
2005-11-21 20:48:00 -
87:
香奈
{まだ好きやったんもあるけど。そんな態度とった龍介にも腹立ったけど、その後ろで笑ってる小百合に腹立ってさぁ。仕返ししたろ思ったけどみんなに止められてできんかったし。けど、小百合の顔見たらどうしてもあの事頭に浮かんで…。殺したく…なるねん。}
2005-11-21 23:23:00 -
88:
香奈
そっと藍子の方に目を向けると、藍子の大きな目から涙が流れてた。美咲はその涙を指で拭い、藍子のお腹に手を置いた。
「あーこ。今でもまだ彼氏さんの事好きなんやろ?」
{もうあんな男…好きちゃう。}「好きやから泣くんやと思う。」{……そっか。}2005-11-21 23:29:00 -
89:
香奈
「横山さん、いつか絶対罰当たるよ。あーこにこんなひどい事してんもん。あーこは横山さんと違って純粋に彼氏さんの事好きになれるし、友達もいっぱいおる。こんなあたしとも友達になってくれたやん。あーこは横山さんより遥かにいいモン持ってるんやから。いつまでも横山さん恨んでたら弱いものいじめやで?」
2005-11-21 23:37:00 -
90:
香奈
{じゃああいつと仲良くしろって言うてんの!?}
「ううん。上辺でいいやん。上辺やったら好きな人の話とかもそんなにしないやろ?明日から、もう一回彼氏さんに話しかけてみたら?」
{無理に決まってるやん。あーし避けられてんねんで?絶対無理}2005-11-21 23:55:00 -
91:
香奈
「やりもせんと無理はないやん。今やらんかったらずっと後悔するよ。それでもいいの?」
{……。あーもう!分かった!}「ほんまにっ?」
{うん…。そのかわり…協力してな?}
「当たり前ぇーっ☆」
{あーこのマネすんなっ!笑}2005-11-21 23:59:00 -
92:
香奈
{けど…元気出た。ミッキーに話して良かったわ。ミッキーありがとっ。}「うんっ!あーこ頑張れっ☆」
藍子の悩みも少し解決して、しばらく沈黙が続いた。
{ミッキーさぁ、恋した事ない言うたやん?何でアドバイスできたん?} 「だてに少女漫画読んでませんから…。」2005-11-22 00:04:00 -
96:
名無しさん
???ヶ″??
2005-11-22 02:42:00 -
97:
名無しさん
○
(( (ヽヽ パコ
>_| ̄|○ パコ
2005-11-22 02:43:00 -
98:
☆
更新待ってます??
2005-11-22 22:13:00 -
101:
香奈
{うーん…まぁ正解やな。あいつら雄太と付き合ってからどんどん変わってったやろ?携帯も雄太とおそろでストラップも一緒やし。休み時間もずっと一緒におったやん。{付き合ってんねんから別に普通やん。}と思うやろ?ほんまはちゃうねんなぁ。}
「えっ?どうゆう事なんっ!?」{まぁー、一言で言えば【奴隷】やな。}
「どっ、奴隷ぃ!?」2005-11-23 00:18:00 -
102:
香奈
美咲は生唾を飲んで小声で驚きの声を上げた。
「奴隷って…何かされてたん?」{まだ聞きたいん?あんたほんまにショック死しても知らんで。}
「うん…。大丈夫。聞きたい。」すると藍子はテーブルに移動すると、タバコを吸いながら少し苦しそうな顔をして話しはじめた。2005-11-23 00:26:00 -
103:
香奈
{龍介が言うてたんやけど…自分の女連れにやらしたり、街中にノーパンで立たしたり、女が痴漢されてんの分かっててわざと無視したり…。中川真理それで妊娠して即捨てられてん。龍介も{あいつだけはほんまえげつい。}言うてた。これで分かったやろ?あいつだけは絶対辞めとき。好きやからって耐えてたら最後にはボロボロなんで。}
2005-11-23 00:37:00 -
105:
???
頑張って?
2005-11-23 01:23:00 -
106:
?
しおり?
2005-11-23 03:17:00 -
107:
名無しさん
雄太って奴最悪やん??
2005-11-23 04:07:00 -
109:
名無しさん
さおリ
2005-11-23 04:33:00 -
110:
香奈
{あーあ。もう朝かぁ。学校ダルイなぁー。行きたくないぃ。}
すっかり話しこんでるうちに、カーテンの隙間から朝日が差し込んでた。美咲は眠い目をこすると制服に着替えて残りの烏龍茶を飲んだ。{ミッキー今日サボらぁん?}
藍子はダルそうにして、いっこうに体を動かさない。2005-11-23 04:35:00 -
111:
香奈
「あたし行く。一限目から英語やもん。今日もパラパラの練習あるし、みんな待ってるから。」
{どうせみんな昼から来るって}「遅刻したらグランド三周走らされるよ!」
{そんなんブチッたらええしな。}「あかんっ!」{もーダルイ。}
「いいから行くよ!あーこも着替えて!」
{あーもうっ!分かったからっ!行けばいいんやろ。行くわぁ。}2005-11-23 04:42:00 -
112:
香奈
藍子がダラダラ用意するのを頑固おやじの様に見張り、支度が終わると昨日買ったコンビニおにぎりを鞄につっこんで藍子の家を飛び出した。
{んな急がんでもいけるしぃ。}「ここからやったら30分もかかるやんか!早めに着く様にしないと。」
美咲は何故か昔から【八時までに登校する】という変な決めごとを作ってた。そんな早い時間に来る奴は美咲ぐらいしかいない。2005-11-23 04:50:00 -
115:
香奈
ずっと昔から備わってるクソ真面目根性で、眠そうな藍子をグイグイ引っ張っていった。
「後ろ乗って!はい。これ朝ご飯。今のうちに食べなあかんよ!」{んな事できるかい!あーしタバコ吸うから、前からポリ来たら言うてな。}
そして藍子が後ろにまたがり、タバコくわえて出発した。2005-11-24 00:03:00 -
118:
???
頑張ってぇおもろい??
2005-11-24 00:20:00 -
120:
香奈
【七時55分。学校到着】
「ゼェゼェ…。間に合ったぁー。」{お疲れいっ☆てか誰もおらんやん!あんたいっつもこんくらいに来てんの!?}
「うんっ!誰もいてないと楽やで?自転車どこでも停めれるし下駄箱で混雑しないし☆」
{……分からんわぁ。}2005-11-24 03:44:00 -
121:
香奈
藍子が首かしげるのを見て、いつものようにウキウキしながら下駄箱まで歩いた。そして隣に藍子が来て、自分の下駄箱を開けた。
{…えっ!?}「どうしたん?」{ミッキー何組?}「二年五組やで」{うそぉっ!}「ほんまやで。」{「・・・。」}
{「えぇーーっ!」}2005-11-24 03:49:00 -
122:
香奈
{待って!おんなじクラスなん?} 「うん。だから応援団も一緒やん。もしかして…存在なかった?」{うん。全っ然!(キッパリ!)} 「そっかぁ…。けどあたしもあーこの事知らんかったかも。正直うちのクラス…ギャルばっかりで、みんな同じに見えるねんもん。」
{だははっ!そういやそうやなぁー。んなら、今日からあーしらんトコおいでや☆江梨子ものん子もちぃもおるし。}2005-11-24 03:56:00 -
123:
香奈
「うんっ!絶対行く!でも…お昼は一緒におられへんわ。美和と食べる約束してるから…。」
{そんなん全然いいで☆連れは大事にしやななっ。けど美和って子がいい子やったら、そのうちあーしらに紹介してな?}
「うん☆任せてくらさいなっ!」藍子は美咲を束縛しなかった。女同士って、常に輪になって行動しないと駄目っていうのが決まりだと思ってた。
美咲はいつも「何でみんな同じじゃないとあかんのやろ?」「別のとこに行きたくなったりしないんかな?」そんな事ばかり考えてた。2005-11-24 04:08:00 -
124:
香奈
だから無理に束縛しない藍子のやり方が、すごく楽で嬉しかった。教室が少しずつにぎやかになってく。ちぃと江梨子も化粧バッチリで後ろのドアから現れた。
{おーはよんっ☆あーしんど!}{おつぅー。あーし今日初めて八時に学校来たって!ミッキーばり真面目やし!}
{まじかぁ!ミッキーと来たんや?}「お…おはよぉ。」
{おうっ!ミッキーおはぁー☆}2005-11-24 04:15:00 -
125:
香奈
{あーこぉ!ちぃー!江梨子ぉ!ミッキー!おはおはぁーっ☆}
のん子が遅刻ギリギリで現われた。のん子はベタベタの甘えんぼで、来るなり一人一人に抱きつく。
{みーっき!おは☆今日から俺らについて来いよぉ?}…ギューッ! 「はっ!はっ、はいぃ。」
友達に抱きつかれたのなんて初めてやったから、緊張しすぎてかみまくった。2005-11-24 04:22:00 -
126:
?
ばり好きや??
2005-11-24 04:33:00 -
127:
香奈
先生{はいっ!おはよぉーっ。}{あ。ミポリン来たやん。ほなまたなぁ☆}
みんなそれぞれ席についてモクモクと作業をはじめた。プリクラ貼ったりメールしたり枕と膝掛け出して寝る用意したり…。
「あれ?そういえば…横山さんおらんなぁ。いつも早いのに…。」2005-11-24 04:34:00 -
128:
香奈
ポッカリ空いた小百合の席を見て、ボーッと考えてた。小百合が来ないのなんか別に関係ないのに…。なぜかすごく不安になった。その不安は、放課後すぐに明らかになるのだが…。
2005-11-24 04:38:00 -
130:
?
初?ですょ(・∀・)?
すごく大好きです??
頑張って?サィ?2005-11-24 04:42:00 -
131:
香奈
【昼休み。】
美和{美咲さぁ、ギャルの子らと仲良くなったん?}
「うん。応援団一緒でクラスも一緒やしね。何でなん?」
美和{美咲がうち捨ててそっち行ったら嫌やなぁと思って……。}「あたしが美和の事捨てる訳ないやんかぁ。あーこも美和大事にしぃって言うてくれてるしなっ☆」美和{そう?それならいいけど}2005-11-24 04:46:00 -
132:
香奈
やけに不安そうな美和をなだめて、おにぎりのゴミを捨てて教室へ戻った。
教室に入ると数人の男子しかおらず、かなりガランとしていた。
「あれ?あーこらまだ食堂かなぁ?メールしてみよ。」
ポケットから携帯を取出し藍子にメールを打ってた。そのとき…。2005-11-24 04:51:00 -
133:
香奈
『ゆぅたん送ってくれてありがとうねっ☆また放課後ねぇーっ☆』{おうっ!また遊ぼやぁー。}
前のドアから見たことある女の影と、その隣に光る眩しい輝きが視界に入った。「あの輝きはっ!」ふと顔を上げると…、そこには見せ付けるようにイチャイチャしている小百合と雄太がいた。2005-11-24 04:56:00 -
134:
香奈
「なに…あれ……。」
ふいにメールを打つ手が止まり目の前の光景に釘付けになった。
『あぁヘロおったん。雄太君にパラパラ教えてもらっちゃったぁー。ヘロはあの子らに教えてもらってんやんなぁ。雄太君が{頑張れ}やってぇー。良かったねぇー。放課後が楽しみやわぁ。きゃははっ!』2005-11-24 05:02:00 -
135:
香奈
そう言い捨てると、小百合は適当に近くの席に座って、美咲に見せ付けるかのように雄太とのプリクラを貼りはじめた。
「もう…、やめて。」
ショックが大きすぎて頭がおかしくなりそうだった。しだいに小百合に対する憎しみと悔しさで体が満たされてく。こんなドロドロした気持ちになったのは初めてだ。2005-11-24 05:08:00 -
137:
香奈
↑何か説明おかしいですね?
☆ちゃん?小説書いて、最初にレスくれたの☆さんやったのに、103のレスで「初カキコありがとぉ」って書いてしまった事謝りたくて…?ほんとにすいませんでした?2005-11-24 05:43:00 -
140:
香奈
{ミッキーここおったんやぁ。だいぶ探したでぇ。…どないした?}
「う、ううん。何もないよっ。」食堂から帰ってきた藍子が美咲の異変に気付き辺りを見回した。そしてようやく、小百合のプリクラに目がいき気付いたようだ。
{さゅおはよ。それ何なぁん?}『さっきまでゆぅたんと遊んでて、一緒にプリ撮ってん。ほしいんならあげるけど?ほーしーい?』{いらんわ。}2005-11-25 04:31:00 -
141:
香奈
『そぉ?じゃあおととい龍介と撮ったやつもいらんのぉ?』
{あんた龍介ともう合わんって言うたやん。}
『はぁ?何の事ですかぁーっ?』反省の色も全く見せない小百合に、美咲と藍子はとうとうキレた。2005-11-25 04:39:00 -
142:
名無しさん
ぉもろひぃ???
2005-11-25 06:09:00 -
144:
香奈
{ぁあん!?何やて?お前なぁ。前から思ってたけど何様のつもりやねん。人の男盗ってそんなに楽しいんか。なめくさってんちゃうぞ!}
『えーっ。別に盗ったつもりないしぃ。むこうが勝手に来るねんもん。断ったったら可哀相やん?だからしゃあないねんってぇー。』2005-11-26 01:57:00 -
145:
香奈
{明らかにお前から近づいてるやんけ。}
『えっ?何ぃ?ひがんでんの?』「横山さん。もういい加減にして。お願いやから人の恋愛壊したりしやんといてよ。」
『はぁ?ブサイクは黙れや。盗られる方が悪いんやろ。お前らとは比べ物にならんぐらいさゅのがいい女やしな。』2005-11-26 02:17:00 -
147:
香奈
男子{お前ら喧嘩してんのか?}教室に入ってきたヤンキー達が美咲達を見て近寄ってきた。
『あっ、ううん。別に何もないよっ。ただ…ね。さゅ誤解されててすごい悲しいねん。』
小百合の目がどんどん潤んで、大きな目に涙がたまっていく。2005-11-26 02:54:00 -
148:
香奈
それを見て男子共オロオロしだし、必死に小百合をなぐさめる。
「男は涙に弱いってほんまやな」呆れながらそう思ってると、一人の男子がものすごい血相で美咲と藍子を睨んだ。
男子{お前らブサイクやからってひがんで小百合いじめるやなんて…最低やな。}2005-11-26 03:02:00 -
149:
香奈
{はぁ!?何で小百合かばうん?あーしらはあいつが人の男に手ぇ出したから怒ってんねんけどっ!ブサイクなんは承知じゃ!しかもあんな性格ブスに誰がひがむねん!お前らは騙されてるから分からんやろうけどなぁ。あいつのせいでボロボロなった奴どんだけおると思てんねん!何もかも顔で判断するお前らのが最低じゃボケぇ!}
2005-11-26 03:08:00 -
150:
香奈
キレた藍子の発言はマシンガンのように男子達や教室中に響き渡る。口は悪いが藍子の言ってる事は正論だった。
さらに藍子の発言はつづく。
{{盗られたお前らが悪い}言いたそうな顔しとんなぁ。じゃあ言わしてもらうけどなぁ、お前らかて我がの女他の奴に盗られたら腹立つやろ。しかも相手が連れやったら余計腹立つんちゃうんか?お前らやったらしばくやろが!こっちはなぁ、それに加えて『適当にポイする』とか言われてんねん。ここまでされたらお前どないすんねん!}2005-11-26 03:18:00 -
151:
香奈
複数いた男子が急に黙りだし、一人の男がこっそり小百合を外へ出した。
男子{……。小百合がそんなん言う訳な…}
のび太{あの子なら言うよ…。}隣のクラスの【のび太】が急に言葉を発した。眼鏡かけてるからのび太。のび太はかなりの男前だがチャラチャラしてないし常に一匹狼。偶然用事があってこのクラスに来てみたいだった。
のび太{俺、中学んとき小百合と付き合ってたから。小路(藍子)は嘘ついてないで。}2005-11-26 03:30:00 -
152:
香奈
のび太{あいつ昔から人の物ほしがる癖あって、それが手に入るんならどんな事でもする奴やで…。今回のだって、あいつが山中(江梨子)に言うてんの聞いてるからな。あいつからしたら男は観賞用とペットやな。あいつはそんな女やで。}
2005-11-26 03:41:00 -
153:
香奈
のび太の言葉が男子共に重くのしかかり、みんな一斉に下を向いて黙ってしまった。
{これで分かった?あーしら悪くないねんけど。}男子{ごめん}「まぁみんな分かってくれたんやから。これでいいやん。なっ?」{そやな。しゃあない。許したろかぁ。けど、あーしらの事ブサイク言うたんは許されへんなぁ。笑}2005-11-26 03:50:00 -
154:
香奈
これにて一見落着☆
それから小百合はすぐ帰ってしまい、なぜか放課後また現われた。目の前で雄太とイチャイチャされて胸が痛んだけど、事情を聞いたみんながそれをうまくカバーしてくれた。【体育祭当日】
放送{次は五団によるダンスです}「ひゃあー!緊張してきたぁ。」先輩{ってかぁ、団長と二年の女おらんねんけどぉ。どないなってんの?}2005-11-26 04:00:00 -
155:
香奈
藍子{いいんちゃいます?どうせおっても足手まといですよぉ。}江梨子{そーそっ。えりらだけでやりましょうや!}
そうしてみんなで円陣組んで、団長のいない応援合戦が始まり、何とか無事終了した。
「やっと終わったぁー。江梨子…これ取りたい…。」2005-11-26 04:09:00 -
156:
香奈
江梨子{ブハッ!あ…あかんっ。}典子{ばり似合ってんでぇー☆}千恵{今日はずーっとそのまんまなぁ☆}「……まじで!?」
美咲は変な汗かきながら藍子の後ろに隠れた。美咲はみんなのコーディネートによって、マンバにされていたのだ。見えるとこ全部にガングロファンデ塗られ、目の上と口は真っ白。重いつけまつげにキラキラシール。そして金髪のヅラ。履いた事ない激ミニスカに谷間丸出しのタンクトップ。何個あるか分からん程のアクセ。2005-11-26 04:21:00 -
157:
香奈
みんなが物めずらしそうに写メを撮ってる。
「は…恥ずかしいんですけど。」藍子{言うとくけど、打ち上げ終わるまでコレ取られへんからな☆}美咲がお願いして一緒にマンバしてくれた藍子が恥じらいながら笑った。
【体育祭終了。打ち上げ会場】
{お疲れぇー!かんばぁーい!}千恵のお兄ちゃんがバイトしてるカラオケの大部屋を貸し切って打ち上げ開始!2005-11-26 04:36:00 -
158:
香奈
「横山さん結局来んかったな。」{あんなん別にどうでもいいわ。おったらおったで気ぃ悪いし。}デンモクいじりながら藍子と話してた。それから10分後ぐらいだろうか…。
電話しに出てた典子が急いで戻ってきた。
{なぁなぁなぁ聞いてっ!緊急報告ぅ!小百合学校辞めたらしいでぇ!んで、今キャバで働いてるらしいっ!これほんまっ!}2005-11-26 04:45:00 -
159:
名無しさん
気になるぅ??
2005-11-26 15:57:00 -
161:
香奈
男子{うそぉ!何で辞めたん?}典子{一身上の都合やってさ。}千恵{どーせ学校来にくなって辞めたんやろ。あの事あってからあんま来てへんやん。}
江梨子{ばりしょうもなぁい。}「のん子、それ誰に聞いたん?」典子{辞めんのはミポリンと梓で、キャバは柳君やでぇ☆}2005-11-27 00:38:00 -
162:
香奈
「そっかぁ…。」
美咲はなぜか淋しくなった。目の前で雄太とイチャイチャされて…毎日『ブサイク』って言われて…、嫌いなはずなのに寂しい。それになぜか小百合が気になる。
「あたし、どこまでお人好しなんやろ。」
周りはそんな美咲の事を{いい子}だとか{思いやりがある}だとか言うけど…そんな自分が嫌いだったりする。2005-11-27 00:51:00 -
163:
香奈
自分の感情をうまく出せないだけ。嫌いになっても、突き放したりできないただの小心者。愚痴も言えない弱虫。だからみんな{いい子}って言うんだ…。
奈央{んなら今度うちらが偵察しに行ったるわぁ☆どうせミナミやろ?}
典子{うんっ。えっとなぁ…ミッテラ?って筋のレンガ造りのビルやって。}2005-11-27 01:02:00 -
164:
香奈
奈央{それクインズコートやん!来週張り込むわ☆}
奈央がわくわくしながら叫んだ。さてこれからどうなるのやら……。2005-11-27 01:09:00 -
165:
香奈
【美咲18歳。卒業後】
小百合が辞めてから約二年。いつのまにか小百合の噂は消え、小百合の存在すら忘れられていた。そして小百合自身も地元から姿を消した。
そんなある日…。美咲に悲劇が襲った。
父親がリストラされ、会社のトイレで自殺したのだ。2005-11-27 01:21:00 -
166:
香奈
母親は心臓が悪くて働けない。父親の死によって余計体調が悪くなり、寝たきり状態になってしまっていた。父親の収入と美咲の給料で何とか暮らしていけたが、もうどうにもならない。
泣きじゃくる母親と中二の妹を前に、美咲は覚悟を決めた。
「夜の仕事するしかない!」2005-11-27 01:31:00 -
167:
香奈
片っ端から求人誌を見て、電話をかけまくった。だが、容姿重視の夜の世界は、想像以上に厳しかった。
電話では{はい!大歓迎です!}と景気よく答えた店の人も、美咲の容姿を見るなり帰らせるのだ。そして今回も……。
{急に女の子いっぱい入ってなぁ。うちはもう足りてんねん。悪いねんけど…ごめんな。}2005-11-27 01:43:00 -
168:
香奈
「はい、分かりました。では。」{ほんまごめんな。気ぃつけて}面接した人に壱万円握らされ、急かすように追い返された。
「はぁ…。ここで最後やったのに。全滅やわ…。」
壱万円を財布に入れて駅へとトボトボ歩いた。
ちょうど信号待ちしてたときだろうか。ふと左を向いたとき、案内所の中に求人誌があるのを見つけた。2005-11-27 01:51:00 -
169:
ぁぃら
しぉりぃー??
2005-11-27 02:06:00 -
170:
香奈
恐る恐る奥へ入ると、女の子のパネルが壁一面に貼られていた。だけど何か違う。
入り口付近には綺麗に着飾った女の子ばっかりだったのに、ここに貼られてる女の子は水着とかコスプレとか…。裸になってる子もいる。2005-11-27 02:14:00 -
172:
香奈
{コーラしかないけど…飲むか?} 「あ、はい。いただきます…。」コーラを缶のまま渡され、辺りを見渡しながら口を付けた。
{どしたん。仕事探してんか?}「はい。さっきもキャバクラの面接行って来たんですけど断られて。」{自分キャバ向きの顔ちゃうもんなぁ。夜なんかやめとき。昼働いたらいいやん。}2005-11-27 02:54:00 -
173:
香奈
「それがそうもいかなくて…。」{ホストに狂って借金したんか?} 「ちがいますよ!お父さんが‥」美咲の口が勝手に喋り出す。こんな初対面の怪しい男に話す事じゃないのに…喋り出したら止まらない。
きっと誰かに言いたかったのかな…。誰でもいいから話を聞いてほしかったのかな。2005-11-27 03:03:00 -
174:
ゅか☆
がんばって☆
2005-11-27 03:06:00 -
175:
香奈
「それでこれからはあたしがしっかりしないといけないんです。」{そっかぁ。自分18ぐらいやろ?風俗できるか?}
「え…っ!?風…俗ですかっ?」{家の為言うてもやっぱ自分で稼いだ金やし、家に金入れても残る方がいいやん。18やったらほしい物いっぱいあるやろうしな。}
「だけど風俗はちょっと抵抗あって…。」2005-11-27 03:10:00 -
176:
???
あげ?
2005-11-27 03:43:00 -
177:
香奈
{けどキャバはできひんねやろ?しかも毎月大金いるんやろ?生活費と家賃と中学の金合わしたら、かなりの額いるで。どうするん。}「風俗だったら…いくら入るんですか?」
{ヘルスで150万以上稼がしたる自信あるわ。}2005-11-27 03:50:00 -
179:
香奈
「えっ!?そんなにですか…?」{こんなん普通やで。売れてる子は200万とか持って帰るしな。} 「ひゃぁー。だけどあたし…そんなにいらないし、そんな事言われてもまだ心の準備が…。」
「キャバで指名もなしで一生待機してショボ金貰うんと、短期間ヘルスでちょっと我慢するだけでバンバン指名されてガッツリ儲けんのと、どっちがいい?金は裏切らんでぇ。あればある程困らんからなぁ。」2005-11-27 10:36:00 -
180:
香奈
「まだキャバクラで働いた事もないのにそんなんまだ分からんやん!」{面接落ちてる時点でもうあかんやろ。}「……。」
{この際はっきり言うたるわ…。自分まず顔があかん。けどスタイルはいいねん。細いのに割と乳あるしな。それを生かせれるんは風俗しかないわ。}2005-11-27 10:43:00 -
181:
?????
????????????????????????????????????
2005-11-27 16:11:00 -
183:
香奈
{自分の顔嫌いやろ?それやったらまずは短期で風俗してみて、なんぼか金貯まって、それでまだ顔にコンプレックスあったら整形したらいいやん。そっからキャバしてもおかしないんちゃう?}
ヒャヒャヒャ…と変な笑い方をしながら男がそう言った。
そいつの発言はいちいち鼻につく。だけど男が言ってる事が図星なだけあって、否定できなかった。2005-11-27 23:38:00 -
184:
(`・∀・){常連
しおり?ヾ(・´з`・)ノ
2005-11-27 23:54:00 -
185:
香奈
「そ…そうですね。この顔嫌いやし…。ほんとに短期間ですよ?」{うんっ。ほんなら今日から働くやろ?こっからちょっと距離あるけど兄貴が代表やってる店あるわ。箱ヘルやけど、かなり客入ってるから稼げるわ。俺うまい事交渉したるしな。ほな行こか!}
2005-11-28 00:24:00 -
187:
香奈
すると男は美咲が持ってた飲みかけのコーラを奪って飲み干し、ゴミ箱に向かって放り投げた。
「あっ、あのっ!そんな急に‥」{急がなぁまた店員オーバーなんで!今日しかない!善は急げや。}「い、意味が分からないんですけど…。」
{いいから急げ!}2005-11-28 04:14:00 -
188:
うんこ
しおり?
2005-11-28 04:47:00 -
189:
名無しさん
おもろぃ?ァゲ??
2005-11-28 07:56:00 -
190:
名無しさん
書いてぇ???ゅかりのしぉり?
2005-11-28 23:44:00 -
192:
???
とったどー?
2005-11-29 03:52:00 -
193:
香奈
美咲の意見なんかおかまいなしに男は美咲を引っ張って走る走る。吹っ飛ばされそうになりながら、もつれかける足を必死に動かした。キャバクラ街を抜け飲食街を抜け…そしてあちこちネオンだらけの怪しげな場所で男が足を止めた。
{ほい!とーちゃくぅーっ!笑}「ゼェゼェ…。えっ…ここっ!?」2005-11-29 03:59:00 -
194:
香奈
{うんっファッションヘルス【いやん?ばかん?】略してぇー?}
「い……いやばか?」
{正解っ!ほな入ろかぁーっ。}男が先にズカズカと入っていった。美咲も辺りを見渡して、誰も見てないか確認してから恐る恐る中へ入って行った。2005-11-29 04:09:00 -
195:
ミィ
ちぉり‥?
2005-11-29 04:09:00 -
196:
香奈
《言い忘れてました?店名、人の名前は変えてあります?ご了承ください?》
2005-11-29 04:11:00 -
198:
香奈
{あーにきぃー!面接ですよ!}男がしきりに兄貴という人を呼んでいた。
{あっ!隆史君やぁ☆代表今ちょっと出てていてないよ。面接するのん?だぁれ?}
奥から女の子が出てきて男に話しかけた。なぜか恐くて隠れる美咲。2005-11-29 04:18:00 -
199:
香奈
{んー、あっ!何でんなとこ隠れてるん?出てきぃや。}
「…………。」
ドアの隅から片目だけ出して様子をうかがう。男に話しかけてる女の子は下着姿。
その光景を見て頭がグルグル回る。「男の前なのに恥ずかしくないのん?あたしもあんな事するの?」{恐くないよ☆こっちおいで☆}「十分恐いよぉぉぉ!泣」2005-11-29 04:25:00 -
200:
香奈
心の中で絶叫し、ドアを掴む力が強くなっていく。
{どーおしったのっ?面接ぅ?}肩ポンッ!
「@●¥‡ΞπЭ♀∞%∈!!」急に後ろから肩を叩かれ、驚きのあまり奇声を発した。
{あービックリしたぁ!}
「こっ…こっちがビックリしましたよっ!」2005-11-29 04:33:00 -
201:
香奈
男{ってか今の何語ですかぁ?}「しっ、知りませんよ…。」
男{ヒャヒャヒャ!ばりおもろいっ!}女{おもしろぉい☆名前はぁ?}「み…美咲です。」
女{まじ?ピカの本名と一緒☆} 代表{はいはい。光は待機戻れ。その格好で出るなって何回言うたら分かんねん!服着て待機っ!}女{はぁーい。またねぇーっ☆}「はっ…はい。」2005-11-29 04:41:00 -
202:
名無しさん
ぁげ??
2005-11-29 10:24:00 -
204:
香奈
代表{さてと。面接すっか!こっち入ってちょっと待っててな。}代表と男に案内されて一つの個室に入った。
「わぁ。すごいですねぇ…。お部屋みたい。ここで仕事するの?」男{これ待機部屋やで。昔は大部屋やってんけど、女同士がモメたから個室にしてん。個室言うても、他の部屋行っていいし呼んでもいいし。何でもありやわ。笑}2005-11-29 23:51:00 -
205:
香奈
「そ…そうなんですか。」
人付き合いが苦手な美咲は、男の言葉を聞いて少し安心した。
「あのっ、どんな子がいてるんですか?」
男{いーっぱいおるで!面接終わったら受け付けのパネル見に行こか☆}
「パネルなんてあるねんやぁ…。」{せやで。客にはまず受け付けでパネル見てもらって、もし自分が指名されたら、この画面に客の顔映るねん。もし知り合いとか来て接客したなかったら拒否れるし。}2005-11-30 00:05:00 -
206:
香奈
「へぇーっ。すごいですねぇ。」{女の子守るんが黒服の役目ですから☆あとは兄貴が全部話すやろ。ちゃんと聞いとけばすぐ慣れるわ。ちなみにココ…B専ヘルスやねん。男前の客めっちゃ来るでぇー!}「B専って!…まぁ、仕方ないか。でも何で男前来るんですか?同じ事するならやっぱりかわいい子がいいんじゃないんですか!?」
2005-11-30 00:13:00 -
207:
名無しさん
今日ゎもお-書かへンのお-(・?・`??)??
2005-11-30 01:19:00 -
209:
香奈
男{君分かってないねぇー。真の男前はブスが好きなんです!妙に落ち着くんです!美人は三分居たら疲れるんです!はい以上っ!}「意味分かんないんですが…。」男{んなら逆の立場で考えてみ?ごっつい男前とおったら緊張して自分出されへんし疲れるだけやろ?もし相手がブッサイクやったら緊張するか?}
「…ううん全然。」
男{それっ!それやねん!男前を体の芯から癒すんはブスしかおらんのよ!でもデブは圏外な。}2005-11-30 03:32:00 -
210:
香奈
「は…はぁ…。」
代表{おまたせー。隆史、お前くそでかい声で熱弁すな!外まで丸聞こえやったで。客来たらどないすんねん。}
男{ごめんなちゃーい☆笑}
代表{よっしゃ。面接始めます。えっと、名前は?}
「太田美咲です。来月で19になります。〇〇阪市に住んでます。家計が苦しいのでキャバクラの面接しに出てきたんですけど落ちちゃって、気付けばここに来てました。」2005-11-30 03:41:00 -
211:
香奈
代表{そこまで詳しく話さんでいいからな。じゃあこの用紙に書けるとこまで記入して。}
代表に用紙とボールペンを渡された。初めて書くせいかペースが遅い。代表{書いてる途中で悪いねんけど本題に入るわな。美咲ちゃん処女?}
「えっ…!?何で…ですか!?」男{もしかしてほんまに処女?}「いっ、いやっ…一応処女じゃないってゆうか…。」2005-11-30 03:49:00 -
212:
香奈
代表{大事な事やからはっきり言うてほしいねんけど。}
「……。去年の秋に他校の男の子と…やりました。」
代表、男{だははははっ!!笑}代表と男が一瞬顔を見合わせて腹抱えて爆笑した。
「な、何がおかしいんですか!」代表{あははは…。いや、純粋なんやなぁと思って。笑}
男{ってかそこまで聞いてへんからっ!ぎゃはははっ!}2005-11-30 03:57:00 -
213:
香奈
「……。すいません…。」
代表{謝らんでいいよ。恥ずかしかったら【はい】か【いいえ】で答えて。じゃあ男がどうされたら気持ちいいとか分かるやんな?}「…よく分かりません。」
代表{彼氏のくわえた事ある?}「は…はい。一応は…。」
男{テクはなし…と。どうする?}代表{んー、しゃあないな。一から教えるしかないか。}2005-11-30 04:08:00 -
214:
香奈
代表{よし、面接終了!源氏名何にしよかぁ?魅咲希(みさき)はもうおるから変えなあかんな。}「他はどんな名前なんですか?」代表{光、椿、あいる、りおら、渚、ララ、ここる、苺、くれは、魅咲希、キキ、ゆま、あゆ、くらら}「みんなすごい名前ですねぇ。」男{たいがい名前負けやんな。}代表{ようこんだけ現実離れした名前出て来るよなぁ。うーん…、【香奈】は?}
2005-11-30 04:22:00 -
215:
香奈
男{香奈ええやん!はい決定。}「えっ…えぇーっ!?」
代表{嫌なん?嫌やったら変えるけど…。}
「いや香奈で。よろしくです。」そうして美咲は、ヘルス嬢【香奈】という新しい自分を手に入れた。2005-11-30 04:28:00 -
216:
香奈
代表{ほんなら今日はこれにて終了!今日から働いてって言いたいとこやけど…。まだ心の準備できてないやろ?落ち着いてからでいいからな。隆史、ちゃんと送ったって。ほな気ぃつけてなぁー。}「ありがとうございました…。」代表{こちらこそありがとぉ。ほな待ってるわな☆}
2005-11-30 04:34:00 -
217:
香奈
男に手を引かれ、黙って後ろをついて歩いた。外に出るとチカチカ輝くネオンがまぶしくて細い目を一瞬つぶった。
男{なぁなぁ。腹減ってない?}そういえば昼前から食べてない。「うん…。お腹空いたかも…。」男{っしゃ!お好み食いに行こか☆}2005-11-30 04:42:00 -
218:
香奈
「でもあたしお金持ってない。」男{んな事女が気にすんなって。どーせ毎日あんま食ってないんやろ。今日は腹いっぱい食えよ!}左前を歩いてた男が、少し振り返ってそう言った。そこには男の楽しそうな笑顔があった。
「……。うんっ☆ありがとぉ!」2005-11-30 04:50:00 -
219:
香奈
その笑顔がすごく嬉しくて美咲もニッコリ笑って元気に返事した。
父親がなくなってから初めて笑顔になった気がする。マネキンのように無表情でいたからかな。周りを見ようとしなかったし、知らず知らずのうちに心も閉ざしたままだったかもしれない。2005-12-01 00:49:00 -
221:
香奈
>>228さん?いつもありがと?
そんな美咲の心の中に容赦なく入り込んで来たこの男。
「何であたしにご飯おごってくれんの?あたしみたいなブサイクが隣におって…嫌じゃないんかな?」一度も男の子におごってもらった事のない美咲にとって【おごってもらう】という事は、とても特別な物に思えた。2005-12-02 03:37:00 -
222:
香奈
男{ここのお好みめっちゃウマイねんで☆何でも好きなん食べや。}店内に入って美咲はビックリした。本格的なお好み焼き屋さんに入るのも初めてだったのだ。
「すっごい…。テレビで見るのと一緒!おっきい鉄板☆あたし…ここに座りたいな。」2005-12-02 03:43:00 -
223:
香奈
目を輝かせながらカウンター席に座って、店の主人らしき人がお好み焼きを作る工程をじっと見つめた。男{自分…もしかしてこーゆーとこ初めてなん?}
「うん。ウチ全然外食とかしぃひんくて…。たまにジャスコのアイスとか売ってる売店でお好み焼き食べるくらいかな。」2005-12-02 03:51:00 -
224:
香奈
男{まじで…?}「うん…っ。」男{んなら本物のお好み食べたら泣くやろなっ☆っしゃ!…しげさーん!いつものと【しげスペ】ちょうだい!}
「【しげスペ】って何ですか?」 男{今焼いてる人が【しげさん】って言うねん。まぁいっぺん食ってみって☆}2005-12-02 03:58:00 -
225:
香奈
しげさん{はい!しげスペです} 目の前に置かれたデカイお好み焼き。これぞスペシャル!っていう感じのトッピング。ヘラで取って口に運ぶ。 「あちっ!でもおいひいーっ☆」男{せやろ?}
美咲が食べるのを見ながら男がまた頬笑んだ。その笑顔を見ると自分まで嬉しくなる。2005-12-02 04:06:00 -
226:
香奈
「あっ!そういえば…名前、何て言うんですか?」
男{ホーケイ・アンジョリーナやでぇっ☆}「…怒りますよ?笑」
男{ごめんごめん。木村隆史やで。で、今日面接したんが兄貴の宗一郎な。【宗ちゃん☆】って呼んだり?笑。自分は?何やっけ?}「太田美咲ですってば。」
男{あぁ。そっかぁ。じゃあ忘れへんように、これからお互い名前で呼ぼや!呼ばんかったら肩パンなっ!}2005-12-03 00:12:00 -
227:
香奈
「は、はいぃ。」
男にちゃんと名前で呼んでもらえるの初めてや…。
{あーっ!腹いっぱいなったわ。美咲プーサン好きか?}
「えっ?好きやけど…。何で?」{出会いの記念にと思ってな。}「でも、もう店閉まってるよ?」{ゲーセンあるやん☆}2005-12-03 00:23:00 -
228:
香奈
ゲーセンにはプーサンとかミッキーとか、いろんなぬいぐるみがあってワクワクした。
{どれがいいんや?}
「うーん、これにしよかなぁ?」{もっとでかいのにしようや。}「えっ?えっと、じゃあこれ…」{っしゃ!一回で取ったるわ!}隆史は財布からたくさんの100円玉を出して、子供みたいに腕まくりした。2005-12-03 00:32:00 -
229:
香奈
ギュイーン・・・カタンッ。
「すっごい!ほんまに取れた!」{こんなもん簡単やん。}
「すごいよ!隆史ありがとう☆」{いいえっ☆次何がいいんや?}「えっと、これのミッキーとぉ……」隆史といるこの数時間。すごく楽しかった。今日出会ったばかりなのに、こんなに自分らしく居れる事が不思議で…。一緒に笑ったり同じ所を見たりする事の一つ一つが嬉しくて仕方ない。2005-12-03 01:35:00 -
230:
香奈
「切符代まで出してくれてありがとう☆今日はほんまに楽しかった!これずっと大事にするから!」{おうっ!それ落とすなよ!あっ!美咲携帯の機種どこなん?}
「ボーダフォンやで。」
{絵文字使えるやん☆携帯貸して?}
{はい。ワンギっといたで。これ俺のやから登録しとって。またメールするわぁ!}2005-12-03 01:42:00 -
231:
香奈
改札を抜けて振り返ると、隆史が笑って手を振ってくれた。両手にぬいぐるみが入った袋を持ってて手を振れなかったけど、にっこり笑ってホームへの階段を降りた。
アナウンス{まもなく〇〇里です。} 見慣れた駅前の景色がいつもより綺麗に見えた。今日はとても気分がいい。
「たまにはお菓子でも買ってったろかな。」2005-12-03 01:54:00 -
232:
香奈
近所のコンビニでお菓子を買って家に帰り、まだ起きてた妹にお菓子を渡してお風呂場へ。
シャワーを浴びながら鏡に映る自分を見て美咲は決心した。
「明日から…行こう。」2005-12-03 02:05:00 -
233:
りな
最後まで読ませてまらいまぁすッ☆香奈たん頑張ってネン♪
2005-12-03 03:17:00 -
234:
ひな
がんばってくださーい?毎日楽しみにしてチェックしてるんで???
2005-12-03 20:17:00 -
236:
???
しぉりィ??
2005-12-03 20:43:00 -
238:
名無しさん
ゅかりのしぉり??
2005-12-04 00:16:00 -
240:
香奈
【翌日の夕方】
【隆史おはよう?あたし今日から行くね?八時前には着くから、行く前に昨日の案内所に顔出すなっ?また連絡します?】
……送信完了しました。
「よし…用意するか…。お化粧しないと。」
藍子が薬局でバイトしてたときに貰った化粧品を広げ、折り畳み式の鏡をテーブリに置いて化粧をした。2005-12-04 15:19:00 -
241:
香奈
♪チャララララ〜ン♪
さくらんぼの着メロが軽快に鳴る。グループ設定をしてない美咲はいったん手を止めてメールを確認した。 【受信メール:隆史。】
【分かった?ほな待ってるわな?気ぃ付けておいでや?】
「【気ぃ付けて】やってぇっ☆」【はぁい?】とだけ返信し、また鏡を見つめて化粧を始めた。
「何か今日は化粧ノリいいなぁー。まつ毛もしっかり上がってくれてるし。今日はいい事あるかも☆」{ただいまぁー。あれっ?姉ちゃんお洒落してどこ行くん?}2005-12-04 15:37:00 -
242:
香奈
部活から帰って来た妹が、クラリネットのケースを置いて話しかけてきた。 「ん?仕事やでっ☆」
{姉ちゃん今日何かかわいい…}「ほんまかぁ!ありがとうっ☆」{もしかして…彼氏できたん?}「まさかぁ。あたしに彼氏なんかできる訳ないやん。さてと!そろそろ行こっかな?お母さんの事お願いなっ。行ってきまぁーす!」2005-12-04 15:54:00 -
243:
ひな
わぁい?更新されてる?完結したら絶対おすすめ小説としてひなが上げるからがんばってくださーい???ひなも仕事で物書きやってるから大変なんはわかるよ??楽しみにしてるケロ無理せずね??
2005-12-04 16:26:00 -
245:
香奈
{い…、いって…らっしゃい。}妹の不思議そうな顔に笑顔で答え家を出た。いつもは自転車なのに今日は歩きたい気分。家から駅まで自転車でも10分以上はかかるのに、今日はとても早く感じた。
アナウンス{まもなく難波です。}
改札を抜けエスカレーターに乗り、商店街に近い出口を出る。今日もたくさんの人。2005-12-04 20:12:00 -
246:
香奈
人の流れにそって歩くと、隆史がいる案内所が見えた。顔が自然とにやける。人を掻き分けて案内所の前まで小走りして、そっと中を覗いた。
……隆史がいない。
「すいません。すいませーん!」{あぁ?何か用?}
「あの…隆史君いてますかね?」{知らんで。ってかあいつここの店員ちゃうから。}
「えっ?」2005-12-04 21:13:00 -
247:
香奈
「で…でもっ、昨日ここに…。」{暇言うて来たから留守番頼んだだけやで。あいつんとこの子?}「えっ?あの…隆史君って何してる人なんですか?」
{箱ヘル・ホテ・デリの社長やで。} 「うっそ…!?」
{嘘付いてどないなんねん。笑}「じゃあ…【いやばか】の社長って事ですか?」
{おう。あんた【いやばか】の子か。隆史にスカウトされたんか?}2005-12-04 21:23:00 -
248:
香奈
「スカウトってゆうか…。その…。」隆史{美咲!遅なってごめんなぁ。おうっ!のぶ!こいついい感じにブッサイクやろ?笑}
{お前が好きそうなタイプやな。}隆史{やろ?笑}
二人の会話を聞いて美咲は喜んでいいのか悪いのか……。複雑な心境で二人を見るしかなかった。2005-12-04 21:36:00 -
249:
香奈
隆史{美咲、メシ食ったかぁー?}「まだ…食べてない。」
隆史{腹減ったし何か食いに行こか!どうせ焼肉屋も行った事ないんやろ?つれてったるからな☆}「えっ!?あの…そのぉ……。」隆史{れっつらGOーっ!}
美咲が何か言おうとしたら腕を掴まれて、また勢いよく引っ張られた。
「ひゃあぁっ!」
のぶ{いってらぁー。}2005-12-04 21:44:00 -
250:
香奈
のぶのやる気のない言葉が聞こえて、また必死に足を動かして走る。ようやく止まった所は焼肉屋ではなくモータープールだった。
{今から新地に向かいまぁす!}「えっ!?いや、無理無理!あたしみたいなんには、あんなお上品な所行けないって!しかも新地って…大金持ちが行く所やろ?そんな所の焼肉屋さんって100万円ぐらいするかもしれへんし……。」2005-12-04 21:51:00 -
251:
香奈
{何も悪い事してへんねんから謝らんでいいの!…この川越えたら新地やで。}
新地を見た初めての印象は、やっぱり【豪華】の一文字。またモータープールに車を停めてギクシャク歩きで焼肉屋さんへ。
隆史が適当にコースを注文した。出てきたお肉に感激しながら無我夢中でガツく。2005-12-04 23:05:00 -
252:
名無しさん
しぉり???????
2005-12-05 02:58:00 -
254:
香奈
{のぶから何か聞いたんかぁ?}「ブッ!ゲホゲホッ!…えーっと、うん。隆史あっこの人じゃないって事と…、風俗の店いっぱい出してる社長って…。」
{そっかぁ。それ聞いてどう思った?}
「すごいなぁって思ったよっ。」{何もすごないで。普通やっ。}2005-12-05 06:20:00 -
255:
香奈
{大金稼ご思て行き着いたんがコレやからな。もう店はいらんわぁ。しょうみホテもデリも赤字やし。その二つ潰れても箱ヘルだけでやってけるから。}
「そう…なんや。」
{なぁ美咲、俺について来てくれるか?}
「えっ!?どうゆう意味なん?」{お前を不動のナンバー1にしたる。だから裏切ったりせんとってくれってゆう意味。}2005-12-05 22:48:00 -
256:
香奈
「そっ…急にそんな事言われても!あたしなんかができる訳な…」バシッ!(箸の裏で頭叩く音)
「いたっ!」
{「あたしなんか」って言うたらしばくって約束したやろ?}
「はい。けど…この仕事初めてやし、あたし全然自信ないねん。」2005-12-05 22:57:00 -
257:
名無しさん
荒らしまぁす
2005-12-05 22:58:00 -
258:
名無しさん
?
2005-12-05 22:59:00 -
259:
香奈
「こんな顔やしスタイルも良くないし…色気も何もないし。どこもいいとこないねんもん。」
{そのコンプレックス全部解消したるって言うたら?}
「……?えっ!?嘘‥やんな?」{嘘言うてるように見えるか?}目を反らして話してた美咲は、テーブルに箸を置いておそるおそる隆史を見た。2005-12-05 23:06:00 -
260:
香奈
真っすぐな力強い目。自信に満ちた顔。
その力強い目に吸い込まれそうで恐い。だけどその奥に何があるのか気になって仕方がない。恐いのにドキドキする。不思議な気持ちになった…。
美咲は何となくしか分からないけど、隆史が嘘を言ってるようには見えなかった。2005-12-05 23:17:00 -
261:
名無しさん
?
2005-12-05 23:30:00 -
262:
香奈
「ううん…見えへん。」
{じゃあ信じてくれんねやな?}「うん。信じるよ。」
{ありがとう☆ほなこれ食ったら飲みに行くかぁ!}
「えっ?あたし今日仕事しに…」{今は仕事せんでいいでっ。夜の世界何も知らんやろ?少し知ってからのがいいで☆金なら心配せんでいいからな。えーっと、美咲は日給保障五万八千やったなぁー。はいよっ☆}2005-12-05 23:39:00 -
263:
香奈
そして隆史は財布から10枚の壱万円札を出して、何食わぬ顔で美咲の目の前に置いた。
「あたし…仕事してないし、こんな大金貰えませんよ!」
{これはある意味投資や。美咲はやればできる子って信じてるからな。}
そう言って笑顔で美咲の鞄に十万円をつっこんだ。2005-12-06 00:33:00 -
264:
香奈
鞄からお金を出して何度も何度も返そうとしたが受け取ってくれなかった。
焼肉屋を出て近くのお洒落なバーに行き、美咲の家の近所まで送ってくれた。
「こんな遠くまで…ありがと。」{いいえっ☆今日寒いから、あったかい格好して寝ぇや。女の子の体はデリケートやからな!}
「うん。隆史も気をつけてね。」2005-12-06 00:42:00 -
265:
名無しさん
????????????
2005-12-06 00:55:00 -
266:
ぁりさ
今全部読みましたぁ?ぉもしろぃですね?バリ先が気になるぅ(*´?`)?
2005-12-06 02:06:00 -
268:
名無しさん
???しぉり???
2005-12-06 04:38:00 -
269:
まぃ
めちゃぉもしろぃっ?更新待ってまつ????
2005-12-06 18:00:00 -
270:
名無しさん
ぁげ
2005-12-06 23:56:00 -
272:
香奈
>>273の続き?
シートベルトを外して、ゆっくりとドアを開けた。まだ春だというのに夜風が冷たい。車から出ようとしたとき、近くの自販機にまだあったかい飲み物が置いてあるのを思い出した。
「ちょっとここで待っててな?」{あ、うん。}2005-12-07 00:15:00 -
273:
香奈
美咲はすぐにドアを閉め全力疾走で自販機まで行くと、ホットコーヒーと紅茶花伝を買った。紅茶花伝を鞄に入れてまた走る。
{そんな走って、どないした?}「えっと…、はいっ!今日も楽しかったし、送ってくれたお礼っ。何買ったらいいか分からんくて…そのっ…、コーヒーやねんけど…。」2005-12-07 00:22:00 -
274:
香奈
「今日すっごく寒いから、その…これ飲んで、あったまってな?」息切らしながら精一杯言った言葉。走ったせいか照れくさいのか、顔が真っ赤になって恥ずかしい。{美咲…ありがとぉ!}
「いやそんな。あたしこそあ…」チュッ!
「……。」{ありがとうなっ☆}2005-12-07 00:30:00 -
275:
香奈
「……。」{ほな、おやすみ☆}ブロロロロン━。
隆史の車が走り去る音だけが聞こえた。美咲は隆史に「おやすみ」も言えず、車が見えなくなってもその場に立ちつくしてた。
「い、い、今キ…キス…された?」 足元の白線を見つめたまま頬に手をあてた。2005-12-07 00:37:00 -
276:
香奈
頬には隆史の唇の跡が残ってる気がした。その跡がすぐに消えてしまわないように、しっかり手を押さえて家に入った。
「はぁ。顔洗いたくないなぁ。」「しかし…びっくりしたなぁ。」「ってか何でキスしてくれたん?」部屋で紅茶飲みながら独り言…。2005-12-07 00:59:00 -
278:
香奈
妹{姉ちゃん!母さん病院行くからついて来てやって。起きて!}「うぅーんっ。分かったぁー。」独り言を言ってる間に寝てしまってたみたいだ。
起きてすぐに母さんの病院へ。今日は母さんの心臓の検査発表日。忙しくて昨日の事を思い出す暇なんてなかった。
医者{お母さんの心臓ねぇ、前よりかなり悪くなってるんよ。三週間くらい入院してもらわなあかんね。}2005-12-07 01:08:00 -
279:
名無しさん
これからどうなるの??ドキドキ?
2005-12-07 20:26:00 -
280:
名無しさん
????????????????????????
2005-12-07 22:39:00 -
283:
香奈
「にゅ…入院ですか…。」
医者{うん。で、ちょっと言いにくいんやけど…今大部屋どこもいっぱいで個室しかないねん。あと…今までと違う治療していかんとあかんから、かなりお金がいるんやわ。母子家庭やからわりかし安くはなるけど…大丈夫かなぁ?}「…。いくらになるんですか?」そう尋ねると看護婦が医者に電卓を渡し、目の前で電卓を弾いた。2005-12-08 05:50:00 -
284:
名無しさん
ぉぃッ?書ぃてくリ??
2005-12-10 01:04:00 -
285:
????
書いて?
2005-12-10 01:44:00 -
286:
名無しさん
?
2005-12-10 02:46:00 -
287:
名無しさん
???
2005-12-10 03:25:00 -
290:
香奈
医者{だいたいー、これくらいになるんやけどねぇ。}
そこには約六桁の数字が並んでいた。それに驚いていると医者はまた電卓を弾く。
医者{ちなみに退院しても通院はしてもらわなあかんのよ。一回の診察×日数。薬代は母子家庭ので無いとして…これぐらいかな。}さらに額は増していく。2005-12-12 02:16:00 -
291:
香奈
母さん{ほんま?いくらなん?}「三万二千円やで。なっ?全然大丈夫やろ?だから母さんは心配せんでいいから。早よ良くなってくれるだけで嬉しいからさ!」
美咲は母さんに心配かけない為に嘘をついた…。その隣では妹が不安気な顔で美咲を見つめていた。2005-12-12 03:37:00 -
293:
スティッチ
めっちゃ面白い♪
頑張ってなぁ(^−^)
楽しみにしてるからぁ〜(●≧ω≦●)2005-12-12 05:04:00 -
295:
香奈
「じゃあ、また着替えとか持って来るな。ちゃんと寝ときぃや?」妹を連れて病室を出た。
車に乗ってファミレスを探してると、助手席で静かにしていた妹が口を開いた。
{姉ちゃん…うち、産まれて来ぉへんかったら良かったんかな。}「いきなり…どうしたん?」
{うちが産まれてから…母さん心臓悪くなったし、その次父さんおらんくなるし。姉ちゃん一人しんどい思いさしてるやんか?うちだけ何もできひんし足手まといな気して…。}2005-12-13 10:48:00 -
296:
香奈
「そんな気にしなくていいんとちゃう?母さんの心臓は生まれつきやし、父さんは会社のせいやから、あんたのせいと違うよ。手伝いしてくれるだけで十分助かる。」{何を手伝えばいいか分からんもん。}
「家の事とか母さんの事とか。」{そんなん嫌や!うちも仕事して{ありがとう}言われたいっ!}「あんたまだ中二やん。無理。」{学校なんか行かへん。あんなとこ行かへんもん…。}2005-12-13 11:24:00 -
297:
香奈
「学校で何かあったん?」
{別に…。とにかくうち部活も辞めるし学校も行かへんからっ!}「あんたまさか…いじめられてるん?」
{ありえへん。姉ちゃんと一緒にせんとって。}
「ほんならワガママ言わんと行き!中学は絶対出なあかんの。14歳でバイトなんかできひんの!」
{もういいっ!}2005-12-13 11:33:00 -
298:
香奈
それから妹はムッとしたまま何も話さなかった。美咲も、妹のただのワガママだと思って不機嫌になったまま運転した。
外食する気にもならず、コンビニで適当にお弁当を買って家に帰る。食事中も終始無言。テレビの笑い声だけがむなしく響く。2005-12-13 11:40:00 -
299:
香奈
今夜も隆史に会う。今日は梅田で待ち合わせ。早く用意しないと。夕方まで家と病院を往復。落ち着いた頃にはもう夕食時。
「晩ご飯何しよっかなぁ?」
運転しながら献立を考え、近所のスーパーに立ち寄った。
「あ、さなえちゃんと美貴ちゃんや。」
さなえと美貴は妹の同級生で、クラスも部活も一緒。三人仲良しで、よく家にも遊びに来ていた。2005-12-13 11:50:00 -
300:
香奈
「さなえちゃん!美貴ちゃん!」約10メートルくらいの距離から二人の名前を呼んだ。さなえと美貴が振り向く。だが……
プイッ!
さなえと美貴は軽く美咲を睨み、避けるように走って行った。
「…えっ?いつもなら挨拶してくれんのに…何でなん?」2005-12-13 12:08:00