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最後の時間

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  • 1:

    AI

    やり残したこと、大切な人に伝えたい別れの言葉。
    生きてるうちには分からなかったたくさんの想いを、私は死を通じて初めて知った。

    でもね、私にはもう時間がない…。ごめんねみんな…ずっと生きてたかったんだよ。ずっと…。
    私と出会ってくれてありがとう。幸せを…ありがとう。

    2006-05-25 00:56:00
  • 2:

    AI

    『藍!なぁ藍!起きろや…なぁ…頼むから起きてくれや』

    私を呼ぶ声がした。静かに目をあけると、そこには泣き崩れる慎之助がいた。

    慎ちゃんの横には、お父さんもお母さんもお兄ちゃんもいて、みんな同じように泣いていた。

    2006-05-25 01:02:00
  • 3:

    AI

    『なぁなんでみんな泣いてんの?』

    私は不思議に思ってみんなに聞いた。だいたいここはどこ?そう思いながら周りを見渡すと、すぐに病院だと気付いた。

    私は腕に医療器具を繋がれ、口には酸素マスクがついていた。

    2006-05-25 01:06:00
  • 4:

    AI

    『なぁなんで泣いてんのってば!?』

    2〜3回問い掛けた。でもみんな黙ったまま私を無視して泣き続けていた。

    “なにかがおかしい”。そう気付いたのはそのすぐ後だった。

    2006-05-25 01:08:00
  • 5:

    AI

    『藍…頼む…起きてくれ…。もう絶対お前のこと泣かしたりせえへん…俺…ちゃんとマジメになるから…だから…頼む…』

    慎之助が泣いてる。マジメになるからって言いながら。よくゆうわ。女好きで浮気性のくせに。

    2006-05-25 01:12:00
  • 6:

    AI

    『慎やめろ…もうあかんねん…藍は…』

    泣いている慎之助の肩を抱きながら静かにそう言ったのは、お兄ちゃんだった。お兄ちゃん?何があかんの?

    『嫌や!絶対嫌や…俺…藍になんもしてやれんかったやん…幸せにしたるって約束したのに…』

    2006-05-25 01:16:00
  • 7:

    AI

    『慎しっかりしろ。藍はもう死んでもうた。ちゃんと現実と向き合わなあかんねん……ぅっ…っ』

    お兄は慎之助にそう言いながら声を殺すように泣いてた。

    『えっ?死んでもうた…って誰が?』

    2006-05-25 01:20:00
  • 8:

    AI

    私はわけが分からずにお兄と慎之助に聞いた。

    でも二人とも返事をしないまま泣き続け、それを見ながら隣ではお父さんとお母さんも泣いていた。

    静かな病室では泣き声だけが響いてる。私は分からなかった。なんでみんな泣いていたのかが。

    2006-05-25 19:20:00
  • 9:

    AI

    『一週間だけ時間をあげる』

    突然上からそんな声が聞こえて上を向くとそこには宙に浮いた男の人が私を見ていた。

    なんで…この人浮いてるの?まさか幽霊!?私は焦って跳び起きた。

    2006-05-25 19:25:00
  • 10:

    AI

    『えっ!?』

    私は思わず声をあげた。体が軽い。おかしいと思ってうしろを見ると、そこには眠っている私がいた。

    不思議なことに私は二人になっていたのだ。どうゆう…こと?

    2006-05-25 19:28:00
  • 11:

    AI

    『一週間だけ時間がある。それを過ぎるとお前はこの世から消えてしまう。だからそれまで精一杯念じろ。想いが強ければ相手にもお前の姿が見えるかもしれないから。悔いを残すな』

    焦っていた私に向かって、男はそう言ってきた。

    2006-05-25 19:32:00
  • 12:

    AI

    『ちょっと待って?どうゆうこと?消えるとか一週間とか意味が分からんねんけど』

    私は男に聞いた。

    『藤本 藍、お前は死んだんだ。霊魂は初七日までしかこの世にいることができない。すなわち消えてしまうということだ。そして俺はこの世とあの世を繋ぐ境界の番人だ』

    2006-05-25 19:37:00
  • 13:

    AI

    『はい?なんのネタよ』

    私は笑いが止まらなかった。だいたい私が死んでるわけない。みんなで私をハメようとして芝居してるんだ。

    『どっちでもいいが時間はあと一週間。タイムリミットまで168時間だ。なにかあれば俺を呼べ。「レン」と呼べばすぐにくる』

    2006-05-25 19:42:00
  • 14:

    AI

    『レン…?』

    私が聞き返した時にはもう男の姿はなかった。一体なに?168時間ってどういうこと?

    『なぁ慎之助ー今めっちゃ変なやつおったやん?あれって誰なん』

    2006-05-25 19:43:00
  • 15:

    AI

    そう言って慎ちゃんの肩に触れようとした時、私は一瞬息が止まった。
    な…んで…?

    私の手は慎之助に触れることができなかった。正確に言うならば体全体に色はあるのに透明人間のようになっていた。
    ようやく気付いた。おかしいのは私のほう?

    2006-05-25 19:48:00
  • 16:

    AI

    夢?これって夢…なんかな?急に怖くなった。

    立ち上がって歩いてみても誰も私を見ない。みんなまるで私がいないかのように私を無視する。

    お父さんもお母さんもお兄ちゃんも慎ちゃんも。…怖くなった。だってもう一人の私がそこに寝ているんだから。

    2006-05-25 19:53:00
  • 17:

    名無しさん

    2006-05-25 19:53:00
  • 18:

    名無しさん

    おもろそう?

    2006-05-25 20:37:00
  • 19:

    ゆき?

    めちャくちャ楽しそう??頑張ッて?!

    2006-05-25 22:45:00
  • 20:

    AI

    早速カキコミありがとう?頑張って書いていきます?

    2006-05-25 23:00:00
  • 21:

    AI

    『慎ちゃん…お母さん!お父さん!お兄!』

    私は大声で叫んだ。でもいくら名前を呼んでも誰も返事をしてくれず見向きもしてくれない。

    私…もしかしてほんとに死んでしまったん?ちょっと待ってよ…なんで…

    2006-05-25 23:02:00
  • 22:

    AI

    確か…あっ!そうや。私は慎之助の家から帰っててんやんな?
    それからどうしたんやったっけ?

    なぜかそこからの記憶がなかった。気付けばここにいてみんなが泣いていた。一体なにが起こったん?

    2006-05-25 23:05:00
  • 23:

    AI

    『藍…っ…ごめんな…俺が…ちゃんと送ってたらこんなことにはならんかったのに…ごめ…っ…』

    慎ちゃんはそこにいるもう一人の私の手を握りながら何度もそう言い続けていた。

    考えてみれば慎之助の泣いてる姿を見たのは初めてだった。

    2006-05-25 23:08:00
  • 24:

    AI

    慎之助とは付き合って二年と一ヶ月だった。慎之助は私より二つ年上の24歳で、どこにでもいそうな今風の男。
    私が19歳の頃から付き合っていた。
    私の親とも家族ぐるみの付き合いだったし、お兄ちゃんとは同じ年齢なせいかすごく仲がよかった。

    2006-05-25 23:12:00
  • 25:

    AI

    慎ちゃんとは花火大会で出会った。いわゆるナンパみたいなようなもので。

    当時慎ちゃんは21歳。今よりもずーっとチャラチャラしてた。その日は友達の手伝いでテキ屋を手伝いに来ていた。

    『ドラえもんのベビーカステラひとつください』

    2006-05-25 23:18:00
  • 26:

    AI

    私がそう言った時、じっと私の顔を見て15秒近く慎ちゃんは黙ってた。

    なんなんこの人?売る気ないん?不思議な感じだった。

    『あのぉ聞いてます?』

    2006-05-25 23:21:00
  • 27:

    AI

    『俺今ビビッときた』

    『はい?』

    なんなんこの人って思った。変な人やなぁって。慎ちゃんは初めて会った時からぶっ飛びキャラだった。

    2006-05-25 23:24:00
  • 28:

    AI

    『運命感じた、マジで。僕と付き合って下さい』

    そう言って慎ちゃんはテキ屋の中から出てきて、私の目の前まできた。私は状況が理解できず、放心状態だった。

    『藍!大丈夫?』

    2006-05-25 23:29:00
  • 29:

    AI

    そう言って私の背中をたたいたのは歩実だった。

    『あっ…うん』

    『マジで!?付き合ってくれんの!?』私の「うん」とゆう言葉を勘違いしたのかやたらと喜ぶテキ屋の男がそこにいた。

    2006-05-25 23:32:00
  • 30:

    AI

    『いえ…違うんです』

    『直人ー!俺ちょっと今日もう無理!お前一人で頼むわ』

    私の言葉に耳を貸さず、慎ちゃんは勝手に鉢巻きを取って店番をやめだした。するともう一人の男の人が、ひょっこり顔を出した。

    2006-05-25 23:35:00
  • 31:

    AI

    『慎!お前なぁ…勝手に店番放棄すん』

    『あっ!直くん』

    ひょっこり顔を出した人が慎ちゃんに何かを言おうとした時、隣にいた歩実がその人を見てそう言った。

    2006-05-25 23:38:00
  • 32:

    AI

    『あー!歩実やんけお前何してんねん久しぶりやなぁ元気か?』

    『直くんこそ元気やった?今日この子と花火見に来ててん。んでベビーカステラ買おうと思ってここきたらこの人が藍のことナンパしてさぁ(笑)ビビッときたとか言ってんねんって』

    2006-05-25 23:41:00
  • 33:

    AI

    『マジで?慎お前ナンパばっかせんとちゃんとマジメにカステラ焼けやぁ。ごめんなぁほんまこいつアホやから。こっから好きなん持っていき。金はいらんから』

    その人がそう言うと『ラッキー♪』と言って歩実が一番大きい袋のベビーカステラを取った。

    2006-05-25 23:46:00
  • 34:

    AI

    『なぁ歩実、どうゆう知り合いなん?』

    『ん?知り合いとかじゃないで。前にコンパした時に会ったことあるだけ』

    変な繋がりだなぁと思った。私ならコンパで一回会っただけの相手のことなんてすぐ忘れてしまうのに。

    2006-05-25 23:51:00
  • 35:

    AI

    『俺、桜井慎之助。名前…教えてもらっていい?』

    私と歩実の間に割り込んできて慎ちゃんは私にそう言った。

    『藍ぃゆっくり喋っといて。歩実ちょっと中手伝うわ。直くん!入ってもいい?』『えーでー』

    2006-05-25 23:55:00
  • 36:

    AI

    予想外の展開だった。でもピンときた。歩実もしかしてこの人のことやったんかな?

    前にコンパに行った話は聞いたことがあった。その時に一番いいと思った人がいたけど、番号を聞かれなかったから渋々そのまま帰ってきたと。

    2006-05-25 23:57:00
  • 37:

    AI

    『なぁ名前なんてゆうん?俺ほんまにさっきビビッときてん。マジやで?なんか運命ってほんまに感じるもんやねんなぁって分かった』

    あまりに必死こいて話し続ける姿を見て私は呆れて笑ってしまった。

    2006-05-26 00:00:00
  • 38:

    AI

    『藤本 藍。19歳O型の獅子座。これでいい?』

    『あ…ハイ!』

    私の言葉に元気よくそう返事をした慎ちゃんはめちゃくちゃニコニコしながら私をじっと見てた。

    2006-05-26 00:09:00
  • 39:

    AI

    ドキッ…

    私もふと何かを感じた。あれがビビッと運命を感じた瞬間だったのかは分からない。でも何故か私は、この人を好きになるんだろうなぁと直感した。

    根拠はないけどなんとなく…好きになるような気がした。

    2006-05-26 00:13:00
  • 40:

    AI

    ドカーンドカーンと夜空に鳴り響く花火の音。空一面に綺麗な花が咲いていた。キレー…

    慎ちゃんに初めて会った花火大会の日、私の心の中にも花が咲き始めていた。恋とゆう名の小さな花が…。

    2006-05-26 00:18:00
  • 41:

    AI

    出会いはナンパ。よくある話。でもありふれた日常の中で人と人とが出会って話をすることって凄いことだと思った。

    それまでお互いを知らなかった者どうしが、出会ってしまえば普通になってて。出会ったことが本当は奇跡みたいなものなのに。

    2006-05-26 00:25:00
  • 42:

    AI

    出会いなんてどんな形であれ出会いなんだよ。自分が生まれた時から出会う運命にある。

    仲のいい友達や、大切な恋人、気の合う仕事仲間や友達の友達…とか。

    どんな人も自分に出会う運命で、初めから決まってたことなんだ。

    2006-05-26 00:29:00
  • 43:

    名無しさん

    2006-05-26 00:29:00
  • 44:

    AI

    慎ちゃんとの出会いもそうなんだ。今なら分かるよ…。私は出会う運命だったんだ。

    前世や来世のことなんて私には何にも分からないけど、この世に生まれてきたのは慎ちゃんに会うためだったように思った。

    生きていても死んでしまっても、私の一番は慎之助だけだった…。

    2006-05-26 00:35:00
  • 45:

    AI

    『やっぱ藍ちゃんめっちゃ可愛い!浴衣』

    『浴衣が!?藍が可愛いんやろ!』

    こんなノリ突っ込みをしたのは花火大会の日から四日後の別のお祭りの時だった。私と慎ちゃんは結局あの日に付き合った。私は軽いわけじゃない。

    2006-05-26 00:47:00
  • 46:

    AI

    でも何故だかオッケーしてしまってた。自分でも気付かないうちに慎ちゃんに惹かれてたからだと思う。

    『はいはい。せやな。藍が可愛いって』

    『なんなんそれ(笑)めっちゃ適当やん』

    2006-05-26 00:51:00
  • 47:

    AI

    『適当ちゃうわ。藍めっちゃ好きやで』

    そう言って慎ちゃんはニッと笑った。この顔を見ると弱くなる。見てるだけで幸せな気持ちになる。

    慎之助の笑顔は私の元気のみなもとだった。大事な大事な大好きな人。私だけの大切な人。

    2006-05-26 00:55:00
  • 48:

    AI

    『なんなんこれ。どうゆうこと?有紀って誰なんよ!』

    『友達の女やって。いちいちうるさいな』

    付き合って五ヶ月の頃、慎ちゃんの悪いクセを初めて知った。女好きってことだった。

    2006-05-26 01:01:00
  • 49:

    AI

    慎ちゃんが寝ていた時に携帯が鳴った。メールを受信していたからちょっと見てみると、私は開いた口がふさがらなかった。

    昨日はありがとう?有紀めっちゃ楽しかった?また遊ぼうね?

    見知らぬ女からの一件のメールだった。

    2006-05-26 01:05:00
  • 50:

    AI

    『ほんまに友達の女なん?』

    『そうやってゆうてるやんさっきから』

    嘘をつき続ける慎之助にむかついた私は、その場でその有紀という女に電話をかけた。

    2006-05-26 01:07:00
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