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☆ホスト体験談☆2

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  • 1:

    美香

    完結させます。

    2006-02-24 11:24:00
  • 731:

    美香

    4人のホストが集まってきたのはみんな、単なる好奇心だろう。
    物珍しげに私たちの会話を聞いていた。
    しばらくして、私が電話をしていたあの従業員が来た。
    「ビックリしたわぁ。どんな組み合わせかと思った。美香ごめんな。もうこいつか全部聞いたんやんな?」『うん…』
    「俺も辞めてほしくなかったけど、やりたいことがあるんやって」

    2012-02-14 00:58:00
  • 732:

    美香

    『うん…』
    「あいつは美香のことは最後まで悩んでたよ。どういう風に終わらせたらいいかわからんって…。俺らから見ても美香は他の客とは違ってたし。1番晃司のこと好きな子ってずっと思ってたからさ…」
    「そうやわ。美香ちゃんが1番かわいそう。私みたいにホスト慣れしてホスト遊びしまくってる子に色かけるならまだしも、ホストのこと全然知らん子に色かけて騙すなんて…。こんなに純粋に想い続ける子を騙すのは最低やで?色かけるにしても相手選ばなアカンわ」
    話題はどんどん深くなっていき、私と晃司が出会ってから今日までの真相も知ることになった。
    そんな話を私たちにしてくるということは、もう本当に晃司は夜の世界から一切あしをあらうということ。復帰もありえない。

    2012-02-14 01:04:00
  • 733:

    美香

    それはつまり、私と晃司が今後関わることはないことを意味する。
    私は抑えきれない寂しさを抱えながら現実を受け止めた。
    私と出会った頃、晃司には本カノがいた。
    これが桃香が言っていた彼女で、次第に彼女と半同棲。
    でも私と出会って一年が経つ頃に破局。

    2012-02-14 01:13:00
  • 734:

    美香

    そのあとまた本カノができて、一旦寮に入ったものの、すぐに本カノの家で同棲開始。
    そして破局して再び寮に戻った。
    桃香が言っていたことと掲示板にかいてあったことはほぼ事実だった。
    しかも晃司は基本色営で、何人も色カノがいて私以外とは枕もしていたらしい。その日はラストまで晃司の思い出話を続けて、チェック時に未収を払おうとした。
    『私6万未収残ってんねん。とっくに晃司がかぶってるやろうけどまぁでももう店に払うしかないし』

    2012-02-14 01:35:00
  • 735:

    美香

    「これはもういいやろ。もう晃司も回収する気ないやろ。自分で連絡せーへんっていうのはそういうことやし」
    『そう…払わんでいいんなら払わん(笑)』
    それを聞いていたエースが会話に入ってきた。
    「美香ちゃん未収あったんや!?じゃあ絶対晃司から連絡くると思うで。あいつ金がからんだら腹黒いから。あと一回は絶対会えるわ」
    『いや、さすがにもうそれはないやろ…』

    2012-02-14 01:39:00
  • 736:

    美香

    こうして人と会って気が紛れるのはほんの数時間だけで、家に帰るとまた一人で泣き続ける。
    まだまだ晃司がいない人生を生きていく覚悟なんてできなくて、現実を受け止めきれない。
    これからの人生設計なんて当然たてられず、かといって風俗の仕事に行くことなんてできるはずもなく…
    それ以降、私はお金が尽きるまでお店に通い続けた。お店に行けば、数時間だけでも気が紛れる。
    遊ぶ友達もいない今の私にとっては唯一のよりどころ。

    2012-02-14 01:44:00
  • 737:

    美香

    それに、確実にまだ晃司と繋がっている従業員と関わることで、間接的に私も晃司と繋がっている錯覚に陥れる。
    全く前に進むことができない私はホストの世界から抜け出せずにいた。
    そんなある日、従業員からの電話。
    『はい』
    「おはよう」

    2012-02-14 01:46:00
  • 738:

    美香

    『おはよ』
    「晃司から連絡があって、今週の土曜日に荷物の整理しに帰ってくるんやって。で、美香に会ってもいいって言ってるけど…どうする?会うか会わへんかは美香が決めていいって。それを聞いといてって頼まれた」『私に会ってもいいって?なにその上目線。しかも今さら』
    「やんな。今さらやんな。断っとくわ」
    『ちょっと待って!会いたくないわけでもない…かな…。でも最後の思い出なんかできてしまったら、余計辛くなりそうで…迷う。ていうか、やっぱり未収回収のためやんな?』
    「未収のことはなんにも言ってなかったで」

    2012-02-14 01:52:00
  • 739:

    美香

    『それにもよるしなぁ…。未収回収のためなんか、ちゃんと自分の口で説明する気になったんか…。それが1番大事なことやし』
    「それは俺にはわからんけど…俺は会わん方がいいと思うで。会ったら美香は絶対また病む。未収はもういいやん」
    『うーん…。ギリギリまで考えたい。そう言ってたって言っておいて…』
    「わかった」
    本当に今さらだ。

    2012-02-14 01:58:00
  • 740:

    美香

    どんな顔して会うつもりなわけ?
    なんでラストイベントという1番大事な時にあんなことしといて、今頃私と関わろうとするわけ?
    ってムカついたところで、晃司にそう言われたらキッパリ断ることなんかできない…。
    こんなモヤモヤしたまま終わってしまうなんて…って考えると、最後に…って思わなくもない。
    結論はでないままその日を迎えた。

    2012-02-14 02:00:00
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