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やっぱりあんたはすごいからっ
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1:
奈々
この世に生をうけてから23年
大嫌いだったあなたは随分年をとりました。
決してあなたの目につかないここで、あなたを前にしては言えない言葉を綴ります。2008-04-10 04:01:00 -
251:
奈々
あなたは顔をしかめながら煙を一度はくと一言だけ言い残して部屋を去りました。「怒りってゆーのは不思議やけどその時だけやぁ…パッと湧いて知らん間に冷めてる…。冷めへん怒りが存在したら…そん時は刺し合い殺し合いの世界やぁ。でもなぁ、思い出とか情ってのはなぁ…厄介やけど中々冷めてくれへんからなぁ〜。」…と。
2008-07-10 03:25:00 -
252:
奈々
あれから何日が過ぎました。美香の母親がお金をもってやってきましたがあなたはそれを追い返しました。「これは美香の手から奈々が受け取るもんやから」…そう言って。
私は迷っていました。美香の話を受け止めてあげるかあげないかを…。美香は嘘をつくかもしれない…それでも聞いてあげるのか?そんな事を考え迷っていました。でも…あなたから一つの話を聞いて私は心に決めました。2008-07-10 03:31:00 -
253:
奈々
今でも思い出せば鮮明に蘇る、あなたのあの時の話…初めてあなたからお父さんの事を聞いた話…DV癖があった父の話。
「そんなんな、オカンはそうやって美香の事許せっポイ事言うけどさぁ!じゃぁ、オカン、お父の事許してんの?殴られたりしててんやろ?私ちっちゃかったから知らんけど…昔オバァがお父の事最低な奴ってよぅ言ってた」そう言った私の質問にあなたはちょっと恥ずかしそうにして言った。2008-07-10 03:40:00 -
254:
奈々
「許したか?…なぁ。どうやろ?分からんわぁ〜殴られてた事思い出したら腹立ってしゃーなかったけど、なんでやろなぁ?今は何かそんなん思い出されへんねん。たまに奈々が笑ってる顔見た時オッサンの顔思い出すけど、あんたみたいに大口開けて笑ってるオッサンしか思い出されへん。嫌ぁ〜な事いっぱいあったハズやのになぁ〜。」…って。初めてみるような女の子なあなたに私は少し見とれてた。キモイけど何か可愛くて、キモ可愛なあなたに見とれてた。顔しらんけど、あなたの目線の先には笑ってるオッサンがおるような気がして。
2008-07-10 03:48:00 -
255:
奈々
あなたがこと時の私に教えてくれた事。
怒りってゆう一時の感情に負けない、自分のハッキリした気持ちの大切さ。それを貫き通す事の難しさ。そして本当の思いやり…。「今しか出来ひん事やから…」あなたはよく言ってたけど、今ならその意味が少し分かります。大人になればなるほど捨て身になれない。…そういう事でしょ?…2008-07-10 03:57:00 -
256:
奈々
その後、私は美香の話を聞きました。彼女にも色々あったらしく、例のホストくんに恐喝されていたそぅです。実際、美香や美香の周りの子達からの被害届でホスト君は捕まりました。何をネタに恐喝されていたのかは、未だに私は知りません。「それは…どうしても言えない」美香の譲れない意見だからです。美香を許すのには凄い時間がかかりましたが、今はよく隣で爆笑しています。そして私を支えてくれています。私は許した自分を悔やまないし、逆に今は凄いなぁと思えます。
2008-07-10 04:05:00 -
257:
奈々
…十代にはまだまだ色々ありました。19になり哲治と同棲も始めたりしました。実家を出る際、「でていったら二度と帰ってくんな!」あなたにそうキツく言われましたが、哲治とケンカする度に実家へ帰る私。「お前なんしにおんねん!」…と。仕事が終わり帰ってきた、あなたにすがりつき散々愚痴をこぼしました。あなたは昔の様にヘルメットを被ったまんま晩御飯の支度に入ります。「なぁーっ!ちゃんと聞いてーやっ!ってかメット脱げやぁ〜。本間あのアホ哲なぁ!」付きまとい話を続ける私をあなたはよく怒鳴ったものです…「じゃかましいっ!しっょーもない話!ゴチャゴチャゴチャゴチャ!はよ帰れーっ」って中学の時の様に…。
2008-07-10 04:16:00 -
258:
奈々
成人式は凄く嬉しかった。式の3日前にあなたに呼ばれて実家に帰ると、ドンっ!と掛けられた振り袖着物。あなたが昔袖を通した物です。古い物でしたが、凄く凄く嬉しかった。ケチなあなたからのサプライズだったから。式当日にあなたに着せてもらってる時、あなたは鼻をグズグズいわせていました。「…泣いてんの?」私が聞くとムキになった様子で「泣いてないわっ!ブタクサや!ブタクサ!か・ふ・ん・し・ょ・うです!」…って。「あっそ」って私も返したけど…私も凄く泣きそうになってたから…あんまり突っ込まれへんかった。
2008-07-10 04:30:00 -
259:
奈々
「あっ!今日、写真屋に予約入れてるから!二時に滝口の写真屋きてな!一緒に写んねんからコマシな服着てきてなー!」私はそう言って式に出掛けた。会場には久しぶりに会う連れに感動しながら林家ペー、パー並みに写真を撮った。
2008-07-10 04:35:00 -
260:
奈々
ある程度気も済み…滝口写真屋へ行くと、まだあなたは来てない様子…。「おっそいなぁ…」イライラしだした時、ブゥーンブゥーンって聞き慣れた原付のエンジン音…。とピーっピーっと笛の音。目を凝らし音の方を見ると、あなたの走る原付の後ろをチャリポリが追いかけて来ていました。よく見るとあなたは大好きなヘルメットをかぶっていませんでした。
2008-07-10 04:40:00