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やっぱりあんたはすごいからっ
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1:
奈々
この世に生をうけてから23年
大嫌いだったあなたは随分年をとりました。
決してあなたの目につかないここで、あなたを前にしては言えない言葉を綴ります。2008-04-10 04:01:00 -
111:
奈々
そんな生活を送っていたある日の事でした。スナックのバイトが終わり一時過ぎに自宅へ帰った私。あなたに気付かれないようにソーっと家の鍵をあけていると「奈々!」…名前を呼ばれ振り返るとそこには美香が立っていました。美香と会うのはあの件以来の事でした。私は「今更なんやねん」と言うように美香を見ます。
「…奈々…ほんまごめん…助けてほしい…」美香は小さく呟くように言いました。2008-04-24 15:39:00 -
112:
奈々
無視しようと思いましたが変な情が働き私は彼女をホッておく事ができませんでした。
「……。入ったら?」…そう言って家の扉をあけ言いました。2008-04-24 15:41:00 -
113:
奈々
兄が出て行った後に私が移った三階の小さな部屋に美香を連れ込みました。もちろんあなたには秘密です。
シュボ…。タバコに火をつけ一気に肺へと送りこみました。お互い何も話ません…。美香は私が喋りだすのを待っているようにも見えました。
「……ごめん。私バイトバイトでむっちゃ疲れてんねん。用事ないんやったらサッサと帰って」…と私はキツく言いました。2008-04-24 15:47:00 -
114:
奈々
……ウッ。美香が軽いオエツをあげたので私はとっさにゴミ箱を彼女の前にさしだしました。
「…奈々本間ごめん…。今更あんたに甘えるとか本間ないよな…私…奈々が捕まった時、私亮介に全部本間の事聞いてん…あんたの事信じられへんかった自分がめっちゃ嫌やった…。私自分の事ばっかりで…」…と。美香は呟き泣き出しました。そんな美香を何も言わずにただ見ている私…。きっと彼女はそんな事を言いにきた訳ではない…とおおよその事を考えながら…。2008-04-24 15:57:00 -
115:
奈々
「それやったら…。手紙とか書けたんじゃないの?本気で詫びる気持ちあったんやったらさー。私がパクられとったん知っててんから。そやろ?」…と言う私に美香はウンウン…と頷くばかり…。「で?別にそんなん言いに来たんじゃないやろ?何か頼みもんでもあんのちゃうん?」…と言った私に美香は頷く事もやめ涙をいっぱい溜めた目で見つめてきました。
2008-04-24 16:04:00 -
116:
奈々
「私…妊娠してんねん…」…と。私は正直ビックリしました。私と美香のモットーは「貞操守ろう」というのが唯一のキャッチフレーズ。もちろんこの当時の私も処女でした。「亮介の子供?」…私が訪ねると美香は首を横に振り「○○のボーイズBARの男やねん。」…と小さく答えました。
「どないするん?下ろすん?産むの?」私が聞くと美香は「産みたい…」とだけ答えました。2008-04-24 16:12:00 -
117:
奈々
それからしばらく美香の話を聞いていました。何やら親に相談した所、大反対をされ、家を飛び出したとか…。
「家しばらく泊めて…」…と美香は言いました。ですがまだ私の中に引っ掛かる物がありました。「ごめんやけど…ウチはあかんわ…。あんたもウチのババアの性格分かってるやろ?…それに…」私が言いかけたその時、美香はいきなり立ち上がりテーブルに置いてあったハサミを手に取ると「もういい!じゃ私ここで死ぬ!この子とここで死ぬわっ!奈々も誰も分かってくれへん!もういい!」…そう言って。私は必死に彼女をなだめました。「分かった!分かった!ババアには私から何とか言うから!ちょっと落ち着き!」…とそう言って…。2008-04-24 16:21:00 -
118:
奈々
正直…迷惑な話です。都合のいい話です。ですが昔の事を思い出し、同じ女と思えば可哀想で仕方ありませんでした。私は美香を落ち着かせベッドに寝かせると自分は死んだおばあちゃんが使っていた部屋で眠る事にしました。
2008-04-24 16:24:00 -
119:
奈々
「こらっ!奈々!起きろ!」パシッと何かでオデコを叩かれ目が覚めました。目をあけるとあなたがスリッパ片手に私を覗きこんでいました。「あんたの部屋におんの誰やのっ!」…と寝癖満開で訪ねるあなたに寝ぼけながら「美香」と名前を挙げました。「あんたらケンカしてたんちゃうね!何であの子が家いてんの!理由はっ!?家出か!?」…と。あなたの質問攻めで私はスッカリ目が覚めてしまいました。
2008-04-24 16:30:00 -
120:
奈々
「しばらく家泊める事なったから…」トーストをトースターに放り込みあなたに言いました。「なんでやの!あの子家あるやろ!親心配するから帰らし!」…と、当然な理由をあなたは上げてきました。「何かその親といろいろあるみたい…可哀想やで。理由聞いてみ?」私が言うとあなたは首を横に振りながら「アカンアカンアカンアカン…」と連呼していました。「なんでやねん!理由聞きたいんやろ?自分で聞いたらええやん。私は可哀想すぎてよう言われへんわ」…と私が言うとあなたは何も言わずにヘルメットをかぶりました。そして仕事に出掛ける際に「私が帰ってくるまでにちゃんと家に帰らせときや!じゃないと…お前も一緒に放り出すから!」…と鬼のような顔をして言いました。
2008-04-24 16:44:00