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∞午前3時の運転手∞

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  • 1:


    『30円お返しです。ありがとうございましたー。』

    ──パタンッッ・・・

    2006-03-04 14:46:00
  • 380:

    携帯を片手にした雄也が振り返った。
    『あの・・・・!!もう終わりにしたらどうですか!!』

    ついに振り返ったウニの、その声は可笑しい位に裏返っていて雄也はキョトンと立っている。
    「ウニさん・・?え?何言ってんすか」

    2006-04-24 14:40:00
  • 381:

    後ろで窓が開く小さな音が聞こえる。
    『俺は、俺には雄也さんの気持ちがわかる気がします。でも!!シイナさんの気持ちも!!嫌程わかるんです!!』
    握った拳は爪が刺さって痛む。ウニは今、やっと向き合っていた。昔の自分に、あの時の彼女に。

    2006-04-24 14:43:00
  • 382:

    「はッ?何言ってんすか。」
    眉にシワを寄せた雄也が携帯をスーツに仕舞う。
    『わかりません!!!』
    ウニ、叫ぶ。
    「はぁ!!?こっちが意味わかりませんヶド」

    2006-04-24 14:46:00
  • 383:

    『わかりませんが!!もう終わりだと思います!!』
    頭がこんがらがり、ただ叫ぶウニ。
    「だから、関係ナィって言ってんでしょ!!!」
    『あるんです!!俺、俺は!!』

    2006-04-24 14:48:00
  • 384:





    .

    2006-04-24 14:49:00
  • 385:





    2006-04-24 14:50:00
  • 386:





    .

    2006-04-24 14:50:00
  • 387:


    『210円お返しです。ありがとうございました』

    キィ─────!!パタン!!

    2006-04-24 14:52:00
  • 388:

    季節は秋も深まった頃。
    相変わらずウニはタクシーを転がしていた。
    あの一騒動から、季節が変わった秋。
    変わった事と言えば、ウニのタクシーは朝日を浴びるようになった。
    毎日、朝から夕方まで、ウニはタクシーを転がしていた。

    2006-04-24 14:55:00
  • 389:

    涼やかで軽い足取りの風と共に、ウニはタクシーを走らせていた。
    『あ。』
    キキ──────ッ!!
    キィ──パタン・・・
    『ご利用、ありがとうございます。どちらまででしょう』

    2006-04-24 14:58:00
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