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∞午前3時の運転手∞

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  • 1:


    『30円お返しです。ありがとうございましたー。』

    ──パタンッッ・・・

    2006-03-04 14:46:00
  • 350:

    名無しさん

    てか書かんのやったら削除以来だしたら?

    2006-04-21 11:30:00
  • 351:

    >>331

    『…運転手さん?』
    エヘヘチャンがシワにまみれたお金を差しだし、口を開く。

    2006-04-21 13:24:00
  • 352:

    「あ、はい?」
    いきなりのエヘヘチャンの低いトーンの声に些かびっくりしたウニはお金を受け取り、
    エヘヘチャンを見上げる。
    『あたし…』

    2006-04-21 13:28:00
  • 353:

    生唾が彼女の喉を這う音だけが車内に漂う。

    『あたし…大阪来て何してたんだろ…。この街は、あたしみたいな田舎者には大きすぎたみたいです。』

    「・・・・・・・。」

    2006-04-21 13:31:00
  • 354:

    エヘヘチャンのその表情には、笑みはなく、かといって泣く訳でもなく、
    【疲れた】と言う感情のみが漂っていた。
    『はは。じゃ。』
    ───夏だと言うのに少し冷たい、じっとりとした風に罷れた彼女は去って行く。

    2006-04-21 13:34:00
  • 355:

    静かになった車内から見える
    エヘヘチャンの背中は段々と小さくなり、ウニはため息をつくのも忘れ黙っている。
    気がつくと空からはポツポツと水滴が落ちて来始めていた。

    2006-04-21 13:38:00
  • 356:


    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━タクシーは夜中を栄えさせる街をさ迷っていた。

    雨はしだいに強まり、勤務時間は終わりに近付き、ウニはハンドルをきりながらエヘヘチャンの事を思い出していた。

    2006-04-21 13:42:00
  • 357:


    その時。

    ・・キキ─────ッッ!!!
    .

    2006-04-21 13:43:00
  • 358:

    突如、飛び出して来た人影に焦ってブレーキを踏む。

    ?#Д♯){ヒイタ!?

    ・・・ガチャガチャッッ!!バタン!!

    2006-04-21 13:46:00
  • 359:

    『すすすいません!!大丈夫ですか!!?』
    ━━黙って座り込む人影に駆け寄るウニ。
    ・・・返事が、ない。

    『?(ΦДΦ。)だだだ大丈夫ですかッッ!!』

    2006-04-21 13:48:00
  • 360:

    「・・・いッッ!!シイナ!!」
    威勢のいい後ろから声がして、ウニは振り返る。

    ・・・?(゚◇゚。)!!
    「って!!ウニさん!!?」

    2006-04-21 13:50:00
  • 361:


    『‥雄也さん・・・』

    呟いたウニの目の前に駆け寄ったのは、雄也。
    振り返り、座り込む人に目をやるとその女性は、シイナ。

    2006-04-21 13:52:00
  • 362:


    ウニは有る事に気がつく。
    座り込んだまま動かないシイナは、静かに静かに

    泣いていた。

    2006-04-21 13:54:00
  • 363:


    >>355-366

    ?皆様、いろいろなご意見ありがとうございます??考えた結果、この?お話は完結させる事にしました。様々なご意見の中で決めた結果なので、気長に暇つぶしに読んでいただきます事よろしくお願いいたします。感想スレにもまた行きます??ありがとうございました?

    2006-04-21 13:57:00
  • 364:

    名無しさん

    だから2つ同時に書くのやめーやゆーたんやん!んまぁまた書く気になったら頑張ってや。

    2006-04-23 10:27:00
  • 365:

    >>368 何様?

    2006-04-23 12:59:00
  • 366:

    名無しさん

    読者やん。最初に2個同時に書くんやめときゆわれてそれでも余裕な返事してたくせにすぐいきづまってたからちゃうん?

    2006-04-23 22:27:00
  • 367:

    名無しさん

    文句とカちャうけど。。何しにふたつ書く必要があるン?ひと⊃完結されるまで頑張ってほ∪カッた。ひと⊃書くのにいきずまって両方書けるわけなL|やン!結局こッちほッたらか∪や∪・・

    2006-04-23 22:32:00
  • 368:

    名無しさん

    は?書いてはるやん。好きにさせたれや

    2006-04-23 22:33:00
  • 369:

    そうそう?お豆チァの自由やし??頑張ってなぁ?

    2006-04-23 22:38:00
  • 370:

    名無しさん

    2006-04-24 06:08:00
  • 371:

    名無しさん

    372みたいにすぐ食いついてくる奴がおるから荒れると思われ

    2006-04-24 07:42:00
  • 372:

    「シイナ、大丈…」
    『やめて!!触らんとって!!』
    ──ウニの目の前で雄也とシイナが重い空気を纏っている。
    「まじで何なん!?最近のシイナ意味わからんねんヶド」
    ほんのりとアルコールが雄也から香っている。

    2006-04-24 14:18:00
  • 373:

    『わからんならわからんでィィ。とにかくどっか行って』
    小さな子供が不貞腐れるように下を向いたままシイナが言い放つと
    「まじ何なん!!?」
    雄也が声をあらげる。

    2006-04-24 14:20:00
  • 374:

    『ゆゆゆ雄也さん、おお落ち着いて・・・』
    ───何とか空気を換気しようと頑張るウニ。
    「ウニさんは黙ってて下さい。関係ナィでしょ」
    見た事の無い雄也の鋭い眼光に黙り込むウニ。
    役に立ってナィぞ。´∀`)ノ

    2006-04-24 14:24:00
  • 375:

    『すいません・・・』
    しょげるウニ。
    「なぁシイ…」
    雄也の声が響く頃
    『帰る。乗せてってょ運転手さん』

    2006-04-24 14:26:00
  • 376:

    スクッと立ち上がると、長い茶毛がふわりと揺れる。
    「おいシイナ!!」
    『どいて。』

    ━━ガチャ!!・・・バタン・・

    2006-04-24 14:27:00
  • 377:

    ドアが閉まると、雄也の目先に写るシイナは車内で窓にもたれている。
    「っハァ・・・ウニさん、すいません。」
    雄也が言う。
    『え゛!!?いえいえ滅相もごごございません?(ΦДΦ。)』
    またドモるウニ。

    2006-04-24 14:30:00
  • 378:

    「あいつ、家まで運んだってくれますか」
    溜め息のような声で雄也がつぶやく。
    『あ、はい。畏まりました』
    帽子をキュッとにぎりしめるとウニは一礼をしてドアに手をかけた。

    2006-04-24 14:35:00
  • 379:

    手をかけて目に留まったのはシイナだった。
    俯いて、まだ泣いていた。
    ──キュッ・・・!!
    『雄也さん!!』
    ついにウニは振り向いた。

    2006-04-24 14:37:00
  • 380:

    携帯を片手にした雄也が振り返った。
    『あの・・・・!!もう終わりにしたらどうですか!!』

    ついに振り返ったウニの、その声は可笑しい位に裏返っていて雄也はキョトンと立っている。
    「ウニさん・・?え?何言ってんすか」

    2006-04-24 14:40:00
  • 381:

    後ろで窓が開く小さな音が聞こえる。
    『俺は、俺には雄也さんの気持ちがわかる気がします。でも!!シイナさんの気持ちも!!嫌程わかるんです!!』
    握った拳は爪が刺さって痛む。ウニは今、やっと向き合っていた。昔の自分に、あの時の彼女に。

    2006-04-24 14:43:00
  • 382:

    「はッ?何言ってんすか。」
    眉にシワを寄せた雄也が携帯をスーツに仕舞う。
    『わかりません!!!』
    ウニ、叫ぶ。
    「はぁ!!?こっちが意味わかりませんヶド」

    2006-04-24 14:46:00
  • 383:

    『わかりませんが!!もう終わりだと思います!!』
    頭がこんがらがり、ただ叫ぶウニ。
    「だから、関係ナィって言ってんでしょ!!!」
    『あるんです!!俺、俺は!!』

    2006-04-24 14:48:00
  • 384:





    .

    2006-04-24 14:49:00
  • 385:





    2006-04-24 14:50:00
  • 386:





    .

    2006-04-24 14:50:00
  • 387:


    『210円お返しです。ありがとうございました』

    キィ─────!!パタン!!

    2006-04-24 14:52:00
  • 388:

    季節は秋も深まった頃。
    相変わらずウニはタクシーを転がしていた。
    あの一騒動から、季節が変わった秋。
    変わった事と言えば、ウニのタクシーは朝日を浴びるようになった。
    毎日、朝から夕方まで、ウニはタクシーを転がしていた。

    2006-04-24 14:55:00
  • 389:

    涼やかで軽い足取りの風と共に、ウニはタクシーを走らせていた。
    『あ。』
    キキ──────ッ!!
    キィ──パタン・・・
    『ご利用、ありがとうございます。どちらまででしょう』

    2006-04-24 14:58:00
  • 390:

    一人の女性が乗車。
    「あ、えっと新大阪までお願いします」
    物腰の軟らかい女性。
    ウニはミラーに写る彼女に目を疑う。

    2006-04-24 15:00:00
  • 391:

    『はい。だいぶ涼しくなりましたね。』
    車内に漂った風は冷たく軽やかに香る。
    「ふふッ。あー緊張するなぁ。運転手さん、あたしね?」
    人懐っこい仕草は変わっていない。ウニは耳を傾ける。
    『今から旦那さんになる人の実家に行くんです』

    2006-04-24 15:07:00
  • 392:

    「・・・・そうですか。今日はとてもいい日和ですね」
    信号が赤から青へと檻の門を開く。
    『でも緊張しちゃって!!あーヤバイヤバイ!!せっかく涼しいのに汗かいちゃう!!』
    キャラキャラと笑いながら、えくぼが懐かしい。

    2006-04-24 15:10:00
  • 393:

    『大丈夫ですよ。すごく・・・あ着きますよ』
    無情な道路は新大阪をきっちり写し出す。
    「ありがとうございます!!がんばってきますね!!」
    代金を置いた彼女から少し開いた窓の風に乗って香る匂い。
    『ありがと・・・』

    2006-04-24 15:14:00
  • 394:


    『ありがとうございました!!』
    ついに出た言葉、彼女は少しびっくりしてふふっと笑ってドアを開いた。
    携帯を片手に足を出す。

    2006-04-24 15:16:00
  • 395:

    「あ、もしもし?着いたよ新大阪。ははっ!!何言ってんの
    カオルだよ!!
    聞こえてるー・・・」

    キィ────!!パタン!!

    2006-04-24 15:18:00
  • 396:

    『ありがとう…ございました。幸せになってね。カオル。』

    ステンドグラスごしに写った彼女は凄く綺麗で
    不覚にも少し涙が出てしまったウニの顔は、凄く笑っている。

    2006-04-24 15:21:00
  • 397:

    タクシーは走り出す。
    半日仕事の締めを終え、ウニは急いでいた。
    『間に合うかなぁ。また怒られるなぁ。』
    呟いてフッと笑う。
    赤信号が小憎たらしい。逸る気持ちに拍車がかかる。

    2006-04-24 15:24:00
  • 398:

    次の瞬間目の前の横断歩道にウニはまた目が点になった。
    『あ。ははは』
    釘付けになったウニは目でソレを追う。
    ソレは、凄く微笑ましい恋人同士。
    彼女は笑っている。

    2006-04-24 15:26:00
  • 399:

    名無しさん

    話意味がわからんし?

    2006-04-24 15:29:00
  • 400:

    夏、冷たい路地の片隅で泣いていた彼女はもういなかった。
    開けた窓から漏れる恋人達の声が入り込む。

    「うそー!!ほんとに?エヘヘッうれしい。エヘヘ☆」
    .

    2006-04-24 15:29:00
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