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▽▲【罪】△▼
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1:
◆p3p.43WKXE
≪あたしは一人で平気なの。≫ それがああたしの口癖だった。2008-03-11 09:18:00 -
11:
◆p3p.43WKXE
あたしの中には、沢山の仮面があった。
夜の仕事のあたし。人付き合いをするあたし。場に応じてその仮面を使い分ける。
仮面の中のあたしは表情ひとつ変わらず、きっと相手の顔さえもみていないのに。
仮面を被ったあたしはよく笑い、よく話す。まるでスクリーンに映った赤の他人を眺めているように全て無関心で。
2008-03-11 11:36:00 -
12:
◆p3p.43WKXE
誰も気がついてもいなかった、
ううん。気がつくはずもなかったそんなあたしに
龍は気づいていくれた。嬉しさのあとに恐怖に襲われた。
≪本当のあたしを知ったらきっと嫌いになる≫
2008-03-11 11:46:00 -
13:
◆p3p.43WKXE
2008-03-11 11:53:00 -
14:
◆p3p.43WKXE
いつもの様に仕事が終わった龍が会いにきてくれる日。
死ぬほど幸せな日。電話がなる。「はーい!!」『なんか飲み物買っていくけど飲み物で何が好き??』「あ、ううん。大丈夫やで!!あるから!!」
切った後、考える。≪あたし、何が好きなんだろう。≫こういうことが何度もあった。
好きなモノだとか遊びだとか食べ物だとかいろんなことを聞いてきてくれる龍。
その度にあたしは、それすらも分からない自分に気付く。けど、そんな幻滅させるようなこといえやしない。2008-03-11 12:02:00 -
15:
◆p3p.43WKXE
ずっと仮面をかぶってしかいきこなかったあたしには
気がついた時には≪自分≫だとかいうものがまるっきりなくなっていた様に感じた。
仮面を被れば、いくらでも偽れるのに。
今まで生きてきた≪あたし≫というそのもの全てが≪偽り≫出しかなかったんだと気付いてしまったんだ。2008-03-11 12:12:00 -
16:
◆p3p.43WKXE
相手が期待しているであろう言葉をさも自分の言葉の様に放つ。
相手が望むモノをさも自分自身も望んでるかのように選択する。
相手の為なんかじゃない。
きっと、全部自分のため。2008-03-11 12:17:00 -
17:
◆p3p.43WKXE
彼方の前だからあたしはあたしでいたかったの。
あたしは、彼方を、本当に心から愛していたから。
本当に愛していたから。2008-03-11 12:43:00 -
18:
◆p3p.43WKXE
ピーんポーン!!オートロックのインターホンの音が鳴り響く。
その瞬間に映し出される映像に龍を確認すると、解除のボタンを押す。
龍がエレベーターであがってくるまでの間、あたしは待ちきれなくって玄関と部屋を行ったりきたりと何回も往復してた。
だけど、可愛くなれないあたしはドアが開いた音と同時にソファーの上に寝転んで、いまかいまかと待ちわびていたことがばれない様にして。
『いらっしゃい』じゃなくって『おかえり』ってゆうと、「ただいま」って笑顔で答えてくれる龍が本当に大好きだった。あたし、幸せだったんだよ?2008-03-11 16:10:00 -
19:
◆p3p.43WKXE
それからいつもの様に買っておいたビールを出してあげたら本当に嬉しそうににっこり笑ってくれた。
龍の笑顔をみると恥ずかしくてドキドキしちゃって。
うまく顔を合わせることが出来なかったね。
お互い夜の仕事をしていたから、会うのは大概深夜から朝方。お店も開いていないし、夜の長い2人共陽射しが大の苦手。
だからいつもあたしの部屋でまったりしてるだけだったけど、龍といるだけで心が癒されていった。それだけであたしは幸せだった。2008-03-11 16:18:00 -
20:
◆p3p.43WKXE
色んなお話をしたり、いちゃいちゃしたりしている間に龍はいつも寝てしまう。
あたしはそれが逆に嬉しかった。龍にとってここは安心できる空間だってゆう証拠の様な気がしたから。
しばらくの間龍の寝顔を観察するのが日課。笑
でもその後、いつも涙が止まらなくなったんだ。『次はあるのかな』って考えたら怖かった。会える回数はひょっとしたら限られてるんじゃないかって。
その内きっと≪飽きられる≫ 会うのが≪怖い≫2008-03-11 16:24:00