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青空と烏

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  • 1:

    碧 虎?

    君があたしの空を飛んだから、あたしは救われた。
    あの晴れた夏の日。  青い空の下で
    眩しいほど浴びる太陽が嫌いだった。

    そして 君に出会った。

    2006-02-27 08:47:00
  • 141:

    碧 虎?

    あたしのせいでなんて嘘って言って────…‥


    「筧武人さんとはどういうご関係で?」
    待合室で待つシェリーに看護婦が尋ねる。

    2006-03-07 00:02:00
  • 142:

    碧 虎?

    『‥大切な人です。』
    シェリーはまっすぐ答えた。
    その看護婦が話すには、早くに胃を洗浄できた事でなんとか今は大丈夫と。ただ意識が回復するのが遅ければ命が危ない─

    『‥あたし、タケが目を覚ますまでそばにいます。』

    2006-03-07 00:07:00
  • 143:

    碧 虎?

    シェリーは、今にも零れそうな涙をこらえて答えた。


    ―――どうか、どうかタケが早く目を覚まします様に……――――――

    2006-03-07 00:11:00
  • 144:

    碧 虎?

    シェリーにとって、誰かのために願うのも涙を流すのも初めてだった。


    だが、そんな事どうでもよかった。
                タケが今すぐ笑ってくれるなら、あたし、何にもいらない────。

    2006-03-07 00:14:00
  • 145:

    碧 虎?



    病院で過ごす一日は、驚くほど長くて、シェリーは気がおかしくなりそうだった。
    だけど、タケのため──。           窓から見える青空が眩しくて―――
    『一緒に見ようよ…』

    2006-03-07 00:19:00
  • 146:

    碧 虎?


    タケが病院に運ばれてから五日が過ぎた。
    そろそろ意識が戻らないと危ない、と伝えられたシェリー。


    『タケ‥ごめ…‥――』震えるシェリーの手を、優しく握り返す温度が伝わってくる。

    2006-03-07 00:23:00
  • 147:

    碧 虎?

    「…シェリー?何泣いてんねん…。」
    タケが弱々しくも、優しく微笑む。
    『タケっ…‥!』
    「…なぁシェリー‥俺はまだまだ弱いわ……。」タケは遠く呟く。
    『あたしっタケが目ぇ覚めて…っほんまよかった…』

    2006-03-07 00:30:00
  • 148:

    碧 虎?

    タケはまた優しく微笑む。
    「……シェリー。俺、サラリーなんかやないで?」『え…‥』
    「ホストやねん。」
               青空に照らされた病室は、その明るさとは対照的に重たい空気が流れる。

    2006-03-07 00:35:00
  • 149:

    碧 虎?

    「…そんでまた俺から一人離れていった。」
    『…また?』
    タケは頷き、ゆっくり話し出した。

                「俺、ずっと一人で生きてきてん────。」

    2006-03-08 19:17:00
  • 150:

    碧 虎?

    タケの話しは、こうだった。
    物心つつく頃には、母親の男遊びに愛想を尽かし出て行った父親。
    そして、タケが12歳の時に男と消えた母親。
    それから一人で必死に生き、辿り着いたのがホストだった。
    「シェリーとおれば、綺麗な心でおれたんや。」

    2006-03-08 19:21:00
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