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青空と烏
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1:
碧 虎?
君があたしの空を飛んだから、あたしは救われた。
あの晴れた夏の日。 青い空の下で
眩しいほど浴びる太陽が嫌いだった。
そして 君に出会った。2006-02-27 08:47:00 -
139:
碧 虎?
一つの袋がタケのポケットから落ちる。
『…‥これ‥。』
《なんでシェリーのネタは“E”って書いてあんのぉ?》《シェリーが売ったっていう印しよ。》 『なんでタケがっ…!あたしが売ったの…──!』2006-03-06 23:53:00 -
140:
碧 虎?
『いやぁ…っタケっタケ!』
戸惑うシェリー。初めて自分のせいで誰かが傷つく恐怖を知る。
『どうしよ…タケぇ…どうし‥病院‥病院行かな…!』
戸惑いながらも、タクシーで病院へ向かうシェリー。2006-03-06 23:59:00 -
141:
碧 虎?
あたしのせいでなんて嘘って言って────…‥
「筧武人さんとはどういうご関係で?」
待合室で待つシェリーに看護婦が尋ねる。2006-03-07 00:02:00 -
142:
碧 虎?
『‥大切な人です。』
シェリーはまっすぐ答えた。
その看護婦が話すには、早くに胃を洗浄できた事でなんとか今は大丈夫と。ただ意識が回復するのが遅ければ命が危ない─
『‥あたし、タケが目を覚ますまでそばにいます。』2006-03-07 00:07:00 -
143:
碧 虎?
シェリーは、今にも零れそうな涙をこらえて答えた。
―――どうか、どうかタケが早く目を覚まします様に……――――――2006-03-07 00:11:00 -
144:
碧 虎?
シェリーにとって、誰かのために願うのも涙を流すのも初めてだった。
だが、そんな事どうでもよかった。
タケが今すぐ笑ってくれるなら、あたし、何にもいらない────。2006-03-07 00:14:00 -
145:
碧 虎?
病院で過ごす一日は、驚くほど長くて、シェリーは気がおかしくなりそうだった。
だけど、タケのため──。 窓から見える青空が眩しくて―――
『一緒に見ようよ…』2006-03-07 00:19:00 -
146:
碧 虎?
タケが病院に運ばれてから五日が過ぎた。
そろそろ意識が戻らないと危ない、と伝えられたシェリー。
『タケ‥ごめ…‥――』震えるシェリーの手を、優しく握り返す温度が伝わってくる。2006-03-07 00:23:00 -
147:
碧 虎?
「…シェリー?何泣いてんねん…。」
タケが弱々しくも、優しく微笑む。
『タケっ…‥!』
「…なぁシェリー‥俺はまだまだ弱いわ……。」タケは遠く呟く。
『あたしっタケが目ぇ覚めて…っほんまよかった…』2006-03-07 00:30:00 -
148:
碧 虎?
タケはまた優しく微笑む。
「……シェリー。俺、サラリーなんかやないで?」『え…‥』
「ホストやねん。」
青空に照らされた病室は、その明るさとは対照的に重たい空気が流れる。2006-03-07 00:35:00