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いつもあの場所で…

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  • 1:

    優希

    冷たい風、体全体を冷やしてく。
    もう冬はすぐそこまできていた━━━━

    2007-07-19 20:14:00
  • 51:

    優希

    その日、僕は嬉しくてなかなか眠れず、目を閉じたのは朝方だった。

    2007-07-23 21:31:00
  • 52:

    名無しさん

    読んでます。頑張って!

    2007-07-24 00:07:00
  • 53:

    優希

    あリがとおございます??
    完結させるので最後までお付き合いお願いします?

    2007-07-25 12:40:00
  • 54:

    優希

    次の日からの彼女は、いつもと少し様子が違って見えた。  現実を…彼の死を受け止めつつあるように見えた。
    会話は相変わらずないが何か考えてる、いや思い出していた。僕は何も言わず、ただ彼女の事を見守っていた。

    2007-07-25 12:46:00
  • 55:

    優希

    彼女は自分から話し掛けてくれるようになった。きっと誰かに話す事で現実を受け止めようとしているんだと思う。
    時折涙を見せ、現実を受け止めているんだと痛いほど感じる。

    2007-07-25 12:52:00
  • 56:

    優希

    いつも通りに改札を抜け、彼女のいる場所まで足を動かす。 改札を見つめる彼女。でも僕が近付くと気付いてくれる。それだけでも最初の頃とは大分違う。泣いていたのか…目が少し赤い。それでも笑う彼女。前のあの笑顔ではない、陰りはあるがちゃんと笑っている。その笑顔でも僕は安心できた。

    2007-07-25 13:05:00
  • 57:

    優希

    少ないですが今日はここまでです?

    2007-07-25 13:07:00
  • 58:

    優希

    待ち合わせをするようになってどれくらいだろう…?? まだ暑かったのに今はもう夜になると肌寒い。
    彼女と今日も待ち合わせをしている。いつものあの場所で。 彼女の笑顔はまだ陰りがある。それでも幸せを感じれる僕。 そんな時、彼女はここから卒業した……

    2007-07-28 23:09:00
  • 59:

    優希

    いつもと同じように帰る時、彼女は全く話さなかった。まるで最初の頃のように。
    家の前まで来ても沈黙。かといって家に入ろうともしなかった。「どうしたの?」僕の問いに彼女は少し戸惑いながらも口を開けた。「…今まで本当にありがとう。貴方がいなかったら今の私はいなかったと思う…本当に」「急にどうしたの?まるでお別れみたいじゃないか」
    「……お別れなの」
    言葉の意味がしばらくわからなった。いや、わかりたくなかった。「えっ…」「明日引っ越すの。ここを卒業しようと思って」「卒業…?」「そう、卒業。ここには思い出が多すぎるの…逃げてる訳じゃないんだよ?新しい場所で新しい私で生きていきたいの……逃げてる事になるのかな」
    少し困ったように笑う彼女。

    2007-07-28 23:26:00
  • 60:

    優希

    苦笑いをする彼女に何も言えず、僕はただ彼女を見る事しかできなかった。頭の中では“もう会えない”という事しか頭になかった。
    「本当にありがとう…貴方の事は絶対に忘れない。言い尽くせないほど貴方にありがとうを言いたい…」「……」
    彼女のありがとうが僕の胸を締め付ける。本当にさよならなんだと痛いほど思い知らされる。僕は混乱する頭で必死に考え、やっとの思いで言葉を発した。「そっか…君が決めた事なら僕は何も言えないな…僕の方こそありがとう、君といれた時間は僕の中で幸せな時間だった。君を心から応援するよ…頑張って」僕の本心であり、本心じゃない台詞。これでよかったのだと自分に言い聞かせる。

    2007-07-28 23:35:00
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