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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
28:
ゆ
【メール受信:拓】 今日ごめんな!まだ遊んどー?久しぶりに会えてよかったわあ。暇な時メールちょうだい! …そういえば、あの時入れ墨の男に、拓は何を言ったんだろう。 じっとメール画面を見ていると、笠井先輩があたしの顔の前で手をヒラヒラさせた。 『なにぼーっとしてんねん!彼氏からかー?』 笠井先輩が横にいる事をすっかり忘れていた。 「あっ。違いますよー彼氏じゃないですからー」 『ほんまー?やけにニヤニヤしてたでえ?』 先輩の顔のほうがニヤニヤしてるわ!と心の中でツッコミながら、あたしニヤニヤしてたのかあと思って恥ずかしくなった。 「ニヤニヤしてないですし!」先輩はケラケラ笑いながら、タケノコニョッキで盛り上がっている里菜のところに行った。
2007-07-12 23:09:00 -
29:
ゆ
『なあなあ、里菜!彩香がメール見てニヤニヤしてんねんけど!めちゃめちゃキモいねんけどー(笑)』 里菜は真っ赤な顔をして、里菜もまたニヤニヤしながら言った。 [あーきっと拓さんやあ!頼りがいのある社会人ですよお!] 「ちょ!里菜!汗」 {なんや彩香やるな!} {彩香彼氏作るとかずるいでえ!} 案の定皆にからかわれてしまった。
『誰やそれー?』 笠井先輩がツッコむ。 「誰でもないですて!」 『誰や聞いてんねん』 なんだか怒ったような口ぶりだった。 訳がわからず黙ると、先輩はどこかに行ってしまった。2007-07-12 23:18:00 -
30:
ゆ
拓に返信をしようとメールを打った。 【メール送信:拓】 謝るのこっちやしなあ…。ごめんなあ。今サークルの飲み会中やねん!皆酔っ払いやわあ(笑)今日はほんまありがとう! 【送信完了しました】 携帯を閉じてグラスに口をつけた。 するとまた、携帯が震えた 【メール受信:拓】 どーいたしまして!飲み会かあ!彩香なんのサークル入ってん? 返信早いなあー。またメールを打った。 【メール送信:拓】 実はテニスサークルやねん!全然テニスできやんけどなあ(笑)拓今からお仕事ー? 【メール受信:拓】 ほんまかあ(笑)俺もサークル入りたいわ(笑)まだ仕事ちゃうでえ!飲み会終わったらまたメールちょーだい! 【メール送信:拓】 入ったらいーやん(笑)じゃあまたメールするわあ!
飲み会が終わったらメールしようと本当に思った。2007-07-12 23:33:00 -
31:
ゆ
いつの間にか先輩は戻ってきていて、他の先輩達と一緒に呑んでいた。 時間を見るともう11時をまわっていた。 代表が立ち上がって、一次会終わりの話をしていた。 酔っ払いの介抱をしながらみんな各々外に出た。 帰宅組と二次会のカラオケ組に別れたが、あたしは帰宅組で、里菜はカラオケに行くと言って真っ赤な顔のまま同級生の男のコに絡んでいた。 里菜にさよならを告げて、数人と駅に向かった。あたしは歩いて帰るけれど、皆を見送りに駅に行った。
2007-07-12 23:45:00 -
32:
ゆ
みんなを見送って、歩いて一人で帰っていた。 もう12時だった。拓はお仕事始まってるなあと思いながら、拓にメールをした。 【メール送信:拓】 今皆と別れて家に帰ってるー!もうお仕事中やんね?お仕事頑張ってなあ! 【送信完了しました】 一人で歩いていると、何度もホストの人や若い男に話かけられる。軽くあしらいながら、ウザったいなあと思っていた。 {お姉さん今から何処行くのー?初回タダやし飲みにいこー?} {遊び行こうや!可愛いやん!} 同じ言葉の繰り返し。けど、そういえば拓もこんなだった。大変だなと思った。 家のカギを空けると、カバンの中で携帯が鳴った。 拓だと思って開くと、地元の友達の美里からだった。【メール受信:美里】 彩香久しぶりィ!元気してる?!夏休み絶対帰ってきてやァ!8月終わりに皆で沖縄行こう話しててん!詳しい予定決まったらまた連絡するから、頭に入れといてや☆ 沖縄かあ!行きたかったんだよなあ。 【メール送信:美里】 もち行くしやな!また連絡ちょうだい! 携帯閉じた。
2007-07-13 00:14:00 -
33:
ゆ
携帯は鳴らなかった。昨日まで拓の事なんて頭になかったのに、拓から連絡がこない事がすごく淋しかった。 早く寝ようと、シャワーを浴びてベットに入った。 携帯をむやみやたらに開いては閉める。何度もセンター問い合わせをする。 何故かわからないけど、拓と連絡がとりたくて仕方なかった。 2時をまわっても、携帯は鳴る事を忘れたかのようにシンとしている。 いつの間にか眠りについていた。
2007-07-13 00:20:00 -
34:
ゆ
妙な夢を見て目が覚めた。ひどく汗をかいていて、〈置いていかないで〉と言う言葉が頭の中でリピートされていた。 頭は冴えているのに、もう現実に戻ったんだと分かっているのに、なぜか涙が出てきた。悲しくて悲しくてたまらなかった。 憂鬱で、少しの間動けなかった。 〈置いていかないで…〉 カーテンをあけてみた。眩しい光が差し込んで、やっと涙が止まった。 今何時だろ… 9時か… 【メール受信3件】 【着信2件】 誰だろ?
【着信:拓 3時半】 【着信:拓 8時40分】 【メール受信:拓 2時半】連絡遅れてごめん!手えはなせなかった!もう家帰ってるよなあ? 【メール受信:拓 4時】 もう寝た?起きたら連絡ちょーだい! 【メール受信:ママ】 おはよ!ちゃんとご飯食べてる?2007-07-13 00:39:00 -
35:
ゆ
拓どうしたんだろうと心配になった。仕事中なハズなのに、メールも電話も。しかもこんなに夜中だ。拓に電話をしてみた。 …―…―…プルッ―…―…―《はい》 ワンコールで出た。 「もしもし拓?どうかしたん?メールと電話…寝てて今見てん。ごめんね」 《寝てたんかあー。よかったー》 「よかった?何が?」 《いや、今帰りよるゆーてほんまにちゃんと帰れたんかな思って。飲み会の後やと酒入っとおし、夜遅いしやなあ。変な奴襲ってきよったらどーしよーか思ってん。寝てたならいーねん。何回もごめんなあ》 「…心配してくれたんやあ。ありがとう…ごめんね、家帰ってからメールしたらよかったなあ…。」 《ちょっと気になっただけやでー。》 「ありがとう」 《こちらこそ》 「こちらこそて意味わからんやん…」 《……(笑)》 心配してくれていた。思い出せない夢の憂鬱が、晴れて行くのが分かった。あたしは置いていかれてはいないのではないかと、漠然と思った。 また涙が零れた。 「ありがとう」 《どーしたん?》 「何があ…?」 《…泣いてない?》 「あはは(笑)泣いてないよ…」 《だいじょーぶ?》 「大丈夫、ありがとう。あ、お仕事は?終わった?」《終わったでー今から帰る。》 「そっかあ。お疲れ様!」《ありがとー。まあ、なんかあったらゆうてよー》 「うん!ゆっくり休んでなあ」 《ゆっくり休むわあ。また起きたらメールするな》 「分かったあ。おやすみ」《おやすみー》
2007-07-13 01:06:00 -
36:
ゆ
この日から、毎日拓とメールをするようになった。 拓が起きてあたしが寝る、21時〜2時くらい迄。 あたしが起きて拓が寝る、9時〜12時くらい迄。 あたしが夜遅く迄遊んでいたりバイトしていたり、 拓が撮影や営業をしていたり、休みの日曜〜月曜は、連絡をとる時間は前後していたけれど、毎日メールをして、たまには電話をした。 1ヶ月もこの生活が続いて、7月には当たり前のようになっていた。 仕事が始まる前には、 《仕事終わったら連絡するなあ》 寝る前には、 《起きたら連絡するなあ》メールの決まり文句だった。
そういえば、拓はあんまり自分の事を話さない。 けれど、あたしがバイトでミスをしたとか、落ち込む事があった時には、必ず励ましてくれた。2007-07-13 01:21:00 -
37:
ゆ
代わり映えないけれど楽しい毎日が続き、梅雨があけ、太陽がギラギラと輝くようになった。 あたしはなんだか拓に依存してきていた。彼氏でもないのに。 《今から同伴やねん》 他の女の子と会いにいくと聞くと、嫌な気持ちになるようになっていた。 あたしは彼女じゃないんだ。分かってはいても、毎日連絡をとっていると、拓が酷く身近な人であるかのように感じるようになっていた。 拓はしかもホスト。ホストに関する知識がなくても、ホストに恋するもんじゃないって事くらい心得ていた。 あたしは拓のなんなんだろう。 友達でも…ない? ホストにとって店に呼ばない女の子って、どういう位置関係なんだろう。 拓に疑問を抱いていたその頃、拓からあるメールが来た。
2007-07-13 01:36:00