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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
251:
ゆ
例えば 拓の身が危険に晒されて、病院に担ぎ込まれていてもあたしには知る方法がない。 例えば 拓が死んでもあたしはわからないんだ。 不安が募る。心配で頭がおかしくなりそうだ。 人なんて簡単に死んじゃうんだよ… ねえ拓わかってる? あたしは拓の事を何にも知らない。 何処に住んでいるのかも、本名が何なのかも、交友関係ですら何にも知らない。 ClubCoalのホストで、陽日拓と言う源氏名しかあたし知らない。 いつになったら連絡が来るのかもわからない
2007-08-01 00:21:00 -
252:
ゆ
携帯は肌身離さず持っていた。 授業中も、バイト中も、お風呂にもトイレにも。 学校に行って里菜達とお喋りしていてもどこか上の空だった。 〔彩香なんか元気ないで?どうしたん?〕 皆で放課後話をしている時に、里菜に言われた。 もう連絡が切れてから10日になる。不安の限界が来ていた。 「実は…」 事の経緯を説明する。 もしかしたら俗に言う【飛ぶ】という事態ではないかとさえ思っていた。 拓の身が心配なのと混じって、あたしは本当に彼女なのかと不安になっていた。【飛ぶ】と言う事は拓はもうCoalの従業員でさえない。あたしが【色】とか【育て】だったなら、あたしに連絡する事はまずないだろう。
2007-08-01 00:30:00 -
253:
ゆ
最近ホストサイトを見て、そういう営業方法がある事を知った。 店に呼ばれてないから…そんな言い訳もう通用しない。 違う。拓を疑うな! 信じられなきゃ彼女だと名乗る資格もない! 〔辛いやろうけど待つしかないなあ…そのうち連絡来るで!〕 里菜に元気づけられる。 [なんで連絡くれへんねやろな?!彩香不安なるんくらいワカラヘンの?!] 麻美が言う。 「ショックなんやと思うねん…ずっと頑張ってたし…」 わかってる。ショックだよね拓。 {せやけど…元気してんのかくらい気になるなあ} 緑も言う。 「うん…なんか、自分が情けないねん。拓がしんどい時に、会いたいって思って貰えん自分が情けない。」本当情けない。頼って欲しい。悔しいってあたしに当たって欲しい。どんな愚痴だって聞きたい。
2007-08-01 00:43:00 -
254:
ゆ
[鬼電してみたら?] 麻美に言われて首を振る。 「そんなんされるの嫌やと思う。毎日一通メールは送ってるけど…」 〔待つしかないでな…〕 「…うん」 悔しい。 淋しい。 情けない。 怖い。 負の感情に覆われながら、2週間が過ぎた。
2007-08-01 00:49:00 -
255:
ゆ
バイトを終えて家に帰って、明日の予習をしていた。 携帯が震える。 メールが一件届いていた。 【メール受信:拓】 ずっと連絡とれんくてごめんな。携帯放置して名古屋行ってた。今日帰ってきてん。ほんまにごめん… 「拓だ…」 安心で涙が出そうになった 電話したいのを堪えて、メールを送る。メールしてきたって事は電話はまだ出たくないって事だろう。 【メール送信:拓】 いいで!何回もメールとかしてごめんな。元気なった? 携帯が震える。 【メール受信:拓】 だいぶ元気なった!今日今から会える?行ってもいい? 【メール送信:拓】 いいで!待ってるわ! 拓に会える… 嬉しい
2007-08-01 01:03:00 -
256:
ゆ
ピンポーン チャイムが聞こえた。 オートロックを解除する。 《おじゃまします》 スーツを着た拓が入ってくる久しぶりに見る拓はなんだか痩せていた。 「よっ!ご飯食べる?」 いつも通りに振るまった。 《うん、ありがとう》 弱々しく笑う。 《ごめんな。長い間連絡とれんくて。連絡しなあかんって思いながら、どうしても出来んやった。》 「いいで。しんどかったやろっ…」 ごめんと行ってまた泣きそうな顔をして笑う。 「いいってえ!今日出勤?」 胸が痛くて明るく言った。 《うん。今日から復帰するわ》 「そっか。無理せんようにね。なんも出来んけど愚痴くらい言ってな…」 ありがとうって笑ったけど辛そうだった。
2007-08-01 01:15:00 -
257:
ゆ
3日くらいしてまた連絡が取れなくなった。 今度は4日くらいで連絡は来たけれど、連絡が取れない間、またいろんな感情に押し潰されそうになった。 同じ事が数回続いた。 「ねえ…なんで連絡とれんのん?連絡とれへん事がどれだけあたしを不安にするかなんでわかってくれんのん!いっぱい連絡してくれなんて言ってないやん!あたしに一回メールする事がどれだけ嫌なんよ…」 始めと同じように家に来ていた時、淋しくて怖くて不安で心配で思わず口をついた。 下を向いて 《ごめん…》 それだけ呟いた。 謝らなくていい ごめんなんて言葉が聞きたいんじゃない 不安なんだよ… 拓あたしの事 ほんまに好き?
2007-08-01 01:26:00 -
258:
ゆ
不安だった。 好きなら辛いとき会いたいって思うんじゃないの? どうして何も言ってくれないの? 付き合ってからも、拓はあたしに全く手を出して来なかった。 どうして? 何考えてんのか 全然わかんないよ
2007-08-01 01:29:00 -
259:
ゆ
ある夜拓から電話が来た。 「はい」 《もしもし!今から行ってもいー?》 「いいけどどしたん?」 《同伴予定なくなって時間できてん!》 「わかったあー待ってるね」 心のもやもやがいっぱいになってきた。 拓が来て、二人でダラダラしていた。 言わなきゃ始まらない… 「ねえ拓、ちょっと真面目な話してい?」 《なにー?》 キョトンとしてあたしの方に向き直る。 「拓はさ…同伴予定潰れて時間が開いたとかじゃなくて、ただあたしに会いたい時って…ないの?」 《………》 押し黙る。 なんか言ってよ… あるよって言えばいいだけじゃない
2007-08-01 01:39:00 -
260:
ゆ
《俺な…》 なに…? 《刑務所入ってる訳ちゃうし、時間作れるやん。会いにいけるやんって思うんよ》 《せやけど、急に客から電話あって行かなあかんくなったりするから…簡単にゆえんくて。》 《嫌な想いするやろ…》 拓の言葉を聞いて胸が痛んだ。あたし何ゆってるんやろ… 「ごめんナサイ…」 《なんで謝るんよ(笑)》 「嫌な事言ったから…」 《気にしすぎ(笑)彩香、会いたいって一回俺にゆーたときも、すぐ困らせるよーな事言ってごめんって謝るやろ。そんなんで困らへんから。だいじょーぶやから。普通に嬉しいから。》 ごめん… 「うん…ありがとう」 《ごめんな。嫌な想いさして。》 また泣きそうな顔をして、彼は笑った。
2007-08-01 01:51:00