小説掲示板『だいじょーぶ』のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

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『だいじょーぶ』

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  • 1:

    初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい

    2007-07-06 02:29:00
  • 211:

    土曜日拓との待ち合わせの前に、一人で買い物をしに心斎橋に行った。                雪が降っていた。                なんだか着て行く服に迷って、オーパを一通り見てかったからだ。       可愛い毛皮のミニ丈コートを見つけて、ママに誕生日に好きなもの買いなさいって貰ったお金でコートを買った。インナーやブーツとも合ったから、そのまま着て行った。             拓との待ち合わせのために急いで大通りに出た。  「さむ…」                   ――――チャラー♪――――             「はい」        《もし?おはよー!今何処ー?》         「心斎橋のオーパ出て歩いてるとこ!」       《心斎橋?俺今近くいてる!》                      「ほんまに?何処待ち合わせ…」                     キキーッ          ガシャーン

    2007-07-29 03:46:00
  • 212:

    物凄い金属音がして後ろを見ると、車が横転していた                        《なんの音?!》    「事故あったみたい…」 道を戻って車に走り寄る。「ちょっと一回切るで!救急車呼ばな!」                 〔キャー!救急車!!〕  〔うわあ!事故や!〕  周囲の人が悲鳴をあげる。                        119を押そうとすると、横にいた男性が、救急車お願いします!と言っているのが聞こえた。                              携帯を閉じ、ひっくり返った車の中の人を救出しようとしている人を手伝おうと車に近寄る。                  〔お姉ちゃん、こっちこんとき!〕

    2007-07-29 03:56:00
  • 213:

    救出しようとしている何人かの人々の中にいた、おじさんに制された。                「なんで?!助けな!」             横転した時にガードレールにぶつかり、車はめちゃめちゃだった。中の人は大怪我じゃないかと思われた。              〔こらもうあかんわ…〕 「え?」                    ちらっと見ると、中年男性と思われる人が血だらけで車の横にほうり出されていた。                      置いていかないでパパ!!            頭がガンガンした。

    2007-07-29 04:03:00
  • 214:

    頭が痛い                    頭が痛い                    頭が痛い!!!                 置いて行かないでよお… パパああ………                 小さい女の子の泣きじゃくる声。                     誰の声?!!                  誰なん?!                   頭が痛くて、立ってられない。          その場にしゃがみ込む。 〔お姉ちゃん?大丈夫か?!〕          おじさんの声が遠くで聞こえる。                     置いて行かないでよぉぉ…パパぁ目を開けて…               〔彩香…〕

    2007-07-29 04:10:00
  • 215:

    《彩香!!》                  「パパ…?」                  《彩香どした?!大丈夫か?!》         涙が流れて目が霞みながら拓の姿が見えた。                「思い出した…」                フラつく体を起こされて、拓に支えられながら歩道の隅に行くと、救急車のやってきた音が聞こえた。

    2007-07-29 04:14:00
  • 216:

    思い出した。全て思い出した。                      何度も見てた夢。                置いて行かないでと泣いていたのは        幼い頃の自分だった。

    2007-07-29 04:17:00
  • 217:

    あの時も雪が降っていた。                        小学3年生のとき、あたしの誕生日の前日に、パパと二人で車に乗っていた。             あたしのピアノ教室が遅くなって、仕事帰りのパパに迎えに来て貰った。                「ねーパパ。今日ご飯なにかなあ?彩香お腹減ったあ」           〔ママがハンバーグやって言ってたでー明日は彩香の誕生日やからな、パパケーキ買ってくるから。〕    「ほんと?ケーキやあ♪」             彩香は食いしん坊やなあってパパは笑っていた。              キキー                      金属音が聞こえたと思った瞬間、体が物凄い衝撃を感じた。                     対向車がスリップして正面衝突だった。

    2007-07-29 05:00:00
  • 218:

    パパは血まみれで、あたしの上に覆い被さっていた。                        「パパ?!ねえパパ!置いてかないで!パパ!!」             泣きじゃくりながらパパを呼ぶ。                     〔彩香…ごめ…んな〕              それがパパの最後の言葉。                        置いていかないでって叫んでも                      置いていかないでって泣いても                      もうパパは                   応えてくれなかった

    2007-07-29 05:04:00
  • 219:

    《彩香?どしたんや?だいじょーぶか?》                 「パパに守られてあたし生きてんや…」                  《え?》                    ママは病気で亡くなったって言ってたけど、あたしを守るための嘘だった。              「思い出してん。パパが死んだ時の事…」                 心配そうにあたしを見る拓に、大丈夫と言って立ち上がる。         頭痛は晴れていた。               《ほんまにだいじょーぶか?とりあえずどっか入ろうか?寒いやろ…》                辺りを見渡すと、警察が取り調べをしていた。さっきのおじさんが警察と話しをしている。                   「おじさん?」     〔さっきのお姉ちゃん!大丈夫なんか?〕     「うん。ありがとう。あたしに出来る事、なんかある?」                      〔お姉さん、事故の瞬間見はりました?〕     警察の人に聞かれた。              「見てないです…横転した音で車の近く行ったんで」〔そうですか。帰られて大丈夫ですよ。ご協力感謝します〕

    2007-07-29 05:16:00
  • 220:

    《彩香行こうか》    拓に言われて、頭を下げて現場を後にした。                《だいじょーぶ?》   「うん、心配かけてごめんね。」         《事故間近で見てショックやったろ…》        「大丈夫。そんなに弱くないで。」        拓に笑顔を見せた。   《ご飯食べれる?》   「もちろん!」                 パパの話を拓にした。ショックだったけれど、思い出せてよかった。                   《同じ光景見て思い出したんやな…ショックちゃう?》 「ショックやけど大丈夫。パパに守られたんやって思い出せたから。」                  ママ達には思い出した事、まだ言わないで置こう。心配かけるから。

    2007-07-29 05:24:00
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