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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
208:
ゆ
先輩の席を離れて一人でカクテルを呑んでいると、携帯が鳴った。 【メール受信:拓】 おっはよーメリークリスマスイブ!今から出勤やー! 携帯の画面をボーっとみる。 【メール送信:拓】 おはよ!メリークリスマスイブー☆お仕事頑張ってな!素敵なクリスマスを過ごしてねー メールの返信はなかった。 ホストと付き合ったらクリスマスも一緒に過ごせない。 誕生日も、バレンタインも、何にも出来ない。 わかってる。 このまま先に進まなければいいんだ。 大丈夫。
2007-07-29 03:06:00 -
209:
ゆ
お正月は実家で過ごした。久しぶりのママのご飯はやっぱり美味しかった。 拓に作ってあげようと、ママからレシピを教わる。 拓は31日の朝に友達のいる名古屋に行ってくるとメールが来て、それ以来連絡をとっていなかった。 ママとお兄ちゃんと初詣に行った。 おみくじを引くと何故か凶だった。 「凶が出たー(笑)」 〔いいことあるなー今年は(笑)〕 お兄ちゃんが茶化す。 ママが笑っていた。 4日はパパの命日。 5日はあたしの誕生日。 お墓参りに行って、誕生日はママの手料理とケーキを食べて夜から美里達が祝ってくれた。
2007-07-29 03:17:00 -
210:
ゆ
学校が始まるのでアパートに戻る。 帰ると里菜達が誕生日を祝ってくれた。 拓から大阪に帰ってきたと電話があった。 《え?誕生日やったん!》昨日誕生日のお祝いをしてもらったと言うと驚いて拓が言う。 「せやでー19才なった!拓誕生日いつ?」 《おめでとう!お祝いしなあかんな!俺は11月18日やでー》 「え?!何でいわへんのよ!」 《んー(笑)そんなおめでたくないし(笑)》 「なんでやねん(笑)祝うわっ☆」 《いいでそんなん!それよか彩香のお祝いしよ!今度の土曜日暇?》 「んー大丈夫やけどいいで」 《いーから!飯食いいこ☆てゆーてもフランス料理とか無理やけど(笑)》 土曜日の9時にご飯をご馳走になる事が決まった
2007-07-29 03:29:00 -
211:
ゆ
土曜日拓との待ち合わせの前に、一人で買い物をしに心斎橋に行った。 雪が降っていた。 なんだか着て行く服に迷って、オーパを一通り見てかったからだ。 可愛い毛皮のミニ丈コートを見つけて、ママに誕生日に好きなもの買いなさいって貰ったお金でコートを買った。インナーやブーツとも合ったから、そのまま着て行った。 拓との待ち合わせのために急いで大通りに出た。 「さむ…」 ――――チャラー♪―――― 「はい」 《もし?おはよー!今何処ー?》 「心斎橋のオーパ出て歩いてるとこ!」 《心斎橋?俺今近くいてる!》 「ほんまに?何処待ち合わせ…」 キキーッ ガシャーン
2007-07-29 03:46:00 -
212:
ゆ
物凄い金属音がして後ろを見ると、車が横転していた 《なんの音?!》 「事故あったみたい…」 道を戻って車に走り寄る。「ちょっと一回切るで!救急車呼ばな!」 〔キャー!救急車!!〕 〔うわあ!事故や!〕 周囲の人が悲鳴をあげる。 119を押そうとすると、横にいた男性が、救急車お願いします!と言っているのが聞こえた。 携帯を閉じ、ひっくり返った車の中の人を救出しようとしている人を手伝おうと車に近寄る。 〔お姉ちゃん、こっちこんとき!〕
2007-07-29 03:56:00 -
213:
ゆ
救出しようとしている何人かの人々の中にいた、おじさんに制された。 「なんで?!助けな!」 横転した時にガードレールにぶつかり、車はめちゃめちゃだった。中の人は大怪我じゃないかと思われた。 〔こらもうあかんわ…〕 「え?」 ちらっと見ると、中年男性と思われる人が血だらけで車の横にほうり出されていた。 置いていかないでパパ!! 頭がガンガンした。
2007-07-29 04:03:00 -
214:
ゆ
頭が痛い 頭が痛い 頭が痛い!!! 置いて行かないでよお… パパああ……… 小さい女の子の泣きじゃくる声。 誰の声?!! 誰なん?! 頭が痛くて、立ってられない。 その場にしゃがみ込む。 〔お姉ちゃん?大丈夫か?!〕 おじさんの声が遠くで聞こえる。 置いて行かないでよぉぉ…パパぁ目を開けて… 〔彩香…〕
2007-07-29 04:10:00 -
215:
ゆ
《彩香!!》 「パパ…?」 《彩香どした?!大丈夫か?!》 涙が流れて目が霞みながら拓の姿が見えた。 「思い出した…」 フラつく体を起こされて、拓に支えられながら歩道の隅に行くと、救急車のやってきた音が聞こえた。
2007-07-29 04:14:00 -
216:
ゆ
思い出した。全て思い出した。 何度も見てた夢。 置いて行かないでと泣いていたのは 幼い頃の自分だった。
2007-07-29 04:17:00 -
217:
ゆ
あの時も雪が降っていた。 小学3年生のとき、あたしの誕生日の前日に、パパと二人で車に乗っていた。 あたしのピアノ教室が遅くなって、仕事帰りのパパに迎えに来て貰った。 「ねーパパ。今日ご飯なにかなあ?彩香お腹減ったあ」 〔ママがハンバーグやって言ってたでー明日は彩香の誕生日やからな、パパケーキ買ってくるから。〕 「ほんと?ケーキやあ♪」 彩香は食いしん坊やなあってパパは笑っていた。 キキー 金属音が聞こえたと思った瞬間、体が物凄い衝撃を感じた。 対向車がスリップして正面衝突だった。
2007-07-29 05:00:00