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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
128:
ゆ
タクシーを拾って、拓は家まで送ってくれた。 《また連絡するな。》 タクシーを下りる時に言われて、ありがとうと何度も伝えた。 拓を乗せたタクシーを見送って家に入った。 携帯の電源を入れると皆から心配メールが来ていて、三週間後結果が出たら皆に言おうと決めた。 聖夜からもメールが来ていた。 【メール受信:聖夜】 もう一度話合おうや。納得行かん。別れたくない。連絡待ってるから 三週間後連絡する、とメールを返した。 別れる以外ありえないけれど、話はすべて結果が出てからだと思った。
2007-07-20 02:58:00 -
129:
ゆ
皆の優しさに涙が零れた。 「ありがと…。」 〔何ゆってるんよ…。彩香…怖かったなあ…そんな事する人やと思わんかった〕里菜も泣いていた。 〔子供出来てたら…産むん?〕 「産むつもり…。」 〔後悔せえへん?〕 「うん。どんなカタチで出来た子供でも、聖夜におろすしかないって言われても、それでもこの子はあたしの子供やもん…」 〔応援するからな!〕 わんわん泣きながら里菜は言ってくれた。 「あり…がと…」 里菜大好き。 皆大好き。 支えてくれてありがとう。
2007-07-20 17:03:00 -
130:
ゆ
里菜と別れて、家に戻る途中拓から電話があった。 《よっ!》 「ははっおはよお!」 《明日病院行くやろー?お供するからなっ》 「ありがとう!お願いしまーす!」 また拓がついてきてくれる。やっぱり結果を知るのは怖いけれど、怖がりたくなかった。 〔御懐妊です〕 そう言われた時に、落ち込む事は赤ちゃんに失礼だと思ったから。 「待っててんで」 って喜んであげたかった。 もし出来ていたらママに話さなくては。 でも、早くに病気で父親を亡くし一人で子供を育ててきたママなら、分かってくれる気がしてた。 明日…。 全てがわかる
2007-07-20 17:16:00 -
131:
ゆ
もう季節は8月下旬。まだ蒸し暑い日々が続く。 寝苦しさで目を覚ますと、時計は8時を回っていた。 大きく欠伸をして 顔を洗って きちんと朝食をとる。 化粧をして着替えていると拓からメールが来た。 【メール受信:拓】 おはよう!10時半には行けると思う!また連絡する! 準備を終えてもまだ9時半だったので、拓との待ち合わせ前に少し散歩でもしようと家を出た。
2007-07-20 17:24:00 -
132:
ゆ
暑いけれどすがすがしい気分だった。 まだ開店しない商店街を通り、朝の通勤に急ぐサラリーマンやOLさんを横目に、ゆっくり一人で歩いていた。 眩しいくらいにいい天気。 雲一つない空。 歌でも口ずさみたい気分だった。 ふと前を見ると、髪色の明るいスーツを着た男が2人、前から歩いてくる。 サラリーマンには見えないし、ホストかなあと思っていた。 [彩香!!!] 聖夜だった。
2007-07-20 17:31:00 -
133:
ゆ
一瞬にして朝の散歩は後悔へと変わる。 家に居ればよかった。 ツカツカと、尖んがった白い革靴を鳴らして聖夜が近付いてきた。 [何してんねん。俺の連絡全部無視してからや] あたしの前に立つなり声をあげて怒鳴る。明らかに怒っている。 「…ごめんナサイ」 それだけ声を振り絞った。 体が強張って動かない。 [ちょっと話しよや。こっちこいや] 腕を掴まれて細い路地に連れてかれる。 やだ。なんか怖い! 逃げようと手を振り払うと パーン 左頬に痛みが走った。
2007-07-20 17:41:00 -
134:
ゆ
え………? 驚いて聖夜を見上げると、哀しそうな顔をしていた。 [殴らせんなや…] 言われてやっと手をあげられた事実に気がつく。 呆然と聖夜を見ていた。 [ほんまに俺と別れる気なん?] 言葉がすぐに出て来ない。 暗く湿っぽい路地には人気は全くない。 遠くで人の声が聞こえる。
2007-07-20 17:47:00 -
135:
ゆ
[別れるつもりなんかって聞いてんねん。] はっと我に帰ると、聖夜があたしを見ていた。 「…別れたいです…。」 小さい声しか出なかった。 パーン また左頬に痛みが走った。口の中に血の味が広がる この人は誰? あの優しかった聖夜が こんな事するわけない ぐいっと体を壁に押し付けられ、見上げた彼の顔は怒りに満ちていた。
2007-07-20 17:53:00 -
136:
ゆ
[なんでやねん。俺を裏切るんか…] 聖夜の手が振り上げられ また殴られると思い、反射的に手で顔を守った。 予想していた一撃はやってこなかった。 […悪い] 消えるような声で呟いた。 ポケットで携帯の着信音が鳴る。 閉ざされた空間のように思えるこの暗がりで これでもかという位鳴り響いていた。 きっと拓だ。 [誰やねん] 「と、ともだち…」 一度切れたが、また鳴りだす。 待ち合わせ場所にあたしがいないから心配してくれているのかもしれない。
2007-07-20 18:00:00 -
137:
ゆ
何回も切れては鳴り響く着信音にイライラを募らせた聖夜は あたしのジーンズのポケットから携帯を抜き取り 画面を見た。 [お前… なんで拓と連絡とってんねん!!] 聖夜の声がこだまする。 怖い。ほんとに怖い。 何されるかわからない。 早くここから逃げたい。 [なんでどいつもこいつも拓やねん!] 壁に拳を打ち付けた。
2007-07-20 18:08:00