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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
121:
ゆ
拓からすぐに返信が来た。【メール受信:拓】 聖夜と行くん? 【メール送信:拓】 違うよー 【メール受信:拓】 今どこ? 【メール送信:拓】 難波駅やで 【メール受信:拓】 待っといて!すぐ行く! 驚いて、いいで!悪いわとメールをしたが返って来なかった。 また迷惑かける。聖夜と一緒だと言えばよかった。 罪悪感に押し潰されそうになっていると、電話が鳴った。 【着信:拓】
2007-07-20 01:12:00 -
122:
ゆ
「…はい」 《もしもし?今店出たからすぐ行くから、ちょっと待っててなあ。だいじょーぶ?》 「ごめんなあ…ほんまにごめん。迷惑ばっかりかけるなあ」 《俺が勝手しとおだけやからー(笑)》 電話ごしに笑い声が聞こえた。 気持ちが少し穏やかになった。 《すぐ行くからなー》 電話が切れてしばらくすると、見覚えのある姿が走ってくるのが見えた。
2007-07-20 01:19:00 -
123:
ゆ
息を切らしながら、待たしてごめんなと拓は言った。 「全然いいで…ほんまにごめん。ありがとう」 《いいえ!ほな行こうか》 拓と一緒に病院に歩いた。《聖夜とどーやった?》 「…別れたいって言ったけど別れへんって言われた」 《そーか…付き合ってくん?》 「今度店行ってくる。その後また話すつもり」 《聖夜の店行くん?》 「うん。」 《そーか…。》 病院に着いて、待合室で名前が呼ばれるのを待った。
2007-07-20 01:32:00 -
124:
ゆ
〔坂下彩香さん2番へどうぞ〕 名前を呼ばれて立ち上がる。 「いってくるね」 《いっといでー》 拓のおかげだと思うけど、なんだか怖くはなかった。 診察室に入ると、優しそうな女医さんが待っていた。 〔今日はどうされましたか?〕 「あの…おとといに…その妊娠したかもしれなくて」 〔一昨日ですか…一応尿検査だけしましょうか。まだわからないですけど念のためね。生理はほぼ決まった間隔ですか?〕 「はい…。」 〔前の生理はいつ来ましたか?〕 日にちを言うと、排卵日と被ってますねと言われた。 やっぱり…。 「いつ頃わかりますか?」 〔そうですね…三週間後またいらしてください。とりあえず今日は尿検査のみしておきますね。〕 そう言われて看護婦さんに案内され、コップを提出した。
2007-07-20 02:25:00 -
125:
ゆ
〔坂下さん〕 再度名前を呼ばれて診察室へ入る。 〔やっぱりまだわかりませんね。三週間後に来て下さいね。〕 「わかりました。子供が出来ていた時のために何か気をつける事ってありますか?」 女医さんは驚いた顔をした。 〔そうね。煙草やお酒は辞めて下さい。激しい運動もね。〕 微笑んで下さった。 診察室を出て待合室に向かう途中、お腹の出た女の人や小さい子供の手を引く女の人とすれ違った。 みんな傍には誠実そうな男の人が寄り添っていた。
2007-07-20 02:33:00 -
126:
ゆ
あたしと拓もこんな風に見えるのかなと思った。 誰かに見られたら拓は凄く困るのに、一緒に来てくれたことに改めて感謝した。同時に、甘えてしまった自分を情けなく思った。 待合室に入ると、拓は座りながら寝息をたてていた。 疲れてるのにごめんね。 起こさないように静かに横に座り、心の中でつぶやいた。
2007-07-20 02:38:00 -
127:
ゆ
会計を済ませてから拓を起こそうと名前を呼んだ。 《ごめん俺寝てた?!どーやった?》 慌ててる拓を愛おしく思った。 「やっぱりまだわからんって。三週間後に来てって言われた。」 《そか。じゃあまた三週間一緒来ような。》 胸が痛んだ。 「…拓。ほんとにありがとう。こんなとこ誰かに見られたら困るのについてきてくれてほんまにありがとう。その気持ちだけで十分やから、もういいで…」 病院から出ながらそう伝えた。 《困ったときはお互い様やで。》 八重歯をだして微笑んでくれた拓を見て泣きそうになった。
2007-07-20 02:47:00 -
128:
ゆ
タクシーを拾って、拓は家まで送ってくれた。 《また連絡するな。》 タクシーを下りる時に言われて、ありがとうと何度も伝えた。 拓を乗せたタクシーを見送って家に入った。 携帯の電源を入れると皆から心配メールが来ていて、三週間後結果が出たら皆に言おうと決めた。 聖夜からもメールが来ていた。 【メール受信:聖夜】 もう一度話合おうや。納得行かん。別れたくない。連絡待ってるから 三週間後連絡する、とメールを返した。 別れる以外ありえないけれど、話はすべて結果が出てからだと思った。
2007-07-20 02:58:00 -
129:
ゆ
皆の優しさに涙が零れた。 「ありがと…。」 〔何ゆってるんよ…。彩香…怖かったなあ…そんな事する人やと思わんかった〕里菜も泣いていた。 〔子供出来てたら…産むん?〕 「産むつもり…。」 〔後悔せえへん?〕 「うん。どんなカタチで出来た子供でも、聖夜におろすしかないって言われても、それでもこの子はあたしの子供やもん…」 〔応援するからな!〕 わんわん泣きながら里菜は言ってくれた。 「あり…がと…」 里菜大好き。 皆大好き。 支えてくれてありがとう。
2007-07-20 17:03:00 -
130:
ゆ
里菜と別れて、家に戻る途中拓から電話があった。 《よっ!》 「ははっおはよお!」 《明日病院行くやろー?お供するからなっ》 「ありがとう!お願いしまーす!」 また拓がついてきてくれる。やっぱり結果を知るのは怖いけれど、怖がりたくなかった。 〔御懐妊です〕 そう言われた時に、落ち込む事は赤ちゃんに失礼だと思ったから。 「待っててんで」 って喜んであげたかった。 もし出来ていたらママに話さなくては。 でも、早くに病気で父親を亡くし一人で子供を育ててきたママなら、分かってくれる気がしてた。 明日…。 全てがわかる
2007-07-20 17:16:00