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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
118:
ゆ
「…もうわかった。あたしが悪いわ。あたし病院行かなあかんから、もういいから別れたい。」 涙声になった。 [なんで病院行かなあかんの?] 涙声に気付いたのか、優しい声で言った。 「…産婦人科行かな」 [行ってどないするん。まだわからんやろ] 「いつ頃わかるんか聞いてくる…」 [てか、別れて子供出来たらどないするん?下ろすん?] よくそんな事軽々しく口に出来るね。あんたの子供なのに。なんで下ろすなんて 「聖夜はどうしたいん?」聞いたけど、なんとなく答えは見えていた。 [下ろすしかないやろ…お前まだ学生やし…]
2007-07-20 00:46:00 -
119:
ゆ
涙が溢れた。予想はしていたけど、あまりの身勝手さに悔しくなった。 あたしが悪いのかもしれないけど、それでも、その答えは聞きたくなかった。 「…バイバイ。」 泣きながら、それだけ言った。 帰ろうと立ち上がると [待てよ。俺は別れへんからな。俺はお前好きやってゆってるやん…] 走って玄関を出た。 [別れへんからな!] ドアが閉まる前に聖夜の声が聞こえた。
2007-07-20 00:53:00 -
120:
ゆ
強要されてするのと、自分がしたくてするのでは訳が違う。そのことが聖夜にはわからないのだろうか。 あんなにキャバやる事に、イベントでお金を使う事に固執されたら、あたしだって心配になる。 【色枕営業】その言葉が頭をよぎる。 子供をおろすしかないと言われた事も、酷くショックだった。病院に着いて行こうかと言う発言さえ聖夜の口から聞けなかった。関係のない拓さえ言ってくれたのに 涙がとまらない。 哀しい。 淋しい。 【メール送信:拓】 話終わったあ。今から病院行ってくる。 歩きながら拓にメールをした。
2007-07-20 01:03:00 -
121:
ゆ
拓からすぐに返信が来た。【メール受信:拓】 聖夜と行くん? 【メール送信:拓】 違うよー 【メール受信:拓】 今どこ? 【メール送信:拓】 難波駅やで 【メール受信:拓】 待っといて!すぐ行く! 驚いて、いいで!悪いわとメールをしたが返って来なかった。 また迷惑かける。聖夜と一緒だと言えばよかった。 罪悪感に押し潰されそうになっていると、電話が鳴った。 【着信:拓】
2007-07-20 01:12:00 -
122:
ゆ
「…はい」 《もしもし?今店出たからすぐ行くから、ちょっと待っててなあ。だいじょーぶ?》 「ごめんなあ…ほんまにごめん。迷惑ばっかりかけるなあ」 《俺が勝手しとおだけやからー(笑)》 電話ごしに笑い声が聞こえた。 気持ちが少し穏やかになった。 《すぐ行くからなー》 電話が切れてしばらくすると、見覚えのある姿が走ってくるのが見えた。
2007-07-20 01:19:00 -
123:
ゆ
息を切らしながら、待たしてごめんなと拓は言った。 「全然いいで…ほんまにごめん。ありがとう」 《いいえ!ほな行こうか》 拓と一緒に病院に歩いた。《聖夜とどーやった?》 「…別れたいって言ったけど別れへんって言われた」 《そーか…付き合ってくん?》 「今度店行ってくる。その後また話すつもり」 《聖夜の店行くん?》 「うん。」 《そーか…。》 病院に着いて、待合室で名前が呼ばれるのを待った。
2007-07-20 01:32:00 -
124:
ゆ
〔坂下彩香さん2番へどうぞ〕 名前を呼ばれて立ち上がる。 「いってくるね」 《いっといでー》 拓のおかげだと思うけど、なんだか怖くはなかった。 診察室に入ると、優しそうな女医さんが待っていた。 〔今日はどうされましたか?〕 「あの…おとといに…その妊娠したかもしれなくて」 〔一昨日ですか…一応尿検査だけしましょうか。まだわからないですけど念のためね。生理はほぼ決まった間隔ですか?〕 「はい…。」 〔前の生理はいつ来ましたか?〕 日にちを言うと、排卵日と被ってますねと言われた。 やっぱり…。 「いつ頃わかりますか?」 〔そうですね…三週間後またいらしてください。とりあえず今日は尿検査のみしておきますね。〕 そう言われて看護婦さんに案内され、コップを提出した。
2007-07-20 02:25:00 -
125:
ゆ
〔坂下さん〕 再度名前を呼ばれて診察室へ入る。 〔やっぱりまだわかりませんね。三週間後に来て下さいね。〕 「わかりました。子供が出来ていた時のために何か気をつける事ってありますか?」 女医さんは驚いた顔をした。 〔そうね。煙草やお酒は辞めて下さい。激しい運動もね。〕 微笑んで下さった。 診察室を出て待合室に向かう途中、お腹の出た女の人や小さい子供の手を引く女の人とすれ違った。 みんな傍には誠実そうな男の人が寄り添っていた。
2007-07-20 02:33:00 -
126:
ゆ
あたしと拓もこんな風に見えるのかなと思った。 誰かに見られたら拓は凄く困るのに、一緒に来てくれたことに改めて感謝した。同時に、甘えてしまった自分を情けなく思った。 待合室に入ると、拓は座りながら寝息をたてていた。 疲れてるのにごめんね。 起こさないように静かに横に座り、心の中でつぶやいた。
2007-07-20 02:38:00 -
127:
ゆ
会計を済ませてから拓を起こそうと名前を呼んだ。 《ごめん俺寝てた?!どーやった?》 慌ててる拓を愛おしく思った。 「やっぱりまだわからんって。三週間後に来てって言われた。」 《そか。じゃあまた三週間一緒来ような。》 胸が痛んだ。 「…拓。ほんとにありがとう。こんなとこ誰かに見られたら困るのについてきてくれてほんまにありがとう。その気持ちだけで十分やから、もういいで…」 病院から出ながらそう伝えた。 《困ったときはお互い様やで。》 八重歯をだして微笑んでくれた拓を見て泣きそうになった。
2007-07-20 02:47:00