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『だいじょーぶ』
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1:
ゆ
初めて書きます。読みにくい点もあると思いますが、よかったら読んで下さい
2007-07-06 02:29:00 -
308:
ゆ
あたし、拓に甘えてた。 拓ならなんでも許してくれる気がしてた。 あたしはいつも自分勝手で拓が好きなのに思い通りにならない苛立ちや、以前の親しい関係と変わっていく淋しさから、何度も拓にさよならを告げた。 それでも文句一つ言わず、《だいじょーぶ》って言ってくれる拓に甘えてたね。 その度に、拓とは何事もなかったかのように連絡を取って家にきたりした。 拓からたまに遊ぼうって連絡があった。 前のように毎日連絡をとる関係ではなくなっていたけれど。 頻繁に連絡を取らなくなって、以前のように拓の状況がわからなくなった。 一度店に行って以来、祐樹と親しくなって、連絡をとる度拓が元気にしているのか聞いた。 数日間店を休んでいると聞くと、心配で心配で、拓に連絡をした。 《ぼちぼち元気なってきた。だいじょーぶやで》 拓はそう言っていた。
2007-08-06 03:03:00 -
309:
ゆ
あたしは2年生になった。 〔よお!久しぶり!〕 祐樹から電話がきた。 無駄話をする。祐樹の彼女の話や仕事の話。近況報告を適当にした。 〔この前COALにまたヘルプで行ってんけどなあ、拓さん、また店休んでるらしいでえ!最近病んでるっぽい〕祐樹は、あたしの気持ちを知っていて、拓の事を必ず話してくれる。 「ほんま…なんでなん?」 〔拓さん来月主任なるんやって!就任イベントするらしい。それでちゃう?〕 あたしが心配したって仕方ないのに、心配でたまらなくなる。 【メール送信:拓】 拓元気?だいじょうぶ? 拓にメールや電話をするときは緊張する。迷惑にならないか不安になるから。 メールを送ってソワソワしていると、携帯が着信を告げた。 【着信:拓】
2007-08-06 03:17:00 -
310:
ゆ
「もしもし?」 《彩香?》 「どしたん…?」 《今から行ってい…?》 「どしたん?元気ないやん…全然いいで?だいじょーぶ?」 《うん…夜遅くごめんな》 しばらくして拓がやってきた。 「何食べたい?」 《ハンバーグ》 弱々しく笑う。 やっぱり元気ない。 「なんか…あった?言いたくなかったら無理にきかへんけど…」 いつものように美味しいと言いながらご飯を食べる拓は、箸を止めて小さい声で呟いた。 《主任…なるんまた無理になった》 「どして?」 《未収飛ばれて、売り上げ全然なかった…長い付き合いの客で、そんなんせえへんコやったのに…》 「信用しててんな…」 《うん》 拓は俯きながら箸を動かす
2007-08-06 03:29:00 -
311:
ゆ
《その娘の実家連れに教えて貰って親にも話して、お願いやから未収ちゃんと払ってくれって言ったら、なんであんたなんかに払わなあかんのって言われた。》 「は?」 《めちゃくちゃ言われて、もういいわってそのまま帰ってんけど…》 「………」 《俺…ホスト辞めよかな》 「なあ拓…拓は悪くないで?あたしは拓の事ほんまに好きやで。今回その娘がした事は人として最低な事やけど、絶対拓の事好きやったんと思うよ。」 拓は黙って聞いていた。 「他のお客さんだって従業員の人らだって、拓の事好きやよ。裏切られる事もあると思う。せやけど、皆待ってるで。拓と一緒にいるのが幸せな人らが待ってるで。やりたい事あんねやろ?せやからホストやってるんやろ?自分のために頑張って。後悔しんように、諦めずに頑張って。拓なら絶対夢叶えれるから」 励ましになったかわからない。こんな稚拙な言葉が、拓が今欲しい言葉かどうかわからない。けど、後悔しないで欲しかった。 《…ありがとう》
俯いたまま、拓は言った2007-08-06 03:47:00 -
312:
ゆ
拓はホストを頑張っているようだ。 あの日から数日後、ホスト頑張るってメールがきた。 そんなある日里菜から電話がかかってきた。 「はーい?」 〔彩香ぁ…〕 里菜の泣き声が聞こえた。 「どしたん?!」 〔先輩と別れた…〕 え?!なんで?! 里菜と笠井先輩は、付き合い初めてもうすぐ1年を迎えようとしていた。 「なんで?!大丈夫?!今家?今から行くから!」 急いで里菜の家に行くと、目を真っ赤にした里菜がいた。 〔あたし…浮気してもーてん…〕 え? 驚いていると、里菜は泣きじゃくりながら話をした。
2007-08-06 04:06:00 -
313:
ゆ
〔先輩、就活時期やんか…忙しくてなかなか会えやんくて、あたしがよく文句言ってたんよ…。先輩仕方ないやんって、それしか言わんくて、淋しくて。喧嘩ばっかしてたんよ、最近〕 知らなかった… 〔この間、彩香バイトで参加出来やんかったときの新歓の飲み会で、1年生と意気投合してもーて…あたしも酔っ払っとって、ャってもーた…〕 「先輩にばれたん?」 〔サークルの誰かに、ホテル入るん見られたらしい。ほんで先輩の耳に入って…別れるって…いややぁぁ〕 泣きじゃくる里菜を抱きしめた。里菜が先輩を本当に好きな事は、あたしが1番よくわかってる。よほど淋しかったんだろう…元々里菜は、浮気なんてするこじゃない。 泣き付かれて寝てしまった里菜に布団を被せて、先輩に電話をした。
2007-08-06 04:17:00 -
314:
ゆ
『はい』 ワンコールで先輩は電話に出た 「里菜と別れるんですか?」 『あー聞いたんか』 「…ハイ」 『別れる。何言われても意思は変わらん』 「里菜、簡単に浮気するコじゃないですよ!よっぽど淋しかったんですよ…」 『そんなんわかってる』 「じゃあなんで?…許せないですか?」 はあ、とため息をついて先輩は言った。 『他に好きなコいてる。けど里菜の事好きやし、大切にしていこ思ってた。今回の事でその気持ちが薄れた』 「誰ですかそれ…1年近く付き合った里菜より大切やってゆうんですか?!」 『どっちがいいって比べて出した結論じゃない。里菜とはもう付き合えん。それだけや。』 「なんそれ?!意味わからん!」 里菜の気持ちを思うと、切なくてついキツイ口調になった。 『彩香が里菜を大切に思ってるんはわかってるから。俺もこれからも大切にするで。後輩としてな』 何も言えなかった。 「ごめんなさい」 『謝んな。ちゃんと里菜の事も考えてくから。おまえは心配すんな。里菜の側にいてやって』 「はい」 里菜ごめんね。力になれんくて…
2007-08-06 04:37:00 -
315:
ゆ
学校に来ない里菜の家に毎日通った。麻美と緑と一緒に、うちらがいるからって励ました。 笠井先輩とも、毎日連絡を取っていた。 時間が経つにつれ、里菜は元気になってきて、先輩ときちんと話を出来たようだった。 里菜との別れ話以来、先輩と急激に親しくなった。 別れて4ヶ月、里菜はバイト先の人に告白されたらしく、付き合う事にすると嬉しそうに言っていた。 先輩と飲みに言った時、それを報告すると、 『よかったわ』 と笑っていた。 「先輩は好きな人とどーなん?」 『どうやろうな。』 「告白しないん?」 『まだ時期ちゃうな』 ふーんと、その時は気にもとめなかった。
2007-08-06 04:47:00 -
316:
名無しさん
頑張って?
2007-08-07 08:40:00 -
317:
ゆ
ただ好きだった。 それだけなのに。 「ヨリ戻されへん?」 《……ごめん》 「あたしの事もう好きやない?」 《好きやけど今は付き合えん…ごめん。今は誕生日も控えてるし、そのうちちゃんとするから》 嘘ツキ
2007-08-08 02:15:00