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嫌、だ。
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1:
純子
あたしはいろんなものが嫌だ。例えばブラックコーヒー。メンソールじゃないタバコの匂い。絵文字の多いメール。
そしてあなたの全て。あたなを取り巻く全て。
2007-04-30 14:54:00 -
14:
純子
「君の会社と契約するよ。担当は橘さん、あなたが引き継いでくれるんでしょ?それが条件だ。」
賢二さんは楽しそうに笑った。
とりあえず商談成立だ。契約はとれた…。のに、あたしは気が重かった。
できるなら二度と会いたくない。2007-04-30 22:31:00 -
15:
純子
「…ありがとうございます。精一杯対応させていただきます。」
「とりあえず携帯聞いておこうか。」
「えっ??」
「分からないことがあったとき、会社に電話するより君に電話した方が早いだろう。」
イライラした。仕事柄、番号を交換することは時々ある。ただ仕事用の携帯はさっき渡した名刺にかいてあるはずだ。かれが要求してるのは、あたしのプライベートだ。
2007-04-30 22:39:00 -
16:
純子
図々しい、自信家で怖いものなんかないって顔してる。そして鋭い。
大嫌いなタイプだ。
だけどどうして?彼の顔をみていたら鳥肌が立つ程、欲しくなる。2007-04-30 23:18:00 -
17:
純子
駄目だ。警戒しなくては。あたしの中の本能は叫ぶ。そして、理性があたしに言い聞かせる。
彼は薬指に、確かな印がある。眩しい位に輝くもの。
結婚指輪。2007-04-30 23:21:00 -
18:
純子
さっきまで二度と会いたくないと思ったのに。
がっかりしてるあたしにあたしは失望した。
とりあえず携帯番号を交換して私たちは別れた。2007-04-30 23:23:00 -
19:
純子
「迎えにいくわ。」
中津君は身軽だ。電話したら無駄話は一切せずに、すぐに来てくれる。あたしには都合がいい。変に詮索されるよりずっといい。
あたしに変に執着しないところも。2007-05-01 00:12:00 -
20:
純子
そしてあたしは今日も抱かれた。中津君の腕の中で。あたしは乱れて壊れて。
嫌なことは忘れてしまおう。あたしを見透かすあの目も、声も。指輪も。
中津君の愛撫で消してしまおう。そう思ったのに。2007-05-01 00:15:00 -
21:
純子
賢二さんは意地悪だ。2007-05-01 00:16:00 -
22:
純子
中津君との行為のあと、あたしは身体が軽くなるのを感じて機嫌がよかった。
機嫌がよいとよく喋る。中津君はそれを知っている。だからあたしの気がすむまで話せばいいと言ってくれた。うん、そう、それで?優しく相槌をうつ中津君。それでね、それがね、だからね、ひたすら話すあたし。
中津君は無表情に、でも決して適当ではなく、あたしの話を聞いてくれた。2007-05-01 00:21:00 -
23:
名無しさん
うん、そう、それでそれでo(^o^)o
2007-05-01 04:10:00