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殺してしまった
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1:
名無しさん
「泣くな、うるさい!」そう怒鳴りながら、母は私の服をまくりあげ、タバコを背中に押し付けた。「ーぁ゛あ゛」声にならない声が出た。私は泣くのをこらえた。「最初から、そうしてればいいのよ。」冷たい目で私にそう言うと、母はテレビに目を向けた。
2007-04-28 15:53:00 -
21:
名無しさん
しばらくして、私はおばあちゃんに引き取られる事になった。おばあちゃんの家は、遠かった。行きの新幹線の中で、おばあちゃんはお弁当とお茶とお菓子を買ってくれた。おばあちゃんは、すごく優しい。こんなやさしいおばあちゃんから、なぜあんな悪魔のような女が生まれたのだろう。そんな事を考えながら、外の景色に目をやった。
2007-04-28 18:34:00 -
22:
名無しさん
どうやらあの火事は、「酔っ払ったカップルが、タバコの火をつけたまんま寝てしまったんだろう」という事で片付けられたらしい。まさか小学四年生の女の子が、火をつけたとは誰も思わない。目撃者もいないし、上手くいったのだ。二人とも、まるこげだったらしい。幸、あの火事で亡くなったのは、あの二人だけだった。
2007-04-28 18:41:00 -
23:
名無しさん
“間もなく大阪〜大阪〜車内におわすれ物のないようにお降りください”アナウンスが流れる。「さやちゃん、ついたよ」「うん!」急いで荷物をまとめて、新幹線を降りる。以前、大阪に来たのは、さやかがまだもっと小さかった頃で、覚えてなんかいないはずなのに、なんだか懐かしい臭いがした。
2007-04-28 18:57:00 -
24:
名無しさん
「さやか!!」ホームを出ると、おじいちゃんが迎えてくれた。「おじいちゃん!!」勢いよく飛び付いて、おじいちゃんに抱き着いた。あの事件依頼、初めて笑った。おばあちゃんも、おじいちゃんも、笑っている。「さやか、辛かったなぁ。」「・・大丈夫だよ。」「・・ごめんな。」何がごめんなのかわからなかったが、うなずいておいた。
2007-04-28 19:03:00 -
25:
名無しさん
「さやか〜!今日、オールでカラオケしいへん!?」今1番なかのいい、唯が誘ってきた。「いいで!どこ行く?二人?」「それが・・♪メチャメチャイケメン二人もくんで!こないだナンパされてん!」「まじ!オッケイ!」唯は、すごい美人で、ギャルだった。男を取っ替えひっかえしている。いわゆる遊び人。男っ気のない私を、いつも心配していた。
2007-04-28 19:21:00 -
26:
名無しさん
まだセックスという行為をしらない小さな頃に、性犯罪にあったこは、年頃になって、ビデオなり本なり、なんらかの情報でその行為を知った時、男が女をいじめているように錯覚し、男を怖がり、嫌いになり、その行為を避ける。逆に、大事に大事に抱かれる事で、「あれは怖いことなんかじゃない」と自分に言い聞かせ、セックスに溺れるこもいる。幸い、あの事件より前から、セックスの存在をしっていて、子供をつくる大事な行為としっていた私は、そのせいかはわからないが、男には、恋愛には、普通に興味があった。
2007-04-28 19:31:00 -
27:
名無しさん
「んじゃあ夜、7時に学校前な!」「わかった!」約束をとりつけて、急いで家に帰って、化粧をする。派手な色の髪の毛を、丁寧にセットしなおして、自分なりにとびっきりのオシャレをした。
2007-04-28 20:02:00 -
28:
名無しさん
「さやちゃん、また今日もあそびに行くの?」おばあちゃんが心配そうにきいてきた。「うん。あかんの?別に誰にも迷惑かけてへんし、ほっといてや。」冷たく返事をする。反抗期だった。「お年頃やし、ほっとけや。」おじいちゃんが言う。無視して部屋を出て、家を出た。
2007-04-28 20:06:00 -
29:
名無しさん
学校の近くまで来た時、財布を忘れた事に気がついて、急いで家にもどった。さっきの事もあり、きまずいので静かに部屋にもどった。財布をとって、再び玄関に戻る時、リビングからおじいちゃんとおばあちゃんの話し声が聞こえた。
2007-04-28 20:09:00 -
30:
名無しさん
「さやちゃん、前はあんないい子だったのに、何かあったんかいね・・」
「うるさい。それは、俺らのせいでもあるんじゃい。ほっといたれ」
「さやかの背中・・やっぱり智子にされたんかいね。可哀相に・・。あの子、智子が死んだ時も、涙一つ見せんかったんよ。やっぱり恨んどんかいね?」
「・・」
「智子は悪ないんよ、あの子は、子供をどう愛したらいいんかわからんのよ。恨まれるんは、あたしらのほうよ。」
意味深な会話に、思わず足を止めた。2007-04-28 20:18:00