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殺してしまった

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  • 1:

    名無しさん

    「泣くな、うるさい!」そう怒鳴りながら、母は私の服をまくりあげ、タバコを背中に押し付けた。「ーぁ゛あ゛」声にならない声が出た。私は泣くのをこらえた。「最初から、そうしてればいいのよ。」冷たい目で私にそう言うと、母はテレビに目を向けた。

    2007-04-28 15:53:00
  • 15:

    名無しさん

    静まりかえった部屋で、男は急に内フトモモを触ってきた。「・・!」びっくりして、声がでない。「おじさん、さやちゃんのお父さんになるんだよ。お父さんのいうこと、聞けるね?」そう言って、きたないモノを取り出した。初めて見るそれは、同じ人間とは思えない、なんとも気持ち悪い物だった。

    2007-04-28 17:39:00
  • 16:

    名無しさん

    ・・殺されると思った。
    男が私にソレを突き刺し、気がくるった様に腰を振っている。痛みと恐怖と、なんとも言えない気持ちで、涙も声も出ない。(お母さん助けて!)心の中でそう叫んだ時・・寒気がした。起きている。布団の隙間から、たしかに母がこっちを見ている。自分の娘がこんなめにあっているのに、止めようともせずに。寒気のする、目だった。

    2007-04-28 17:49:00
  • 17:

    名無しさん

    男は、事が終わると、さっさと眠りについた。男の横で、しばらく動けなかった。何時間そうしていただろう。気がつくと、カーテンから光りが射していた。母も男も、いびきをかいている。私は起こさないように、そっとテーブルに近づいた。

    2007-04-28 18:06:00
  • 18:

    名無しさん

    母の財布から千円だけ抜き取り、ポケットに入れる。山盛りになった灰皿の一つを、絨毯にひっくり返す。その横に、お酒のあき瓶を無造作に置く。そして、置いてあった男のライターで、絨毯に火をつけた。メラメラと炎が大きくなるのを確認して、男の家を飛び出した。

    2007-04-28 18:12:00
  • 19:

    名無しさん

    母の財布から抜き取った千円で、自宅へ帰る。あの女に、未練なんてない。そう確信して、さっさと眠りについた。ドキドキしたけど、涙なんて出なかった。むしろ、なんだかすっきりした気がした。恐ろしく冷静な小学四年生が、そこにはいた。

    2007-04-28 18:16:00
  • 20:

    名無しさん

    何時間寝ただろうか。インターホンの音で目が覚めた。玄関をあけると、「さやか!!」と、おばあちゃんが、勢い良く抱き着いて来た。わんわん泣いている。横には警察が二人いた。「どうしたの・・?」しらじらしく、聞いてみる。「智子が・・!!智子が火事で・・」それ以上は、声になっていなかった。「おばあちゃんが、いるからね・・!大丈夫だから・・!」そういって、私をさらに強く抱きしめた。警察の後ろで見ていた近所のおばさんが、「可哀相に・・」とつぶやいた。

    2007-04-28 18:27:00
  • 21:

    名無しさん

    しばらくして、私はおばあちゃんに引き取られる事になった。おばあちゃんの家は、遠かった。行きの新幹線の中で、おばあちゃんはお弁当とお茶とお菓子を買ってくれた。おばあちゃんは、すごく優しい。こんなやさしいおばあちゃんから、なぜあんな悪魔のような女が生まれたのだろう。そんな事を考えながら、外の景色に目をやった。

    2007-04-28 18:34:00
  • 22:

    名無しさん

    どうやらあの火事は、「酔っ払ったカップルが、タバコの火をつけたまんま寝てしまったんだろう」という事で片付けられたらしい。まさか小学四年生の女の子が、火をつけたとは誰も思わない。目撃者もいないし、上手くいったのだ。二人とも、まるこげだったらしい。幸、あの火事で亡くなったのは、あの二人だけだった。

    2007-04-28 18:41:00
  • 23:

    名無しさん

    “間もなく大阪〜大阪〜車内におわすれ物のないようにお降りください”アナウンスが流れる。「さやちゃん、ついたよ」「うん!」急いで荷物をまとめて、新幹線を降りる。以前、大阪に来たのは、さやかがまだもっと小さかった頃で、覚えてなんかいないはずなのに、なんだか懐かしい臭いがした。

    2007-04-28 18:57:00
  • 24:

    名無しさん

    「さやか!!」ホームを出ると、おじいちゃんが迎えてくれた。「おじいちゃん!!」勢いよく飛び付いて、おじいちゃんに抱き着いた。あの事件依頼、初めて笑った。おばあちゃんも、おじいちゃんも、笑っている。「さやか、辛かったなぁ。」「・・大丈夫だよ。」「・・ごめんな。」何がごめんなのかわからなかったが、うなずいておいた。

    2007-04-28 19:03:00
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