-
夜遊び夜遊び
-
お水お水
-
ホストホスト
-
風俗風俗
-
ビューティビューティ
-
ファッションファッション
-
悩み相談悩み相談
-
モデルモデル
-
芸能芸能
-
雑談雑談
-
食べ物・グルメグルメ
-
生活生活
-
恋恋
-
インターネット・ゲームネット・ゲーム
-
ギャンブルギャンブル
-
過去ログ倉庫過去ログ倉庫
-
運営運営
FAITH
-
1:
◆veUs8IjfB6
私はしがない風俗嬢。
夢の為?借金返済の為?はたまたホストに貢ぐ為?
そんな明確な目的なんてものはありません。ただただ其の日暮らしの為に「風嬢」やってます。2007-04-25 03:19:00 -
36:
「ほな今日あたし行った時にさー、麗君に言うとくわ、『あの子連絡ない方が燃え上がるタイプやで』とか『色よりお笑いのが好きやねんで』とか」
「うん、言うといてや。人から言われたほうが信憑性増すしな」
「オッケ、麗君が落ち着いたらまたいこや」
「えーで、彩織の色られっぷり見るんも楽しいしな」2007-05-01 09:42:00 -
37:
「やろ、色カノナンバーワンですから」
彩織はそう言って誇らしげに笑む。彼女は「色カノ」というポジションを悲観的に感じる事はなく、本カノに成り上がりたいとも考えていないようだ。サイトで何度も色カノネタで叩かれても、『必死で叩かんでもわかってるっちゅーねん』とけらけら笑って堂々としているくらいだから。
「色カノでエース、稼がな大変ですね〜」
「誰や思てんの、あたしは『キッス』ナンバーワンでっせ〜」2007-05-01 09:45:00 -
38:
彩織の発言通り、彼女はこのホテヘル、『キッス』ナンバーワン。
彼女は本当に美人だ。新規は99%リピートにするんじゃないかとまことしやかに囁かれている程の容姿の持ち主。元々有名キャバクラ出身で、そこでもナンバー入りしていたらしく、一般的には十分に贅沢出来る収入を得ていただろう彼女はエタニティのナンバーワンホスト、「雫」の色カノになる為に、風俗に転職した。
私はキャバクラ事情に疎いので詳しくは知らないが、彩織が風俗へ行った事で業界は大騒ぎだったらしい。
有名キャバクラのナンバー。其の肩書きにはプライドも地位もあっただろう。其れを棄ててまでの価値が、今にあるものなのか。人それぞれ思う事はあるが、彩織が笑顔で雫の色カノを続けている事が、其の答えなのだろう。2007-05-01 09:51:00 -
39:
◆veUs8IjfB6
「彩織さん〜お客様です〜」
会話を遮断する義務的な声。時計を見れば夜の八時過ぎ。仕事も終わり、ご飯も食べ、そろそろサラリーマンの夜遊びが活発になる時間帯。
「げ、弁当食べきってへんしな…」
「食べといたるやん」2007-05-04 13:24:00 -
40:
にこにこと微笑みながら、彩織から箸を奪う。食べ物の恨みは何とやら。彩織は恨めしそうに目を細ませるものの、これから忙しくなる彼女は食べる暇が無いと観念しているのか、抵抗はしない。
「…まー、ええわ、またはなそ、何か奢りや!」
彩織は大儀そうに立ち上がると、全身鏡で身だしなみチェック。特に乱れてもいない髪に軽く触って、待機室から出て行った。2007-05-04 13:25:00 -
41:
(あーあ、彩織行ったら暇やなあ…)
待機室には何人か女の子が寛いでいて、話し相手には困らない…筈なのだが。他の待機している女の子数人は、私の存在など無いものかのように、グループに別れそれぞれ喋っている。
彩織はわりと誰とでも仲良く出来るが、私が軽く会話が出来る人は彩織くらいしかいない。あまり社交的な性格でないうえ、言葉に嘘は吐かないが、心を篭められないので、冷たい印象を持たれ女の子からは敬遠されやすい。2007-05-04 13:31:00 -
42:
(えーわもう、雑誌でも読んどこ)
立てかけてある雑誌を広げ、食べながら適当に眺める程度に目を向ける。
私は彩織とは違ってしがない風俗嬢。一日本指があるか無いか。正直6〜7時間勤務のうち、待機している時間のほうが長い日もあったりする。そんなんでホストでシャンパン卸したりして貴方生活出来るのって感じですけど、容姿はぶっちゃけ悪くはないので、至極たまーに出る雑誌の取材費と、パネル指名と店のお情けの保障に助けられてたりするのです。
……すいませんねえ、期待外れの給料泥棒で。2007-05-04 13:34:00 -
43:
「紫苑さん〜、お客様です〜」
「…ふぇ?私?」
予想外のお客の来店に間の抜けた声が出る。出勤して30分は大概暇なので、まだ思考を仕事モードに切り替えていない。慌てて適当に化粧直しをして、食べかけの弁当をゴミ箱に入れて待機室を出る。
「紫苑さん〜、やったな!本指やで」2007-05-04 13:37:00 -
44:
マネージャーがにやにやとして私の背を軽くどつく。こうして目に見えて喜ばれるのは、本指が少ない証明でもあり少し情けない。通路にあるグラフを見てみれば、まあ、確かに、下から数えたほうが早い成績…。
「てか、誰なん?藤岡さん?」
藤岡さんというのは、わりとよくご来店され、紳士的な方なのでマネージャーも把握しているのだ。しかし藤岡さんは来る1時間程前に必ず私に連絡を入れてくる。歩きながら携帯のディスプレイを覗くが、着信もメールも無い。
「いや、何か結構若い奴やったで。ホストっぽいな〜」2007-05-04 13:40:00 -
45:
「…ホストぉ?」
鎮まっていた不機嫌が膨張し、あからさまに顔をしかめる。ホストという単語で即座に連想されるのは、今のところ麗君以外にいない。だが、直感でしかないが麗君は自己中のパイオニアっぽいので、いくら営業でもわざわざお客の為に店に出向いたりはしない気がした。
「…また彩織目当てのホストなんかな…」
彩織は雫の色カノでエース。それだけでも十分な知名度だというのに、違った意味でも有名人だ。キッスナンバーワン、元有名店ナンバーキャバ嬢、超絶美人。金のなる実で、飾りとしても色褪せない彼女はホスト個人どころか店ぐるみで欲しがっている。2007-05-04 13:43:00