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『幸セニナリタクテ…』

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  • 1:

    私は今、幸せと言えます。大きな声で胸をはって幸せだと言えます。
    『普通』が幸せ…。
    キレイ事だと思うかもしれません。 でも私は『普通の幸せ』をずっと求めていました。
    過去に色々な経験があったから今に至ると思います。 それらを今、小説にして残したいと思います。

    2007-04-11 08:37:00
  • 56:

    うそや。 信じられへん。 さっきまで鳴いてたやん。 体中の血の気が一気に引いた。
    私とお兄ちゃんは病院に向かった。地面を蹴っているのか分からないぐらいフラフラしていた。実感が沸かず涙も出てこなかった。

    2007-04-11 12:35:00
  • 57:

    病院についてゲージの中に横たわったぷぅを見て一気に涙が溢れてきた。 冷たい。すでに硬直している。 お兄ちゃんはぷぅを抱き上げてダンボールの中にぷぅを入れた。

    私は何もできずただお兄ちゃんのあとをついて行き泣きながら家に帰った。

    2007-04-11 12:37:00
  • 58:

    お兄ちゃんはすぐに友達に電話をして「ぷぅ死んでもたわ。頑張ったんやけどな。顔見に来たってくれ」


    私は編みかけだったぷぅの小屋に敷くはずの毛糸のマットを途中で終わらせてぷぅの体にかけた。

    2007-04-11 12:39:00
  • 59:

    全然温かくならない。ぷぅは冷たいままだった。

    2007-04-11 12:40:00
  • 60:

    ぷぅがいたから毎日寂しくなかった。
    5年しか生きられなかったぷぅ。もっといっぱい散歩行きたかったね。
    人なつっこくてみんなに好かれてたね。
    ぷぅ大好き。今までありがとう。

    2007-04-11 12:42:00
  • 61:

    私は動物の死がこんなにも辛いと言う事を知り、しばらく簡単に動物を飼うと言えなくなった。

    2007-04-11 12:44:00
  • 62:

    ヒデとも前と変わらず会っていた。
    そんなある日、ヒデの両親が出掛けて帰ってこないと言うのでいつものようにみんなで飲んでいた。この日は晴美も連れて行った。

    2007-04-11 12:48:00
  • 63:

    みんなで騒いでいると1人1人帰って行き最終的には私とヒデと晴美の3人だけになった。
    私がヒデの事を好きと知っている晴美は「そろそろ私も帰ろ〜っと」と言い、動揺する私に晴美が小声で「頑張って!♪」と言い残して帰って行った。

    2007-04-11 12:52:00
  • 64:

    2人になった私とヒデはお互い意識しすぎて顔がこわばっていた。他愛もない話を大袈裟に話した。
    外も明るくなってきて「寝よう」と言う事になりギクシャクしながら同じ布団に入った。

    2007-04-11 12:54:00
  • 65:

    ガチガチに緊張しながら2人は不自然な流れで初体験をした。

    いつまでも言葉が出てこないヒデにしびれをきらし、私が口を開いた。 「秋とヒデって付き合ってるん?」 その言葉を待っていたかのようにヒデが「付き合おっか!!」と言った。 私は大きくうなずいた。 「うん!!」 こうして2人の付き合いが始まった。

    2007-04-11 12:58:00
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