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『幸セニナリタクテ…』
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1:
秋
私は今、幸せと言えます。大きな声で胸をはって幸せだと言えます。
『普通』が幸せ…。
キレイ事だと思うかもしれません。 でも私は『普通の幸せ』をずっと求めていました。
過去に色々な経験があったから今に至ると思います。 それらを今、小説にして残したいと思います。2007-04-11 08:37:00 -
6:
秋
チャイムがなり下校の時間になった。
私は真っ先に千尋の所に駆け寄った。 2人は約束通りカラオケに向かった。 いつものお決まりコース。カラオケに行ったあとはマクドナルドで話すのも定番だった。2007-04-11 09:11:00 -
7:
秋
千尋はシェイクを飲みながらさっそく話はじめた。 「で、どうなん?充とわ?」私はポテトを口にポイポイ運びながら答えた。
「よく分からぁん」 「またそれかぁ」と言わんばかりにつまらなさそぉな顔をする千尋。しかしその顔がニヤケ顔に変わった。
「でも充は結構本気みたいやでっ」 思わぬ千尋の言葉にむせかえった。と同時に罪悪感みたいなものがチリッっと胸をかすめた。2007-04-11 09:20:00 -
8:
秋
千尋と話終えた私は千尋と別れ、家に帰った。
私の家は5歳の時に両親が離婚していてお母さんと4つ上のお兄ちゃんと犬のぷぅと暮らしていた。 お母さんは水商売をしていてお兄ちゃんは友達と遊ぶ事に夢中で私は毎晩、ぷぅと過ごした。2007-04-11 09:24:00 -
9:
秋
「ぷぅ。ただいま。」 ぷぅはちぎれんばかりに尻尾を振って喜びを表現している。
毎日寂しい思いもしたけれど、ぷぅがいたら元気づけられていた。2007-04-11 09:27:00 -
10:
秋
次の日、目が覚めるとしゃべり声が聞こえた。
「また来てるんか…」私は一瞬にして表情が曇った。 お母さんと仲良くしゃべっていた男の人は最近よく家に来る『元木サン』と言う人だ。お母さんの彼氏たのだろう。
私はこの人が苦手だった。嫌いと言う部類に入るかもしれない。2007-04-11 09:48:00 -
11:
秋
人見知りが激しかった私はお母さんが元木サンを連れて来て間もない頃どうにか仲良くなろうと考え、プレゼントを渡す事にした。
お金なんてなかったので500円ぐらいのグラスを買って渡した。 その時の言葉を聞いて私は愕然とした。2007-04-11 09:54:00 -
12:
秋
「なんやコレ?めっちゃ安もんやん(笑)」
2007-04-11 09:55:00 -
13:
秋
悔しくて切なくて返す言葉がなかった。 お母さんに言ったらいけない事だと思い黙っていた。 部屋で声を殺して泣いた。
2007-04-11 09:57:00 -
14:
秋
その日から私は元木サンと話さなくなった。 そんな男と仲良くしてるお母さんにも腹が立った。
その頃にお父さんとお母さんが離婚した本当の理由を聞かされた。2007-04-11 10:00:00 -
15:
秋
「もう秋も中学3年生になって分かる頃やからほんまの事言うわな。お父さんとお母さんが離婚したんは、お父さんが他の人好きになってん。お父さんは浮気とか出来る人じゃない。真面目な人やから本気でそっちを好きになってしまって家にあんまり帰ってこぉへんよぉになってん。それで離婚してん。」
2007-04-11 10:05:00